JP3194533B2 - 指示計器の計測回路 - Google Patents

指示計器の計測回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指示計器の計測回路に係
り、特に入力信号の周波数に応じた値を指示計器に表示
させる指示計器の計測回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の速度計、エンジンの回転
計等のセンサからの入力信号の周波数を計測する指示計
器の計測回路において、特定の周波数帯を除去して指針
の不要な振れを防止するため、周波数を計測してディジ
タル値に変換した後、シフトレジスタ回路による遅延回
路で遅延させて元の値に加算することにより特定の周波
数成分を除去するように構成されたディジタルフィルタ
回路を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
指示計器の計測回路によった場合、フィルタ処理の1ク
ロック分の遅延には計測されたディジタル値のビット数
と同じ数のシフトレジスタが必要であった。すなわち、
クロック周波数を8192Hz,分解能を32ビット,
遅延時間を125msecとすると、必要なシフトレジ
スタの数は、 32×8192×0.125=32768 (個) となり、計測分解能により膨大な数のシフトレジスタが
必要であった。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、簡易な回路構成で指示計器の不要な針振れを防
止することができる指示計器の計測回路を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明では、図1に示す原理図のとおりに構成し
た。
【0006】すなわち、入力信号S(f)の周波数に応
じた周波数fの略矩形波信号S1 を生成する信号生成手
段1と、信号生成手段1よりの出力略矩形波信号S1
クロックパルスCpでサンプリングしてクロックパルス
Cpに同期したエッジ検出信号S2 を出力するエッジ検
出手段2と、エッジ検出手段2よりのエッジ検出信号S
2 をクロックパルスCpに同期して所定時間τ遅延させ
て出力する遅延手段3と、エッジ検出手段2よりのエッ
ジ検出信号S2 と遅延手段3よりの出力遅延信号S3
を入力し入力信号S(f)の周波数fに応じたディジタ
ル値Axに変換して出力することにより入力信号S
(f)の周波数fを計測する周波数−計測値変換手段4
とを具備し、周波数−計測値変換手段4の計測値Axを
指示計器5に出力するよう構成した。
【0007】
【作用】上記構成の本発明によれば、それぞれクロック
パルスCpに同期したエッジ検出手段2よりのエッジ検
出信号Sとエッジ検出信号S2より所定時間τ遅延し
た遅延手段3よりの出力遅延信号S3とが周波数−計測
値変換手段4に入力されるので、F=n/2/τ(nは
奇数の正の整数)なる周波数Fを中心とした帯域が周波
数−計測値変換手段4の出力ディジタル値Axより除去
されるよう作用する。以上のように、1系列の遅延手段
3により構成できるので、構成を簡単にできる。
【0008】
【実施例】図2は本発明の一実施例の計測回路を含むブ
ロック図である。
【0009】同図中、計測回路10は、発振回路11、
クロック発生回路12、信号生成手段である波形整形回
路13、エッジ検出手段であるエッジ検出回路14、遅
延手段であるシフトレジスタ回路15、周波数−計測値
変換手段を構成するエッジ加算回路16、ゲート回路1
7、加算回路18ならびに積分フィルタ回路19、20
により構成されている。
【0010】図2中、21は駆動回路、5は指示計器を
示し、本実施例では交差コイル式計器が適用されてい
る。
【0011】図3は、交差コイル式計器の要部の斜視図
である。交差コイル式計器5は、機械的交差角が90°
となるように配設されたsinコイル23及びcosコ
イル24、これらのコイルの内部空間に配設された可動
磁石25、可動磁石25の中心部から上方に延出された
指針軸26及び指針軸26の上端部に固定された指針2
7よりなっている。
【0012】上記構成の交差コイル式計器5は、sin
コイル23及びcosコイル24に、それぞれ図4に示
す電気角が互いに90°異なる位相差を有する正弦波I
及び余弦波IIの電気角Aに相当するレベルの信号が供
給されて動作する。
【0013】本実施例では、エンジンの回転数に応じた
周波数fを有する入力信号S(f)が計測回路10に入
力され、計測回路10で入力信号S(f)の周波数に応
じた振幅の出力信号Axに変換され、更にその出力信号
Axが駆動回路21により出力信号Axの増減に応じて
位相が進みあるいは遅れる信号に変換され交差コイル式
計器5に供給される構成とされている。この信号の位相
角が交差コイル式計器5の電気角Aに相当する。
【0014】図2中、例えばエンジン回転軸に連結され
たタコメータからの周波数fを有する交流の入力信号S
(f)が波形整形回路13に入力され、略矩形波からな
る矩形波信号S1 に整形された後エッジ検出回路14に
入力される。本実施例では、入力信号S(f)の周波数
は、エンジンの回転数30rpmに対して1Hzに設定
している。
【0015】またクロック発生回路12は、発振回路1
1よりの発振信号をもとに入力信号S(f)よりも高い
周波数を有するクロックパルスCpを発生する。クロッ
クパルスCpは、エッジ検出回路14、シフトレジスタ
回路15、エッジ加算回路16、積分フィルタ回路19
に供給されている。
【0016】本実施例では、クロックパルスCpの周波
数は8192Hzとし、計測回路10の出力信号Axの
値が1024に対して交差コイル式計器5の電気角Aが
90°となるような比率に設定し、9000rpm(3
00Hz)の回転数に対してAxの値が3072の比率
となり、交差コイル式計器5の電気角Aが270°の比
率になるように設定している。
【0017】図5は、エッジ検出回路14、シフトレジ
スタ回路15、及びエッジ加算回路16の具体的な回路
図、図6はそれぞれの回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【0018】図5に示す如くエッジ検出回路14は、矩
形波信号S1 が入力されるD形フリップフロップ28と
そのQ出力が入力されるD形フリップフロップ29、D
形フリップフロップ28のQ出力並びにD形フリップフ
ロップ29のQB出力が入力されるアンド回路30から
なり、矩形波信号S1 をクロック発生回路12よりのク
ロックパルスCpによってサンプリングし、クロックパ
ルスCpの立ち上がりエッジに同期して矩形波信号S1
の立ち上がりエッジを検出する。
【0019】またシフトレジスタ回路15は、直列に接
続された複数のD形フリップフロップ301,302,…3
m により構成され、クロックパルスCpにより順次ビ
ット列がシフトされてエッジ検出回路14よりのエッジ
検出信号S2 を遅延してエッジ加算回路16へ出力す
る。このときの遅延時間τは、クロックパルスCpの周
期TpとD形フリップフロップの数mの積とされる。出
力遅延信号S3 は、必要に応じてシフトレジスタ回路1
5の中間出力を出力してもよい。
【0020】エッジ加算回路16は、エッジ検出回路1
4よりのエッジ検出信号S2 とシフトレジスタ回路15
よりの出力遅延信号S3 が入力されるオア回路31並び
にアンド回路32、アンド回路32の出力が入力される
D形フリップフロップ33、D形フリップフロップ33
のQ出力並びにオア回路31の出力が入力されるオア回
路34からなり、エッジ加算信号S4 を出力する。
【0021】図6中、(A)はクロックパルスCp、
(B)は矩形波信号S1 、(C)はエッジ検出信号
2 、(D)は出力遅延信号S3 、(G)はエッジ加算
信号S4 を示す。また、(E)はオア回路31の出力信
号S3 ’、(F)はD形フリップフロップ33のQ出力
信号を示す。
【0022】図中時刻t0 において矩形波信号S1 がハ
イレベルとなった後の最初のクロックパルスCpの立ち
上がりエッジに同期して、時刻t1 においてD形フリッ
プフロップ28のQ出力はハイレベルとなり、このとき
D形フリップフロップ29のQB出力はハイレベルであ
るので、アンド回路30の出力エッジ検出信号S2 はハ
イレベルとなる。次に時刻t2 において、D形フリップ
フロップ29のQB出力がローレベルとなるので、アン
ド回路30の出力エッジ検出信号S2 はローレベルとさ
れる。
【0023】出力遅延信号S3 は前述の如くエッジ検出
信号S2を遅延させて出力され、たとえば時刻t3 にお
いてハイレベル、時刻t4 においてローレベルとなる。
【0024】上記の如くエッジ検出信号S2 及び出力遅
延信号S3 が入力されると、オア回路31の出力信号S
3 ’は、時刻t1 においてハイレベル、時刻t2 におい
てローレベルとなり、さらに時刻t3 においてハイレベ
ル、時刻t4 においてローレベルとなる。
【0025】このとき、アンド回路32の出力はローレ
ベルとなり、D形フリップフロップ33のQ出力はロー
レベルとされてD形フリップフロップ33のQ出力はロ
ーレベルとなるので、エッジ加算信号S4 は、図示の如
くエッジ検出信号S2 と出力遅延信号S3 とのオア論理
出力とされる。
【0026】ところで、時刻t5 においてシフトレジス
タ回路15の出力遅延信号S3 がエッジ検出信号S2
同時にハイレベルとなり、時刻t6 において同時にロー
レベルとなった場合には、オア回路31の出力信号
3 ’も時刻t5 において同時にハイレベルとなり、時
刻t6 において同時にローレベルとなる。
【0027】一方このとき、アンド回路32の出力は時
刻t5 よりわずかに遅れてハイレベルとなり時刻t6
りわずかに遅れてローレベルとなるので時刻t6 ではハ
イレベルとなっている。よって、D形フリップフロップ
33のQ出力は、オア回路31の出力信号S3 ’よりも
1クロック周期Tpだけ遅れて時刻t6 においてハイレ
ベルとなり、時刻t7 においてローレベルとなる。
【0028】この結果、エッジ加算回路16は時刻t5
においてハイレベル、時刻t7 においてローレベルとな
るエッジ加算信号S4を出力する。このように、出力遅
延信号S3 がエッジ検出信号S2 とどのような位相関係
にあっても、エッジ加算信号S4 は矩形波信号S1 の周
期Ts内で平均してクロックパルスCpの2周期分の期
間ハイレベルとされるようエッジ加算回路16は動作す
る。
【0029】また、エッジ検出回路14は、上記動作で
得られたエッジ検出信号としての矩形波を必要に応じ分
周または逓倍処理した後に出力し、表示の段階でその分
周または逓倍処理に見合った表示倍率を設定する構成と
してもよい。
【0030】続いて、ゲート回路17は、エッジ加算回
路16からの出力があるときのみ感度設定値Gxを出力
する。この感度設定値Gxは、入力信号S(f)の範囲
に対する交差コイル式計器5の指針27の振れ幅を決定
するために任意に設定される係数である。
【0031】ゲート回路17は、たとえば一方の入力端
子にエッジ加算回路16からのエッジ加算信号S4 が入
力され、他方の入力端子に感度設定値Gxのディジタル
データが入力される複数のアンド回路から構成される。
【0032】加算回路18は、オフセット設定値Dxと
ゲート回路17より出力される感度設定値Gxとを加算
して積分フィルタ回路19に出力する。
【0033】ただし、交差コイル式計器5の指針27の
取付け位置等の変更によりオフセット調整が可能な場合
には、オフセット設定値Dxならびに加算回路18を省
略し、感度設定値Gxのみをゲート回路17から直接積
分フィルタ回路19に入力してもよい。
【0034】図7は本発明の一実施例に適用される積分
フィルタ回路19のブロック図である。
【0035】図7の積分フィルタ回路19は、加算器4
1、乗算器42、43及び遅延器44とよりなり、クロ
ック発生回路12から発生されたクロックパルスCpの
周期Tp毎にサンプリングするディジタルフィルタであ
る。
【0036】上記構成の積分フィルタ回路19は、遅延
器44で前回のサンプリング時の値を保持し、乗算器4
2によりその値に1より小さい正の数値を乗じ、加算器
41により今回のサンプリング値にその値を加算し、さ
らに遅延器44に入力するよう構成されている。
【0037】サンプリングの進行に応じて更新される番
号nに対し、加算器41に対する入力をx(n)、遅延
器44の入力をy(n)、乗算器42の乗算係数をa1
とすると、遅延器44の出力はy(n−1)となり、y
(n)は、 y(n)=x(n)+a1・y(n−1) (1) と表される。本実施例ではa1=1023/1024と
している。
【0038】この積分フィルタ回路19は、乗算器42
の乗算係数a1を 1>a1>0 (2) とすることにより積分器として機能する。
【0039】即ち、y(n−1)=0の状態から信号P
yが入力された場合は、x(n)が信号Pyとなり、更
にy(n)が信号Pyとなる。更に、その後再び信号P
yが入力されるまではx(n)が0であり、クロックパ
ルスCpの周期Tp毎にnが一つづつ更新され、その都
度y(n)に係数a1が乗算されることにより徐々にy
(n)が減少する。
【0040】ここで再び入力信号Pyが入力されるとx
(n)がPxとなり、上記工程で減少されたy(n)に
x(n)として信号Pyが加えられ、その後また、信号
Pyが入力されるまで上記と同様にy(n)は減少され
る。
【0041】上述の如く、波打つようにy(n)が増減
された信号が積分フィルタ回路19から出力される。
尚、乗算係数a1の値は計測回路10の応答特性を決定
するものであり、必要に応じて(2)式の範囲内で設定
することができる。また、乗算器43の乗算係数a2は
任意に設定可能であり、次段の積分フィルタ回路20に
入力されるのに適当な値に設定される。本実施例では、 a2=1/1024 としている。
【0042】なお、積分フィルタ回路19に供給される
クロックパルスCpの周波数は入力信号S(f)の周波
数より高いものとされており、クロックパルスCpの周
期のうちエッジ検出回路14により矩形波信号S1 の立
ち上がりエッジの検出とともにこの立ち上がりエッジに
対応された周期に応じた周期だけがエッジ検出回路14
からエッジ検出信号として出力される。
【0043】一方、エッジ検出回路14により矩形波信
号S1 の立ち上がりエッジが検出されなかった場合およ
び出力遅延信号S3 が出力されなかった場合は、エッジ
加算回路16はエッジ加算信号S4 を出力せずゲート回
路17は感度設定値Gxを出力しないので、加算回路1
8にはオフセット設定値Dxのみが入力される。
【0044】また、エッジ検出回路14に矩形波信号S
1 の立ち上がりエッジが検出された場合、または出力遅
延信号S3 が出力されてエッジ加算回路16がエッジ加
算信号S4 を出力したときは、ゲート回路17より感度
設定値Gxが加算回路18に入力されてオフセット設定
値Dxと加算された後、積分フィルタ回路19に入力さ
れる。
【0045】本実施例では、クロックパルスCpの周波
数を8192Hzとしている。ここで、入力信号S
(f)の周波数がクロックパルスCpの周波数の1/2
の4196Hzであったとすると、エッジ検出回路14
ではクロックパルスCpの半分の周期に対してエッジ検
出信号S2 を出力し、シフトレジスタ回路15もクロッ
クパルスCpの半分の周期に対して出力遅延信号S3
出力するため、エッジ加算回路16はクロックパルスC
pの全ての周期に対してエッジ加算信号S4 を出力する
ので、ゲート回路17からは常に感度設定値Gxが出力
されることになる。上記の想定条件を基準にして感度設
定値Gxを決める。
【0046】即ち、前述の如く入力信号S(f)が30
0Hzのとき計測回路10の出力値Axの値を3072
の比率として、 300/4096=3072/Gx の比例式より、 Gx=41943 と設定している。
【0047】したがって積分フィルタ回路19の出力信
号Fpは、矩形波信号S1 の立ち上がりエッジが検出さ
れたとき、およびその遅延信号である出力遅延信号S3
が出力されたときに、オフセット設定値Dxの上に感度
設定値Gxが加算され、次に矩形波信号S1 の立ち上が
りエッジが検出されるまで、または出力遅延信号S3
出力されるまで乗算係数a1にしたがって減少される信
号となる。
【0048】この積分フィルタ回路19の出力信号Fp
は、矩形波信号S1の周波数が高くなれば周期が短くな
るため、矩形波信号S1 の立ち上がりエッジが検出され
てから次の立ち上がりエッジが検出されるまでの時間が
短くなる。したがってその間にクロックパルスCpの周
期Tp毎にy(n)が乗算係数a1の乗算により減少さ
れる回数が少なくなり、したがって積分フィルタ回路1
9の出力信号Fpのレベルが平均的に高くなる。
【0049】一方、入力信号S1 の周波数が逆に低くな
れば周期は長くなり、y(n)が乗算係数a1により減
少される回数が多くなるので、積分フィルタ回路19の
出力信号Fpのレベルは平均的に低くなるよう動作す
る。
【0050】このように、積分フィルタ回路19の出力
信号Fpの平均的レベルは、ゲート回路17よりの感度
設定値Gxの間欠的な入力値が積分されて入力信号S
(f)の周波数に比例する振幅とされた値に、連続的な
オフセット設定値Dxが加算された値となる。
【0051】積分フィルタ回路20は、積分フィルタ回
路19と同一構成のディジタルフィルタである。この積
分フィルタ回路20には、適当な指示応答性を付与し、
必要に応じてさらに別の積分フィルタ回路を追加し、ま
たは廃止しても構わない。
【0052】積分フィルタ回路20の出力信号Axは、
駆動回路21に入力された後、交差コイル式計器5を駆
動する。
【0053】本実施例では、シフトレジスタ回路15で
遅延された出力遅延信号S3 がエッジ検出信号S2 に加
算されるため、 F=n/2/τ (3) なる周波数Fを中心とした帯域が除去される。ただし、
nは奇数の正の整数、τはシフトレジスタ回路15によ
る遅延時間である。
【0054】図8は本発明の一実施例の減衰特性を示す
図である。このときτ=125msecに設定されてお
り、n=1のときF=4Hz、n=3のときF=12H
zを中心周波数として減衰特性を示している。このよう
に遅延時間τを選ぶことにより減衰特性の中心周波数F
を設定し、低周波領域での指針27の不要な振動を防止
することができる。
【0055】図9は本発明の一実施例の出力変動特性を
示す図である。同図中、実線IIIは本発明の一実施例
の出力変動特性、破線IVは、シフトレジスタ回路15
及びエッジ加算回路16を設けずエッジ検出信号S2
よりゲート回路17をゲートした場合の出力変動特性で
ある。
【0056】図9に示す如く、低周波領域での出力の変
動、すなわち交差コイル式計器5の指針27の不要な針
振れが防止されており、特に中心周波数に設定したf=
4Hzにおいては1/5以下に軽減されている。
【0057】以上説明したとおり、本実施例によればエ
ッジ検出出力を遅延処理するためのエッジの有無、すな
わち、1ビットのデータをシフトすればよいため、計測
精度にかかわらず1ビット列のシフトレジスタでシフト
レジスタ回路を構成できる。よって、測定ビット数で除
した数のD形フリップフロップで構成することが可能と
なる。
【0058】たとえば、クロック周波数を8192H
z,分解能を32ビット,遅延時間を125msecと
すると、必要なD形フリップフロップの数は、 1×8192×0.125=1024 (個) となり、従来に比べてシフトレジスタの数を1/32に
でき、極めて簡易な回路構成で指示計器の不要な針振れ
を防止することができる特長がある。
【0059】なお、上記実施例では計測回路を主に論理
回路による構成としたが、この構成に限らず、上記実施
例と実質的に同一の機能を有するものであれば、上記と
異なる論理回路により構成してもよいし、また上記計測
回路に関わる図2のブロック図及び図5の回路図中に示
す各回路を、マイクロコンピュータ等により構成しても
よい。また、2段目以降のフィルタ回路の数ならびに構
成は問わない。
【0060】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、エッジ検出
手段で検出されたエッジ信号を1系列の遅延手段で遅延
させ、周波数−計測値変換手段に供給することにより、
1系列の遅延手段の所定の遅延時間にて設定される周波
数帯域周波数−計測値変換手段の出力ディジタル値か
ら除去することができるため、指示計器の不要な針振れ
を防止することができる特長がある。なお、このとき、
遅延手段は1系列だけでよいので、回路構成を簡単にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック図である。
【図3】交差コイル式計器の要部の斜視図である。
【図4】交差コイル式計器に供給される駆動信号の波形
図である。
【図5】本発明の一実施例の要部の具体的な回路図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の要部の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図7】本発明の一実施例に適用された積分フィルタ回
路のブロック図である。
【図8】本発明の一実施例の減衰特性を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の出力変動特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 信号生成手段 2 エッジ検出手段 3 遅延手段 4 周波数−計測値変換手段 5 交差コイル式計器(指示計器) 10 計測回路 13 波形整形回路(信号生成手段) 14 エッジ検出回路(エッジ検出手段) 15 シフトレジスタ回路(遅延手段) 16 エッジ加算回路 17 ゲート回路 18 加算回路 19、20 積分フィルタ回路 21 駆動回路 Ax 計測値(ディジタル値) Cp クロックパルス Dx オフセット設定値 Gx 感度設定値 S(f) 入力信号 S1 矩形波信号(略矩形波信号) S2 エッジ検出信号 S3 出力遅延信号 S4 エッジ加算信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の周波数に応じた周波数の略矩
    形波信号を生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段よりの出力略矩形波信号をクロックパ
    ルスでサンプリングして前記クロックパルスに同期した
    エッジ検出信号を出力するエッジ検出手段と、 前記エッジ検出手段よりのエッジ検出信号をクロックパ
    ルスに同期して所定時間遅延させて出力する1系列の
    延手段と、 前記エッジ検出手段よりのエッジ検出信号と前記1系列
    遅延手段よりの出力遅延信号とを入力し、前記入力信
    号の周波数に応じたディジタル値に変換して出力するこ
    とにより前記入力信号の周波数を計測する周波数−計測
    値変換手段とを具備し、 前記周波数−計測値変換手段の計測値を指示計器に出力
    することを特徴とする指示計器の計測回路。
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