JP3199846B2 - 3位置換ピラゾロン化合物 - Google Patents

3位置換ピラゾロン化合物

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JP3199846B2 JP17818892A JP17818892A JP3199846B2 JP 3199846 B2 JP3199846 B2 JP 3199846B2 JP 17818892 A JP17818892 A JP 17818892A JP 17818892 A JP17818892 A JP 17818892A JP 3199846 B2 JP3199846 B2 JP 3199846B2
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健二郎 山本
弘文 寺沢
明男 江島
康義 川戸
正志 青沼
悟 大薄
洋 久我
小吉 本田
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第一製薬株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍作用を有する新
規化合物及び抗腫瘍薬に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】1,2-
ジフェニルピラゾロン化合物に関する抗腫瘍活性の報告
は、4 位置換ピラゾロン化合物(例えば、特開昭61-130
221 号公報)が知られているのみで、3 位置換体の抗腫
瘍活性に関してはいまだ報告されていない。本発明者ら
は、一般式Iで示される新規なピラゾロン化合物が、強
い抗腫瘍性を有していることを見いだし、本発明を完成
した。
【0003】すなわち本発明は、一般式Iで表わされる
ピラゾロン誘導体及びその塩、該化合物を有効成分とす
る医薬組成物並びにその製造方法を提供するものであ
る。 {式中の記号の定義は次の通りである。mは、1乃至2
0の整数を意味する。 Yは、 (1) 水素原子、 (2)式 II [式II中、Aは、酸素原子、硫黄原子、メチレン基ま
たはNR2基(R2は、水素原子または炭素数1乃至4の
アルキル基を意味する)を意味し、R1は炭素数1乃至
4のアルキル基を意味し、nは1乃至3の整数を意味す
る]で表わされる基、 (3) 式 −O−Z(Zは、ヒドロキシル基、クロ
ル、ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル基、カルボ
キシル基、エトキシカルボニル基、ジエチルアミノエト
キシル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジノ基、モル
ホリノ基、ピロリジノ基、または式 −(CH2nNR
56(R5およびR6はそれぞれが水素原子または炭素数
1〜4のアルキル基を、nは1〜3の整数を意味する)
から選ばれる置換基を、1個あるいは2個以上有してい
てもよいアリール基、あるいは、ヒドロキシル基、クロ
ル、ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル基、カルボ
キシル基、エトキシカルボニル基、ジエチルアミノエト
キシル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジノ基、モル
ホリノ基、ピロリジノ基、または式 −(CH2nNR
78(R7およびR8はそれぞれが水素原子または炭素数
1〜4のアルキル基を、nは1〜3の整数を意味する)
から選ばれる置換基を、1個あるいは2個以上有してい
てもよい芳香族複素環基を意味する)で表わされる基、 (4) 式 −S−Z(Zは、ヒドロキシル基、クロ
ル、ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル基、カルボ
キシル基、エトキシカルボニル基、ジエチルアミノエト
キシル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジノ基、モル
ホリノ基、ピロリジノ基、または式 −(CH2nNR
56(R5およびR6はそれぞれが水素原子または炭素数
1〜4のアルキル基を、nは1〜3の整数を意味する)
から選ばれる置換基を、1個あるいは2個以上有してい
てもよいアリール基、あるいは、ヒドロキシル基、クロ
ル、ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル基、カルボ
キシル基、エトキシカルボニル基、ジエチルアミノエト
キシル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジノ基、モル
ホリノ基、ピロリジノ基、または式 −(CH2nNR
78(R7およびR8はそれぞれが水素原子または炭素数
1〜4のアルキル基を、nは1〜3の整数を意味する)
から選ばれる置換基を、1個あるいは2個以上有してい
てもよい芳香族複素環基を意味する)で表わされる基、 (5) 炭素数1乃至20のアルキルカルボニル基、 (6) 炭素数1乃至4のアルコキシカルボニル基、 (7) カルボキシル基、 (8) ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
基、または式 −(CH2nNR56(R5およびR6
それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
を、1個あるいは2個以上有していてもよいアリール
基、 (9) ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
基、または式 −(CH2nNR78(R7およびR8
それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
を、1個あるいは2個以上有していてもよい芳香族複素
環基、 (10) フタルイミド基、または、 (11) 式 −NR34(R3およびR4はそれぞれが
水素原子、または炭素数1乃至4のアルキル基を意味す
る)で表わされる基を意味する。(但し、Yが水素原子
であって同時にmが1乃至4である場合を除く。)}
【0004】アリール基としては、炭素数6 〜14のもの
を挙げることができ、具体例としてはフェニル、ナフチ
ル基等が挙げられ、これらはヒドロキシル基、クロル、
ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル基、カルボキシ
ル基、エトキシカルボニル基、ジエチルアミノエトキシ
ル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジノ基、モルホリ
ノ基、ピロリジノ基、または式 ー(CH2)nNR 5R 6 (R 5 およ
びR 6はそれぞれが水素原子または炭素数1 〜4 のアルキ
ル基を、n は 1〜3 の整数を意味する) で表される基を
置換基として一個あるいは二個以上有することがある。
【0005】芳香族複素環としては、例えばピリジン、
ピラジン、ピリミジン、ピラゾール、イミダゾール、ト
リアゾール、オキサゾール等が挙げられ、ヒドロキシル
基、クロル、ブロム、フッ素、メチル基、メトキシル
基、カルボキシル基、エトキシカルボニル基、ジエチル
アミノエトキシル基、シアノ基、フェニル基、ピペラジ
ノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基、または、式-(CH 2 )
n NR 7 R 8 (R 7 およびR 8 はそれぞれが水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を、nは1〜3の整数を意味する)を置換
基として一個あるいは二個以上有することがある。
【0006】式Iで表される化合物のYが O-Zを意味す
る場合に、Zが置換ピラゾロンを意味してダイマーとな
ることもある。
【0007】本発明化合物Iは、種々の方法により製造
することができ、その代表的な製造法を以下に示す。
【0008】製造法A
【0009】製造法B ( 式中、m 、Y は前記に同じであり、X は、クロル、ブ
ロム、ヨウ素等のハロゲン原子を意味する。)即ち、製
造法Aで示したように1,2-ジフェニル-3,5- ピラゾリン
ジオン(III)と、化合物(IV)を塩基の存在下反応して得
られる化合物(V) に、化合物Iに対応するアミノ基、あ
るいはヒドロキシ基を有している各種化合物を塩基の存
在下反応させることにより、あるいは製造法Bで示した
ように化合物(III) と化合物(VI)を塩基の存在下反応さ
せることにより、化合物(I) を得ることができる。
【0010】これらの反応で使用できる溶媒としては例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール系溶媒、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホ
ルム、ジクロルメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル系溶媒を挙げることができる。
【0011】使用できる塩基としては、無機塩基、有機
塩基のいずれでも良いが、例えば無機塩基としては炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、または
水素化ナトリウム等を挙げることができる。有機塩基と
してはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウム第三級ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシ
ド類、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルアミン等
の第三級アルキルアミン類、N,N-ジエチルアニリン、N,
N-ジメチルアミノピリジン等の芳香族アミン類等を挙げ
ることができる。また、アルカリ金属アルコキシド類に
関しては、メタノール、エタノール等のアルコール溶媒
を用いて、ナトリウム、カリウム等の金属を加えて反応
液中で所望の塩基を生成させて使用してもよい。
【0012】反応温度は摂氏0 〜150 度の範囲で通常は
実施され、好ましくは摂氏10〜100度の範囲である。
【0013】反応時間は10分〜48時間の範囲で良く、通
常は1 時間〜10時間で完結する。
【0014】代表的な条件としては、例えばエタノール
溶媒に金属ナトリウムを加えるか、N,N-ジメチルホルム
アミド溶媒に炭酸カリウム、あるいはNaH を加える方法
を挙げることができる。
【0015】また、アルコキシ基を有する化合物はジク
ロルメタンやベンゼン等の不活性な溶媒中で三臭化ボロ
ン、塩化アルミニウム等で処理することによって対応す
るヒドロキシ化合物を得ることができる。
【0016】エステル基を有する化合物はメタノールや
エタノール等の溶媒中で、水酸化ナトリウム等の塩基を
用いて処理することによって対応するカルボキシ化合物
を得ることができる。
【0017】ヒドロキシ基を有する化合物はアセトンや
N,N-ジメチルホルムアミド等の溶媒中で、炭酸カリウム
等の塩基の存在下、N,N-ジエチルアミノエチルクロライ
ド等のハロゲン化物を加えることによって対応するアミ
ノ化合物を得ることができる。
【0018】本発明化合物は、所望により、塩酸、硫
酸、燐酸等の無機酸またはギ酸、酢酸、メタンスルホン
酸等の有機酸に変換して、あるいはアルカリ金属、アル
カリ土類金属の水酸化物を用いてそれらの塩に変換し
て、生理学的に許容される塩とすることができる。
【0019】次に実験例により、上述のごとくして得ら
れた本発明化合物の抗腫瘍効果を示す。
【0020】
【実施例】実験例P388(マウス白血病)細胞は、5×10 2 cells/well PC-6
(ヒト肺癌) 細胞は、2.5 ×10 3 cells/well になるよう
に96ウェル-マイクロプレートに播種し、P388細胞の場
合は2時間後、PC-6細胞の場合は24時間後に検体を添加
した。その後、5%CO 2 下、37 Cで3 日間培養し、薬剤接
触終了4 時間前にMTT [3-(4,5-Dimethylthiazol-2-yl)-
2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromide]を添加した。0.
04NのHClを含むイソプロピルアルコールを200 μl/ml加
え、540 nm にて吸光度を測定し、50%細胞増殖抑制濃度
IC 50 値(μg/ml) を求めた。
【0021】この結果を表1 に示す。
【0022】
【表1】 本発明で合成した化合物は、表1 から明らかなように抗
腫瘍活性を示し、抗腫瘍剤として有用である。
【0023】抗腫瘍剤としての投与法は静脈内注射、筋
肉内注射、皮下注射等の各種の注射剤として、あるいは
経口投与等の種々の方法によって投与することができ
る。これらの投与法の中では水性製剤による静脈内投
与、および経口投与が好ましい。水性製剤はアミノ基を
有する化合物の場合、薬理学的に許容される酸と酸付加
物を形成させることができ、カルボキシ基のない化合物
ではナトリウム等のアルカリ金属塩とすることで調整で
きる。経口投与の場合では遊離体のままでも、塩の型で
もいずれでも良い。
【0024】本発明化合物からなる抗腫瘍製剤の調整方
法としては投与法に応じ適当な製剤を選択し、通常用い
られている各種製剤の調整法にて調整できる。本発明化
合物の抗腫瘍製剤の剤型としては例えば錠剤、散剤、顆
粒剤、カプセル剤や、溶液剤、シロップ剤、油性ないし
水性の懸濁液等を経口用製剤として例示できる。
【0025】注射剤としては製剤中に安定剤、防腐剤、
溶解補助剤を使用することもあり、これらの補助剤を含
むこともある溶液を容器に収納後、凍結乾燥等によって
固形製剤として用事調整の製剤としても良い。また、一
投与量を容器に収納しても良く、多投与量を同一の容器
に収納しても良い。
【0026】液体製剤としては溶液、懸濁液、乳液剤等
を挙げることができるが添加剤として懸濁化剤、乳化剤
等を含むこともある。
【0027】本発明化合物を含有する抗腫瘍剤の投与量
は、化合物として成人1 人1 日当り10mg〜2gの範囲、好
ましくは100mg 〜1gの範囲である。
【0028】次に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明する。 実施例1 1,2-ジフェニル-3-[10-(4-メチルピペラジン-1- イル)
デシル] オキシ-5- ピラゾロン: (1) 1,2- ジフェニル-3-(10- ブロモデシル) オキシ-5-
ピラゾロン:無水エタノール50mlに金属ナトリウム750
mg を溶解後1,2-ジフェニル-3,5- ピラゾリジンジオン
7.56g を加えて得られた溶液を、60゜Cに加熱撹拌した1,
10- ジブロモデカン10g に滴下し、滴下終了後さらに同
温度で6 時間加熱還流した。反応液を濃縮後、残渣に酢
酸エチルを加え、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、ベンゼン−酢酸エチル(3:1) の混合
溶媒で展開し、目的物を含む画分を濃縮することによ
り、標記化合物4.5gを得た。 NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.1(16H, m), 3.37(2H, t), 4.
03(2H, t), 4.85(1H,s),6.9-7.5(10H, m)
【0029】(2)1,2- ジフェニル-3-[10-(4-メチルピペ
ラジン-1- イル) デシル] オキシ-5-ピラゾロン:(1)
で得た化合物944mg をジメチルホルムアミド( 以下DMF
と略)15ml に溶解し、無水K2CO3 1.38g 、1-メチルピペ
ラジン220mg を加え60゜Cで5 時間加熱撹拌した。反応液
を濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え、水洗し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィに付し、クロロホルム−メタ
ノール(30:1)の混合溶媒で展開し、目的物を含む画分を
濃縮することにより、標記化合物440mg を得た。mp 90
-91 ゜C NMR(CDCl3 中) δ:1.0-2.0(16H, m),2.28(3H, s), 2.0-
2.7(10H, m),t),4.03(2H, t), 4.86(1H,s), 6.8-7.5
(10H, m)
【0030】実施例2 1,2-ジフェニル-3-[5-(4- メチルピペラジン-1- イル)
ペンチル] オキシ-5- ピラゾロン: (1)1,2- ジフェニル-3-(5-ブロモペンチル) オキシ-5-
ピラゾロン:実施例1-(1) における1,10ー ジブロモデカ
ンの代わりに1,5-ジブロモペンタン23gを用い、実施例1
ー(1) と同様に反応させ、後処理を行い標記化合物2.50g
を得た。mp 121-122 ゜C NMR(CDCl3 中) δ:1.1-2.1(6H, m), 3.29(2H, t), 4.03
(2H, t), 4.85(1H, s),6.8-7.5(10H, m)
【0031】(2)1,2- ジフェニル-3-[5-(4- メチルピペ
ラジン-1- イル) ペンチル] オキシ-5- ピラゾロン:
(1) で得た化合物802mg を実施例1-(2) と同様に反応さ
せ、後処理を行い標記化合物400mg を得た。mp 102.5-1
-3.5 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.0(6H, m), 2.28(3H, s), 2.0
-2.6(10H, m),4.03(2H, t), 4.85(1H, s), 6.8-7.5(10
H, m)
【0032】実施例3 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- メチルピペラジン-1- イル)
エチル] オキシ-5- ピラゾロン:(1)1,2- ジフェニル-3
-(2-ブロモエチル) オキシ-5- ピラゾロン:実施例1-
(1) における1,10- ジブロモデカンの代わりに1,2-ジブ
ロモエタン37.6g を用い、実施例1-(1) と同様に反応さ
せ、後処理を行い標記化合物3.50gを得た。mp 129-131
゜C NMR(CDCl3 中) δ:3.50(2H, t), 4.31(2H, t), 4.89(1
H,s), 6.8-7.5(10H, m)
【0033】(2) 1,2- ジフェニル-3-[2-(4- メチルピ
ペラジン-1- イル) エチル] オキシ-5-ピラゾロン:(1)
で得た化合物718mg を実施例1-(2) と同様に反応さ
せ、後処理を行い標記化合物340mg を得た。mp 130-131
゜C NMR(CDCl3 中) δ: 2.24(3H, s), 2.39(8H, br-s), 2.6
9(2H, t), 4.15(2H, t),5.88(1H, s), 6.9-7.6(10H, m)
【0034】実施例4 1,2-ビス[(1,2-ジフェニルピラゾリン-5- オン-3- イ
ル) オキシ] エタン:実施例3-(1) で得た化合物718mg
をDMF 3ml に溶解後、DMF 3ml に1,2-ジフェニル-3,5-
ピラゾリジンジオン504mg 、50%NaH 100mgを加えて得ら
れた溶液を滴下し、滴下終了後さらに60゜Cで8 時間加熱
還流した。反応液を濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え、
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ベンゼン−酢酸エチル(3:1) の混合溶媒で展開し、
目的物を含む画分を濃縮することにより、標記化合物19
1mg を得た。mp 265-267 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 4.18(4H, s), 4.87(2H, s), 6.5-7.
6(20H, m)
【0035】実施例5 1,2-ジフェニル-3-[2-(3- ピリジルオキシ) エチル] オ
キシ-5- ピラゾロン:実施例3-(1) で得た化合物720mg
をエタノール3ml に加熱溶解後、エタノール2mlに金属
ナトリウム50mg、3ーピリジノール200mg を順次加えた溶
液を滴下し8時間加熱還流した。反応液を濃縮後、残渣
に酢酸エチルを加え水洗した。酢酸エチル層を5%塩酸水
溶液で3 回洗浄し、得られる塩酸水溶液を水酸化ナトリ
ウム水溶液でアルカリ性とし、酢酸エチルを加えて抽出
した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去し、得られた残渣をイソプロピルアルコールで
再結晶して標記化合物150mg を淡褐色結晶として得た。
mp 130-131 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 4.0-4.7(4H, m), 4.95(1H, s), 6.8
-7.5(12H, m),7.9-8.4(2H, m)
【0036】実施例6 1,2-ジフェニル-3-[10- フタルイミノデシル] オキシ-5
- ピラゾロン:実施例1-(1) で得た化合物942mg をDMF1
0ml に加熱溶解し、フタルイミドカリ400mgを加え、100
゜C4時間加熱撹拌した。反応液を濃縮後、残渣に氷冷下1
N水酸化ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性とし、ク
ロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残渣
をエタノールで再結晶して標記化合物700mg を淡褐色結
晶として得た。 NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.0(16H, m), 4.00(2H, t), 4.
87(1H, s),6.7-7.5(10H, m), 7.5-7.9(4H, m)
【0037】実施例7 1,2-ジフェニル-3-(5-フタルイミノペンチル) オキシ-5
- ピラゾロン:実施例2-(1) で得た化合物と、フタルイ
ミドカリを用い、実施例6 と同様に反応後、後処理して
標記化合物を得た。mp 123-126 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.0(4H, m), 3.6(2H, t), 4.03
(2H, t), 4.85(1H, s),6.7-7.5(10H, m), 7.5-7.9(4H,
m)
【0038】実施例8 1,2-ジフェニル-3-(2-フタルイミノエチル) オキシ-5-
ピラゾロン:実施例3-(1) で得た化合物と、フタルイミ
ドカリを用い、実施例6 と同様に反応後、後処理して標
記化合物を得た。mp 173-174 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 4.01(2H,t), 4.30(2H, t), 4.90(1
H, s), 6.7-7.5(10H, m),7.5-7.9(4H, m)
【0039】実施例9 1,10- ビス[(1,2-ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル)
オキシ] デカン:実施例1-(1) で得た化合物と1,2-ジフ
ェニル-3,5- ピラゾリンジオンを実施例4と同様に反応
させ、後処理を行い標記化合物を得た。mp 202-205 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.0(16H, m), 4.03(4H, t), 4.
87(2H, t),6.8-7.6(20H, m)
【0040】実施例10 1,2-ジフェニル-3-[10-(3-ピリジルオキシ) デシル] オ
キシ-5- ピラゾロン:実施例1-(1) で得た化合物と3-ピ
リジノールを実施例5 と同様に反応させ、後処理を行い
標記化合物を得た。mp 54-56 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-2.0(16H, m), 3.98(4H, t), 4.
97(1H, s),6.7-7.5(12H, m), 8.13(1H, m), 8.26(1H, b
r-s)
【0041】実施例11 1,5-ビス[(1,2-ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル) オ
キシ] ペンタン:実施例2-(1) で得た化合物と1,2-ジフ
ェニル-3,5- ピラゾリンジオンを実施例4と同様に反応
させ、後処理を行い標記化合物を得た。mp 141.5-143 ゜
C NMR(CDCl3 中) δ: 1.1-2.0(6H, m), 3.95(4H, t), 4.8
4(2H, t),6.9-7.5(20H, m)
【0042】実施例12 1,2-ジフェニル-3-[5-(3- ピリジルオキシ) ペンチル]
オキシ-5- ピラゾロン:実施例2-(1) で得た化合物と3-
ピリジノールを実施例5 と同様に反応させ、後処理を行
い標記化合物を得た。mp 105-106 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.1-2.0(4H, m), 3.90(2H, t), 4.0
7(2H, t), 4.86(1H, s),6.9-7.5(12H, m), 8.18(2H, m)
【0043】実施例13 1,2-ジフェニル-3-[2-[(3-メトキシ-2- メチルピリジン
-4- イル) オキシ] エチル] オキシ-5- ピラゾロン:実
施例3-(1) で得た化合物と3-メトキシ-2- メチル-4- ピ
リジノールを実施例5と同様に反応させ、後処理を行い
標記化合物を得た。mp 172-174 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 2.50(3H, s), 3.90(3H, s), 4.0-4.
7(4H, m), 4.95(1H, s),6.9-8.3(12H, m)
【0044】実施例14 1,2-ジフェニル-3- ペンタデシルオキシ-5- ピラゾロ
ン:1,2-ジフェニル-3,5- ピラゾリジンジオン1.01g を
無水DMF10ml に溶解し、60%NaH160mg を加え、100゜C で
1 時間加熱撹拌した。この溶液を室温まで放冷後、ペン
タデシルブロマイド1.16g を加え、100゜C で3 時間加熱
撹拌した。反応液を濃縮後、残渣に酢酸エチルを加え、
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ベンゼン−シクロヘキサン(1:1) の混合溶媒で展開
し、目的物を含む画分を濃縮後、イソプロピルアルコー
ルで再結晶して、標記化合物820mg を無色結晶として得
た。 mp 79-80 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 0.88(3H, t), 0.9-1.5(24H, m), 1.
5-1.9(2H, br),2.07(2H, t), 4.89(1H, s), 7.0-7.5(10
H, m)実施例14におけるペンタデシルブロマイドの代わ
りに所望のハロゲン化合物を用いて実施例14と同様に反
応させ、後処理を行い、以下の化合物を得た。
【0045】実施例15 1,2-ジフェニル-3- デシルオキシ-5- ピラゾロン: mp 72-73 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 0.87(3H, t), 1.24(14H, m), 1.70
(2H, br),4.03(2H, t), 4.85(1H, s), 6.9-7.5(10H, m)
【0046】実施例16 メチル 11-(1,2-ジフェニル-3- ピラゾリン-5- オン-3
- イル) オキシウンデカノエート: mp 53-54 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-1.5(12H,m), 1.4-1.9(4H,m),
2.29(2H,t), 3.60(3H,s),4.00(2H, t), 4.88(1H, s),
6.8-7.5(10H, m)
【0047】実施例17 1,2-ジフェニル-3-[2-( ジエチルアミノ) エチル] オキ
シ-5- ピラゾロン:mp 72-73 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 0.95(6H, t), 2.52(4H, q), 2.80(2
H, t), 4.13(2H, t),4.90(1H, s), 6.9-7.5(10H, m)
【0048】実施例18 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- メトキシフェニルオキシ) エ
チル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 108-109 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 3.66(3H, s), 3.9-4.4(4H, m), 4.9
3(1H, s), 6.74(4H, s),6.9-7.5(10H, m)
【0049】実施例19 1,2-ジフェニル-3-[2-( フェニルチオ) エチル] オキシ
-5- ピラゾロン: mp 111-112 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 3.17(2H, t), 4.18(2H, t), 4.82(1
H, s), 7.0-7.5(15H, m)
【0050】実施例20 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- エトキシカルボニルフェニル
オキシ) エチル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 169-170 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.37(3H, t), 4.35(2H, q), 5.00(1
H, s), 6.85(2H, d),7.0-7.5(10H, m), 7.98(2H, d)
【0051】実施例21 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- シアノフェニルオキシ) エチ
ル] オキシ-5- ピラゾロン: NMR(CDCl3 中) δ: 3.89ー4.5(4H, m), 4.91(1H, s),
6.8-8.0(14H, m)
【0052】実施例22 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- メトキシフェニルチオ) エチ
ル] オキシ-5- ピラゾロン: mp: 102-103 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 3.00(2H, t), 3.72(3H, s), 4.07(2
H, t), 5.86(1H, s),6.77(2H, d), 6.9-7.5(12H, m)
【0053】実施例23 1,2-ジフェニル-3-[2-(2- ナフタレンオキシ) エチル]
オキシ-5- ピラゾロン: mp 141-142 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 4.34(4H, m), 4.98(1H, s), 6.8-7.
9(17H, m)
【0054】実施例24 1,2-ジフェニル-3-[5-(4- メトキシフェニルチオ) ペン
チル] オキシ-5- ピラゾロン: NMR(CDCl3 中) δ: 1.1-1.9(6H, m), 2.71(2H, t), 3.7
4(3H, s), 4.00(2H, t),4.84(1H, s), 6.80(2H, d), 6.
9-7.5(12H, m)
【0055】実施例25 1,2-ジフェニル-3-[3-(4- メトキシフェニル) プロピ
ル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 105-106 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.97(2H, m), 2.52(2H, t), 3.75(3
H, s), 4.00(2H, t),4.80(1H, s), 6.73(2H, d), 6.88
(2H, d), 6.9-7.5(10H, m)
【0056】実施例26 メチル (1、2- ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル) オ
キシアセテート: mp 127-128 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 3.73(3H, s), 4.57(2H, s), 4.84(1
H, s), 6.8-7.5(10H, m)
【0057】実施例27 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- クロロフェニルチオ) エチ
ル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 105-106 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 3.13(2H, t), 4.15(2H, t), 5.83(1
H, s), 6.7-7.5(14H, m)
【0058】実施例28 1,2-ジフェニル-3-(2-オキソヘプタデシル) オキシ-5-
ピラゾロン: mp 97-98 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 0.86(3H,t), 1.0-1.7(26H, m), 2.3
2(2H, t), 4.52(2H, s),4.82(1H, s), 6.7-7.5(10H, m)
【0059】実施例29 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- ハイドロキシフェニルオキ
シ) エチル] オキシ-5- ピラゾロン:実施例18で得た化
合物700mg を無水ジクロルメタン10mlに溶解し、ー78゜C
に冷却した。この溶液にBBr3溶液0.5ml を加え、同温度
で30分撹拌後、氷冷下で2 時間撹拌した。反応液を氷水
中にあけ、30分間激しく撹拌後、酢酸エチルを加えて抽
出し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去した。残渣をエタノールで結晶化して、標記化合物50
0mg を無色結晶として得た。mp 189-190 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 4.0-4.5(4H, m), 5.68(1H,s), 6.
48(2H,s), 6.67(2H, s),6.9-7.5(10H, m)実施例29と同
様にフェニル基上のメトキシ基を脱保護させ、後処理を
行い、以下の化合物を得た。
【0060】実施例30 1,2-ジフェニル-3-[5-(4- ハイドロキシフェニルチオ)
ペンチル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 139-140 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 0.9-1.9(6H,m), 2.68(2H,t), 4.1
0(2H, t), 5.08(1H, s),6.70(2H, d), 6.9-7.6(12H,
m), 9.45(1H, s)
【0061】実施例31 1,2-ジフェニル-3-[3-(4- ハイドロキシフェニル) プロ
ピル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 210-211.5 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 1.85(2H, m), 2.37(2H,t), 4.04
(2H,t), 5.04(1H,s),6.59(2H,d), 6.75(2H,d), 6.8-7.7
(10H,m), 9.04(1H,s)
【0062】実施例32 1,2-ジフェニル-3-[2-(4- ハイドロキシフェニルチオ)
エチル] オキシ-5- ピラゾロン: mp 212-213 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 3.03(2H, t), 4.16(2H, t), 4.83
(1H, s), 6.73(2H, d),6.9-7.4(12H, m), 9.33(1H, br-
s)
【0063】実施例33 1,2-ジフェニル-3-[2-[(3-ハイドロキシ-2- メチルピリ
ジン-4- イル] オキシ)エチル] オキシ-5- ピラゾロ
ン: mp 149-151 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 2.50(3H, s), 4.0-4.7(4H, m), 4.9
5(1H, s),6.9-8.3(12H, m)
【0064】実施例34 1,2-ジフェニル-3-[2-[4-[(2- ジエチルアミノエチル)
オキシ] フェニルチオ]エチル] オキシ-5- ピラゾロ
ン:実施例32で得た化合物202mg にアセトン5ml 、無水
炭酸カリウム1.38g 、N,N-ジエチルアミノエチルクロラ
イド・ 塩酸塩180mg を加え、2 時間加熱撹拌した。反応
液を冷却後、セライト濾過し、濾液を減圧下濃縮し、残
渣をクロロホルムで抽出後し、水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥して溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムー メタノー
ル(10:1)の混合溶媒で展開し、目的物を含む画分を濃縮
することにより、標記化合物500mg を無色結晶として得
た。 mp 74-76 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.05(6H, t), 2.64(4H, t), 2.87(2
H, t), 3.03(2H, t),3.9-4.3(4H, m), 4.78(1H, s), 6.
6-7.5(14H, m)
【0065】実施例35 (1,2- ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル) オキシ酢
酸:実施例26で得た化合物162mg をメタノール2ml に加
熱溶解し、水酸化カリウム120mg を含む水溶液1ml を加
え、3 時間加熱還流した。反応液を氷冷撹拌下、濃塩酸
を加えて酸性とし、析出した結晶を濾取して標記化合物
133mg を得た。 mp 245-246 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 4.79(2H, s), 3.6-5.1(1H, br-
s), 5.08(1H, s),6.8-7.5(10H, m)
【0066】実施例36 11-(1,2-ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル) オキシウ
ンデカノイック酢酸:実施例16で得た化合物を用い、実
施例34と同様に加水分解し後処理して、標記化合物を得
た。mp 118-119 ゜C NMR(CDCl3 中) δ: 1.0-1.5(12H, m), 1.5-1.9(4H, m),
2.32(2H, t),4.04(2H,t), 4.95(1H,s), 6.7-7.6(10H,
m), 8.75(1H, br-s)
【0067】実施例37 4-[2-[(1,2- ジフェニル-5- ピラゾロン-3- イル) オキ
シ] エチル] オキシベンゾイックアシド:実施例20で得
た化合物を用い、実施例34と同様に加水分解し後処理し
て、標記化合物を得た。 mp 200-201 ゜C NMR(DMSO-d6 中) δ: 4.42(4H, m), 5.22(1H, s), 6.95
(2H, d), 7.27(10H, m),7.89(2H, d)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 403/14 C07D 403/14 (72)発明者 川戸 康義 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (72)発明者 青沼 正志 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (72)発明者 大薄 悟 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (72)発明者 久我 洋 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 (72)発明者 本田 小吉 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬株式会社 東京研究開発センタ −内 審査官 内田 淳子 (56)参考文献 J.Drug Res.,7(2), p.59−71(1975) U.A.R.J.Chem.,Vol ume Date 1970,13(4), p.513−517 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 231/34 A61K 31/415 A61K 31/496 A61P 35/00 C07D 401/12 C07D 403/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Iで表わされる化合物およびその
    {式中の記号の定義は次の通りである。mは、1乃至2
    0の整数を意味する。 Yは、 (1) 水素原子、 (2) 式 II [式II中、Aは、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、
    またはNR2基(R2は、水素原子または炭素数1乃至4
    のアルキル基を意味する)を意味し、R1は炭素数1乃
    至4のアルキル基を意味し、nは1乃至3の整数を意味
    する]で表わされる基、 (3) 式 −O−Zで表わされる基、 [Zは、ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
    チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
    ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
    ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
    基、または式 −(CH2nNR56(R5およびR6
    それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
    を、1個あるいは2個以上有していてもよいアリール基
    を意味するか、あるいは、 ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メチル基、
    メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカルボニル
    基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フェニル
    基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基、また
    は式 −(CH2nNR78(R7およびR8はそれぞれ
    が水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を、nは1
    〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基を、1個あ
    るいは2個以上有していてもよい芳香族複素環基を意味
    する。] (4) 式 −S−Zで表わされる基、 [Zは、ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
    チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
    ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
    ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
    基、または式 −(CH2nNR56(R5およびR6
    それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
    を、1個あるいは2個以上有していてもよいアリール基
    を意味するか、あるいは、 ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メチル基、
    メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカルボニル
    基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フェニル
    基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基、また
    は式 −(CH2nNR78(R7およびR8はそれぞれ
    が水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を、nは1
    〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基を、1個あ
    るいは2個以上有していてもよい芳香族複素環基を意味
    する。] (5) 炭素数1乃至20のアルキルカルボニル基、 (6) 炭素数1乃至4のアルコキシカルボニル基、 (7) カルボキシル基、 (8) ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
    チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
    ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
    ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
    基、または式 −(CH2nNR56(R5およびR6
    それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
    を、1個あるいは2個以上有していてもよいアリール
    基、 (9) ヒドロキシル基、クロル、ブロム、フッ素、メ
    チル基、メトキシル基、カルボキシル基、エトキシカル
    ボニル基、ジエチルアミノエトキシル基、シアノ基、フ
    ェニル基、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ
    基、または式 −(CH2nNR78(R7およびR8
    それぞれが水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
    を、nは1〜3の整数を意味する)から選ばれる置換基
    を、1個あるいは2個以上有していてもよい芳香族複素
    環基、 (10) フタルイミド基、または、 (11) 式 −NR34(R3およびR4はそれぞれが
    水素原子、または炭素数1乃至4のアルキル基を意味す
    る)で表わされる基を意味する。(但し、Yが水素原子
    であって同時にmが1乃至4である場合を除く。)}
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物を有効成分とする
    抗腫瘍薬。
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