JP3196843U - 照明器具用カバー、および照明器具用カバー取付セット - Google Patents

Abstract

【課題】照明器具の発光面を効果的に保護することが可能な照明器具用カバーと照明器具に取り付ける照明器具用カバー取付セットを提供する。【解決手段】照明器具Ｌの発光面Ｌ１に取り付けられる、透光性及び柔軟性を備え合成樹脂で構成された照明器具用カバー１とした。このとき、照明器具Ｌが、サンドブラスト作業の際に用いられるサンドブラスト用照明器具であり、照明器具用カバー１の厚みを、０．５〜５ｍｍとすることが好ましい。また、照明器具用カバー１と、照明器具用カバー１を照明器具Ｌに取り付ける取付手段２と、を備えた照明器具用カバー取付セットであって、取付手段としては、幅広の環状ゴム２を用いる。【選択図】図１

Description

本考案は、照明器具用カバー、および照明器具用カバー取付セットに関する。詳しくは、照明器具の発光面に取り付けられる照明器具用カバー、および照明器具用カバーを照明器具に取り付けるための取付手段と照明器具用カバーとからなる照明器具用カバー取付セットに関する。

照明器具には様々な種類がある。例えば、発光体として、白熱電球を用いたものの他、ＬＥＤ素子を用いたものや、有機ＥＬ素子を用いたものなどがある。これらの発光体からの光は、ガラスやプラスチック等で形成されたレンズなどの発光面から外部に放出される。

このような照明器具において、発光面を保護する必要が生じる場合があった。例えば、サンドブラスト作業に用いる照明器具などである。

サンドブラスト作業は、墓標や記念碑など、御影石などの石材に彫刻を施して加工する際に行われる。この作業は、例えば、ゴムシートやプラスチックシートなどのマスキングシートを石材の表面に貼り付け、目的とする文字や模様をカッターナイフ等でマスキングシートから切り抜いた後、あるいは、文字や模様が切り抜かれたマスキングシートを貼り付けた後、砂などの研磨材を吹き付けて彫刻するものである。

そして、サンドブラストによって石材等を彫刻する場合、彫刻する箇所以外はマスキングされているため目的とするパターンに彫刻することは比較的容易である。しかし、彫刻深さを確認しながらこれを微妙に変化調節するためなどの理由で、彫刻箇所を十分に視認することができるように照明器具を用いる場合が多い。

例えば、特許文献１には、「磁石が吸着するノズルフォルダを備えたサンドブラスト装置に装着されるサンドブラスト装置用の照明器具であって、前記照明器具には側面に磁石が取り付けられており、前記磁石による吸着作用によって前記ノズルフォルダに着脱自在に装着される、サンドブラスト装置用の照明器具。」が記載されている。本照明器具は比較的小型のものである。

実用新案登録第３１５６１３９号公報

本考案は、照明器具の発光面を効果的に保護することができる照明器具用カバーなどに関する。特に、サンドブラスト作業に好適に用いられる照明器具用カバーなどに関する。

上記課題を解決するために、本考案の照明器具用カバー（照明器具の発光面に取り付けられる）は、透光性及び柔軟性を備えた構成とした。ここで「照明器具」には、懐中電灯や投光器等の他、電球も含まれる。

この照明器具用カバーは、柔軟性を備えているため、照明器具の発光面を効果的に保護することができる。

照明器具が、サンドブラスト作業の際に用いられるサンドブラスト用照明器具であり、照明器具用カバーの厚みが、０．５〜５ｍｍである、照明器具用カバーとすることができる。

柔軟性を備えている照明器具用カバーは、サンドブラスト用照明器具に好適に用いられる。照明器具用カバーに柔軟性があると、研磨材や研磨屑が跳ね返った場合でも、傷がつきにくい。また、長時間にわたってサンドブラスト作業を行うと、跳ね返った研磨材や研磨屑によって照明器具用カバーが削れてしまう場合があるが、照明器具用カバーの厚みが０．５〜５ｍｍであることによって、長期間にわたって照明器具の発光面を保護することができる。

このとき、照明器具は、ＬＥＤ発光素子を用いたものであることが好ましい。

ＬＥＤ発光素子を用いた照明器具は一般的に低消費電力であるものの高価である。サンドブラスト作業の際に研磨材や研磨屑が跳ね返ってレンズなどの発光面が割れると、研磨材や研磨屑がなどが照明器具内部に入り込んで高価なＬＥＤ素子まで破壊する場合があった。しかし、上記照明器具は長期間に亘って発光面を効果的に保護することができるため、このような現象が生じにくい。

上記いずれか記載の照明器具用カバーと、この照明器具用カバーを照明器具に取り付ける取付手段と、を備えた照明器具用カバー取付セットによっても、上記課題を解決することができる。

このとき、取付手段が、幅広の環状ゴムであり、この環状ゴムの幅方向の一部が、照明器具の発光面側の外周縁から前方側に略環状に突出して先端が内側を向くように、照明器具の外周に前記環状ゴムを外嵌めし、照明器具の外周縁から前方側に略環状に突出して、先端が内側を向いた前記環状ゴムの幅方向の一部と照明器具の発光面との間に、照明器具用カバーを挟み込んで取り付けることができるように構成した、照明器具用カバー取付セットとすることが好ましい。

この照明器具用カバー取付セットは、照明器具用カバーを照明器具に比較的簡単に取り付けることができる。また、異なるサイズの照明器具にも、多少のサイズ違いであれば取り付けることができる。さらに、環状ゴムは柔軟かつ弾力性があるため、研磨材や研磨屑が跳ね返っても傷付くなどのダメージを受けにくい。

本考案により、照明器具の発光面を効果的に保護することが可能な照明器具用カバーなどを提供することができる。

照明器具、照明器具用カバー、および環状ゴムを例示した図（写真）である。 照明器具の外周に環状ゴムを外嵌めした状態を例示した図（写真）である。 図２の状態から照明器具用カバーを取り付ける様子を例示した図（写真）である。 照明器具用カバーを環状ゴムを用いて照明器具に取り付けた状態を例示した図（写真）である。

以下、図を用いて照明器具用カバーなどを例示説明する。照明器具用カバー取付セットは照明器具用カバーと取付手段がセットになったものである。
なお、以下の実施形態はあくまで本考案を例示説明するものであって、本考案は、以下の具体的な実施形態に限定されるものではない。

［照明器具用カバー］
照明器具用カバー１は、照明器具Ｌの発光面L1に取り付けられるものであって、透光性及び柔軟性を備える。

照明器具用カバー１が取り付けられる照明器具は特に制限されない。例えば、白熱電球の他、ＬＥＤ素子や有機ＥＬ素子を用いた照明器具に取り付けることができる。照明器具Ｌの内部で生じた光は、ガラスやプラスチック等で形成されたレンズなどの発光面L1から外部に放出される。

この発光面L1に照明器具用カバー１が取り付けられる。照明器具用カバー１の材質は、照明器具用カバー１として透光性と柔軟性を備える限りにおいて、特に制限されない。例えば、ビニール、シリコーン樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー（ＴＰＵ）、熱硬化性ポリウレタンエラストマー（ＴＳＵ）等の透光性と柔軟性の両方に優れる合成樹脂から構成されてもよい。照明器具用カバー１の材質は、弾性、特にゴム弾性を備えたものであることが好ましい。これによって、発光面の保護効果がより一層高まる。

照明器具用カバー１の厚みは０．５〜５ｍｍが好ましい。厚みが０．５ｍｍ以上であると十分な保護効果を得ることができる。例えば、サンドブラスト作業において砂などの研磨材や研磨屑が長時間当たって照明器具用カバー１が削れてしまう場合であっても、これが完全に削れて発光面が露出するまでには長時間かかり、その間、保護効果を得ることができる。一方、厚みが５ｍｍ以下であると、コスト面で有利な他、発光面L1に取り付けやすいものとなる。
照明器具用カバー１の厚みは、１〜３ｍｍであることがより好ましく、１．５ｍｍ〜２．５ｍｍが最も好ましい。

照明器具用カバー１の形状は、取付対象である照明器具Ｌの発光面L1に概ね合わせた形状とすることができる。詳しくは、発光面L1の形状と概ね同じ形状、もしくは、これよりも一回り小さな形状や一回り大きな形状（相似形）とすることが好ましい。サンドブラスト作業に用いられる代表的な照明器具を考慮すると、照明器具用カバー１の形状は、例えば、直径が１０〜１５ｃｍの円形状とすることができる。

［取付手段］
このような、照明器具用カバー１は、種々の取付手段を用いて照明器具Ｌの発光面L1に取り付けることができる。例えば、両面テープや取り外し自在な接着剤を用いたり、以下に説明するような幅広の環状ゴム２を用いることができる。

環状ゴム２の幅は、概ね２〜８ｃｍが好ましい。環状ゴム２の幅が２ｃｍ以上であると照明器具用カバー１を安定的に取り付けることができる。一方、環状ゴム２の幅が８ｃｍ以下であると照明器具Ｌの発光面L1を遮る面積が少なくなるように取り付けやすく発光を遮りにくい他、作業時の邪魔になりにくい。環状ゴム２の幅は、３〜７ｃｍがより好ましく、４〜６ｃｍが最も好ましい。

環状ゴム２の厚みは、概ね０．１〜５ｍｍが好ましい。環状ゴム２の厚みが、概ね０．１ｍｍ以上であると照明器具用カバー１を安定的に取り付けることができる。一方、環状ゴム２の厚みが、概ね５ｍｍ以下であると、照明器具用カバー１を取り付けやすくなり、また低コストとなる。環状ゴム２の厚みは、概ね０．５〜３ｍｍがより好ましく、概ね１．５〜２．５ｍｍが最も好ましい。

環状ゴム２の大きさ（径）は、取付対象である照明器具Ｌの発光面L1部分の外周寸法よりも小さな内径とすることができる。例えば、張力を掛けていない状態で、発光面L1部分の外周径の６０〜９５％程度の内径とすることが好ましく、７０〜９０％程度の内径とすることがより好ましい。

［照明器具用カバーを取り付ける方法］
取付手段としての環状ゴム２を用いて、照明器具用カバー１を照明器具Ｌの発光面L1に取り付ける手順を例示説明する。本実施形態では、照明器具Ｌとして市販のＬＥＤ電球を用いた。このＬＥＤ電球は、図１に示すように、発光面側の外周縁L2が略環状（断面が略円形状）である。また、用いたＬＥＤ電球の発光面側の外周径は概ね１１ｃｍであり、その発光面はなだらかにカーブしている。また環状ゴム２の内径は概ね９ｃｍ（内周長が概ね２８ｃｍ）である。

まず、照明器具Ｌに環状ゴム２を取り付ける。具体的には、例えば図２に示すように、環状ゴム２の幅方向の一部が、照明器具Ｌの発光面L1側の外周縁から前方側に、略環状に突出するように照明器具の外周に環状ゴム２を外嵌めする。このとき、照明器具Ｌに外嵌めした環状ゴム２の部分には張力がかかっているため、支えのない部分（前方側に環状に突出した部分）は、環状ゴムの収縮力によって、先端21が内側（発光面L1の中央側）を向くような形状となる。

次に、照明器具用カバー１を発光面L1に取り付ける。具体的には、例えば図３に示すように、照明器具Ｌの外周縁から前方側に略環状に突出して先端21が内側を向いた環状ゴム２の幅方向の一部と照明器具Ｌの発光面L1との間に、照明器具用カバー１を挟み込んで取り付けて図４に示すような状態とするのである。

以上、特定の実施形態を参照して本考案を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された実用新案登録請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。

１ 照明器具用カバー
２ 環状ゴム
21 先端
Ｌ 照明器具
L1 発光面
L2 外周縁

Claims (4)

1. 照明器具の発光面に取り付けられる、
   透光性及び柔軟性を備えた、
   照明器具用カバー。
   
2. 照明器具が、サンドブラスト作業の際に用いられるサンドブラスト用照明器具であり、
   照明器具用カバーの厚みが、０．５〜５ｍｍである、
   請求項１記載の照明器具用カバー。
   
3. 請求項１又は２記載の照明器具用カバーと、
   この照明器具用カバーを照明器具に取り付ける取付手段と、
   を備えた照明器具用カバー取付セット。
   
4. 取付手段が、幅広の環状ゴムであり、
   この環状ゴムの幅方向の一部が、照明器具の発光面側の外周縁から前方側に略環状に突出して先端が内側を向くように、照明器具の外周に前記環状ゴムを外嵌めし、
   照明器具の外周縁から前方側に略環状に突出して、先端が内側を向いた前記環状ゴムの幅方向の一部と照明器具の発光面との間に、照明器具用カバーを挟み込んで取り付けることができるように構成した、
   請求項３記載の照明器具用カバー取付セット。