JP3201065U - 回転刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】 突起体が摩耗しても切断効果を維持すると共に、切断性能と耐久性が向上する回転刃を提供する。【解決手段】 回転刃11は、円形リング板状のベース部20と、ベース部20の外周24に放射状に接続され、合成樹脂よりなる刃部31とからなる。刃部31は、外周24を11分割した等分点のうち隣接する2点を第1点P1及び第2点P2とし、第1点P1から外方の特定点T1まで延びる第1線条体37aと第2点P2から外方の特定点T1まで延びる第2線条体40aとから構成されると共に、第1線条体37aと第2線条体40aとのなす角度が鋭角に設定された突起体35aを基準とし、突起体35aを外周24に沿って一方向に第1点P1と第2点P2との間の円弧の3等分距離毎に全周回転させて得られる複数の突起体形状を仮想平面に投影してなる形状を有するものである。【選択図】 図5

Description

この考案は回転刃に関し、特に草刈機等の回転体に脱着自在に取り付けて用いられる回転刃に関するものである。
草刈機の先端部には、草を刈るための回転刃が取り付けられる。この回転刃としては、鋼製の円形回転刃と、ポリアミド系繊維製のロープ状回転刃とがよく使用される。又、この鋼製の円形回転刃としては、外周に8箇所の刃部を有する8刃式回転刃と、鋸状の刃部の外方側に鋼製チップが埋め込まれたチップ埋め込み式回転刃とがよく使用される。
8刃式回転刃は、鋭利な刃先を有するものである。そのため、切れ味は鋭いが、石やコンクリート等に接した際には、刃先が損傷し易いと共に、衝撃音及び衝撃による使用者への影響が大きいものであった。摩耗した刃先は、サンダー等を用いて研磨することで切れ味を回復することができるが、偏芯が生じたり、刃の回転時に振動が発生したりし易く、熟練した研磨技術を要するものであった。又、刃先が人体に触れてしまったような場合、8刃式回転刃は鋼製の鋭利な刃先を有するものであるため、安全性に問題があった。
チップ埋め込み式回転刃は、鋸状の刃部の外方側に鋼製チップが埋め込まれているため、8刃式回転刃に比べて、石等に接した際にも刃先が損傷しにくく、長時間の使用が可能である。しかし、チップ埋め込み式回転刃は、鋼製チップが埋め込まれているので、安全性に問題があると共に、切れ味がやや劣り、高コストなものであった。
ロープ状回転刃は、ポリアミド系繊維製の2本のロープ状刃部を有するものである。使用に際して、ロープ状回転刃の2本のロープ状刃部を回転させることで、草等を刈る。この構成から、ロープ状回転刃は、上述の鋼製の円形回転刃に比べて、石等に接した際の衝撃音及び衝撃による使用者への影響は小さく、安全性も高い。
特開平4−51814号公報
上記のようなロープ状回転刃では、上述の鋼製の円形回転刃に比べて、切れ味が劣るものであった。そのため、一定の切れ味を確保するためには、ロープ状回転刃の回転数を上げなければならず、草刈機のエンジンに高負荷を与える必要があった。このエンジンの高負荷による振動が、使用者に伝わり、使用者にストレスを与えることになっていた。又、使用時に小石等の飛散が激しく、常に飛散の影響を考慮しながら作業しなければならなかった。更に、ロープ状回転刃におけるロープ状刃部の交換が、上述の鋼製の円形回転刃に比べて、手間のかかるものであった。
そこで、上述の課題の一部を解決するものとして、次に示すような合成樹脂製草刈刃板がある。
図11は、特許文献1で開示された従来の合成樹脂製草刈刃板の使用状態を示す斜視図であり、図12は、図11で示した合成樹脂製草刈刃板の一部を省略した正面図である。
これらの図を参照して、合成樹脂製草刈刃板121は、略円板形状を有し、中心に形成された取付孔126を介して草刈機141の先端に回転自在に取り付けられ、外周に形成された草刈刃123と、略円板形状の内側板面に多数形成された窓孔122とから構成される。
合成樹脂製草刈刃板121の窓孔122は、菱形状を有し、散在状態に多数個形成されている。
図13は、図11で示した合成樹脂製草刈刃板の摩耗状態を示す一部を省略した正面図である。
図を参照して、合成樹脂製草刈刃板121は、草等を刈ることにより外周が摩耗し、外周が窓孔122の位置にきたことで、凹凸124が露出した状態にある。窓孔122は、合成樹脂製草刈刃板121が摩耗したときに凹凸124が露出するように配置されている。この凹凸124により、摩耗した合成樹脂製草刈刃板121を用いて、継続して草刈作業が可能となるものである。
しかし、この合成樹脂製草刈刃板121は、略円板形状の内側板面に窓孔122が形成されたものであり、摩耗時に露出する凹凸124によって草等を刈る際、草等が凹凸124に接しにくく、草等を充分に切れず、切断性能が劣るものであった。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、突起体が摩耗しても切断効果を維持すると共に、切断性能と耐久性が向上する回転刃を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の考案は、回転体に脱着自在に取り付けられる回転刃であって、中心平面の両側に両平坦面が配置される円形リング板状のベース部と、中心平面を含む仮想平面に配置され、ベース部の外周に放射状に接続される、合成樹脂よりなる刃部とを備え、刃部は、ベース部の外周を少なくとも4分割に分割した等分点のうち隣接する2点を第1点及び第2点とし、第1点から外方の特定点まで延びる第1線条体と第2点から外方の特定点まで延びる第2線条体とから構成されると共に、第1線条体と第2線条体とのなす角度が鋭角に設定された突起体を基準とし、突起体を外周に沿って一方向に第1点と第2点との間の円弧の等分距離毎に全周回転させて得られる複数の突起体形状を仮想平面に投影してなる形状を有するものである。
このように構成すると、隣接する突起体の線条体同士が必ず交差する。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の構成において、突起体は、第1線条体と第2線条体とのなす角度が30〜45°に設定されると共に、外周を10〜15分割した等分点を基準とし、突起体形状は、円弧の3等分距離毎に突起体を回転して得られるものである。
このように構成すると、突起体の先端が鋭角になり、突起体の1本の線条体に対して他の突起体の線条体が2箇所交差する。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2記載の考案の構成において、第1線条体の長さは、第2線条体の長さより小さいものである。
このように構成すると、放射線状において、突起体が非対称となる。
請求項4記載の考案は、回転体に脱着自在に取り付けられる回転刃であって、中心平面の両側に両平坦面が配置される円形リング板状のベース部と、中心平面を含む仮想平面に配置され、ベース部の外周に放射状に接続される、合成樹脂よりなる刃部とを備え、刃部は、ベース部の外周を6分割以上の偶数に分割した等分点の各々から外方に向かって同一長さに延び、ベース部の外周に沿って所定方向に1番目から(2n+4)番目まで順次配置された複数の放射線条体と、奇数番目の放射線条体の各々とこれに所定方向に隣接する偶数番目の放射線条体の各々とからなる第1線条体群において、第1線条体群に属する一対の放射線条体の各々を、ベース部の中心点を基準とした同心円の円弧状に連結する第1連結線条体よりなる第1連結線条体群と、偶数番目の放射線条体の各々とこれに所定方向に隣接する奇数番目の放射線条体の各々とからなる第2線条体群において、第2線条体群に属する一対の放射線条体の各々を、ベース部の中心点を基準とし、同心円の半径より大きな半径の同心円の円弧状に連結する第2連結線条体よりなる第2連結線条体群とから得られる形状を、仮想平面に投影してなる形状を有するものである。(n:1以上の自然数)
このように構成すると、放射線条体の少なくとも一部が必ず切断機能を発揮する。
請求項5記載の考案は、請求項4記載の考案の構成において、第2連結線条体の各々は、放射線条体の外方先端に連結するものである。
このように構成すると、使用開始時において、放射線条体の外方部分のたわみが小さくなる。
請求項6記載の考案は、請求項4記載の考案の構成において、第2連結線条体は、放射線条体の外方先端より内方側に位置し、第1連結線条体群において、一対の放射線条体の各々の外方先端を連結する第3連結線条体を更に備えるものである。
このように構成すると、使用開始時において、放射線条体の外方部分のたわみが小さくなると共に、連結線条体の数が増加する。
以上説明したように、請求項1記載の考案は、隣接する突起体の線条体同士が必ず交差するため、最初の突起体が摩耗しても、切断効果を維持すると共に新たな突起体形状が現れる。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の効果に加えて、突起体の先端が鋭角になり、突起体の1本の線条体に対して他の突起体の線条体が2箇所交差するため、切断性能と耐久性が向上する。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2記載の考案の効果に加えて、放射線状において、突起体が非対称となるため、回転方向によって切断力が変化し、使用勝手が向上する。
請求項4記載の考案は、放射線条体の少なくとも一部が必ず切断機能を発揮するため、切断効果が連続して維持されると共に摩耗により新たな切断部分が現れる。
請求項5記載の考案は、請求項4記載の考案の効果に加えて、使用開始時において、放射線条体の外方部分のたわみが小さくなるため、切断力が向上する。
請求項6記載の考案は、請求項4記載の考案の効果に加えて、使用開始時において、放射線条体の外方部分のたわみが小さくなると共に、連結線条体の数が増加するため、切断力が向上すると共に、耐久性が向上する。
この考案の第1の実施の形態による回転刃を取り付けた草刈機の外観を示す概略斜視図である。 図1で示した“X”部分の概略拡大斜視図である。 図2で示したIII−IIIラインから見た概略拡大端面図である。 図1で示した草刈機の回転体を示す概略平面図である。 図1で示した草刈機の回転刃を示す概略平面図である。 図5で示した“Y”部分の概略拡大模式図である。 図1で示した回転刃の刃部の摩耗状態を示す概略平面図であって、図5に対応した図である。 この考案の第2の実施の形態による回転刃を示す概略平面図であって、図5に対応した図である。 図8で示した“Z”部分の概略拡大模式図であって、図6に対応した図である。 図8で示した回転刃の刃部の摩耗状態を示す概略平面図であって、図7に対応した図である。 特許文献1で開示された従来の合成樹脂製草刈刃板の使用状態を示す斜視図である。 図11で示した合成樹脂製草刈刃板の一部を省略した正面図である。 図11で示した合成樹脂製草刈刃板の摩耗状態を示す一部を省略した正面図である。
図1は、この考案の第1の実施の形態による回転刃を取り付けた草刈機の外観を示す概略斜視図であり、図2は、図1で示した“X”部分の概略拡大斜視図であり、図3は、図2で示したIII−IIIラインから見た概略拡大端面図である。
これらの図を参照して、回転刃11は、草等を刈るために用いられる草刈機1の把手9の一方端部に接続された鋼製の回転体3に脱着自在に取り付けられ、円形リング板状のベース部20と、ベース部20の外周24に放射状に接続され、合成樹脂よりなる刃部31とから構成される。尚、回転体3及び回転刃11の詳細な構成については、後述する。
草刈機1は、回転体11と反対位置にあり、把手9の他方端部に接続されたエンジン8と、回転体11の付近位置にあり、把手9に接続されたカバー2とを更に備えている。
使用に際して、草刈機1のエンジン8の動力は、把手9に接続された回転体3に回転する力に変えて伝えられる。そして、回転体3に取り付けられた回転刃11を回転させることで、草等を刈る。このとき、カバー2は、切断された草等に加えて、石等が飛散することを防止するものである。これによって、使用者の作業効率が上がると共に、使用者の安全性が高まる。
図4は、図1で示した草刈機の回転体を示す概略平面図である。
図を参照して、回転体3は、中心に取付孔6を有する円形リング板状の本体部5と、本体部5の一方面に放射状に等間隔で配置された筒形状の被嵌合部4a〜4hとから構成される。このように構成した理由については後述する。
図5は、図1で示した草刈機の回転刃を示す概略平面図である。
図を参照して、回転刃11は、ポリアミド系樹脂よりなり、射出成形によって一体的に形成される。又、回転刃11は、ベース部20の内周からその中心に向って延び、等間隔で接続された直方体形状の嵌合部28a〜28hを有している。
回転刃11の嵌合部28a〜28hの各々を、図2及び図3で示したように、回転体3の被嵌合部4a〜4hの各々に嵌合させることで、回転刃11を回転体3に脱着自在に取り付けることができる。これにより、回転刃11の交換が容易にできる。又、回転刃11のベース部20は、円形リング板状に形成されており、そのリングの開口30に回転体3が位置するように取り付けられる。そのため、交換する回転刃11は、開口30部分に対応する合成樹脂が不要となり、コスト的に有利となる。
回転刃11のベース部20は、図1及び図3を参照して、二点鎖線で示した中心平面17を含む仮想平面Sの両側に両平面22a及び22bが配置される円形リング板状に形成されている。
回転刃11の刃部31は、中心平面17を含む仮想平面Sに網目状に配置され、ベース部20の外周24に放射状に接続されている。刃部31の詳細な構成については、模式図を用いて説明する。
図6は、図5で示した“Y”部分の概略拡大模式図である。
図を参照して、回転刃11の刃部31は、図5で示したベース部20の外周24を11分割した等分点P〜P11のうち隣接する2点を第1点P及び第2点Pとし、第1点Pから外方の特定点Tまで延びる第1線条体37aと第2点Pから外方の特定点Tまで延びる第2線条体40aとから構成されると共に、第1線条体37aと第2線条体40aとのなす角度θが鋭角に設定された突起体35aを基準とし、突起体35aを外周24に沿って時計回りの一方向に第1点Pと第2点Pとの間の円弧25の3等分距離毎に全周回転させて得られる複数の突起体形状を図2及び図3で示した仮想平面Sに投影してなる形状を有するものである。
即ち、基準となる突起体35aを、第1点Pから、円弧25の3等分距離にあり第1点P側の外周24の点Sへ回転させたものが、二点鎖線で示した突起体35bとなる。同様にして、基準となる突起体35aを、第1点Pから、円弧25の3等分距離にあり第2点P側の外周24の点Sへ回転させたものが、破線で示した突起体35cとなる。更に、同様にして、基準となる突起体35aを、第1点Pから第2点Pへ回転させたものが、実線で示した突起体35dとなる。以下同様にして、回転刃11の刃部31は形成される。
このように形成したとき、仮想平面Sに投影されるため、隣接する突起体35の線条体同士が必ず交差する。図6においては、突起体35aの第2線条体40aと、突起体35bの第1線条体37bとが、点Vで交差している。突起体35aの第2線条体40aと、突起体35cの第1線条体37cとが、点Wで交差している。突起体35bの第2線条体40bと、突起体35cの第1線条体37cとが、点Vで交差している。突起体35bの第2線条体40bと、突起体35dの第1線条体37dとが、点Wで交差している。この効果については後述する。尚、点Vと点Vとは、ベース部20の中心点Oから等距離にあり、特定点Tよりも中心点Oに近い内方側の位置にある。又、点Wと点Wとは、ベース部20の中心点Oから等距離にあり、点Vと点Vよりも中心点Oに近い内方側の位置にある。
刃部31の突起体35aの第1線条体37aの長さLは、突起体35aの第2線条体40aの長さLより小さく構成されている。このように構成することで、放射線状において、突起体35aが非対称となるため、回転方向によって切断力が変化する。従って、切断力を変更したいときには、回転刃11の上下を反転させて、図1で示した回転体3に取り付けて使用する。又は、回転体3の回転方向を逆方向にすることで、切断力が変更できるので、使用勝手が向上する。
尚、刃部31の突起体35aは、第1線条体37aと第2線条体40aとのなす角度θが30〜45°に設定されると共に、ベース部20の外周24を10〜15分割した等分点Pを基準とし、突起体形状は円弧25の3等分距離毎に突起体35aを回転して得られるものが好ましい。このように構成することにより、突起体35aの先端が鋭角になり、突起体35aの1本の線条体に対して他の突起体の線条体が2箇所交差するため、切断性能と耐久性が向上する。この効果については後述する。
図7は、図1で示した回転刃の刃部の摩耗状態を示す概略平面図であって、図5に対応した図である。
図7の(1)を参照して、回転刃11の刃部31は、使用することにより、二点鎖線で示した突起体35aの外方側に位置する部分が、特定点Tと点Vとの間まで摩耗した状態にある。このとき、回転刃11の刃部31の端部の個数は、図5で示した特定点Tの個数33(=11×3)の2倍である66個となる。そのため、刃部31の外方端部が撓む変形度に対して、刃部31の端部の個数が2倍となることが補完的に働き、回転刃11の切れ味は維持される。
図7の(2)を参照して、回転刃11の刃部31は、図7の(1)の状態から更に使用することにより、突起体35aの外方側に位置する部分が、点Vまで摩耗した状態にあり、刃部31の点Vが露出している。このとき、回転刃11の刃部31の端部の個数(点Vの個数)は、図5で示した特定点Tの個数33と同一となる。そのため、この状態の刃部31は、図5で示した状態の刃部31と同様に働くので、回転刃11の切れ味は維持される。以下同様にして、点Vと点Wとの間まで摩耗した状態では、図7の(1)に示した状態と同様となり、点Wまで摩耗した状態では、図7の(2)に示した状態と同様となる。従って、突起体35が摩耗しても、切断効果を発揮すると共に、新たな突起体形状が現れる。
又、回転刃11の刃部31は、上述のように合成樹脂からなるため、石等に接した際の衝撃音及び衝撃による使用者への影響は小さく、安全性も高い。更に、摩耗による切れ味の低下の虞が少ないため、草刈の作業効率が向上すると共に、エンジンに高負荷を与える必要がなく、使用音の低減に加えて、使用者へのストレスの低減の効果もある。更に、回転刃11の刃部31は、ベース部20付近へ摩耗するまで使用できるため、取替えまでの期間が長くなり、使用の耐久性が向上している。
図8は、この考案の第2の実施の形態による回転刃を示す概略平面図であって、図5に対応した図である。
尚、この第2の実施の形態による回転刃12は、刃部31の構成を除いて、図1で示した第1の実施の形態による回転刃11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
図を参照して、回転刃12の刃部31は、図3で示した中心平面17を含む仮想平面Sにあみだくじ状に配置され、ベース部20の外周24に放射状に接続されている。刃部31の詳細な構成については、模式図を用いて説明する。
図9は、図8で示した“Z”部分の概略拡大模式図であって、図6に対応した図である。
図を参照して、回転刃12の刃部31は、図8で示したベース部20の外周24を32(n=14としたときの2n+4に相当)分割した等分点Q〜Q32(等分点Q〜Q32は図示せず)の各々から外方に向って同一長さに延び、ベース部20の外周に沿って時計回りの一方向に1番目から32(n=14としたときの2n+4に相当)番目まで順次配置された複数の放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…と、奇数番目の放射線条体45a、45b、45c、…の各々とこれに時計回りの所定方向に隣接する偶数番目の放射線条体46a、46b、…の各々とからなる第1線条体群51において、第1線条体群51に属する一対の放射線条体45a及び46a、45b及び46b、…の各々を、ベース部20の中心点Oを基準とした同心円55の円弧状に連結する第1連結線条体54a、54b、…よりなる第1連結線条体群56と、偶数番目の放射線条体46a、46b、…の各々とこれに時計回りの所定方向に隣接する奇数番目の放射線条体45b、45c、…の各々とからなる第2線条体群61において、第2線条体群61に属する一対の放射線条体46a及び45b、46b及び45c、…の各々を、ベース部20の中心点Oを基準とし、同心円55の半径Rより大きな半径Rの同心円65の円弧状に連結する第2連結線条体64a、64b、…よりなる第2連結線条体群66とから得られる形状を、仮想平面S(図2に対応)に投影してなる形状を有するものである。このように構成した理由については、後述する。
第2連結線条体64a、64b、…は、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方先端より内方側に位置する。又、第1連結線条体群56において、一対の放射線条体45a及び46a、45b及び46b、…の各々の外方先端を連結する第3連結線条体74a、74b、…が更に形成されている。第3連結線条体74a、74b、…は、ベース部20の中心点Oを基準とし、同心円65の半径Rより大きな半径Rの同心円75の円弧状に連結するものである。
このように構成することによって、回転体12の刃部31における放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方部分のたわみが小さくなると共に、連結線条体の数が増加するため、切断力が向上すると共に、耐久性が向上する。
このように、回転体12の刃部31は、ベース部20の中心点Oを基準とし、あみだくじ状に形成される。
図10は、図8で示した回転刃の刃部の摩耗状態を示す概略平面図であって、図7に対応した図である。
図10の(1)を参照して、回転刃12の刃部31は、使用することにより、二点鎖線で示した第3連結線条体74aが摩耗し、又、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方側に位置する部分が、第2連結線条体64a、64b、…の外方側付近まで摩耗した状態にある。このとき、回転刃12の刃部31の外方側に突出した端部の個数は、図8で示した放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の個数32となる。そのため、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の少なくとも一部が必ず切断機能を発揮することになるため、回転刃12の切断効果が連続して発揮される。
図10の(2)を参照して、回転刃12の刃部31は、図10の(1)の状態から更に使用することにより、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方側に突出した端部が摩耗して、刃部31の第2連結線条体64a、64b、…が露出した状態にある。即ち、摩耗により新たな切断部分が現れることになる。このとき、刃部31の第2連結線条体64a、64b、…の各々は、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方先端に連結しているので、放射線条体45a、46a、45b、46b、45c、…の外方部分のたわみが小さくなっている。即ち、この状態の刃部31は、図8で示した状態の刃部31と同様に働くので、回転刃12の切れ味は維持され、切断力が向上する。
以下同様にして、第2連結線条体64a、64b、…と第1連結線条体54a、54b、…との間まで摩耗した状態では、図10の(1)に示した状態と同様となり、第1連結線条体54a、54b、…が露出した状態では、図10の(2)に示した状態と同様となる。
尚、上記の各実施の形態では、回転刃は、草刈のために用いられるものであったが、それ以外の用途で用いられても良い。
又、上記の各実施の形態では、回転体は、草刈機に取り付けられたものであったが、回転刃を脱着自在に取り付けることができるものであれば、その以外のものに取り付けられたものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、回転体は、特定の材質を有するものであったが、例えば合成樹脂等のようにその他の材質からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、回転刃は、特定方法で回転体に取り付けられるものであったが、回転体に脱着自在に取り付けられるものであれば、それ以外の方法で取り付けられても良い。
更に、上記の各実施の形態では、回転刃は、特定の合成樹脂からなるものであったが、用途に応じて、例えばポリエチレン等の他の合成樹脂からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、回転刃は、特定の方法で形成されたものであったが、例えば切削加工等の他の方法で形成されても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、刃部の等分点は、特定の分割数であったが、少なくとも4分割したものであれば、それ以上の分割数であっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、刃部の突起体は、第1点と第2点との間の円弧を特定数の等分距離毎に全周回転させたものであったが、それ以外の特定数の等分距離毎に全周回転させたものであっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、第1線条体の長さは、第2線条体の長さよりも小さいものであったが、第2線条体の長さと同一又は大きいものであっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、突起体形状は、特定方向に突起体を全周回転させて得られるものであったが、突起体を外周に沿って第1点と第2点との間の円弧の等分距離毎に全周回転させるものであれば、特定方向とは逆方向に突起体を全周回転させるものであっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、線条体は、直線形状を有するものであったが、厳密な直線形状には限らず、例えば少し曲がった形状の曲線も、本願においては線条体の概念に含まれるものとする。
更に、上記の第2の実施の形態では、放射線条体は、特定数で配置されたものであったが、ベース部の外周を6分割以上の偶数に分割した等分点の各々から外方に向って同一長さに延び、ベース部の外周に沿って所定方向に1番目から(2n+4)番目まで順次配置される複数のものであれば、それ以外の数で配置されたものであっても良い。尚、nは1以上の自然数とする。
更に、上記の第2の実施の形態では、放射線条体は、特定方向に順次配置されるものであったが、ベース部の外周に沿って1番目から(2n+4)番目まで順次配置されるものであれば、特定方向とは逆方向に順次配置されても良い。尚、nは1以上の自然数とする。
更に、上記の第2の実施の形態では、第3連結線条体は、放射線条体の各々の外方先端を連結するものであったが、第3連結線条体はなくても良い。又は、第3連結線条体はないと共に、第2連結線条体の各々が放射線条体の外方先端に連結するものであっても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、連結線条体は、第1連結線条体〜第3連結線条体の3つからなるものであったが、各々が互い違いとなるようにあみだくじ状に配置されるものであれば、例えば第4連結線条体のように、4つ以上の連結線条体から形成されるものであっても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、放射線条体は、ベース部の中心点を基準として放射状に直線形状を有するものであったが、例えばベース部の中心点を基準とした放射線に対して一方方向に傾斜して形成されたものや、厳密な直線形状に限らずに少し曲がった形状の曲線も、本願においては放射線条体の概念に含まれるものとする。
更に、上記の第2の実施の形態では、連結線条体は、円弧形状を有するものであったが、例えば直線形状や、少し曲がった形状の曲線も、本願においては連結線条体の概念に含まれるものとする。
2…回転体
11、12…回転刃
17…中心平面
20…ベース部
22…平坦面
24…外周
25…円弧
31…刃部
35…突起体
37…第1線条体
40…第2線条体
45…放射線条体
46…放射線条体
51…第1線条体群
54…第1連結線条体
55…同心円
56…第1連結線条体群
61…第2線条体群
64…第2連結線条体
65…同心円
66…第2連結線条体群
74…第3連結線条体
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 回転体に脱着自在に取り付けられる回転刃であって、
    中心平面の両側に両平坦面が配置される円形リング板状のベース部と、
    前記中心平面を含む仮想平面に配置され、前記ベース部の外周に放射状に接続される、合成樹脂よりなる刃部とを備え、
    前記刃部は、
    前記ベース部の前記外周を少なくとも4分割に分割した等分点のうち隣接する2点を第1点及び第2点とし、前記第1点から外方の特定点まで延びる第1線条体と前記第2点から外方の前記特定点まで延びる第2線条体とから構成されると共に、前記第1線条体と前記第2線条体とのなす角度が鋭角に設定された突起体を基準とし、
    前記突起体を前記外周に沿って一方向に前記第1点と前記第2点との間の円弧の等分距離毎に全周回転させて得られる複数の突起体形状を前記仮想平面に投影してなる形状を有する、回転刃。
  2. 前記突起体は、前記第1線条体と前記第2線条体とのなす前記角度が30〜45°に設定されると共に、前記外周を10〜15分割した前記等分点を基準とし、
    前記突起体形状は、前記円弧の3等分距離毎に前記突起体を回転して得られる、請求項1記載の回転刃。
  3. 前記第1線条体の長さは、前記第2線条体の長さより小さい、請求項1又は請求項2記載の回転刃。
  4. 回転体に脱着自在に取り付けられる回転刃であって、
    中心平面の両側に両平坦面が配置される円形リング板状のベース部と、
    前記中心平面を含む仮想平面に配置され、前記ベース部の外周に放射状に接続される、合成樹脂よりなる刃部とを備え、
    前記刃部は、
    前記ベース部の前記外周を6分割以上の偶数に分割した等分点の各々から外方に向かって同一長さに延び、前記ベース部の前記外周に沿って所定方向に1番目から(2n+4)番目まで順次配置された複数の放射線条体と、
    奇数番目の前記放射線条体の各々とこれに前記所定方向に隣接する偶数番目の前記放射線条体の各々とからなる第1線条体群において、前記第1線条体群に属する一対の放射線条体の各々を、前記ベース部の中心点を基準とした同心円の円弧状に連結する第1連結線条体よりなる第1連結線条体群と、
    偶数番目の前記放射線条体の各々とこれに前記所定方向に隣接する奇数番目の前記放射線条体の各々とからなる第2線条体群において、前記第2線条体群に属する一対の放射線条体の各々を、前記ベース部の前記中心点を基準とし、前記同心円の半径より大きな半径の同心円の円弧状に連結する第2連結線条体よりなる第2連結線条体群とから得られる形状を、前記仮想平面に投影してなる形状を有する、回転刃。
    (n:1以上の自然数)
  5. 前記第2連結線条体の各々は、前記放射線条体の外方先端に連結する、請求項4記載の回転刃。
  6. 前記第2連結線条体は、前記放射線条体の外方先端より内方側に位置し、
    前記第1連結線条体群において、一対の放射線条体の各々の外方先端を連結する第3連結線条体を更に備える、請求項4記載の回転刃。
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