JP3199085U - 土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造性、軽量性、強固性、現場組積み作業性、水中施工性、耐久性及びリサイクル性に優れ、広範に適用可能な設計の自由度を有する土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体を提供する。【解決手段】天端ユニットブロック体3Bは、幅Wを単位としてモジュール化された直方体のユニットブロック体を、連結部材4で連結してなる壁体構造物の最上段部に組積みられ、高さHa、標準長さL=3Wの直方体が1個又は整数N個連ねてLaの長さの直方体に一体成形し、標準長さL毎に下面に同じパターンの連結用下面係合突起又は下面係合溝11a、連結用縦孔12と下面幅方向連結用溝13a及び1対の下面長手方向連結用溝14aを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体に関し、詳しくは、直方体の構築用ユニットブロック体を連結部材により縦横に強固に連結して複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして任意形状の壁体構造物を容易に構築可能に形状ディメンジョンが標準パターンのモジュール化された土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体に関する。
従来、前記各種土木建築用の壁体構造物おいて、コンクリート成形体からなるコンクリートブロック体が用いられており、このようなコンクリートブロック体による施工は、運搬や取り扱いが比較的容易で、製造及び施工が効率よく行えるとして広く普及している。
例えば、ブロック体であるレンガに形成された貫通穴に挿入される外パイプ及び内パイプを順次継ぎ足して補強芯を形成しながらレンガを組積みして壁体構造物を構築する組積構造を有する構築物が特許文献1に開示されている。
また、複数のコンクリートブロックを予め一体に組むか又は一体に成形されたパネル体下端の壁方向の一端に、上方に突出する連結用突起を設けて予め掘削された溝内へ設置し、その後に設置するパネル体下端の壁方向の一端に連結穴を備えた連結部材を設け、且つ、この連結穴は、両パネル体を所定の位置に設置した状態において、その連結穴に前記の突起が嵌合する位置にあるとともに、その連結穴へ差し込んだガイド棒下端を前記連結用突起上端へ連結させて、このガイド棒をガイドとして連結穴と連結用突起を嵌合させ、両パネル体下端同士を相互に連結する壁体を構成する地下室工法が特許文献2に開示されている。
また、内部にケーブル連通孔と連結棒挿通孔とが形成された複数のコンクリートブロックを、雄ねじが形成された連結棒及び係合部が形成されたナット部とからなる1対の連結用部材により連結し構成されるコンクリートブロック連結構造体(ケーブル共同溝)が特許文献3に開示されている。
また、図7に示すように、板状をなす面板部112と、面板部112の一端で左右側方に張り出して配置され、面板部112の面と直交する方向に突出する係止柱114とを備える単位部材(コンクリートブロック)110を用い、1対の単位部材110が、係止柱114が突出する側の面板部112の表面同士を対面させ、係止柱114と相手側の単位部材110との間に係止柱114が挿入可能な隙間Gがあくように面板部112同士を一部ずらせた状態で重ね合わせて一体接合され構成した護岸ブロック120が特許文献4に開示されている。
さらに、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部及び咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構築物を構築する合体型積みブロックであって、合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、複数のパーツを合体固定させ形成した合体型積みブロックが特許文献5に開示されている。
特許第4660289号公報 特許第2860479号公報 特許第2784740号公報 特開平11−158841号公報 特許第5175001号公報
しかし、特許文献1に記載の組積構造を有する構築物は、縦方向に立設される補強芯に挿通されたレンガが組積みされて基本的に一列の壁体が形成されるだけであるため、例えば相互に横方向にも連結される複数列の一層強固な壁体を構成できないなどの設計の自由度及び強度に欠ける問題点がある。
また、特許文献2に記載の壁体を構成する地下室工法は、初めに、パネル体を掘削溝内へ設置した後に、上方からコンクリートをパネル体内に打設し、打設されたコンクリートがパネル体下端から外方に流出して、根絡みを構成し固着される。その後から挿入されるパネル体の挿入に際し、予めこのガイド棒を、上方から連結穴に差し込み、その下端の突出部を前記突起へ嵌め込んで固定した状態でガイド棒に沿ってパネル体を下降させ、連結穴が自動的に突起に嵌合されて両パネル体の下端同士が連結される。このような施工法は煩雑であり、工期も長く、また組積みのための専門職人を必要とし、労賃もかかるので、コストが嵩むとともに、壁体が不要となった場合にコンクリートによる打設工事等により一体化されているので、再利用は困難であり破砕して産業廃棄物として処分する以外にはない。さらに、ボルトにより繋ぎ部材の縦枠部材裏面に固定される連結プレートからなる連結部材が複雑な構成で、作業性も悪い、等々の問題点がある。
また、特許文献3に記載のコンクリートブロック連結構造体は、基本的に単列単段に連結されるだけであるため、複数段の壁体や相互に横方向にも連結される複数列の一層強固な壁体などを構成できないため、設計の自由度及び強度に欠ける問題点がある。
また、特許文献4に記載の護岸ブロック120は、単位部材(コンクリートブロック)110が面板部112から突出する係止柱114を備えているなど、依然として複雑な外形状を有するため、コンクリート成形作業が技術的にかなり難しく手間がかかる。また、基本的に単列の壁体が構成されるだけで、相互に横方向にも連結される複数列の一層強固な壁体を構成できないため、設計の自由度及び強度に欠ける、等々の問題点がある。
さらに、特許文献5に記載の合体型積みブロックは、構築用ブロック体が上下面に対称に咬合用突起部及び咬合用凹部を形成しているなど、複雑な外形状を有するため、コンクリート成形作業が技術的にかなり難しく手間がかかる。また、基本的に単列の壁体は比較的容易に構成されるが、相互に横方向にも連結される複数列の一層強固な壁体を構成しにくいため、設計の自由度に欠ける、等々の問題点がある。
そこで、本考案は、上記の従来技術の問題点を解決すべく考案されたものであり、本考案の目的は、工場でのコンクリート成形作業性に優れ、現場施工時鉄筋コンクリート打設又はモルタル打設不要で熟練工を要せず、直方体の構築用ユニットブロック体を連結部材により連結して複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして任意形状の壁体構造物を容易に構築可能で、軽量性を有しながら強固性、現場組積み作業性、水中施工性、耐久性及びリサイクル性に優れ、広範に適用可能な設計の自由度を有する土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体を提供することにある。
本考案の一実施形態による土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体は、複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を構築可能なように、幅Wを単位として標準パターンの形状ディメンジョンを有するモジュール化された直方体のユニットブロック体を連結部材により縦横に強固に連結して前記壁体構造物として構築される土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体であって、前記天端ユニットブロック体は、任意の高さHで、長さLが前記幅Wの3倍すなわちL=3Wの標準長さを有する直方体に形成され、下面に、中間段部に組積みされる中間ユニットブロック体又は基礎面に設置されるベースユニットブロック体の上面に設けられた上面係合溝又は上面係合突起が契合するように、中央部に形成された下面係合突起又は下面契合溝と、前記下面係合突起又は下面契合溝をはさむように長手方向に対称的に配置され、前記連結部材に前記幅Wに等しい中心間距離Ec=Wのピッチで配置され形成された複数本の棒状係合部が下面からそれぞれ1本ずつ挿入され契合するように設けられた1対の連結用縦孔と、隣接する前記棒状係合部同士をその長さ方向中央部で直交し連結する棒状連結部が1本ずつ嵌入され契合するように、前記1対の連結用縦孔に幅方向に交叉する1対の下面幅方向連結用溝及び長手方向両端にそれぞれ向けて前記長手方向両端側の連結用縦孔に交叉する1対の下面長手方向連結用溝と、を備える標準天端ユニットブロック体、及び/又は、任意の高さHaで、長さLaが、前記標準天端ユニットブロック体を長手方向に見かけ上2以上の整数N個連ねて一体的に成形したすなわちLa=NL=3NWの長さを有する直方体に形成され、前記標準長さL毎に前記標準天端ユニットブロック体と同じパターンで下面に形成された、下面係合突起又は下面契合溝、連結用縦孔、下面幅方向連結用溝及び1対の下面長手方向連結用溝と、を備える長大天端ユニットブロック体を有することを特徴としている。
また、前記下面係合突起又は下面契合溝をはさむ1対の連結用縦孔の中心間距離Eは、前記幅Wの2倍すなわちE=2Wであり、前記長手方向両端側の連結用縦孔の中心から前記長手方向両端及び幅方向両端までのそれぞれの距離Eaは、前記幅Wの半分すなわちEa=W/2であることを特徴としている。
また、前記長大天端ユニットブロック体の、前記標準長さL毎に隣接する前記連結用縦孔の中心間距離Ebは、前記幅Wと同じすなわちEb=Wであることを特徴としている。
また、前記連結用縦孔の深さFは、前記天端ユニットブロック体の下面からそれぞれ前記連結部材の棒状係合部の長さTの半分以上で高さH又はHa未満すなわちT/2≦F<H又はT/2≦F<Haであることを特徴としている。
また、前記連結用縦孔の横断面形状は、前記連結部材の棒状係合部の横断面形状に適合し前記棒状係合部が任意の中心軸周り方角から遊嵌可能な円形に形成されることを特徴としている。
また、前記下面幅方向連結用溝及び下面長手方向連結用溝の横断面形状は、前記連結部材の棒状連結部の横断面形状に適合し前記棒状連結部が任意の中心軸周り方角からそれぞれ遊嵌可能な円形に形成されることを特徴としている。
さらに、前記天端ユニットブロック体は、少なくともポルトランドセメント、砂及び水から形成されることを特徴としている。
本考案の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体によれば、天端ユニットブロック体及びこれに組積みされる中間ユニットブロック体あるいはベースユニットブロック体がそれぞれ上面、下面に設けられた係合突起、係合溝が契合するとともに相互に連結部材により縦横に強固に連結されるので、従来のような間知ブロックにおける胴込みコンクリートによる打設工事、壁体構造物のコーナーでのコンクリート打設工事、及び目地詰め作業等をすることなく、堅固で且つ多種多様な任意の形態の垂直状又は基礎面を傾斜させた傾斜状壁体構造物である土木建築用組みブロックを短期に構築することができる。
また、土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体は、任意の高さHで、幅W、標準長さL=3Wの標準天端ユニットブロック体、及び/又は任意の高さHaで、標準天端ユニットブロック体を長手方向に見かけ上2以上の整数N個連ねて一体的に成形した長さLa=NLの長大天端ユニットブロック体を有し、さらに下面係合突起又は下面係合溝をはさむ1対の連結用縦孔の中心間距離E=2Wで、長手方向両端側の連結用縦孔の中心から長手方向両端及び幅方向両端までの距離Ea=W/2の形状ディメンジョンにより幅Wを単位として標準パターンのモジュール化された直方体に形成されていることから、ユニットブロック体の製造が容易であるとともに、複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物である土木建築用組みブロックを、熟練工を要せず容易に構築することができる。
また、土木建築用組みブロックが不要になった場合でも、移設させる場合には簡単に連結部材を引抜き組み外して解体されたユニットブロック体及び連結部材を新たな土木建築用組みブロック構築用に再利用したり、個別に解体した状態のまま自然に還元したりすることができるなどリサイクル性に優れる。
さらに、ユニットブロック体は、少なくともポルトランドセメント、砂及び水から形成され、鉄筋を使用しない構成とすることで、土木建築用組みブロック構築後長期に亘りブロック内部爆裂を発生することなく、耐久性が確保される。
したがって、以上の構成を有する本考案によれば、軽量性を有しながら強固性、工場におけるコンクリート成形による製造の容易性、現場組積み作業性、水中施工性、耐久性及びリサイクル性に優れ、広範に適用可能な設計の自由度を有する土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体部分の上面平面図である。 図1の実施例1の標準天端ユニットブロック体の斜視図である。 図2の標準中間ユニットブロック体で、(a)は下面平面図、(b)は側面図である。 図1の実施例2の長大天端ユニットブロック体の斜視図である。 図4の長大天端ユニットブロック体の下面平面図である。 図4の長大天端ユニットブロック体の側面図である。 特許文献4に記載の護岸ブロック列の斜視図である。
本考案の土木建築用組みブロック5の天端ユニットブロック体3である標準天端ユニットブロック体3A、長大天端ユニットブロック体3Bは、複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を構築可能なように、幅Wを単位として標準パターンの形状ディメンジョンを有するモジュール化された直方体のユニットブロック体を、連結部材4により縦横に強固に連結して壁体構造物として構築される土木建築用組みブロック5の最上段部位に組積みられる。一例として、一実施形態に係る土木建築用組みブロック5の天端ユニットブロック体2部分の上面平面図を図1に示す。
実施例1の天端ユニットブロック体3である標準天端ユニットブロック体3Aは、図2、図3(a)、(b)に示すように、任意の高さH例えば幅Wの2倍すなわちH=2Wで、長さLが幅Wの整数倍例えば3倍すなわちL=3Wの標準長さを有する直方体に形成される。
例えば、W=60mm、L=3W=180mm、H=2W=120mmで製造した標準天端ユニットブロック体3Aの例がある。この製造例では、人手で容易に把持できる小型で軽量性がある。
標準天端ユニットブロック体3Aの下面には、土木建築用組みブロック5のいずれも図示しない中間段部に組積みされる中間ユニットブロック体又は基礎面に設置されるベースユニットブロック体の上面に設けられた上面係合溝又は上面係合突起が契合するように、中央部に形成された下面係合突起又は図示しない下面契合溝(両者はいずれか選択的に形成されるので、以下、代表的に「下面係合突起」と記し説明する)11aと、下面係合突起11aをはさむように長手方向に対称的に配置され、連結部材4に幅Wに等しい中心間距離Ec=Wのピッチで配置され形成された複数の棒状係合部41が下面からそれぞれ1本ずつ挿入され契合するように設けられた1対の連結用縦孔12と、隣接する棒状係合部41同士をその長さ方向中央部で直交し連結する棒状連結部42が1本ずつ嵌入され契合するように、1対の連結用縦孔12にそれぞれ幅方向に交叉する1対の下面幅方向連結用溝13a及び長手方向両端にそれぞれ向けて長手方向両端側の1対の連結用縦孔12に交叉する1対の下面長手方向連結用溝14aと、が形成されている。
さらに、下面係合突起11aをはさむ1対の連結用縦孔12の中心間距離Eは、幅Wの2倍すなわちE=2Wであり、1対の連結用縦孔12の中心から長手方向両端及び幅方向両端までのそれぞれの距離Eaは、幅Wの半分すなわちEa=W/2に設定されている。
このように幅Wを単位として標準パターンの形状ディメンジョンを有するモジュール化された直方体に形成された標準天端ユニットブロック体3Aに倣い対応させて、図示しない中間ユニットブロック体、ベースユニットブロック体並びにこれらのユニットブロック体を縦横に連結する連結部材4の形状ディメンジョンを標準パターン化することにより、複数段で、例えば図1に示すように、単列及び/又は複数列もしくは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を容易に構築することができる。
本考案の土木建築用組みブロック5の実施例2に係る天端ユニットブロック体3である長大天端ユニットブロック体3Bは、図4〜図6に示すように、任意の高さHa例えば幅Wの3倍すなわちHa=3Wで、長さLaが前記実施例1の標準天端ユニットブロック体3Aを長手方向に見かけ上2以上の整数N個連ねて一体的に成形したすなわちLa=NL=3NWの長さを有する直方体に形成される。
また、前記標準長さL毎に前記標準天端ユニットブロック体3Aと同じパターンで下面に形成された、下面係合突起11a、連結用縦孔12及び下面幅方向連結用溝13aと、下面の長手方向両端にそれぞれ向けて長手方向両端側の連結用縦孔12に交叉する1対の下面長手方向連結用溝14aと、を備える。
したがって、図4〜図6において、前記実施例1の標準天端ユニットブロック体3Aと同じ機能・構成を有する部材には、一部配置形状が異なっていても説明を簡明化するため図2、図3(a)、(b)の構成部材と同一の符号を付し、これらの詳細な説明は省略する。
すなわち、長大天端ユニットブロック体3Bの下面には、長手方向に等配され形成された複数例えば2個の下面係合突起11aと、各下面係合突起11aをはさむように長手方向に対称的に配置され設けられた複数対例えば2対の連結用縦孔12と、複数対の各連結用縦孔12に幅方向に交叉する複数対例えば2対の下面幅方向連結用溝13aと、長手方向両端にそれぞれ向けて長手方向両端側の連結用縦孔12に長手方向に交叉する1対の下面長手方向連結用溝14aと、を備える。
例えば、W=60mm、N=2とし、La=2L=6W=360mm、Ha=3W=180mmで製造した長大天端ユニットブロック体3Bの例がある。この製造例でも、人手で容易に把持できる小型で軽量性がある。
さらに、実施例1と同様に実施例2においても、下面係合突起11aをはさむ1対の連結用縦孔12の中心間距離Eは幅Wの2倍すなわちE=2Wで、標準長さL毎に隣接する連結用縦孔12の中心間距離Ebは幅Wと同じすなわちEb=Wであり、長手方向両端側の連結用縦孔12の中心から長手方向両端及び幅方向両端までのそれぞれの距離Eaは、幅Wの半分すなわちEa=W/2に設定されている。
したがって、幅Wを単位として標準パターンの形状ディメンジョンを有するモジュール化された直方体に形成された長大天端ユニットブロック体3Bに倣い対応させて、図示しない中間ユニットブロック体、ベースユニットブロック体並びにこれらのユニットブロック体を縦横に連結する連結部材4の形状ディメンジョンを標準パターン化することにより、例えば図1に示すように、標準天端ユニットブロック体3Aとも組合せ、複数段で単列及び/又は複数列もしくは交叉列状態に自在に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を容易に構築することができる。
天端ユニットブロック体3である標準天端ユニットブロック体3A及び長大天端ユニットブロック体3Bは、ポルトランドセメントや軽量骨材などと、砂及び水から形成されるが、各種レンガで形成したり、これらの鉱物材料に限定されず、各種の木材やプラスチックあるいは各種金属類などから形成したりすることにより、土木建築業界、その他遊具業界に至り広範に適用することもできる。
このように、鉄筋を使用しないユニットブロック体の構成とすることで、土木建築用組みブロック5構築後長期に亘りブロック内部爆裂を発生することなく、耐久性が確保される。
また、連結用縦孔12の横断面形状は、連結部材4の棒状係合部41の横断面形状に適合し、限定されないが、棒状係合部41が任意の中心軸周り方角から遊嵌可能な円形に形成されることが望ましい。連結用縦孔12の径は、棒状係合部41を含む強度面から設定されるが、通常例えば幅Wの1/3程度が望ましく、前記製造例ではW=60mmで、棒状係合部41の外径が20mmに対し遊間可能なように径が例えば1mm程度大きい21mmである。
連結用縦孔12の深さFは、天端ユニットブロック体3の上面及び下面からそれぞれ連結部材4の棒状係合部の長さTの半分以上で高さH又はHa未満すなわちT/2≦F<H又はT/2≦F<Haに設定される。
なお、下面係合突起又は図示しない下面係合溝11a及び前記上面係合溝又は上面係合突起の形状は、両者が相互に遊嵌可能な図2等に記載の四角柱、その他の多角柱又は多角錐体、円柱又は円錐体、楕円柱又は楕円錐体、あるいは各種錘台形など、任意の高さ又は深さの立体形状に選択的に形成することができる。
天端ユニットブロック体1の下面係合突起又は下面係合溝11aは、天端ユニットブロック体1の下面に組積みられる図示しない中間ユニットブロック体又はベースユニットブロック体の上面に設けられた上面係合溝又は上面係合突起と契合することにより、水平方向の外力に対してこれらユニットブロック体相互の横ずれを強力に防止する強固性を確保している。
本考案の特定の実施形態についての前記説明は、例示を目的として提示したものである。それらは、網羅的であったり、記載した形態そのままに本考案を制限したりすることを意図したものではない。数多くの変形や変更が、前記の記載内容に照らして可能であることは当業者に自明である。
本考案の土木建築用組みブロック5の天端ユニットブロック体3は、幅W、任意の高さH又はHaで、長さL又はLaが標準長さL=3W又はLの2以上の整数N倍のLa=NL=3NWを有し、さらに連結用縦孔12の中心間距離E=2Wで、長手方向両端側の連結用縦孔12の中心から長手方向両端及び幅方向両端までの距離Ea=W/2であるという形状ディメンジョンを有し幅Wを単位として標準パターンのモジュール化された直方体に形成されていることから、ユニットブロック体の製造が容易であるとともに、複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を、熟練工を要せず構築することが容易で、軽量性を有しながら強固性、工場におけるコンクリート成形による製造の容易性、現場組積み作業性、水中施工性、耐久性及びリサイクル性に優れ、広範に適用可能な設計の自由度を有する土木建築用組みブロック5の最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体3を提供することができることから、広範な土木建築業界、さらには適宜な材料を選定することによりに、その他の遊具業界に至り広範に適用可能である。
3 天端ユニットブロック体
3A 標準天端ユニットブロック体
3B 長大天端ユニットブロック体
4 連結部材
5 土木建築用組みブロック
11a 下面係合突起又は下面係合溝
12 連結用縦孔
13a 下面幅方向連結用溝
14a 下面長手方向連結用溝
41 棒状係合部
42 棒状連結部
110 単位部材(コンクリートブロック)
112 面板部
114 係止柱
120 護岸ブロック
122 係合柱
A 護岸ブロック列
E 連結用縦孔の中心間距離
Ea 長手方向両端側の連結用縦孔の中心から長手方向両端又は幅方向両端までの距離
Eb 標準長さL毎に隣接する連結用縦孔の中心間距離
Ec 棒状係合部の平面内中心間距離(中心軸間距離)
F 連結用縦孔の深さ
G 隙間
H,Ha 高さ
L,La 長さ
N 整数
S 凹状空間
T 連結部材の棒状係合部の長さ
W 幅

Claims (7)

  1. 複数段で単列及び/又は複数列あるいは交叉列状態に自在に選択的に併設し組積みして一体的な任意形状の壁体構造物を構築可能なように、幅Wを単位として標準パターンの形状ディメンジョンを有するモジュール化された直方体のユニットブロック体を連結部材により縦横に強固に連結して前記壁体構造物として構築される土木建築用組みブロックの最上段部位に組積みされる天端ユニットブロック体であって、
    前記天端ユニットブロック体は、
    任意の高さHで、長さLが前記幅Wの3倍すなわちL=3Wの標準長さを有する直方体に形成され、下面に、中間段部に組積みされる中間ユニットブロック体又は基礎面に設置されるベースユニットブロック体の上面に設けられた上面係合溝又は上面係合突起が契合するように、中央部に形成された下面係合突起又は下面契合溝と、前記下面係合突起又は下面契合溝をはさむように長手方向に対称的に配置され、前記連結部材に前記幅Wに等しい中心間距離Ec=Wのピッチで配置され形成された複数本の棒状係合部が下面からそれぞれ1本ずつ挿入され契合するように設けられた1対の連結用縦孔と、隣接する前記棒状係合部同士をその長さ方向中央部で直交し連結する棒状連結部が1本ずつ嵌入され契合するように、前記1対の連結用縦孔に幅方向に交叉する1対の下面幅方向連結用溝及び長手方向両端にそれぞれ向けて前記長手方向両端側の連結用縦孔に交叉する1対の下面長手方向連結用溝と、を備える標準天端ユニットブロック体、及び/又は、
    任意の高さHaで、長さLaが、前記標準天端ユニットブロック体を長手方向に見かけ上2以上の整数N個連ねて一体的に成形したすなわちLa=NL=3NWの長さを有する直方体に形成され、前記標準長さL毎に前記標準天端ユニットブロック体と同じパターンで下面に形成された、下面係合突起又は下面契合溝、連結用縦孔、下面幅方向連結用溝及び1対の下面長手方向連結用溝と、を備える長大天端ユニットブロック体を有することを特徴とする土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  2. 前記下面係合突起又は下面契合溝をはさむ1対の連結用縦孔の中心間距離Eは、前記幅Wの2倍すなわちE=2Wであり、前記長手方向両端側の連結用縦孔の中心から前記長手方向両端及び幅方向両端までのそれぞれの距離Eaは、前記幅Wの半分すなわちEa=W/2であることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  3. 前記長大天端ユニットブロック体の、前記標準長さL毎に隣接する前記連結用縦孔の中心間距離Ebは、前記幅Wと同じすなわちEb=Wであることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  4. 前記連結用縦孔の深さFは、前記天端ユニットブロック体の下面からそれぞれ前記連結部材の棒状係合部の長さTの半分以上で高さH又はHa未満すなわちT/2≦F<H又はT/2≦F<Haであることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  5. 前記連結用縦孔の横断面形状は、前記連結部材の棒状係合部の横断面形状に適合し前記棒状係合部が任意の中心軸周り方角から遊嵌可能な円形に形成されることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  6. 前記下面幅方向連結用溝及び下面長手方向連結用溝の横断面形状は、前記連結部材の棒状連結部の横断面形状に適合し前記棒状連結部が任意の中心軸周り方角からそれぞれ遊嵌可能な円形に形成されることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
  7. 前記天端ユニットブロック体は、少なくともポルトランドセメント、砂及び水から形成されることを特徴とする請求項1記載の土木建築用組みブロックの天端ユニットブロック体。
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