JP3197293B2 - ハッチ設定器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はハッチ設定器に係り、ガ
ソリンスタンド等の納入先へ注文に応じた油液を配送す
るための油槽所に設けられ、各ローリ車のハッチデータ
を表示画面に表示し、表示画面に基づいて納入先からの
注文に応じてローリ車のハッチ毎に積込む油液の油種及
び油量を設定すると共に納入先毎に注文油液の伝票を発
行するハッチ設定器に関する。

【０００２】

【従来の技術】ハッチ設定器は出荷管理を行なうメイン
コンピュータ、ローリ車のハッチに今回積込む油種のグ
ループと前回積込んだ油種のグループとが異なる場合に
油液の積込みに際して事前に当該ハッチのガスパージ装
置の制御を行なうガスパージ制御装置と、納入先からの
注文に応じた油液をローリ車のハッチに積込む給油装置
を制御する給油制御装置等と共に油槽所の制御システム
を構成している。

【０００３】ハッチ設定器は油槽所において入所したロ
ーリ車の各ハッチ毎に給油装置によって積込むべき油
種、油量の設定及び今回のローリ車による配送時の油液
納入先毎の伝票の発行等を行なっている。

【０００４】従来のハッチ設定器では油液の積荷ハッチ
への設定時にはローリ車の各ハッチへの積荷の割り付け
データが図６に示すような画面で示されていた。

【０００５】４は伝票表示部で、各配送先、及び配送先
に納入する各油種毎の数量、及び全配送先への各油種の
数量が表示されていた。５は積荷データの表示部で、車
番５ｇ及び回次５ｈが表示されると共に各ハッチ番号５
ａ下部に積荷の数量５ｂ、前回の積荷５ｃ、今回の積荷
品名５ｄ、数量５ｅ、ガスパージの要否５ｆが表示され
る。

【０００６】６はガイダンス及びメッセージの表示部
で、ハッチ設定器の操作手順や操作者へのメッセージが
表示される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のハッ
チ設定器ではローリ車のハッチ毎の油液の油種及び油量
の割り付けデータは図６に示すように単にハッチ番号に
対して油種及び油量、ガスパージの有無等のデータを単
にら列していただけであり、ローリ車のハッチのイメー
ジがわきにくく、どのハッチに積込まれるものか直感的
に認識できなかったため、ハッチ設定時に油液の油種及
び油量の設定が行ないにくい等の問題点があった。

【０００８】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
積荷データの表示をローリ車のハッチを容易にイメージ
できる構成とすることによりハッチへの油液の油種及び
油量の設定を容易にしたハッチ設定器を提供することを
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、ローリ車に積
み込むべき油種及び数量が表示される表示手段を有し、
該表示手段に表示された油種及び数量に基づいて、ロー
リ車の各ハッチへの油種及び数量の割り付け設定を行う
ハッチ設定器において、前記表示手段は、積込設定済油
液を表示する積込設定済油液表示欄と積込未設定油液を
表示する積込未設定油液表示欄とを有し、前記積込設定
済油液表示欄には、前記ローリ車の形状を図形状に表示
させ、前記表示手段に表示させたローリ車の形状中に、
前記各ハッチの位置を表示させ、前記各ハッチの表示位
置に対応させて、当該各ハッチ夫々に割り付け設定され
た油種及び数量を表示させ、前記積込未設定油液表示欄
には、前記ローリ車に積み込むべき油種及び数量より前
記各ハッチにそれぞれ割り付け設定された油種及び数量
を減算して得られたハッチ割り付け設定がされていない
油種及び数量を表示させる。

【００１０】

【作用】本発明によれば、表示手段にはローリ車の形状
が図形状に表示され、さらに、ローリ車の形状中に、各
ハッチの位置が表示され、各ハッチの表示位置に対応さ
せて、当該各ハッチ夫々に割り付け設定された油種及び
数量が表示されるため、各ハッチに積み込まれる油種及
び数量を直感的に把握できる。

【００１１】

【実施例】図２は本発明の一実施例の概略構成図を示
す。同図中、１は制御装置を示す。制御装置１は油槽所
制御システムの中枢となるメインコンピュータと接続さ
れる。制御装置１は入出力装置２及びプリンタ３と接続
され、入出力装置２からの入力データ及びメインコンピ
ュータからのデータに基づいて入出力装置２及びプリン
タ３を制御する。

【００１２】入出力装置２は表示装置２ａ、簡易キーボ
ード２ｂ、カード読取装置２ｃよりなる。

【００１３】プリンタ３はＯＡ用プリンタ等よりなり、
簡易キーボード２ｂの操作により伝票等を印字し、出力
する。簡易キーボード２ｂはカーソルキー２ｂ_-1、数量
設定キー２ｂ_-2、設定キー２ｂ_-3、設定クリアキー２ｂ
_-4、伝票発行キー２ｂ_-5、オールクリアキー２ｂ_-6より
なる。

【００１４】カード読取装置２ｃにローリ車を識別する
ためにローリ車毎に配布された磁気カードが挿入され
る。制御装置１はカード読取装置２ｃに挿入されたカー
ドに対応したローリ車に関する納入先、油種、油量等の
データをメインコンピュータより読み出し、表示装置２
ａに表示させる。

【００１５】表示装置２ａはＣＲＴ（Cathode Ray Tub
e）ディスプレイ等よりなる。その画面には図１に示す
ように操作案内の表示欄２ａ_−１、特許請求の範囲の積
込未設定油液表示欄に相当する伝票表示欄２ａ_―２、特
許請求の範囲の積込設定油液表示欄に相当し、ローリ車
のハッチ毎の油種油量を表示する表示欄２ａ_−３等が設
けられている。

【００１６】表示装置２ａに表示される画面において、
操作案内表示欄２ａ_-1には操作に対する説明が表示さ
れ、伝票表示欄２ａ_-2には納入先番号、納入先名、商品
名、予約数量が納入先毎に表示されると共に商品毎の合
計数量が表示される。

【００１７】また、表示欄２ａ_-3はタイヤ７、運転席部
８、タンク部９より構成され、その形状をローリ車の形
状に似せている。このため、ローリ車を容易にイメージ
でき、ローリ車のどの位置のハッチにどの油種が積込ま
れているのかを一目で認識することができ、ハッチ毎の
油液の油種、油量を容易に設定できる構成とされてい
る。

【００１８】次にハッチ割付処理の動作について図３乃
至図５と共に説明する。まず、設定キー２ｂ_-3を操作す
ることにより図１に示すように納入先とこの納入先毎に
納める油種毎の油量が表示される。前荷油種このとき、
カーソルは例えば‘ＡＳ．Ｓ’とＡＳ．Ｓのレギュラガ
ソリンの油量‘６’に位置する。次に、画面を見ながら
画面の伝票表示部２ａ_-2に表示されている納入先及び油
種をカーソルキー２ｂ _-1により選択する。カーソルを上
下に移動させることにより納入先が選択され、左右に移
動させることにより油種が選択され、カーソルの位置に
より納入先及び油種が決まる（ステップＳ１）。

【００１９】次に設定キー２ｂ_-3を操作することにより
カーソルが表示欄２ａ_-3に移動する。このとき、カーソ
ルは始め商品が設定されていない一番左のハッチに自動
的に移動される。

【００２０】カーソルが表示欄２ａ_-3に移動すると表示
欄２ａ_-2の表示はそのとき選択した納入先及び油種の表
示の色又は明るさが変化し、設定しようとする納入先及
び油種が認識できる構成とされている。この状態でハッ
チの選択が可能な状態とされる（ステップＳ２）。次に
カーソルキー２ｂ_-1を操作し、カーソルを左右に移動さ
せることによりハッチを選択する（ステップＳ８）。カ
ーソルを所定のハッチに移動させた状態で設定キー２ｂ
_-3を操作することにより上記ステップＳ１で選択した油
種と、このハッチに以前に積込まれていた油種とを比較
することによりガスパージが必要であるか否かが判断さ
れる（ステップＳ１０）。ガスパージ要否が判断される
と画面上に設定されたハッチの積込油種、商品名、納入
先番号、ガスパージ要否が表示される（ステップＳ１
１，Ｓ１２）。ガスパージが必要な場合にはガスパージ
要否の表示欄９ａ_-1に“ガスパージ”と表示される。ま
た、ガスパージが完了している場合には‘ガスパージ
済’と表示される。

【００２１】積込油種、商品名、納入先番号、ガスパー
ジ要否が表示されると、次に数量設定が可能となる（ス
テップＳ１３）。数量は数量設定キー２ｂ_-2により設定
され、数量はグラフィック表示されたローリ車のステッ
プＳ８で選択したハッチの部分に表示される（ステップ
Ｓ１４）。数量が表示された後設定キー２ｂ_-3を操作す
ると未設定積込量が演算される。未設定積込量は納入先
の油種毎に設定された積込量から設定キー２ｂ_-3により
設定した設定量を減算することにより得られる。このと
き、未設定積込量が零とならなければ伝票表示欄２ａ_-2
には現在設定している納入先の所定の油種の積込量の表
示欄１１に未設定積込量が表示される。設定したハッチ
により伝票表示部２ａ_-2の未設定積込量が零となると他
より明るく表示されていた未設定積込量が元の設定すべ
き積込量の表示に戻りる（ステップＳ１５，Ｓ１６，Ｓ
１７，Ｓ１８，Ｓ１９）。

【００２２】ここで、未設定積込量合計値が零となると
伝票発行が許可され、伝票発行キー２ｂ_-5を操作するこ
とにより伝票が発行され処理は終了する（ステップＳ２
０，Ｓ２１，Ｓ２２）。また、ここで、未設定積込量合
計値が零とならなければ、ステップ１にもどって同様な
操作をくり返えす（ステップＳ２０）。なお、未設定積
込量合計値は伝票表示部２ａ_-2に表示される合計の表示
欄１０に対応していて未設定積込量の合計値を示す。

【００２３】また、未設定積込量合計値が零であっても
再びハッチの設定をやり直したい場合には、設定クリア
キー２ｂ_-4を操作することにより、ステップＳ５に復帰
する（ステップＳ２３）。また、すでに設定が完了した
データの変更を行なう場合設定クリアキー２ｂ_-4を操作
して、設定クリア可能な状態とする（ステップＳ３）。
設定クリア可能な状態で、割付を変更しようとするハッ
チをカーソルキー２ｂ _-1によりカーソルを移動させ選択
する（ステップＳ４）。ハッチ選択後に再び設定クリア
キー２ｂ_-4を操作することにより選択されたハッチのデ
ータがクリアされると共にデータがクリアされたハッチ
に積込まれるべき油液の油種、油量に対応しクリアした
油量を設定しようとした伝票表示欄２ａ_-2の設定しよう
とした数量に加算することにより未設定積込量が演算さ
れ、未設定積込量に対応した数値が他の表示部分に対し
明るく表示される（ステップＳ５，Ｓ６，Ｓ７）。つま
り、クリアされたデータが伝票表示欄２ａ_-2に戻される
ことになる。

【００２４】このように、積荷を設定する場合にはカー
ソルキー２ｂ_-1等を操作して、画面上のカーソルを移動
させて設定を行なう際、表示欄２ａ_-3はタイヤ７、運転
席部８、タンク部９より構成され、ハッチの位置を認識
が容易になっているため、ローリ車をイメージしやす
く、また、カーソルの位置を認識しながらハッチ設定が
行なえるため、ハッチの設定が行ないやすい。

【００２５】

【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、積荷デー
タをローリ車の形状に対応させた図形上に表示すること
により、ローリ車の各ハッチにどの積荷がどれくらい積
込まれるかを容易に識別できるため、ローリ車の各ハッ
チに積込むべき積荷の割付けを容易に行なうことができ
る等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の要部を説明するための図で
ある。

【図２】本発明の一実施例の概略構成図である。

【図３】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。

【図４】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。

【図５】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
ある。

【図６】従来の一例の画面を説明するための図である。

【符号の説明】 １ 制御装置 ２ 入出力装置 ２ａ 表示装置 ２ｂ 簡易キー ２ｃ カード読取装置 ３ プリンタ ２ａ_-3 積荷データ表示欄

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ローリ車に積み込むべき油種及び数量が
   表示される表示手段を有し、該表示手段に表示された油
   種及び数量に基づいて、ローリ車の各ハッチへの油種及
   び数量の割り付け設定を行うハッチ設定器において、 前記表示手段は、積込設定済油液を表示する積込設定済
   油液表示欄と積込未設定油液を表示する積込未設定油液
   表示欄とを有し、 前記積込設定済油液表示欄には、 前記ローリ車の形状を図形状に表示させ、 前記表示手段に表示させたローリ車の形状中に、前記各
   ハッチの位置を表示させ、 前記各ハッチの表示位置に対応させて、当該各ハッチ夫
   々に割り付け設定された油種及び数量を表示させ、 前記積込未設定油液表示欄には、 前記ローリ車に積み込むべき油種及び数量より前記各ハ
   ッチにそれぞれ割り付け設定された油種及び数量を減算
   して得られたハッチ割り付け設定がされていない油種及
   び数量を表示させる ことを特徴とするハッチ設定器。
2. 【請求項２】 前記表示手段に表示させる前記ローリ車
   の形状は、少なくとも運転席部とタンク部とからなるこ
   とを特徴とする請求項１記載のハッチ設定器。