JP3196642B2 - 内燃機関におけるオイルの供給構造 - Google Patents

内燃機関におけるオイルの供給構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のカム軸
に設けられたギヤ等の動力伝達部材に対し、オイルを供
給するためのオイルの供給構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平4−209907号
公報に示すエンジンの動弁装置では、吸気バルブを駆動
するための吸気側カム軸と、排気バルブを駆動するため
の排気側カム軸とが、前記エンジンのシリンダヘッドに
設けられた複数の軸受部によって回転可能に支持されて
いる。吸気側カム軸はエンジンのクランク軸に対しベル
ト等を介して連結されている。吸気側カム軸及び排気側
カム軸にはそれぞれギヤ(動力伝達部材)が取り付けら
れ、その両ギヤは噛み合っている。そして、クランク軸
が回転すると、その回転が吸気側カム軸及び排気側カム
軸へ伝達されるようになっている。
【0003】前記記吸気側カム軸及び吸気側カム軸を支
持する軸受部には、吸気側カム軸に取り付けられたギヤ
へオイルを供給するための潤滑油路が設けられている。
又、吸気側カム軸には油圧式のバルブタイミング変更装
置が設けられ、吸気側カム軸及び吸気側カム軸を支持す
る軸受部には、前記バルブタイミング変更装置に対しオ
イルを給排するための作動油路が設けられている。この
作動油路は制御弁に接続され、制御弁には同制御弁へオ
イルを供給するための供給通路と、制御弁からオイルを
排出するための排出通路とが接続されている。
【0004】そして、前記潤滑油路及び供給通路へは、
エンジン下部に設けられたオイルパン内のオイルが、エ
ンジンで駆動されるオイルポンプによって送り出され
る。潤滑油路へ送り出されたオイルは吸気側カム軸のギ
ヤへ供給され、そのギヤと排気側カム軸のギヤとの間に
おける潤滑を行う。又、供給通路へ送り出されたオイル
は制御弁内へ流入し、制御弁は作動油路を介してバルブ
タイミング変更装置に対しオイルを給排する。すると、
バルブタイミング装置は、クランク軸と同期して回転す
る吸気側カム軸を前記クランク軸に対して進角又は遅角
させ、クランク軸に対する吸気側カム軸の位相をずらし
て吸気バルブの駆動タイミングを変更する。そして、バ
ルブタイミング変更装置から制御弁へ戻ってきたオイル
は、制御弁に接続された排出通路を介してオイルパンへ
戻されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に構成されたオイルの供給構造では、吸気側カム軸及び
軸受部に潤滑油路と供給通路との二つの油路を設けなけ
ればならないため、その加工が面倒になるという問題が
あった。
【0006】又、オイルを潤滑油路と供給通路との二つ
に送り出すために、オイルポンプを大型化してオイルの
供給量を多くしなければならないので、そのオイルポン
プによるエンジンの動力損失が増大するという問題があ
った。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、潤滑油路を設けるこ
となく動力伝達部材へオイルを供給できるようにするこ
とにある。
【0008】第2の目的は、動力伝達部材へのオイルの
供給を確実に行うことにある。第3の目的は、排出通路
における位置変更の自由度を大きくすることにある。第
4の目的は、飛散してヘッドカバーの内面に付着したオ
イルを動力伝達部材へ供給できるようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、特に、バルブタイミング
変更装置に対しオイルを給排するための制御弁を動力伝
達部材の上方に設け、その制御弁から排出されるオイル
を同動力伝達部材に供給するようにした。
【0010】請求項2記載の発明では、前記バルブタイ
ミング変更装置はカム軸における動力伝達部材の近傍に
設けられ、バルブタイミング変更装置の外面は動力伝達
部材側ヘ向かうほど縮径するテーパ状をなし、且つ動力
伝達部材側の径を動力伝達部材よりも大径に設定した。
【0011】請求項3記載の発明では、前記カム軸を覆
うようにヘッドカバーが設けられ、そのヘッドカバーに
おける動力伝達部材の上方に対応する位置には、下方へ
向かって突出する突起を設けた。
【0012】
【0013】即ち、請求項1記載の発明では、バルブタ
イミング変更装置に対するオイルの給排は制御弁によっ
て行われ、制御弁から排出されたオイルは、カム軸に設
けられた動力伝達部材へ供給される。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、オイルが排出される開口部がバルブ
タイミング変更装置の上方に位置している場合、その開
口部からバルブタイミング変更装置の外面へ滴下したオ
イルは、その外面に沿って動力伝達部材へ流れる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1又は
記載の発明の作用に加え、動力伝達部材へ供給されたオ
イルがカム軸の回転により飛散すると、そのカム軸を覆
うように設けられたヘッドカバーの内面に飛散したオイ
ルが付着する。このオイルは、ヘッドカバーにおける動
力伝達部材の上方に対応する位置に設けられた突起へ集
まり、前記突起から動力伝達部材へ滴下する。
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に従って説明する。図1は、内燃機関
としてのV型6気筒エンジン11を上方から見た概略平
面図である。このエンジン11はクランク軸12を備
え、エンジン11の内部に設けられた図示しないピスト
ンは図示しないコンロッドを介して前記クランク軸12
に連結されている。このクランク軸12の一端部には駆
動プーリ13が取り付けられている。エンジン11の上
部には一対のシリンダヘッド14が設けられ、各シリン
ダヘッド14には吸気側カム軸15と排気側カム軸16
とが平行に延びるように設けられている。そして、シリ
ンダヘッド14には、吸気側及び排気側カム軸15,1
6の軸線方向に沿って複数の軸受17が設けられ、この
各軸受17により吸気側及び排気側カム軸15,16が
回転可能に支持されている。
【0018】吸気側カム軸15には複数のカム18が設
けられ、各カム18は各ピストン毎に二つずつ設けられ
た図示しない吸気バルブに対応して位置する。又、吸気
側カム軸15において、その一端部には動力伝達部材と
してのシザーズギヤ19が取り付けられ、シザーズギヤ
19の隣には油圧式のバルブタイミング変更装置20が
設けられている。更に、吸気側カム軸15の一端部には
従動プーリ21が取り付けられ、従動プーリ21はタイ
ミングベルト22を介して、前記クランク軸12の駆動
プーリ13に連結されている。従って、クランク軸12
の回転は、タイミングベルト22を介して吸気側カム軸
15に伝達されるようになっている。
【0019】排気側カム軸16には複数のカム23が設
けられ、各カム23は各ピストン毎に二つずつ設けられ
た図示しない排気バルブに対応して位置する。又、排気
側カム軸16の一端にはギヤ24が取り付けられ、この
ギヤ24は吸気側カム軸15のシザーズギヤ19と噛み
合っている。従って、吸気側カム軸15と排気側カム軸
16とは、同期して回転するようになっている。そし
て、クランク軸12の回転に伴う吸気側及び排気側カム
軸15,16の回転により、各カム18,23がそれぞ
れ吸気バルブ及び排気バルブを開閉駆動するようになっ
ている。
【0020】次に、バルブタイミング変更装置20及び
シザーズギヤ19に対するオイルの供給構造について説
明する。エンジン11が車体に搭載された状態で、図2
に示すようにシザーズギヤ19及びバルブタイミング変
更装置20の上方に位置するように、制御弁25が設け
られている。この制御弁25には第1及び第2の給排油
路R1,R2が接続されている。
【0021】第1の給排油路R1は、第1の延出通路2
6、第1の円環溝27及び第1の軸内通路28によって
構成されている。前記第1の延出通路26は制御弁25
に接続され、バルブタイミング変更装置20に隣接する
軸受17の内周面へ向かって延びている。軸受17の内
周面には、前記第1の延出通路26と連通する第1の円
環溝27が、周方向へ延びるように設けられている。
又、吸気側カム軸15の軸線上には、その軸線に沿って
延びる第1の軸内通路28が形成されている。この第1
の軸内通路28は、前記第1の円環溝27に連通すると
ともに、バルブタイミング変更装置20に接続されてい
る。
【0022】第2の給排油路R2は、第2の延出通路2
9、第2の円環溝30及び第2の軸内通路31によって
構成されている。前記第2の延出通路29は制御弁25
に接続され、軸受17の内周面へ向かって延びている。
軸受17の内周面には、前記第2の延出通路29と連通
する第2の円環溝30が、周方向へ延びるように設けら
れている。又、吸気側カム軸15における軸線から偏心
した位置には、吸気側カム軸15の軸線方向へ延びる第
2の軸内通路31が形成されている。この第2軸内通路
31は、前記第2の円環溝30に連通するとともに、バ
ルブタイミング変更装置20に接続されている。
【0023】図3に示すように、制御弁25のケーシン
グ41には、第1及び第2の給排ポート42,43と、
第1及び第2の排出ポート44,45と、供給ポート4
6とが設けられている。ケーシング41内には、コイル
スプリング47により一方向へ付勢されたスプール48
が設けられている。このスプール48には四つの弁部4
9が設けられている。又、ケーシング41には電磁ソレ
ノイド50が設けられている。
【0024】そして、電磁ソレノイド50の消磁状態に
おいては、コイルスプリング47の弾性力によりスプー
ル48がケーシング41の一端(図3中右側)部に配置
される。すると、第1の給排ポート42と第1の排出ポ
ート44とが連通し、第2の給排ポート43が供給ポー
ト46と連通する。又、電磁ソレノイド50が励磁され
たときには、スプール48がコイルスプリング47の弾
性力に抗してケーシング41の他端部に配置される。す
ると、第2の給排ポート43が第2の排出ポート45と
連通し、第1の給排ポート42が供給ポート46と連通
する。更に、電磁ソレノイド50への給電を制御し、ス
プール48をケーシング41の一端部と他端部との中間
に位置させると、第1及び第2の給排ポート42,43
が閉塞される。
【0025】第1及び第2の給排ポート42,43に
は、前記第1及び第2の給排油路R1,R2が接続され
ている。又、供給ポート46には供給通路51が接続さ
れ、供給通路51はオイルポンプ52を介してオイルパ
ン53内へ延びている。そして、オイルポンプ52は、
エンジン11で駆動されることによりオイルパン53内
のオイルを供給通路51内へ流入させ、その後に前記オ
イルを供給通路51から制御弁25へ送り出すようにな
っている。
【0026】前記第1及び第2の排出ポート44,45
には排出通路54が接続されている。図2に示すよう
に、制御弁25に接続された排出通路54の端部には開
口部54aが設けられている。この開口部54aは、シ
ザースギヤ19がエンジン11に搭載された状態におい
て、そのシザーズギヤ19の上方に位置している。又、
図3に示す供給通路51において、オイルポンプ52よ
りも下流側には、供給通路51内が過剰圧になったとき
に、前記オイルを排出通路54へ排出するための図示し
ないリリーフ弁を備えた経路が接続されている。
【0027】そして、図3に示すスプール48がケーシ
ング41の一端部に位置すると、オイルパン53内のオ
イルが供給通路51、制御弁25及び第2の給排通路R
2を介して、バルブタイミング変更装置20へ供給され
る。すると、バルブタイミング変更装置20は、クラン
ク軸12と同期して回転する吸気側カム軸15を前記ク
ランク軸12に対して進角させ、吸気バルブの開閉タイ
ミングを早くする。バルブタイミング変更装置20にオ
イルが供給されたとき、バルブタイミング変更装置20
内にあったオイルは、第1の給排通路R1及び制御弁2
5を介して排出通路54へ送り出される。
【0028】又、スプール48がケーシング41の他端
部に位置すると、オイルパン53内のオイルが供給通路
51、制御弁25及び第1の給排通路R1を介して、バ
ルブタイミング変更装置20へ供給される。すると、バ
ルブタイミング変更装置20は、吸気側カム軸15をク
ランク軸12に対して遅角させ、吸気バルブの開閉タイ
ミングを遅くする。バルブタイミング変更装置20にオ
イルが供給されたとき、バルブタイミング変更装置20
内にあったオイルは、第2の給排通路R2及び制御弁2
5を介して排出通路54へ送り出される。
【0029】更に、スプール48がケーシング41の一
端部と他端部との中間に位置すると、オイルパン53内
のオイルは供給通路51へ送り出された後、リリーフ弁
を介して排出通路54へ送り出される。従って、排出通
路54へは、常にオイルが送り出されるようになってい
る。
【0030】次に、上記のように構成されたオイルの供
給構造の作用について説明する。オイルパン53内のオ
イルは、エンジン11で駆動されるオイルポンプ52に
より、供給通路51を介して制御弁25へ送り出され
る。そして、第1の給排油R1と第2の給排油路R1と
の内、一方を通って制御弁25からバルブタイミング変
更装置20へオイルが送り出され、他方を通ってバルブ
タイミング変更装置20から制御弁25へオイルが送り
出される。ギヤと制御弁とへオイルを供給していた従来
と異なり、オイルポンプ52は制御弁25のみへオイル
を送り出すだけでよくなる。そのため、オイルポンプ5
2のオイル吐出量は従来よりも少なくてすむ。
【0031】バルブタイミング変更装置20から制御弁
25へ送り出されたオイルは、前記制御弁25から図2
に示す排出通路54内へ排出される。そして、排出通路
54内のオイルは開口部54aへ向かって流れる。開口
部54aは、吸気側カム軸15に設けられたシザーズギ
ヤ19よりも上方で、且つシザーズギヤ19に対応する
位置に設けられているため、排出通路54内のオイルは
確実に開口部54aからシザーズギヤ19へ落ちる。こ
のオイルにより吸気側カム軸15のシザーズギヤ19
と、排気側カム軸16のギヤ24との間の潤滑が行われ
る。
【0032】以上詳述した本実施形態では、下記(a)
〜(c)に示す効果がある。 (a)吸気側カム軸に形成された潤滑油路からギヤへオ
イルを供給していた従来と異なり、本実施形態ではシザ
ーズギヤ19へ制御弁25から排出通路54を介して排
出されたオイルが供給される。従って、前記潤滑油路を
吸気側カム軸15に設けることなく、オイルをシザーズ
ギヤ19へ供給することができ、吸気側カム軸15に潤
滑油路を形成するための加工を省くことができる。
【0033】(b)ギヤと制御弁との両方にオイルポン
プでオイルを供給していた従来と異なり、制御弁25の
みへオイルを供給するだけでよいので、オイルポンプ5
2のオイル吐出量を従来よりも少なくすることができ
る。従って、前記オイルポンプ52によるエンジン11
の動力損失を低減することができる。
【0034】(c)排出通路54の開口部54aはシザ
ーズギヤ19よりも上方に設けられているため、排出通
路54内のオイルを前記開口部54aから落とすことに
より、シザーズギヤ19へ確実にオイルを供給すること
ができる。
【0035】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)本実施形態では、排出通路54の開口部54aを
シザーズギヤ19よりも上方に設けたが、シザーズギヤ
19へオイルを供給できるならば排出通路54の延出形
状や開口部54aの位置を変更してもよい。例えば、開
口部54aがシザーズギヤ19における側部外周面の近
くで開口するように、排出通路54及び開口部54aを
形成し、排出通路54から排出されたオイルがシザーズ
ギヤ19へ向かって飛び散るようにしてもよい。
【0036】(2)図4に示すように、バルブタイミン
グ変更装置20をシザーズギヤ19に隣接するように設
ける。そして、バルブタイミング変更装置20の外周面
20aを、シザーズギヤ19へ向かうほど縮径するテー
パ状となるように、且つシザーズギヤ19側の端部が前
記シザーズギヤ19よりも大径となるように形成しても
よい。この場合、バルブタイミング変更装置20の上方
に排出通路54の開口部54aを設けても、その開口部
54aからバルブタミング変更装置20の外周面20a
へ落ちたオイルが、シザーズギヤ19へ向かって流れる
ようにすることができる。従って、開口部54aをバル
ブタイミング変更装置20の上方に設けてもよくなり、
排出通路54及び開口部54aにおける位置変更の自由
度が大きくなる
【0037】(3)本実施形態では、動力伝達部材とし
てシザーズギヤ19を例示したが、例えば吸気側及び排
気側カム軸15,16にそれぞれスプロケットを取り付
け、両スプロケットをチェーンで連結するようにしても
よい。この場合、スプロケット及びチェーンが動力伝達
部材となり、そのスプロケット及びチェーンが排出通路
54から排出されたオイルにより潤滑される。
【0038】(4)更に、クランク軸12に対し吸気側
カム軸15と排気側カム軸16との少なくともいずれか
一方が、前記と同様にスプロケットとチェーンとにより
連結されている場合、そのスプロケット及びチェーンに
排出通路54から排出されたオイルを供給するようにし
てもよい。
【0039】(5)本実施形態では、排出通路54から
排出されたオイルを吸気側カム軸15のシザーズギヤ1
9に供給するようにしたが、そのオイルを排気側カム軸
16のギヤ24に供給するようにしてもよい。この場
合、ギヤ24が動力伝達部材になる。
【0040】(6)図4に示すように、吸気側カム軸1
5を覆うように設けられたヘッドカバー55の内面にお
いて、シザーズギヤ19の上方に対応する位置に下方へ
向かって突出する突起56を設けてもよい。この場合、
シザーズギヤ19に付着しているオイルが、前記シザー
ズギヤ19の回転によりヘッドカバー55の内面に飛び
散っても、そのオイルは突起56に集まって同突起56
からシザーズギヤ19へ滴下する。従って、このように
構成すれば、飛散してヘッドカバー55の内側に付着し
たオイルを、再びシザーズギヤ19へ供給することがで
きる。
【0041】(7)本実施形態では、クランク軸12に
対して吸気側カム軸15を進角又は遅角させて、吸気側
カム軸15のクランク軸21に対する位相を変化させる
バルブタイミング変更装置20を例示したが、本発明は
これに限定されない。例えば、カム18を吸気側カム軸
15に対して進角又は遅角させ、カム18の吸気側カム
軸15に対する位相を変化させるタイプのバルブタイミ
ング変更装置でもよい。又、吸気バルブに対する作用角
が異なる低速用のカム18と高速用のカム18とを備
え、ロッカーアームの切り換えにより吸気バルブの駆動
を低速用のカム18で行うか高速用のカム18で行うか
を切り換えるタイプのバルブタイミング変更装置でもよ
い。
【0042】
【発明の効果】即ち、請求項1記載の発明では、制御弁
ら排出されたオイルが動力伝達部材へ供給されるた
め、供給油路を設けることなく動力伝達部材へオイルを
供給することができる。
【0043】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、オイルが排出される開口部が、動力
伝達部材の上方に位置する場合だけでなく、バルブタイ
ミング変更装置の上方に位置する場合でも動力伝達部材
へのオイルの供給が行われる。従って、オイルが排出さ
れる開口部をバルブタイミング変更装置の上方で開口さ
せてもよくなり、同開口部の位置変更の自由度が大きく
なる。
【0044】請求項3記載の発明では、請求項1又は
記載の発明の効果に加え、ヘッドカバーの内面に付着し
たオイルは、ヘッドカバーの突起から動力伝達部材へ滴
下する。従って、飛散してヘッドカバーの内側に付着し
たオイルを、動力伝達部材へ供給することができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のエンジンを示す概略平面図。
【図2】本実施形態における油の供給構造を示す断面
図。
【図3】制御弁を示す断面図。
【図4】別例における油の供給構造を示す断面図。
【符号の説明】
19…動力伝達部材としてのシザーズギヤ、20…バル
ブタイミング変更装置、20a…外面としての外周面、
24…動力伝達部材としてのギヤ、25…制御弁、54
…排出通路、54a…開口部、55…ヘッドカバー、5
6…突起

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸と同期して回転するカム軸に
    おけるカムの作用角を前記クランク軸に対して進角又は
    遅角させるバルブタイミング変更装置に対しオイルを給
    排するとともに、前記カム軸に設けられた動力伝達部材
    にオイルを供給するようにした内燃機関におけるオイル
    の供給構造において、 前記バルブタイミング変更装置に対してオイルを給排す
    るための制御弁を前記動力伝達部材の上方に設け、その
    制御弁から排出されるオイルを同動力伝達部材に供給す
    るようにしたことを特徴とする内燃機関におけるオイル
    の供給構造。
  2. 【請求項2】 前記バルブタイミング変更装置はカム軸
    における動力伝達部材の近傍に設けられ、バルブタイミ
    ング変更装置の外面は動力伝達部材側ヘ向かうほど縮径
    するテーパ状をなし、且つ動力伝達部材側の径が動力伝
    達部材よりも大径に設定されている請求項1記載の内燃
    機関におけるオイルの供給構造。
  3. 【請求項3】 前記カム軸を覆うようにヘッドカバーが
    設けられ、そのヘッドカバーにおける動力伝達部材の上
    方に対応する位置には、下方へ向かって突出する突起が
    設けられている請求項1又は2記載の内燃機関における
    オイルの供給構造
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