JP3197704B2 - 秘話装置 - Google Patents

秘話装置

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JP3197704B2
JP3197704B2 JP24194893A JP24194893A JP3197704B2 JP 3197704 B2 JP3197704 B2 JP 3197704B2 JP 24194893 A JP24194893 A JP 24194893A JP 24194893 A JP24194893 A JP 24194893A JP 3197704 B2 JP3197704 B2 JP 3197704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声通信における秘
話装置に係り、とくに時間軸上のスクランブル及びその
解除を行う秘話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信における情報の機密保護が社
会問題となっており、特に音声通信において、第三者の
盗聴を防ぐための有効な秘話方式の要求が高まってい
る。秘話方式の一つとして、音声信号を所定の時間間隔
で分割し、その順序を入れ替える時間軸上のスクランブ
ルがある。このような通信を行う秘話装置の従来例を図
3に示す。
【0003】(1)暗号キー(表1参照) 暗号キーとは、スクランブル(暗号化)の手法を定義し
ておくもので、例えば、表1に示すように、 ・音声信号を各セグメントに分割するときの各セグメン
トの時間間隔Tn ・セグメントを並べ替える順序 から成る指標を複数種類用意し、それぞれにキー番号を
付しておく。表1は、1フレームが7セグメントで構成
された暗号キーの一例を示す。
【0004】暗号キーを作成する手法の一例を説明す
る。図示しないが、例えば、キー番号設定手段、指標設
定手段及び記憶手段から成る暗号キー設定手段を設け、 ・キー番号設定手段から、所望のキー番号を入力する。 ・そのキー番号に対応した指標(セグメント分割の時間
間隔及びセグメント並べ換えの順序)を入力する。 ・前記2つのステップで入力されたデータを表1に示す
ような形式で、記憶手段に記憶させる。 この暗号キー設定手段を送信機・受信機内に個々に設置
してもよいし、外部に用意された設定手段で作成して記
憶手段(例えばROM)のみを機内に設置してもよい。
【0005】送信側と受信側は、表1に示すキー番号表
をそれぞれ持っていて、通信に先立って、キー番号を決
め、送信機及び受信機にそのキー番号を設定する。スク
ランブル及びその解除は自動的に行われる。
【0006】
【表1】
【0007】(2)秘話装置の送信側(図3参照) 表1に示した暗号キーの中からキー番号「01」を設定
した場合を例にして、従来装置の構成及び動作を説明す
る。音声信号(アナログ信号)は、A/D変換器1でデ
ィジタル信号に変換され、第1のバッファ4と第2のバ
ッファ5に導かれる。音声信号波形の一例を図4(a)
に示す。
【0008】指標生成器9は記憶手段を含み、設定され
たキー番号(01)に対応した指標を記憶手段から読み
出す。さらに、指標生成器1は、1フレーム(7セグメ
ント)ごとに第1のバッファ4と第2のバッファ5のリ
ード/ライトを切り換える信号及びスイッチ6を切り換
える信号を出力する。 ・第1の状態:第1のバッファ4がライトのとき、第2
のバッファ5はリード、さらに、スイッチ6が第2のバ
ッファ5側に切り変わる。 ・第2の状態:第1のバッファ4がリードのとき、第2
のバッファ5はライト、さらに、スイッチ6が第1のバ
ッファ4側に切り変わる。 指標生成器9から第1の状態の信号が出力されると、A
/D変換器1の出力1フレーム分(7セグメント)が第
1のバッファ4に書き込まれる。その間、第2のバッフ
ァ5の内容が順次読み出される。また、指標生成器1か
ら第2の状態の信号が出力されると、A/D変換器1の
後続の出力1フレーム分(7セグメント)が第2のバッ
ファ5に書き込まれる。その間、第1のバッファ4の内
容が順次読み出される。
【0009】アドレス発生器10は、指標生成器9から
の指標に従って、第1のバッファ4及び第2のバッファ
5のアドレスを発生する。ライトアドレスは次のように
指定する。 分割されたセグメント 並べ換えの順序 ライトアドレス 第1セグメント 第4番目 400〜499 第2セグメント 第6番目 600〜699 第3セグメント 第1番目 100〜199 第4セグメント 第5番目 500〜599 第5セグメント 第3番目 300〜399 第6セグメント 第7番目 700〜799 第7セグメント 第2番目 200〜299 A/D変換器1の出力信号を、表1に示した並べ換えの
順序(キー番号01)に従って各バッファに書き込んで
いく。リードアドレスは、下位アドレスから上位アドレ
スに向かって順次発生させる。なお、ライトアドレスと
リードアドレスの発生手順を逆にしてもよい。すなわ
ち、ライトアドレスを下位アドレスから上位アドレスに
向かって順次発生させ、リードアドレスをセグメント並
べ換えの順に従って発生させる。
【0010】このようにして、第1のバッファ4と第2
のバッファ5から1フレーム(7セグメント)ずつ交互
にスクランブルされたディジタル信号が取り出せる。こ
の信号は、D/A変換器7でアナログ信号に変換され、
LPF(Low Pass Filter)8で高域信号成分が除去さ
れる。D/A変換器7でアナログに変換された信号(ス
クランブルを受けた)波形の一例を図4(b)に示す。
出力端子には、キー番号01で定義された時間間隔でセ
グメントに分割され、さらに、各セグメントが並べ換え
られたアナログ信号が現れる。送信側が無線送信機の場
合、出力端子に得られる信号で搬送信号を変調してアン
テナから送出する。
【0011】(3)秘話装置の受信側(図3参照) 受信側の構成は、図3に示した送信側の構成と同じであ
るが、スクランブル解除の動作が異なる。受信側におい
ては、予め送信側との間で取り決められているキー番号
を指標生成器9に設定する。送信側の説明で例に挙げ
た、キー番号「01」を設定した場合を例にして、従来
装置の構成及び動作を説明する。
【0012】スクランブルを受けた音声信号(アナログ
信号)は、A/D変換器1でディジタル信号に変換さ
れ、第1のバッファ4と第2のバッファ5に導かれる。
受信側が無線受信機の場合、アンテナに誘起された信号
を中間周波信号に周波数変換した後、復調して得られた
信号が、このスクランブルを受けた音声信号に相当す
る。
【0013】指標生成器9は記憶手段を含み、設定され
たキー番号(01)に対応した指標を記憶手段から読み
出す。さらに、指標生成器1は、1フレーム(7セグメ
ント)ごとに第1のバッファ4と第2のバッファ5のリ
ード/ライトを切り換える信号及びスイッチ6を切り換
える信号を出力する。 ・第1の状態:第1のバッファ4がライトのとき、第2
のバッファ5はリード、さらに、スイッチ6が第2のバ
ッファ5側に切り変わる。 ・第2の状態:第1のバッファ4がリードのとき、第2
のバッファ5はライト、さらに、スイッチ6が第1のバ
ッファ4側に切り変わる。 指標生成器9から第1の状態の信号が出力されると、A
/D変換器1の出力1フレーム分(7セグメント)が第
1のバッファ4に書き込まれる。その間、第2のバッフ
ァ5の内容が順次読み出される。また、指標生成器1か
ら第2の状態の信号が出力されると、A/D変換器1の
後続の出力1フレーム分(7セグメント)が第2のバッ
ファ5に書き込まれる。その間、第1のバッファ4の内
容が順次読み出される。
【0014】アドレス発生器10は、指標生成器9から
の指標に従って、第1のバッファ4及び第2のバッファ
5のアドレスを発生する。ライトアドレスは次のように
指定する。 スクランブルされた スクランブル解除 ライトアドレス セグメント の並べ換えの順序 第1セグメント 第3番目 300〜399 第2セグメント 第7番目 700〜799 第3セグメント 第5番目 500〜599 第4セグメント 第1番目 100〜199 第5セグメント 第4番目 400〜499 第6セグメント 第2番目 200〜299 第7セグメント 第6番目 600〜699 A/D変換器1の出力信号を、表1に示した並べ換えの
順序(キー番号01)に従って各バッファに書き込んで
いく。リードアドレスは、下位アドレスから上位アドレ
スに向かって順次発生させる。なお、ライトアドレスと
リードアドレスの発生手順を逆にしてもよい。すなわ
ち、ライトアドレスを下位アドレスから上位アドレスに
向かって順次発生させ、リードアドレスをセグメント並
べ換えの順に従って発生させる。
【0015】このようにして、第1のバッファ4と第2
のバッファ5から1フレーム(7セグメント)ずつ交互
にスクランブルが解除されたディジタル信号が取り出せ
る。この信号は、D/A変換器7でアナログ信号に変換
され、LPF8で高域信号成分が除去される。出力端子
には、キー番号01で定義された時間間隔でセグメント
に分割され、さらに、各セグメントが並べ換えられたア
ナログ信号、すなわち、送信側の原音声信号復元された
信号が現れる。これをスクランブル解除、又はデスクラ
ンブルという。出力信号をラウドスピーカー又はヘッド
ホンによって、聴取することができる。
【0016】(4)同期信号 受信側では、スクランブルを受けた音声信号を各セグメ
ントに分割し、暗号キーに基づいて各セグメントの並び
順をもとに戻す(スクランブル解除)。このときに、送
信側で分割した位置と同じ位置で分割できるように、各
セグメントの始まりのタイミングを知る必要がある。そ
こで、一般的には、送信側から同期信号を送出してい
る。同期信号の送受の一例を説明する。無線通信の場
合、送信側では同期信号(一般には数Hz)で搬送波信
号を周波数変調(FM)し、受信側では中間周波信号を
FM検波して同期信号を再生した後タイミング信号を得
るようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】有線通信では回線のチ
ャネル数を増やすため、また、無線通信では周波数資源
の利用効率を高めるために、占有帯域幅を可能な限り狭
くする必要がある。音声通信の場合、音声帯域の上限周
波数を3kHz付近に設定している。そのため、送信側
では、変調信号となる音声信号の高い周波数成分を阻止
するために、前述のように、LPFが設けられている。
また、無線の受信機では、隣接チャネルとの混信を防ぐ
ためにLPFが設けられる。
【0018】時間軸上でスクランブルを行うと図4
(b)に示されているように、セグメント接合部におい
て信号が不連続となり、この不連続信号がLPFでフィ
ルタリングされると、接合部以降の波形歪が時間軸方向
に拡大し、再生後の音質は著しく劣化する。セグメント
接合部の波形歪の様子を図4(c)に示す。
【0019】また、同期が多少ずれた場合(スクランブ
ル解除のときの各セグメントに分割する位置が、スクラ
ンブルのときの各セグメントに分割する位置とずれた場
合)、隣接するセグメントの信号が当該セグメント接合
部に含まれることになり再生音質が著しく劣化する。本
発明の目的は、前述のセグメント接合部での信号波形の
不連続に起因する音質劣化を少なくした秘話装置を提供
することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、本発明は、音声信号は非常に相関が高く、(特に日
本語では有声音の割合が高く)図4(a)に示されるよ
うに同じような波形の繰り返しになるという特徴に注目
し、この特徴を利用する。すなわち、送信側には、音声
信号に対して1セグメントごとに接合部に対応する位置
に窓関数(2乗余弦特性を持つ窓)を掛ける手段を備え
ることとした。そして、受信側には、前記窓関数によっ
て抑圧されてたセグメント接合部に、位置を合わせて数
ピッチ前の音声信号の波形を置換する手段を備えること
とした。
【0021】
【作用】送信側では、音声信号に対して1セグメントご
とに窓関数(2乗余弦特性を持つ窓)を掛けることで、
セグメント接合部の不連続信号を抑圧している。セグメ
ント接合部における不連続な信号が取り除かれるから、
LPFでフィルタリングされても、セグメント接合部の
歪が時間軸方向に拡大するということがなくなる。受信
側では、抑圧されたセグメント接合部の音声信号を、位
置を合わせて数ピッチ前の波形を置換することで再生し
ている。送信側で取り除かれたセグメント接合部の音声
信号を、数ピッチ前の同じような波形を置換することで
再生しているから、音声品質は劣化しない。
【0022】
【実施例】図1に基づいて実施例について説明する。 (1)秘話装置の送信側 図3に示した従来技術との差異は、窓関数発生器3と、
窓関数によって各セグメントの接合部を抑圧する手段
(乗算器2)を備えたところにある。その他の構成及び
動作は、従来技術と同じであるので説明を省略し、差異
のある部分について詳細に説明する。
【0023】窓関数発生器3は、図5に示すような波形
の窓関数を発生する。その波形の前縁部aは余弦2乗波
の−π/2〜0、また、後縁cは余弦2乗波の0〜+π
/2の部分に相当し、0〜1までの間を緩やかに変化す
る。また、平坦部bは、音声信号をセグメントに分割す
るときの時間間隔Tnに関係して時間軸方向に可変長で
ある。窓関数波形の横軸(時間軸)方向を所定間隔で分
割し、各分割点に対応する縦軸方向のデータ(0〜1)
を予めメモリに格納し、所定のクロック信号で読出すこ
とによって、窓関数(ディジタル信号)が得られる。
【0024】窓関数と、A/D変換器1でディジタル信
号に変換された音声信号は、乗算器2に導かれ、そのこ
で両者が乗算される。乗算器2の出力(乗算結果)は、
第1のバッファ4と第2のバッファ5に導かれる。
【0025】次に、図6を参照して窓関数とセグメント
の接合部の詳細を説明する。タイミング信号(a)は、
各セグメントの接合部に対応する位置で発生している。
なお、一般に同期信号はタイミング信号より周期が長い
(1フレーム又は2フレームに相当する周期)。そのた
め、1フレームを構成するセグメント数でタイミング信
号を分周して同期信号を得ている。
【0026】タイミング信号と窓関数の底部(図5のd
点)とが一致するような関係を保ちながら窓関数(b)
が、窓関数発生器3から出力される。窓関数(b)と音
声信号(c)は、乗算器2で乗算される。乗算結果は、
図6の(d)のように、セグメントの接合部に相当する
位置が抑圧される。
【0027】乗算結果は、従来例の(2)送信側で説明
したとおり、第1のバッファ4と第2のバッファ5に1
フレームずつ交互に書き込まれる。各バッファの内容
は、交互に読出され、スクランブルを受けた信号とし
て、D/A変換された後LPF8に導かれる。セグメン
トの接合部付近がなめらかに抑圧されているため、LP
F8でフィルタリングされても、接合部付近の波形歪は
起きない。
【0028】なお、上記実施例では、窓関数によって音
声信号の接合部に相当する位置を予め抑圧しておき、そ
の後にスクランブル(並べ換え)を施した。他の実施例
として、その手順を逆、すなわち、音声信号にスクラン
ブル(並べ換え)を施した後、その接合部付近を窓関数
によって抑圧してもよい。構成としては、A/D変換器
1の出力を第1のバッファ4及び第2のバッファ5に導
き、スイッチ6の出力を乗算器2に導くものである。す
なわち、乗算器2をD/A変換器7の全段に設けるもの
である。
【0029】(2)秘話装置の受信側 図3に示した従来技術との差異は、ラグ演算器22、制
御器23、及び抑圧された各セグメントの接合部に抑圧
されていない信号の一部ををコピーする手段(データ置
換器21)を備えたところにある。その他の構成及び動
作は、従来技術と同じであるので説明を省略し、差異の
ある部分について詳細に説明する。
【0030】音声信号は有声音の場合非常に相関が高
く、同じような波形が繰り返して現れる。この同じよう
な波形の繰り返しの1群をピッチという。この特徴を利
用して、送信側で抑圧された各セグメントの接合部に、
その近傍の類似の波形部分をコピーして信号波形をなめ
らかにつなぎ合わせるものである。
【0031】図2及び図7を参照して実施例を説明す
る。従来例の(3)受信側で説明したとおり、スイッチ
6にはスクランブルが解除された音声信号(ただし、セ
グメントの接合部は抑圧されている)が現れる。接合部
近傍の類似の波形をコピーするのであるが、波形のどの
部分が類似なのかその位置を識別する必要がある。この
位置を識別する方法として、自己相関法、ケプストラム
法、AMDF(AverageMagnitude Difference Function
)などがある。ここでは、AMDFを例に説明する。
【0032】図7(a)に示すように、セグメントの接
合部の直前に2つの固定の窓、領域I及び領域IIを設け
ておき、各領域内に到来するディジタルデータをラグ演
算部22内に設けられたメモリに格納する。窓を設ける
位置は、1つ前に起きる接合部とセグメントに分割する
時間間隔Tnに基づいて決定される。次に、波形の移動
量kpを式1を用いて演算する。この演算は、前記メモ
リに格納されたデータと、その時点でラグ演算部22に
到達するデータの相関をとることによって達成される。
メモリに格納されたデータを時間軸上でkpだけ後方に
移動されると、図7(a)の領域IIの波形と、同図
(b)の領域Iの波形が波線以降で一致する。このと
き、図7(b)の領域II内の期間Wのデータを、データ
置換器21において、セグメントの接合部に置換(デー
タの上書き)する。
【0033】
【数1】
【0034】詳述しないが、送信側からの同期信号に基
づいて生成されるタイミング信号を適用すれば、上述の
セグメントの接合部は識別できる。さらに、送信側で発
生させた窓関数の立上がり及び立下がり部分の波形は、
セグメントに分割する際の時間間隔Tnに関係なく一定
である。その波形を受信側で記憶手段に記憶させておけ
ば、タイミング信号に基づいて、データ置換の位置Wが
設定できる。
【0035】図7(a)の波形では、明らかに不連続な
部分が生じているということが直感的に分かるが、波形
の置換によって復元した同図(c)波形は、不連続な部
分を見つけだすのは困難で、実際に耳で聞いた場合、か
なり音質が向上するということが分かった。シミュレー
ションの結果、接合部における不連続性雑音は約20d
B程度改善された。波形の置換を行わない場合、バリバ
リという雑音が生じていたが、波形の置換を行うと、ほ
とんどその雑音は消えることが確認できた。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、送信側には、音声信号
に対して各セグメントの接合部を窓関数(2乗余弦特性
を持つ窓)によって抑圧させる手段を備えることとし、
受信側には、前記窓関数によって抑圧されたセグメント
の接合部の音声信号を、位置を合わせて数ピッチ前の波
形で置換する手段を備えることとしたから、送信側で
は、セグメント接合部における不連続な信号が取り除か
れ、LPFでフィルタリングされても、セグメント接合
部の波形歪が時間軸方向に拡大するということはなく、
受信側では、送信側で抑圧されたセグメントの接合部の
音声信号が復元され、音声品質は劣化しない。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送信側の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の受信側の一実施例を示すブロック図。
【図3】従来の秘話装置を示すブロック図。
【図4】スクランブルの態様を示す波形図。
【図5】窓関数の波形図。
【図6】窓掛けの態様を示すタイミング図。
【図7】波形置換の態様を示すタイミング図。
【0038】
【符号の説明】 1 A/D変換器 2 乗算器 3 窓関数発生器 4 第1のバッファ 5 第2のバッファ 6 スイッチ 7 D/A変換器 8 LPF 9 指標生成器 10 アドレス発生器 11 A/D変換器 14 第1のバッファ 15 第2のバッファ 16 スイッチ 17 D/A変換器 18 LPF 19 指標生成器 20 アドレス発生器 21 データ置換器 22 ラグ演算器 23 制御器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号を保持し、該音声信
    号を複数のセグメントに分割し、該複数のセグメントの
    並びを入力された順とは替えることで時間軸上のスクラ
    ンブルを実行して時間軸上のスクランブル信号を出力す
    るスクランブル装置(4,5,9,10)と、前記セグ
    メントとセグメントの接合部分の信号を抑圧させる窓関
    数を発生する窓関数発生器(3)と、前記音声信号に該
    窓関数を掛け合わせる乗算器(2)とを有する送信器、 及び、前記時間軸上のスクランブル信号を入力しスクラ
    ンブルを解除するスクランブル解除器(14,15,1
    9,20)と、前記窓関数を掛け合わせる乗算器により
    抑圧された音声信号部分に波形置換を行うために前記ス
    クランブル解除器から出力された波形の所定部分の時間
    軸に対する移動量を求めるラグ演算器(22,23)
    と、前記スクランブル解除器からの出力波形とラグ演算
    器からの出力とを受けて前記所定部分を前記移動量だけ
    移動させた波形を置換することによって実質的に前記音
    声信号を出力するテータ置換器(21)とを有する受信
    器を含む秘話装置。
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