JP3192943U - 段ボール棺桶 - Google Patents

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清司 宮川
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株式会社山清
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Abstract

【課題】ある程度の強度を保持しつつ、棺桶自体を軽量化し、火葬後に発生する灰の量を低減することのできる段ボール棺桶を提供する。
【解決手段】底板部20と側板部30と妻板部40とを備えた段ボール棺桶10であって、底板部は、木枠50と、木製板の外側面60とを備え、側板部と妻板部は、木枠50と、段ボール内側面70と段ボール外側面80とを備える。側板部及び妻板部の段ボール内側面は、打ち抜いた段ボール材を使用していることが好ましい。また、底板部、側板部の少なくともいずれか一方の木枠は、補強部を有するのが好ましい。さらに、側板部と妻板部は、和紙により覆われていることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本考案は、段ボール製の棺桶に関する。さらに言えば、段ボール材料を使用しつつも、ある程度の強度を保持して棺桶自体を軽量化し、火葬後に発生する灰の量を低減することのできる段ボール棺桶に関する。
従来から使用されている棺桶は、檜、杉等の木材を使用しているため、棺桶全体の重量が大きく、さらに価格が高いという問題があった。最近では、エコの観点からも、高価な木製の棺桶に代わり、段ボール製の棺桶が注目されている。即ち、段ボール製の棺桶は、木製の棺桶に比べて、火葬時の燃焼性が優れているため(要するに燃えやすく)、焼却時間を短縮できることより、燃料費を抑えることができるし、木製の棺桶と比較して、棺桶自体の軽量化を図ることができる。
段ボール材料を使用して製作した棺桶として、特許文献1の如く、「あらかじめ定めた形状に切断した複数の段ボール紙製の板材からなり、底部及び該底部の周囲を囲む側壁部を有するように組み立てられる長尺状の箱体と,前記板材を互いに連結して前記箱体を組み立てるための連結用の継手部材と、前記箱体の上部開口を閉塞するための段ボール紙製の蓋体とを備えたことを特徴とする組立式棺桶(特許文献1:請求項1)」が提案されている。
特開2001−315755
特許文献1に係る棺桶においては、底部、底部の周囲を囲む側壁部は、あらかじめ定めた形状に切断した複数の段ボール製である。さらに、底部と側壁部からなる箱体の上部開口を閉塞するための蓋体も段ボール製である。段ボール材料自体は、燃えやすいという長所がある反面、火葬後に、大量の燃え残り(灰)が発生するという欠点がある。さらに、いわゆる強化段ボールを使用するとしても、段ボール材料自体の強度不足の問題もある。組み立てる前に運搬できるという運搬のし易さ、組み立て作業の容易さを考慮したとしても、棺桶を使用する場面の特異性(葬式の場面で棺桶が壊れたら取り返しのつかないことになる)を鑑みて、強度に不安のある段ボール製の棺桶は、広く普及していないという実情があった。
本考案の目的は、棺桶自体を軽量化しつつも、木製の棺桶との比較において、ある程度の強度を保持することができ、さらに、火葬時に発生する灰の量を低減することのできる段ボール棺桶を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した考案は、底板部と側板部と妻板部とを備えた段ボール棺桶であって、前記底板部は、木枠と、木製板の外側面とを備え、前記側板部は、木枠と、段ボール内側面と段ボール外側面とを備え、かつ、前記妻板部は、木枠と、段ボール内側面と段ボール外側面とを備えることを特徴とする段ボール棺桶であることを特徴とするものである。尚、本明細書において、側板部とは、底板部の遺体から見て左右にほぼ垂直に立ち上がる部材のことであり、妻板部とは底板部の前後(遺体の頭側の面と足側の面)にほぼ垂直に立ち上がる部材のことである。
請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した考案において、側板部及び妻板部の段ボール内側面は、打ち抜いた段ボール材を使用している段ボール棺桶であることを特徴とするものである。
請求項3に記載した考案は、請求項1又は請求項2に記載された考案において、底板部、側板部の少なくともいずれか一方の木枠は、補強部を有する段ボール棺桶であることを特徴とするものである。
請求項4に記載した考案は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された考案において、側板部と妻板部は和紙により覆われている段ボール棺桶であることを特徴とするものである。
本願に係る考案によれば、側板部と妻板部の大部分に、段ボール材料を使用しているので、木製の棺桶と比較して、棺桶自体を軽量化することができる。そして、底板部には、木材(合板、ベニヤ板等)を使用しており、さらに、側板部と底板部の木枠は、補強部を有しているので、ある程度の強度を保持することができるし、棺桶の寸法(幅)を一定に保持することができる。さらに言えば、側板部及び妻板部の段ボール内側面は、面積(体積)を減らすために、打ち抜いた段ボール材料を使用しているので、火葬時に燃える段ボールの量が少なくなって、結果的に火葬時に発生する灰の量を低減することができる。
段ボール棺桶の完成図である。 段ボール棺桶の斜視図(製作中)である。 妻板部の段ボール内側面の正面図である。 側板部の段ボール内側面の正面図である。
<段ボール棺桶の構造>
以下、本考案に係る段ボール棺桶10について、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。図1は、段ボール棺桶10の完成図である。段ボール棺桶10の表面には、木目調の紙や、高級感漂う和紙等を張り付けてあるので、見た目は全く段ボール材料で作られた棺桶であることが解らないようになっている。さらに、図1(断面図)に記載したように、棺桶自体の強度を保持するとともに、棺桶の寸法(幅)を一定に保持するため、補強材にて木枠50を補強するとともに固定している。
図2は、本考案に係る段ボール棺桶の斜視図(製作中)である。本考案に係る段ボール棺桶10は、底板部20と側板部30と妻板部40と蓋(図1に記載)とからなる。底板部20は、木枠50と、木製板の外側面60とを備え、側板部30は、木枠50と、段ボール内側面70と段ボール外側面80とを備え、かつ、妻板部40は、木枠50と、段ボール内側面70と段ボール外側面80とを備えている。ここで、底板部20の木枠50は、側板部30の木枠50と妻板部40の木枠50とを兼ねている。
底板部20は、木枠50の下側に底板として、段ボール材料よりも強度的に信頼性のあるベニヤ板等を使用している。側板部30は、軽量化、及び火葬時の燃え残り(灰)の削減のため、棺桶の内側面(遺体側)に打ち抜き段ボール内側面70を設置し(図4参照)、軽量化、及び木目調の紙や和紙を張り付けるため、段ボール外側面80を設置している。妻板部40も同様に、棺桶の内側面に打ち抜き段ボール内側面70を設置し(図3参照)、軽量化、及び木目調の紙や和紙を張り付けるため、段ボール外側面80を設置している。
図4は、側板部の段ボール内側面の正面図である。本考案に係る段ボール棺桶10は、収容される遺体やその他の収容物(ドライアイス等)の荷重によって、棺桶の長辺方向、特に、長辺方向における中央部分付近が、下方に歪む力に耐えるように、木枠50に複数の補強部90を設けている。図示はしないが、底板部20の木枠50に複数の補強部90を設けても良い。
<段ボール棺桶の効果>
本考案のポイントは、段ボール材料を使用しつつも、ある程度の強度を保持して棺桶自体を軽量化し、火葬後に発生する灰の量を低減することのできる段ボール棺桶10であるということである。
本願に係る段ボール棺桶10は、側板部30と妻板部40の木枠50以外の部分に、段ボール材料を使用しているので、木製の棺桶と比較して、棺桶自体を軽量化することができる。そして、最も強度を必要とする底板部40には、段ボール材料を使用せず、木材(合板、ベニヤ板等)を使用している。
さらに、側板部30と底板部40の木枠50は、複数の補強部90を有しているので、遺体やその他の収容物の重量に耐えうる程度の強度を保持することができる。さらに言えば、側板部30及び妻板部40の段ボール内側面70は、面積(体積)を減らすために、打ち抜いた段ボール材料を使用しているので、火葬時に燃える段ボールの量が少なくなって、結果的に火葬時に発生する灰の量を低減することができる。
本願に係る段ボール棺桶10は、収容される遺体やその他の収容物(ドライアイスなど)の荷重によって棺本体の長辺方向、特に、長辺方向における中央付近が下方に歪む方向に働く力に耐え得ることが重要である。即ち、棺桶は、持ち上げて移動する時や祭壇に安置されるときには、長手方向における両側(短手側)のみを支えて行われ、真ん中付近を支えることはあまりない。
本考案に係る段ボール棺桶10は、側板部30と底板部40の木枠50に複数の補強部90を設けているため、収容される遺体やその他の収容物(ドライアイス等)の荷重によって、棺桶の長辺方向、特に、長辺方向における中央部分付近が、下方に歪む力に耐えることができる。
通常、棺桶といえば木製であり、段ボール製の棺桶は、材料強度の問題や火葬後に大量の燃え残りが出るという欠点を有している。しかし、最近のエコブームにあやかり、段ボール製の棺桶が見直されている。本考案に係る段ボール棺桶10は、製造時に合板やベニヤ板等に必要な接着剤をほとんど使用しないこと、そして、打ち抜き段ボール内側面70を設置したことで、火葬時の灯油消費量を削減することができるし、火葬時に出る有害物質を削減することができる。
上記利点があるため、本考案に係る段ボール棺桶10が普及し始めている。段ボール棺桶10は、木製の棺桶よりも使用する木材の量が少なく、火葬時に窒素酸化物など有害物質の排出を削減することができる。段ボール棺桶10のことを、業界では「エコ棺」と呼んでいる。エコ棺は3層の段ボール製であるが、表面に和紙等を貼り付けることで、見た目には木製と区別がつかないようになっている。
さらに言えば、棺桶を構成する材料が全て段ボール材料であると、火葬時に段ボールが燃え過ぎて一気に酸素を消費してしまい、バックドラフト現象が発生することがある。バックドラフト現象とは、室内など密閉された空間で火災が生じ不完全燃焼によって火の勢いが衰え、可燃性の一酸化炭素ガスが溜まった状態の時に窓やドアを開くなどの行動をすると、熱された一酸化炭素に急速に酸素が取り込まれて結びつき、二酸化炭素への化学反応が急激に進み爆発を引き起こす現象のことである。炉内の火の勢いが衰えた際、火葬場の作業員が、慌てて炉の蓋をあけると、酸素が一気に炉内に流入し爆発することがあり、極めて危険である。
本願に係る段ボール棺桶10は、木枠50と、木製板の外側面とからなる底板部20、木枠50と、段ボール内側面70と段ボール外側面80とからなる側板部30、木枠50と、段ボール内側面70と段ボール外側面80とからなる妻板部40という構成である。即ち、棺桶を構成する材料が全て段ボール材料では無く、段ボール材料と木材とによって構成されているためバックドラフト現象は発生し難い。
<段ボール棺桶の変更例>
本考案に係る段ボール棺桶10の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、底板部20、側板部30、妻板部40、木枠50、(木製板の)外側面60、段ボール内側面70、段ボール外側面80,補強部90等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
本考案に係る段ボール棺桶は、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、棺桶自体を軽量化し、火葬時に発生する灰の量を低減することのできる段ボール棺桶として好適に用いることができる。
10・・段ボール棺桶
20・・底板部
30・・側板部
40・・妻板部
50・・木枠
60・・(木製板の)外側面
70・・段ボール内側面
80・・段ボール外側面
90・・補強部

Claims (4)

  1. 底板部と側板部と妻板部とを備えた段ボール棺桶であって、
    前記底板部は、木枠と、木製板の外側面とを備え、
    前記側板部は、木枠と、段ボール内側面と段ボール外側面とを備え、かつ、
    前記妻板部は、木枠と、段ボール内側面と段ボール外側面とを備えることを特徴とする段ボール棺桶。
  2. 前記側板部及び前記妻板部の前記段ボール内側面は、打ち抜いた段ボール材を使用していることを特徴とする請求項1に記載した段ボール棺桶。
  3. 前記底板部、前記側板部の少なくともいずれか一方の木枠は、補強部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した段ボール棺桶。
  4. 前記側板部と前記妻板部は、和紙により覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の段ボール棺桶。
JP2014003585U 2014-06-18 段ボール棺桶 Expired - Lifetime JP3192943U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4260837A1 (fr) 2022-04-14 2023-10-18 Pascal Defosse Cercueil a structure composite

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4260837A1 (fr) 2022-04-14 2023-10-18 Pascal Defosse Cercueil a structure composite
FR3134513A1 (fr) 2022-04-14 2023-10-20 Pascal DEFOSSE Cercueil à structure composite

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