JP3197208B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP3197208B2
JP3197208B2 JP09740296A JP9740296A JP3197208B2 JP 3197208 B2 JP3197208 B2 JP 3197208B2 JP 09740296 A JP09740296 A JP 09740296A JP 9740296 A JP9740296 A JP 9740296A JP 3197208 B2 JP3197208 B2 JP 3197208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌用前照灯に関す
る。詳しくは、バルブの発光部から照射される照射光の
うち有効に利用することができる光の量を増やすと共に
反射面の歪みを抑制し、車輌用前照灯の反射鏡にバルブ
ホルダを簡単かつ確実に位置決めする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車輌用前照灯にあっては、回転放
物面から成る単一の反射面を有する反射鏡に挿通孔を形
成し、該挿通孔をバルブが挿通されると共にバルブを支
持したバルブホルダが挿通孔の開口縁近傍に取着され、
バルブの発光部が反射鏡の反射面の焦点に一致される。
【0003】そして、発光部から照射された光を反射面
により反射して前方に反射光として照射し、該反射光を
ランプボディの前端部に取着したレンズにより制御して
所望の配光を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車輌
用前照灯にあっては、車輌用前照灯が照射する配光によ
って対向車の運転者が幻惑されないようにしなければな
らない為に、バルブの発光部から照射される光のうち反
射面の光軸の位置より下側に配置される反射面へ向かう
光はその大部分が幻惑の原因となる為に遮光部材等で遮
るようにしていた。従って、バルブの発光部が照射する
光のうち反射面の略下側半分に向かう光の大部分は無駄
になるという問題があった。
【0005】更に、反射鏡の挿通孔近傍は、反射鏡内に
配置されたバルブの位置に近い為に、バルブから発せら
れる熱により変形され易い。そして、反射鏡の挿通孔近
傍が変形されると、反射鏡の挿通孔に隣接した反射面の
部分が歪み、これにより反射光に乱れが発生して眩惑光
の原因になることがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用前照灯は、
上記した課題を解決するために、回転放物面から成る上
側反射面及び下側反射面と、その内部にバルブを配置す
る為の挿通孔とを有する反射鏡に、バルブホルダを取着
することによりバルブホルダが支持したバルブの発光部
を上側反射面及び下側反射面の光軸上に配置し、反射鏡
の上側反射面の焦点をバルブの発光部が配置される位置
より後方に位置させると共に、反射鏡の下側反射面の焦
点をバルブの発光部が配置される位置より前方に位置さ
せ、バルブホルダの外周面にバルブホルダの反射鏡ヘの
取着方向に直交する方向に突出する円形の外周面を有す
るフランジを設け、挿通孔の下側反射面に対応した部分
に連続することにより挿通孔を環状にする下面を有し、
肉厚が反射鏡より稍厚い突部を上側反射面の光軸近傍の
部分から垂設すると共に、該突部に上側反射面の焦点の
位置と略同じ位置に焦点が位置されると共に上側反射面
の最も光軸寄りの部分とその焦点との距離より焦点まで
の距離を短くした回転放物面から成る補助反射面を設
け、反射鏡に該反射鏡の挿通孔の開口縁を囲繞しバルブ
ホルダのフランジの前面が当接することによりバルブホ
ルダに支持されたバルブの発光部の位置決めが為される
平坦面状の当接面と、該当接面を囲繞しバルブホルダの
フランジの外周面と当接する内周面とを有する円筒状の
取着部とを設けたものである。
【0007】従って、本発明車輌用前照灯によれば、光
軸の位置より下側に配置される反射面により反射される
反射光を有効に利用することが可能になると共に、反射
鏡に対するバルブホルダの位置決めとそれに伴う反射面
に対する発光部の位置決めとが簡単かつ確実にできるよ
うになる。
【0008】更に、反射鏡の挿通孔に沿った部分に厚肉
の突部を設けることにより、バルブから発せられる熱に
より反射鏡の挿通孔近傍の部分が変形されることを抑制
することができる。また、突部に補助反射面を設けるこ
とにより、ホットゾーンと呼ばれる中央部付近の光度を
上げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明車輌用前照灯の詳細
について添付図面に従って説明する。
【0010】図1及び図2は本発明車輌用前照灯の実施
の形態の実施の一例を示すものである。尚、この実施例
は本発明を放電バルブを使用した車輌用前照灯に適用し
たものである。
【0011】1は車輌用前照灯であり、ランプボディ2
とレンズ3とにより形成した灯室4の内部に放電バルブ
5と反射鏡6とを配置したものである。
【0012】ランプボディ2は合成樹脂等により椀状に
形成され、前方(図1における左方に向かう方向を前方
とし、右方に向かう方向を後方とする。)に開口した凹
部2aを有し、図示しないレンズステップ等を有するレ
ンズ3をランプボディ2の前部に取着することによりラ
ンプボディ2の凹部2aを閉塞して灯室4が形成され
る。
【0013】放電バルブ5はその内部に一対の電極d
1、d2が対向するように配置され、放電バルブ5を点
灯させることにより、電極d1、d2間に略円弧状のア
ークが発生し、該アークの略中心が発光部7とされる。
そして、放電バルブ5は略円筒状をしたバルブホルダ8
に支持されている。
【0014】バルブホルダ8はその外周面に円形リング
状のフランジ9が突設されている。
【0015】反射鏡6は上側反射面10と下側反射面1
1と挿通孔12と突部13と取着部14とを有してい
る。
【0016】上側反射面10と下側反射面11はそれぞ
れ回転放物面から成り、下側に配置される下側反射面1
1に対して上側に配置される上側反射面10が稍後方に
配置されることにより、上側反射面10の焦点F1が上
下両反射面10、11の共通の光軸X−X上で下側反射
面11の焦点F2より稍後方に配置される。
【0017】挿通孔12は反射鏡6内に放電バルブ5を
配置する為に反射鏡6の後端部の略中央に形成され、そ
の内径はバルブホルダ8の径より稍大きく、フランジ9
の径より稍小さくされている。
【0018】突部13は反射鏡6と比較して稍厚肉で、
かつ前後方向から見て扇紙型を為し、上側反射面10に
おける挿通孔12の開口縁に沿って設けられている。
【0019】突部13は挿通孔12に連続されることに
より環状を為す挿通孔12の略上側半分を構成する下面
13aと、回転放物面から成る補助反射面15とを有し
ている。
【0020】補助反射面15は、その焦点F3の位置が
上側反射面10の焦点F1の位置に一致すると共に、上
側反射面10の最も中心寄りの部分とその焦点F1との
間の距離と比較して、焦点F3までの距離が短くされて
いる。
【0021】取着部14はその内径がバルブホルダ8の
フランジ9の外径より稍大きい円筒形を為し、当接面1
6aと内周面16bとを有している。
【0022】当接面16aは取着部14の前端に形成さ
れた平坦面であり、該当接面16aは挿通孔12の開口
縁に沿うように後方から見て円形のリング状に形成され
ている。
【0023】内周面16bはバルブホルダ8のフランジ
9が略ぴったりと嵌挿することが可能な形状に形成され
ている。
【0024】そして、後方から取着部14内に放電バル
ブ5を挿通させた後に、バルブホルダ8のフランジ9の
外周面9aを取着部14の内周面16bに当接させなが
ら、フランジ9の前面9bを取着部14の当接面16a
に当接させることにより、放電バルブ5の発光部7を上
下両反射面10、11の光軸X−X上において、上側反
射面10の焦点F1と下側反射面11の焦点F2との間
の間隔内に配置する。
【0025】これにより、上側反射面10の焦点F1の
位置が発光部7の位置と比較して後方に配置されるよう
になり、上側反射面10で反射された反射光17は光軸
X−Xに対して下方(2点鎖線は実線で示す反射光の光
軸に対する傾きを理解しやすくする為に、反射面によっ
て光軸に平行な反射光が照射される様子を仮想して示し
たものである。)に向かうようになる。また、下側反射
面11の焦点F2の位置が発光部7の位置と比較して前
方に配置されるようになり、下側反射面11で反射され
た反射光18は光軸X−Xに対して下方に向かうように
なる。
【0026】従って、本発明によれば、従来においては
幻惑光となる為に遮光されていた発光部から発せられて
反射面の光軸より下側に位置する反射面に向かう光を、
下側反射面11で反射することにより光軸X−Xに対し
て下方に向かう幻惑光になることのない反射光18にす
ることができるので、発光部7から発せられる光を無駄
なく利用することができる。
【0027】更に、補助反射面15が上側反射面10の
最も中心寄りの部分より発光部7に近づいた位置に配置
されることにより、挿通孔12の周縁部の光である補助
反射面15による反射光を強くすることができ、該反射
光を車輌用前照灯1の全体の配光のなかで所謂ホットゾ
ーンと呼ばれる中央部付近に振り向けるようにすれば、
ホットゾーンの光度を上げるのに寄与することができ
る。
【0028】また、バルブホルダ8のフランジ9の外周
面9aを取着部14の内周面16bに当接し、フランジ
9の前面9bを取着部14の当接面16aに当接するだ
けで反射鏡6に対するバルブホルダ8の位置決めとそれ
に伴う上下両側反射面10、11及び補助反射面15に
対する発光部7の位置決めとを簡単かつ確実に行なえ、
これにより反射鏡6に対してバルブホルダ8の取着が、
フランジ9を図示しない手段により当接面16aに押し
付けるという簡単なものになる。そして、反射鏡6の挿
通孔12に厚肉の突部13を設けることにより、放電バ
ルブ5から発せられる熱により反射鏡6が変形され難く
なりこれにより上側反射面10が歪められるのを抑制す
ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用前照灯は、回転放物面から成る上側反
射面及び下側反射面と、その内部にバルブを配置する為
の挿通孔とを有する反射鏡に、バルブホルダを取着する
ことによりバルブホルダが支持したバルブの発光部を上
側反射面及び下側反射面の光軸上に配置する車輌用前照
灯であって、反射鏡の上側反射面の焦点をバルブの発光
部が配置される位置より後方に位置させると共に、反射
鏡の下側反射面の焦点をバルブの発光部が配置される位
置より前方に位置させ、バルブホルダの外周面にバルブ
ホルダの反射鏡ヘの取着方向に直交する方向に突出する
円形の外周面を有するフランジを設け、挿通孔の下側反
射面に対応した部分に連続することにより挿通孔を環状
にする下面を有し、肉厚が反射鏡より稍厚い突部を上側
反射面の光軸近傍の部分から垂設すると共に、該突部に
上側反射面の焦点の位置と略同じ位置に焦点が位置され
ると共に上側反射面の最も光軸寄りの部分とその焦点と
の距離より焦点までの距離を短くした回転放物面から成
る補助反射面を設け、反射鏡に該反射鏡の挿通孔の開口
縁を囲繞しバルブホルダのフランジの前面が当接するこ
とによりバルブホルダに支持されたバルブの発光部の位
置決めが為される平坦面状の当接面と、該当接面を囲繞
しバルブホルダのフランジの外周面と当接する内周面と
を有する円筒状の取着部とを設けたことを特徴とする。
【0030】従って、本発明車輌用前照灯によれば、光
軸の位置より下側に配置される反射面により反射される
反射光を有効に利用することが可能になると共に、反射
鏡に対するバルブホルダの位置決めとそれに伴う反射面
に対する発光部の位置決めとが簡単かつ確実にできるよ
うになる。
【0031】更に、反射鏡の挿通孔に沿った部分に厚肉
の突部を設けることにより、バルブから発せられる熱に
より反射鏡の挿通孔近傍の部分が変形されることを抑制
することができる。また、突部に補助反射面を設けるこ
とにより、ホットゾーンと呼ばれる中央部付近の光度を
上げることができる。
【0032】尚、上記実施例において示した各部の具体
的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当たっての具
体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによっ
て本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明車輌用前照灯の実施例を示す
ものであり、本図は概略縦断面図である。
【図2】反射鏡の正面図である。
【符号の説明】
1…車輌用前照灯、5…放電バルブ(バルブ)、6…反
射鏡、7…発光部、8…バルブホルダ、9…フランジ、
9a…外周面、9b…前面、10…上側反射面、F1…
焦点、11…下側反射面、F2…焦点、12…挿通孔、
13…突部、13a…下面、14…取着部、15…補助
反射面、F3…焦点、16a…当接面、16b…内周面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21V 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転放物面から成る上側反射面及び下側
    反射面と、その内部にバルブを配置する為の挿通孔とを
    有する反射鏡に、バルブホルダを取着することによりバ
    ルブホルダが支持したバルブの発光部を上側反射面及び
    下側反射面の光軸上に配置する車輌用前照灯であって、 反射鏡の上側反射面の焦点をバルブの発光部が配置され
    る位置より後方に位置させると共に、反射鏡の下側反射
    面の焦点をバルブの発光部が配置される位置より前方に
    位置させ、 バルブホルダの外周面にバルブホルダの反射鏡ヘの取着
    方向に直交する方向に突出する円形の外周面を有するフ
    ランジを設け、 挿通孔の下側反射面に対応した部分に連続することによ
    り挿通孔を環状にする下面を有し、肉厚が反射鏡より稍
    厚い突部を上側反射面の光軸近傍の部分から垂設すると
    共に、該突部に上側反射面の焦点の位置と略同じ位置に
    焦点が位置されると共に上側反射面の最も光軸寄りの部
    分とその焦点との距離より焦点までの距離を短くした回
    転放物面から成る補助反射面を設け、 反射鏡に該反射鏡の挿通孔の開口縁を囲繞しバルブホル
    ダのフランジの前面が当接することによりバルブホルダ
    に支持されたバルブの発光部の位置決めが為される平坦
    面状の当接面と、該当接面を囲繞しバルブホルダのフラ
    ンジの外周面と当接する内周面とを有する円筒状の取着
    部とを設けたことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記バルブが放電バルブであることを特
    徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
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