JP3199999U - 光ファイバ製造用発光ダイオード型紫外線照射装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、光ファイバ素線製造時の紫外線照射時間を調節するためには、複数のHIDランプを石英ファイバの移動方向に沿って縦列に並べる等の工夫がなされていた。しかしながら、HIDランプは光源部以外にソケット部やランプカバー部等が大きな容積を有する構造であったため、ランプを縦列に並べた場合にランプとランプとの間に空隙が必要であり、このため縦列に並べた光源全体として大きな体積を必要としていた。その結果、必要な紫外線照射時間を得るためには光源に長い距離を設ける必要があり、光ファイバ素線の製造装置が大型化して設備コストがかさむほか、光ファイバ素線の製造効率の低下を招いていた。
一方、紫外線領域に発光波長を有し強力な紫外線を発生させることができる紫外線発光ダイオード(紫外線LED、又はUV−LED;以下、単に「LED」ともいう。)が開発されたことから、よりエネルギー効率が高く(発熱が少ない)、長寿命であるLEDを光源に用いて光ファイバ素線を製造するための検討が進められている(特許文献4)。
また、本考案は、当該UV−LED照射ユニットを複数連結した構造を有する光ファイバ製造用UV−LED照射装置を提供するものである。
本願明細書において、「紫外線照射装置」は、少なくとも、UV−LED照射ユニットと、該UV−LED照射ユニットに電力を供給する電源部と、該電源部に制御信号を供給する制御部とを備えてなる。「UV−LED照射ユニット」は、少なくとも、紫外線発光ダイオードと、該紫外線発光ダイオードからの光を集光する集光部を有してなる。
本考案の光ファイバ製造用UV−LED照射装置は、複数の小型のUV−LED照射ユニットを縦横自在に配置、連結できるため、必要な紫外線照射量を確保するためのUV−LED照射装置全体の大きさや配置の設計が容易である。
また、個々のUV−LED照射ユニットを小型に設計できるため、UV−LED照射装置の背面や側面に位置決め用の構造を設けることが容易であり、複数のUV−LED照射ユニットを連結した場合の位置決めを正確に行うことができ、紫外線照射条件を正確に決定することができる。
連結構造部は、複数のUV−LED照射ユニットを縦横自在に連結できる構造部である。連結構造部の具体的構造は、複数のUV−LED照射ユニットを縦横自在に連結できるものであれば特に制限されず、例えば、ピン構造、ねじ止め構造等が挙げられる。
また、位置合わせ構造部は、UV−LEDを照射する光ファイバに対するUV−LED照射ユニットの位置や距離を一定にするために用いられる構造部である。位置合わせ構造部の具体的構造は、UV−LEDを照射する光ファイバに対するUV−LED照射ユニットの位置や距離を一定にするものであればいずれでも良い。
連結構造部及び位置合わせ構造部の設置場所や設置個数は、特に制限されず、UV−LED照射ユニットの形状や大きさ等により、適宜設定することができる。
1ユニット当たりの入力電力は、1ユニット内のLED素子の数を調整することなどにより、調整することができる。
連結方法は特に制限されないが、ユニットに設置された連結構造部を用いて連結される。ユニットの形状や大きさ、連結構造部の設置場所等を調整することにより、縦横自在に連結することができる。
また、UV−LED照射ユニットは複数連結されるが、そのユニット数は、石英ファイバに塗布された紫外線硬化性コート材を硬化させるのに必要な紫外線照射量を確保するための大きさ(長さ)で、必要な照射出力や照射時間になるよう、適宜選択することができる。
本考案の光ファイバ製造用UV−LED照射装置は、前記のようなUV−LED照射ユニット複数連結する以外は、通常のUV−LED照射装置と同様の構造であれば良い。
すなわち、石英ファイバ又は光ファイバ素線の外周に紫外線硬化性のコート材を塗布し、紫外線を照射して、コート材を硬化させる光ファイバ素線又は光ファイバ心線を製造する際、本考案の光ファイバ製造用UV−LED照射装置を用いて紫外線照射を行うものである。
また、光ファイバ心線とは、光ファイバ素線のほか、光ファイバ素線の外側に着色層を設けた光ファイバ着色素線、複数の光ファイバ着色素線を束ねてテープ層でテープ状にした光ファイバテープを含むものである。
図1は、本考案の光ファイバ製造用紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニットの一実施例を示す。
紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニットは、直方体であり、紫外線発光ダイオードと、該紫外線発光ダイオードからの光を集光する集光部を有する。
紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニットは、高速で線引きされる石英ファイバを通すための穴1を有し、その両側に位置合わせ構造部にピン2が設置され、さらに、その外周上に、連結構造部で、固定ボルトを通すために、12カ所の穴3が設けられている。
図3は、光ファイバ製造用紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニットを複数台重ねたときに固定するために用いる上面板及び下面板を示す図である。上面板には、石英管を固定し、窒素を導入し、光もれを防止するための部品5、その外周に位置合わせ構造部で、位置合わせのピンが入る穴4が設けられ、さらに、その外周上に、連結構造部で、固定ボルトを通すために、12カ所の穴3が設けられている。下面板には、石英ファイバを通すための穴1、その両側に位置合わせ構造部にピン2が設置され、さらに、その外周上に、連結構造部で、固定ボルトを通すために、12カ所の穴3が設けられている。
例(A)は、4台のユニットを、石英管を通す穴1、連結構造部で、固定ボルトを通す穴3、位置合わせ構造部の穴4が重なるようにして、それぞれ180度の角度で重ねて配置している。上面からは、1台目と3台目、2台目と4台目は、それぞれ重なった位置に配置される。
例(B)は、3台のユニットを、石英管を通す穴1、連結構造部で、固定ボルトを通す穴3、位置合わせ構造部の穴4が重なるようにして、それぞれ120度の角度で重ねて配置している。
例(C)は、4台のユニットを、石英管を通す穴1、連結構造部で、固定ボルトを通す穴3、位置合わせ構造部の穴4が重なるようにして、それぞれ90度の角度で重ねて配置している。
例(D)は、12台のユニットを、石英管を通す穴1、連結構造部で、固定ボルトを通す穴3、位置合わせ構造部の穴4が重なるようにして、それぞれ90度の角度で重ねて配置している。
図6は、本考案の光ファイバ製造用紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニットを、図4の例(A)のようにして、4台重ねて配置し、固定ボルト10で固体した場合の一例を示す断面図である。その上面図を下部に示している。
2:位置合わせのピン
3:連結構造部で、固定ボルトを通す穴
4:位置合わせ構造部の穴
5:石英管固定、窒素導入、光もれのための部品
6:アイリス
7:窒素導入用継手
8:Oリング
9:石英管
10:固定ボルト
Claims (2)
- 紫外線発光ダイオードと、該紫外線発光ダイオードからの光を集光する集光部を有する発光ダイオード型紫外線照射ユニットであって、連結構造部及び位置合わせ構造部を有し、1ユニット当たりの入力電力が500W以下である、光ファイバ製造用紫外線発光ダイオード型紫外線照射ユニット。
- 請求項1記載の発光ダイオード型紫外線照射ユニットを複数連結した構造を有する光ファイバ製造用紫外線発光ダイオード型紫外線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015002391U JP3199999U (ja) | 2015-04-28 | 2015-05-15 | 光ファイバ製造用発光ダイオード型紫外線照射装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2015002150 | 2015-04-28 | ||
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Publications (1)
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JP3199999U true JP3199999U (ja) | 2015-10-01 |
Family
ID=54241514
Family Applications (1)
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JP2015002391U Active JP3199999U (ja) | 2015-04-28 | 2015-05-15 | 光ファイバ製造用発光ダイオード型紫外線照射装置 |
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2015
- 2015-05-15 JP JP2015002391U patent/JP3199999U/ja active Active
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