JP3200122U - 墓 - Google Patents

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【課題】墓石は、外気に長時間さらされ、湿気等により、経年劣化していく。納骨堂の左右区画に、砕石を充填させる従来の墓の工法では、砕石から湿気が発生しシミやサビを誘発する。そこで、納骨堂の左右側面からも換気できるよう納骨堂の左右にも換気空間及び換気孔を設け、効率よく納骨堂内部の換気を行い、湿気で墓石が劣化することを防ぐ墓を提供する。【解決手段】基礎の上に立設され、外柵の内部を側壁で区画することによって設けられた空間である納骨室と、外柵の内部であって、納骨室の両側に設けられた空間である横空間と、側壁に設けられ、納骨堂と横空間の空気を相互に循環させる換気孔と、外柵の側面または/および背面に設けられ、納骨堂または横空間と外界の空気を相互に循環させる換気口72と、外柵の上に設けられ、上台4及び竿石1を有する墓本体と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この考案は、納骨堂に湿気がこもらず、墓石の劣化が少なくて済む墓に関する。
一般的な墓の建立方法は、基礎の上に立設された外柵の内部に側壁で納骨堂を形成し、納骨堂の左右区画には砕石を充填させて建立するものである。
墓石は、外気に長時間さらされるため、朝夕の気温差、納骨堂にこもる湿気等により、経年劣化していく。従来の墓の工法では、納骨堂の左右区画に、砕石を充填させるため、砕石が土の水分を吸収して、その湿気が外柵に浸み込み、湿気がシミやサビを誘発する。さらに、一般的な工法では、石材を重ねあわせる際に、セメントで接着することが多いが、セメントを使用した工法では、モルタル中の水酸化カルシウムCa(OH)2 が、砕石から出る湿気や、浸入した雨水などによって溶けて目地やクラックからにじみ出し、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムCaCO3 となるエフロ(白華)現象を生じる。エフロ(白華)現象は、墓石の外観を悪くする。
墓石を綺麗に保つためには、なるべく墓石内に湿気がこもらないようにすることが大切である。そこで、納骨堂内の換気を行えるような各種墓構造が考案されている。特許文献1の墓石換気構造工法は、墓石本体の下台を切削工具により円筒状または釣鐘状に刳り貫いて納骨堂の上方に空気溜りを形成し、空気溜りの両側面に貫通孔を穿孔して換気できるようにした構造であり、特許文献2の墓は、墓石の下の納骨堂の上面に孔を設け、墓石の下部から墓石前面の香炉台との間の隙間に空気の通り道を確保し、換気を行える構造となっている。しかし、どちらの構造も、墓石の換気を納骨堂上方に設けた貫通孔や隙間を通じて行っており、十分な換気性能は発揮できなかった。
特開2014−224343号公報 特開2012− 82605号公報
そこで、本考案は、上記事情に鑑み、納骨堂の左右側面からも換気できるよう納骨堂の左右にも換気空間及び換気孔を設け、効率よく納骨堂内部の換気を行い、湿気で墓石が劣化することを防ぐ墓を提供する。
本考案の墓は、基礎の上に立設され、外柵の内部を側壁で区画することによって設けられた空間である納骨室と、前記外柵の内部であって、前記納骨室の両側に設けられた空間である横空間と、前記側壁に設けられ、前記納骨堂と前記横空間の空気を相互に循環させる換気孔と、前記外柵の側面または/および背面に設けられ、前記納骨堂または前記横空間と外界の空気を相互に循環させる換気口と、前記外柵の上に設けられ、上台及び竿石を有する墓本体と、を備えたことを特徴とする。
この考案によれば、外柵及び側壁に設けられた換気孔と換気口を通して内部と外界で空気が循環するので、墓の内部に湿気がこもらず、したがって、墓石が湿気で劣化することを防ぐことができる。
また、この考案の墓は、前記外柵の内部に形成された前記横空間及び前記納骨室の上に、平板形状の敷石を載せ、前記外柵の上面と前記敷石の底面とが支え合うようにしたことを特徴とする。
この考案によれば、墓を建立する際に、固定金具や補強金具を使用しないので、建立作業が迅速に行える。また、部材が少ないことで、建立後のメンテナンスが簡単であり、外柵が一部ズレてしまう等、建立後の補修やリフォーム作業も容易に行うことができる。さらに、外柵に敷石を載置する際、セメントを使用しないため、石がエフロ(白華)現象を起すことがなく、年数を経ても、墓石表面を綺麗に保つことができる。
この考案の実施形態1にかかる墓の斜視図である。 図1に示した墓の右側面図である。 図2に示した立て看板のA−A断面図である。 この考案の実施形態1にかかる墓の外柵を説明するための参考斜視図である。 この考案の実施形態2にかかる墓の斜視図である。 図5に示した墓の背面図である。 この考案の実施形態2にかかる墓の外柵を説明するための参考斜視図である。 この考案の実施形態3にかかる墓の斜視図である。 図8に示した墓の右側面図である。 図8に示した墓の背面図である。 この考案の実施形態3にかかる墓の外柵を説明するための参考斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この考案の実施の形態1にかかる墓100の斜視図である。図2は、図1に示した墓100の右側面図である。図3は、図2に示した立て看板のA−A断面図である。図4は、この考案の実施の形態1にかかる墓100の外柵7を説明するための参考斜視図である。
図1に示すように、この考案の実施の形態1にかかる墓100は、石材で四方を囲んで形成した外柵7、外柵7左側上面に載置された敷石6a、外柵7右側上面に載置された敷石6b、外柵7の中央上面に載置された敷石6c、中台5、上台4及び竿石1を有する。竿石1の前方には、拝石8が敷かれ、香炉2、香炉2の両側には花立3が備えつけられている。
墓100の前面であって、前外柵73には、左右の上方に、それぞれ、換気口72が設けられている。換気口72は、前外柵73を貫通した孔であって、空気の通り道である。換気口72によって、外柵7に囲まれた内部空間の空気と外界の空気とが循環し換気が促される。
図2に示すように、右外柵75にも、それぞれ貫通した孔が設けられ、換気孔71となっている。換気孔71は、外柵7に囲まれた内部空間である横空間11、12及び納骨室10の空気と外界の空気とを循環し換気を促す。換気孔71は、ブラインドの桟を固定させたガラリとなっている。換気孔71には、金網や、細長い開口や孔が多数設けられた換気窓を取り付けても良いし、換気窓を設けず、丸い孔のみの換気孔71としても良い。
換気孔71を設ける場所が、右外柵75の下部で地面に近い部分にあると、土や砂利が風にあおられて換気孔71から中に入ってしまうので、換気孔71を設ける場所は、右外柵75の中央もしくは上方にすると良い。墓100は、左右対称であって、墓100の左外柵76にも、同じように換気孔71が設けられている。
図3に示すように、外柵7の内部は、側壁77及び78によって、3つの区画に区切られており、中央区画の下方は、納骨堂10となっていて、遺骨が収納される。納骨堂10の左右区画は、空洞となっており横空間11,12となっている。従来の工法では、納骨堂10の左右区画は、砂利や砕石を埋め戻して区画内に充填させるが、本考案の墓100は、納骨堂10の左右区画は横空間11,12として、砂利や砕石を埋め戻さず、空洞にしておく。
一般的な墓の工法では、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻しておくが、そうすると、土や砕石から水分染み出て外柵の石表面に、シミやサビを発生させる原因となってしまう。また、石と石の接着にセメントを使用している場合は、湿気によってエフロ(白華)現象を誘発しやすくなり、石表面が綺麗に保てなくなる。本考案の墓100は、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻さず、空洞としておき、さらに、納骨堂10との境の側壁77、78、右外柵に、喚起孔71を設けているので、納骨室10、横空間11、12及び外気との間で空気が循環し納骨堂10に湿気がこもらない。また、外柵7の上に敷石6a、6b及び6cを載置することによって墓100を建立し、セメントや補強金具を使用しないので、エフロ(白華)現象やサビの発生もない。
図4に示すように、前外柵73の右側上方と左側上方には、換気口72が設けられ、外気と横空間11、12の空気を循環させ換気を行っている。換気口72及び換気孔71が設けられているおかげで、納骨室10、横空間11、12の空気が常時循環し、湿気が墓内部にこもることを防ぐことができる。換気口72、換気孔71の大きさや数は、墓の立地にあわせて増減させると良い。川や海の近くや、湿度の高い地方では、換気口72、換気孔71を大きくしたり、数を増やすと良い。反対に、乾燥した立地では、換気口72、換気孔71を小さくしたり、数を減らしても良い。
本考案の墓100は、図4のように、外柵7を設置したのち、外柵7の左右区画及び中央区画の上に、それぞれ、平板形状の敷石6a、6b及び6cをかぶせ、外柵7の上端と敷石6a、6b及び6cの底面とが、支え合うようにして墓100を建立する。このようにして建立した墓100は、強度が強く、耐久性の高い墓100となる。外柵7の内部に、土や砕石を埋め戻ししないことによって、土圧による外柵7のズレをなくし、凍結による砕石の膨張を防ぎ、湿気で外柵7や墓石表面が黒ずむことを防ぐ。
従来工法では、土圧や凍結の膨張からお墓を守る為に、ステンレス金具を補強として使用するが、本考案の墓100は、外柵7の内部に土や砕石を埋め戻ししないため、補強金具が不要である。補強金具を使用しないことで、建立時の作業が簡単になるだけでなく、建立後、部材が一部破損したりした際の、修理やメンテナンスも容易に行える。
(実施の形態2)
図5は、この考案の実施の形態2にかかる墓200の斜視図である。図6は、図5に示した墓200の背面図である。図7は、この考案の実施の態2にかかる墓200の外柵7を説明するための参考斜視図である。
図5に示すように、この考案の実施の形態2にかかる墓200は、石材で四方を囲んで形成した外柵7、外柵7の左側上面に載置された敷石6a、外柵7の右側上面に載置された敷石6b、外柵7の中央上面に載置された敷石6c、中台5、上台4及び竿石1を有する。竿石1の前方には、拝石8が敷かれ、香炉2、香炉2の両側には花立3が備えつけられている。
墓200の前面であって、前外柵73には、左右の上方に、それぞれ、換気口72が設けられている。換気口72は、前外柵73を貫通した孔であって、空気の通り道である。換気口72によって、外柵7に囲まれた内部空間の空気と外界の空気とが循環し換気が促される。
図6に示すように、後外柵74にも、中央及び左右に貫通した孔が3つ設けられ、換気孔71となっている。換気孔71は、外柵7に囲まれた内部空間すなわち、納骨室10、横空間11、12内の空気と外界の空気とを循環し換気を促す。換気孔71は、ブラインドの桟を固定させたガラリとなっている。換気孔71には、金網や、細長い開口や孔が多数設けられた換気窓でを取り付けても良いし、換気窓を設けず、丸い孔のみの換気孔71としても良い。
換気孔71を設ける場所が、後外柵74の下部で地面に近い部分にあると、土や砂利が風にあおられて換気孔71から中に入ってしまうので、換気孔71を設ける場所は、後外柵74の中央もしくは上方にすると良い。
図7に示すように、外柵7の内部は、側壁77及び78によって、3つの区画に区切られており、中央区画の下方は、納骨堂10となっていて、遺骨が収納される。納骨堂10の左右にある区画は、空洞となっており横空間11,12となっている。従来の工法では、納骨堂10の左右にある区画に、砂利や砕石を埋め戻しするが、本考案の墓100は、納骨堂10の左右区画は横空間11,12とし、砂利や砕石を埋め戻さず、空洞にしておく。
一般的な墓の工法では、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻しておくが、そうすると、土や砕石から水分染み出て外柵の石表面に、シミやサビを発生させる原因となってしまう。また、石と石の接着にセメントを使用している場合、湿気によってエフロ(白華)現象を誘発しやすくなり、石表面が綺麗に保てなくなる。本考案の墓100は、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻さず、空洞としておき、さらに、納骨堂10との境の側壁77、78、右外柵に、換気孔71を設けているので、納骨室10、横空間11、12及び外気との間で空気が循環し納骨堂10に湿気がこもらない。また、外柵7の上に敷石6a、6b及び6cを載置することによって墓200を建立し、セメントや補強金具を使用しないので、エフロ(白華)現象やサビの発生もない。
前外柵73の右側上方と左側上方には、換気口72が設けられ、外気と横空間11、12の空気を循環させ換気を行っている。換気口72及び換気孔71とが設けられているおかげで、納骨室10、横空間11、12の空気が常時循環し、湿気が墓内部にこもることを防ぐことができる。換気口72、換気孔71の大きさや数は、墓の立地にあわせて増減させると良い。川や海の近くや、湿度の高い地方では、換気口72、換気孔71を大きくしたり、数を増やすと良い。反対に、乾燥した立地では、換気口72、換気孔71を小さくしたり、数を減らしても良い。
本考案の墓200は、図7のように、外柵7を設置したのち、外柵7の左右区画及び中央区画の上に、それぞれ、平たい板状の敷石6a、6b及び6cをかぶせ、外柵7の上端と敷石の底面とが、支え合うようにして墓200を建立する。このようにして建立した墓200は、強度が強く、耐久性の高い墓200となる。外柵7の内部に、土や砕石を埋め戻ししないことによって、土圧による外柵7のズレをなくし、凍結による砕石の膨張を防ぎ、湿気で外柵7や墓石表面が黒ずむことを防ぐ。
従来工法では、土圧や凍結の膨張からお墓を守る為に、ステンレス金具を補強として使用するが、本考案の墓100は、外柵7の内部に土や砕石を埋め戻ししないため、補強金具が不要である。補強金具を使用しないことで、建立時の作業が簡単になるだけでなく、建立後、部材が一部破損したりした際の、修理やメンテナンスも容易に行える。
(実施の形態3)
図8は、この考案の実施の形態3にかかる墓300の斜視図である。図9は、図8に示した墓300の右側面図である。図10は、図8に示した墓300の背面図である。図11は、この考案の実施の形態3にかかる墓300の外柵7を説明するための参考斜視図である。
図8に示すように、この考案の実施の形態3にかかる墓300は、石材で四方を囲んで形成した外柵7、外柵7の左側上面に載置された敷石6a、外柵7の右側上面に載置された敷石6b、外柵7の中央上面に載置された敷石6c、中台5、上台4及び竿石1を有する。竿石1の前方には、拝石8が敷かれ、香炉2、香炉2の両側には花立3が備えつけられている。
墓300の前面であって、前外柵73には、左右の上方に、それぞれ、換気口72が設けられている。換気口72は、前外柵73を貫通した孔であって、空気の通り道である。換気口72によって、外柵7に囲まれた内部空間の空気と外界の空気とが循環し換気が促される。
図9に示すように、右外柵75にも、それぞれ貫通した孔が設けられ、換気孔71となっている。換気孔71は、外柵7に囲まれた内部空間である横空間11、12及び納骨室10の空気と外界の空気とを循環し換気を促す。換気孔71は、ブラインドの桟を固定させたガラリとなっている。換気孔71には、金網や、細長い開口や孔が多数設けられた換気窓を取り付けても良いし、換気窓を設けず、丸い孔のみの換気孔71としても良い。
換気孔71を設ける場所が、右外柵75の下部で地面に近い部分にあると、土や砂利が風にあおられて換気孔71から中に入ってしまうので、換気孔71を設ける場所は、右外柵75の中央もしくは上方にすると良い。墓300は、左右対称であって、墓300の左外柵76にも、同じように換気孔71が設けられている。
図10に示すように、後外柵74にも、中央及び左右に貫通した孔が3つ設けられ、換気孔71となっている。換気孔71は、外柵7に囲まれた内部空間すなわち、納骨室10、横空間11、12内の空気と外界の空気とを循環し換気を促す。換気孔71は、ブラインドの桟を固定させたガラリとなっている。換気孔71には、金網や、細長い開口や孔が多数設けられた換気窓でを取り付けても良いし、換気窓を設けず、丸い孔のみの換気孔71としても良い。
換気孔71を設ける場所が、後外柵74の下部で地面に近い部分にあると、土や砂利が風にあおられて換気孔71から中に入ってしまうので、換気孔71を設ける場所は、後外柵74の中央もしくは上方にすると良い。
図11に示すように、外柵7の内部は、側壁77及び78によって、3つの区画に区切られており、中央区画の下方は、納骨堂10となっていて、遺骨が収納される。納骨堂10の左右にある区画は、空洞となっており横空間11,12となっている。従来の工法では、納骨堂10の左右にある区画に、砂利や砕石を埋め戻しするが、本考案の墓300は、納骨堂10の左右区画は横空間11,12とし、砂利や砕石を埋め戻さず、空洞にしておく。
一般的な墓の工法では、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻しておくが、そうすると、土や砕石から水分染み出て外柵の石表面に、シミやサビを発生させる原因となってしまう。また、石と石の接着にセメントを使用している場合、湿気によってエフロ(白華)現象を誘発しやすくなり、石表面が綺麗に保てなくなる。本考案の墓100は、納骨堂10の左右区画には、土や砕石を埋め戻さず、空洞としておき、さらに、納骨堂10との境の側壁77、78、右外柵に、換気孔71を設けているので、納骨室10、横空間11、12及び外気との間で空気が循環し納骨堂10に湿気がこもらない。また、外柵7の上に敷石6a、6b及び6cを載置することによって墓300を建立し、セメントや補強金具を使用しないので、エフロ(白華)現象やサビの発生もない。
前外柵73の右側上方と左側上方には、換気口72が設けられ、外気と横空間11、12の空気を循環させ換気を行っている。換気口72及び換気孔71とが設けられているおかげで、納骨室10、横空間11、12の空気が常時循環し、湿気が墓内部にこもることを防ぐことができる。換気口72、換気孔71の大きさや数は、墓の立地にあわせて増減させると良い。川や海の近くや、湿度の高い地方では、換気口72、換気孔71を大きくしたり、数を増やすと良い。反対に、乾燥した立地では、換気口72、換気孔71を小さくしたり、数を減らしても良い。
本考案の墓300は、図11のように、外柵7を設置したのち、外柵7の左右区画及び中央区画の上に、それぞれ、平たい敷石6a、6b及び6cをかぶせ、外柵7の上端と敷石の底面とが、支え合うようにして墓300を建立する。このようにして建立した墓300は、強度が強く、耐久性の高い墓200となる。外柵7の内部に、土や砕石を埋め戻ししないことによって、土圧による外柵7のズレをなくし、凍結による砕石の膨張を防ぎ、湿気で外柵7や墓石表面が黒ずむことを防ぐ。
従来工法では、土圧や凍結の膨張からお墓を守る為に、ステンレス金具を補強として使用するが、本考案の墓300は、外柵7の内部に土や砕石を埋め戻ししないため、補強金具が不要である。補強金具を使用しないことで、建立時の作業が簡単になるだけでなく、建立後、部材が一部破損したりした際の、修理やメンテナンスも容易に行える。
また、本考案の実施例では墓100,200及び300は、洋型墓石としたが、墓100,200及び300は、細長い竿石を備えた和型墓石としても良い。また、外柵7の上面に載せる石材は、芝台、中台、上台、竿石、蓮華台等から適時、必要なものを組み合わせて建立すると良い。
100,200,300 墓
1 竿石
2 香炉
3 花立
4 上台
5 中台
6a,6b,6c 敷石
7 外柵
71 換気孔
72 換気口
73 前外柵
74 後外柵
75 右外柵
76 左外柵
77,78 側壁
8 拝石
9 墓誌
10 納骨堂
11,12 横空間

Claims (2)

  1. 基礎の上に立設され、外柵の内部を側壁で区画することによって設けられた空間である納骨室と、
    前記外柵の内部であって、前記納骨室の両側に設けられた空間である横空間と、
    前記側壁に設けられ、前記納骨堂と前記横空間の空気を相互に循環させる換気孔と、
    前記外柵の側面または/および背面に設けられ、前記納骨堂または前記横空間と外界の空気を相互に循環させる換気口と、
    前記外柵の上に設けられ、上台及び竿石を有する墓本体と、を備えたことを特徴とする墓。
  2. 前記外柵の内部に形成された前記横空間及び前記納骨室の上に、平板形状の敷石を載せ、前記外柵の上面と前記敷石の底面とが支え合うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の墓。
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