JP3193756U - 着せ替え鉢カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】鉢植えの装飾カバーにおいて、容易に大量に作成でき、または少数でデザインの良さや個性的なものができ、交換が可能な着せ替え針カバーを提供する。【解決手段】耐水紙あるいは耐水性フィルムからなる、逆円錐台状の筒体の外側表面に模様が形成されているとともに内周面に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを特徴とする着せ替え鉢カバー1とする。また、針はプラスチック製の針ではなく、硬質ポリポット製2とする。【選択図】図2

Description

本考案は、ガーデニングや花卉園芸に関する分野のもので、特に屋内や屋外で使用される植木鉢に関するものである。
現在、鉢花生産の現場では、合成樹脂により一体形成されたプラスチック鉢が一般的である。またそれらが店頭に並ぶと鉢の色は白や茶色、緑もしくは黒となる。当然主役は鉢の上部にある花であるが、見た目の半分ほどを占める鉢がどの生産者が作ったものも代わり映えのしないのが現状である。
さらに生産現場では、長い栽培期間から植栽土や農薬散布などによる鉢の汚れが問題になっている。出荷時、拭いたり洗ったりするものの、完全に汚れを落とすことはできない。
そのような中、生産者が差別化を図るために、特別な鉢カバーを購入して出荷したりしている場合もあるが、それらは殆どが竹編製・藤編製・木製・ブリキ製・陶器製などで高価である。さらにそれらの購入費用は生産者が持つことになると、市場出荷では価格が保証されないので、購入原価を下回る可能性がある。従って生産者から鉢を用いて差別化を図るのが難しくなっている。
また現在、若い年代の消費者は、台所用品や文房具、生活雑貨に至るまでデザインの良さや個性的なものを求める傾向にある。庭のないマンションなどに住む家庭では、ガーデニングという感覚は薄くなってきているものの、小さな苗でも部屋の中に飾りたいという欲求はある。しかし自分たちのイメージ似合ったデザインの安価な鉢に出会うことは少ないので、鉢花とは別に前述の特別な鉢カバーを購入することになる。
この改善策として、合成紙製シート部材から構成されると共に該シート部材の両端部を相互に重合せしめて連結する連結手段が配設され、該シート部材の両端部を連結して筒状体にせしめられることを特徴とする装飾カバーがある。これは、同一デザインの装飾カバーを大量に作るための技術であり、デザインの良さや個性的なものを求める現代にはそぐわない。また対応するプラスチック鉢が限定的でないため、装飾カバーとプラスチックの鉢に隙間ができて、持ち運ぶとき落としてしまったり、入らなかったりという問題点があった。
特開平11−46951号公報
本考案は鉢植えの装飾カバーを大量に、または少数でデザインの良さや個性的なものを提供することにある。
本考案は、課題となる合成樹脂により一体形成されたプラスチック製の鉢ではなく、安価で大量に流通している硬質ポリポットを対象とする。この硬質ポリポットは、硬質ポリ鉢などとも中容器とも呼ばれることがある。口径によって大きさが決まるが、どのメーカーでも口径が同じなら形は大きく変わらず、逆円錐台状の鉢である。
本考案における耐水紙には、経師紙が使われ、水糊を使って施工する経師貼り用の素材であり、耐水性がありブルーバックの用紙などにも使われる。ビルボードペーパーや表具紙とも呼ばれる。厚さ100μmから230μmまで使用できる。だが最も使用しやすいのは、厚さ135μmから170μmの間である。
本考案の耐水性フィルムにはPET紙または塩ビ紙を使用する。PET紙は、ポリエステル素材で、透明PET、マット透明PET、白PET、金PET(艶有り/艶無し)・銀PET(艶有り/艶無し)、などがあり耐久性、耐水性、耐熱性に優れている。厚みは25μmから230μmを主に使用する。塩ビ紙は塩化ビニール樹脂から作られたもので、耐候性、耐久性、耐水性に優れている。厚みは80μmから230μmがある。これらを用途によって使い分ける。
本考案では、裏面に接着剤または粘着剤の塗布されたシートを用いることが好ましい。
本考案での接着層とは一般に、接着剤を用いて初めは粘度の低い液体で接触面積を稼いでいき、被着材を接合した後に何らかの手段(化学反応、溶媒揮散、温度変化など)によって固化し、接着界面において高い接着強さを発現するものである。粘着層とは粘着剤を用いて初めから高粘度で低弾性率の半固体であり、接合形成後もその状態が変わらないもの、つまり固化の過程が必要でないものをいう。
本考案のきせかえ鉢カバーは接着層及び粘着層が鉢カバーの内周面の一部もしくは全体に形成されており、その状態によって硬質ポリポットと接合の仕方が変わる。内周面の一部に接着層あるいは粘着層がある場合、着せ替え鉢カバーと硬質ポリポットの間には、接着面あるいは粘着面が発生しない。その場合、その他の着せ替え鉢カバーへの取り替えは、着せ替え鉢カバーは逆円錐台状の筒体のまま硬質ポリポットから外して取り替える。また接着層及び粘着層が鉢カバーの内周面の全体に形成されている場合は、硬質ポリポットに貼って使うため、取り替える場合は剥がして着せ替える。
本考案の図案の作成は、写真編集ソフトウエアやドローソフトもしくは、ドローツールなどがインストールされたコンピュータを利用する。利用者が撮影した写真や考案した図案を前記ソフトウエアを利用して作り、形状を逆円錐台の展開図になるように加工する。
逆円錐台の展開図にした図案を印刷するのは、電圧を加えると変形するピエゾ素子(圧電素子)を用いた、ピエゾ方式のインクジェットプリンタである。このピエゾ方式のプリンタは現在、全世界に広く普及しており、家庭用のプリンタは、殆どがこの方式のものである。このピエゾ方式のインクジェットプリンタは幅広い種類のインクに対応可能である。そこで、鮮やかな発色と屋外耐候性3年というエコソルベント系顔料インクを使用する。そしてこれらをプリンタとインクを使用し、図案の形状を逆円錐台の展開図になるように加工したものを必要枚数のみ印刷する。これで着せ替え鉢カバーは完成する。
家庭用のコンピュータで家庭用のプリンタと同様の使い勝手で、1枚づつ印刷が可能なため、さまざまな違うデザインを少しづつ作る事ができる。例えば、卒業式に個人個人の写真が入った花鉢のプレゼントなども出来る。成長の思い出に子供が書いた手描きの図案も鉢カバーにすることが出来る。自分で撮った風景写真も鉢カバーにすることが可能である。よりオリジナルのものを作ることが出来るのである。
本考案の着せ替え鉢カバーは、製造の段階で好みの図柄やデザインを選択できる。よってオリジナルのデザインはもちろん広告宣伝にも使用が可能である。これは利用者に高い満足を提供できるものである。
硬質ポリポットを対象にしたことで、形状が決まっているために本考案の着せ替え鉢カバーは、硬質ポリポットとの間に隙間はできないため、持ち運ぶとき落としてしまったり、入らなかったりという問題点がなくなった。
鉢花生産者にとっては、自ら考案した図案を、試しに少量で作って販売することが可能であるため、大量に作った場合のリスクを避ける事が出来る。農作物なので、万が一上部の花がしっぱいしても、鉢カバーは出荷時につけるので、使用せずとっておける。失敗した際のプラスチック鉢を再び生産現場で使うと汚いが、着せ替え鉢カバーで汚れを目立たなく出来る。
着せ替え鉢カバーとして使用すれば、その時の気分と花鉢のかざる場所に応じて、デザインを変えることが出来る。その場合取り外しが可能な内周面の一部に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを特徴とする着せ替え鉢カバーであることが望ましい。また、この場合様々な図案の着せ替え鉢カバーを逆円錐台の展開図の状態で販売することが可能となる。
収納や処分について、言うまでもなく鉢カバーは薄い材質なので収納場所に困ったり、材質上処分に困ることもなかった。
本考案による鉢カバーを着用させることで花だけでなく、鉢を気軽に楽しみ、花を育て、気楽に花を愛でることができる環境作りに効果が大きく、本来の身近に飾って楽しむことの幅がより一層広がった。
本発明による鉢カバーは、既存の鉢カバーが流行によって浮き沈みが出るのに比べて、時代の変遷による好みの変化にデザインを変えることで対応出来る。
図1は着せ替え鉢カバーの展開図である。 図2は2の着せ替え鉢カバーを3の硬質プラスチックに取り付ける図である。 図3は別の着せ替え鉢カバーの展開図である。 図4(a)は接着剤層もしくは粘着剤層を全面塗布した図、(b)は一部塗布した着せ替え鉢カバーである。 図5は図4(b)の着せ替え鉢カバーを3の硬質プラスチックに取り付ける実施図である。
図1はレンガ調に印刷された着せ替え鉢カバーの展開図である。他にも様々な模様を鉢にすることが出来る。
図2は1の円錐台状の筒体の外側表面に所定の模様が形成されているとともに内周面の全面に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを特徴とする着せ替え鉢カバーを、2の硬質ポリポットに使用する状態を表している。実際には、内周面の接着層あるいは、粘着層を硬質ポリポットの外周面に少しづつ接着あるいは粘着させて取り付ける。
図3は写真が印刷された着せ替え鉢カバーの展開図である。これによって母の日や誕生日などのイベントに使用される可能性が増加する。
図4は一部もしくは全面に接着層あるいは、粘着層が形成されている状態を図で示しているものである。1は外側表面に所定の模様が形成されている状態を表している。(a)の3は内周面全面に、(b)の3は例として、一部に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを表している。4は着せ替え鉢カバーを逆円錐台状の筒体にした時に例として三角形の切れ目となるように上部両端が切り落としてある。
図5は円錐台状の筒体の外側表面に所定の模様が形成されているとともに内周面の一部に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを特徴とする着せ替え鉢カバーを、硬質ポリポットに使用する状態を表している。図5の1の様に内周面の一部に接着層あるいは粘着層がある場合、着せ替え鉢カバーと硬質ポリポットの間には、接着面あるいは粘着面が発生しない。その場合、その他の着せ替え鉢カバーへの取り替えは、着せ替え鉢カバーは逆円錐台状の筒体のまま硬質ポリポットから外して取り替える。この場合取り外しが容易なため気分によって鉢を変えられ捨てずに経済的でもある。
図5の4の切れ込みは、取り外し容易な着せ替え鉢カバーの取り外しを、より容易にするため考案した。硬質ポリポットがむき出しになっている切れ込み部分を押さえ、もう片方の手で着せ替え鉢カバーをとるためである。取りやすければよいので必ずしも三角形の切れ込みでなくても良い。
1 着せ替え鉢カバー
2 硬質ポリポット
3 接着剤層もしくは粘着剤層
4 切れ目

Claims (1)

  1. 耐水紙あるいは耐水性フィルムからなる、逆円錐台状の筒体の外側表面に模様が形成されているとともに内周面に接着層あるいは、粘着層が形成されていることを特徴とする着せ替え鉢カバー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071178A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 物品、物品の製造方法、物品の貼り付け方法

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