JP3198425U - 飲料用食器 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器内に入れた嗜好素材の浮上を防止した上で、蒸らした嗜好素材から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物をおいしく味わうことができる飲料用食器を提供する。【解決手段】容器本体10内で、ティーバッグに封入したコーヒー粉材の嗜好成分を熱湯に抽出するコーヒーを淹れて飲むのに用いる蓋2付きのカップ1で、容器本体10の底面に対向して配置される素材保持部31に、開口孔が形成された素材流動規制部30を備えている。素材保持部31は、容器本体10の開口断面のうち、第2基準位置側寄りの一部の範囲を残して、第1基準位置側の側部12に隣接する基部から第2基準位置側の最外縁部にわたり延在している。熱湯を注入後、素材保持部31は、容器本体10内で流動するティーバッグ全体を保持する。【選択図】図1

Description

この考案は、飲み物の中でも、例えば、日本茶や紅茶の茶葉、豆を挽いたコーヒー粉材等の嗜好素材を容器内に入れ、湯(水)を注いで淹れた茶やコーヒー等の飲み物を飲むのに用いる飲料用食器に関する。
日本茶や紅茶等を手軽に淹れるのに、ティーバッグを用いた淹れ方が近年、家庭やオフィスをはじめ、車両内の飲み物販売等、あらゆる日常生活の場で広く普及している。この淹れ方は、茶葉等の嗜好素材を封入したティーバッグを、カップ等の飲料用食器内に入れ、この食器に注いだ湯に嗜好素材から嗜好成分を抽出するものである。ところが、この方法で淹れる飲み物では、嗜好素材入りのティーバッグを食器内に入れた後、湯がこの食器内に注がれると、嗜好素材入りのティーバッグ内にガス(空気や、コーヒーの場合に発生する炭酸ガス)を包含しているため、ティーバッグが浮いてしまい、嗜好成分の抽出が適切にできない問題があった。この問題の解決策の一つとして、特許文献1の飲料カップが、開示されている。
特許文献1は、紅茶の茶葉等を封入したティーバッグを紙製の飲料カップの底に配し、このティーバッグを、押圧部材及び操作棒と一体化したプラスチック製の中蓋で覆い、操作棒を昇降させる飲料カップである。この飲料カップでは、カップ内に注いだ湯が、中蓋の通過孔を通じてティーバッグに触れ、湯の注入後、押圧部材でティーバッグを押すことにより、ティーバッグの浮上が抑止できていると共に、注いだ湯に紅茶成分等の嗜好成分を抽出することが促進できる。
特開平5−300809号公報
しかしながら、特許文献1では、紅茶等の飲み物を淹れるのに、茶葉等の嗜好素材を封入したティーバッグを、中蓋で覆いながら、操作棒の昇降により押圧部材で押圧したこのティーバッグから抽出液(嗜好成分)が搾り出されている。そのため、ティーバッグから嗜好成分の抽出は促進できているものの、飲み物のうまみ成分以外に、渋みや苦み成分までもが、嗜好素材から抽出されてしまい、特許文献1の飲料カップでは、淹れた飲み物をおいしく味わうことができない。また、中蓋の通過孔が、ティーバッグの通り抜けを阻止できる程度の大きさとなっているため、ティーバッグに封入せず、ハーブや薬草等を特許文献1の飲料カップに直接入れてハーブティーや薬草茶等を淹れたい場合には、ハーブ等の嗜好素材が、中蓋の通過孔を通り抜けてしまう虞がある。従って、特許文献1の飲料カップは、このようなハーブティー等を飲む場合には適さない。
本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであり、食器内に入れた嗜好素材の浮上を防止した上で、蒸らした嗜好素材から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物をおいしく味わうことができる飲料用食器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る飲料用食器は、以下の構成を有する。
(1)容器本体内に、袋に封入された嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、前記容器本体の底面に対向して配置される素材保持部に、開口孔が形成された素材流動規制手段を備え、前記容器本体の側部の上周縁で、飲み物を飲むのに口を付けるリップ部位を含み、かつ前記容器本体の深さ方向に対し、前記側部に沿う位置を第1基準位置とし、前記第1基準位置の反対側となる位置を第2基準位置とすると、前記素材保持部は、前記容器本体内の開口断面のうち、前記第2基準位置側寄りの一部の範囲を残して、前記第1基準位置側の前記側部に隣接する基部から前記第2基準位置に向けた最外縁部にわたって延在していること、前記容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、前記素材保持部は、前記容器本体内で流動する前記嗜好素材を保持すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する飲料用食器において、前記容器本体の前記底面の中心を通る軸線と直交して、前記第1基準位置と前記第2基準位置とを繋ぐ線分の距離を容器開口距離とすると、前記素材保持部の前記最外縁部は、前記第1基準位置を基点に、前記容器開口距離に対し、1/3以上、かつ2/3以下の範囲内の距離に相当する位置に配置されること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する飲料用食器において、前記素材保持部は、前記容器本体の前記側部に固定されていること、を特徴とする。
(4)(1)または(2)に記載する飲料用食器において、前記素材流動規制手段は、前記容器本体の前記側部と着脱可能であること、を特徴とする。
(5)(4)に記載する飲料用食器において、前記素材流動規制手段は、前記素材保持部と連結する食器係留部を有し、前記食器係留部は、前記側部の前記上周縁に着脱されること、を特徴とする。
(6)(5)に記載する飲料用食器において、前記食器係留部は、周長方向に対し、途中区間で分割、または部分的に離間した離間部を有し、前記容器本体に前記素材流動規制手段を取付けた状態では、前記リップ部位が、前記離間部を通じて露出していること、を特徴とする。
(7)容器本体内に嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、前記嗜好素材より小さい開口でメッシュ構造に形成された素材保持部と、前記素材保持部に連結した食器係留部とを有する素材流動規制手段を備え、前記食器係留部は、前記容器本体の側部にある上周縁と着脱可能に形成されていること、前記食器係留部を前記上周縁に取り付けた状態では、前記容器本体内で、底面と、または前記側部の内面と前記底面とにより囲まれた内部空間を形成できるよう、前記素材保持部は、ドーム型状の形態、または前記容器本体内の開口断面を斜めに横切る形態に形成されていること、前記容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、流動する前記嗜好素材が、前記内部空間内で保持されていること、を特徴とする。
(8)(1)乃至(7)のいずれか1つに記載する飲料用食器において、前記容器本体を閉塞する蓋を備えていること、を特徴とする。
上記構成を有する本考案の飲料用食器の作用・効果について説明する。
(1)容器本体内に、袋に封入された嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、容器本体の底面に対向して配置される素材保持部に、開口孔が形成された素材流動規制手段を備え、容器本体の側部の上周縁で、飲み物を飲むのに口を付けるリップ部位を含み、かつ容器本体の深さ方向に対し、側部に沿う位置を第1基準位置とし、第1基準位置の反対側となる位置を第2基準位置とすると、素材保持部は、容器本体内の開口断面のうち、第2基準位置側寄りの一部の範囲を残して、第1基準位置側の側部に隣接する基部から第2基準位置に向けた最外縁部にわたって延在していること、容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、素材保持部は、容器本体内で流動する嗜好素材を保持すること、を特徴とする。これにより、容器本体で飲み物を淹れるのにあたり、袋に封入された嗜好素材が、水(熱湯)を注入した容器本体内で浮上することなく、渋みや苦み成分の抽出を抑えつつ、飲み物のうまみ成分を、袋に封入されている嗜好素材から熱湯等に、自然な状態で抽出することができる。ひいては、淹れた飲み物の味がよりおいしくなる。
従って、本考案に係る飲料用食器によれば、飲料用食器内に入れた嗜好素材の浮上を防止した上で、蒸らした嗜好素材から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物をおいしく味わうことができる、という優れた効果を奏する。
(2)(1)に記載する飲料用食器において、容器本体の底面の中心を通る軸線と直交して、第1基準位置と第2基準位置とを繋ぐ線分の距離を容器開口距離とすると、素材保持部の最外縁部は、第1基準位置を基点に、容器開口距離に対し、1/3以上、かつ2/3以下の範囲内の距離に相当する位置に配置されること、を特徴とする。これにより、素材保持部が、容器本体内で流動する袋入りの嗜好素材を、より確実に捕捉して保持できる。また、たとえ、袋入りの嗜好素材を容器本体に入れたまま、飲み物を飲むときでも、飲み物の飲み易さが確保できると共に、袋入りの嗜好素材が、リップ部位に付けた口に接近することはない。
(3)に記載する飲料用食器において、素材保持部は、容器本体の側部に固定されていること、を特徴とする。これにより、本考案に係る飲料用食器の構成が簡単になり、本考案に係る飲料用食器のコストを安価にすることができる。
(4)に記載する飲料用食器において、素材流動規制手段は、容器本体の側部と着脱可能であること、を特徴とする。これにより、容器本体に取っ手がある場合、容器本体を掴む手が、右利き、左利きに拘わらず、素材流動規制手段を、リップ部位に合わせて容器本体の側部に自在に取り付けることができる。
(5)に記載する飲料用食器において、素材流動規制手段は、素材保持部と連結する食器係留部を有し、食器係留部は、側部の上周縁に着脱されること、を特徴とする。これにより、容器本体を繰り返し使用する場合に、容器本体が、素材保持部が側部に固定された容器本体に比べて、洗浄し易くなる。
(6)に記載する飲料用食器において、食器係留部は、周長方向に対し、途中区間で分割、または部分的に離間した離間部を有し、容器本体に素材流動規制手段を取付けた状態では、リップ部位が、離間部を通じて露出していること、を特徴とする。これにより、素材流動規制手段が、容器本体の側部に装着されていても、食器係留部に口を付けずに、リップ部位に口を直接付けて飲み物を飲むことができ、素材流動規制手段への違和感を低減することができる。
(7)容器本体内に嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、嗜好素材より小さい開口でメッシュ構造に形成された素材保持部と、素材保持部に連結した食器係留部とを有する素材流動規制手段を備え、食器係留部は、容器本体の側部にある上周縁と着脱可能に形成されていること、食器係留部を上周縁に取り付けた状態では、容器本体内で、底面と、または側部の内面と底面とにより囲まれた内部空間を形成できるよう、素材保持部は、ドーム型状の形態、または容器本体内の開口断面を斜めに横切る形態に形成されていること、容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、流動する嗜好素材が、内部空間内で保持されていること、を特徴とする。これにより、容器本体で飲み物を淹れるのにあたり、嗜好素材が、水(熱湯)を注入した容器本体内で、素材保持部より上方に浮上することなく、渋みや苦み成分の抽出を抑えつつ、飲み物のうまみ成分を、嗜好素材から熱湯等に、自然な状態で抽出することができる。ひいては、蒸らした嗜好素材から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物をおいしく味わうことができる。また、飲み物を飲むときに、飲み物と共に、嗜好素材が、口の中に入ることはない。
(8)に記載する飲料用食器において、容器本体を閉塞する蓋を備えていること、を特徴とする。これにより、水(熱湯)を容器本体内に注いだ後、容器本体内の熱湯の温度が下がり難くなり、嗜好素材がより蒸らされて、嗜好成分を、より良好な状態で抽出することができる。ひいては、飲み物を、よりおいしく淹れることができる。
実施形態1に係る飲料用食器で、容器本体とその蓋を示す斜視図である。 図1に示す容器本体の正面図である。 図1に示す容器本体を示す平面図である。 実施形態1,2に係る飲料用食器で、容器本体に飲み物を淹れて口にするまでの一連の様子を示す模式図である。 図3中、A−A矢視断面図により、蒸らしながら嗜好素材(コーヒー粉材)の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図である。 実施形態2に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図である。 図6に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図である。 図6に示す素材流動規制部材を容器本体に装着した状態を示す平面図である。 図8中、B−B矢視断面図により、容器本体に蓋をする様子を示す説明図である。 実施形態3に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図である。 図10に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図である。 図11に示す素材流動規制部材を容器本体に装着した状態を示す平面図である。 図12中、C−C矢視断面図により、嗜好素材(茶葉)の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図である。 実施形態4に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図である。 図14に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図である。 図15中、D−D矢視位置に相当する位置から見た断面図で、嗜好素材(中国茶葉)の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図である。
(実施形態1)
以下、本考案に係る飲料用食器について、実施形態1〜4を図面に基づいて詳細に説明する。実施形態1では、本考案の飲料用食器を蓋付きのマグカップとし、このマグカップは、豆を挽いたコーヒー粉材(本考案の嗜好素材に対応)を袋内に封入したティーバッグをカップ内に入れ、熱湯を注いだ後、コーヒー粉材に含む嗜好成分を熱湯に抽出してなるコーヒー(同じく、飲み物に対応)を、淹れて飲むのに用いる食器である。
はじめに、飲料用食器1の構成について、簡単に説明する。図1は、実施形態1に係る飲料用食器で、容器本体とその蓋を示す斜視図であり、その正面図を図2に、この容器本体の平面図を図3に、それぞれ示す。図1に示すように、飲料用食器1は、マグカップである容器本体10と、この容器本体10の側部12にある上周縁13に嵌めて閉塞する蓋2とからなる組み物で、本実施形態では、陶器製、磁器製等の材質からなる。なお、飲料用食器1の材質は、例えば、プラスチック製、アルミニウム製、ステンレス製、チタン製、紙製等でも良く、特定の材質に限定されるものではない。
容器本体10について、説明する。容器本体10は、図1〜図3に示すように、底部11の底面11aの中心Qを通る軸線Xを軸心とする円筒状で、底面11aから上周縁13に向けて径大となるテーパ形状に形成された側部12を有している。側部12の上周縁13の一部が、飲み物5(コーヒー)を飲むのに口を付けるリップ部位14である。なお、図1以降の各図は、説明の便宜上、容器本体10等の取っ手15を右手で掴んで飲み物5を飲む場合を挙げて図示されているが、左手で取っ手を掴む場合には、取っ手の位置が、各図に図示した取っ手15の位置と、リップ部位14を挟んだ反対側になる。
容器本体10は、素材流動規制部30(本考案の素材流動規制手段に対応)を備えている。素材流動規制部30は、容器本体10の底面11aに対向して配置される素材保持部31であり、容器本体10と同じ材質からなる。この素材保持部31は、本実施形態では、図3に示すように、注いだ熱湯8(水)や飲み物5の流通孔である4つの開口孔34Hを有する。また、素材保持部31は、上周縁13から深さ約2cmの位置(図3中、基準円PCの位置)に、側部12に固定した状態で、側部12の内面12aの一部から延設されている。
素材保持部31について、具体的に説明する。ここで、リップ部位14を含み、かつ容器本体10の深さ方向Hに対し、側部12に沿う位置を第1基準位置P1とし、第1基準位置P1の反対側となる位置を第2基準位置P2とする。素材保持部31は、基準円PCの位置において、容器本体10内の開口断面Dのうち、第2基準位置P2側寄りの一部の範囲を残して、第1基準位置P1側の側部12に隣接する基部32から第2基準位置P2に向けた最外縁部33にわたって延在している。
軸線Xと直交して、第1基準位置P1と第2基準位置P2とを繋ぐ線分の距離を容器開口距離Lとすると、この素材保持部31の最外縁部33は、第1基準位置P1を基点に、容器開口距離Lに対し、1/3以上、かつ2/3以下の範囲内の距離に相当する位置に配置される。すなわち、本実施形態では、この最外縁部33は、容器開口距離Lの1/2の距離に相当する位置にあり、4つの開口孔34Hの範囲を含めた素材保持部31全体が、基準円PCを外周とする円盤状の開口断面Dのうち、ちょうど半円分に相当する範囲を占めている。
次に、蓋2について説明する。蓋2は、容器本体10と同じ材質からなり、鍔部を外周縁に有した略円板状に形成されている。蓋2は、容器本体10の側部12の上周縁13に対し、外側に鍔部を配置して、容器本体10の開口を閉塞する。なお、本実施形態では、容器本体10と蓋2をセットにした飲料用食器1を挙げたが、蓋のない、容器本体単体だけを飲料用食器としても良い。
次に、飲料用食器1の使い方について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、容器本体に飲み物を淹れて口にするまでの一連の様子を示す模式図であり、蓋を省略して図示している。図5は、図3中、A−A矢視断面図により、蒸らしながら嗜好素材の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図である。
はじめに、嗜好素材6(コーヒー粉材)を封入したティーバッグ7を、容器本体10の底部11の底面11aに入れる(図4(a))。次に、容器本体10内に熱湯8(水)を、素材保持部31を超える水位まで注ぐ。この後、必要に応じて、蓋2を側部12の上周縁13に置き、容器本体10を閉塞する。容器本体10内に熱湯8が注がれると、炭素ガスが嗜好素材6から発生する。また、ティーバッグ7に包含していた空気や、注入時に熱湯8に入った空気により気泡が発生するため、ティーバッグ7は、熱湯8の中で生じる浮力により、次第に液面に向けて浮上する(図4(b))。素材保持部31は、浮上するティーバッグ7を確実に保持するため、ティーバッグ7が素材保持部31を超えて、液面で浮上することはない。そのため、ティーバッグ7が浮上しないまま、嗜好素材6の嗜好成分が、熱湯8に自然な状態で抽出される。
この間、炭素ガスの発生が収まり、気泡が外部に抜けると、ティーバッグ7は、容器本体10の底面11aに沈む。熱湯8の注入後、所定時間が経過したら、おいしい飲み物5(コーヒー)が手軽に出来上がる。特に、熱湯8の注入後、図5に示すように、蓋2で容器本体10を閉塞すると、容器本体10内の熱湯8の温度が下がり難く、嗜好素材6がより蒸らされるため、嗜好成分を、より良好な状態で抽出することができる。
出来上がった飲み物5を飲むときには、リップ部位14に口を付けて飲む。このとき、ティーバッグ7が容器本体10内に入ったまま、飲み物5を飲む場合でも、素材保持部31が、容器本体10内で流動するティーバッグ7を保持しているため、ティーバッグ7が、リップ部位14に付けた口に近づくことはない(図4(d))。勿論、出来上がった飲み物5から、スプーン等を使ってティーバッグ7を取り除いて、飲み物5を飲んでも良い。
次に、本実施形態1に係る飲料用食器1の作用・効果について説明する。飲料用食器1は、容器本体10内に、ティーバッグ7に封入された嗜好素材6(コーヒー粉材)を入れ、熱湯8(水)を注ぎ、嗜好素材6に含む嗜好成分を注いだ熱湯8に抽出してなる飲み物5(コーヒー)を、淹れて飲むのに用いる。この飲料用食器1は、容器本体10の底面11aに対向して配置される素材保持部31に、開口孔34Hが形成された素材流動規制部30を備える。ここで、容器本体10の側部12の上周縁13で、飲み物5を飲むのに口を付けるリップ部位14を含み、かつ容器本体10の深さ方向Hに対し、側部12に沿う位置を第1基準位置P1とし、第1基準位置P1の反対側となる位置を第2基準位置P2とする。素材保持部31は、容器本体10内の開口断面Dのうち、第2基準位置P2側寄りの一部の範囲を残して、第1基準位置P1側の側部12に隣接する基部32から第2基準位置P2に向けた最外縁部33にわたって延在している。容器本体10に熱湯8を注いだ後、または、飲み物5を飲むときに、素材保持部31は、容器本体10内で流動する嗜好素材6を保持する。
これにより、容器本体10で飲み物5を淹れるのにあたり、ティーバッグ7が、熱湯8を注入した容器本体10内で浮上することなく、渋みや苦み成分の抽出を抑えつつ、飲み物5のうまみ成分を、ティーバッグ7に封入されている嗜好素材6から熱湯8に、自然な状態で抽出することができる。ひいては、淹れた飲み物5の味がよりおいしくなる。
従って、本実施形態1の飲料用食器1によれば、飲料用食器1内に入れた嗜好素材6の浮上を防止した上で、蒸らした嗜好素材6から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物5をおいしく味わうことができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態1に係る飲料用食器1では、容器本体10の底面11aの中心を通る軸線Xと直交して、第1基準位置P1と第2基準位置P2とを繋ぐ線分の距離を容器開口距離Lとすると、素材保持部31の最外縁部33は、第1基準位置P1を基点に、容器開口距離Lに対し、1/3以上、かつ2/3以下の範囲内、すなわち1/2の距離に相当する位置に配置される。これにより、素材保持部31が、容器本体10内で流動するティーバッグ7を、より確実に捕捉して保持できる。また、たとえティーバッグ7を容器本体10に入れたまま、飲み物5を飲むときでも、飲み物5の飲み易さが確保できると共に、ティーバッグ7が、リップ部位14に付けた口に接近することはない。
また、本実施形態1に係る飲料用食器1では、素材保持部31は、容器本体10の側部12に固定されているので、飲料用食器1の構成が簡単になり、飲料用食器1のコストを安価にすることができる。
また、本実施形態1に係る飲料用食器1では、容器本体10を閉塞する蓋2を備えているので、熱湯8を容器本体10内に注いだ後、容器本体10内の熱湯8の温度が下がり難くなり、嗜好素材6がより蒸らされて、嗜好成分を、より良好な状態で抽出することができる。ひいては、飲み物5を、よりおいしく淹れることができる。
次に、実施形態2に係る飲料用食器について、説明する。前述した実施形態1の飲料用食器1では、素材流動規制手段である素材流動規制部30が容器本体10の側部12に固定されていたが、本実施形態2では、素材流動規制手段を、容器本体の側部と着脱可能な飲料用食器としている。従って、実施形態1とは異なる部分を中心に説明し、実施形態1と同じ部分については、同じ符号を用い、説明を簡略または省略する。
図6は、実施形態2に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図であり、図6に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図を、図7に示す。図8は、図6に示す素材流動規制部材を容器本体に装着した状態を示す平面図である。図9は、図8中、B−B矢視断面図により、容器本体に蓋をする様子を示す説明図である。
飲料用食器101は、マグカップである容器本体110と、この容器本体110の側部112にある上周縁13に嵌めて閉塞する蓋2と、素材流動規制部材130(本考案の素材流動規制手段に対応)とからなる組み物である。容器本体110と蓋2は、本実施形態では、陶器製、磁器製等の材質からなる。
素材流動規制部材130は、容器本体110の底面11aに対向して配置される素材保持部131と、この素材保持部131と連結する食器係留部136とを有し、容器本体110の側部112と着脱可能に構成されている。素材流動規制部材130は、例えば、人口高分子化合物とするシリコンゴム(silicone gum)、100℃の熱湯にも耐え得る耐熱性樹脂、紙等の材質からなる。
素材保持部131は、本実施形態では、図8に示すように、注いだ熱湯8や飲み物5の流通孔である4つの開口孔34Hを有する。素材保持部131は、上周縁13から深さ約2cmの位置(図8中、基準円PCの位置)に配置される。素材保持部131の最外縁部133は、実施形態1の素材保持部31の最外縁部33と同様、容器開口距離Lの1/2の距離に相当する位置にあり、4つの開口孔34Hの範囲を含めた素材保持部131全体が、基準円PCを外周とする円盤状の開口断面Dのうち、ちょうど半円分に相当する範囲を占めている。
食器係留部136は、容器本体110の側部112の上周縁13と着脱可能な係留溝137と、周長方向Cに対し、途中区間で分割して離間した離間部138を中央に有している。飲料用食器101では、リップ部位14の位置を考慮して、容器本体110の側部112の上周縁13に、素材流動規制部材130の食器係留部136の係留溝137を嵌めると、容器本体110の側部112のリップ部位14が、離間部138を通じて露出する。蓋2は、容器本体110の側部112の上周縁13に取り付けた素材流動規制部材130の食器係留部136に対し、外側に鍔部を配置して、容器本体110の開口を閉塞する。
次に、本実施形態2に係る飲料用食器101の作用・効果について説明する。飲料用食器101では、前述した実施形態1において、段落〔0029〕〜段落〔0034〕に記載した作用・効果と全く同じ作用・効果がある。その他に、素材流動規制部材130は、容器本体110の側部112と着脱可能で、素材保持部131と連結する食器係留部136を有している。食器係留部136は、側部112の上周縁13に着脱されるので、容器本体110を繰り返し使用する場合に、容器本体110が、前述の実施形態1の容器本体10に比べて、洗浄し易くなる。また、容器本体110の取っ手15を掴む手が、右利き、左利きに拘わらず、素材流動規制部材130を、リップ部位14に合わせて、容器本体110の側部112に自在に取り付けることができる。また、例えば、飲料用食器101の容器本体110が破損した場合等の事由により、飲料用食器101を構成する容器本体110以外の既存の容器本体に、素材流動規制部材130を取付けることも可能となる。
なお、本実施形態2では、素材保持部131を、食器係留部136により吊設して容器本体110内に配置しているが、食器係留部を設けず、素材保持部だけを側部112の内面112aに着脱する構成で、素材流動規制手段を、容器本体の側部と着脱可能としても良い。すなわち、容器本体10の側部12の内面12aに係止部を設けることで、参照する本実施形態1の素材保持部31が、この内面12aの係止部に着脱できても良い。
また、本実施形態2に係る飲料用食器101では、食器係留部136は、周長方向Cに対し、途中区間で分割して離間した離間部138を有し、容器本体110に素材流動規制部材130を取付けた状態では、リップ部位14が、離間部138を通じて露出していること、を特徴とする。これにより、素材流動規制部材130が、容器本体110の側部112に装着されていても、食器係留部136に口を付けずに、リップ部位14に口を直接付けて飲み物5を飲むことができ、素材流動規制部材130への違和感を低減することができる。
次に、実施形態3に係る飲料用食器について、説明する。前述した実施形態1,2の飲料用食器1,101は、嗜好素材を袋内に封入したティーバッグを、容器本体10,110の底部11に入れて飲み物を淹れる食器としたが、実施形態3,4の飲料用食器は、嗜好素材を容器本体の底部に直接入れて飲み物を淹れる食器である。また、実施形態3では、飲み物5は、緑茶等の日本茶や紅茶であり、嗜好素材は、茶葉である。従って、実施形態1,2とは異なる部分を中心に説明し、実施形態1,2と同じ部分については、同じ符号を用い、説明を簡略または省略する。
図10は、実施形態3に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図であり、図10に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図を、図11に示す。図12は、図11に示す素材流動規制部材を容器本体に装着した状態を示す平面図であり、図12中、C−C矢視断面図により、嗜好素材(茶葉)の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図を、図13に示す。
飲料用食器201は、マグカップである容器本体110と、この容器本体110の側部112にある上周縁13に嵌めて閉塞する蓋2と、素材流動規制部材230(本考案の素材流動規制手段に対応)とからなる組み物である。素材流動規制部材230は、容器本体110の底面11aに対向して配置される素材保持部231と、この素材保持部231と連結する食器係留部236とを有し、容器本体110の側部112と着脱可能に構成されている。食器係留部236は、容器本体110の側部112の上周縁13と着脱可能な係留溝237と、周長方向Cに対し、途中区間で分割して離間した離間部238を中央に有している。素材流動規制部材230は、例えば、人口高分子化合物とするシリコンゴム(silicone gum)、100℃の熱湯にも耐え得る耐熱性樹脂、紙等の材質からなる。
本実施形態3では、図10〜図12示すように、素材保持部231は、注いだ熱湯(水)や飲み物5の流通孔として、嗜好素材6より小さい開口234を有したメッシュ構造で、ドーム型状に形成されている。飲料用食器201では、素材流動規制部材230の素材保持部231を容器本体110内に収容し、リップ部位14の位置を考慮して、容器本体110の側部112の上周縁13に、素材流動規制部材230の食器係留部236の係留溝237を嵌める。これにより、食器係留部236が上周縁13に取り付けられた状態では、図13に示すように、素材保持部231と、底部11の底面11aと、側部12の内面12a(この内面12aを必要としない場合もある)と、により囲まれて閉じた内部空間Sが、容器本体110内に形成される。容器本体110に熱湯を注いだ後、または、飲み物5を飲むときには、流動する嗜好素材6が、内部空間S内で保持されている。
また、飲料用食器201では、容器本体110の側部112のリップ部位14が、離間部238を通じて露出する。蓋2は、容器本体110の側部112の上周縁13に取り付けた素材流動規制部材230の食器係留部236に対し、外側に鍔部を配置して、容器本体110の開口を閉塞する。
次に、本実施形態3に係る飲料用食器201の作用・効果について説明する。飲料用食器201は、容器本体110内に嗜好素材6を入れ、熱湯(水)を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ熱湯に抽出してなる飲み物5を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器である。この飲料用食器201は、嗜好素材6より小さい開口234でメッシュ構造に形成された素材保持部231と、素材保持部231に連結した食器係留部236とを有する素材流動規制部材230を備えている。食器係留部236は、容器本体110の側部112にある上周縁13と着脱可能に形成されている。食器係留部236を上周縁13に取り付けた状態では、容器本体110内で、底面11aと、または側部112の内面112aと底面11aとにより囲まれた内部空間Sを形成できるよう、素材保持部231は、ドーム型状の形態に形成されている。容器本体110に熱湯を注いだ後、または、飲み物5を飲むときに、流動する嗜好素材6が、内部空間S内で保持されている。これにより、容器本体110で飲み物5を淹れるのにあたり、嗜好素材6が、熱湯を注入した容器本体110内で、素材保持部231より上方に浮上することなく、渋みや苦み成分の抽出を抑えつつ、飲み物5のうまみ成分を、嗜好素材6から熱湯に、自然な状態で抽出することができる。ひいては、蒸らした嗜好素材6から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物5をおいしく味わうことができる。また、飲み物5を飲むときに、飲み物5と共に、嗜好素材6が、口の中に入ることはない。
次に、実施形態4に係る飲料用食器について、説明する。実施形態4の飲料用食器は、素材保持部と食器係留部の各形状について、実施形態3の飲料用食器と異なる。また、実施形態4では、飲み物5は、中国茶であり、嗜好素材は、中国茶の茶葉であるが、その他については、同じである。従って、主に実施形態3と異なる部分を中心に説明し、実施形態1〜3と同じ部分については、同じ符号を用い、説明を簡略または省略する。
図14は、実施形態4に係る素材流動規制部材を装着した状態の容器本体とその蓋を示す斜視図であり、図14に示す素材流動規制部材と容器本体との分解斜視図を、図15に示す。図16は、図15中、D−D矢視位置に相当する位置から見た断面図で、嗜好素材(中国茶葉)の嗜好成分を抽出している様子を示す説明図である。
本実施形態4では、図14〜図16示すように、素材保持部331は、注いだ熱湯や飲み物5の流通孔として、嗜好素材6より小さい開口334を有したメッシュ構造で、容器本体110内の開口断面を斜めに横切る形態に形成されている。飲料用食器301では、素材流動規制部材330の素材保持部331を容器本体110内に収容し、リップ部位14の位置を考慮して、容器本体110の側部112の上周縁13に、素材流動規制部材330の食器係留部336の係留溝337を嵌める。これにより、食器係留部336が上周縁13に取り付けられた状態では、図16に示すように、素材保持部331と、底部11の底面11aと、側部112の内面112aと、により囲まれて閉じた内部空間Sが、容器本体110内に形成される。容器本体110に熱湯を注いだ後、または、飲み物5を飲むときには、流動する嗜好素材6が、内部空間S内で保持されている。
また、飲料用食器301では、容器本体110の側部112のリップ部位14が、離間部338を通じて露出する。蓋2は、容器本体110の側部112の上周縁13に取り付けた素材流動規制部材330の食器係留部336に対し、外側に鍔部を配置して、容器本体110の開口を閉塞する。
本実施形態4に係る飲料用食器301によれば、容器本体110で飲み物5を淹れるのにあたり、嗜好素材6が、熱湯(水)を注入した容器本体110内で、素材保持部331より上方に浮上することなく、渋みや苦み成分の抽出を抑えつつ、飲み物5のうまみ成分を、嗜好素材6から熱湯に、自然な状態で抽出することができる。ひいては、蒸らした嗜好素材6から嗜好成分を自然な状態で抽出することにより、淹れた飲み物5をおいしく味わうことができる。また、飲み物5を飲むときに、飲み物5と共に、嗜好素材6が、口の中に入ることはない。
特に、素材保持部331が、容器本体110内の開口断面を斜めに横切る形態に形成されていると、リップ部位14に口を直接付けて飲み物5を飲むときに、素材流動規制部材330が、容器本体110の側部112に装着されていても、素材保持部331への違和感を低減することができる。
以上において、本考案を実施形態1〜4に即して説明したが、本考案は上記実施形態1〜4に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態1,2では、開口孔として、図3等に示す形状の開口孔34Hを例示したが、形状、大きさ、レイアウト、及び数量に関する開口孔の構成は、実施形態1,2に限定されるものではなく、種々変更可能である。
(2)また、実施形態1,2では、飲み物5をコーヒーとしたが、飲み物は、例えば、緑茶や玄米茶等の日本茶,紅茶,薬草茶,ハーブティー,味噌汁や中華スープ、コーンスープ等のスープ類,健康食品飲料等、水の温度に関係なく、袋に封入された嗜好素材に含まれる嗜好成分を、袋を通じて水に可溶して抽出されるものであれば、何でも良い。
(3)また、実施形態1〜4では、容器本体10,110をマグカップとしたが、本考案に係る飲料用食器(容器本体)は、これ以外にも、例えば、スープカップ,コップ,湯呑み,中国茶を淹れる蓋碗等の茶器等、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる食器であれば、何でも良く、その形状や大きさについても、適宜変更可能である。
1,101,201,301 飲料用食器
2 蓋
5 飲み物
6 嗜好素材
7 ティーバッグ(袋)
8 熱湯(水)
10,110 容器本体
11a 底面
12 側部
12a,112a 内面
13 上周縁
14 リップ部位
30 素材流動規制部30
31,131,231,331 素材保持部
32,132 基部
33,133 最外縁部
34H,134H 開口孔
130,230,330 素材流動規制部材(素材流動規制手段)
136,236,336 食器係留部
138,238,338 離間部
234,334 開口
C 周長方向
D 開口断面
H 深さ方向
L 容器開口距離
P1 第1基準位置
P2 第2基準位置
Q 中心
S 内部空間
X 軸線

Claims (8)

  1. 容器本体内に、袋に封入された嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、
    前記容器本体の底面に対向して配置される素材保持部に、開口孔が形成された素材流動規制手段を備え、
    前記容器本体の側部の上周縁で、飲み物を飲むのに口を付けるリップ部位を含み、かつ前記容器本体の深さ方向に対し、前記側部に沿う位置を第1基準位置とし、前記第1基準位置の反対側となる位置を第2基準位置とすると、
    前記素材保持部は、前記容器本体内の開口断面のうち、前記第2基準位置側寄りの一部の範囲を残して、前記第1基準位置側の前記側部に隣接する基部から前記第2基準位置に向けた最外縁部にわたって延在していること、
    前記容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、前記素材保持部は、前記容器本体内で流動する前記嗜好素材を保持すること、
    を特徴とする飲料用食器。
  2. 請求項1に記載する飲料用食器において、
    前記容器本体の前記底面の中心を通る軸線と直交して、前記第1基準位置と前記第2基準位置とを繋ぐ線分の距離を容器開口距離とすると、
    前記素材保持部の前記最外縁部は、前記第1基準位置を基点に、前記容器開口距離に対し、1/3以上、かつ2/3以下の範囲内の距離に相当する位置に配置されること、
    を特徴とする飲料用食器。
  3. 請求項1または請求項2に記載する飲料用食器において、
    前記素材保持部は、前記容器本体の前記側部に固定されていること、
    を特徴とする飲料用食器。
  4. 請求項1または請求項2に記載する飲料用食器において、
    前記素材流動規制手段は、前記容器本体の前記側部と着脱可能であること、
    を特徴とする飲料用食器。
  5. 請求項4に記載する飲料用食器において、
    前記素材流動規制手段は、前記素材保持部と連結する食器係留部を有し、
    前記食器係留部は、前記側部の前記上周縁に着脱されること、
    を特徴とする飲料用食器。
  6. 請求項5に記載する飲料用食器において、
    前記食器係留部は、周長方向に対し、途中区間で分割、または部分的に離間した離間部を有し、
    前記容器本体に前記素材流動規制手段を取付けた状態では、前記リップ部位が、前記離間部を通じて露出していること、
    を特徴とする飲料用食器。
  7. 容器本体内に嗜好素材を入れ、水を注ぎ、嗜好素材に含む嗜好成分を注いだ水に抽出してなる飲み物を、淹れて飲むのに用いる飲料用食器において、
    前記嗜好素材より小さい開口でメッシュ構造に形成された素材保持部と、前記素材保持部に連結した食器係留部とを有する素材流動規制手段を備え、
    前記食器係留部は、前記容器本体の側部にある上周縁と着脱可能に形成されていること、
    前記食器係留部を前記上周縁に取り付けた状態では、前記容器本体内で、底面と、または前記側部の内面と前記底面とにより囲まれた内部空間を形成できるよう、前記素材保持部は、ドーム型状の形態、または前記容器本体内の開口断面を斜めに横切る形態に形成されていること、
    前記容器本体に水を注いだ後、または、飲み物を飲むときに、流動する前記嗜好素材が、前記内部空間内で保持されていること、
    を特徴とする飲料用食器。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載する飲料用食器において、
    前記容器本体を閉塞する蓋を備えていること、
    を特徴とする飲料用食器。
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