JP3191819U - ジーンズ - Google Patents

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雅二 貝畑
雅二 貝畑
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Abstract

【課題】外観上のデザインを損なうことなく、簡易な構成で腹部を引き締めることができるジーンズを提供する。【解決手段】右前身頃12FRと右後身頃12RRの脇線12FRa,12RRaと内股線を縫合して形成される右身頃と、左前身頃12FLと左後身頃12RLの脇線12FLa,12RLaと内股線を縫合して形成される左身頃と、前開きを構成する持出し部28と、持出し部28を覆う前立て部30とを備えるジーンズにおいて、右前身頃12FRに設けられる右前ポケットのポケット袋布16Raの右側の側縁16Ra2を右前身頃12FRの脇線12FRaに縫合し、左側の側縁16Ra3を持出し部28に縫合すると共に、左前身頃12FLに設けられる左前ポケットのポケット袋布16Laの左側の側縁16La2を左前身頃12FLの脇線12FLaに縫合し、右側の側縁16La3を前立て部30に縫合する。【選択図】図4

Description

この考案は、ジーンズに関し、より詳しくは着用者の腹部を引き締めて、腹部周辺をすっきり見せるようにしたジーンズに関する。
従来より、着用者の腹部を引き締めて、腹部周辺をスッキリ見せるようにしたパンツ(ジーンズを含む)が種々提案されており、その例として特許文献1記載の技術を挙げることができる。
特許文献1記載の技術は、スラックスに関するものであるが、裏地に伸縮性を有する生地を用い、この裏地によって腹部を引き締めるようにしたものである。
特開2006−200049号公報
しかしながら、スラックスではなく、例えばジーンズを対象として考えた場合、ジーンズにはそもそも特許文献1記載の技術のような裏地が存在しない。したがって、裏地によって腹部を引き締めようとすると、当然に裏地を取り付ける必要があるが、そうすると部品点数が増加したり、製造工数が増加するなどの不都合が生じる。また、ジーンズは比較的体型にフィットするものが多いため、裏地を取り付けると着用者の肌に裏地が繰り返し接触し、着用者に違和感を与えるおそれがある。さらに、裏地を取り付けることによって腹部周辺の生地が嵩張るため、特にスリムなジーンズでは外観上のデザインに悪影響を及ぼすことも考えられる。
そこで、この考案の目的は上記した課題を解決し、外観上のデザインを損なうことなく、簡易な構成で腹部を引き締めることができるジーンズを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1にあっては、右前身頃の脇線と右後身頃の脇線を縫合すると共に、前記右前身頃の内股線と前記右後身頃の内股線を縫合して形成される右身頃と、左前身頃の脇線と左後身頃の脇線を縫合すると共に、前記左前身頃の内股線と前記左後身頃の内股線を縫合して形成される左身頃と、前記右身頃と左身頃の穿き口側の端部に接続されるベルト部と、前記右前身頃に設けられる右前ポケットと、前記左前身頃に設けられる左前ポケットと、前記右前身頃に設けられ、前開きを構成する持出し部と、前記左前身頃に設けられ、前記持出し部を覆う前立て部とを備えるジーンズにおいて、前記右前身頃の裏面側に位置する前記右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁を前記右前身頃の脇線に縫合し、左側の側縁を前記持出し部に縫合すると共に、前記左前身頃の裏面側に位置する前記左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁を前記左前身頃の脇線に縫合し、右側の側縁を前記前立て部に縫合するように構成した。
請求項2に係るジーンズにあっては、前記ベルト部と前記右前ポケットの間と前記ベルト部と前記左前ポケットの間にそれぞれヨークを縫合するように構成した。
請求項3に係るジーンズあっては、前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さを、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さ
を、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくするように構成した。
請求項4に係るジーンズにあっては、前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さを、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下とすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さを、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下とするように構成した。
請求項1に係るジーンズにあっては、右前身頃の裏面側に位置する右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁を右前身頃の脇線に縫合し、左側の側縁を持出し部に縫合すると共に、左前身頃の裏面側に位置する左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁を左前身頃の脇線に縫合し、右側の側縁を前立て部に縫合するように構成したので、左右のポケット袋布で着用者の腹部を引き締めることができる。すなわち、左右のポケット袋布の両側縁を一定の張力をもって前身頃に縫合することも可能となるため、ポケット袋布によって腹部を押さえて引き締めることができる。また、腹部を引き締めるのに、裏地などを用いる必要もないので、簡易な構成とすることができ、しかも生地が嵩張って外観上のデザインに悪影響を及ぼすこともない。
請求項2に係るジーンズにあっては、ベルト部と右前ポケットの間とベルト部と左前ポケットの間にそれぞれヨークを縫合するように構成したので、上記した効果に加え、ヨークの縫合部(ステッチ)によっても腹部を引き締めることができる。すなわち、縫合部は生地のように伸びずに硬くなるため、この縫合部によっても腹部を押さえて引き締めることができる。したがって、上記したポケット袋布と相俟って、腹部の引き締め効果を一層高めることができる。さらに、縫合部は前身頃に横方向に直線状に延びるので、視覚的にも腹部周辺をシャープに見せることができる。
請求項3に係るジーンズにあっては、右前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と持出し部とを縫合する縫合線の長さを、右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくすると共に、左前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と前立て部とを縫合する縫合線の長さを、左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくするように構成したので、上記した効果に加え、ポケット袋布の両側縁を前身頃に縫合して着用者の腹部を押さえるようにしても、それによって着用者の動きが制限される(動き難くなる)ということはない。すなわち、縫合線の長さを上記のように工夫することで、ポケット袋布の両側縁を前身頃に縫合したことによる動き難さが軽減される。
請求項4に係るジーンズにあっては、右前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と持出し部とを縫合する縫合線の長さを、右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下とすると共に、左前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と前立て部とを縫合する縫合線の長さを、左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下とするように構成したので、上記した効果に加え、ポケット袋布の両側縁を前身頃に縫合したことによる動き難さが一層軽減される。また、着用者の腹部を一層しっかりと押さえることができる。
この考案の実施例に係るジーンズの正面図である。 図1に示すジーンズの背面図である。 図1に示すジーンズの右身頃と左身頃の表面側の一部を展開して表す展開図である。 図1に示すジーンズの右身頃と左身頃の裏面側の一部を展開して表す展開図である。 前身頃にヨークがない場合の図3と同様の展開図である。 図4に示すポケット袋布とは異なる態様のポケット袋布を示す図4と同様の展開図である。
以下、添付図面に即してこの考案に係るジーンズを実施するための形態について説明する。
図1はこの考案の実施例に係るジーンズの正面図、図2は図1に示すジーンズの背面図、図3は図1に示すジーンズの右身頃と左身頃の表面側の一部を展開して表す展開図、図4は図1に示すジーンズの右身頃と左身頃の裏面側の一部を展開して表す展開図である。
なお、この明細書において「右」または「左」とは、着用者にとって右または左を意味する。また、「表面側」とは、生地の表側、すなわち、ジーンズを着用したときに着用者に接触しない側を意味し、「裏面側」とは、生地の裏側、すなわち、ジーンズを着用したときに着用者に接触する側を意味する。
図1および図2において、符号10はデニム生地からなる女性用ジーンズ(以下単に「ジーンズ」という)を示す。ジーンズ10は、右身頃12Rと、左身頃12Lと、右身頃12Rと左身頃12Lの上(穿き口)側の端部に接続されるベルト部14とを備える。
右身頃12Rは、右前身頃12FRの脇線12FRaと右後身頃12RRの脇線12RRaを縫合すると共に、右前身頃12FRの内股線12FRbと右後身頃12RRの内股線12RRbを縫合して形成される。また、左身頃12Lは、左前身頃12FLの脇線12FLaと左後身頃12RLの脇線12RLaを縫合すると共に、左前身頃12FLの内股線12FLbと左後身頃12RLの内股線12RLbを縫合して形成される。
右前身頃12FRには右前ポケット16Rが形成され,左前身頃12FLには左前ポケット16Lが形成される。なお、右前ポケット16Rの内側にはコインポケット18が取り付けられる。
図2に示すように、右後身頃12RRと左後身頃12RLには、それぞれ右後ポケット20Rと左後ポケット20Lが取り付けられる。また、ベルト部14と右後ポケット20Rや左後ポケット20Lとの間には、略台形状を呈する2枚の生地からなる後ヨーク22が縫合される。さらに、後ヨーク22と右後ポケット20Rの間または後ヨーク22と左後ポケット20Lの間には、それぞれダーツ24が形成される。
図3および図4に示すように、右前身頃12FRには、前開きを構成する持出し部28が取り付けられ、左前身頃12FLには、持出し部28を覆う前立て部30が設けられる。また、持出し部28と前立て部30には、それぞれファスナ28a,30aが取り付けられる。
以上がこの実施例に係るジーンズ10の大まかな構成であるが、次にジーンズ10の特徴である右前身頃12FRと左前身頃12FLに取り付けられるヨークならびに右前ポケット16Rと左前ポケット16Lのポケット袋布について説明する。なお、以下では、「右前身頃12FRと左前身頃12FL」を単に「前身頃12FR,12FL」と、「右前ポケット16Rと左前ポケット16L」を単に「前ポケット16R,16L」という場合もある。
図5は前身頃にヨークがない場合の図3と同様の展開図、図6はジーンズ10のポケット袋布とは異なる態様のポケット袋布を示す図4と同様の展開図である。
先ず前身頃12FR,12FLに取り付けられるヨークについて説明する。図5に示すように、通常ジーンズ100の前身頃120FR,120FLにはヨークは取り付けられない。ヨークは、フラットな素材を身体の曲線などに合わせて立体的にし、着用時のフィット感を向上させるものである。したがって、ヨークは、通常後身頃120RR,120RLの腰部周辺に取り付けられるが、前身頃120FR,120FLには取り付けられない。
しかしこの実施例に係るジーンズ10では、図3および図4に示すように、右前身頃12FRと左前身頃12FLにそれぞれ右前ヨーク32Rと左前ヨーク32L(「右前ヨーク32Rと左前ヨーク32L」を以下単に「前ヨーク32R,32L」という場合もある)が取り付けられる。前ヨーク32R,32Lは、略台形状を呈する生地からなり、ベルト部14と前ポケット16R,16Lとの間に縫合される。
具体的には、右前ヨーク32Rの右側の側辺(側縁)が脇線12FRaに、左側の側辺が持出し部28に、上側の辺(端縁)がベルト部14に、そして下側の辺が右前ポケット16Rの開口部上方位置に縫合される。同様に、左前ヨーク32Lの左側の側辺が脇線12FLaに、右側の側辺が前立て部30に、上側の辺がベルト部14に、そして下側の辺が左前ポケット16Lの開口部上方位置に縫合される。
前ヨーク32R,32Lの下側の辺は、前ポケット16R,16Lの開口部の上方を、ちょうど着用者の腹部を横切るように直線状に縫合される。また、この下側の辺の縫合部32Rs,32Lsはダブルステッチからなる。
このように、前ヨーク32R,32Lの下側の辺の縫合部32Rs,32Lsを、着用者の腹部を横切るように位置させると共に、ダブルステッチとして硬く伸びないように構成することで、着用者がジーンズ10を着用したとき、縫合部32Rs,32Lsで着用者の腹部が前方(外側)に張り出すのを押さえることができる。また、縫合部32Rs,32Lsは、前ポケット16R,16Lの開口部の上側を横方向に直線状に延びるように形成されるため、視覚的にも腹部周辺をシャープ(スリム)に見せることができる。
次にジーンズ10の前ポケット16R,16Lのポケット袋布について説明する。図6に示すように、通常ジーンズ100の前ポケットのポケット袋布160Ra,160Laは、前身頃120FR,120FLの裏面側において、上側の辺160Ra1,160La1と、左右の両側辺(側縁)160Ra2,160Ra3,160La2,160La3のうちの一方の側辺160Ra2,160La2のみが前身頃120FR,120FLに縫合される。すなわち、ポケット袋布160Ra,160Laは、外形を構成する上下左右の四辺のうち、上側の辺160Ra1,160La1と、右側か左側のいずれか一方の側辺160Ra2,160La2のみが前身頃120FR,120FLに縫合されるようになっている。
しかしこの実施例に係るジーンズ10では、図4に示すように、右前ポケット16Rの右ポケット袋布16Raと左前ポケット16Lの左ポケット袋布16Laの左右の両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3が、ともに右前身頃12FRと左前身頃12FLに縫合される。
具体的には、右ポケット袋布16Raの上側の辺16Ra1が右前ヨーク32Rの下側の辺に、右側の側辺16Ra2が右前身頃12FRの脇線12FRaに、左側の側辺16Ra3が持出し部28に縫合される。また、左ポケット袋布16Laの上側の辺16La1が左前ヨーク32Lの下側の辺に、左側の側辺16La2が左前身頃12FLの脇線12FLaに、右側の側辺16La3が前立て部30に縫合される。すなわち、右ポケット袋布16Raと左ポケット袋布16La(「右ポケット袋布16Raと左ポケット袋布16La」を以下単に「ポケット袋布16Ra,16La」という場合もある)は、下側の辺16Ra4,16La4を除いて上側の辺16Ra1,16La1と左右の両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3が前身頃12FR,12FLに縫合される。
また、ポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3は、前身頃12FR,12FLに一定の張力をもって縫合される。つまり、ポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合したとしても、張力がなく弛んだ状態で縫合されたのでは、ポケット袋布16Ra,16Laで着用者の腹部を押さえることができない。したがって、ポケット袋布16Ra,16Laは、着用者がジーンズ10を着用したときに、着用者の腹部を押さえることができる程度の一定の張力をもって前身頃12FR,12FLに縫合される。なお、ポケット袋布16Ra,16Laは、非伸縮性素材からなる生地、例えばポリエステルと綿の織物などから製作される。
このように、ポケット袋布16Ra,16Laを非伸縮性素材からなる生地で構成し、かつポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を一定の張力をもって前身頃12FR,12FLに縫合することで、ポケット袋布16Ra,16Laで着用者の腹部を押さえて引き締めることができる。
したがって、ジーンズ10は、ポケット袋布16Ra,16Laと、上記した前ヨーク32R,32Lの縫合部32Rs,32Lsとの相乗効果によって腹部の引き締め効果を一層高めることができる。
また、ジーンズ10では、腹部を引き締めるのに裏地などを用いる必要もないので、簡易な構成とすることができ、しかも裏地によって生地が嵩張って外観上のデザインに悪影響を及ぼすこともない。さらに、ポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに一定の張力をもって縫合したので、ポケット袋布16Ra,16Laは、前身頃12FR,12FLの裏面側でしわとなって嵩張ることなくすっきりと納まる。
ところで、ポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合して着用者の腹部を押さえるようにすると、ポケット袋布16Ra,16Laが邪魔になって、例えば着用者の股関節等の動きが妨げられる(股関節等を動かし難くなる)ことが想定される。
しかしながら、図4に示すように、ポケット袋布16Ra,16Laの下側の辺16Ra4,16La4を、前身頃12FR,12FLの脇線12FRa,12FLaから持出し部28や前立て部30がある前身頃12FR,12FLの中央部に向かうにしたがって徐々に高さ寸法が小さくなるように湾曲させる(絞り込ませる)ことにより、換言すると、ポケット袋布16Ra,16Laの下側の辺16Ra4,16La4の形状を、股関節、特に前身頃12FR,12FLの中央部付近に位置する股間部に近いところの股関節部分にポケット袋布16Ra,16Laが当たらない(干渉しない)ように工夫することで、ポケット袋布16Ra,16Laの両側辺16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合したとしても、ポケット袋布16Ra,16Laが邪魔になって股関節等が動かし難くなるということはない。
具体的には、右前ポケット16Rのポケット袋布16Raの左側の側辺16Ra3と持出し部28とを縫合する縫合線の長さl1を、右側の側辺16Ra2と右前身頃12FRの脇線12FRaとを縫合する縫合線の長さl2よりも小さく(短く)し、左前ポケット16Lのポケット袋布16Laの右側の側辺16La3と前立て部30との縫合線の長さl3を、左側の側辺16La2と左前身頃12FLの脇線12FLaとを縫合する縫合線の長さl4よりも小さくなるように構成した。
より具体的には、右前ポケット16Rのポケット袋布16Raの左側の側辺16Ra3と持出し部28とを縫合する縫合線の長さl1を、右側の側辺16Ra2と右前身頃12FRの脇線12FRaとを縫合する縫合線の長さl2の半分以下とし、左前ポケット16Lのポケット袋布16Laの右側の側辺16La3と前立て部30との縫合線の長さl3を、左側の側辺16La2と左前身頃12FLの脇線12FLaとを縫合する縫合線の長さl4の半分以下となるように構成した。なお、この実施例では、縫合線の長さl1をおよそ3.5cm,l3をおよそ5cmに設定すると共に、l2とl4をおよそ15cmに設定した。
これにより、股関節部分、特に股間部に近い股関節部分にポケット袋布16Ra,16Laが位置しなくなり(張られなくなり)、ポケット袋布16Ra,16Laと股関節等との干渉が減って股関節等が動かし難くなるなどの問題が大幅に軽減される。
また、例えば縫合線の長さl1とl2またはl3とl4を同じような長さにして前身頃12FR,12Flに縫合すると、ポケット袋布16Ra,16Laのサイズが大きくなりすぎて前ポケット16R,16Lから物が取り難くなると共に、ポケット袋布16Ra,16Laによる腹部を押さえる力が弱くなるという不都合がある。しかしながら、上記したように、縫合線の長さl1をl2の半分以下とし、l3もl4の半分以下とすることで、これらの不都合は解消する。
上記した如く、この実施例にあっては、右前身頃12FRの脇線12FRaと右後身頃12RRの脇線12RRaを縫合すると共に、前記右前身頃の内股線12FRbと前記右後身頃の内股線12RRbを縫合して形成される右身頃12Rと、左前身頃12FLの脇線12FLaと左後身頃12RLの脇線12RLaを縫合すると共に、前記左前身頃の内股線12FLbと前記左後身頃の内股線12RLbを縫合して形成される左身頃12Lと、前記右身頃と左身頃の穿き口側の端部に接続されるベルト部14と、前記右前身頃に設けられる右前ポケット16Rと、前記左前身頃に設けられる左前ポケット16Lと、前記右前身頃に設けられ、前開きを構成する持出し部28と、前記左前身頃に設けられ、前記持出し部を覆う前立て部30とを備えるジーンズ10において、前記右前身頃の裏面側に位置する前記右前ポケットのポケット袋布(右ポケット袋布)16Raの右側の側縁(側辺)16Ra2を前記右前身頃の脇線に縫合し、左側の側縁(側辺)16Ra3を前記持出し部に縫合すると共に、前記左前身頃の裏面側に位置する前記左前ポケットのポケット袋布(左ポケット袋布)16Laの左側の側縁(側辺)16La2を前記左前身頃の脇線に縫合し、右側の側縁(側辺)16La3を前記前立て部に縫合するように構成したので、左右のポケット袋布16Ra,16Laで着用者の腹部を引き締めることができる。
すなわち、左右のポケット袋布16Ra,16Laの両側縁16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を一定の張力をもって前身頃12FR,12FLに縫合することも可能となるため、ポケット袋布16Ra,16Laによって腹部を押さえて引き締めることができる。また、腹部を引き締めるのに、裏地などを用いる必要もないので、簡易な構成とすることができ、しかも生地が嵩張って外観上のデザインに悪影響を及ぼすこともない。
また、前記ベルト部と前記右前ポケットの間と前記ベルト部と前記左前ポケットの間にそれぞれヨーク(右前ヨーク、左前ヨーク)32R,32Lを縫合するように構成したので、ヨーク32R,32Lの縫合部(ステッチ)32Rs,32Lsによっても腹部を引き締めることができる。すなわち、縫合部32Rs,32Lsは生地のように伸びずに硬くなるため、この縫合部32Rs,32Lsによっても腹部を押さえて引き締めることができる。したがって、上記したポケット袋布16Ra,16Laと相俟って、腹部の引き締め効果を一層高めることができる。さらに、縫合部32Rs,32Lsは前身頃12FR,12FLに横方向に直線上に延びるので、視覚的にも腹部周辺をシャープに見せることができる。
また、前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さl1を、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さl2よりも小さくすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さl3を、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さl4よりも小さくするように構成したので、ポケット袋布16Ra,16Laの両側縁16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合して着用者の腹部を押さえるようにしても、それによって着用者の動きが制限される(動き難くなる)ということはない。すなわち、縫合線の長さl1,l2,l3,l4を上記のように工夫することで、ポケット袋布16Ra,16Laの両側縁16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合したことによる動き難さが軽減される。
また、前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さl1を、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さl2の半分以下とすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さl3を、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さl4の半分以下とするように構成したので、ポケット袋布16Ra,16Laの両側縁16Ra2,16Ra3,16La2,16La3を前身頃12FR,12FLに縫合したことによる動き難さが一層軽減される。また、着用者の腹部を一層しっかりと押さえることができる。
なお、実施例では、ジーンズ10を女性用ジーンズとして説明したが、もちろん男性用のジーンズであっても良い。また、ファスナ28a,30aを備える前開きを示したが、ボタン式の前開きであっても良い。
また、前ヨーク32R,32Lの形状は、台形状のものに限定されるものではなく、例えば矩形状のものであっても良い。
また、ポケット袋布16Ra,16Laの下側の辺16Ra4,16La4の形状が湾曲状のものを示したが、この形状に限定されるものではなく、例えば直線的に屈曲するものや斜め直線状に傾斜するような形状の辺としても良い。
また、ポケット袋布16Ra,16Laの縫合線の長さl1からl4について具体的な数値で示したが、それらの数値は例示であり、サイズや仕様などに応じて適宜変更されるものである。
10 ジーンズ、12R 右身頃、12L 左身頃、12FR 右前身頃、12FL 左前身頃、12RR 右後身頃、12RL 左後身頃、12FRa 右前身頃の脇線、12FLa 左前身頃の脇線、12RRa 右後身頃の脇線、12RLa 左後身頃の脇線、12FRb 右前身頃の内股線、12FLb 左前身頃の内股線、12RRb 右後身頃の内股線、12RLb 左後身頃の内股線、14 ベルト部、16R 右前ポケット、16L 左前ポケット、16Ra 右前ポケットのポケット袋布、16La 左前ポケットのポケット袋布、16Ra2 右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁、16Ra3 右前ポケットのポケット袋布の左側の側縁、16La2 左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁、16La3 左前ポケットのポケット袋布の右側の側縁、28 持出し部、30 前立て部、32R 右前ヨーク、32L 左前ヨーク、l1 右前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と持出し部とを縫合する縫合線の長さ、l2 右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さ、l3 左前ポケットのポケット袋布の右側の側縁と前立て部とを縫合する縫合線の長さ、l4 左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁と左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さ

Claims (4)

  1. 右前身頃の脇線と右後身頃の脇線を縫合すると共に、前記右前身頃の内股線と前記右後身頃の内股線を縫合して形成される右身頃と、左前身頃の脇線と左後身頃の脇線を縫合すると共に、前記左前身頃の内股線と前記左後身頃の内股線を縫合して形成される左身頃と、前記右身頃と左身頃の穿き口側の端部に接続されるベルト部と、前記右前身頃に設けられる右前ポケットと、前記左前身頃に設けられる左前ポケットと、前記右前身頃に設けられ、前開きを構成する持出し部と、前記左前身頃に設けられ、前記持出し部を覆う前立て部とを備えるジーンズにおいて、前記右前身頃の裏面側に位置する前記右前ポケットのポケット袋布の右側の側縁を前記右前身頃の脇線に縫合し、左側の側縁を前記持出し部に縫合すると共に、前記左前身頃の裏面側に位置する前記左前ポケットのポケット袋布の左側の側縁を前記左前身頃の脇線に縫合し、右側の側縁を前記前立て部に縫合したことを特徴とするジーンズ。
  2. 前記ベルト部と前記右前ポケットの間と前記ベルト部と前記左前ポケットの間にそれぞれヨークを縫合したことを特徴とする請求項1記載のジーンズ。
  3. 前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さを、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さを、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さよりも小さくしたことを特徴とする請求項1または2記載のジーンズ。
  4. 前記右前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記持出し部とを縫合する縫合線の長さを、前記右前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記右前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下とすると共に、前記左前ポケットのポケット袋布の前記右側の側縁と前記前立て部とを縫合する縫合線の長さを、前記左前ポケットのポケット袋布の前記左側の側縁と前記左前身頃の脇線とを縫合する縫合線の長さの半分以下としたことを特徴とする請求項3記載のジーンズ。
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