JP3193774B2 - 液体及び粒子の微小流速流を測定する装置 - Google Patents
液体及び粒子の微小流速流を測定する装置Info
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- JP3193774B2 JP3193774B2 JP17494092A JP17494092A JP3193774B2 JP 3193774 B2 JP3193774 B2 JP 3193774B2 JP 17494092 A JP17494092 A JP 17494092A JP 17494092 A JP17494092 A JP 17494092A JP 3193774 B2 JP3193774 B2 JP 3193774B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波数超音波ドップ
ラー原理に基づいて、測定管中で液体と粒子の微小流速
流を測定する装置に関する。
ラー原理に基づいて、測定管中で液体と粒子の微小流速
流を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような超音波ドップラー流量測定器
は公知である(西独登録実用新案第8903288号;東独の
定期刊行物の「Messen, Steuern, Regeln」ベルリン、1
988年、5巻、232〜234頁;英国の定期刊行物「Medical
and Biological Engineering」1975年、59〜64頁参
照)。
は公知である(西独登録実用新案第8903288号;東独の
定期刊行物の「Messen, Steuern, Regeln」ベルリン、1
988年、5巻、232〜234頁;英国の定期刊行物「Medical
and Biological Engineering」1975年、59〜64頁参
照)。
【0003】流れの中に、オリフィス板、タービンおよ
び類似の機械的手段を用いる他の測定法に比べて、超音
波ドップラー原理に基づいた流量測定法は介在物がない
ので、摩耗性のある(すなわち非常に硬質のとがった)
粒子、および接着剤のような高反応性の物質の流量測定
に特に適している。
び類似の機械的手段を用いる他の測定法に比べて、超音
波ドップラー原理に基づいた流量測定法は介在物がない
ので、摩耗性のある(すなわち非常に硬質のとがった)
粒子、および接着剤のような高反応性の物質の流量測定
に特に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波ドップ
ラー原理に基づいた流量測定法は、従来の方法、例えば
機械的測定器に比べて比較的不正確である。それ故に、
本発明の課題は超音波ドップラー原理に基づいた流量測
定法の正確度を向上させることである。
ラー原理に基づいた流量測定法は、従来の方法、例えば
機械的測定器に比べて比較的不正確である。それ故に、
本発明の課題は超音波ドップラー原理に基づいた流量測
定法の正確度を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段、その作用、効果】この課
題は、特許請求の範囲第1項に記載の装置によって達成
される。その従属する特許請求の範囲には、本発明の有
利な実施態様が記載されている。
題は、特許請求の範囲第1項に記載の装置によって達成
される。その従属する特許請求の範囲には、本発明の有
利な実施態様が記載されている。
【0006】液体などの流体のドップラー効果は、流体
内の粒子が、方向づけられた音線(sound ray)を反射
して周波数シフト、即ちドップラー周波数、を起こすこ
とに基づいており、これは、送信音波変換器と受信音波
変換器の間の粒子の相対運動に起因している。
内の粒子が、方向づけられた音線(sound ray)を反射
して周波数シフト、即ちドップラー周波数、を起こすこ
とに基づいており、これは、送信音波変換器と受信音波
変換器の間の粒子の相対運動に起因している。
【0007】超音波ドップラー原理に基づいた流量測定
法の測定正確度が低くなる主な原因は、粒子による反射
によって干渉のためにパルスが消滅されることがあるか
らである。
法の測定正確度が低くなる主な原因は、粒子による反射
によって干渉のためにパルスが消滅されることがあるか
らである。
【0008】しかし、例えば2つの受信器を有する本発
明の装置は、たとえ第1と第2のミクサが干渉によって
出力信号を発することができなくなっても、第3のミク
サが信号を発する。干渉による信号の消滅が、両方の受
信器に同時に起こることは非常に少ないので、測定の正
確度が著しく高くなり、本発明の装置は従来、機械的装
置にしか見られなかったような測定精度に到達する。
明の装置は、たとえ第1と第2のミクサが干渉によって
出力信号を発することができなくなっても、第3のミク
サが信号を発する。干渉による信号の消滅が、両方の受
信器に同時に起こることは非常に少ないので、測定の正
確度が著しく高くなり、本発明の装置は従来、機械的装
置にしか見られなかったような測定精度に到達する。
【0009】本発明の装置において、音波変換器は、測
定管の周囲の平面状外面に各々配置されている圧電発振
器ウェーハとして設計されたものが好ましい。
定管の周囲の平面状外面に各々配置されている圧電発振
器ウェーハとして設計されたものが好ましい。
【0010】圧電発振器ウェーハが位置している測定管
の平面状外面は、送信音波変換器からの主周波数の測定
管の縦軸に対する到達角(angle of arrival)で傾斜し
ている。測定管の内径によって到達角を変えることは有
利である。即ち、下記の条件式:
の平面状外面は、送信音波変換器からの主周波数の測定
管の縦軸に対する到達角(angle of arrival)で傾斜し
ている。測定管の内径によって到達角を変えることは有
利である。即ち、下記の条件式:
【数式1】 50 到達角(度)=―――――――±20%(好ましくは10%) 1.09n-1 を設定することが有利であり、式中nはプリズム状測定
管の内壁の対向する2つの平面状表面間の距離(mm)、
および丸い管の内径(mm)を意味する。
管の内壁の対向する2つの平面状表面間の距離(mm)、
および丸い管の内径(mm)を意味する。
【0011】上記条件式は実験に基づいたものであり、
これにより、上記の2つの平面状表面の間の距離に対応
する最適到達角を求めると、例えば次の通りである。即
ち、1mmでは約50゜、3mmでは約40゜、6mmでは約30
゜、および8mmでは約25〜30゜である。
これにより、上記の2つの平面状表面の間の距離に対応
する最適到達角を求めると、例えば次の通りである。即
ち、1mmでは約50゜、3mmでは約40゜、6mmでは約30
゜、および8mmでは約25〜30゜である。
【0012】この発明の装置は、粒子の微小流速流また
は低流量をmm/sの端数程度までまたは液体容量に基づけ
ばn1/s単位まで測定するのを目的とするものである。
は低流量をmm/sの端数程度までまたは液体容量に基づけ
ばn1/s単位まで測定するのを目的とするものである。
【0013】特に、本発明の装置は、低温にかわ、高温
にかわ、シアノアクリレート類、嫌気性接着剤類、ウレ
タンアクリレート接着剤類、ウレタンアクレート樹脂、
ポリウレタン類、エポキシ樹脂およびメタクリレート樹
脂のような接着剤の重量測定に使用することができる。
その他、ワックス、塗料およびラッカーの重量測定や油
類、グリース類および添加剤(例えば、腐蝕抑制剤)の
容量測定にも適している。
にかわ、シアノアクリレート類、嫌気性接着剤類、ウレ
タンアクリレート接着剤類、ウレタンアクレート樹脂、
ポリウレタン類、エポキシ樹脂およびメタクリレート樹
脂のような接着剤の重量測定に使用することができる。
その他、ワックス、塗料およびラッカーの重量測定や油
類、グリース類および添加剤(例えば、腐蝕抑制剤)の
容量測定にも適している。
【0014】本発明の装置のその他の主要な利用分野
は、特にセラミックおよびダイヤモンドの粒子のはんだ
ペーストおよびスラリーの容量測定である。
は、特にセラミックおよびダイヤモンドの粒子のはんだ
ペーストおよびスラリーの容量測定である。
【0015】例えば、シリコンウェーハの製造におい
て、後続操作段階(例えばチップ製造)が正確に実施で
きるように、最適の幾何学的寸法(表面研磨)が保持さ
れなければならない。従って、ウェーハはラッピング
(研磨)によって表面処理を受ける。ラップ盤には、硬
質粒子(通常ダイヤモンドまたはコランダム(鋼玉)の
微粒子)の水性スラリーで構成されたラッピング研磨材
が供給される。流量測定用の従来の機械的装置は、著し
く摩耗するため使用できないので、ラッピング研磨材の
供給量を正確に監視もしくは調節することは不可能であ
る。同様のことがホーニング、研削もしくはポリッシン
グのような他の精密表面加工法にも当てはまる。
て、後続操作段階(例えばチップ製造)が正確に実施で
きるように、最適の幾何学的寸法(表面研磨)が保持さ
れなければならない。従って、ウェーハはラッピング
(研磨)によって表面処理を受ける。ラップ盤には、硬
質粒子(通常ダイヤモンドまたはコランダム(鋼玉)の
微粒子)の水性スラリーで構成されたラッピング研磨材
が供給される。流量測定用の従来の機械的装置は、著し
く摩耗するため使用できないので、ラッピング研磨材の
供給量を正確に監視もしくは調節することは不可能であ
る。同様のことがホーニング、研削もしくはポリッシン
グのような他の精密表面加工法にも当てはまる。
【0016】上記のように、ドップラー効果は、流体中
の粒子が音線を反射して送信音波変換器と受信音変波換
器との間の粒子の相対運動のために、方向づけられた音
線に周波数シフトを起こすことに基づいている。
の粒子が音線を反射して送信音波変換器と受信音変波換
器との間の粒子の相対運動のために、方向づけられた音
線に周波数シフトを起こすことに基づいている。
【0017】しかし、内径が小さい通常の管内では、反
射粒子は、管内中央部を流れるかまたは管の内壁に沿っ
て流れるかによって決定されるところの異なる速度で液
体流中を移動する。迷走粒子の流量が異なる主な理由
は、管の内壁と粒子保持液体の摩擦である。それ故に、
ドップラー効果で測定される信号スペクトルは、各種の
異なる周波数で構成され、測定される信号は比較的ブロ
ードで低くなり、従ってその信号対雑音比が低い。
射粒子は、管内中央部を流れるかまたは管の内壁に沿っ
て流れるかによって決定されるところの異なる速度で液
体流中を移動する。迷走粒子の流量が異なる主な理由
は、管の内壁と粒子保持液体の摩擦である。それ故に、
ドップラー効果で測定される信号スペクトルは、各種の
異なる周波数で構成され、測定される信号は比較的ブロ
ードで低くなり、従ってその信号対雑音比が低い。
【0018】反射粒子に、管の断面について均一な速度
を与えることができれば、シャープな測定信号すなわち
線スペクトルが得られ、その結果小直径の管内の液体の
微小流速流を正確かつ高感度で測定できるであろう。
を与えることができれば、シャープな測定信号すなわち
線スペクトルが得られ、その結果小直径の管内の液体の
微小流速流を正確かつ高感度で測定できるであろう。
【0019】超音波ドップラー原理に基づいて流量を測
定する場合、層流は速度が管内の中心で最大で管壁では
ゼロという放物線断面形状となる公知の速度分布形を形
成するので、ドップラー測定信号の鮮鋭度を損なう。従
って、測定管内の流量は、乱流を生じるように、すなわ
ちレイノルズ数が2300より大きく、特に4000より大きく
なるように調節しなければならない。測定領域内すなわ
ち超音波センサのサウンドローブ(sound lobe)の領域で
管内に均一な乱流を生成させるには、測定領域の前にこ
の領域と同じ内径を有する十分に長い先行経路を設置し
なければならない。従来、わかっていることであるが、
この先行経路の長さは管の直径の少なくとも10倍でなけ
ればならない。
定する場合、層流は速度が管内の中心で最大で管壁では
ゼロという放物線断面形状となる公知の速度分布形を形
成するので、ドップラー測定信号の鮮鋭度を損なう。従
って、測定管内の流量は、乱流を生じるように、すなわ
ちレイノルズ数が2300より大きく、特に4000より大きく
なるように調節しなければならない。測定領域内すなわ
ち超音波センサのサウンドローブ(sound lobe)の領域で
管内に均一な乱流を生成させるには、測定領域の前にこ
の領域と同じ内径を有する十分に長い先行経路を設置し
なければならない。従来、わかっていることであるが、
この先行経路の長さは管の直径の少なくとも10倍でなけ
ればならない。
【0020】上記のように、本発明の装置の測定管の内
径は、比較的小さく、少なくとも超音波送信器のサウン
ドローブの領域で3mm以下が好ましい。
径は、比較的小さく、少なくとも超音波送信器のサウン
ドローブの領域で3mm以下が好ましい。
【0021】測定管の内径が小さければ小さいほど、測
定チャネル定数すなわち分解能が大きくなる。例えば、
送信周波数が10 MHzの場合、測定ヘッドのチャネル定数
は5Hz/mm/sである。この定数は直径とは無関係であ
る。
定チャネル定数すなわち分解能が大きくなる。例えば、
送信周波数が10 MHzの場合、測定ヘッドのチャネル定数
は5Hz/mm/sである。この定数は直径とは無関係であ
る。
【数式2】 測定管の内径が3mmの場合、ドップラー周波数は5 Hz/
mmであるが、内径が1mmの場合は50 Hz/mmである。ドッ
プラー周波数fDは、下記の式から得られる。
mmであるが、内径が1mmの場合は50 Hz/mmである。ドッ
プラー周波数fDは、下記の式から得られる。
【数式3】 fD = 2vfo ・ cos α ・ /CM 式中、 foは送信周波数。 αは到達角。 vは超音波ローブの領域における迷走粒子の流量。 CMは測定ヘッドにおける音速。 しかし、流速vは測定管の直径の2乗に反比例する。
【0022】測定管の内壁が、弾性率が2500 MPaより大
で、表面エネルギーが200 mN/m(ミリニュートン/メー
トル)より小さいプラスチック製の場合に、シャープな
ドップラー測定信号が得られる。このような材料として
は、例えばポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、アロイル−メチルメタクリレー
ト、ポリスルホン、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
アミドイミド、ポリイミドまたはポリブチレンブチレン
テレフタレートがある。シャープなドップラー測定信号
を生成する測定管に用いるのに適切な材料は、ポリオキ
シメチレン(POM)であることが証明された。このP
OMは弾性率が2500 MPa以上であり、表面エネルギーが
33 mN/mである。同時にPOMは比較的耐摩耗性のプラ
スチック材料である。
で、表面エネルギーが200 mN/m(ミリニュートン/メー
トル)より小さいプラスチック製の場合に、シャープな
ドップラー測定信号が得られる。このような材料として
は、例えばポリオキシメチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、アロイル−メチルメタクリレー
ト、ポリスルホン、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
アミドイミド、ポリイミドまたはポリブチレンブチレン
テレフタレートがある。シャープなドップラー測定信号
を生成する測定管に用いるのに適切な材料は、ポリオキ
シメチレン(POM)であることが証明された。このP
OMは弾性率が2500 MPa以上であり、表面エネルギーが
33 mN/mである。同時にPOMは比較的耐摩耗性のプラ
スチック材料である。
【0023】測定管は同心層構造のものでもよく、その
場合、外層は例えば鋼鉄製か、または弾性率が2000 MPa
より大きい他の材料製で、一方内層は表面エネルギーが
200mN/mより小さい材料で製造される。例えば、内部ラ
イニングはPVFDもしくはPTFEのようなフルオロ
カーボンポリマーまたはフルオロ炭化水素ポリマーであ
ってもよく、一方、外層は鋼鉄のような金属もしくはア
ルミナのようなセラミックまたはグラシーカーボン(gl
assy carbon)で製造される。フルオロカーボンポリマ
ーもしくはフルオロ炭化水素ポリマーもしくはポリエチ
レンの内部ライニングは、シアノアクリレート接着剤を
測定するのに用いられる測定管用として特に適切であ
る。
場合、外層は例えば鋼鉄製か、または弾性率が2000 MPa
より大きい他の材料製で、一方内層は表面エネルギーが
200mN/mより小さい材料で製造される。例えば、内部ラ
イニングはPVFDもしくはPTFEのようなフルオロ
カーボンポリマーまたはフルオロ炭化水素ポリマーであ
ってもよく、一方、外層は鋼鉄のような金属もしくはア
ルミナのようなセラミックまたはグラシーカーボン(gl
assy carbon)で製造される。フルオロカーボンポリマ
ーもしくはフルオロ炭化水素ポリマーもしくはポリエチ
レンの内部ライニングは、シアノアクリレート接着剤を
測定するのに用いられる測定管用として特に適切であ
る。
【0024】測定管の内部断面積が小さいほど、表面エ
ネルギーの低いことが一層重要である。表面エネルギー
の作用は、実質的に1ミリメートルの10分のいくつかに
しか達しない。このことは、測定管の断面が10 mmより
大きい場合、表面エネルギーの重要性が減少するという
ことを意味する。同様のことが管壁の粗さにも当てはま
る。
ネルギーの低いことが一層重要である。表面エネルギー
の作用は、実質的に1ミリメートルの10分のいくつかに
しか達しない。このことは、測定管の断面が10 mmより
大きい場合、表面エネルギーの重要性が減少するという
ことを意味する。同様のことが管壁の粗さにも当てはま
る。
【0025】測定管は、内壁の表面エネルギーが低いこ
とと共に、弾性率(引っ張り弾性率)が少なくとも2500
MPa(2500 N/mm2)の材料製のものが決定的である。例
えばポリメチルメタクリレート(PMMA)は弾性率が
約3300 MPaで、鉄は約22000MPaである。
とと共に、弾性率(引っ張り弾性率)が少なくとも2500
MPa(2500 N/mm2)の材料製のものが決定的である。例
えばポリメチルメタクリレート(PMMA)は弾性率が
約3300 MPaで、鉄は約22000MPaである。
【0026】内部ライニングは、層厚が0.5 mmを超えな
い場合、弾性率が2500 MPaより小さい材料、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレンまたはパリレン(parylene)
製であってもよい。ポリテトラフルオロエチレンまたは
他のフルオロカーボンポリマーもしくはフルオロ炭化水
素ポリマー製の適切に薄い管を外層管内に挿入してもよ
い。
い場合、弾性率が2500 MPaより小さい材料、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレンまたはパリレン(parylene)
製であってもよい。ポリテトラフルオロエチレンまたは
他のフルオロカーボンポリマーもしくはフルオロ炭化水
素ポリマー製の適切に薄い管を外層管内に挿入してもよ
い。
【0027】プラスチック管およびプラスチックの内側
ライニングを有するプラスチック管は、摩耗性粒子の流
量測定には不適である。一方、金属管、例えば鉄管はシ
ャープなピークを有するスペクトルを得ることについて
言えば、同じ直径を有するプラスチック管よりは好まし
くない速度分布を有する。実験が示しているように、鉄
製測定管の内面をかなり努力して滑らかに磨いても、上
記のスペクトルは実質的に改善されることはない。市販
の熱間加工された鋼鉄管では、一層劣った結果が得られ
た。
ライニングを有するプラスチック管は、摩耗性粒子の流
量測定には不適である。一方、金属管、例えば鉄管はシ
ャープなピークを有するスペクトルを得ることについて
言えば、同じ直径を有するプラスチック管よりは好まし
くない速度分布を有する。実験が示しているように、鉄
製測定管の内面をかなり努力して滑らかに磨いても、上
記のスペクトルは実質的に改善されることはない。市販
の熱間加工された鋼鉄管では、一層劣った結果が得られ
た。
【0028】全く驚くべきことには、熱間加工ではなく
て冷間加工された鋼鉄製の測定管を使用すると、内径が
3mmより小さいか、または2mmより小さくてさえも、シ
ャープなピークを持ったスペクトルが得られることが分
かったのである。
て冷間加工された鋼鉄製の測定管を使用すると、内径が
3mmより小さいか、または2mmより小さくてさえも、シ
ャープなピークを持ったスペクトルが得られることが分
かったのである。
【0029】これは、おそらく冷間加工された鋼鉄は、
最初から熱間加工された鋼鉄よりも表面の粗さが低く、
鋼鉄内の結晶化構造が冷間加工、例えば冷間引抜加工に
よって熱間加工された鋼管の場合より、一層高度に破壊
されるからである。鋼鉄中の結晶は、方向づけられた高
周波超音波線の消滅を起こし、そのため高い「雑音」も
しくは干渉を起こして、利用性が劣るピークが生じる。
クロム−ニッケル鋼、特にDIN規格−材料第1.4301
号、第1.4305号および1.4571号に従った鋼鉄特性を有す
る鋼鉄製の冷間引抜管で、特に優れた結果が観察され
た。
最初から熱間加工された鋼鉄よりも表面の粗さが低く、
鋼鉄内の結晶化構造が冷間加工、例えば冷間引抜加工に
よって熱間加工された鋼管の場合より、一層高度に破壊
されるからである。鋼鉄中の結晶は、方向づけられた高
周波超音波線の消滅を起こし、そのため高い「雑音」も
しくは干渉を起こして、利用性が劣るピークが生じる。
クロム−ニッケル鋼、特にDIN規格−材料第1.4301
号、第1.4305号および1.4571号に従った鋼鉄特性を有す
る鋼鉄製の冷間引抜管で、特に優れた結果が観察され
た。
【0030】また測定管用の優れた材料としては、例え
ばZ.Werkstofftech.、15巻、331〜338頁、1984年に記載
されているグラシーカーボンがある。
ばZ.Werkstofftech.、15巻、331〜338頁、1984年に記載
されているグラシーカーボンがある。
【0031】測定管は、リング形の支持体を貫通して伸
展することができる。その支持体上に圧電発振器ウェー
ハとして設計されている音波変換器を保持する平面状外
面が設けられている。支持体は同様に、少なくとも2500
MPaの弾性率を有する材料、例えばPMMA、特にキャ
スト成型PMMAで製造されたものが好ましい。さら
に、PMMAは透明であるという利点があるので、リン
グ形支持体が測定管にしっかりと(例えば接着剤によっ
て)音響学的にカップリングされた形態で接続されてい
るか否かをチェックすることができる。
展することができる。その支持体上に圧電発振器ウェー
ハとして設計されている音波変換器を保持する平面状外
面が設けられている。支持体は同様に、少なくとも2500
MPaの弾性率を有する材料、例えばPMMA、特にキャ
スト成型PMMAで製造されたものが好ましい。さら
に、PMMAは透明であるという利点があるので、リン
グ形支持体が測定管にしっかりと(例えば接着剤によっ
て)音響学的にカップリングされた形態で接続されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0032】測定管は断面が円形であってもよい。しか
し、円形断面は方向づけられた超音波線をいくらか分散
させるので、ドップラー信号のピークがブロードにな
り、すなわち信号対雑音が低くなる。このことは、単一
もしくは複数の層状送波信音変換器が管壁を通じて配置
されている平面状表面からの音線の経路の長さが、管壁
の曲面のために変化することが原因である。同じこと
が、管壁を通過して層状受信音波変換器が配置されてい
る単一もしくは複数の平面状表面に至る音線の経路にも
当てはまる。
し、円形断面は方向づけられた超音波線をいくらか分散
させるので、ドップラー信号のピークがブロードにな
り、すなわち信号対雑音が低くなる。このことは、単一
もしくは複数の層状送波信音変換器が管壁を通じて配置
されている平面状表面からの音線の経路の長さが、管壁
の曲面のために変化することが原因である。同じこと
が、管壁を通過して層状受信音波変換器が配置されてい
る単一もしくは複数の平面状表面に至る音線の経路にも
当てはまる。
【0033】それ故に、プリズム形状断面すなわち長方
形もしくは六角形の断面を有する測定管の方が、円形断
面を有する測定管より好ましい。しかし、プリズム形状
断面を有する管の方が一般に高価である。
形もしくは六角形の断面を有する測定管の方が、円形断
面を有する測定管より好ましい。しかし、プリズム形状
断面を有する管の方が一般に高価である。
【0034】長方形、特に正方形の断面の測定管内で
は、送信音波変換器は、一つの表面上に配置し、送信音
波変換器と並列する2つの受信音波変換器は、送信音波
変換器から90゜変位したプリズムの他の何れかの表面上
に配置すればよい。
は、送信音波変換器は、一つの表面上に配置し、送信音
波変換器と並列する2つの受信音波変換器は、送信音波
変換器から90゜変位したプリズムの他の何れかの表面上
に配置すればよい。
【0035】測定管の断面が六角形の場合は、送信音変
換器は、プリズムの1つの表面上に配置し、2つの受信
音波変換器は、送信音波変換器から120#変位した2つの
面上に配置ずればよい。
換器は、プリズムの1つの表面上に配置し、2つの受信
音波変換器は、送信音波変換器から120#変位した2つの
面上に配置ずればよい。
【0036】流量は、120#以上の角度の隅よりも直角の
隅の方が大きく低下するので、六角形もしくは正八角形
の断面形状の測定管の方が長方形断面のものより好まし
い。
隅の方が大きく低下するので、六角形もしくは正八角形
の断面形状の測定管の方が長方形断面のものより好まし
い。
【0037】本願において「送信音波変換器および受信
音波変換器」という用語が用いられる場合、両変換器は
同じ構造を有し、送信音波変換器もしくは受信音波変換
器として単に切り換えられるにすぎないということに留
意すべきである。従って、送信音波変換器は切り換えて
受信音波変換器にすることができ、またその逆も可能で
ある。
音波変換器」という用語が用いられる場合、両変換器は
同じ構造を有し、送信音波変換器もしくは受信音波変換
器として単に切り換えられるにすぎないということに留
意すべきである。従って、送信音波変換器は切り換えて
受信音波変換器にすることができ、またその逆も可能で
ある。
【0038】流れの方向に沿ってまたは流れに対向して
これら音波変換器を共に心合わせ配置させることができ
るように、測定管は外側にくさび形の溝を設けてもよ
く、圧電発振器ウェーハがこれらの溝の対応する面の上
に配置される。プリズム形状断面を有する測定管内に
は、例えば圧電発振器ウェーハを管の対応する平面状外
表面上に配置するために、くさび形の部分を上記平面状
外表面に固定することが可能である。これらのくさび形
の部分は、同様に少なくとも2500 MPaの弾性率を有する
材料、すなわち、例えばPMMA、特にキャスト成型P
MMAで製造されなければならない。
これら音波変換器を共に心合わせ配置させることができ
るように、測定管は外側にくさび形の溝を設けてもよ
く、圧電発振器ウェーハがこれらの溝の対応する面の上
に配置される。プリズム形状断面を有する測定管内に
は、例えば圧電発振器ウェーハを管の対応する平面状外
表面上に配置するために、くさび形の部分を上記平面状
外表面に固定することが可能である。これらのくさび形
の部分は、同様に少なくとも2500 MPaの弾性率を有する
材料、すなわち、例えばPMMA、特にキャスト成型P
MMAで製造されなければならない。
【0039】
【実施例】本発明を下記の図面を参照して、より詳細に
説明する。図1によれば、液体流は矢印2の方向に測定
管1を通過流動する。測定管1には、リング形支持体4
で構成された測定点3が設けられ、この支持体4は測定
管1と同軸に配置され、図2に示すように、この支持体
4には圧電発振器ウェーハとして設計されている3つの
音波変換器5、6および7が配置されている。
説明する。図1によれば、液体流は矢印2の方向に測定
管1を通過流動する。測定管1には、リング形支持体4
で構成された測定点3が設けられ、この支持体4は測定
管1と同軸に配置され、図2に示すように、この支持体
4には圧電発振器ウェーハとして設計されている3つの
音波変換器5、6および7が配置されている。
【0040】支持体4は円錐形であり、音波変換器5、
6および7は表面を円錐面に研磨した外表面8、9、10
の上に設置され120#ずつ変位している。送信音波変換器
として切り換えられた音波変換器5が外表面8の上に配
置され、受信音波変換器として切り換えられた音波変換
器6と7は外表面9と10の上に配置されている。この3
つの音波変換器5、6および7は、測定管1の1つの断
面内に位置している。
6および7は表面を円錐面に研磨した外表面8、9、10
の上に設置され120#ずつ変位している。送信音波変換器
として切り換えられた音波変換器5が外表面8の上に配
置され、受信音波変換器として切り換えられた音波変換
器6と7は外表面9と10の上に配置されている。この3
つの音波変換器5、6および7は、測定管1の1つの断
面内に位置している。
【0041】例えば1〜20 MHzの送信周波数を有する高
周波数発振器11は、増幅器12で増幅され、送信音波
変換器5に送られる超音波送信周波数を与える。送信音
波変換器5から、超音波13(主周波数)が、測定管の
縦軸14に対して到達角αで、流体内に流れの方向2に斜
めに放射される。測定管の内径dが6mmの場合、到達角
αとしては約30゜が好ましい。
周波数発振器11は、増幅器12で増幅され、送信音波
変換器5に送られる超音波送信周波数を与える。送信音
波変換器5から、超音波13(主周波数)が、測定管の
縦軸14に対して到達角αで、流体内に流れの方向2に斜
めに放射される。測定管の内径dが6mmの場合、到達角
αとしては約30゜が好ましい。
【0042】超音波13によって生成されたサウンドロー
ブ内の液体中に粒子が存在していると、超音波がその粒
子で反射され、反射された放射線15(受信周波数)は、
ドップラー効果のために周波数シフトを行っているが、
2つの受信音波変換器6、7によって電気信号に変換さ
れる。
ブ内の液体中に粒子が存在していると、超音波がその粒
子で反射され、反射された放射線15(受信周波数)は、
ドップラー効果のために周波数シフトを行っているが、
2つの受信音波変換器6、7によって電気信号に変換さ
れる。
【0043】受信音波変換器6で生成された電気信号
は、主周波数と受信周波数の減算を行う第1ミクサ16に
送られ、第1差分信号すなわち第1ドップラー信号を提
供する。
は、主周波数と受信周波数の減算を行う第1ミクサ16に
送られ、第1差分信号すなわち第1ドップラー信号を提
供する。
【0044】上記粒子によって反射され周波数シフトが
なされた放射線15は、第2受信音波変換器7で同時に検
出され、その音波変換器7は対応する電気信号を発して
第2ミクサ17に送り、このミクサ17では同様に主周波数
と受信周波数の減算が行われて第2ドップラー信号が生
成する。
なされた放射線15は、第2受信音波変換器7で同時に検
出され、その音波変換器7は対応する電気信号を発して
第2ミクサ17に送り、このミクサ17では同様に主周波数
と受信周波数の減算が行われて第2ドップラー信号が生
成する。
【0045】第1ミクサ16で生成された第1ドップラー
信号と第2ミクサ17で生成された第2ドップラー信号
は、第3ミクサ18に送られ、第3ミクサ18内では図3を
参照して以下に詳細に説明するように、第1ミクサ16と
第2ミクサ17からのドップラー信号がミキシングされ
る。
信号と第2ミクサ17で生成された第2ドップラー信号
は、第3ミクサ18に送られ、第3ミクサ18内では図3を
参照して以下に詳細に説明するように、第1ミクサ16と
第2ミクサ17からのドップラー信号がミキシングされ
る。
【0046】図3において、aは第1ミクサ16で生成さ
れたパルス列であり、bは第2ミクサ17で生成されたパ
ルス列である。パルス列aとbは、図3にa'およびb'と
して概略示すデジタル化した形態に変換されて第3ミク
サ18に送られる。振幅が干渉効果、例えば他の粒子で反
射される放射線によって、パルス列bから抹消されてい
る。
れたパルス列であり、bは第2ミクサ17で生成されたパ
ルス列である。パルス列aとbは、図3にa'およびb'と
して概略示すデジタル化した形態に変換されて第3ミク
サ18に送られる。振幅が干渉効果、例えば他の粒子で反
射される放射線によって、パルス列bから抹消されてい
る。
【0047】第3ミクサ18は、デジタル化されたパルス
a'とb'が送られるパルス記憶装置19を備えている。次い
で、パルスa'とb'はミクサ20内でミキシングされる。1
つの振幅がパルス列b'の場合のように1つのパルス列か
ら消失しているか、または両方のパルス列から同時に消
失していることがパルス記憶装置19で確認された場合、
ミックスされた信号はパルスフィラ21に充填され、c'と
いう記号をつけて図3に示すパルス列を形成する。
a'とb'が送られるパルス記憶装置19を備えている。次い
で、パルスa'とb'はミクサ20内でミキシングされる。1
つの振幅がパルス列b'の場合のように1つのパルス列か
ら消失しているか、または両方のパルス列から同時に消
失していることがパルス記憶装置19で確認された場合、
ミックスされた信号はパルスフィラ21に充填され、c'と
いう記号をつけて図3に示すパルス列を形成する。
【0048】別の装置22は、少なくとも2つの振幅が、
両方のパルス列a'とb'内から同時に続けて消失するか否
かを確認する。これは流れがもはや動いておらず、すな
わち停止したことを意味する。
両方のパルス列a'とb'内から同時に続けて消失するか否
かを確認する。これは流れがもはや動いておらず、すな
わち停止したことを意味する。
【0049】このことは、以下の実施例が示すように、
ごく少量の液体を正確に測定するのに利用できる。波列
aとbによるドップラー信号の周波数は、例えば2つの
振幅の距離が1msの周波数である。すなわち、ドップラ
ー周波数を参照して流量がどのくらいの大きさかを確認
することができ、かつ2つの振幅が消失している場合、
流れが停止したことを2msの精度で述べることができ
る。従って、例えば持続時間が100 msより小さい流れパ
ルスを正確に検出することができる。それ故、例えば媒
体を小滴で放出し、電磁気で運転される計量ポンプを用
いる場合、本発明の装置でごく少量の液体を正確に測定
することができる。ミクサ18で形成された信号は、次い
で表示手段23に送られる。
ごく少量の液体を正確に測定するのに利用できる。波列
aとbによるドップラー信号の周波数は、例えば2つの
振幅の距離が1msの周波数である。すなわち、ドップラ
ー周波数を参照して流量がどのくらいの大きさかを確認
することができ、かつ2つの振幅が消失している場合、
流れが停止したことを2msの精度で述べることができ
る。従って、例えば持続時間が100 msより小さい流れパ
ルスを正確に検出することができる。それ故、例えば媒
体を小滴で放出し、電磁気で運転される計量ポンプを用
いる場合、本発明の装置でごく少量の液体を正確に測定
することができる。ミクサ18で形成された信号は、次い
で表示手段23に送られる。
【0050】第1および/または第2のミクサ16、17で
与えられる信号は、同時に制御器24に送られ、この制御
器24はミクサ18からのパルス列c'の振幅に反比例するよ
うに増幅器12の出力強度を増幅する。このような制御器
24は、測定管1の直径が大きい場合、特に有利である。
与えられる信号は、同時に制御器24に送られ、この制御
器24はミクサ18からのパルス列c'の振幅に反比例するよ
うに増幅器12の出力強度を増幅する。このような制御器
24は、測定管1の直径が大きい場合、特に有利である。
【0051】測定される液体中の気体の泡は、例えば接
着剤またははんだペーストがビーズとして加工物に塗布
され、このビーズが気体の泡で遮断される場合、著しい
障害になる。
着剤またははんだペーストがビーズとして加工物に塗布
され、このビーズが気体の泡で遮断される場合、著しい
障害になる。
【0052】これを防止するために、第1ミクサ16と第
2ミクサ17をドップラー信号の周波数と振幅を検出する
アナライザー25と接続してもよい。このような気体の泡
からのドップラー信号は、特に高い振幅をもっている。
それ故に、高い振幅の場合、アナライザー25は、例えば
測定管1内の測定点3と排出末端との間に位置する液体
を、例えば廃棄物容器に送るアクチュエータを作動させ
る。
2ミクサ17をドップラー信号の周波数と振幅を検出する
アナライザー25と接続してもよい。このような気体の泡
からのドップラー信号は、特に高い振幅をもっている。
それ故に、高い振幅の場合、アナライザー25は、例えば
測定管1内の測定点3と排出末端との間に位置する液体
を、例えば廃棄物容器に送るアクチュエータを作動させ
る。
【図1】本発明の一実施態様の超音波ドップラー測定装
置の測定管をブロック図で示す。
置の測定管をブロック図で示す。
【図2】前記測定管の測定点の平面図を示す。
【図3】第3ミクサにおける信号のミキシングを示す。
1 測定管 2 流れの方向 5,6,7 音波変換器 16,17,18 ミクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−114862(JP,A) 特開 昭55−113974(JP,A) 特開 昭49−49662(JP,A) 米国特許4413531(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/66
Claims (11)
- 【請求項1】 測定管(1)内において液体及び粒子の
微小流速流を高周波数超音波のドップラー原理に基づい
て測定する装置であって、 少なくとも三器の音波変換器(5、6、7)を測定管
(1)の周囲に分配させ、何れも一緒に流れの方向
(2)に沿うか又は流れに対向した形で配向させ、且つ
一器の音波発信器と二器の音波受信器として又は二器の
音波発信器と一器の音波受信器として切り換えるよう適
合せしめ、また二器のミクサ(16、17)を一器の音波発
信器と二器の音波受信器の間又は二器の音波発信器と一
器の音波受信器の間に接続して主周波数と受信周波数と
の差分信号を生成せしめ、且つ第三ミクサ(18)を配設
して、該第一ミクサ(16)の差分信号と第二ミクサ(1
7)の差分信号から一つの出力信号を該第三ミクサに生
成せしめるものである該装置において、該第三ミクサ(1
8)が、該第一ミクサ(16)と該第二ミクサ(17)からのパル
ス列a'とb'をその内部で相互に比較し、該パルスが前記
した二器のミクサ(16、17)の内の少なくとも一器におい
て消失した場合、該パルスを出力側で予め定めた最大値
にまでパルス列(c')に充填することを特徴とする、前記
装置。 - 【請求項2】 測定管(1)が、圧電音波発振器ウェー
ハとして設計された音波変換器(5、6、7)を配置す
る平面状外表面(8、9、10)を有することを特徴とす
る、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 測定管(1)が、平面状外表面(8、
9、10)が設けられたリング形状支持体(4)を貫通し
て伸展することを特徴とする、請求項2記載の装置。 - 【請求項4】 測定管(1)が、プリズム状断面を有
し、音波変換器(5、6、7)が、プリズムの各々異な
る面の上に配置されることを特徴とする、請求項1また
は2に記載の装置。 - 【請求項5】 発信音波変換器(5)からの主周波数
が、下記条件式: 【数式1】 到達角(α) = 50/(1.09n-1) ± 20% {式中、nは、測定管(1)の内径(mm)} に従って、測定管の縦軸(14)に対して一定の到達角
(α)で液体内に放射されることを特徴とする、請求項
1乃至4の内のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項6】 測定管(1)の内径が、0.2 mm〜15mmで
あることを特徴とする、請求項1乃至5の内のいずれか
一項に記載の装置。 - 【請求項7】 測定管(1)が、冷間加工された鋼鉄で
製造されることを特徴とする、請求項1乃至6の内のい
ずれか一項に記載の装置。 - 【請求項8】 測定管(1)が、少なくとも内壁が200
mN/m(ミリニュートン/メートル)より小さい表面エネル
ギーを有する材料で製造されることを特徴とする、請求
項1乃至7の内のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項9】 第一ミクサ(16)と第二ミクサ(17)か
らの消失パルスが予め決定された数を超えた場合、第三
ミクサ(18)が、流れの停止を示すことを特徴とする、
請求項1記載の装置。 - 【請求項10】 パルスの振幅を検出するためのアナラ
イザー(25)が、設けられることを特徴とする、上記請
求項1乃至9の内のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項11】 第一ミクサ(16)及び/又は第二ミク
サ(17)からのパルスの振幅に従って単一もしくは複数
の発信音波変換器(5)の出力強度を増幅するための制
御器(24)が設けられることを特徴とする、上記請求項
1乃至10の内のいずれか一項に記載の装置。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19914118809 DE4118809C2 (de) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | Vorrichtung zur Messung kleiner Flüssigkeits- und Partikelströme |
DE4118809.8 | 1992-03-06 | ||
DE19924207031 DE4207031C2 (de) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Vorrichtung zur Strömungsmessung abrasiver Teilchen in Fluiden in einer Leitung |
DE4207031.7 | 1992-03-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07174598A JPH07174598A (ja) | 1995-07-14 |
JP3193774B2 true JP3193774B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=25904349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17494092A Expired - Fee Related JP3193774B2 (ja) | 1991-06-07 | 1992-06-08 | 液体及び粒子の微小流速流を測定する装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3193774B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005064286A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | The Tokyo Electric Power Company, Incorporated | 超音波流量計 |
CN108917866A (zh) * | 2018-08-20 | 2018-11-30 | 大唐环境产业集团股份有限公司 | 一种用于复合管道流量检测的超声波传感器及其安装方法 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP17494092A patent/JP3193774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07174598A (ja) | 1995-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |