JP3197934U - 両面型身体洗浄具 - Google Patents

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Abstract

【課題】身体状況に応じて使い分けることのできる身体洗浄具を提供する。【解決手段】その上面にブラシ体2を植設してなる基体を設け、該基体下方にスポンジを位置させ、ブラシ体2を突出させて基体とスポンジにカバー布体4を覆設し、カバー布体4下部表面に摩擦布体5を設け、以上の構成による本体を設け、該本体に環状紐7を取り付けたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

この考案は、上下両面を用いての身体洗浄が可能なる両面型の身体洗浄具に関する。
従来より、種々の身体洗浄具が利用されているが、本案にて示すような両面型の身体洗浄具は見当たらない。
入浴時などに身体を洗うとき、洗剤と身体洗浄具を用いている。洗剤は固形石けん、液状洗剤などを用い、洗浄具としては繊維布体、ブラシ、柄付きブラシなどを用いる場合が多い。身体洗浄時において、手の届きにくい箇所、例えば背中上部、肩甲骨付近などの洗浄は難儀である。柄付きブラシを用いる場合は、柄を握った手とブラシ体との距離があるために、比較的洗いやすい面もあるが、濡れた手のために柄が滑りやすい。また、繊維布体を用いて、その両端を手に持ち、布体中央部を背中に当てて反復運動にて洗う方法もあるが、背中に接する部分の凹凸が不十分で、十分なる洗浄効果が得にくい。
本案は以上に鑑み、紐中央に洗浄の本体を設けるとともに、この洗浄本体の上下面に異なる部材を用いることにて、背中部分の洗浄に適するとともに、目的に応じて使い分けることのできる、新規かつ有用なる物品を提供することを目的として発案されたものである。
課題を解決する手段として本案は以下の構成とした。
すなわち、その上面にブラシ体を植設してなる基体を設け、該基体下方にスポンジを位置させ、ブラシ体を突出させて基体とスポンジにカバー布体を覆設し、カバー布体下部表面に摩擦布体を設け、以上の構成による本体を設け、該本体に環状紐を取り付ける。
本案は以上の構成よりなる両面型身体洗浄具である。
本案は下記の効果を有する。
1.本体上方にブラシ体を下方に摩擦布体を有しているので、使用状況にて使い分けて用 いることができる。
2.本体に環状紐を設けたので、手の届きにくい背中上部を快適に洗うことができる。
3.小型軽量にてその取り扱いおよび収納に便利である。
本考案の平面図 本考案の要部拡大平面図 本考案の要部拡大正面図 A−A断面図
以下、本考案の実施形態について説明する。
図において、1は基体で、平面視楕円形略板状の剛性を有する合成樹脂成形体であって、その上面中央には平面視円形にて動物性のブラシ体2が植設されている。3は発泡合成樹脂によるスポンジで、柔軟性に富み、基体の下面に固着される。4はカバー布体で、基体とスポンジを覆うとともに、上面の開口部よりブラシ体が突出するよう設けられる。
このカバー布体は基体およびスポンジのサイズよりやや大きく、カバー布体と基体との間隙に後述の環状紐が挿通される。5は摩擦布体で、粗く編んだ合成樹脂繊維にて、その表面の摩擦度の高い布体であって、前記カバー布体の下部表面に覆設される。以上の構成にて本体6が構成される。7は環状紐で、カバー布体と基体との空隙に挿通されて位置するものであり、カバー布体に設けられた孔を通して位置する。以上が本案の一実施形態である。
次に、本案の使用について説明する。
まず、本体のブラシ体もしくは摩擦布体あるいはその双方に洗剤を含ませる。
この洗剤は液状洗剤もしくは固形石けんのいずれを用いてもよい。次に、ブラシ体もしくは摩擦布体のいずれかを背中に来るように環状紐を両手に持ち、本体を背中に軽く押圧接触させて反復運動にて身体洗浄を行う。ブラシ体もしくは摩擦布体は背中に押圧接触しているので、不便を感じることなく身体を洗浄することができる。使用後は、本体洗浄にて洗剤成分を抜き取り、乾燥保管して次の使用に備えることができる。
本案は、ブラシ体と摩擦布体の双方を備えており、使用状況に合わせて適宜に使い分けることができる。
ブラシ体は、比較的柔らかい動物性以外にやや堅めの合成樹脂製を用いることができ、またその皮膚への刺激にてマッサージ効果が期待できる。摩擦布体は粗く編んだ合成樹脂製を用いてもよく、また、該布体を適宜に折ってひだ(図4仮想線)を設けることにより、凹凸が形成されてより摩擦力の高い布体として用いることができる。基体は剛性を有しているので、ブラシ体の安定位置保持となり、スポンジを内包しているので、クッション性を有するとともに泡立ちがよくなって快適に使うことができる。
以上、本案について記したが、本案はブラシ体と摩擦布体の双方を備えた本体に環状紐を設けたところにその特徴を有するものである。既述のごとく、従来より種々の身体洗浄具が利用されているが、いずれも単一機能のものであって、利用者の身体状況により使い分けができるとともに、背中上部など手の届きにくい箇所の洗浄も容易に行うことのできる有用なる物品が本案によって得られたのである。
なお、本体に接続される環状紐の隣り合う距離は、3〜4cm程度が好ましく、これが近すぎると使用時に本体が回りやすく好ましくない。またブラシ体のカバー布体からの突出距離は1cm〜1.5cm程度が好ましく、高すぎると洗浄時の安定を欠き、低すぎるとブラシ体のしなりがなくなって好ましくない。
また、摩擦布体の素材や形状は任意に選択して構成することができ、単一布体、ひだを設けた布体、数多くの不定形折り込みなど適宜に選択して構成することができる。
なお、既述の例は実施の一例であって、近似の他の構成としてもよい。
以上のごとく、本案によって新規かつ有用なる身体洗浄具を得ることができる。
1 基体
2 ブラシ体
3 スポンジ
4 カバー布体
5 摩擦布体
6 本体
7 環状紐

Claims (4)

  1. その上面にブラシ体を植設してなる基体を設け、該基体下方にスポンジを位置させ、ブラシ体を突出させて基体とスポンジにカバー布体を覆設し、カバー布体下部表面に摩擦布体を設け、以上の構成による本体を設け、該本体に環状紐を取り付けたことを特徴とする両面型身体洗浄具。
  2. 基体を剛性を有する素材にて形成してなる請求項1記載の両面型身体洗浄具。
  3. 環状紐と本体取り付け部において、隣り合う紐間隔を3cm以上としてなる請求項1または2記載の両面型身体洗浄具。
  4. ブラシ体のカバー布体からの突出距離を1cm〜1.5cmの範囲としてなる請求項1〜3のいずれかの項に記載の両面型身体洗浄具。
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