JP3200263B2 - 試料表面分析装置 - Google Patents
試料表面分析装置Info
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- JP3200263B2 JP3200263B2 JP28275093A JP28275093A JP3200263B2 JP 3200263 B2 JP3200263 B2 JP 3200263B2 JP 28275093 A JP28275093 A JP 28275093A JP 28275093 A JP28275093 A JP 28275093A JP 3200263 B2 JP3200263 B2 JP 3200263B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は試料表面分析装置に関
し、さらに詳しくは、試料を載置する試料台を内部に有
する真空チャンバーと、試料台に載置された試料の表面
形状を観察するトンネル顕微鏡とを備えた試料表面分析
装置に関する。
し、さらに詳しくは、試料を載置する試料台を内部に有
する真空チャンバーと、試料台に載置された試料の表面
形状を観察するトンネル顕微鏡とを備えた試料表面分析
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】試料表面の微細な形状構造等を観察する
ために、トンネル顕微鏡が使用されている。トンネル顕
微鏡は、試料を載置する試料台を内部に有する真空チャ
ンバー内に設置され試料台に載置された試料の表面を走
査する走査型トンネル顕微鏡が一般的に使用されてい
る。この顕微鏡は、その探針を試料表面に接触しない程
度に十分接近させた状態(約1nm)でバイアス電圧を
印加することにより、トンネル電流を発生させ、さらに
このトンネル電流が一定値をとるよう探針の先端と試料
表面の距離を調節しながら試料面上を走査する。これに
より、試料表面の微細な形状構造を観察することができ
る。
ために、トンネル顕微鏡が使用されている。トンネル顕
微鏡は、試料を載置する試料台を内部に有する真空チャ
ンバー内に設置され試料台に載置された試料の表面を走
査する走査型トンネル顕微鏡が一般的に使用されてい
る。この顕微鏡は、その探針を試料表面に接触しない程
度に十分接近させた状態(約1nm)でバイアス電圧を
印加することにより、トンネル電流を発生させ、さらに
このトンネル電流が一定値をとるよう探針の先端と試料
表面の距離を調節しながら試料面上を走査する。これに
より、試料表面の微細な形状構造を観察することができ
る。
【0003】しかし、この試料表面と探針の間に流れる
トンネル電流は、原理的には試料表面の電子状態の分布
を反映しているが、試料表面の構成元素にも影響を受け
る。このため、試料表面の微細な形状構造を高い精度で
観察することが困難になる。また、同一元素から構成さ
れる試料表面を観察する場合でも、バイアス電圧や試料
表面の化学結合状態、探針の特性等により電流の値が異
なり信頼性に欠ける。
トンネル電流は、原理的には試料表面の電子状態の分布
を反映しているが、試料表面の構成元素にも影響を受け
る。このため、試料表面の微細な形状構造を高い精度で
観察することが困難になる。また、同一元素から構成さ
れる試料表面を観察する場合でも、バイアス電圧や試料
表面の化学結合状態、探針の特性等により電流の値が異
なり信頼性に欠ける。
【0004】したがって、トンネル電流の変化が、試料
表面の形状によるものか試料表面の構成元素によるもの
かの判別が付き難く、試料表面の同一箇所を観察して形
状構造と構成元素の分布との双方を得ることが困難であ
る。そこで、試料表面の元素組成と微細な形状構造との
相関性の解析や、試料表面に薄膜を成長させるときの成
長過程の解析をおこなう場合には、オージェ電子分析や
エックス線光電子分析等の手段により試料表面の元素組
成を分析した後、その試料を走査型トンネル顕微鏡に移
して、試料表面の形状構造を観察する手法が用いられ
る。
表面の形状によるものか試料表面の構成元素によるもの
かの判別が付き難く、試料表面の同一箇所を観察して形
状構造と構成元素の分布との双方を得ることが困難であ
る。そこで、試料表面の元素組成と微細な形状構造との
相関性の解析や、試料表面に薄膜を成長させるときの成
長過程の解析をおこなう場合には、オージェ電子分析や
エックス線光電子分析等の手段により試料表面の元素組
成を分析した後、その試料を走査型トンネル顕微鏡に移
して、試料表面の形状構造を観察する手法が用いられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】試料表面の同一箇所に
おける元素組成と形状構造とを同時に解析する上記手法
では、オージェ電子分析装置、あるいは、エックス線光
電子分析装置及び走査型トンネル顕微鏡が通常、超高真
空装置であるから、試料は、光電子分析装置から走査型
トンネル顕微鏡に移される際に、一旦、大気に曝され
る。このため、試料表面の酸化あるいは大気中の成分の
吸着により、トンネル顕微鏡での形状構造についての観
察結果が本来の試料表面の元素組成と対応しないものと
なる。
おける元素組成と形状構造とを同時に解析する上記手法
では、オージェ電子分析装置、あるいは、エックス線光
電子分析装置及び走査型トンネル顕微鏡が通常、超高真
空装置であるから、試料は、光電子分析装置から走査型
トンネル顕微鏡に移される際に、一旦、大気に曝され
る。このため、試料表面の酸化あるいは大気中の成分の
吸着により、トンネル顕微鏡での形状構造についての観
察結果が本来の試料表面の元素組成と対応しないものと
なる。
【0006】一方、試料表面の元素組成を観察するため
にオージェ電子分光法を用いた場合では、面内分解能が
わずか数10nmであるため、原子レベルでの組成分析
を行うことが困難である。このため、仮に、走査型トン
ネル顕微鏡が設置された真空チャンバー内に上記オージ
ェ電子分光装置を配置して試料表面の微細構造と構成元
素とを関係付けて観察しようとしても、走査型トンネル
顕微鏡で観察された試料表面の同一箇所の元素分析は、
オージェ電子分光装置の空間分解能が悪いために困難な
場合が多い。
にオージェ電子分光法を用いた場合では、面内分解能が
わずか数10nmであるため、原子レベルでの組成分析
を行うことが困難である。このため、仮に、走査型トン
ネル顕微鏡が設置された真空チャンバー内に上記オージ
ェ電子分光装置を配置して試料表面の微細構造と構成元
素とを関係付けて観察しようとしても、走査型トンネル
顕微鏡で観察された試料表面の同一箇所の元素分析は、
オージェ電子分光装置の空間分解能が悪いために困難な
場合が多い。
【0007】この発明の目的は、試料表面の元素組成と
微細構造との関連について原子レベルにおける信頼性の
高い情報を得ることにある。
微細構造との関連について原子レベルにおける信頼性の
高い情報を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる試料表
面分析装置は、試料を載置する試料台を内部に有する真
空チャンバーと、試料台に載置された試料の表面形状を
観察するトンネル顕微鏡と、真空チャンバー内に少なく
とも1種類以上の特定波長の光を選択的に試料台上に照
射可能な第1の光照射手段と、第1の光照射手段と波長
の異なる光を選択的に試料台上に照射可能な第2の光照
射手段と、トンネル顕微鏡と各光照射手段とが同時に試
料表面の同一個所を臨み得るような試料台を具備した試
料表面分析装置であって、トンネル顕微鏡がロックイン
アンプを備え、前記光照射手段が試料表面に存在する特
定種類の原子、分子の共鳴励起エネルギーに相当する光
を、第1の光照射手段によってパルス状に照射し、加え
て第2の光照射手段によって光照射し、ロックインアン
プが前記光照射のパルスの同期信号に基づいて光照射に
よるトンネル電流の変化量のみを抽出し、それによって
試料表面の原子、分子を同定する。
面分析装置は、試料を載置する試料台を内部に有する真
空チャンバーと、試料台に載置された試料の表面形状を
観察するトンネル顕微鏡と、真空チャンバー内に少なく
とも1種類以上の特定波長の光を選択的に試料台上に照
射可能な第1の光照射手段と、第1の光照射手段と波長
の異なる光を選択的に試料台上に照射可能な第2の光照
射手段と、トンネル顕微鏡と各光照射手段とが同時に試
料表面の同一個所を臨み得るような試料台を具備した試
料表面分析装置であって、トンネル顕微鏡がロックイン
アンプを備え、前記光照射手段が試料表面に存在する特
定種類の原子、分子の共鳴励起エネルギーに相当する光
を、第1の光照射手段によってパルス状に照射し、加え
て第2の光照射手段によって光照射し、ロックインアン
プが前記光照射のパルスの同期信号に基づいて光照射に
よるトンネル電流の変化量のみを抽出し、それによって
試料表面の原子、分子を同定する。
【0009】この発明にかかる試料表面分析装置は、光
照射手段が、試料表面の特定の種類の原子をイオン化ま
たは励起状態に誘導し、トンネル顕微鏡が、光照射手段
により照射された光の波長に対応して変化するトンネル
電流を検知し、この検知電流に基づいて試料表面の原子
を同定する。なお、試料台、トンネル顕微鏡及び光照射
手段の三者のうちの少なくとも二者に設けられ、結果的
にトンネル顕微鏡と光照射手段とを同時に試料表面の同
一箇所を臨ませる機構(相対移動手段)を有することが
好ましい。
照射手段が、試料表面の特定の種類の原子をイオン化ま
たは励起状態に誘導し、トンネル顕微鏡が、光照射手段
により照射された光の波長に対応して変化するトンネル
電流を検知し、この検知電流に基づいて試料表面の原子
を同定する。なお、試料台、トンネル顕微鏡及び光照射
手段の三者のうちの少なくとも二者に設けられ、結果的
にトンネル顕微鏡と光照射手段とを同時に試料表面の同
一箇所を臨ませる機構(相対移動手段)を有することが
好ましい。
【0010】
【作用】この発明にかかる試料表面分析装置では、ま
ず、真空チャンバー内の試料台に試料を載置する。次
に、相対移動手段によりトンネル顕微鏡を走査して試料
表面を観察する。トンネル顕微鏡は、たとえば、試料表
面においてX及びY軸方向へ移動されるとともに、トン
ネル顕微鏡が臨む試料表面との間に流れるトンネル電流
の値が一定となるよう、トンネル顕微鏡と試料表面の間
隔(Z軸方向の距離)を調節しながら試料面上を移動す
る。これにより、相対移動手段の3軸方向への移動距離
が試料表面の形状変化としてとらえられる。
ず、真空チャンバー内の試料台に試料を載置する。次
に、相対移動手段によりトンネル顕微鏡を走査して試料
表面を観察する。トンネル顕微鏡は、たとえば、試料表
面においてX及びY軸方向へ移動されるとともに、トン
ネル顕微鏡が臨む試料表面との間に流れるトンネル電流
の値が一定となるよう、トンネル顕微鏡と試料表面の間
隔(Z軸方向の距離)を調節しながら試料面上を移動す
る。これにより、相対移動手段の3軸方向への移動距離
が試料表面の形状変化としてとらえられる。
【0011】次に、トンネル顕微鏡とトンネル顕微鏡が
臨む試料表面との間にトンネル電流が流れる状態のもと
で、相対移動手段によりトンネル顕微鏡をたとえば、X
及びY軸方向へ移動させながら、光照射手段により真空
チャンバー内に特定波長の光を選択的に照射する。この
とき、トンネル顕微鏡が臨む試料表面と同一箇所を光照
射手段が同時に臨み得るよう相対移動手段が、試料台、
トンネル顕微鏡及び光照射手段の三者のうちの少なくと
も二者を位置決めする。
臨む試料表面との間にトンネル電流が流れる状態のもと
で、相対移動手段によりトンネル顕微鏡をたとえば、X
及びY軸方向へ移動させながら、光照射手段により真空
チャンバー内に特定波長の光を選択的に照射する。この
とき、トンネル顕微鏡が臨む試料表面と同一箇所を光照
射手段が同時に臨み得るよう相対移動手段が、試料台、
トンネル顕微鏡及び光照射手段の三者のうちの少なくと
も二者を位置決めする。
【0012】光照射手段から照射された光は、試料表面
の特定の種類の原子をイオン化または励起状態に誘導す
る。試料表面とトンネル顕微鏡との間を流れるトンネル
電流は、光照射手段により照射された光の波長に対応し
て変化する。このトンネル電流を検知し、この検知電流
に基づいて試料表面の原子が同定される。かくして、ト
ンネル顕微鏡で表面形状を観察された試料表面の同一箇
所における元素分析が略同時に行われる。
の特定の種類の原子をイオン化または励起状態に誘導す
る。試料表面とトンネル顕微鏡との間を流れるトンネル
電流は、光照射手段により照射された光の波長に対応し
て変化する。このトンネル電流を検知し、この検知電流
に基づいて試料表面の原子が同定される。かくして、ト
ンネル顕微鏡で表面形状を観察された試料表面の同一箇
所における元素分析が略同時に行われる。
【0013】
【実施例】第1図は、この発明にかかる試料表面分析装
置の概略図である。1は真空チャンバーであり、排気系
2に接続されて10-10Torr程度の真空状態が保持
される。真空チャンバー1内部の天井面には、光照射光
手段としての光照射装置3が設置されている。光照射装
置3は、光パラメトリック発振を利用した波長可変なO
POレーザを使用している。光照射装置3には、レーザ
光をパルス状に照射することを可能にするビームチョッ
パー4が装備されている。光照射装置3の下方には、試
料Sを載置するための試料台5が配置されている。
置の概略図である。1は真空チャンバーであり、排気系
2に接続されて10-10Torr程度の真空状態が保持
される。真空チャンバー1内部の天井面には、光照射光
手段としての光照射装置3が設置されている。光照射装
置3は、光パラメトリック発振を利用した波長可変なO
POレーザを使用している。光照射装置3には、レーザ
光をパルス状に照射することを可能にするビームチョッ
パー4が装備されている。光照射装置3の下方には、試
料Sを載置するための試料台5が配置されている。
【0014】試料台5は、相対移動手段として、載置さ
れた試料SをX、Y及びZの3軸方向へ微動する微動機
構5aを有している。試料台5の上部には、試料Sを加
熱するヒータ6が設けられている。試料台5の上方に
は、試料Sの表面を清浄化するためにイオンビームを照
射できるイオン銃7が設けられている。真空チャンバー
1の側部には、試料導入用の予備真空室8が真空チャン
バー1に隣接して形成されている。真空チャンバー1と
予備真空室8とは、ゲートバルブ9により隔離されてい
る。また、試料台5の上方には、走査型トンネル顕微鏡
10の探針10aが設けられている。
れた試料SをX、Y及びZの3軸方向へ微動する微動機
構5aを有している。試料台5の上部には、試料Sを加
熱するヒータ6が設けられている。試料台5の上方に
は、試料Sの表面を清浄化するためにイオンビームを照
射できるイオン銃7が設けられている。真空チャンバー
1の側部には、試料導入用の予備真空室8が真空チャン
バー1に隣接して形成されている。真空チャンバー1と
予備真空室8とは、ゲートバルブ9により隔離されてい
る。また、試料台5の上方には、走査型トンネル顕微鏡
10の探針10aが設けられている。
【0015】探針10aは、X、Y及びZの3軸方向へ
微動する、相対移動手段としての微動装置11の下面に
固定されている。微動装置11は、3軸方向に配置され
た3つの圧電素子により構成されており、試料台5の微
動機構5aと共働して探針10aを試料Sの表面の任意
の観察点に臨ませることができる。この観察点は、光照
射装置3による試料Sの表面の光照射域及びイオン銃7
によるイオンビーム照射領域の略中心に位置している。
微動装置11は、トンネル顕微鏡10の一部であるロッ
クインアンプ12に電気的に接続されている。
微動する、相対移動手段としての微動装置11の下面に
固定されている。微動装置11は、3軸方向に配置され
た3つの圧電素子により構成されており、試料台5の微
動機構5aと共働して探針10aを試料Sの表面の任意
の観察点に臨ませることができる。この観察点は、光照
射装置3による試料Sの表面の光照射域及びイオン銃7
によるイオンビーム照射領域の略中心に位置している。
微動装置11は、トンネル顕微鏡10の一部であるロッ
クインアンプ12に電気的に接続されている。
【0016】ロックインアンプ12は、前記したビーム
チョッパー4及び探針10aに電気的に接続され、探針
10aに流れるトンネル電流を検知すると同時に、試料
S表面に存在する特定の種類の元素の共鳴励起エネルギ
ーに相当する波長の光を光照射装置3よりパルス状に照
射させ、この光照射のパルスの同期信号をもとにトンネ
ル電流の光照射による変化量のみを抽出することができ
る。
チョッパー4及び探針10aに電気的に接続され、探針
10aに流れるトンネル電流を検知すると同時に、試料
S表面に存在する特定の種類の元素の共鳴励起エネルギ
ーに相当する波長の光を光照射装置3よりパルス状に照
射させ、この光照射のパルスの同期信号をもとにトンネ
ル電流の光照射による変化量のみを抽出することができ
る。
【0017】次に、上述した試料表面分析装置による試
料測定手順の一例を述べる。まず、予備排気室8より試
料台5に試料Sを移し、ヒータ6により試料Sを加熱し
試料S表面の吸着物質を除去する。更にイオン銃7を作
動させて試料Sの表面をイオンビームによりエッチング
して清浄度を高める。
料測定手順の一例を述べる。まず、予備排気室8より試
料台5に試料Sを移し、ヒータ6により試料Sを加熱し
試料S表面の吸着物質を除去する。更にイオン銃7を作
動させて試料Sの表面をイオンビームによりエッチング
して清浄度を高める。
【0018】次に、微動機構5aにより試料SのZ軸方
向位置を調整した後、探針10aのZ軸方向位置を変化
させることにより試料Sの走査表面をトンネル領域に持
っていき、探針10aをX、Y軸方向に微動させて試料
Sの表面の走査をおこなう。トンネル顕微鏡10の映像
信号は、探針10aを試料S面でX及びY軸方向に走査
しながら探針10aに流れる電流が一定値をとるように
探針10aをZ軸方向に微動させたときの微動装置11
のZ軸方向駆動信号である。このとき、走査型トンネル
顕微鏡像を記録し元素分析をおこなう位置を探す。
向位置を調整した後、探針10aのZ軸方向位置を変化
させることにより試料Sの走査表面をトンネル領域に持
っていき、探針10aをX、Y軸方向に微動させて試料
Sの表面の走査をおこなう。トンネル顕微鏡10の映像
信号は、探針10aを試料S面でX及びY軸方向に走査
しながら探針10aに流れる電流が一定値をとるように
探針10aをZ軸方向に微動させたときの微動装置11
のZ軸方向駆動信号である。このとき、走査型トンネル
顕微鏡像を記録し元素分析をおこなう位置を探す。
【0019】次に、微動装置11と試料台5の微動機構
5aとを共働させ探針10aが試料S表面に接触せず、
かつ試料S表面と探針10aとの間に所定のトンネル電
流が流れるよう探針10aの先端から試料Sの表面まで
のZ軸方向の距離を調整しながら、前記したトンネル顕
微鏡の走査の際に予め設定しておいた試料S表面の元素
分析をおこなう位置をX及びY軸方向に走査し、探針1
0aに流れるトンネル電流の値の変化をモニターする。
同時に光照射装置3により、試料S表面に存在する特定
の種類の元素の共鳴励起エネルギーに相当する波長の光
をパルス状に照射させる。このとき、微動装置11と共
働する試料台5の微動機構5aとの可動範囲は、光照射
装置3による試料Sの表面の光照射域内に設定されてい
る。
5aとを共働させ探針10aが試料S表面に接触せず、
かつ試料S表面と探針10aとの間に所定のトンネル電
流が流れるよう探針10aの先端から試料Sの表面まで
のZ軸方向の距離を調整しながら、前記したトンネル顕
微鏡の走査の際に予め設定しておいた試料S表面の元素
分析をおこなう位置をX及びY軸方向に走査し、探針1
0aに流れるトンネル電流の値の変化をモニターする。
同時に光照射装置3により、試料S表面に存在する特定
の種類の元素の共鳴励起エネルギーに相当する波長の光
をパルス状に照射させる。このとき、微動装置11と共
働する試料台5の微動機構5aとの可動範囲は、光照射
装置3による試料Sの表面の光照射域内に設定されてい
る。
【0020】光照射装置3から特定の波長の光が照射さ
れると、光照射のパルスの同期信号をもとにトンネル電
流の光照射による変化量のみが、ロックインアンプ12
を介して抽出される。抽出されたトンネル電流の変化量
は画像データに変換され、特定の元素のみの面内分布を
ディスプレイ13上に得ることができる。
れると、光照射のパルスの同期信号をもとにトンネル電
流の光照射による変化量のみが、ロックインアンプ12
を介して抽出される。抽出されたトンネル電流の変化量
は画像データに変換され、特定の元素のみの面内分布を
ディスプレイ13上に得ることができる。
【0021】なお、上記実施例では、微動装置11と試
料台5の微動機構5aとを相対移動手段として微動可能
な構成としたが、微動装置11もしくは試料台5の微動
機構5aと光照射装置3とを微動可能な相対移動手段と
して構成する場合でも同様に、試料S表面の元素分析を
おこなう位置と光照射装置3による試料Sの表面の光照
射域とを一致させることができる。
料台5の微動機構5aとを相対移動手段として微動可能
な構成としたが、微動装置11もしくは試料台5の微動
機構5aと光照射装置3とを微動可能な相対移動手段と
して構成する場合でも同様に、試料S表面の元素分析を
おこなう位置と光照射装置3による試料Sの表面の光照
射域とを一致させることができる。
【0022】〔実験例〕上記の装置を用いてGaAs単
結晶基板を試料としてその表面の元素分析をおこなった
一実施例について説明する。予め表面の清浄化を施した
2×1018個/cm3 のSiをドープしたn型のGaA
s(001)基板を超高真空槽内に導入した後、真空劈
開機構を用いて、この試料を劈開した。得られたGaA
s(110)劈開表面をRHHED(反射型高エネルギ
ー電子線回析装置)を用いて調べたところ、2×1の配
列構造が観測され、試料表面が原子レベルで清浄である
ことが確認された。
結晶基板を試料としてその表面の元素分析をおこなった
一実施例について説明する。予め表面の清浄化を施した
2×1018個/cm3 のSiをドープしたn型のGaA
s(001)基板を超高真空槽内に導入した後、真空劈
開機構を用いて、この試料を劈開した。得られたGaA
s(110)劈開表面をRHHED(反射型高エネルギ
ー電子線回析装置)を用いて調べたところ、2×1の配
列構造が観測され、試料表面が原子レベルで清浄である
ことが確認された。
【0023】GaAs(110)の表面の原子配列は、
バルクの原子配列と通常異なっている。これは、表面に
ある原子は、片方において基板原子と結合しているのに
対し、反対側では結合すべき原子が存在せず、ダングリ
ングボンドをもっているからである。表面原子の配列
が、基板原子と同一の配列をしている場合、この配列を
1×1の配列構造という。しかし、この配列をとること
は非常に稀であり、通常はエネルギー的により安定した
構造をとることになる。これを表面再配列構造(Surfac
e Reconstruction)をとるという。表面再配列構造は、
基板の種類のみならず、吸着原子の種類や温度によっ
て、同一の基板でも異なった構造を呈することになる。
また、2×1の配列構造とは、表面再配列構造をとった
場合であり、平面のブラベー格子を想定した場合にGa
As(110)の片方の原子配列が基板の倍の周期をと
った場合である。
バルクの原子配列と通常異なっている。これは、表面に
ある原子は、片方において基板原子と結合しているのに
対し、反対側では結合すべき原子が存在せず、ダングリ
ングボンドをもっているからである。表面原子の配列
が、基板原子と同一の配列をしている場合、この配列を
1×1の配列構造という。しかし、この配列をとること
は非常に稀であり、通常はエネルギー的により安定した
構造をとることになる。これを表面再配列構造(Surfac
e Reconstruction)をとるという。表面再配列構造は、
基板の種類のみならず、吸着原子の種類や温度によっ
て、同一の基板でも異なった構造を呈することになる。
また、2×1の配列構造とは、表面再配列構造をとった
場合であり、平面のブラベー格子を想定した場合にGa
As(110)の片方の原子配列が基板の倍の周期をと
った場合である。
【0024】次に、この試料Sを真空チャンバー1内の
試料台5に載置し、走査型トンネル顕微鏡10によりバ
イアス電圧+1.8V、トンネル電流1nAの条件で観
測したところ、5.6Å×4.0Åの長方形を1ユニッ
トとする周期構造を形成する画像がディスプレイ13上
に観測された。
試料台5に載置し、走査型トンネル顕微鏡10によりバ
イアス電圧+1.8V、トンネル電流1nAの条件で観
測したところ、5.6Å×4.0Åの長方形を1ユニッ
トとする周期構造を形成する画像がディスプレイ13上
に観測された。
【0025】次に、YAGレーザをポンピング光とし周
期が10-15〜10-10秒のパルス幅を有する光照射装置
3のOPOレーザを使用して、ピークのパルス幅10
-10秒、繰り返し周期10-5秒で、光出力1mWのレー
ザ照射を繰り返しながら、40Å×40Åの範囲をスキ
ャンさせた。このときのロックインアンプ12の出力の
うち、0〜10-9秒までの成分を強度としてマッピング
表示させたところ、発振波長が413.3nmにチュー
ニングされたときのみ、上記と同じ周期構造であるが、
1.5Å×2.0Åだけずれた5.6Å×4.0Åの長
方形を1ユニットとする周期構造が観測された。これ
は、As原子のみがレーザ照射によって局在励起された
結果、As原子の電子状態が変化し、トンネル電流の増
加となって現れたものと考えられる。
期が10-15〜10-10秒のパルス幅を有する光照射装置
3のOPOレーザを使用して、ピークのパルス幅10
-10秒、繰り返し周期10-5秒で、光出力1mWのレー
ザ照射を繰り返しながら、40Å×40Åの範囲をスキ
ャンさせた。このときのロックインアンプ12の出力の
うち、0〜10-9秒までの成分を強度としてマッピング
表示させたところ、発振波長が413.3nmにチュー
ニングされたときのみ、上記と同じ周期構造であるが、
1.5Å×2.0Åだけずれた5.6Å×4.0Åの長
方形を1ユニットとする周期構造が観測された。これ
は、As原子のみがレーザ照射によって局在励起された
結果、As原子の電子状態が変化し、トンネル電流の増
加となって現れたものと考えられる。
【0026】この発明は、電子軌道の空間分布がレーザ
励起によって変化するという原子構造の特性を利用した
ものである。励起された原子の寿命は基底状態への放射
性または非放射性崩壊や、周囲媒体との結合を含むいく
つかの因子に広く依存する。APAFM1で利用されて
いる、光学的振動数での強く許容された電気双極子原子
遷移の場合の放射性崩壊については、 “An Introduct
ion to Lasers andMasers”McGraw-Hill(1971) P.100
にジークマン(Sieqman)が引用した値は、10ナノ秒
(ns)である。しかし、結晶または固体内の原子は、
もっと急速な非放射性崩壊を行い、内部原子振動と周囲
の結晶格子との強力な結合によって数ピコ秒まで低下す
る。放射線吸収による試料の体積膨脹が、走査型トンネ
ル顕微鏡のトンネル電流の変化を誘発することがある。
この体積膨脹は、レーザ照射後、数マイクロ秒(μs)
の時間遅れが生じるので、本測定上は問題がない。
励起によって変化するという原子構造の特性を利用した
ものである。励起された原子の寿命は基底状態への放射
性または非放射性崩壊や、周囲媒体との結合を含むいく
つかの因子に広く依存する。APAFM1で利用されて
いる、光学的振動数での強く許容された電気双極子原子
遷移の場合の放射性崩壊については、 “An Introduct
ion to Lasers andMasers”McGraw-Hill(1971) P.100
にジークマン(Sieqman)が引用した値は、10ナノ秒
(ns)である。しかし、結晶または固体内の原子は、
もっと急速な非放射性崩壊を行い、内部原子振動と周囲
の結晶格子との強力な結合によって数ピコ秒まで低下す
る。放射線吸収による試料の体積膨脹が、走査型トンネ
ル顕微鏡のトンネル電流の変化を誘発することがある。
この体積膨脹は、レーザ照射後、数マイクロ秒(μs)
の時間遅れが生じるので、本測定上は問題がない。
【0027】さらに、光照射装置3のレーザ光の波長と
異なる第2の光照射源を使用することにより、熱効果を
抑制することができる。これは、1光子による励起で
は、その緩和過程で格子振動を伴う熱の放出という形を
とる場合に、第1の光照射源に加えて第2の光照射源を
併用し、格子振動を伴う熱の放出という緩和過程をとる
代わりに異なる励起状態、すなわち、光放出あるいは電
子励起という形態にエネルギーを変換することをいう。
光照射装置3のレーザ光の振幅、パルス振動数及び位相
を変化または調整することによっても同様に実現でき
る。
異なる第2の光照射源を使用することにより、熱効果を
抑制することができる。これは、1光子による励起で
は、その緩和過程で格子振動を伴う熱の放出という形を
とる場合に、第1の光照射源に加えて第2の光照射源を
併用し、格子振動を伴う熱の放出という緩和過程をとる
代わりに異なる励起状態、すなわち、光放出あるいは電
子励起という形態にエネルギーを変換することをいう。
光照射装置3のレーザ光の振幅、パルス振動数及び位相
を変化または調整することによっても同様に実現でき
る。
【0028】このように、走査型トンネル顕微鏡10に
より試料の原子レベルでの表面の形状、付着原子の付着
状態が観察できるとともに、光照射装置3による共鳴励
起現象を用いトンネル電流の光照射による変化量をモニ
ターすることにより、試料の表面の元素分布をも略同時
に得ることができる。
より試料の原子レベルでの表面の形状、付着原子の付着
状態が観察できるとともに、光照射装置3による共鳴励
起現象を用いトンネル電流の光照射による変化量をモニ
ターすることにより、試料の表面の元素分布をも略同時
に得ることができる。
【0029】また、試料表面の元素組成と形状構造との
関連や試料表面の薄膜成長過程等の解析を行う場合、従
来のようにオージェ電子分析やエックス線光電子分析等
から走査型トンネル顕微鏡へ試料を移し換える必要がな
くなる。さらに、複数の超高真空装置が不要になるの
で、装置の小型化及び低コスト化を計ることができる。
一方、オージェ電子分光法より面内分解能が高いので、
試料表面の微細構造と同一箇所の構成元素とを関係付け
て観察することが容易となる。
関連や試料表面の薄膜成長過程等の解析を行う場合、従
来のようにオージェ電子分析やエックス線光電子分析等
から走査型トンネル顕微鏡へ試料を移し換える必要がな
くなる。さらに、複数の超高真空装置が不要になるの
で、装置の小型化及び低コスト化を計ることができる。
一方、オージェ電子分光法より面内分解能が高いので、
試料表面の微細構造と同一箇所の構成元素とを関係付け
て観察することが容易となる。
【0030】
【発明の効果】この発明の試料表面分析装置では、光照
射手段から照射された光が試料表面の特定の種類の原子
をイオン化または励起状態に誘導し、トンネル電流を光
の波長に対応して変化させるので、この検知電流に基づ
いて試料表面の原子が同定される。このため、トンネル
顕微鏡で表面の形状を観察された試料表面の同一箇所に
ついて、元素分析が略同時に行われる。
射手段から照射された光が試料表面の特定の種類の原子
をイオン化または励起状態に誘導し、トンネル電流を光
の波長に対応して変化させるので、この検知電流に基づ
いて試料表面の原子が同定される。このため、トンネル
顕微鏡で表面の形状を観察された試料表面の同一箇所に
ついて、元素分析が略同時に行われる。
【0031】また、試料表面の元素組成と形状構造との
関連の解析を行う場合、オージェ電子分析装置、あるい
は、エックス線光電子分析装置から走査型トンネル顕微
鏡に試料を移し換える必要がないので試料が大気に曝さ
れることがない。したがって、試料表面の酸化あるい
は、大気中の成分の吸着による試料表面の変化が生ずる
ことなく、試料表面の元素分析の観察点とトンネル顕微
鏡で観察された表面の形状との不一致が解消される。さ
らに、光電子分光分析装置等で生じる空間分解能の問題
も解消される。したがって、試料表面の元素組成と微細
構造との関連について原子レベルにおける信頼性の高い
情報を得ることができる。
関連の解析を行う場合、オージェ電子分析装置、あるい
は、エックス線光電子分析装置から走査型トンネル顕微
鏡に試料を移し換える必要がないので試料が大気に曝さ
れることがない。したがって、試料表面の酸化あるい
は、大気中の成分の吸着による試料表面の変化が生ずる
ことなく、試料表面の元素分析の観察点とトンネル顕微
鏡で観察された表面の形状との不一致が解消される。さ
らに、光電子分光分析装置等で生じる空間分解能の問題
も解消される。したがって、試料表面の元素組成と微細
構造との関連について原子レベルにおける信頼性の高い
情報を得ることができる。
【図1】この発明にかかる試料表面分析装置の一実施例
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
1 真空チャンバー 3 光照射装置(光照射手段) 5 試料台 5a 微動機構(相対移動手段) 10 トンネル顕微鏡 11 微動装置(相対移動手段) 12 ロックインアンプ S 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−121740(JP,A) 特開 平4−48542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】 試料を載置する試料台を内部に有する真
空チャンバーと、試料台に載置された試料の表面形状を
観察するトンネル顕微鏡と、真空チャンバー内に少なく
とも1種類以上の特定波長の光を選択的に試料台上に照
射可能な第1の光照射手段と、第1の光照射手段と波長
の異なる光を選択的に試料台上に照射可能な第2の光照
射手段と、トンネル顕微鏡と各光照射手段とが同時に試
料表面の同一個所を臨み得るような試料台を具備した試
料表面分析装置であって、 トンネル顕微鏡がロックインアンプを備え、前記光照射
手段が試料表面に存在する特定種類の原子、分子の共鳴
励起エネルギーに相当する光を、 第1の光照射手段によってパルス状に照射し、加えて第
2の光照射手段によって光照射し、ロックインアンプが
前記光照射のパルスの同期信号に基づいて光照射による
トンネル電流の変化量のみを抽出し、それによって試料
表面の原子、分子を同定する試料表面分析装置。 - 【請求項2】 光照射手段が、異なる波長の光の振幅、
パルス振動数および位相を変化させて試料に照射する請
求項1に記載の試料表面分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28275093A JP3200263B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 試料表面分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28275093A JP3200263B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 試料表面分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07134134A JPH07134134A (ja) | 1995-05-23 |
JP3200263B2 true JP3200263B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=17656574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28275093A Expired - Fee Related JP3200263B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 試料表面分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3200263B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003046519A1 (en) * | 2001-11-26 | 2003-06-05 | Japan Science And Technology Agency | Delay time modulation femtosecond time-resolved scanning probe microscope apparatus |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP28275093A patent/JP3200263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003046519A1 (en) * | 2001-11-26 | 2003-06-05 | Japan Science And Technology Agency | Delay time modulation femtosecond time-resolved scanning probe microscope apparatus |
US7002149B2 (en) | 2001-11-26 | 2006-02-21 | Japan Science And Technology Agency | Delay time modulation femtosecond time-resolved scanning probe microscope apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07134134A (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |