JP3194643U - 固定子巻線機の送線巻線機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】木綿糸を送線かぎ針の引返し部に押し込むことができ、くくり抜けの確率を低下させ、装置の稼動スピードを高め、装置の安定性を向上させる固定子巻線機の送線巻線機構を提供する。【解決手段】送線口1と、巻線かぎ針2とを備える固定子巻線機の送線巻線機構であって、送線口連接棒12と、巻線かぎ針連接棒22と、位置ずれカム3と、位置ずれカムの上層カムと送線口連接棒とを連結するための第1のレバーロッカーアームモジュール4と、位置ずれカムの下層カムと巻線かぎ針連接棒とを連結するための第2のレバーロッカーアームモジュール5と、をさらに備え、第1、および第2のレバーロッカーアームモジュールは互いに独立に稼動され、位置ずれカムは、上層と下層の起伏度が一致しているとともに、互いに水平にずれている。【選択図】図1
Description
本考案は、機械装置の分野に属し、具体的に、モータ固定子のコイルの巻線機の送線巻線機構に関する。
モータ固定子のコイル組に緩みが発生することを避けるために、現在の固定子メーカーはいずれも巻上げた後の固定子に対して巻線作業を行い、具体的には、細い糸でコイル組の周りをくくり付ける作業を行う。これらのメーカーは、多数が既に機械化装置を導入して固定子の巻線作業を行っており、巻線機の設計において、送線口及び巻線かぎ針を有し、巻線かぎ針は、送線口に接近して糸を取った後に引取り、木綿糸が1つの丸結び目を作るように一定の角度に反転させた後、かぎ針の引返し部を進退して巻線過程を完了するように、固定子銅コイルの上側と下側との間で往復し、送線口は、巻線かぎ針が糸を取るように、巻線かぎ針と同時に上昇させ或いは固定子銅コイルの同側まで降下させる必要がある。つまり、木綿糸が銅コイルの上側を跨ると、送線口及び巻線かぎ針は同時に銅コイルの下側まで降下し、(送線口は巻線かぎ針よりもやや低い)送線かぎ針は銅コイルの下側を通じて糸を取り、引取り、送線口及び巻線かぎ針が同時に上昇し、木綿糸が銅コイル下側を跨ると、送線口及び巻線かぎ針は同時に銅コイルの上側まで上昇し、(送線口は巻線かぎ針よりもやや高い)送線かぎ針は銅コイルの上側を通じて糸を取り、引取り、送線口及び巻線かぎ針は同時に降下する。送線口及び巻線かぎ針の同期昇降を実現するために、従来の巻線機の送線巻線機構は1つの起伏カムを用い、レバーロッカーアームモジュールを介して巻線かぎ針の連接棒に連結され、巻線かぎ針の連接棒は送線口の連接棒に対して固定されている。従って、カムの回動時に、レバーロッカーアームモジュールを介して伝動され、送線口及びかぎ針は同期昇降動きを実現できる。しかし、このような送線巻線機構は、以下のような問題がある。即ち、巻線かぎ針は、木綿糸が銅コイルをしっかりくくり付くことができるように、銅コイルの下側から引取る時に、木綿糸を銅コイルの根部(銅コイルの下側に等ピッチで配列された若干の根部を有し、根部は固定子の鉄心に繋がれ、銅コイルの根部と固定子の鉄心の接する箇所は、スロット紙を利用して銅コイルの根部を被覆している)に密着させなければならないが、上記の構成における送線口及び巻線かぎ針が完全に同期昇降するため、巻線かぎ針が銅コイルの下側で木綿糸を引取った場合、送線口及び銅コイルの根部、固定子の鉄心の上部が同一高さに近接して、巻線かぎ針を引取る時に、木綿糸は固定子の鉄心の上部と摩擦してしまい、木綿糸に毛羽立ちひいては断線が発生することがある。また、巻線かぎ針と送線口が上昇する時、木綿糸はまだ銅コイルの根部に被覆されたスロット紙に密着しており、上昇時に、木綿糸はスロット紙エッジと摩擦しやすくて、スロット紙に引っ掛け、巻線かぎ針を引取ると、木綿糸は引返し部へ滑り込むが、巻線かぎ針を引取る時に、かぎ針の引返し部と木綿糸はほとんど同一水平に位置し、巻線機が高速に稼動する場合、木綿糸が巻線かぎ針の引返し部の入口を跨ることで、くくり抜ける可能性があり、巻線機の全体稼動效率を低減させている。
上記従来の技術の不足に対し、本考案の解决しようとする課題は、巻線機の送線口を繰り上げて擡げることができ、銅コイルの下側から巻線を引取る場合に固定子の鉄心と摩擦しないように保証し、木綿糸の断線や木綿糸の毛羽立ちの確率を低減させて、木綿糸と銅コイル保護用のスロット紙とが互いに摩擦してスロット紙に引っ掛けることがないようにすると共に、送線口が繰り上げてもたげ/降下して、木綿糸を巻線かぎ針の引返し部へ押し込むことができ、くくり抜けの確率を低減させ、装置の稼動スピードを高め、装置の安定性を向上した固定子巻線機の送線巻線機構を提供することにある。
上記目的を実現するために、本考案は以下の通りである。
送線口と、巻線かぎ針とを備える固定子巻線機の送線巻線機構であって、送線口連接棒と、巻線かぎ針連接棒と、位置ずれカムと、前記位置ずれカムの上層カムと前記送線口連接棒とを連結するための第1のレバーロッカーアームモジュールと、前記位置ずれカムの下層カムと前記巻線かぎ針連接棒とを連結するための第2のレバーロッカーアームモジュールと、をさらに備え、前記第1のレバーロッカーアームモジュールと前記第2のレバーロッカーアームモジュールは互いに独立に稼動され、前記位置ずれカムは、上層と下層の起伏度が一致しているカムであり、前記位置ずれカムは、カムの回動方向で下層が上層よりも後にずれていることを特徴とする。
送線口と、巻線かぎ針とを備える固定子巻線機の送線巻線機構であって、送線口連接棒と、巻線かぎ針連接棒と、位置ずれカムと、前記位置ずれカムの上層カムと前記送線口連接棒とを連結するための第1のレバーロッカーアームモジュールと、前記位置ずれカムの下層カムと前記巻線かぎ針連接棒とを連結するための第2のレバーロッカーアームモジュールと、をさらに備え、前記第1のレバーロッカーアームモジュールと前記第2のレバーロッカーアームモジュールは互いに独立に稼動され、前記位置ずれカムは、上層と下層の起伏度が一致しているカムであり、前記位置ずれカムは、カムの回動方向で下層が上層よりも後にずれていることを特徴とする。
本考案の一実施の形態として、前記位置ずれカムの上層と下層の水平同軸のずれ角度は10〜90度である。
本考案の作動過程は、以下の通りである。
1、木綿糸は、巻線機にプリセットした起動工程において待巻線固定子の銅コイルの上側に掛けており、伝動モジュールで位置ずれカムを動かして稼動させ、位置ずれカムの稼動時に、まず上層カムが波の谷に達し、第1のレバーロッカーアームモジュールを介して送線口連接棒を動かすことによって、送線口を降下させる。
1、木綿糸は、巻線機にプリセットした起動工程において待巻線固定子の銅コイルの上側に掛けており、伝動モジュールで位置ずれカムを動かして稼動させ、位置ずれカムの稼動時に、まず上層カムが波の谷に達し、第1のレバーロッカーアームモジュールを介して送線口連接棒を動かすことによって、送線口を降下させる。
2、位置ずれカムが一定の角度に回動すると、下層カムは波の谷に達し、第2のレバーロッカーアームモジュールを介して巻線かぎ針連接棒を動かすことによって、巻線かぎ針を降下させる。
3、巻線かぎ針が固定子の銅コイル下側の根部の隙間を跨って、送線口に近接して糸を取り、引取って、下側の巻線が完了する。
4、位置ずれカムを引き続き稼動させると、上層カムは波の山に達し、第1のレバーロッカーアームモジュールを介して送線口連接棒を動かすことによって、送線口をもたげ、位置ずれカムが回動してさらにステップ2と同じ角度まで回動すると、下層カムは波の山に達し、第2のレバーロッカーアームモジュールを介して巻線かぎ針連接棒を動かすことによって、巻線かぎ針をもたげ、巻線かぎ針は固定子の銅コイル上側を跨って、送線口に近接して糸を取り、引取って、上側の巻線が完了する。
5、巻線固定子は一定の角度に自ら回転し、次の位置の巻線作業を行うことになる。
当該固定子巻線機の送線巻線機構によれば、位置ずれカムと独立に動く第1のレバーロッカーアームモジュール及び第2のレバーロッカーアームモジュールを用いて送線口連接棒、巻線かぎ針連接棒をそれぞれに動かすため、巻線機の送線口を繰り上げてもたげることができ、銅コイルの下側から巻線を引取る場合に固定子の鉄心と摩擦しないように保証し、木綿糸の断線や木綿糸の毛羽立ちの確率を低減させ、木綿糸が銅コイル保護用のスロット紙と互いに摩擦してスロット紙に引っ掛けることがないようにすると共に、送線口を繰り上げてもたげ/降下して、木綿糸を送線かぎ針の引返し部に押し込むことができ、くくり抜けの確率を低下させ、装置の稼動スピードを高め、装置の安定性を向上させる。
図1〜図4に示すように、固定子巻線機の送線巻線機構は、送線口1と、巻線かぎ針2とを備えている。さらに、送線口連接棒12と、巻線かぎ針連接棒22と、位置ずれカム3と、前記位置ずれカム3の上層カムと前記送線口連接棒12とを連結するための第1のレバーロッカーアームモジュール4と、前記位置ずれカム3の下層カムと前記巻線かぎ針連接棒22とを連結するための第2のレバーロッカーアームモジュール5と、を備え、前記第1のレバーロッカーアームモジュール4と前記第2のレバーロッカーアームモジュール5は互いに独立に稼動され、前記位置ずれカム3は、上層と下層の起伏度が一致しているカムであり、前記位置ずれカム3は、カムの回動方向で下層が上層よりも後にずれていることを特徴とする。
本考案の一実施の形態として、前記位置ずれカム3の上層と下層の水平同軸のずれ角度は35度である。
本考案の作動過程は、以下の通りである。
1、木綿糸は、巻線機にプリセットした起動工程において待巻線固定子の銅コイルの上側に掛けており、伝動モジュールで位置ずれカム3を動かして稼動させ、位置ずれカム3の稼動時に、まず上層カムが波の谷に達し、第1のレバーロッカーアームモジュール4を介して送線口連接棒12を動かすことによって、送線口1を降下させる。
1、木綿糸は、巻線機にプリセットした起動工程において待巻線固定子の銅コイルの上側に掛けており、伝動モジュールで位置ずれカム3を動かして稼動させ、位置ずれカム3の稼動時に、まず上層カムが波の谷に達し、第1のレバーロッカーアームモジュール4を介して送線口連接棒12を動かすことによって、送線口1を降下させる。
2、位置ずれカム3が一定の角度に回動すると、下層カムは波の谷に達し、第2のレバーロッカーアームモジュール5を介して巻線かぎ針連接棒22を動かすことによって、巻線かぎ針2を降下させる。
3、巻線かぎ針2が固定子の銅コイル下側の根部の隙間を跨って、送線口1に近接して糸を取り、引取って、下側の巻線が完了する。
4、位置ずれカム3を引き続き稼動させると、上層カムは波の山に達し、第1のレバーロッカーアームモジュール4を介して送線口連接棒12を動かすことによって、送線口1をもたげ、位置ずれカム3が回動してさらにステップ2と同じ角度まで回動すると、下層カムは波の山に達し、第2のレバーロッカーアームモジュール5を介して巻線かぎ針連接棒22を動かすことによって、巻線かぎ針2をもたげ、巻線かぎ針2は固定子の銅コイル上側を跨って、送線口1に近接して糸を取り、引取って、上側の巻線が完了する。
5、巻線固定子は一定の角度に自ら回転し、次の位置の巻線作業を行うことになる。
当該固定子巻線機の送線巻線機構によれば、位置ずれカム3と独立に動く第1のレバーロッカーアームモジュール4及び第2のレバーロッカーアームモジュール5を用いて送線口連接棒12、巻線かぎ針連接棒22をそれぞれに動かすため、巻線機の送線口1を繰り上げてもたげることができ、銅コイルの下側から巻線かぎ針2を引取る場合に固定子の鉄心と摩擦しないように保証し、木綿糸の断線や木綿糸の毛羽立ちの確率を低減させ、木綿糸が銅コイル保護用のスロット紙と互いに摩擦してスロット紙に引っ掛けることがないようにすると共に、送線口1を繰り上げてもたげ/降下して、木綿糸を送線かぎ針2の引返し部に押し込むことができ、くくり抜けの確率を低下させ、装置の稼動スピードを高め、装置の安定性を向上させる。
当業者にとって、以上で説明した技術案及び構想に基づいてなされた他の様々な対応する変更及び変形を行うことができ、これらの変更及び変形はいずれも実用新案登録請求の範囲に属すべきであることが理解できる。
1 送線口;
12 送線口連接棒;
2 巻線かぎ針;
22 巻線かぎ針連接棒;
3 位置ずれカム;
4 第1のレバーロッカーアームモジュール;
5 第2のレバーロッカーアームモジュール。
12 送線口連接棒;
2 巻線かぎ針;
22 巻線かぎ針連接棒;
3 位置ずれカム;
4 第1のレバーロッカーアームモジュール;
5 第2のレバーロッカーアームモジュール。
Claims (2)
- 送線口と、巻線かぎ針とを備える固定子巻線機の送線巻線機構であって、送線口連接棒と、巻線かぎ針連接棒と、位置ずれカムと、前記位置ずれカムの上層カムと前記送線口連接棒とを連結するための第1のレバーロッカーアームモジュールと、前記位置ずれカムの下層カムと前記巻線かぎ針連接棒とを連結するための第2のレバーロッカーアームモジュールと、をさらに備え、前記第1のレバーロッカーアームモジュールと前記第2のレバーロッカーアームモジュールは互いに独立に稼動され、前記位置ずれカムは、上層と下層の起伏度が一致しているカムであり、前記位置ずれカムは、カムの回動方向で下層が上層よりも後にずれていることを特徴とする固定子巻線機の送線巻線機構。
- 前記位置ずれカムの上層と下層の水平同軸のずれ角度は10〜90度であることを特徴とする請求項1に記載の固定子巻線機の送線巻線機構。
Priority Applications (1)
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JP2014005004U JP3194643U (ja) | 2014-09-19 | 2014-09-19 | 固定子巻線機の送線巻線機構 |
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CN111725955A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-09-29 | 江苏本格自动化科技有限公司 | 一种伺服定子双面绑线机 |
CN113903579A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-07 | 东莞市鑫华翼自动化科技有限公司 | 一种变压器接地铜箔自动生产装置、方法及系统 |
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2014
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