JP3200080U - Led照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの側面を視認できる構造のLED照明装置においても、照明光に対する補色光が設置箇所の周辺に照射されないようにできるLED照明装置を提供する。【解決手段】LED3を光源に用いたLED照明装置1において、LED3の光射出面に対して設けられたレンズ6と、第1の波長帯の光を透過する一方で該第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の光を反射するフィルター5と、を備え、フィルター5をLED3とレンズ6との間に配置した。【選択図】図3
Description
本考案は、LED(Light Emitting Diode)を光源に用いたLED照明装置に関する。
従来、LEDを光源に用いたLED照明装置が実用されている。
例えば、特許文献1には、LED素子を収納する凹部を有するレンズを備えたLED照明装置において、レンズの投光面側に、LED素子から発せられてレンズの投光面を通った光のうち、ある波長域の光を選択的に透過させ、その他の波長域の光を反射させるフィルタを設ける構成が開示されている。
例えば、特許文献1には、LED素子を収納する凹部を有するレンズを備えたLED照明装置において、レンズの投光面側に、LED素子から発せられてレンズの投光面を通った光のうち、ある波長域の光を選択的に透過させ、その他の波長域の光を反射させるフィルタを設ける構成が開示されている。
上記のようなLED照明装置によれば、フィルタの透過特性に応じた色の照明光を得ることができる。そこで、例えば、上記のようなLED照明装置を生鮮食品などの売り場の照明として設置し、食材が美味しそうに見える色や新鮮に見える色の照明光を販売品に当てることで、顧客の購買意欲を高める工夫がなされている。
上記のLED照明装置は、レンズの投光面側(前面側)にフィルタを設けているため、フィルタを透過せずに反射した光がレンズに戻り、レンズの側面から出射される。そして、フィルタの特性上、フィルタを透過せずに反射した光は、照明光の色に対する補色の光(補色光)となる。このため、LED照明装置の設置箇所の周辺(例えば天井面や壁面)に、照明光とは別の色の補色光が照射されてしまい、近辺にいる人に不自然な印象を与えかねないという懸念があった。なお、照明光に対する補色光が設置箇所の周辺に照射されないように、レンズの側面をカバー等で覆うことも考えられるが、レンズの側面を視認できる構造の方が美観的に好ましいという評価もあった。
本考案は上記のような事情に鑑みて為されたものであり、レンズの側面を視認できる構造のLED照明装置においても、照明光に対する補色光が設置箇所の周辺に照射されないようにすることを目的とする。
本考案は、LEDを光源に用いたLED照明装置において、該LEDの光射出面に対して設けられたレンズと、第1の波長帯の光を透過する一方で該第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の光を反射するフィルターと、を備え、該フィルターは、該LEDと該レンズとの間に配置されたことを特徴としている。
また、本考案に係るLED照明装置は、上記構成において、該レンズを該LED照明装置の筐体に支持するための支持部材を備え、該支持部材は、該筐体のLED取付面及び該LEDを覆うように設けられ、該フィルターは、該支持部材で覆われた空間内に配置されることを特徴としている。
また、本考案に係るLED照明装置は、上記構成において、該フィルターを保持するホルダーを備え、該ホルダーは、該LEDの配置位置に合わせた開口部を有し、該フィルターは、該開口部を覆うように該ホルダーに取り付けられることを特徴としている。
本考案に係るLED照明装置によれば、フィルターをLEDとレンズとの間に配置したため、レンズにはフィルターを透過した所定色の照明光だけが入射するので、照明光に対する補色光がレンズの側面から出射されることがない。このため、レンズの側面を視認できる構造のLED照明装置においても、照明光に対する補色光が設置箇所の周辺に照射されないようにすることができる。
本考案の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本考案の一実施形態に係るLED照明装置1の斜視図を示してある。図2には、図1に示したLED照明装置1の正面図を示してある。図3には、図2に示したLED照明装置1のA−A線断面図を示してある。
図1には、本考案の一実施形態に係るLED照明装置1の斜視図を示してある。図2には、図1に示したLED照明装置1の正面図を示してある。図3には、図2に示したLED照明装置1のA−A線断面図を示してある。
LED照明装置1は、LED3が搭載されたLED基板を装置筐体2の前面部分に実装し、LED3を覆うような凹み部を有するレンズ6をLED3の光出射面に配置して、レンズ支持部材7でレンズ6を装置筐体2に固定した構造となっている。レンズ支持部材7は、レンズ6を装置筐体2に支持するための部材であり、装置筐体2のLED取付面及びLED3を覆うような形状を有する。
本例のレンズ支持部材7は、支持部材本体部7aと、カバー部7bとで構成される。
支持部材本体部7aは、レンズ6のLED側(背面側)の周縁部を囲んで保護する第1保護部と、レンズ6の前面側の周縁部を囲んで保護する第2保護部とを、レンズ6の側面の2箇所で繋いだ構造となっており、レンズ6の側面の大部分が開放されている。支持部材本体部7aは、第1保護部を装置筐体2にネジ留めして固定される。
カバー部7bは、レンズ6のLED側端部の周囲を覆うように形成された平面状の部材である。カバー部7bは、支持部材本体部7aの第1保護部に嵌め込んで固定される。
このような構造のレンズ支持部材7によれば、レンズ6の側面の大部分が開放しているため、LED照明装置1の前方に照明光を照射できるだけでなく、レンズ6の側面の解放部分から設置箇所の周辺にも照明光を照射させることができる。
支持部材本体部7aは、レンズ6のLED側(背面側)の周縁部を囲んで保護する第1保護部と、レンズ6の前面側の周縁部を囲んで保護する第2保護部とを、レンズ6の側面の2箇所で繋いだ構造となっており、レンズ6の側面の大部分が開放されている。支持部材本体部7aは、第1保護部を装置筐体2にネジ留めして固定される。
カバー部7bは、レンズ6のLED側端部の周囲を覆うように形成された平面状の部材である。カバー部7bは、支持部材本体部7aの第1保護部に嵌め込んで固定される。
このような構造のレンズ支持部材7によれば、レンズ6の側面の大部分が開放しているため、LED照明装置1の前方に照明光を照射できるだけでなく、レンズ6の側面の解放部分から設置箇所の周辺にも照明光を照射させることができる。
また、レンズ支持部材7は、装置筐体2のLED取付面(前面)及びLED3を覆うように設けられており、レンズ支持部材7で覆われた空間内に、フィルター5を嵌め込んだホルダー4が配置される。このフィルター5は、第1の波長帯の光を透過する一方で該第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の光を反射する特性を有している。なお、第1の波長帯は、連続した1つの波長帯で構成されてもよく、離散した複数の波長帯で構成されてもよい。第2の波長帯も同様である。
このように、本例のLED照明装置1では、フィルター5を取り付けたホルダー4をLED3とレンズ6との間に配置して、レンズ6にはフィルター5を透過した所定色の照明光だけが入射するようにしたため、照明光に対する補色光がレンズ6の側面から出射されることがない。このため、レンズ6の側面を視認できる構造でありながら、照明光に対する補色光がLED照明装置1の設置箇所の周辺に照射されない。
図4には、図1に示したLED照明装置1におけるホルダー4の正面図を示してある。図5には、図4に示したホルダー4の背面図を示してある。図6には、図4に示したホルダー4のB−B線断面図を示してある。図7には、図4に示したホルダー4の平面図を示してある。図8には、図4に示したホルダー4の斜視図を示してある。
以下では、ホルダー4の面について、レンズ6側の面を表面とし、装置筐体2側の面を裏面として説明する。
以下では、ホルダー4の面について、レンズ6側の面を表面とし、装置筐体2側の面を裏面として説明する。
ホルダー4は、LED3を装置筐体2の所定位置に固定しつつフィルター5を保持する部品で、フィルター5よりやや大径の円盤状であり、円形の開口部41を中央部に有する共に、ホルダー4を装置筐体2に固定するための2つのネジ孔43を有する。なお、開口部41は、LED3に合わせた形状及び大きさとなっている。また、ホルダー4の裏面には、開口部41の周囲に、LED3を搭載したLED基板の外形(本例では矩形)に対応する凹み部46を設けてある。
したがって、ホルダー4の裏面の凹み部46に、LED3が開口部41から露呈する向きにしてLED基板を嵌めた状態で、ホルダー4を装置筐体2に装着することで、LED3を装置筐体2の所定位置に正確に配置することができる。
したがって、ホルダー4の裏面の凹み部46に、LED3が開口部41から露呈する向きにしてLED基板を嵌めた状態で、ホルダー4を装置筐体2に装着することで、LED3を装置筐体2の所定位置に正確に配置することができる。
また、ホルダー4は、開口部41に繋がる2つのスリット部(線状の開口部)42を有する。各スリット部42は、LED3に電力を供給するための配線に沿った形状及び大きさとなっている。
したがって、ホルダー4を装置筐体2に装着してLED3を固定した後に、LED3に配線を接続する作業を行うことができる。
したがって、ホルダー4を装置筐体2に装着してLED3を固定した後に、LED3に配線を接続する作業を行うことができる。
また、ホルダー4の表面の周縁部44は、フィルター5の厚みよりやや高い凸形状となっており、周縁部44における対角線上の2箇所に、フィルター5を嵌め込んだときにフィルター5に係合する係合部45を設けてある。
したがって、ホルダー4に嵌め込まれたフィルター5は係合部45と係合するので、フィルター5がホルダー4から抜け落ちることを防止できる。また、フィルター5の周面がホルダー4の周縁部44で覆われるため、フィルター5を透過せずに反射した補色光がフィルター5の周面に到達したとしても、周縁部44によって吸収できる。
したがって、ホルダー4に嵌め込まれたフィルター5は係合部45と係合するので、フィルター5がホルダー4から抜け落ちることを防止できる。また、フィルター5の周面がホルダー4の周縁部44で覆われるため、フィルター5を透過せずに反射した補色光がフィルター5の周面に到達したとしても、周縁部44によって吸収できる。
また、本例では、ホルダー4の開口部41及びスリット部42の縁を、ホルダー4の表面側に傾斜を設けたテーパ形状としているが、ホルダー4の裏面側に傾斜を設けたテーパ形状としてもよい。
また、本例のLED照明装置1では、フィルター5を取り付けたホルダー4をレンズ支持部材7で覆われた空間内に配置したため、フィルター5を透過せずに反射した補色光がホルダー4から漏れたとしてもレンズ支持部材7の外部には到達しにくい構造となっている。
また、本例のLED照明装置1では、フィルター5を取り付けたホルダー4をレンズ支持部材7で覆われた空間内に配置したため、フィルター5を透過せずに反射した補色光がホルダー4から漏れたとしてもレンズ支持部材7の外部には到達しにくい構造となっている。
次に、本例のLED照明装置1を組み立てる手順について説明する。
まず、ホルダー4の裏面の凹み部46に、LED基板をLED3が開口部41から露呈する向きにして嵌めて、ホルダー4を装置筐体2に装着し、各ネジ孔43にネジを通して装置筐体2にネジ留めする。なお、LED基板に対する配線の接続は、ネジ留めの前でも後でも構わない。
次いで、装置筐体2に取り付けたホルダー4の表面に、フィルター5を嵌め込んで係合部45と係合させる。
次いで、装置筐体2にレンズカバー7を取り付けてネジ留めし、このレンズカバー7の内部にレンズ6を配置して、レンズ6が外れないように所定の固定手段で固定する。本例では、固定手段としてリング状のバネ8を用い、レンズ6をレンズカバー内に配置した後に、レンズカバー7にバネ8を取り付けて(具体的には、支持部材本体部7aの第2保護部の内周面に設けた溝にバネ8を嵌めて)、バネ8でレンズ6の前面側の周縁部を装置筐体2側に付勢することでレンズ6を固定しているが、他の固定手段を用いても構わない。
まず、ホルダー4の裏面の凹み部46に、LED基板をLED3が開口部41から露呈する向きにして嵌めて、ホルダー4を装置筐体2に装着し、各ネジ孔43にネジを通して装置筐体2にネジ留めする。なお、LED基板に対する配線の接続は、ネジ留めの前でも後でも構わない。
次いで、装置筐体2に取り付けたホルダー4の表面に、フィルター5を嵌め込んで係合部45と係合させる。
次いで、装置筐体2にレンズカバー7を取り付けてネジ留めし、このレンズカバー7の内部にレンズ6を配置して、レンズ6が外れないように所定の固定手段で固定する。本例では、固定手段としてリング状のバネ8を用い、レンズ6をレンズカバー内に配置した後に、レンズカバー7にバネ8を取り付けて(具体的には、支持部材本体部7aの第2保護部の内周面に設けた溝にバネ8を嵌めて)、バネ8でレンズ6の前面側の周縁部を装置筐体2側に付勢することでレンズ6を固定しているが、他の固定手段を用いても構わない。
以上のような手順により、LED3とレンズ6との間にフィルター5を配置したLED照明装置1を組み立てることができる。
なお、上記の手順は一例に過ぎず、装置構造に応じた種々の手順で、本考案に係るLED照明装置を組み立てることができる。
なお、上記の手順は一例に過ぎず、装置構造に応じた種々の手順で、本考案に係るLED照明装置を組み立てることができる。
ここで、本考案に係るLED照明装置の構成としては、以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。
例えば、上記の例は、LED照明装置1のLED取付面(前面)が平面形状の場合を想定したものであるため、ホルダー4の裏面に凹み部46を設けてLED3の固定位置を規定しているが、LED基板を嵌め込む凹み部をLED取付面に設けた構造とすることもできる。また、この場合には、ホルダー4の裏面に凹み部46を設ける必要が無いので、ホルダー4の裏面にフィルター5を嵌め込む構造とすることもできる。
例えば、上記の例は、LED照明装置1のLED取付面(前面)が平面形状の場合を想定したものであるため、ホルダー4の裏面に凹み部46を設けてLED3の固定位置を規定しているが、LED基板を嵌め込む凹み部をLED取付面に設けた構造とすることもできる。また、この場合には、ホルダー4の裏面に凹み部46を設ける必要が無いので、ホルダー4の裏面にフィルター5を嵌め込む構造とすることもできる。
また、例えば、カバー部7bの表面を鏡面加工することで、カバー部7bを、レンズ6の側面から出射する照明光を反射する反射板として用いることもできる。
また、上記の例は、レンズの側面を開放して視認できる構造にしたLED照明装置であるが、本考案は、レンズの側面を覆って視認できない構造にしたLED照明装置にも適用することができる。
また、上記の例は、レンズの側面を開放して視認できる構造にしたLED照明装置であるが、本考案は、レンズの側面を覆って視認できない構造にしたLED照明装置にも適用することができる。
本考案は、LEDを光源に用いる種々の構造のLED照明装置について利用することができる。
1:LED照明装置
2:装置筐体
3:LED
4:ホルダー
5:フィルター
6:レンズ
7:レンズ支持部材
7a:支持部材本体部
7b:カバー部
8:バネ
41:開口部
42:スリット部
43:ネジ孔
44:周縁部
45:係合部
46:凹み部
2:装置筐体
3:LED
4:ホルダー
5:フィルター
6:レンズ
7:レンズ支持部材
7a:支持部材本体部
7b:カバー部
8:バネ
41:開口部
42:スリット部
43:ネジ孔
44:周縁部
45:係合部
46:凹み部
Claims (3)
- LEDを光源に用いたLED照明装置において、
該LEDの光射出面に対して設けられたレンズと、
第1の波長帯の光を透過する一方で該第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の光を反射するフィルターと、を備え、
該フィルターは、該LEDと該レンズとの間に配置されたことを特徴とするLED照明装置。 - 請求項1に記載のLED照明装置において、
該レンズを該LED照明装置の筐体に支持するための支持部材を備え、
該支持部材は、該筐体のLED取付面及び該LEDを覆うように設けられ、
該フィルターは、該支持部材で覆われた空間内に配置されることを特徴とするLED照明装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のLED照明装置において、
該フィルターを保持するホルダーを備え、
該ホルダーは、該LEDの配置位置に合わせた開口部を有し、
該フィルターは、該開口部を覆うように該ホルダーに取り付けられることを特徴とするLED照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015003552U JP3200080U (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | Led照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015003552U JP3200080U (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | Led照明装置 |
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