JP3194977U - 耐摩耗性を有する転造平ダイス - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性及び加工精度を向上した耐摩耗性転造平ダイスを提供する。【解決手段】固定平ダイス１０と、固定平ダイス１０に対向する可動平ダイス２０と、から構成し、固定平ダイス１０と可動平ダイス２０との対向面には、転造面１００が設けられ、転造面１００には、転造領域１３が設けられる。転造領域１３の左右上下には、第１転造領域１４及び第２転造領域１５が設けられる。転造領域１３の下方には、傾斜形状のバリ除去部１６が形成される。固定平ダイス１０及び可動平ダイス２０の表面には、耐摩耗性、耐熱性及び耐金属疲労性を有する硬質金属皮膜又は硬化処理層が設けられる。【選択図】図１
Description
本考案は、耐摩耗性を有する転造平ダイスに関し、特に、耐摩耗性、耐熱性及び耐久性を有し、金属疲労を抑制して安定に使用することができ、経済的な転造平ダイスを提供することができる耐摩耗性を有する転造平ダイスに関する。
一般に、ねじ、ボルト、ねじロッドなどの表面にねじ山を有する螺合物は、原型が冷間鍛造によって成形された後、転造装置によって材料に所望のねじ山が形成され、製品となる。
これらの螺合物は、プラス溝、マイナス溝などの外力が加えられる端面を有する。また、外周面に沿って、加工によって表面が突出した螺旋状のねじ山面が構成される。これにより、利便性高く物体に螺入することができる。螺旋状のねじ山面は、相対する左右側面に斜めの歯部を有する転造平ダイスを備えた転造装置によって形成される。
転造平ダイスは、長期に渡って加工物の転造成形を行うと、摩損して加工物が滑りやすくなり、加工の際にねじが変形したり、加工誤差が発生したりする。このことは、不良率が高くなり、コストが上昇する原因となっている。
本考案の目的は、転造平ダイスが摩損し、転造時に加工物が滑る現象の発生を低減し、安定性、耐久性及び加工精度を高めた耐摩耗性を有する転造平ダイスを提供することにある。
本考案の耐摩耗性を有する転造平ダイスは、固定平ダイスと、固定平ダイスに対向する可動平ダイスとからなる。２つの平ダイスの対向面には、転造面が設けられ、該転造面は、被加工物にねじ山を成形する加工刃として用いられる。
転造面には、転造領域が設けられ、概転造領域は、左右上下に設けられた第１転造領域及び第２転造領域を有する。転造領域の下方には、傾斜形状のバリ除去部が形成される。
被加工物が固定平ダイスと可動平ダイスとの間に配置され、可動平ダイスを前進させると、固定平ダイス及び可動平ダイスの転造面によって被加工物にねじ山が成形される。
固定平ダイス及び可動平ダイスの表面には、耐摩耗性、耐熱性及び耐金属疲労性を付与する硬質金属皮膜又は硬化処理層が設けられる。
本考案の耐摩耗性を有する転造平ダイスの特徴としては、転造平ダイスの表面に、耐摩耗性、耐熱性及び耐金属疲労性を有する硬質金属皮膜又は硬化処理層が設けられる。これにより、摩損及び金属疲労を低減することができ、安定的に使用することができ、経済的な転造平ダイスを提供することができる。
本考案は、摩損して転造時に加工物が滑る現象の発生を低減し、安定性及び耐久性が高く、経済的な転造平ダイスを提供することができる耐摩耗性を有する転造平ダイスを提供するものである。
図１を参照する。図１に示すように、本考案の耐摩耗性を有する転造平ダイスは、固定平ダイス１０と可動平ダイス２０とからなる。固定平ダイス１０と可動平ダイス２０とは、固定台４１と可動台４０１とにそれぞれ装着される。固定平ダイス１０と可動平ダイス２０との間には、加工物３０が配置される。固定平ダイス１０及び可動平ダイス２０は、押圧ブロック４３によって押圧され、ねじ４２によって固定される。
固定平ダイス１０と可動平ダイス２０とは、対向設置される。固定平ダイス１０及び可動平ダイス２０には、転造面１００がそれぞれ設けられる。転造面１００には、広範囲の転造領域１３が設けられ、転造領域１３の範囲内において、上下左右に第１の転造領域１４及び第２の転造領域１５が設けられる。また、転造領域１３の下方には、傾斜形状のバリ除去部１６が設けられる。
被加工物３０は、固定平ダイス１０と可動平ダイス２０との間に設置される。可動平ダイス２０を移動させると、加工物３０は、固定平ダイス１０の前方の入刃端１１から可動平ダイス２０に牽引されて前進し、第１の転造領域１４、転造領域１３及び第２の転造領域１５に順番に接触することによって表面にねじ山が転造される。バリ除去部１６は、加工物３０のバリを除去する。加工物３０は、出刃端１２から排出される。
本考案の耐摩耗性を有する転造平ダイスの特徴としては、転造平ダイスの表面に、耐摩耗性、耐熱性及び耐金属疲労性を有する硬質金属皮膜又は硬化処理層が設けられる。これにより、摩損及び金属疲労を低減することができ、安定的に使用することができ、経済的な転造平ダイスを提供することができる。
上述の説明から分かるように、本考案の耐摩耗性を有する転造平ダイスは、構造が簡単であり、従来の転造平ダイスの欠点を改良したものである。
１０ 固定平ダイス
１１ 入刃端
１２ 出刃端
１３ 転造領域
１４ 第１の転造領域
１５ 第２の転造領域
２０ 可動平ダイス
３０ 加工物
４１ 固定台
４０１ 可動台
４２ ねじ
４３ 押圧ブロック
１００ 転造面
１１ 入刃端
１２ 出刃端
１３ 転造領域
１４ 第１の転造領域
１５ 第２の転造領域
２０ 可動平ダイス
３０ 加工物
４１ 固定台
４０１ 可動台
４２ ねじ
４３ 押圧ブロック
１００ 転造面
Claims (1)
- 固定平ダイスと、固定平ダイスに対向する可動平ダイスとからなる転造平ダイスであって、
前記固定平ダイスと前記可動平ダイスとの対向面には、転造面が設けられ、
概転造面には、転造領域が設けられ、概転造領域の左右上下に第１転造領域及び第２転造領域が設けられ、前記転造領域の下方には、傾斜形状のバリ除去部が形成され、
前記固定平ダイス及び前記可動平ダイスの転造面には、耐摩耗性、耐熱性及び耐金属疲労性を付与する硬質金属皮膜又は硬化処理層が設けられてなり、
前記固定平ダイスと前記可動平ダイスとの間に被記加工物をおいて、概可動平ダイスを前進させることにより前記転造面によって前記加工物にねじ山を成形する、ことを特徴とする耐摩耗性転造平ダイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014005403U JP3194977U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 耐摩耗性を有する転造平ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014005403U JP3194977U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 耐摩耗性を有する転造平ダイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3194977U true JP3194977U (ja) | 2014-12-18 |
Family
ID=52145960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014005403U Expired - Fee Related JP3194977U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 耐摩耗性を有する転造平ダイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3194977U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020003530A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 日東精工株式会社 | 平ダイス |
| CN111069490A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-28 | 浙江群展精密紧固件股份有限公司 | 一种汽车电子元件用小螺栓高精度螺纹加工装置 |
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2014
- 2014-10-09 JP JP2014005403U patent/JP3194977U/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| WO2020003530A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 日東精工株式会社 | 平ダイス |
| CN111069490A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-28 | 浙江群展精密紧固件股份有限公司 | 一种汽车电子元件用小螺栓高精度螺纹加工装置 |
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