JP3196914U - 水中ポンプ濾過カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】タンク、等に収容されている水の中に配置されて排水のために使用される水中ポンプに組み合わされて、当該水中ポンプの吸入口にゴミなどの異物が吸引されないようにする水中ポンプ濾過カバーを提供する。【解決手段】有底で、周壁37にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒32と、当該濾過筒32を内側に収容し、支持する支持枠体31とからなり、前記濾過筒32の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバー30であって、前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記濾過筒32の上端が、前記水の水面より上側にまで伸びている。【選択図】図1
Description
本考案は、水中ポンプ濾過カバーに関する。特に、所定の水の中に水中ポンプが投入されて当該水中ポンプによる前記水の吸引が行われる際に、当該、水中ポンプに組み合わされて、当該水中ポンプの吸入口に前記水の中に混入しているゴミなどの異物、等が吸入されることを防止する水中ポンプ濾過カバーに関する。
タンク、等に収容されている水の中に配置されて排水のために使用される水中ポンプに組み合わされて、当該水中ポンプの吸入口に石塊、土塊、草木などが吸引されないようにする目的で使用される水中ポンプ濾過カバーが従来から知られている。
例えば、特許文献1には、水中ポンプよりも大径の網構造の筒形状に形成されたカバー本体と、カバー本体の内部に設けられ、水中ポンプをカバー本体の軸方向へ着脱自在に支持する支持部とからなる水中ポンプの濾過カバーが提案されている。
この考案は、所定の水の中に水中ポンプが投入されて当該水中ポンプによる前記水の吸引が行われる際に、当該水中ポンプに組み合わされて、当該水中ポンプの吸入口に前記水の中に混入しているゴミなどの異物、等が吸入されることを防止する水中ポンプ濾過カバーを提案することを目的にしている。
ここで、前記水中ポンプが投入され、前記水中ポンプによる吸引が行われる水としては、例えば、海から採取してきた海藻類と水(例えば、海水など)との混合液などがある。
なお、本明細書、実用新案登録請求の範囲において、海藻類とは、海苔、めかぶ、わかめ、ひじき、とさかのり及び、海苔養殖において海苔養殖場から採取した生海苔を含み、これらに類する、海から採取してきて、食用商品として供され得る海藻のことをいう。
請求項1記載の考案は、
有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒と、
当該濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体とからなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記濾過筒の上端が、前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバーである。
有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒と、
当該濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体とからなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記濾過筒の上端が、前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバーである。
請求項2記載の考案は、
前記支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項1記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項1記載の水中ポンプ濾過カバーである。
請求項3記載の考案は、
有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒からなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプから伸びていて前記水中ポンプが吸引する前記水が排出されていく排水ホースが挿通する筒体を上部に備えている蓋部によって前記濾過筒の上端開口が密閉封鎖されており、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記蓋部の上面が前記水の水面より下側に位置し、前記筒体の上端が前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバーである。
有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒からなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプから伸びていて前記水中ポンプが吸引する前記水が排出されていく排水ホースが挿通する筒体を上部に備えている蓋部によって前記濾過筒の上端開口が密閉封鎖されており、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記蓋部の上面が前記水の水面より下側に位置し、前記筒体の上端が前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバーである。
請求項4記載の考案は、
前記蓋部は、前記濾過筒上端開口に脱着可能であることを特徴とする請求項3記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記蓋部は、前記濾過筒上端開口に脱着可能であることを特徴とする請求項3記載の水中ポンプ濾過カバーである。
請求項5記載の考案は、
前記蓋部は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記蓋部は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバーである。
請求項6記載の考案は、
前記濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体を更に備えており、当該支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体を更に備えており、当該支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバーである。
請求項7記載の考案は、
前記濾過部が備えている水通過用の隙間の大きさは、直径0.1〜1.5mmの大きさに相当する開口又は網目であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記濾過部が備えている水通過用の隙間の大きさは、直径0.1〜1.5mmの大きさに相当する開口又は網目であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバーである。
請求項8記載の考案は、
前記濾過部が備えている底面は、当該底面の一部に、パンチングメタル又は金網からなる底面濾過部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバーである。
前記濾過部が備えている底面は、当該底面の一部に、パンチングメタル又は金網からなる底面濾過部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバーである。
この考案によれば、所定の水の中に水中ポンプが投入されて当該水中ポンプによる前記水の吸引が行われる際に、当該水中ポンプに組み合わされて、当該水中ポンプの吸入口に前記水の中に混入しているゴミなどの異物が吸入されることを防止する水中ポンプ濾過カバーを提供することができる。
特に、海から採取してきた海藻類を商品化・製品化するまでの処理工程において使用される水中ポンプと一緒に使用される水中ポンプ濾過カバーを提供することができる。
前記のような処理行程において、例えば、海から採取してきた、海苔、めかぶ、わかめ、ひじき、とさかのり、等の海藻類が混入している水(例えば、海水など)を撹拌、等することによって前記海藻類に対する洗浄処理を行っている際に、異物、例えば、前記海藻類などから遊離してくる微小生物(エビや虫)、貝殻の破片、砂、ゴミ、などが、前記水中ポンプの吸入口に吸い込まれないようにする水中ポンプ濾過カバーを提供することができる。
また、前記のような処理行程において、例えば、海苔養殖場から採取してきた生海苔あるいは、この生海苔をミンチ化したものと、海水などの水との混合液である生海苔混合液を、海苔抄機に供給する前の工程で前記生海苔混合液を適度の濃度に調整すべく、必要な場合に、前記水中ポンプを用いて水の吸引を行う場合に、前記水中ポンプの吸入口に異物、例えば、海苔原藻(海藻小葉)が吸引されることを防止する水中ポンプ濾過カバーを提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態を表す斜視図である。
この実施形態の水中ポンプ濾過カバー30は、濾過筒32と、支持枠体31とからで構成されている。
濾過筒32は、底面36を有する有底の筒状体である。筒状体の周壁37は濾過部を構成している。この濾過部は、テンレス製のカゴ(籠)のような金網製あるいは、パンチング加工(孔あけ)が施された板状あるいはシート状の金属材料によって形成することができる。
なお、本明細書、実用新案登録請求の範囲、要約書において、「パンチング加工(孔あけ)が施された板状あるいはシート状の金属材料」を「パンチングメタル」と表現する。
図1図示の実施形態では、濾過筒32は、テンレス製の網からなる、金網製の周壁37を備えている。
図2図示の実施形態では、濾過筒32は、パンチングメタル製の周壁37を備えている。パンチング加工(孔あけ)によって形成した孔の大きさが非常に小さいため、図2では、パンチング加工(孔あけ)によって形成した孔の図示を省略している。
図1では、濾過筒32の上下方向のほぼ全体の周壁37を金網製にしているが、周壁37の上下方向における一部の部分(領域)を金網製あるいは、パンチングメタル製にしても良い。
金属製の支持枠体31は、濾過筒32を内側に収容し、支持するものである。
図示の実施形態では、濾過筒32を内側に収容できる大きさの径を有する上部支持リング34a、下部支持リング34bを、これらの上部支持リング34a、下部支持リング34b内に収容される濾過筒32の周壁37に沿って上下方向に伸びる4本の縦支持ロッド33a、33b、33c、33dで結合し、縦支持ロッド33a、33bの下端同士を底部横支持ロッド35a、縦支持ロッド33c、34dの下端同士を底部横支持ロッド35bで結合して、金属製の支持枠体31を構成している。
支持枠体31内に収容された濾過筒32の底面36の下側が、底部横支持ロッド35a、底部横支持ロッド35bによって支持される。
この実施形態の水中ポンプ濾過カバー30は、例えば、図8に示したように、濾過筒32の内側に水中ポンプ3を収容した状態で、水中ポンプ3による吸引処理が行われる水、例えば、海苔養殖場から採取してきた生海苔あるいは、当該生海苔をミンチ化したものと、水(例えば、海水)との混合液である生海苔混合液11aの中に配置されて使用される。
図8図示の状態で、水中ポンプ3を作動させ、水を吸引して、排水ホース4を介して、矢印22(図8)で示すように、水を排出する。
例えば、海苔養殖場から採取してきた生海苔あるいは、この生海苔をミンチ化したものと、海水などの水との混合液である生海苔混合液を、海苔抄機に供給する前の工程で前記生海苔混合液を適度の濃度に調整すべく、必要な場合に、水中ポンプ3を用いて水の吸引、排出を行う。
この際、水を吸引する動作を行う水中ポンプ3の吸入口に生海苔(例えば、海苔小葉、など)などが吸引されることを防止するために用いられるものが、この実施形態の水中ポンプ濾過カバー30である。
そこで、筒状体からなる濾過筒32の濾過部を構成する周壁37が備えている水通過用の隙間の大きさは、水中ポンプ3の吸入口に生海苔((例えば、海苔小葉、など)などが吸引されることを防止し、一方で、水中ポンプ3による水の吸引、排出が十分に行い得る大きさに設定することになる。
すなわち、濾過筒32の濾過部を構成する周壁37の外部から、水中ポンプ3が存在している濾過筒32の内部側に向かって水は自由に通過、流動できるが、海苔原藻(海苔小葉)などは、通過、流動できない大きさ(サイズ)にしておけばよい。
例えば、濾過部を構成する周壁37が備えている水通過用の隙間の大きさは、直径0.1〜1.5mmの大きさに相当する開口又は網目にすることができる。
なお、パンチング加工(孔あけ)によって形成する孔の形状は、図2では図示を省略しているが、丸孔、楕円孔、正方形・長方形・ひし形、等の矩形の孔、等、種々の形状にすることができる。
図示の実施形態では、上部支持リング34a、下部支持リング34bに、それぞれ、連結片部38a、38bを介して、金属製の取付板38が固定されている。取付板38が取り付け金具となる。
取付板38を介して、支持枠体31を、生海苔混合液収容槽2に対して、取付け、取り外し可能であり、これによって、濾過筒32の内側に水中ポンプ3が収容されている状態の水中ポンプ濾過カバー30を、生海苔混合液収容槽2に対して、取付け、取り外し可能である。
図示の実施形態では、取付板38は縦方向に伸びる取付溝38cを備えており、取付金具39、取付けボルト40、取付けナット41、41を備えている取付具42を用いて、図7図示のように、生海苔混合液収容槽2の側壁上端に、濾過筒32の内側に水中ポンプ3が収容されている状態の水中ポンプ濾過カバー30を取付けることができる。
図7、図8図示のように、濾過筒32の内側に水中ポンプ3を収容した状態で、生海苔と水(例えば、海水)との混合液である生海苔混合液11aの中に配置される水中ポンプ濾過カバー30は、水中ポンプ3による水の吸引・排出中に、濾過筒32の上端35が、生海苔混合液11aの水面11cより上側にまで伸びている。
図8を用いて、本考案の水中ポンプ濾過カバー30の使用例の一形態を説明する。
濃度調整用のタンクとして使用される生海苔混合液収容槽2に、ミンチ化された海苔原藻と、水とが収容されている。以下、「生海苔混合液収容槽2」を単に「収容槽2」と表すことがある。
収容槽2からは移送パイプ9a、9bを介して、ミンチ化されている海苔原藻と水との混合液である生海苔混合液11aが、矢印20、21で示すように海苔抄機(不図示)に移送されていく。
この際、収容槽2内における、ミンチ化されている海苔原藻と水との混合液(生海苔混合液11a)の濃度を測定しておいて、濃度が高い場合には、収容槽2内に水を供給して収容槽2内の水の量を増やして、ミンチ化されている海苔原藻と水との混合液(生海苔混合液11a)の濃度を低下させる。一方、濃度が低い場合には、収容槽2内の水を吸引して排水し、ミンチ化されている海苔原藻と水との混合液(生海苔混合液11a)の濃度を適切な濃度にまで高めている。
図8図示の例では、例えば、移送パイプ9a、9bの途中に介装されているセンサ10で濃度を検知し、濃度が高い場合には、濃度調整機本体1からの指示で、水供給槽5に収容されている水11bを給水ポンプ6で吸引し、給水パイプ7、ノズル8を介して矢印23で示すように収容槽2内に供給し、収容槽2内における水の量を増加させる。一方、センサ10で検知した、収容槽2内におけるミンチ化されている海苔原藻と水との混合液(生海苔混合液11a)の濃度が低い場合には、濃度調整機本体1からの指示で、液収容槽2内に配備されている水中ポンプ3を作動させ、収容槽2内の水を吸引し、排水ホース4を介して、矢印22で示すように排水を行い、収容槽2内の水の量を減少させ、収容槽2内における、ミンチ化されている海苔原藻と水との混合液(生海苔混合液11a)の濃度を適切な濃度にまで高めている。
水中ポンプ3の周囲は、水中ポンプ3とは分離されて生海苔混合液収容槽2内に配置されている、水中ポンプ濾過カバー30の濾過筒32で外側から覆われている。
すなわち、水中ポンプ3の吸引口の周囲だけでなく、生海苔混合液収容槽2内の海苔原藻と水との混合液の中に配置される水中ポンプ3の全体が、水中ポンプ3とは分離されて生海苔混合液収容槽2内に配置されている水中ポンプ濾過カバー30の濾過筒32で外側から覆われている。
これによって、水中ポンプ3の吸引口に海苔原藻(海苔小葉)が吸引されることがないようにしている。
上述したように、図示の実施形態において、水中ポンプ3の周囲を外側から覆う、水中ポンプ濾過カバー30の濾過筒32は、図7、図8図示のように水中ポンプ3を外周側から覆い、濾過筒32の上端35は、生海苔混合液収容槽2内の液面11cよりも上側に延びている。
これによって、水中ポンプ3の吸引口に海苔原藻(海苔小葉)が吸引されないようにしている。
なお、この実施形態では、濾過筒32の底面36は、板状にして、濾過筒32の底面を塞いでいるが、底面36も、カゴ(籠)状、網状あるいは、パンチングメタルなどとし、底面36からも、水通過用の隙間を介して、水が、濾過筒32内に流動する構成にすることもできる。
図10は、底面36の一部に、金網状部36aが形成されているものである。符号36aで示されている部分をパンチングメタル製としてもよい。
この実施形態では、上述したように、水中ポンプ濾過カバー30は、生海苔混合液収容槽2に取り付け取り外し可能にしているが、生海苔混合液収容槽2に固定的に配備してもよい。
いずれにしても、濾過筒32と支持枠体31とからで構成されている水中ポンプ濾過カバー30と、水中ポンプ3とは分離されている状態にあるので、水中ポンプ3を使用した後、水中ポンプ3や、濾過筒32をはじめとする水中ポンプ濾過カバー30の洗浄を、毎日行う場合にも、簡単に洗浄を行い、良好な衛生状態を保つことが可能である。
これにより、生海苔混合液収容槽2に配置されている水中ポンプ3及び、水中ポンプ3の吸引口に海苔原藻(海苔小葉)が吸引されることがないよう水中ポンプ3の吸引口の周囲を外側から覆う多孔部材である濾過筒32に対する洗浄、等のメンテナンス処理を簡単・容易に行うことができ、濃度調整装置を安全、安心かつ、衛生的に維持し、使用することができる。
図8図示の実施形態によれば、生海苔混合液収容槽2内の海苔原藻と水との混合液の中に配置されている水中ポンプ3の周囲が、水中ポンプ濾過カバー30の濾過筒32で外側から覆われている構造であるので、水中ポンプ3は、濾過筒32とは分離された状態で生海苔混合液収容槽2内に配置されて所定の排水処理を行うことになる。
そして、濃度調整装置の使用後、あるいは、稼働中であっても稼働をいったん停止して、前記のように互いに分離して生海苔混合液収容槽2内に配置されている、水中ポンプ3及び、濾過筒32を、それぞれ、別々に、生海苔混合液収容槽2から取り出して洗浄することが可能である。
この実施形態では、濾過筒32と支持枠体31とからで構成されている水中ポンプ濾過カバー30において、濾過筒32は支持枠体31内に収容されて、支持される構造であるので、支持枠体31が生海苔混合液収容槽2に固定されていることにより、濾過筒32と支持枠体31とからで構成されている水中ポンプカバー30が生海苔混合液収容槽2に固定されている場合であっても、水中ポンプ3を生海苔混合液収容槽2から取り出して洗浄し、濾過筒32も支持枠体31から抜き取って洗浄し、支持枠体31のみを、生海苔混合液収容槽2内に収容されている生海苔混合液11aを排出してから、十分に、丁寧に洗浄することができる。
これらの際、水中ポンプ3は、濾過筒32内に収容されていただけであって、濾過筒32との間で固定されている関係にないので、水中ポンプ3と、水中ポンプ濾過カバー30あるいは、水中ポンプ濾過カバー30を構成する濾過筒32との間の固定状態を解除する、等の手間や、固定解除して洗浄した後の再固定などの手間は不要である。
そこで、水中ポンプ3及び、濾過筒32と支持枠体31とからで構成されている水中ポンプ濾過カバー30の洗浄に十分な時間、労力を割り当て、十分な注意を払ってこれらを丁寧に洗浄することが可能である。これにより、濃度調整装置を、安全、安心かつ、衛生的に維持し、使用することが可能になる。
これによって、衛生上の観点から乾海苔製品に残存する生菌数にまで注意が払われるようになっている今日においても、このような要請に十分こたえ得る、安全、安心、かつ衛生的に維持、使用することが可能な海苔混合液の濃度調整装置を提供することができる。
図9は、他の実施形態を説明するものである。
図9図示の実施形態は、支持枠体を用いない水中ポンプ濾過カバー30aである。
図9図示の実施形態の水中ポンプ濾過カバー30aは、図1〜図8を用いて説明した実施形態の水中ポンプ濾過カバー30における濾過筒32の上端開口に蓋部43が配備され、この蓋部43によって、濾過筒32の上端開口が密閉封鎖されているものである。
図示の実施形態では、濾過筒32の上端開口と蓋部43との間は、蓋部43が備えているパッキン47によって密閉封鎖されている。
蓋部43は、濾過筒32に対して脱着可能(取り付け、取り外し可能)となっており、図示の実施形態では、濾過筒32の上端開口及び、蓋部43において円周方向に所定の間隔をあけて配備されている緊締具48によって、両者の間の緊締及び、その解除が可能になっている。
図1〜図8を用いて説明した実施形態の水中ポンプ濾過カバー30と同じく、水中ポンプ濾過カバー30aは、濾過筒32の内側に水中ポンプ3を収容した状態で、生海苔と水との混合液である生海苔混合液の中に配置されて使用される。
ステンレス製の蓋部43の上部には、水中ポンプ3から伸びていて水中ポンプ3が吸引する水が排出されていく排水ホース4が挿通する筒体44が配備されている。水中ポンプ3を制御・駆動するためのコード49も筒体44内を挿通している。
筒体44は、例えば、蓋部43と同じく、ステンレス製、あるいは、塩化ビニール、等の合成樹脂製にすることができる。
図9図示のように、水中ポンプ3による水の吸引・排出中、蓋部43の上面は生海苔混合液の水面11cより下側に位置し、一方、筒体44の上端が生海苔混合液の水面11cより上側にまで伸びている。
筒体44は、その内部を、排水ホース4と、コード49とが挿通しているだけであるので、蓋部43及び、濾過筒32の外周径に比較してその外周径は非常に小さい。
生海苔混合液収容槽2内に収容されている生海苔混合液が流動することによって水面11cに泡が発生することがある。
この場合、この実施形態では、水面11cを通過しているのは、比較的径が小さい筒体44でしかないので、泡が発生しても、それは、生海苔混合液収容槽2内で、水面11cのほぼ全面で廻ることになる。
そこで、図1〜図8図示の実施形態のように、大径の濾過筒32が、水面11cで所定の大きさの面積を占めている場合に比較すると、比較的短時間で、簡単に泡が消えてゆく。
図9図示の実施形態では、蓋部43に取付金具45が配備されていて、ボルト46等の取付具を用いて、生海苔混合液収容槽2の壁面に蓋部43を取り付け、取り外し可能とし、これによって、水中ポンプ濾過カバー30aを、生海苔混合液収容槽2に対して取り付け、取り外し可能にしている。
図示の実施形態とは異なり、図示していないが、蓋部43は取付金具を備えていない構造にし、上端開口が蓋部43によって密閉封鎖されている濾過筒32が、図1〜図8の実施形態と同様に、支持枠体31の内側に収容されて支持され、この支持枠体31に取り付け金具が配備されていることによって、水中ポンプ濾過カバー30aが、生海苔混合液収容槽2に対して取り付け、取り外し可能になっている構成にすることもできる。
いずれにしても、濾過筒32から構成されている水中ポンプ濾過カバー30aと、水中ポンプ3とは分離されている状態にあるので、水中ポンプ3を使用した後、水中ポンプ3や、濾過筒32をはじめとする水中ポンプ濾過カバー30aの洗浄を、毎日行う場合にも、簡単に洗浄を行い、良好な衛生状態を保つことが可能である。
これにより、生海苔混合液収容槽2に配置されている水中ポンプ3及び、水中ポンプ3の吸引口に海苔原藻(海苔小葉)が吸引されることがないよう水中ポンプ3の吸引口の周囲を外側から覆う多孔部材である濾過筒32に対する洗浄、等のメンテナンス処理を簡単・容易に行うことができ、濃度調整装置を安全、安心かつ、衛生的に維持し、使用することができる。
図9図示の実施形態によれば、生海苔混合液収容槽2内の海苔原藻と水との混合液の中に配置されている水中ポンプ3の周囲が、水中ポンプ濾過カバー30aの濾過筒32で外側から覆われている構造であるので、水中ポンプ3は、濾過筒32とは分離された状態で生海苔混合液収容槽2内に配置されて所定の排水処理を行うことになる。
そして、濃度調整装置の使用後、あるいは、稼働中であっても稼働をいったん停止して、前記のように互いに分離して生海苔混合液収容槽2内に配置されている、水中ポンプ3及び、濾過筒32を、それぞれ、別々に、生海苔混合液収容槽2から取り出して洗浄することが可能である。
水中ポンプ3は、濾過筒32内に収容されていただけであって、濾過筒32との間で固定されている関係にないので、水中ポンプ3と、水中ポンプ濾過カバー30aあるいは、水中ポンプ濾過カバー30aを構成する濾過筒32との間の固定状態を解除する、等の手間や、固定解除して洗浄した後の再固定などの手間は不要である。
そこで、水中ポンプ3及び、濾過筒32から構成されている水中ポンプ濾過カバー30aの洗浄に十分な時間、労力を割り当て、十分な注意を払ってこれらを丁寧に洗浄することが可能である。これにより、濃度調整装置を、安全、安心かつ、衛生的に維持し、使用することが可能になる。
これによって、衛生上の観点から乾海苔製品に残存する生菌数にまで注意が払われるようになっている今日においても、このような要請に十分こたえ得る、安全、安心、かつ衛生的に維持、使用することが可能な海苔混合液の濃度調整装置を提供することができる。
以上、添付図面を参照して本考案の実施形態を説明したが本考案はこれらに限られるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
例えば、海から採取してきた、海苔、めかぶ、わかめ、ひじき、とさかのり、等の海藻類については、これらを商品化、製品化するにあたり、微小生物(エビや虫)、貝殻の破片、砂、ゴミ、などや、珪藻、よごれ、ぬめりを除去する洗浄処理が行われる。この際、前記海藻類と水(例えば、海水)との混合液を洗浄処理槽に収容し、ここで、撹拌・流動を生起させて、上述した異物などを取り除く処理が行われる。
この際、濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態の本実施形態に係る水中ポンプ濾過カバーを前記洗浄処理槽内に配置し、当該水中ポンプにより、水の吸引、排出を行うことができる。
ここでは、本実施形態に係る水中ポンプ濾過カバーの濾過筒が備えている濾過隙間(水通過用の隙間)の大きさを、上記のように取り除かれた異物などが排出水として前記洗浄処理槽から外部へ排出されていく際に通過するフィルター部濾過隙間(排出水通過用の隙間)の大きさよりも小さくしておく、例えば、直径0.1〜1.5mmの大きさに相当する開口又は網目にしておくことによって、本実施形態に係る水中ポンプ濾過カバーの濾過筒における濾過隙間に上述した海藻類が詰まったり、上述した異物が水中ポンプ濾過カバーの濾過筒における濾過隙間に突き刺さる、等の不具合が生じることを防止できる。
1 濃度調整機本体
2 生海苔混合液収容槽
3 水中ポンプ
4 排水ホース
5 水供給槽
6 給水ポンプ
7 給水パイプ
8 ノズル
9a、9b 移送パイプ
10 センサ
11a 生海苔混合液
11b 水
11c 生海苔混合液の水面
30 水中ポンプ濾過カバー
30a 水中ポンプ濾過カバー
31 支持枠体
32 濾過筒
33a、33b、33c、33d 縦支持ロッド
34a 上部支持リング、
34b 下部支持リング
35 濾過筒の上端
35a 底部横支持ロッド
35b 底部横支持ロッド
36 濾過筒の底面
37 濾過筒の周壁
38a、38b 連結片部
38 取付板
38b 取付溝
39 取付金具、
40 取付けボルト、
41 取付けナット
42 取付具
43 蓋部
44 筒体
45 取付金具
46 ボルト
47 パッキン
48 緊締具
49 コード
2 生海苔混合液収容槽
3 水中ポンプ
4 排水ホース
5 水供給槽
6 給水ポンプ
7 給水パイプ
8 ノズル
9a、9b 移送パイプ
10 センサ
11a 生海苔混合液
11b 水
11c 生海苔混合液の水面
30 水中ポンプ濾過カバー
30a 水中ポンプ濾過カバー
31 支持枠体
32 濾過筒
33a、33b、33c、33d 縦支持ロッド
34a 上部支持リング、
34b 下部支持リング
35 濾過筒の上端
35a 底部横支持ロッド
35b 底部横支持ロッド
36 濾過筒の底面
37 濾過筒の周壁
38a、38b 連結片部
38 取付板
38b 取付溝
39 取付金具、
40 取付けボルト、
41 取付けナット
42 取付具
43 蓋部
44 筒体
45 取付金具
46 ボルト
47 パッキン
48 緊締具
49 コード
Claims (8)
- 有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒と、
当該濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体とからなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記濾過筒の上端が、前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバー。 - 前記支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項1記載の水中ポンプ濾過カバー。 - 有底で、周壁にパンチングメタル又は金網からなる濾過部を備えている筒状の濾過筒からなり、
前記濾過筒の内側に水中ポンプを収容した状態で、前記水中ポンプによる吸引が行われる水の中に配置される水中ポンプ濾過カバーであって、
前記水中ポンプから伸びていて前記水中ポンプが吸引する前記水が排出されていく排水ホースが挿通する筒体を上部に備えている蓋部によって前記濾過筒の上端開口が密閉封鎖されており、
前記水中ポンプによる前記水の吸引・排出中に、前記蓋部の上面が前記水の水面より下側に位置し、前記筒体の上端が前記水の水面より上側にまで伸びている
水中ポンプ濾過カバー。 - 前記蓋部は、前記濾過筒上端開口に脱着可能であることを特徴とする請求項3記載の水中ポンプ濾過カバー。
- 前記蓋部は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバー。 - 前記濾過筒を内側に収容し、支持する支持枠体を更に備えており、当該支持枠体は、前記水が収容されている収容槽の壁部への取付用の取付け部を備えていて、前記収容槽に対して取り付け、取り外し可能である
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水中ポンプ濾過カバー。 - 前記濾過部が備えている水通過用の隙間の大きさは、直径0.1〜1.5mmの大きさに相当する開口又は網目であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバー。
- 前記濾過部が備えている底面は、当該底面の一部に、パンチングメタル又は金網からなる底面濾過部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の水中ポンプ濾過カバー。
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JP2015000364U JP3196914U (ja) | 2015-01-28 | 2015-01-28 | 水中ポンプ濾過カバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP3196914U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106930939A (zh) * | 2017-02-10 | 2017-07-07 | 安徽嘉成泵业有限责任公司 | 一种用于液下泵输送渣浆的防杂质装置 |
CN112302948A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-02-02 | 广东中科壹家科技有限公司 | 一种潜水泵用防护装置 |
CN113371952A (zh) * | 2021-07-27 | 2021-09-10 | 中车环境科技有限公司 | 一种水处理用脱氮除磷装置 |
KR20210116282A (ko) * | 2020-03-12 | 2021-09-27 | 김용식 | 양수기 필터 장치 |
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2015
- 2015-01-28 JP JP2015000364U patent/JP3196914U/ja not_active Expired - Fee Related
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