JP3200893B2 - 浮動型磁気ヘッド装置 - Google Patents

浮動型磁気ヘッド装置

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JP3200893B2
JP3200893B2 JP31575491A JP31575491A JP3200893B2 JP 3200893 B2 JP3200893 B2 JP 3200893B2 JP 31575491 A JP31575491 A JP 31575491A JP 31575491 A JP31575491 A JP 31575491A JP 3200893 B2 JP3200893 B2 JP 3200893B2
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magnetic head
pair
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caulking
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複数個の磁気ディスクを
有する固定式磁気ディスク装置等に用いられる浮動型磁
気ヘッド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、固定式磁気ディスク用磁気ヘッド
は、機械加工や薄膜形成技術により電磁変換素子部を形
成した磁気ヘッドスライダを磁気ディスクの回転により
発生する揚力と釣り合う荷重を与える支持ばねにエポキ
シ樹脂等を用いて接着固定されている。
【０００３】支持ばねは磁気ヘッドスライダに自由度を
与えるフレクシャと、荷重を与えるロードビームと、キ
ャリッジアームとの取付部であるマウントの３点で構成
されている。マウントはびす締めタイプと、鋼球により
かしめを行なうかしめタイプの２種類あるが、最近の固
定ディスク装置は組立作業性の良いかしめタイプが増加
している。
【０００４】図３は従来例の浮動型磁気ヘッド装置の側
面図、図４は図３の正面図である。図３において、２１
は電磁変換素子部である磁気ヘッドスライダ、支持ばね
２２はフレクシャ２４とロードビーム２５とマウント２
６で構成されている。
【０００５】ロードビーム２５には揚力と釣り合う荷重
を与えるための曲げ加工と、剛性を得るためにサイドレ
ール１８が設けられている。
【０００６】マウント２６にはかしめ部２８が設けら
れ、キャリッジアーム２３の穴２７に嵌められ、かしめ
により固定されている。
【０００７】従来例では、対になった上下の磁気ヘッド
に対し、かしめ部の中央から電磁変換素子部までの長さ
が同じであるため、キャリッジアームに設けられた穴が
１つで、かしめ部が上下に重なっており、キャリッジア
ームの厚さを薄くできない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置は大
容量化、小型化、薄型化の傾向にあり、大容量化と薄型
化の両方において有効な方法はディスク間隙を狭めるこ
とである。
【０００９】しかし、かしめタイプは作業性は良いもの
の、かしめ部を有するため、必然的にキャリッジアーム
の厚さが厚くなり、ディスク間隙を狭めることが困難で
あった。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決
するため、本発明はキャリッジアームとの取付部である
マウントのかしめ部中央から電磁変換素子部までの長さ
が異なる磁気ヘッドを対にしてキャリッジアームに取付
けた構成としたものである。
【００１１】
【作用】本発明の磁気ヘッド装置では、作業性の良いか
しめタイプを使用したまま、マウントのかしめ部中央か
ら電磁変換素子部までの長さが異なる磁気ヘッドを対に
しているため、マウントのかしめ部が上下重なり合わ
ず、キャリッジアームの厚さを薄くできることとなる。
【００１２】また、電磁変換素子部の位置は上下の磁気
ヘッドで変わらないため、磁気ヘッドスライダとその接
線との角度（ヨー角）による浮上量の変化等は従来どお
りの計算で達成できる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【００１４】図１は一実施例の浮動型磁気ヘッド装置の
側面図、図２は図１の正面図である。
【００１５】図１で電磁変換素子部を有する磁気ヘッド
スライダ１，１１は支持ばね２，１２のフレクシャ４，
１４にエポキシ樹脂で接着されている。ロードビーム
５，１５には剛性を高めるためのサイドレール９，１９
が形成されており、本実施例では従来と逆の方向（キャ
リッジアーム３と逆の方向）に形成されている。
【００１６】本実施例の浮動型磁気ヘッドにおいては、
ロードビーム５，１５の長さが異なる支持ばね２，１２
を使用しても、浮上量を同一に保つために、ロードビー
ム５，１５の曲げ加工をおのおのの最適値に設定してい
る。
【００１７】６，１６はマウントで、かしめ部８，１８
が形成され、キャリッジアーム３に設けられた穴部７，
１７に挿入され、鋼球によりかしめられている。
【００１８】本実施例では、かしめ部８，１８の中央か
ら電磁変換素子部までの長さＬ１，Ｌ２が対になった上
下の磁気ヘッドで異なるから、キャリッジアーム３に設
けられた穴７，１７は２つあり、かしめ部８，１８が上
下に重なっていないから、キャリッジアーム３の厚さｔ
を薄くできる。
【００１９】したがって、浮動型磁気ヘッド装置、ひい
ては磁気ディスク装置の薄型化に有利である。
【００２０】従来例では、対になった上下の磁気ヘッド
に対し、かしめ部２８の中央から電磁変換素子部までの
長さＬが同じであるため、キャリッジアーム２３に設け
られた穴２７が１つで、かしめ部２８が上下に重なって
おり、キャリッジアーム２３の厚さｔ′を薄くできな
い。
【００２１】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明ではマウントとキャリッジアームとをかしめ
る穴の位置を、上下対の磁気ヘッドに対し、異なった位
置に設けておくことにより、かしめ部が同じ位置の従来
の方法に比し、キャリッジアームの厚さを薄くできる。
したがって、浮動型磁気ヘッド装置、さらに磁気ディス
ク装置の薄型化も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の浮動型磁気ヘッド装置の側
面図
【図２】同正面図
【図３】従来の浮動型磁気ヘッド装置の側面図
【図４】同正面図
【符号の説明】
１，１１ 磁気ヘッドスライダ ２，１２ 支持ばね ３ キャリッジアーム ４，１４ フレクシャ ５，１５ ロードビーム ６，３６ マウント ７，１７ 穴 ９，１９ サイドレール ８，１８ かしめ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G11B 21/16 G11B 21/21

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電磁変換素子部をそれぞれ有する１対の
    磁気ヘッドスライダと、 前記１対の磁気ヘッドスライダに、自由度を与えるフレ
    クシャ、荷重を与えるロードビーム、磁気ディスク装置
    のキャリッジアームとの取付部で構成された１対の支持
    ばねと、前記 磁気ディスク装置のキャリッジアームに、前記１対
    の支持ばねを前記取付部でかしめにより取付ける１対の
    マウントとを有する浮動型磁気ヘッド装置であって、 前記１対の支持ばねのロードビームは長さが異なり、前
    記長さの異なるそれぞれのロードビームの略全長に亘っ
    て、前記キャリッジアームと逆の方向にサイドレールを
    有すると共に、 前記１対のマウントのかしめ部が、前記キャリッジアー
    ムの軸上で上下に重ならないように、互いに前記キャリ
    ッジアームの長手方向にずらした事を特徴とする浮動型
    磁気ヘッド装置。
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