JP3195924U - 中空糸脱気モジュール及びインクジェットプリンタ - Google Patents

中空糸脱気モジュール及びインクジェットプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】圧力損失が低く、且つ、長寿命化を図ることができる中空糸脱気モジュール及びインクジェットプリンタを提供する。【解決手段】複数本の中空糸膜2が円筒状に束ねられた中空糸膜束3と、中空糸膜束3が収容されて軸線方向Lに延びる筒体5と、を備え、中空糸膜2の外側に液体を供給するとともに中空糸膜2の内側を減圧することで、液体を脱気する中空糸脱気モジュール1であって、筒体5の側壁に、脱気された液体を排出する排出口5dが形成されており、筒体5の軸線方向Lと垂直かつ排出口5dを通る基準断面Aにおいて、中空糸膜束3が偏芯している。【選択図】図2

Description

本考案は、液体を脱気する中空糸脱気モジュール及び当該中空糸脱気モジュールを備えたインクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタは、微滴化したインクを被印字媒体に対して直接吹き付ける方式を用いた印刷機である。このようなインクジェットプリンタでは、印字中に、インク貯留部内部の圧力変動によりインク内の溶存気体がガス化し、ノズル詰まりを発生する可能性がある。その結果、著しく印刷品質を低下させるリスクがある。これは、長期使用時及び高速運転時に顕著に見られる。このような問題を解決するために、インクから溶存気体及び気泡を除去する脱気を行うことが有効である。インクを効果的に脱気する方法として、特許文献1には、インク貯留部からインクジェットヘッドに至るインク流路に中空糸膜を用いた中空糸脱気モジュールを取り付け、連続的にインクを脱気することが開示されている。
特許文献1に記載された中空糸脱気モジュールは、外部灌流型の中空糸脱気モジュールであり、複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束が筒体に収納されている。そして、中空糸膜の外側にインクを供給するとともに中空糸膜の内側を減圧することでインクを脱気し、筒体の側壁に形成された排出口から、脱気されたインクを排出する。
国際公開第2007/063720号
このような中空糸脱気モジュールをインクジェットプリンタに組み込むためには、圧力損失が低く、且つ、長寿命であることが求められる。この点、中空糸脱気モジュールを外部灌流型とすることで、圧力損失を低く抑えることが可能である。しかしながら、本考案者らが従来の中空糸脱気モジュールを用いてインクを脱気していたところ、中空糸膜の膜寿命に至る前に、中空糸脱気モジュールが液漏れする場合があることを発見した。
そこで、本考案者らが従来の中空糸脱気モジュールについて鋭意研究を行ったところ、インクの流速が高くなるほど、又はインクの粘度が高くなるほど、インクの流れにより、中空糸膜束を構成する中空糸膜の一部が排出口内に引き込まれて切断されやすくなる、との知見を得た。
そこで、本考案は、圧力損失が低く、且つ、長寿命化を図ることができる中空糸脱気モジュール及びインクジェットプリンタを提供することを課題とする。
本考案に係る中空糸脱気モジュールは、複数本の中空糸膜が円筒状に束ねられた中空糸膜束と、中空糸膜束が収容されて軸線方向に延びる筒体と、を備え、中空糸膜の外側に液体を供給するとともに中空糸膜の内側を減圧することで、液体を脱気する中空糸脱気モジュールであって、筒体の側壁に、脱気された液体を排出する排出口が形成されており、筒体の軸線方向と垂直かつ排出口を通る基準断面において、中空糸膜束が偏芯している。
本考案に係る中空糸脱気モジュールは、中空糸膜の外側に液体を供給するとともに中空糸膜の内側を減圧することで液体を脱気する外部灌流型である。このため、液体の圧力損失を低く抑えることができる。そして、筒体の軸線方向と垂直かつ排出口を通る基準断面において、中空糸膜束が偏芯している。このため、中空糸膜束を構成する中空糸膜が、液体の流れに乗って排出口に引き込まれるのを抑制することができる。これにより、中空糸膜の切断による液漏れの発生を抑制できるため、中空糸脱気モジュールの長寿命化を図ることができる。
また、基準断面において、排出口側における中空糸膜束と筒体との間隔をGとし、筒体の内径をDとした場合、G≧0.08Dであってもよい。この中空糸脱気モジュールによれば、排出口側における中空糸膜束と筒体との間隔と筒体の内径とを上記関係とすることで、中空糸膜が液体の流れに乗って排出口に引き込まれるのを適切に抑制することができる。
また、基準断面において、排出口側における中空糸膜束と筒体との間隔は、2.5mm以上であってもよい。この中空糸脱気モジュールによれば、排出口側における中空糸膜束と筒体との間隔を上記寸法とすることで、中空糸膜が液体の流れに乗って排出口に引き込まれるのを適切に抑制することができる。
また、前記筒体の前記軸線方向と垂直かつ前記排出口を通る基準断面において、前記中空糸膜束が前記排出口の反対側に偏芯してもよい。これにより、排出口のエッジ部分と中空糸膜との接触による糸切れを更に防止することができる。
本考案に係るインクジェットプリンタは、インク貯留部に貯留されたインクがインク流路を通ってインクジェットヘッドに供給されるインクジェットプリンタであって、上記の何れかの中空糸脱気モジュールがインク流路に取り付けられている。
本考案に係るインクジェットプリンタでは、上記中空糸脱気モジュールがインク流路に取り付けられているため、インク流路におけるインクの圧力損失を低く抑えることができるとともに、長期にわたってインクを脱気することができる。
本考案によれば、圧力損失が低く、且つ、長寿命化を図ることができる。
本考案に係るインクジェットプリンタの概略構成である。 本考案に係る中空糸脱気モジュールの概略断面図である。 図2に示す中空糸膜束の一部拡大図である。 図2に示すIV−IV線における断面図である。 図2に示す基準断面Aを示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態の中空糸脱気モジュール及びインクジェットプリンタについて詳細に説明する。本実施形態の中空糸脱気モジュールは、本考案の中空糸脱気モジュールを、インクを脱気する中空糸脱気モジュールに適用したものである。なお、全図中、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本考案に係るインクジェットプリンタの概略構成である。図1に示すように、本考案に係るインクジェットプリンタ11は、主に、インクを貯留するインクタンク等のインク貯留部12と、微滴化したインクを被印字媒体に対して直接吹き付けるインクジェットヘッド13と、インク貯留部12からインクが供給される第一インク供給管14と、インクジェットヘッド13にインクを供給する第二インク供給管15と、第一インク供給管14及び第二インク供給管15に取り付けられてインクを脱気する本考案に係る中空糸脱気モジュール1と、真空吸引する吸引ポンプ16と、吸引ポンプ16及び中空糸脱気モジュール1を接続する吸気管17と、を備える。なお、第一インク供給管14及び第二インク供給管15は、インク貯留部12からインクジェットヘッド13に至るインク流路である。
図2は、本考案に係る中空糸脱気モジュールの概略断面図である。図3は、図2に示す中空糸膜束の一部拡大図である。図4は、図2に示すIV−IV線における断面図である。図5は、図2に示す基準断面Aを示す図である。図1〜図5に示すように、中空糸脱気モジュール1は、複数本の中空糸膜2が円筒状に束ねられた中空糸膜束3と、中空糸膜束3を収容するハウジング4と、を備えている。中空糸脱気モジュール1は、中空糸膜2の外側にインクを供給するとともに中空糸膜2の内側を減圧することで、インクを脱気する。
中空糸膜2は、気体は透過するが液体は透過しない中空糸状の膜である。中空糸膜2の素材、膜形状、膜形態等は、特に制限されない。中空糸膜2の素材としては、例えば、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)などのポリオレフィン系樹脂、ポリジメチルシロキサンその共重合体などのシリコン系樹脂、PTFE、フッ化ビニリデンなどのフッ素系樹脂、が挙げられる。中空糸膜2の膜形状(側壁の形状)としては、例えば、多孔質膜、微多孔膜、多孔質を有さない均質膜(非多孔膜)、が挙げられる。中空糸膜2の膜形態としては、例えば、膜全体の化学的あるいは物理的構造が均質な対称膜(均質膜)、膜の化学的あるいは物理的構造が膜の部分によって異なる非対称膜(不均質膜)、が挙げられる。非対称膜(不均質膜)は、非多孔質の緻密層と多孔質とを有する膜である。この場合、緻密層は、膜の表層部分又は多孔質膜内部等、膜中のどこに形成されていてもよい。不均質膜には、化学構造の異なる複合膜、3層構造のような多層構造膜も含まれる。特にポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂を用いた不均質膜は、液体を遮断する緻密層を有するため、水以外の液体、例えばインクの脱気に特に好ましい。また、外部灌流型に用いる中空糸の場合は、緻密層が中空糸外表面に形成されていることが好ましい。
中空糸膜束3は、例えば、複数の中空糸膜2が簾状に織られた中空糸膜シート(不図示)により形成することができる。この場合、例えば、中空糸膜シートを筒状の仮芯に巻き付けて円筒状に束ね、円筒状に束ねられた中空糸膜シートの両端部を固定し、両端部が固定された中空糸膜シートから仮芯を抜く。これにより、中空糸膜束3の半径方向中心側に位置する膜束中空部3cに、中心パイプの無い中空糸脱気モジュール1を作成することができる。この場合、例えば、1インチ当たり30本〜90本の中空糸膜2で構成される中空糸膜シートにより中空糸膜束3を形成することで、中空糸膜束3の半径方向中心側に位置する膜束中空部3cに中心パイプが無くても、インクを偏流させずに流すことが可能となる。
ハウジング4は、筒体5と、第一蓋部6と、第二蓋部7と、を備えている。
筒体5は、中空糸膜束3が収容される部位である。筒体5は、軸線方向Lに延びる円筒状に形成されており、筒体5の両端部は、開口している。筒体5の一方側の開口端部である一方側開口端部5aに、第一蓋部6が取り付けられており、筒体5の他方側の開口端部である他方側開口端部5bに、第二蓋部7が取り付けられている。筒体5に対する第一蓋部6及び第二蓋部7の取り付けは、例えば、螺合、嵌合、接着等により行うことができる。
第一蓋部6は、筒体5から離れるに従い小径化するテーパ状に形成されている。第一蓋部6の先端部には、インクを第一蓋部6内に供給するための供給口6aが形成されている。供給口6aは、円形の開口であって、筒体5の中心軸線上に形成されている。供給口6aからは、第一インク供給管14を脱着可能に接続するための接続部6bが、軸線方向Lに沿って延びている。接続部6bは、円筒状に形成されており、接続部6bの内周面には、第一インク供給管14がねじ込まれる雌ネジ6cが形成されている。なお、接続部6bと第一インク供給管14との接続は、螺合に限定されるものではなく、例えば、嵌合により行ってもよい。
第二蓋部7は、筒体5から離れるに従い小径化するテーパ状に形成されている。第二蓋部7の先端部には、ハウジング4内から気体を吸引するための吸気口7aが形成されている。吸気口7aは、円形の開口であって、筒体5の中心軸線上に形成されている。吸気口7aからは、吸気管17を脱着可能に接続するための接続部7bが、軸線方向Lに沿って延びている。接続部7bは、円筒状に形成されており、接続部7bの内周面には、吸気管17がねじ込まれる雌ネジ7cが形成されている。なお、接続部7bと吸気管17との接続は、螺合に限定されるものではなく、例えば、嵌合により行ってもよい。
筒体5の側壁5cには、ハウジング4内からインクを排出する排出口5dが形成されている。排出口5dは、円形の開口である。排出口5dは、筒体5の軸線方向Lにおける中央よりも他方側開口端部5b側に形成されている。排出口5dからは、第二インク供給管15を脱着可能に接続するための接続部5eが、軸線方向Lと直交する方向に沿って延びている。接続部5eは、円筒状に形成されており、接続部5eの内周面には、第二インク供給管15がねじ込まれる雌ネジ5fが形成されている。なお、排出口5dと第二インク供給管15との連結は、螺合に限定されるものではなく、例えば、嵌合により行ってもよい。
筒体5、第一蓋部6及び第二蓋部7は、製造容易性の観点から、樹脂製であることが好ましい。この場合、筒体5、第一蓋部6及び第二蓋部7を、射出成型により製造することができる。また、筒体5、第一蓋部6及び第二蓋部7は、紫外線の照射により硬化するUVインクを使用する場合を考慮して、紫外線を透過しない色、例えば黒色であることが好ましい。
そして、中空糸膜束3の一方側膜束端部3aが、封止部8により筒体5の一方側開口端部5aに固定されており、中空糸膜束3の他方側膜束端部3bが、封止部9により筒体5の他方側開口端部5bに固定されている。
封止部8は、樹脂により形成されている。封止部8に用いる樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、紫外線硬化型樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が挙げられる。封止部8は、筒体5の軸線方向Lと垂直な断面において、膜束中空部3c以外の全域に充填されている。つまり、封止部8は、中空糸膜2間と、中空糸膜2の内側と、中空糸膜束3と筒体5の内壁との間と、にのみ封止部8が充填されている(図3(a)参照)。そして、封止部8には、膜束中空部3cと筒体5外部とを連通する連通口8aが形成されている。このため、供給口6aから第一蓋部6内に供給されたインクは、連通口8aからのみ筒体5内に供給され、筒体5内において、中空糸膜2の外側に供給される。
封止部9は、封止部8と同様の樹脂により形成されている。封止部9は、筒体5の軸線方向Lと垂直な断面において、中空糸膜2の内側以外の全域に充填されている。つまり、封止部9は、中空糸膜2の内側には充填されておらず、中空糸膜2間、中空糸膜束3と筒体5の内壁との間、膜束中空部3c、にのみ充填されている(図3(b)参照)。このため、筒体5に供給されたインクは、封止部9を超えて第二蓋部7側に流れ込むのが阻止される。また、中空糸膜2の内側と第二蓋部7の内側とが連通されているため、吸引ポンプ16により吸気口7aから吸気することで、中空糸膜2の内側が減圧される。
そして、筒体5の軸線方向Lと垂直かつ排出口5dを通る基準断面Aにおいて、中空糸膜束3が偏芯している。具体的に説明すると、封止部8は、中空糸膜束3の一方側膜束端部3aの中心軸線と筒体5の中心軸線とが同じ位置となるように、中空糸膜束3の一方側膜束端部3aを筒体5に固定している。一方、封止部9は、中空糸膜束3の他方側膜束端部3bの中心軸線が筒体5の中心軸線に対して偏芯した位置となるように、中空糸膜束3の他方側膜束端部3bを筒体5に固定している。偏芯する位置は、特に限定されないが、排出口5dのエッジ部分と中空糸膜との接触による糸切れを防止する観点から、封止部9において、他方側膜束端部3bの中心軸線が筒体5の中心軸線に対して排出口5dの反対側に偏芯していることが好ましい。これにより、基準断面Aでは、中空糸膜束3が排出口5dの反対側に偏芯した状態となる。なお、基準断面Aは、筒体5の軸線方向Lと垂直かつ排出口5dを通る断面であれば、如何なる位置の断面であってもよい。例えば、排出口5dは、軸線方向Lにおいて所定の長さを有するが、基準断面Aは、排出口5dの軸線方向Lにおける如何なる位置を通る断面であってもよい。
ここで、基準断面Aにおいて、排出口5d側における中空糸膜束3と筒体5との間隔をGとし、筒体5の内径をDとする。なお、間隔Gは、排出口5d側における中空糸膜束3と筒体5との間の隙間の寸法である。この場合、次の式(1)の関係を満たすように、筒体5に対する中空糸膜束3の位置が特定されることが好ましい。
G≧0.08D …(1)
また、基準断面Aにおいて、排出口5d側における中空糸膜束3と筒体5との間の間隔Gは、2.5mm以上であることが好ましい。2.5mm以上とすることで、排出口5dのエッジ部分と中空糸膜との接触による糸切れを防止することが可能となり、インク等の、ハウジング内を灌流する流体の流速を上昇させることができる。一方、間隔Gは、十分な膜面積を確保する観点から、4.0mm以下であることがより好ましい。
なお、筒体5の内径Dと、中空糸膜束3の軸線方向Lにおける長さと比は、1:1〜1:6であることが好ましい。
次に、中空糸脱気モジュール1によるインクの脱気方法について説明する。
インク貯留部12から第一インク供給管14に供給されたインクは、供給口6aから第一蓋部6内に供給される。第一蓋部6内に供給されたインクは、連通口8aを通って膜束中空部3cに供給される。膜束中空部3cに供給されたインクは、中空糸膜束3を構成する各中空糸膜2の間を通って筒体5の半径方向外側に流れていく。つまり、膜束中空部3cに供給されたインクは、筒体5内において、中空糸膜2の外側に供給される。このとき、吸引ポンプ16を作動させて吸気口7aからハウジング4内を吸気することで、中空糸膜2の内側が減圧される。すると、インクが中空糸膜2間を通過する際に、インクから溶存気体及び気泡が中空糸膜2の内側に引き込まれる。これにより、インクの脱気が行われる。
そして、脱気されたインクは、排出口5dから第二インク供給管15に流れ込み、第二インク供給管15からインクジェットヘッド13に供給される。このとき、中空糸膜束3を構成する各中空糸膜2は、排出口5dから第二インク供給管15に流れ込むインクの流れに乗って、排出口5d側に引っ張られる。しかしながら、基準断面Aにおいて中空糸膜束3偏芯しているため、中空糸膜2が排出口5dに引き込まれ難くなる。
このように、本実施形態に係る中空糸脱気モジュール1は、中空糸膜2の外側にインクを供給するとともに中空糸膜2の内側を減圧することでインクを脱気する外部灌流型である。このため、インクの圧力損失を低く抑えることができる。これにより、例えば、インクの自重によりインク貯留部12からインクジェットヘッド13にインクを供給するインクジェットプリンタ11に中空糸脱気モジュール1を搭載しても、適切にインクジェットヘッド13にインクを供給することができる。
そして、筒体5の軸線方向Lと垂直かつ排出口5dを通る基準断面Aにおいて、中空糸膜束3が偏芯している。このため、中空糸膜束3を構成する中空糸膜2が、インクの流れに乗って排出口5dに引き込まれるのを抑制することができる。これにより、中空糸膜2の切断による液漏れの発生を抑制できるため、中空糸脱気モジュール1の長寿命化を図ることができる。この場合、基準断面Aにおいて、中空糸膜束3が排出口4aの反対側に偏芯することにより、排出口4aのエッジ部分と中空糸膜2との接触による糸切れを更に防止することができる。
また、排出口5d側における中空糸膜束3と筒体5との間隔Gと筒体5の内径DとをG≧0.08Dの関係とすることで、中空糸膜2がインクの流れに乗って排出口5dに引き込まれるのを適切に抑制することができる。
また、排出口5d側における中空糸膜束3と筒体5との間隔Gを2.5mm以上とすることで、中空糸膜2がインクの流れに乗って排出口5dに引き込まれるのを適切に抑制することができる。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンタ11では、第一インク供給管14及び第二インク供給管15を備えるインク流路に中空糸脱気モジュール1が取り付けられているため、インク流路におけるインクの圧力損失を低く抑えることができるとともに、長期にわたってインクを脱気することができる。これにより、例えば、インクの自重によりインク貯留部12からインクジェットヘッド13にインクを供給するインクジェットプリンタ11であっても、適切にインクジェットヘッド13にインクを供給することができる。
以上、本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、間隔Gと内径Dとの関係及び間隔Gの寸法を具体的に示したが、これらは当該関係及び寸法に限定されるものではない。また、上記実施形態では、膜束中空部3cに中心パイプを備えないものとして説明したが、膜束中空部3cに中心パイプを備えるものであってもよい。また、上記実施形態では、脱気する液体としてインクを例示して説明したが、脱気する液体はインク以外の液体であってもよい。
1…中空糸脱気モジュール、2…中空糸膜、3…中空糸膜束、3a…一方側膜束端部、3b…他方側膜束端部、3c…膜束中空部、4…ハウジング、4a…排出口、5…筒体、5a…一方側開口端部、5b…他方側開口端部、5c…側壁、5d…排出口、5e…接続部、5f…雌ネジ、6…第一蓋部、6a…供給口、6b…接続部、6c…雌ネジ、7…第二蓋部、7a…吸気口、7b…接続部、7c…雌ネジ、8…封止部、8a…連通口、9…封止部、11…インクジェットプリンタ、12…インク貯留部、13…インクジェットヘッド、14…第一インク供給管、15…第二インク供給管、16…吸引ポンプ、17…吸気管、A…基準断面、D…内径、G…間隔、L…軸線方向。

Claims (5)

  1. 複数本の中空糸膜が円筒状に束ねられた中空糸膜束と、前記中空糸膜束が収容されて軸線方向に延びる筒体と、を備え、前記中空糸膜の外側に液体を供給するとともに前記中空糸膜の内側を減圧することで、前記液体を脱気する中空糸脱気モジュールであって、
    前記筒体の側壁に、脱気された前記液体を排出する排出口が形成されており、
    前記筒体の前記軸線方向と垂直かつ前記排出口を通る基準断面において、前記中空糸膜束が偏芯している、
    中空糸脱気モジュール。
  2. 前記基準断面において、前記排出口側における前記中空糸膜束と前記筒体との間隔をGとし、前記筒体の内径をDとした場合、
    G≧0.08Dである、
    請求項1に記載の中空糸脱気モジュール。
  3. 前記基準断面において、前記排出口側における前記中空糸膜束と前記筒体との間隔は、2.5mm以上である、
    請求項1又は2に記載の中空糸脱気モジュール。
  4. 前記筒体の前記軸線方向と垂直かつ前記排出口を通る基準断面において、前記中空糸膜束が前記排出口の反対側に偏芯している、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の中空糸脱気モジュール。
  5. インク貯留部に貯留されたインクがインク流路を通ってインクジェットヘッドに供給されるインクジェットプリンタであって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の中空糸脱気モジュールが前記インク流路に取り付けられている、
    インクジェットプリンタ。
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