JP3192055U - 着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポケットを着脱可能にするに止まらず、その位置を変更することができるようにする。また学生服などのスタイルを保ちつつも、防寒性が高い衣服を提供する。【解決手段】衣服本体11と着脱ポケット21とに、互いに係脱可能な面ファスナ19を備える。衣服本体11側の面ファスナ19は、着脱ポケット21よりも長い範囲に渡って配置された長尺のテープ状のものとすることで、着脱ポケット21の取り付け位置を変更することができる。衣服本体11の身頃12の裾や袖13の袖口の内部に伸縮可能なニットによる保温部17を設けたり、詰襟状の襟14の端部に保温部17を設けたりして、保温性を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服に関する。
ポケットを着脱式にする提案は、特許文献1に示す他、種々なされている。ところが、その多くは、単に着脱可能にポケットを設けるに止まり、その位置を変更するというものではなかった。例えば、特許文献1は、ポケットを着脱式にすると共に、取り外したポケットをバッグとして使用することができるようすることを提案するものであるが、衣服に固定する位置は一箇所に特定されたものであった。
ところが、例えば、学生が授業などで作業を行なう場合には、作業の内容や姿勢動作から、最も適した位置にポケットを設けることが、作業の効率性から望ましい。
また、冬季の通学時や暖房のない場所での作業を考えた場合には、学生服スタイルを保ちつつも、防寒性が高い衣服を提供することが望まれている。
登録実用新案3158390号公報
本考案の第1の課題は、ポケットを着脱可能にするに止まらず、その位置を変更することができるようにした衣服を提供することにある。
本考案の第2の課題は、学生服などのスタイルを保ちつつも、防寒性が高い衣服を提供することにある。
本考案は、上着やズボンなどの衣服本体にポケットを着脱可能に備えた衣服を改良するものであり、前記衣服本体と前記ポケットとには、互いに係脱可能な面ファスナを備える。その際、衣服本体側には、前記ポケットを複数箇所に位置変更可能に配置することができるように、前記面ファスナを配置する。これによって前記ポケットを単に着脱可能にするに止まらず、その位置を使用者の使い勝手のいいように、変更することができる。
具体的には、前記衣服本体側の前記面ファスナは、前記ポケットよりも長い範囲に渡って配置された長尺のテープ状の面ファスナとして実施することができる。
さらに、前記本体衣服は上着などの上衣を含み、前記上衣の袖と裾との少なくとも何れか一方は、内部に伸縮可能なニットによる保温部を備えるものであり、前記保温部内に腕又は胴を通して着用することができると共に、前記保温部は、前記袖又は前記裾よりも短く外部から見えないものとする。また、前記本体衣服は上着などの上衣を含み、前記上衣の襟は詰襟状をなしており、少なくともその上端が伸縮可能なニットによる保温部を備えたものとすることができる。外観上は通常の上着、特に詰襟学生服と略同じでありながら、その保温性を向上させることができる。
本考案は、上述のように、ポケットを着脱可能にするに止まらず、その位置を変更することができるようにした衣服を提供することができたものである。また、本考案は、学生服などのスタイルを保ちつつも、防寒性が高い衣服を提供することができたものである。
本考案の第1の実施の形態に係る衣服の正面図。 同衣服のポケットと衣服本体とを分離した状態の正面図。 (A)〜(D)はそれぞれ同衣服のポケットの斜視図。 (A)同衣服の裾の断面図、(B)同衣服の袖口の断面図。 本考案の第2の実施の形態に係る衣服の正面図。 本考案の第2の実施の形態に係る衣服の正面図。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。
図1〜図4を参照して第1の実施の形態に係る衣服について説明する。この衣服は、詰襟学生服風の形態を備えた上着として実施されたもので、衣服本体11は身頃12と袖13と襟14とを備える。この上着の衣服本体11には、身頃12と袖13とに面ファスナ19が設けられると共に着脱ポケット21の背面にも面ファスナ22が設けられ、この面ファスナ19と面ファスナ22とを係合させることで着脱ポケット21が衣服本体11に取り付けられる。衣服本体11には、通常の衣服のように固定ポケット18を設けてもよく、設けずに実施してもよい。
面ファスナ19、22は、可撓性を有する合成樹脂製の雌雄の突起を起毛状に備えたテープ状のもので、面ファスナ19と面ファスナ22とで雌雄の区別があるものでもよく、雌雄の突起を混在させて雌雄の区別のない面ファスナを用いてもよい。
衣服本体11の面ファスナ19は、着脱ポケット21の全長よりも長く形成されており、使用者はその使い勝手やデザインを考慮して、着脱ポケット21の取り付け位置を変更することができる。面ファスナ19及び面ファスナ22は、1本のみを衣服本体11と着脱ポケット21に設けてもよいが、複数本を平行に設けることで、重いものを入れた着脱ポケット21でも脱落を抑制して安心して使用できるものとすることもでき、また、平行に配置された面ファスナ19のうち1本だけに面ファスナ22を係合させることで、左右の位置をずらせて取り付けることもできる。
なお、面ファスナ19を利用してリング20などの他の部材を取り付けることも可能である。
着脱ポケット21は、その形態に関して特に限定はなく、種々のものを採用することができる。例えば、図3(A)に示すように着脱ポケット21の開口に被せ蓋23を用いたものや、図3(B)に示すように着脱ポケット21の略全長に渡って開口部24を設けてティッシュ入れ状にしたものや、図3(C)(D)に示すように開口にスライドファスナ25を設けて開閉可能にしたものを例示することができ、大きさについても多種多様なものを用いることができる。このように、種々の形態の着脱ポケット21を使用者の使い勝手で種々の位置に取り付けることができるため、例えば、工業科の学生が実習をする際、種々の工具や文具を着脱ポケット21に入れて自分の好みの位置に取り付けることができるため、能率的な作業を行なうことが可能である。
この上着は、通常の学生服に用いられる生地で縫製することも可能であるが、作業着に用いられる生地を採用してもよく、伸縮性の高い生地を採用して動きやすいものとしてもよい。
特に防寒性を向上させるためには、保温部17を衣服本体11に設けることも可能である。保温部17はリブ編みなどのニット素材で構成することができ、身頃12の裾の裏側に配置したり(図4(A)参照)、袖13の袖口の内側に配置したり(図4(B)参照)することができる。その際、保温部17は裏地16よりも短くして、外部からは見えないようにすることで、通常の学生服風のスタイルを保つことも望ましい。その配置構造は適宜変更することができるが、表地15を折り返して、折り返した表地15の端部と裏地16との間に保温部17の端部を縫着することができる。
また保温部17を襟14の上端に配置することもできる。この実施の形態では、図1に示すように、学生服風の外観とマッチするように、襟14を立てた詰襟状としており、襟14の上半分程度をニット素材の保温部17にて構成したものである。
次に、図5及び図6は第2の実施の形態を示すもので、この例ではズボンの衣服本体31にテープ状の面ファスナ33を長く設けて、その適宜位置に着脱ポケット21を自由に取り付けることができるようにしたものである。この例でも固定ポケット32を併用することもできるが、併用せずに実施することもできる。
以上、本考案は種々変更して実施することができるものであり、面ファスナ19、33は、縦方向に配置したが、横方向や斜め方向に配置して実施することもできる。着脱ポケット21は通常の生地で構成することもでき、防水性の高い生地を用いることもできる。また、着脱ポケット21はスマートフォンなどの携帯電話器を収納するものとして実施することもでき、その際、着脱ポケット21の正面側にメッシュ素材や透明素材によって構成される窓部を設けることもできる。そして、着脱ポケット21の内部にスマートフォンの液晶表示面や携帯電話器のライトを点灯した状態で収納することで、窓部からその光が見えるようにすることによって、夜間の歩行や自転車に乗った際の安全性の向上を図ることも可能である。
10 上着
11 衣服本体
12 身頃
13 袖
14 襟
15 表地
16 裏地
17 保温部
18 固定ポケット
19 面ファスナ
20 リング
21 着脱ポケット
22 面ファスナ
23 被せ蓋
24 開口部
25 スライドファスナ
30 ズボン
31 衣服本体
32 固定ポケット
33 面ファスナ

Claims (4)

  1. 衣服本体にポケットを着脱可能に備えた衣服において、
    前記衣服本体と前記ポケットとには、互いに係脱可能な面ファスナを備え、
    前記衣服本体側には、前記ポケットを複数箇所に位置変更可能に配置することができるように、前記面ファスナを配置したことを特徴とする着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服。
  2. 前記衣服本体側の前記面ファスナは、前記ポケットよりも長い範囲に渡って配置された長尺のテープ状の面ファスナであることを特徴とする請求項1記載の着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服。
  3. 前記衣服は上衣を含み、前記上衣の袖と裾との少なくとも何れか一方は、内部に伸縮可能なニットによる保温部を備え、
    前記保温部内に腕又は胴を通して着用することができると共に、前記保温部は、前記袖又は前記裾よりも短く外部から見えないことを特徴とする請求項1又は2記載の着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服。
  4. 前記衣服は上衣を含み、前記上衣の襟は詰襟状をなしており、少なくともその上端が伸縮可能なニットによる保温部を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の着脱及び位置変更可能なポケットを備えた衣服。
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