JP3197377U - 飲食用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用しない時には、カバー部が食品保持部を覆って固定でき、衛生的で快適に使用可能な飲食用具を提供する。【解決手段】食品を保持する保持部3と、保持部の後部に設けられる軸部4と、軸部を前後へスライド可能に保持すると共に、前端に、軸部の後退時に保持部全体を覆うカバー部16を有する柄部10と、を備える。軸部を前進させれば保持部がカバー部から前方へ突出し、使用可能となる。また、軸部の前進位置と後退位置で、それぞれ柄部に設けられた被係合部15と14に軸部の段部9が係合して、軸部の移動が固定される。【選択図】図1
Description
本考案は、スプーンやフォーク等の飲食用具に関する。
従来より、飲食用具(スプーン)としては、スプーン頭部と、このスプーン頭部を被覆するカバー部及びスライド部を備えたスプーン柄部とで構成されるものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、このような飲食用具では、スプーン頭部をカバー部で一時的に覆うことは可能であるものの、使用しない時には、カバー部を所定の位置に固定できないことから不衛生であり、また使用時においてはカバー部がスプーン頭部を覆わないよう常に注意しなければならず、非常に不便であった。
そこで、本考案の目的は、上記従来の飲食用具の問題点を解消し、衛生的で快適に使用可能な飲食用具を提供することにある。
本考案のうち、請求項1に記載された考案は、食品を保持する保持部と、当該保持部の後部に設けられる軸部とからなるスライド体と、
前記軸部が前後へスライド可能に保持されると共に、前端に、前記軸部の後退位置で前記保持部の全体を覆うカバー部を設けた柄部と、を備え、
前記軸部の前進位置で、前記保持部が前記カバー部から前方へ突出することを特徴とするものである。
前記軸部が前後へスライド可能に保持されると共に、前端に、前記軸部の後退位置で前記保持部の全体を覆うカバー部を設けた柄部と、を備え、
前記軸部の前進位置で、前記保持部が前記カバー部から前方へ突出することを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案は、請求項1に記載の考案に加え、前記軸部の後退位置と前記前進位置とで前記軸部のスライドを規制可能な固定手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案は、請求項2に記載の考案に加え、前記固定手段は、前記軸部の前進位置と後退位置とで前記柄部に設けられた被係合部に、前記軸部に設けた係合部が係合することを特徴とするものである。
請求項1に記載された飲食用具は、衛生的で快適に使用することが可能である。他にも、スライド体と柄部とが一体であることから新たにカバーを用意しなくて済み、軽量コンパクトである。
請求項2に記載された飲食用具は、使用しない時にはスライド体を柄部内に収納した状態で固定することから、非常に衛生的である。一方、使用時には柄部が保持部を覆わない位置で固定することから、快適に使用することが可能である。
請求項3に記載された飲食用具は、シンプルな機構であることから操作が容易であり、安価に製作することも可能である。更に、分解及び組み立てが容易である。
以下、本考案の飲食用具の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、飲食用具を示す説明図である。図2は、スライド体を示す説明図である。図3は、柄部の上カバーを示す説明図である。図4は、柄部にスライド体が収納された状態を示す説明図である。
先ず初めに、図1(a)に示すように、飲食用具1は、食品を保持するスライド体2と、このスライド体2を覆う柄部10とで構成し、柄部10内に収められたスライド体2が伸出した状態で柄部10の本体部分を握り、飲食に使用するものである。
次に、図2(a)に示すように、スライド体2は、樹脂製の保持部3と、この保持部3を柄部10内で前後にスライドする樹脂製の軸部4とで構成したスプーンである。このうち、軸部4の中央から後端にかけて左右にスリット8,8が設けられており、柄部10内を前後にスライドするガイド片7,7が形成されている。他にも、軸部4の中央には後端に突起6を備えた弾性片5が形成されており、図2(b)で矢印が示す方向に突起6を押圧すると、弾性片5が根元を起点に弾性変形する構造である。また、突起6外周には係合部としての凸状の段部9が形成されている。
一方、柄部10は、上カバー11と下カバー20とで構成する樹脂製のカバーである。このうち、図3(a)に示すように、上カバー11は、柄状の上カバー本体12と保持部3を覆う保護カバー16とで構成する。そして、上カバー本体12には長手方向に溝13が設けられており、図3(b)に示すように、溝13の裏側で後端には第一被係合部14が、前端には第二被係合部15が、何れも突起6の段部9が係合(嵌合)可能な形状に形成されている。
また、下カバー20は、柄状の下カバー本体21と保持部3を覆う保護カバー22とで構成する。
また、下カバー20は、柄状の下カバー本体21と保持部3を覆う保護カバー22とで構成する。
このようにして構成される飲食用具1は、以下のように使用される。
先ず初めに、図4(a)に示すように、スライド体2全体が柄部10内に収められた(保護カバー16,22から保持部3が伸出しない)状態では、上カバー11後端の位置で突起6が図4(b)(c)に示すように、第一被係合部14に係止しており、保持部3が柄部10内で前方にスライドしないように固定されている。この係合機構が、本発明の固定手段である。
先ず初めに、図4(a)に示すように、スライド体2全体が柄部10内に収められた(保護カバー16,22から保持部3が伸出しない)状態では、上カバー11後端の位置で突起6が図4(b)(c)に示すように、第一被係合部14に係止しており、保持部3が柄部10内で前方にスライドしないように固定されている。この係合機構が、本発明の固定手段である。
次に、図4(b)に示す状態から矢印が示す方向に突起6を押圧すると、弾性片5が弾性変形することで段部9が降下し、第一被係合部14との係合が解除される。そして、この状態で突起6を前方へスライドすると、図1(a)に示すように、それに従い柄部10内に収められたスライド体2の保持部3が保護カバー16,22から外部へ伸出することとなる。
そして、図1(b)に示すように、突起6が溝13の先端側に当接する位置まで移動した状態で突起6の押圧を解除し、弾性片5が弾性変形した状態から元の水平な状態になると、図4(b)と同様に、突起6の段部9が第二被係合部15に係合した状態となり、保持部3が柄部10内で後方にスライドしないように固定される。この係合機構も、本発明の固定手段である。
一方、スライド体2を柄部10内に収める場合は、上記と逆の手順を行う。
そして、図1(b)に示すように、突起6が溝13の先端側に当接する位置まで移動した状態で突起6の押圧を解除し、弾性片5が弾性変形した状態から元の水平な状態になると、図4(b)と同様に、突起6の段部9が第二被係合部15に係合した状態となり、保持部3が柄部10内で後方にスライドしないように固定される。この係合機構も、本発明の固定手段である。
一方、スライド体2を柄部10内に収める場合は、上記と逆の手順を行う。
次に、飲食用具1の洗浄について説明する。
先ず初めに、図4(a)に示す状態において、突起6を水平な状態から図4(b)で矢印が示す方向に押圧して第一被係合部14と段部9との係合を解除する。そして、この状態で突起6を溝13の後端から前方へスライドさせると、図1(a)に示すように、それに従い柄部10内に収められたスライド体2の保持部3が外部へと伸出し、溝13の先端側に当接する位置まで突起6を前方へスライドさせる。
その後、突起6を上カバー11の下に潜る位置まで押圧し、突起6が第一被係合部14や第二被係合部15に係合した状態から係合を解除する時よりも更に弾性片5を弾性変形させる。そして、この状態を保持したままスライド体2の保持部3を引き抜くと、各部品毎に洗浄可能な状態となる。
一方、各部品を洗浄した後の飲食用具1の組み立てについては、上記と逆の手順を行う。
先ず初めに、図4(a)に示す状態において、突起6を水平な状態から図4(b)で矢印が示す方向に押圧して第一被係合部14と段部9との係合を解除する。そして、この状態で突起6を溝13の後端から前方へスライドさせると、図1(a)に示すように、それに従い柄部10内に収められたスライド体2の保持部3が外部へと伸出し、溝13の先端側に当接する位置まで突起6を前方へスライドさせる。
その後、突起6を上カバー11の下に潜る位置まで押圧し、突起6が第一被係合部14や第二被係合部15に係合した状態から係合を解除する時よりも更に弾性片5を弾性変形させる。そして、この状態を保持したままスライド体2の保持部3を引き抜くと、各部品毎に洗浄可能な状態となる。
一方、各部品を洗浄した後の飲食用具1の組み立てについては、上記と逆の手順を行う。
上記の如く構成される飲食用具1は、軸部4の前進位置で、保持部3が保護カバー16,22から前方へ突出することにより、衛生的で快適に使用することが可能である。他にも、スライド体2と柄部10とが一体であることから新たにカバーを用意しなくて済み、軽量コンパクトである。
また、軸部4の後退位置と前進位置とで軸部4のスライドを規制可能な固定手段を設けたことにより、使用しない時にはスライド体2を柄部10内に収納した状態で固定することから、非常に衛生的である。一方、使用時には柄部10が保持部2を覆わない位置で固定することから、快適に使用することが可能である。
更に、固定手段は、軸部4の前進位置と後退位置とで柄部10に設けられた第一被係合部14と第二被係合部15とに、軸部4に設けた段部9が係合することにより、シンプルな機構であることから操作が容易であり、安価に製作することも可能である。更に、分解及び組み立てが容易である。
なお、本考案にかかる飲食用具1の構成は、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、先端部2や柄部10の大きさや厚み、形状等を適宜変更することができる。
例えば、スライド体2の保持部3は樹脂製だけでなく、金属製のものであっても良く、更に一部だけを金属製や樹脂製にしても良い。一方、柄部10は樹脂製だけでなく、金属製のものであっても良く、一部だけを金属製や樹脂製にしたり、適宜変更可能である。
他にも、保持部3は、スプーン形だけでなく、図5に示すフォーク形や、他にナイフ形等であっても良く、柄部10にスライド体2全体が収納されるものであれば適宜変更可能である。
また、図6に示すように、飲食用具40は、上カバー11の保護カバー16に動物等のキャラクターを表示させても良く、適宜変更可能である。
1・・飲食用具、2・・スライド体、3・・保持部(スプーン)、4・・軸部、5・・弾性片、6・・突起、7・・ガイド片、8・・スリット、9・・段部(係合部)、10・・柄部、11・・上カバー、12・・上カバー本体、13・・溝、14・・第一被係合部、15・・第二被係合部、16・・保護カバー、20・・下カバー、21・・カバー本体、22・・保護カバー、30・・保持部(フォーク)、40・・飲食用具。
Claims (3)
- 食品を保持する保持部と、当該保持部の後部に設けられる軸部とからなるスライド体と、
前記軸部が前後へスライド可能に保持されると共に、前端に、前記軸部の後退位置で前記保持部の全体を覆うカバー部を設けた柄部と、を備え、
前記軸部の前進位置で、前記保持部が前記カバー部から前方へ突出することを特徴とする飲食用具。 - 前記軸部の後退位置と前記前進位置とで前記軸部のスライドを規制可能な固定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の飲食用具。
- 前記固定手段は、前記軸部の前進位置と後退位置とで前記柄部に設けられた被係合部に、前記軸部に設けた係合部が係合することを特徴とする請求項2に記載の飲食用具。
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KR20240124640A (ko) * | 2023-02-09 | 2024-08-19 | 주식회사 디에스피앤피 | 그립부에 슬라이딩 이동 가능하게 배치되는 리테이닝부에 의해 테이블에 안착 시 안정적으로 지지되며 사용 시 그립감이 향상된 커트러리 |
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2015
- 2015-02-20 JP JP2015000802U patent/JP3197377U/ja not_active Expired - Fee Related
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