JP3191525U - 殺菌・脱水一体型遠心脱水機 - Google Patents
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Abstract
Description
この遠心脱水機で脱水されるカット野菜は貯水槽に漬けられて洗浄水で洗浄された後に殺菌液が貯められた殺菌液槽に漬けられて殺菌液で殺菌された後に別途に用意された遠心脱水機に投入されて脱水されるようになっている。
従って、遠心脱水機で脱水されるカット野菜は、脱水の前段階で殺菌液が貯められた殺菌液槽に漬けて殺菌液で殺菌する作業が必要になる。
このため、殺菌液槽での殺菌作業と遠心脱水機での脱水作業をそれぞれ別途に設けられた装置で別々に行われるため作業効率が悪いという不具合がある。
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板に貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴としている。
請求項2の考案は、遠心脱水機において、
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の上部に開閉可能に設けられた脱水槽押え蓋と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板の外周部に周方向に向かって形成されると共に先端面が前記貯液槽の側面板と当接する補強タガ状リブと、前記脱水槽の側面板と補強タガ状リブに貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴としている。
請求項3の考案は、遠心脱水機において、
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の上部に開閉可能に設けられた脱水槽押え蓋と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板の外周部に縦方向に向かって複数形成されると共に先端面が前記貯液槽の側面板と当接する補強縦状リブと、前記脱水槽の側面板に貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴としている。
請求項4の考案は、前記貯液槽の側面板の上部に水切補助孔を貫通形成したことを特徴としている。
請求項5の考案は、前記貯液槽の側面板の上部に貯液槽の周方向に沿って水切補助孔を複数貫通形成したことを特徴としている。
本考案の殺菌・脱水一体型遠心脱水機は、殺菌作業、脱水作業を連続して一体的に行うことができるので従来は別途に設けられていた殺菌液槽を省略することができるので殺菌設備スペース及び殺菌設備費用を削減できるという優れた効果を有する。
本考案の殺菌・脱水一体型遠心脱水機は、脱水作業の遠心力で殺菌液が外胴内に飛散したり、殺菌液が貯液槽から外胴内に流れ込むことにより外胴内も殺菌液によって除菌、殺菌されるため外胴内を衛生的に保つことができるという優れた効果を有する。
また、本考案の殺菌・脱水一体型遠心脱水機は、人手を介さず連続して殺菌作業、脱水作業を連続して一体的に行うことができるので肉体的負担軽減、労力軽減を図ることができると共により一層衛生的に殺菌作業、脱水作業を行うことができるという優れた効果を有する。
さらに、本考案の殺菌・脱水一体型遠心脱水機は、殺菌液の使用量を抑えることができるので経済的であるという優れた効果を有する。
図1及び図3に示されるように、殺菌・脱水一体型遠心脱水機10の下部には基台12が設けられている。この基台12には柱状の支持スタンド14が間隔を置いて3本立設されている。これら支持スタンド14の内側には有底で円筒状の外胴16が配設され、外胴16は前記支持スタンド14に支持されている。
前記貯液槽36には脱水槽50が着脱可能に収容されている。この脱水槽50は前記貯液槽36よりも高さ寸法が大きく設定され脱水槽50の上端部は貯液槽36の上端部よりも突出するようになっている。なお、この実施例では前記脱水槽50の脱水槽開口部52の内径寸法W(図4参照)は440mmに設定され、脱水槽50の高さ寸法H(図4参照)は280mmに設定されている。
これら水切小孔56を多数貫通形成することにより脱水作業によりカット野菜に付いている水分は脱水槽50の外側に出されるようになっている。
しかも、補強タガ状リブ54の先端面が前記貯液槽36の側面板36Bの内周面に当接することにより、貯液槽36の側面板36Bの内周面と脱水槽50の側面板50Bの外周面との間には傾斜状の水切通路58が形成されるようになっている。なお、この実施例では水切通路58の横方向長さLは5mmに設定されている。
これにより、脱水作業で前記脱水槽50の水切小孔56を通過した殺菌液は貯液槽36の側面板36B内周面を遡って傾斜状の水切通路58を通って水切開口部60から貯液槽36の外側に押し出されて貯液槽36から溢れ出して貯液槽36の外側に流れ落ちるようになっている。
前記外胴16の外側にはモーターケース64が配設されている。このモーターケース64にはモーター(図示せず)が収納され、前記段プーリー部62とモーターはVベルト66を介して連結されている。
次に、脱水槽押え蓋46を閉じて脱水槽押え蓋46で脱水槽50を貯液槽36に押え付けて脱水槽押え蓋ロックハンドル48でロックする。これにより、前記脱水槽50の脱水槽開口部52は脱水槽押え蓋46で閉じられると共に脱水槽50は前記貯液槽36に同心状に固定される。
そして、前記自動操作盤68のスイッチをオンすると自動的に外胴16の外胴蓋26が閉じられる。そして外胴蓋ロックハンドル28で外胴蓋26をロックすると共に殺菌液タンクに貯められていた殺菌液としての公知の電解水が脱水槽50に注入される。
前記貯液槽36と脱水槽50を低速回転させることにより電解水に漬け込まれたカット野菜はまんべんなく電解水に浸されるためカット野菜の殺菌効果がより向上する。
しかも、貯液槽36と脱水槽50の回転によりカット野菜はまんべんなく電解水に浸されるため、電解水の量が少なくてもカット野菜は除菌、殺菌されるため、電解水の使用量を抑えることができると共に経済的である。また、電解水が貯液槽36に溜ることにより貯液槽36と脱水槽50も除菌、殺菌される。
そして、自動操作盤68の指示によりモーターが高速回転し前記貯液槽36及び脱水槽50が高速回転(この実施例では1000〜1200回転/分)する。
なお、脱水作業の遠心力で電解水が外胴16内に飛散したり、電解水が貯液槽36から外胴16内に流れ込んだりすることにより、前記外胴16内も電解水によって除菌、殺菌されると共に防菌効果が生じ、前記外胴16内をより衛生的にすることができる。
しかも、カット野菜は、脱水時に高速回転されることにより脱水と共に消臭も行われる。
従って、前記殺菌・脱水一体型遠心脱水機10は、殺菌、脱水するカット野菜の殺菌作業、脱水作業を連続して行うので殺菌作業及び脱水作業の効率を一段と向上させることができる。
また、殺菌作業、脱水作業を連続して一体的に行うので従来は別途に設けられていた殺菌液槽等の装置を設けないで済むため殺菌設備スペース及び殺菌設備費用を削減することができる。
さらに、殺菌・脱水一体型遠心脱水機10は、人手を介さず連続して殺菌作業、脱水作業を連続して一体的に行うので、一層衛生的に殺菌作業、脱水作業を行うことができる。
この場合は、殺菌・脱水一体型遠心脱水機10でカット野菜の殺菌、脱水をした後に、脱水槽50及び貯液槽36に冷水を注入し脱水槽50に収容されているカット野菜を冷水に漬けて冷やし、貯液槽36及び脱水槽50を高速回転させて脱水する。
殺菌されたカット野菜を冷水に漬けると冷水が野菜の細胞内に入り込んで野菜の細胞全体が膨らんで野菜の細胞繊維に張りがでるため、カット野菜をよりリフレュシュすることができる。
図5に示されるように、第2実施例の貯液槽70の側面板36Bの上部には貯液槽70の周方向に沿って水切補助孔72が複数(実施例では3個)貫通形成されている。
従って、この貯液槽70を使用すると脱水作業において水切通路58を通って水切開口部60から貯液槽70の外側に溢れ出る電解水の一部は水切開口部60から溢れ出る前に前記水切補助孔72から貯液槽70の外側に流れ落ちるようになっている。
従って、前記貯液槽36よりも早く脱水することができる。
なお、他の貯液槽70の構成及び作用、効果は前記貯液槽36構成及び作用、効果と同一であるのでその説明は省略する。
図6に示されるように、第3実施例の貯液槽80の側面板36Bの上部には貯液槽80の周方向に沿って水切補助孔82が貯液槽80の全周にわたって貫通形成されている。
従って、この貯液槽80を使用すると脱水作業において水切通路58を通って水切開口部60から貯液槽80の外側に溢れ出る電解水の一部は水切開口部60から溢れ出る前に前記水切補助孔82から貯液槽80の外側に流れ落ちるようになっている。
従って、前記貯液槽36及び貯液槽70よりも早く脱水することができる。
なお、他の貯液槽80の構成及び作用、効果は前記貯液槽36構成及び作用、効果と同一であるのでその説明は省略する。
この補強縦状リブ90が脱水槽50の周方向に等間隔で縦方向に向かって複数本(この例では12本)設けられている。この補強縦状リブ90の先端面は前記貯液槽36の側面36Bの内周面に当接するようになっている。これにより、前記脱水槽50は貯液槽36の内側に貯液槽36と同心状に配設されるようになっている。
補強縦状リブ90は前記補強タガ状リブ54と異なり水切小孔56が貫通形成されていない。
前記補強縦状リブ90に水切小孔56を形成しなくても、補強縦状リブ90は縦方向に向かって形成されているので、脱水時に脱水槽50の補強縦状リブ90の先端面が貯液槽36の側面36Bの内周面に当接しても電解水は補強縦状リブ90に阻止されずに水切通路58を上方に向かって遡って流れることができる。
なお、実施例の水切補助孔72,82の数は実施例に示された数に限定されるものでないことは勿論である。
また、実施例では貯液槽36,70,80の側面板36Bの底面板36Aに対する角度K1と脱水槽50の側面板50Bの底面板50Aに対する角度K2を100°にしたが、角度K1、角度K2は100°に限定されるものでなく、一般的に90°〜110°に設定するのが好ましい。
なお、実施例では水切通路58の横方向長さLは5mmに設定したが、5mmに限定されるものでないことは勿論である。
また、実施例では高速回転を1000〜1200回転/分、低速回転を100回転/分としたが、これは一例であり高速回転及び低速回転は前記回転数に限定されるものでないことは勿論である。
なお、実施例で示した脱水時間等は一例であり、これに限定されるものでないことは勿論である。
12 基台
14 支持スタンド
16 外胴
18 外胴円筒体
20 外胴ケーシング体
22 排水パイプ
24 外胴開口部
26 外胴蓋
30 貯液槽回転装置
32 回転装置ベース部
34 回転軸
36 貯液槽
36A 底面板
36B 側面板
38 回転軸係合体
40 回転軸係合突起部
43 回転軸嵌入孔
44 貯液槽開口部
45 脱水槽押え蓋支持柱
46 脱水槽押え蓋
48 脱水槽用蓋ロックハンドル
50 脱水槽
50A 底面板
50B 側面板
52 脱水槽開口部
54 補強タガ状リブ
56 水切小孔
58 水切通路
60 水切開口部
61 中間部
62 段プーリー部
66 Vベルト
68 自動操作盤
70 貯液槽
72 水切補助孔
80 貯液槽
82 水切補助孔
90 補強縦状リブ
Claims (5)
- 遠心脱水機において、
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板に貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴とする殺菌・脱水一体型遠心脱水機。 - 遠心脱水機において、
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の上部に開閉可能に設けられた脱水槽押え蓋と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板の外周部に周方向に向かって形成されると共に先端面が前記貯液槽の側面板と当接する補強タガ状リブと、前記脱水槽の側面板と補強タガ状リブに貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴とする殺菌・脱水一体型遠心脱水機。 - 遠心脱水機において、
外胴の内部に回転可能に配設されると共に液体を貯めることができる貯液槽と、この貯液槽の上面に形成された貯液槽開口部と、前記貯液槽の上部に開閉可能に設けられた脱水槽押え蓋と、前記貯液槽の内部に貯液槽と同心状に収容されると共に貯液槽と一緒に回転可能な脱水槽と、この脱水槽の上面に形成された脱水槽開口部と、前記脱水槽の側面板の外周部に縦方向に向かって複数形成されると共に先端面が前記貯液槽の側面板と当接する補強縦状リブと、前記脱水槽の側面板に貫通形成された水切小孔と、前記貯液槽の側面板と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切通路と、前記貯液槽の上端部と前記脱水槽の側面板との間に形成された水切開口部と、を有してなることを特徴とする殺菌・脱水一体型遠心脱水機。 - 前記貯液槽の側面板の上部に水切補助孔を貫通形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項に記載された殺菌・脱水一体型遠心脱水機。
- 前記貯液槽の側面板の上部に貯液槽の周方向に沿って水切補助孔を複数貫通形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項に記載された殺菌・脱水一体型遠心脱水機。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109154646A (zh) * | 2016-01-05 | 2019-01-04 | 夏普株式会社 | 传感器的收纳装置 |
KR102510284B1 (ko) * | 2022-07-14 | 2023-03-14 | 김봉주 | 원심탈수기 |
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