JP3191510B2 - 内燃機関用インジェクタの駆動方法 - Google Patents

内燃機関用インジェクタの駆動方法

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JP3191510B2 JP19141393A JP19141393A JP3191510B2 JP 3191510 B2 JP3191510 B2 JP 3191510B2 JP 19141393 A JP19141393 A JP 19141393A JP 19141393 A JP19141393 A JP 19141393A JP 3191510 B2 JP3191510 B2 JP 3191510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に燃料を供給
するインジェクタを駆動する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に燃料を供給するために用いら
れるインジェクタは、燃料噴射口を開閉するバルブと、
該バルブを駆動する電磁石とを備え、電磁石の駆動コイ
ルに所定の電流が与えられている間噴射口を開いて燃料
を噴射するようになっている。この種のインジェクタを
駆動するためには、インジェクタの駆動コイルに電源電
圧を与える電源回路と、所定の信号幅の噴射指令信号を
発生する噴射指令信号発生部と、インジェクタの駆動コ
イルに対して直列に接続されたスイッチ回路とを備えて
いる。
【0003】噴射指令信号発生部は通常マイクロコンピ
ュータを備えていて、機関の回転角度情報及び速度情報
を含む信号源の出力とスロットル開度センサや温度セン
サ等の各種センサの出力とを入力として、スロットル開
度、温度、気圧及び回転数等に応じて燃料噴射時間を演
算し、所定の噴射開始位置で、所定の燃料噴射量に相応
する信号幅の噴射指令信号を発生する。
【0004】インジェクタの駆動コイルに対して直列に
接続されたスイッチ回路は、噴射指令信号が発生してい
る間導通してインジェクタの駆動コイルに駆動電流を流
す。インジェクタの駆動コイルに駆動電流が与えられる
と、該駆動電流が所定の大きさに達したときにインジェ
クタのバルブが開いて燃料の噴射が開始し、噴射指令信
号が消滅して駆動電流の供給が停止されるとバルブが閉
じて燃料の噴射が停止する。内燃機関には、インジェク
タのバルブが開いている時間とインジェクタに与えられ
る燃料の圧力との積により決まる量の燃料が供給され
る。
【0005】従来、内燃機関用インジェクタを駆動する
電源回路としてはもっぱらバッテリを電源とするものが
用いられていたが、最近では、バッテリを搭載していな
い車両や船舶等の機関にもインジェクタを適用し得るよ
うにするために、機関により駆動される磁石発電機を電
源とした電源回路を用いることが検討されている。
【0006】図12は本出願人が提案した燃料噴射装置
の概略構成を示したもので、同図において1は信号源、
2Aは主噴射指令信号発生部、2Bは補助噴射指令信号
発生部、3は電源回路、4は内燃機関用インジェクタ、
5はインジェクタ4の励磁コイル4aに対して直列に接
続されたスイッチ回路、2Cは主噴射指令信号発生部2
Aが主噴射指令信号Vj を発生している期間または補助
噴射指令信号発生部2Bが補助噴射指令信号Vj ´を発
生している期間スイッチ5にトリガ信号を与える切替回
路である。この例では、主噴射指令信号発生部2Aと補
助噴射指令信号発生部2Bと切替回路2Cとにより、噴
射指令信号発生部が構成されている。
【0007】信号源1は、機関の回転軸に取付けられた
ロータ101と信号発電子102とからなる信号発電機
で、ロータ101は鉄製の回転体の外周にリラクタ10
1aを設けたものからなっている。ロータ101を構成
する回転体としては、機関に取り付けられたフライホイ
ール磁石回転子のフライホイールを利用することができ
る。信号発電子102は、ロータ101に対向する磁極
部を有する鉄心と、該鉄心に巻回された信号コイル1a
と、該鉄心に磁気結合された永久磁石とを備えた公知の
もので、リラクタ101aが信号発電子102の鉄心の
磁極部に対向し始める際及び該対向を終了する際にそれ
ぞれ生じる磁束変化により信号コイル1aにパルス状の
信号Vs1及びVs2を発生する。
【0008】主噴射指令信号発生部2Aは、電源回路3
の出力で駆動されるマイクロコンピュータ200と、該
マイクロコンピュータを動作させるための所定のソフト
ウェアとにより実現され、信号源1の出力と、スロット
ルバルブの開度を検出するスロットルセンサ、吸気温度
を検出する温度センサ、大気圧を検出する気圧センサ等
の各種センサの出力とを入力として燃料の噴射時間を演
算し、燃料噴射開始位置で矩形波状の主噴射指令信号V
j を出力する。
【0009】補助噴射指令信号発生部2Bは、単安定マ
ルチバイブレータ等の矩形波信号発生回路201からな
っていて、信号源1が所定の信号を発生したときにトリ
ガされて所定の時間幅の矩形波状の補助噴射指令信号V
j ´を発生する。
【0010】主噴射指令信号Vj 及び補助噴射指令信号
Vj ´は切替回路2Cに与えられている。マイクロコン
ピュータ200を動作させるためのプログラムには、公
知の手法によりマイクロコンピュータが正常に動作して
いるか否かをチェックするチェック用プログラムが組み
込まれていて、マイクロコンピュータが正常に動作して
いる状態では、マイクロコンピュータが高レベルの切替
信号Ve を発生し、この切替信号Ve が切替回路2Cの
制御端子に与えられている。切替回路2Cはリレーまた
は半導体スイッチからなっていて、切替信号Ve が与え
られているときにマイクロコンピュータ200が主噴射
指令信号Vj を発生している期間スイッチ回路5の制御
端子に噴射指令信号Vjoを与えて該スイッチ回路5を導
通させる。切換回路2Cまた、マイクロコンピュータの
動作が正常に行われなくなって切替信号Ve の供給が停
止されたときに、矩形波信号発生回路201が噴射指令
信号Vj ´を発生している期間スイッチ回路5の制御端
子に噴射指令信号Vjoを与える。スイッチ回路5は、切
替回路2Cから噴射指令信号Vjoが与えられている期間
導通して電源回路3からインジェクタ4の駆動コイル4
aに駆動電流Id を流す。インジェクタ4は、駆動電流
が与えられた後、該駆動電流が所定のレベルに達したと
きにそのバルブを開いて機関の燃料噴射空間(通常はス
ロットルボディ内)に燃料を噴射する。
【0011】電源回路3は、内燃機関に取付けられた磁
石発電機内に設けられた発電コイル3aと、整流器3b
と、発電コイル3aの出力で整流器3bを通して充電さ
れる電源コンデンサ3cとを備え、電源コンデンサ3c
の両端に得られる電圧Vc がマイクロコンピュータ20
0の電源端子と、インジェクタの駆動コイル4aとスイ
ッチ回路5との直列回路の両端と、矩形波信号発生回路
201の電源端子とに印加されている。
【0012】内燃機関用燃料噴射装置では、インジェク
タに燃料を供給するための燃料ポンプを必要とする。こ
の燃料ポンプは磁石発電機に設けられたポンプ駆動用の
発電コイル(発電コイル3aとは別の発電コイル)の出
力で駆動される。燃料ポンプからインジェクタに与えら
れる燃料の圧力はレギュレータによりほぼ一定の値に保
たれる。
【0013】マイクロコンピュータを用いて燃料の噴射
時間を制御する燃料噴射装置では、マイクロコンピュー
タが正常に動作しなくなったときに機関の運転を行わせ
ることができなくなるという問題がある。特に船外機や
スノーモビル等においては、運転中にマイクロコンピュ
ータが故障すると帰港できなくなったり、厳寒の山中で
立ち往生したりするため危険である。
【0014】そこで、図12に示した例では、マイクロ
コンピュータを用いた主噴射指令信号発生部2Aとは別
にハードウェア回路を用いた補助噴射指令信号発生部2
Bを設けて、マイクロコンピュータが正常に動作しない
状態にあるときに補助噴射指令信号発生部から発生させ
た噴射指令信号を用いてインジェクタを駆動するように
している。
【0015】即ち、図12の装置において、マイクロコ
ンピュータ200が正常に動作しているときには、マイ
クロコンピュータが主噴射指令信号Vj を発生している
間インジェクタ4に駆動電流が与えられるため、燃料の
噴射時間はマイクロコンピュータ200により制御され
る。マイクロコンピュータ200が正常に動作しないと
きには、マイクロコンピュータ200が切替信号Ve の
出力を停止するため、切替回路2Cは補助噴射指令信号
発生部2Bが補助噴射指令信号Vj ´を発生している期
間スイッチ回路5に噴射指令信号Vjoを与える。従っ
て、マイクロコンピュータが正常に動作しない非常時に
は、補助噴射指令信号発生部2Bにより燃料の噴射時間
が制御される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、機関に
取付けられた磁石発電機内に設けられた発電コイルを電
源とした電源回路3によりインジェクタ4を駆動する場
合には、機関の始動時に電源コンデンサにインジェクタ
を駆動するために必要な電荷が蓄積される前に電源コン
デンサの電荷がインジェクタ側に放電してしまうため、
電源コンデンサにインジェクタを駆動するために必要な
電荷が蓄積されるのが遅れ、インジェクタの動作が開始
する(インジェクタのバルブが開く状態になる)までに
時間がかかって機関の始動性が悪くなるという問題があ
ることが明らかになった。
【0017】またインジェクタから機関に供給される燃
料の量はインジェクタに供給される燃料の圧力(燃圧)
とインジェクタのバルブを開く時間(噴射時間)との積
により決まるが、機関の運転中燃圧は一定に保たれるた
め、インジェクタを駆動するに当っては、燃圧が一定で
あることを前提にして噴射時間を演算している。ところ
が、磁石発電機を電源として燃料ポンプを駆動する場合
には、始動操作を開始した後燃料ポンプの吐出圧力が所
定の大きさに達するまでに時間がかかるため、始動操作
開始後直にインジェクタを駆動して燃料を噴射させるよ
うにすると、初回の噴射時の燃料噴射量が不足するとい
う問題があった。初回の噴射時に多少噴射量が不足する
のは差支えないが、噴射量が大幅に不足すると機関の始
動性に影響を与える。
【0018】本発明の目的は、機関の始動時にインジェ
クタの動作開始が遅れるのを防止して、機関の始動性を
向上させた内燃機関用インジェクタの駆動方法を提案す
ることにある。
【0019】本発明の他の目的は、初回の燃料噴射時に
噴射量が大幅に不足するのを防止できるようにした内燃
機関用インジェクタの駆動方法を提案することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関によ
り駆動される磁石発電機と該磁石発電機の出力を整流す
る整流回路と該整流回路の出力で充電される電源コンデ
ンサとを備えた電源回路を用いて、電源コンデンサの両
端に得られる電圧をインジェクタの駆動コイルに印加
し、内燃機関により駆動される信号発電機から得たパル
ス信号から内燃機関の回転角度情報と回転速度情報とを
得て所定の信号幅の噴射指令信号を発生させ、該所定の
信号幅の噴射指令信号が与えられている間電源回路から
駆動コイルに駆動電流を流してインジェクタを駆動する
内燃機関用インジェクタの駆動方法に係わるものであ
る。
【0021】本発明においては、内燃機関の始動操作が
開始された後所定の期間をインジェクタ駆動禁止期間と
して、該インジェクタ駆動禁止区間の間はインジェクタ
の駆動を禁止し、インジェクタ駆動禁止期間が経過した
後にインジェクタの駆動を許容する。 上記インジェクタ
駆動禁止期間は、インジェクタの動作の開始が遅れるの
を防止することを重視して、始動操作開始後電源コンデ
ンサに蓄積された電荷の量がインジェクタを駆動するた
めに必要な量に達するのに必要な期間に設定してもよ
く、また初回の噴射時の噴射量が不足するのを防止する
ことを重視して、始動操作開始後燃圧が設定値に達する
のに必要な期間に設定してもよい。
【0022】またインジェクタの動作開始の遅れを防
ぎ、かつ初回の噴射時に燃料の噴射量が不足するのを防
ぐために、インジェクタ駆動禁止期間を、始動操作開始
後電源コンデンサに蓄積された電荷の量がインジェクタ
を駆動するために必要な量に達する期間、及び始動操作
開始後インジェクタに供給される燃料の圧力が設定値に
達するのに必要な期間の内の長い方に設定するようにし
てもよい。
【0023】上記のように機関の始動時にインジェクタ
駆動禁止期間を設けると、その間に電源コンデンサの充
電を進めることができるため、始動操作開始直後からイ
ンジェクタに駆動電流が流れるのを許容する場合に比べ
て電源コンデンサの両端の電圧の立上りを速くすること
ができ、インジェクタの動作開始が遅れるのを防ぐこと
ができる。またインジェクタ駆動禁止期間の間に燃料ポ
ンプの吐出圧力を上昇させることができるため、電源コ
ンデンサの充電が遅れてインジェクタの動作開始が遅れ
たり、初回の燃料の噴射量が不足するのを防ぐことがで
きる。上記インジェクタ駆動禁止期間が経過したことの
検出は、種々の方法により行うことができる。
【0024】例えば、電源コンデンサの両端の電圧が所
定の大きさに達したときにインジェクタ駆動禁止期間が
経過したことを検出するようにしてもよい。電源コンデ
ンサの両端の電圧は電源コンデンサに蓄積された電荷の
量に比例しているため、電源コンデンサの両端の電圧を
検出するようにすれば、電源コンデンサにインジェクタ
を駆動するために必要な電荷が蓄積されたかどうかを適
確に検出することができる。
【0025】また機関の始動操作開始後インジェクタを
駆動し得る状態になるまでの時間、及び燃圧が所定の大
きさになるまでの時間は、始動操作を行う者の技量にも
よるが、一般にはほぼ一定の範囲に収まるため、内燃機
関の始動操作が開始された後に信号発電機が出力するパ
ルス信号の発生回数からインジェクタ駆動禁止期間が経
過したことを検出することもできる。この場合、信号発
電機が出力する一連のパルスの数を計数してその計数値
が設定値に達したときにインジェクタ駆動禁止期間が経
過したことを検出するようにしてもよく、信号発電機が
出力する複数のパルスの内の特定のパルスに着目して、
該特定のパルスが所定の回数発生したときにインジェク
タ駆動禁止期間が経過したことを検出するようにしても
よい。
【0026】一般に信号発電機がパルス信号を発生する
間隔は均一ではなく、機関の始動開始時にいずれのパル
スが最初に発生するかは不明であるため、信号発電機の
出力パルスの発生回数からインジェクタ駆動禁止期間の
経過を検出するようにした場合には、始動操作を行う毎
にインジェクタ駆動禁止期間の長さが多少ばらつくこと
になるが、実用上は何等差支えない。
【0027】また、インジェクタ駆動禁止区間の経過を
検出する方法は上記の例に限られるものではなく、例え
ば磁石発電機の出力、機関の回転数または始動操作開始
時刻からの経過時間が所定の大きさに達したことが検出
されたときに、インジェクタ駆動禁止期間が経過したと
判断するようにしてもよい。更に電源コンデンサの充電
電流を検出して積分演算を行うことにより電源コンデン
サに蓄積された電荷を検出して、その検出値が所定の大
きさに達したときにインジェクタ駆動禁止期間が経過し
たと判断するようにしてもよい。
【0028】インジェクタ駆動禁止期間の間インジェク
タに駆動電流が流れるのを禁止する方法としては、イン
ジェクタ駆動禁止期間の間噴射指令信号の発生を禁止す
る方法や、噴射指令信号は発生させるが該噴射指令信号
がスイッチ回路に与えられるのを禁止する方法、電源コ
ンデンサとインジェクタの駆動コイルとの間の回路にス
イッチ手段を挿入して、インジェクタ駆動禁止期間の間
該スイッチ手段を遮断状態に保持する方法等が考えられ
るが、本発明ではこれらいずれの方法によってもよい。
【0029】本発明において噴射指令信号の発生のさせ
方は任意であり、マイクロコンピュータを用いた噴射指
令信号発生部とハードウェア回路を用いた噴射指令信号
発生部との双方を設けていずれかの噴射指令信号発生部
から噴射指令信号を発生させてもよく、マイクロコンピ
ュータを用いた噴射指令信号発生部またはハードウェア
回路を用いた噴射指令信号発生部のいずれか一方のみを
設けて噴射指令信号を発生させるようにしてもよい。
【0030】本発明で用いる電源回路は、磁石発電機の
発電コイルと整流器と電源コンデンサとを少くとも備え
ているものであればよく、更に電源コンデンサの両端の
電圧を一定値以下に制限するように制御する電圧制御回
路等を設けることを何等妨げない。
【0031】
【作用】内燃機関の始動時に最初からインジェクタの駆
動コイルに駆動電流を供給すると、電源コンデンサに十
分な電荷が蓄積される前に該コンデンサの電荷がインジ
ェクタ側に放電してしまうため、電源コンデンサの充電
が遅れてインジェクタの動作開始が遅れる。
【0032】これに対し、上記のように、内燃機関の始
動操作が開始された後インジェクタの駆動を禁止する期
間を設けると、その間に電源コンデンサの充電を進める
ことができるため、始動操作開始直後からインジェクタ
に駆動電流が流れるのを許容する場合に比べて電源コン
デンサの両端の電圧の立上りを速くすることができ、イ
ンジェクタの動作開始が遅れるのを防ぐことができる。
またインジェクタ駆動禁止期間の間に燃料ポンプの吐出
圧力を上昇させることができるため、初回の燃料噴射時
に燃料の噴射量が不足するのを防ぐことができる。
【0033】なお電源回路の出力は噴射指令信号発生部
にも与えられるが、噴射指令信号発生部はマイクロコン
ピュータを用いる場合も、ハードウェア回路を用いる場
合も電子回路により構成されるため、電源回路にとって
大きな負荷とはならず、噴射指令信号発生部が駆動され
ることによる電源回路の出力の立上りの遅れは特に問題
にはならない。
【0034】
【実施例】図1は、本発明の駆動方法を実施するために
用いるインジェクタ駆動装置の概略構成を示したもの
で、同図において1は図12に示したものと同様な信号
発電機、2は主噴射指令信号発生部2Aと補助噴射指令
信号発生部2Bと切替回路2Cとからなる噴射指令信号
発生部、3は内燃機関に取付けられた磁石発電機内に設
けられた発電コイル3aと、発電コイル3aの出力を整
流する整流器3bと整流器3bの出力で充電される電源
コンデンサ3cとコンデンサ3cの両端の電圧を一定値
以下に制限する電圧制御回路3dとからなる電源回路、
5はトランジスタTr からなるスイッチ回路、6は機関
の始動時にインジェクタの駆動コイル4aへの駆動電流
の供給を制御する始動時駆動電流制御手段、7は信号発
電機1の出力を所定の波形の信号に変換して主噴射指令
信号発生部2Aに与える波形整形回路である。
【0035】電源コンデンサ3cの両端の電圧Vc はイ
ンジェクタ4の駆動コイル4aとスイッチ回路5を構成
するトランジスタTr のコレクタエミッタ間回路との直
列回路の両端に印加されるとともに、噴射指令信号発生
部2の電源端子に与えられている。トランジスタTr の
ベースには、主噴射指令信号発生部2Aまたは補助噴射
指令信号発生部2Bから切替回路2Cを通して噴射指令
信号Vjoが与えられている。
【0036】本実施例の主噴射指令信号発生部2Aはマ
イクロコンピュータからなり、補助噴射指令信号発生部
2Bは、単安定マルチバイブレータのIC201aと、
信号幅調整用の抵抗R1 及びコンデンサC1 とを備えた
矩形波信号発生回路201からなり、信号発電機1から
得られるパルス信号Vs1がダイオードD1 を通してIC
201aのトリガ端子TRGに与えられている。IC2
01aは、パルス信号Vs1が与えられる毎に、抵抗R1
及びC1 により決まる信号幅の矩形波信号を補助噴射指
令信号Vj ´として出力する。パルス信号Vs1の発生位
置が燃料の噴射を開始する位置として適当な位置となる
ように、信号発電機1が設けられている。
【0037】なお図1に示した例では、補助噴射指令信
号Vj ´の信号幅を調整する回路が単一の抵抗R1 とコ
ンデンサC1 とからなっているが、温度補償を行うため
に、更に感温抵抗素子が追加されたり、始動時の信号幅
と定常運転時の信号幅とを切り替える回路が設けられた
りする場合もある。
【0038】図1には図示してないが、磁石発電機内に
設けられたポンプ駆動用の発電コイルにより駆動される
燃料ポンプが設けられており、該燃料ポンプからインジ
ェクタに燃料が供給されている。インジェクタの燃料供
給口には圧力調整器が接続されていて、インジェクタに
供給される燃料の圧力(燃圧)が一定値を超えたときに
該圧力調整器が燃料ポンプからインジェクタに供給され
る燃料の一部を燃料タンクに逃がして、燃圧をほぼ一定
値を保つようになっている。
【0039】図1に示したインジェクタ駆動装置におい
て、内燃機関の始動操作が開始されると、機関に取付け
られた磁石発電機が回転するため、発電コイル3aに交
流電圧が誘起し、該交流電圧が整流器3bにより整流さ
れて電源コンデンサ3cに印加される。トランジスタT
r に噴射指令信号Vjoが与えられると、該トランジスタ
Tr が導通するため、電源コンデンサ3cからインジェ
クタの駆動コイル4aとトランジスタTr のコレクタエ
ミッタ間回路とを通して駆動電流Ic が流れる。
【0040】本発明のインジェクタ駆動方法において
は、内燃機関の始動時にインジェクタ駆動禁止期間を設
けて、始動操作が開始された後インジェクタ駆動禁止期
間の間はインジェクタの駆動を禁止し、インジェクタ駆
動禁止期間が経過した後にインジェクタに駆動電流が流
れるのを許容する。インジェクタの駆動を禁止している
間に電源コンデンサの充電を促し、燃圧を所定の大きさ
に到達させる。
【0041】図1に示した実施例では、内燃機関の始動
操作が開始された後電源コンデンサ3cに蓄積された電
荷がインジェクタ4を駆動するために必要な設定量に達
するまでの期間をインジェクタ駆動禁止期間とし、電源
コンデンサ3cに蓄積された電荷が設定量に達した後に
駆動コイル4aに駆動電流が流れるのを許容する。この
ように始動時にインジェクタへの駆動電流の供給を制御
するため、始動時駆動電流制御手段6が設けられてい
る。
【0042】図1に示した始動時駆動電流制御手段6
は、電源コンデンサ3cの両端に接続された抵抗R2 及
びR3 の直列回路と、コレクタエミッタ間回路が信号コ
イル1aに対して並列に接続されたトランジスタTr1
と、トランジスタTr1のベースエミッタ間にコレクタエ
ミッタ間回路が並列に接続されたトランジスタTr2と、
トランジスタTr1のコレクタベース間に接続された抵抗
R4 とからなっている。抵抗R2 及びR3 の直列回路は
電圧検出回路を構成する分圧回路で、抵抗R2 及びR3
の直列合成抵抗値は十分に大きな値に設定されている。
【0043】この例では、抵抗R2 及びR3 によりイン
ジェクタ駆動開始時期検出手段が構成されている。この
検出手段は、電源コンデンサ3cの両端の電圧を検出す
ることにより電源コンデンサに蓄積された電荷を検出し
て、内燃機関の始動時に電源コンデンサにインジェクタ
を駆動するために必要な設定量の電荷が蓄積された状態
になったことが検出されたときに所定の大きさ(トラン
ジスタTr2を導通させるために必要な大きさ)のインジ
ェクタ駆動開始信号Vi を出力する。
【0044】また図1に示した例では、トランジスタT
r1及びTr2と、抵抗R4 とにより、始動時駆動電流制御
手段が構成されている。この制御手段は、インジェクタ
駆動開始信号Vi が出力されるまでの間噴射指令信号V
j ´が出力されるのを阻止してインジェクタの駆動コイ
ルに駆動電流が流れるのを禁止し、インジェクタ駆動開
始信号Vi が出力された後に噴射指令信号Vj ´を発生
させてインジェクタの駆動コイルに駆動電流が流れるの
を許容する。
【0045】図1の実施例において、始動操作が開始さ
れた後、電源コンデンサ3cに蓄積された電荷の量が少
なく、電源コンデンサ3cの両端の電圧が設定値未満の
ときには、抵抗R3 の両端の電圧が低く、トランジスタ
Tr2が遮断状態に保持されるため、信号発電機1がパル
ス信号Vs1を発生する毎にトランジスタTr1が導通して
該パルス信号をIC201aのトリガ端子から側路す
る。そのため、電源コンデンサ3cの両端の電圧が設定
値に達するまでの間(インジェクタ駆動禁止期間)はI
C201aにトリガ信号が与えられず、矩形波信号発生
回路201は補助噴射指令信号Vj ´を発生しない。
【0046】また主噴射指令信号発生部2Aを構成する
マイクロコンピュータは、電源コンデンサ3cの両端の
電圧を検出していて、該電圧が設定値未満のときには主
噴射指令信号Vj を出力しないようになっている。
【0047】従って、機関の始動時に電源コンデンサ3
cに設定量の電荷が蓄積されるまでの間はトランジスタ
Tr に噴射指令信号Vjoが供給されず、トランジスタT
r は導通しない。
【0048】電源コンデンサ3cに設定量の電荷が蓄積
され、電源コンデンサ3cの両端の電圧が設定値に達す
ると、トランジスタTr2が導通してトランジスタTr1が
遮断状態に保持されるため、信号発電機1からIC20
1aにトリガ信号が与えられるのが許容される。従っ
て、信号発電機1がパルス信号Vs1を発生するごとに矩
形波信号発生回路201が補助噴射指令信号Vj ´を発
生する。
【0049】また電源コンデンサ3cの両端の電圧が設
定値以上になると、主噴射指令信号発生部2Aが主噴射
指令信号Vj を発生するようになる。
【0050】そのため、電源コンデンサ3cに設定量の
電荷が蓄積された後(インジェクタ駆動禁止期間が経過
した後)は、各噴射開始位置でトランジスタTr に噴射
指令信号Vjoが供給され、噴射指令信号Vjoが与えられ
ている間トランジスタTr が導通してインジェクタの駆
動コイル4aに駆動電流Ic を流す。インジェクタ4
は、駆動電流が所定のトリガレベルIonに達したときに
そのバルブを開き、駆動電流が所定のカットオフレベル
Ioff 以下になるとそのバルブを閉じる。
【0051】図6は、インジェクタの駆動コイル4aに
流す電流をゆっくりとスイープさせたときの波形を示し
たもので、電流がトリガレベルIonに達したときにイン
ジェクタのバルブが開き、電流がカットオフレベルIof
f 以下になったときにインジェクタのバルブが閉じる。
一般にIon>Ioff の関係があり、IonはIoff のほぼ
2倍程度の値を示す。
【0052】図7(A),(B)はトランジスタTr に
噴射指令信号Vjoを与えたときに駆動コイル4aに流れ
る駆動電流Ic の波形を示したものである。時刻to で
噴射指令信号Vjoを与えてスイッチ回路5を構成するト
ランジスタTr を導通させると、駆動電流Ic が増大し
ていき、時刻tonで駆動電流がトリガレベルIonに達す
るとインジェクタのバルブが開いて燃料の噴射が開始さ
れる。従って噴射指令信号Vj が与えられる見掛けの噴
射開始時刻to と、実際に噴射が開始される時刻tonと
の間には所定の無効時間(ton−to )が存在する。駆
動電流はトリガレベルIonの位置で増加の傾きが減少し
た後ピークを迎え、インジェクタのバルブを開状態に保
持するために必要な保持レベルIholdまで低下する。時
刻toffで噴射指令信号Vjoが消滅してトランジスタTr
が遮断すると駆動電流Ic が零になり、インジェクタ
のバルブが閉じる。実際の燃料噴射時間(有効時間)は
時刻tonからtoff までの時間である。
【0053】次に磁石発電機を電源とした電源回路3の
出力でインジェクタ4に駆動電流を流す場合の電源回路
の動作を説明し、インジェクタを動作させるために電源
コンデンサ3cの両端の電圧が満している必要がある条
件を求める。この説明では、図4に示したように、各部
の電流Ia 〜Ic を定め、電源コンデンサ3cの両端の
電圧をVc とする。なお図4において3b´は任意の構
成の整流回路を意味し、電圧制御回路はこの整流回路に
含まれているものとする。
【0054】また内燃機関の始動時のある回転数におけ
る磁石発電機の出力電圧V対負荷電流I特性が図5の曲
線イの通りであるとし、インジェクタの負荷直線は図5
の直線ロの通りであるとする。
【0055】図5の横軸のIp1〜Ip5は発電機のV−I
曲線上の動作点P1 〜P5 における電流を示し、IL1〜
IL5はそれぞれ動作点がP1 〜P5 であるときにインジ
ェクタの駆動コイル4aに流れる電流を示している。ま
た縦軸のVc1〜Vc5は動作点P1 〜P5 に対応する電源
コンデンサの両端の電圧Vc の値を示し、Ia1〜Ia5は
図4の電流Ia の動作点P1 〜P5 に対応する値を示し
ている。更にIb1〜Ib5及びIc1〜Ic5はそれぞれ図4
の電流Ib 及びIc の動作点P1 〜P5 に対応する値を
示している。
【0056】図5の例では、インジェクタの駆動コイル
にトリガレベルIon(=IL4)の駆動電流が流れている
ときの電源コンデンサ3cの両端電圧をVc4とし、保持
電流Ihold(=IL3)が流れているときの電源コンデン
サ3cの両端電圧をVc3としている。
【0057】図5において、電源コンデンサの両端の電
圧がVc1のときにトランジスタTrが導通したとする
と、インジェクタの駆動コイル4aには、電流Ia1が流
れる。このとき磁石発電機は電流Ip1を流すことができ
る能力を持ち、Ip1<Ia1であるので、Ip1−Ia1=I
b1+Ic1の電流で電源コンデンサ3cが充電されること
になる。この状態ではインジェクタの駆動コイルにトリ
ガレベルIonの電流を流すことができないため、インジ
ェクタのバルブは開かない。
【0058】電源コンデンサの両端の電圧がVc2のとき
にトランジスタTr が導通したとすると、電流Ia2がイ
ンジェクタの駆動コイル4aに流れる。このとき磁石発
電機が出力することができる電流はIp2(=Ia2)であ
るため、電源コンデンサ3cは充電されることがなく、
また電源コンデンサ3cが放電することもない。この状
態でもインジェクタの駆動電流はトリガレベルに達しな
いため、インジェクタのバルブが開くことはない。
【0059】次に電源コンデンサの両端の電圧がVc3の
ときにトランジスタTr が導通してインジェクタに駆動
電流を流したとすると、インジェクタの駆動コイルには
電流IL3が流れる。このとき磁石発電機は電流Ip3しか
流すことができないため、電源コンデンサ3cからイン
ジェクタの駆動コイルに放電電流Ib3+Ic3が流れる。
この場合も、インジェクタの駆動コイルにトリガレベル
Ion以上の電流を流すことができないため、インジェク
タのバルブは開かない。
【0060】また、電源コンデンサの両端の電圧がVc4
のときにトランジスタTr を導通させると、磁石発電機
からインジェクタの駆動コイルに電流Ia4が流れ、電源
コンデンサ3cからインジェクタの駆動コイルに放電電
流Ib4+Ic4が流れて、インジェクタにトリガレベルI
onに等しい駆動電流IL4が流れる。機関の始動時に最初
に与えられる噴射指令信号によりインジェクタのバルブ
を開くためには、時刻tonにおいて電源コンデンサ3c
の両端の電圧がVc4以上あることが必要であり、時刻t
o においては電圧Vc4よりも高い電圧まで電源コンデン
サが充電されている必要がある。時刻to における電源
コンデンサの両端の電圧をVc5、電源コンデンサ3cの
静電容量をC、時刻to からtonまでに使用される電荷
の量をq1 とすると、インジェクタのバルブを開くため
には、時刻to において、電源コンデンサ3cの両端の
電圧Vc5が、少なくともC(Vc5−Vc4)≧q1 の関係
を満必要がある。即ち、インジェクタのバルブを開くた
めには、時刻to において電源コンデンサの両端の電圧
Vc5が次の関係を満している必要がある。
【0061】 Vc5≧(q1 /C)+Vc4 (1) 時刻to からtonまでに使用される電荷量q1 は、図7
の各時刻における電流をi(t)としたときに、積分区
間をto 〜tonとして、q=∫i(t)dtの積分演算
を行うことにより求めることができる。
【0062】また噴射指令信号が消滅する時刻toff ま
でインジェクタのバルブを開状態に保持するためには、
時刻tonからtoff までカットオフレベルIoff よりも
大きい保持電流Iholdを流すことができる必要があり、
時刻toff において電源コンデンサの両端の電圧がVc3
以上あることが必要である。今時刻tonにおいてインジ
ェクタのバルブが開いたときの電源コンデンサの両端の
電圧をVcon (≧Vc4)とし、時刻tonからtoff まで
の間に使用される電荷の量をq2 とすると、Vcon はC
(Vcon −Vc3)≧q2 の関係を満していることが必要
である。すなわち、時刻tonにおける電源コンデンサの
両端の電圧Vcon が次の関係を満している必要がある。
【0063】 Vcon ≧(q2 /C)+Vc3 (2) ここでぎりぎりの場合を考えて、Vcon =Vc4とする
と、噴射指令信号が消滅するまでインジェクタのバルブ
を開いておくためには、時刻to における電源コンデン
サ3cの両端の電圧Vc5が、少なくとも次の関係を満し
ている必要がある。
【0064】 Vc5≧(q1 /C)+(q2 /C)+Vc3=Vcs (3) 時刻tonからtoff までの間に使用される電荷量q2
は、積分区間をton〜toff としてq=∫i(t)dt
の積分演算を行うことにより求めることができる。
【0065】即ち、上記Vcsを電源コンデンサ3cの両
端電圧の設定値とし、電源コンデンサ3cの両端電圧V
c が設定値Vcs未満になっている期間をインジェクタ駆
動禁止期間として該期間の間インジェクタの駆動コイル
4aに駆動電流が流れるのを禁止するようにすれば、そ
の間に電源コンデンサ3cにインジェクタを駆動するた
めに必要な電荷を蓄積することができるため、最初から
噴射指令信号に応じてインジェクタのバルブの開閉動作
を完全に行わせることができる。
【0066】また上記のように始動時にインジェクタ駆
動禁止期間を設ければ、その間に燃料ポンプ(図1には
図示せず。)の吐出圧力を上昇させて、初回の燃料噴射
時に燃圧が不足するのを防ぐことができる。
【0067】図10は電源コンデンサ3cの両端の電圧
を異ならせて噴射指令信号Vjoを与えたときに流れる駆
動電流Ic の波形を示したもので、同図においてaは時
刻to において電源コンデンサの両端の電圧が前記
(3)式の条件を満しているときの波形である。また図
10のbは時刻to において電源コンデンサの両端の電
圧Vc がVc3<Vc <Vc4の範囲にあるときの波形であ
り、cは時刻to において電源コンデンサの両端電圧V
c がVc <Vc3の範囲にあるときの波形である。
【0068】図10の波形bまたはcのように、電源コ
ンデンサの両端の電圧が設定値よりも低い状態でインジ
ェクタの駆動コイルに電流を流すと、インジェクタが電
源回路の負荷になってその出力電圧の立上りが遅れる上
に、インジェクタのバルブが開かないため、機関の始動
が遅れる。
【0069】図9は、電源コンデンサの両端の電圧が十
分に高くない状態で図1のトランジスタTr に噴射指令
信号Vjoを与えて、インジェクタ4の駆動コイルに電流
を流した場合の、実測値に基づく電源コンデンサの両端
電圧Vc 及び機関の回転数Nの時間的な変化を、噴射指
令信号Vjoとともに示したものである。
【0070】また図8は、電源コンデンサの両端の電圧
が時刻ts において設定値Vcs以上になった後、時刻t
o において図1のトランジスタTr に噴射指令信号Vjo
を与えてインジェクタ4の駆動コイルに電流を流した場
合の、実測値に基づく電源コンデンサの両端電圧Vc 及
び機関の回転数Nの時間的な変化を噴射指令信号Vjoと
ともに示したものである。
【0071】図8及び図9から明らかなように、始動操
作を開始した後、電源コンデンサの両端電圧が設定値V
csを超えた後に噴射指令信号Vjoを発生させてインジェ
クタに駆動電流を流すようにすると、電源コンデンサの
両端電圧が設定値よりも低い状態で噴射指令信号Vjoを
発生させてインジェクタに駆動電流を流した場合に比べ
て、電源コンデンサの両端の電圧の立上り及び機関の回
転数の立上りを早くすることができる。
【0072】なお実験によると、リコイルスタートによ
り始動を行う最も厳しい始動条件下でも、始動操作開始
後最初に噴射指令信号が発生したときの噴射動作を禁止
することにより、電源回路の出力電圧の不足及び燃圧の
不足の双方をほぼ解消できることが確認されている。
【0073】上記の実施例では、電源コンデンサの両端
の電圧が(3)式の関係を満しているときに、インジェ
クタに駆動電流が流れるのを許容するとしたが、機関の
始動時に最初の噴射を行なう際には、インジェクタのバ
ルブをある程度の期間開くことができればよく、必ずし
も噴射指令信号が消滅するまでの間インジェクタのバル
ブを開状態に保持する必要はないので、電源コンデンサ
の両端の電圧が(1)式の関係を満す大きさになったこ
とが検出された時点でインジェクタに駆動電流が流れる
のを許容するようにしてもよい。
【0074】上記の実施例では、電源コンデンサ3cの
両端の電圧を検出することにより、電源コンデンサ3c
に必要な電荷が蓄積されたか否かを検出してインジェク
タ駆動禁止期間を設定しているが、電源コンデンサの両
端の電圧と発電機の出力電圧との間には一定の関係があ
り、発電機の出力電圧は機関の回転数に依存するため、
機関の回転数Nを検出して、該回転数Nが所定の設定値
Ns に達したことを検出することによっても、電源コン
デンサに十分な電荷が蓄積されたか否かを検出すること
ができる。従って、機関の回転数を検出して、該回転数
が設定値に達するまでの期間をインジェクタ駆動禁止期
間とするようにしても、本発明の目的を達成することが
できる。
【0075】図1に示した実施例では、インジェクタ駆
動禁止期間の間噴射指令信号Vjoが発生しないようにす
ることによりインジェクタに駆動電流が流れるのを禁止
するようにしているが、インジェクタ駆動禁止期間の間
電源コンデンサの両端の電圧がインジェクタの駆動コイ
ルに印加されないようにしてもよい。図2は、電源コン
デンサにインジェクタを駆動するために必要な電荷が蓄
積されるまでの間電源コンデンサの両端の電圧がインジ
ェクタの駆動コイルに印加されないようにした実施例を
示したもので、この例では、電源コンデンサ3cの非接
地側端子に抵抗R5 を介してリレーの励磁コイルRYの
一端が接続され、エミッタが接地されたトランジスタT
r3のコレクタが励磁コイルRYの他端に接続されてい
る。リレーは常開接点La を有し、この接点が電源コン
デンサ3cとインジェクタの駆動コイル4aとの間に挿
入されている。
【0076】また図2においては、電源コンデンサ3c
の両端の電圧を一定値以下に制限する電圧制御回路3d
が、サイリスタTh と、ツェナーダイオードZD1 と、
抵抗R6 と、コンデンサC2 とからなっている。この電
圧制御回路においては、コンデンサ3cの両端の電圧が
設定値を超えたときにツェナーダイオードZD1 が導通
してサイリスタTh にトリガ信号を与え、該サイリスタ
Th を導通させる。サイリスタTh が導通すると、コン
デンサ3cの充電が阻止されるため、コンデンサ3cの
両端の電圧が一定値以下に制限される。この実施例で
は、電源コンデンサ3cの両端の電圧が所定値に達して
噴射指令信号発生部が動作可能になった時点から噴射指
令信号Vjoが発生する。
【0077】図2の実施例では、電源コンデンサ3cの
両端の電圧が設定値よりも低いときにトランジスタTr3
が遮断状態にあってリレーRYが非励磁の状態にあり、
接点La が開いているため、インジェクタの駆動コイル
4aに電圧が印加されない。従って発電機の電圧の確立
及び電源コンデンサ3cの充電は速やかに行われる。電
源コンデンサ3cに蓄積される電荷の量が設定値に達し
てその両端の電圧が設定値に達するとトランジスタTr3
が導通するためリレーRYが励磁され、接点La が閉じ
る。従って電源コンデンサ3cの両端の電圧がインジェ
クタの駆動コイル4aに印加され、インジェクタへの駆
動電流の供給が許容される。
【0078】上記の各実施例では、電源コンデンサの両
端の電圧を検出することにより該コンデンサに所定の電
荷が蓄積されたか否かを検出しているが、磁石発電機の
発電コイル3aの両端の電圧、または該磁石発電機内に
設けられている他の発電コイルの両端の電圧を検出する
ことにより電源コンデンサに所定の電荷が蓄積されたか
否かを判断するようにしてもよい。また磁石発電機や信
号発電機の出力レベルや出力周波数から機関の回転数を
検出して、機関の回転数が設定値に達したときに電源コ
ンデンサに十分な量の電荷が蓄積されたと判断するよう
にしてもよい。更に、機関の始動操作が開始されたとき
にタイマを起動させて、該タイマが所定の時間を計測し
た時点で電源コンデンサに所定の電荷が蓄積されたと判
断するようにしてもよい。
【0079】図3は機関の始動時に信号発電機の出力レ
ベルが回転数の上昇に伴って上昇することを利用して電
源コンデンサに所定の電荷が蓄積される時点を検出する
ようにした実施例を示したもので、この実施例では、信
号コイル1aと噴射指令信号発生部2との間に第D1 と
ツェナーダイオードZD2 とが挿入されている。機関の
回転数が低いときには信号コイル1aに誘起するパルス
信号の波高値がZD2のツェナー電圧よりも低く、噴射
指令信号発生部2には信号が与えられないため、噴射指
令信号Vjoは発生しない。機関の回転数がある程度上昇
して、電源コンデンサ3cに十分な電荷が蓄積された状
態になると信号コイル1aに誘起するパルス信号の波高
値がツェナーダイオードZD2 のツェナー電圧を超える
ようになるため、噴射指令信号発生部2にパルス信号が
与えられるようになり、噴射指令信号Vjoが発生するよ
うになる。
【0080】図3の実施例では、信号発電機の出力のレ
ベルからインジェクタ駆動禁止期間の経過を検出するよ
うにしているが、信号発電機の出力パルスの発生回数か
らインジェクタ駆動禁止期間の経過を検出するようにし
てもよい。図11はその一例を示したもので、この例で
は機関の始動時に信号発電機が正極性のパルス信号Vs
を発生したときに噴射指令信号Vjoを発生させるように
噴射指令信号発生部が構成され、時刻0で機関の始動操
作が開始された後最初に発生する正極性のパルス信号
(機関の1回転目で発生する正極性パルス信号)によっ
ては噴射指令信号Vjoを発生させないようにしている。
即ち、この例では、2個目の正極性信号が発生したとき
に、インジェクタ駆動禁止期間が経過したことを検出し
て、該2個目の正極性信号が発生したときに初回の燃料
噴射を行わせるようにしている。
【0081】信号発電機の出力パルス信号の発生回数に
よりインジェクタ駆動禁止期間の経過を検出する場合、
パルス信号の計数の仕方は任意である。例えば信号発電
機が発生するすべてのパルス信号(正負のパルス信号)
を計数するようにしてもよく、特定のパルス信号(図1
1の例では正のパルス信号または負のパルス信号のいず
れか一方)に着目して、該特定のパルス信号の発生回数
のみを計数するようにしてもよい。
【0082】また信号発電機から得られる一連のパルス
信号が多気筒内燃機関のいずれの気筒用の信号であるか
を判別するために、一部の気筒用のパルス信号の発生パ
ターンを他の気筒用のパルス信号の発生パターンと異な
らせることが行われている。例えば特定の気筒に対して
は正極性パルス信号を続けて2回発生させてから負極性
のパルス信号を発生させ、他の気筒に対しては正負のパ
ルス信号を交互に発生させる場合がある。このような場
合、発生パターンが他と異なる特定のパルス信号(例え
ば正のパルス信号が続けて2回発生した後に発生する負
のパルス信号)に着目して、該特定のパルス信号の発生
回数からインジェクタ駆動禁止期間の経過を検出するよ
うにすることができる。
【0083】信号発電機の出力パルスの発生回数を計数
することによりインジェクタ駆動禁止期間の経過を検出
する場合、始動操作開始後最初にいずれのパルス信号が
発生するのか不明であるため、インジェクタ駆動禁止期
間の長さが一定しないことになるが、インジェクタ駆動
禁止期間が最も短い場合でも、その長さが所定の条件を
満たすように設定しておけば何等問題はない。
【0084】図2の実施例では、リレーの励磁コイルR
Yを電源コンデンサ3cの両端の電圧で駆動するように
しているが、励磁コイルRYが大きな負荷になるおそれ
がある場合には、該励磁コイルを磁石発電機内に設けら
れた他の発電コイルにより駆動するようにすればよい。
【0085】上記の説明では、インジェクタの動作を重
視して、電源コンデンサにインジェクタを駆動するため
に必要な電荷が蓄積されるまでの期間をインジェクタ駆
動禁止期間とする考え方をとったが、初回の燃料噴射時
に所定の燃圧を確保することを重視して、機関の始動操
作開始後燃圧が設定値に達するまでの期間インジェクタ
の駆動を禁止するように、インジェクタ駆動禁止期間の
長さを設定してもよい。インジェクタ駆動禁止期間をこ
のように設定した場合でも、インジェクタ駆動禁止期間
の間に電源コンデンサの放電を禁止してその充電を促す
ことができるため、始動操作開始直後から電源コンデン
サを放電させる場合に比べて、インジェクタの動作開始
の遅れを少なくすることができる。
【0086】また電源コンデンサにインジェクタを駆動
するために必要な電荷が蓄積されるまでの期間及び燃圧
が設定値に達するまでの期間の内の長い方をインジェク
タ駆動禁止期間として設定するようにすると、初回の燃
料噴射時から燃料噴射動作を完全に行わせることができ
る。
【0087】上記の実施例では、マイクロコンピュータ
の故障時にも燃料の噴射を可能にするため、噴射指令信
号発生部2がマイクロコンピュータを用いた主噴射指令
信号発生部と、ハードウェア回路からなる補助噴射指令
信号発生部とからなっているが、マイクロコンピュータ
を用いた噴射指令信号発生部またはハードウェア回路か
らなる噴射指令信号発生部のいずれか一方のみを設ける
ようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内燃機
関の始動操作が開始された後インジェクタの駆動を禁止
する期間を設けて、その間に電源コンデンサの充電を進
めることができるようにしたため、始動操作開始直後か
らインジェクタに駆動電流が流れるのを許容する場合に
比べて電源コンデンサの両端の電圧の立上りを速くする
ことができ、インジェクタの動作開始が遅れるのを防ぐ
ことができる。
【0089】また本発明によれば、インジェクタ駆動禁
止期間の間に燃料ポンプの吐出圧力を上昇させることが
できるため、初回の燃料の噴射量が不足するのを防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するインジェクタ駆動装置
の構成例を示した回路図である。
【図2】本発明の方法を実施するインジェクタ駆動装置
の他の構成例を示した回路図である。
【図3】本発明の方法を実施するインジェクタ駆動装置
の更に他の構成例を示した回路図である。
【図4】本発明の実施例の電源回路の動作を説明するた
めの回路図である。
【図5】本発明の実施例で用いる磁石発電機の出力電圧
対負荷電流特性と負荷直線とを示した線図である。
【図6】インジェクタの駆動電流をゆっくりとスイープ
したときの駆動電流波形を示した線図である。
【図7】噴射指令信号の波形とインジェクタの駆動電流
波形とを示した波形図である。
【図8】本発明の実施例において実測された機関の回転
数及び電源コンデンサの端子電圧の時間的変化を示した
線図である。
【図9】従来のインジェクタ駆動装置において実測され
た機関の回転数及び電源コンデンサの端子電圧の時間的
変化を示した線図である。
【図10】噴射指令信号の波形と電源コンデンサの端子
電圧を種々異ならせた場合の駆動電流波形とを示した波
形図である。
【図11】本発明の実施例において信号発電機の出力パ
ルスの発生回数からインジェクタ駆動禁止期間を検出す
る場合の信号波形及び回転数の変化を示した線図であ
る。
【図12】既提案のインジェクタ駆動装置を示した構成
図である。
【符号の説明】
1 信号発電機 1a 信号コイル 2 噴射指令信号発生部 2A 主噴射指令信号発生部 2B 補助噴射指令信号発生部 3 電源回路 3a 発電コイル 3b 整流器 3c 電源コンデンサ 4 インジェクタ 4a インジェクタの駆動コイル 6 始動時駆動電流制御手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関により駆動される磁石発電機と
    該磁石発電機の出力を整流する整流回路と該整流回路の
    出力で充電される電源コンデンサとを備えた電源回路を
    用いて前記電源コンデンサの両端に得られる電圧をイン
    ジェクタの駆動コイルに印加し、内燃機関により駆動さ
    れる信号発電機から得たパルス信号から内燃機関の回転
    角度情報と回転速度情報とを得て所定の信号幅の噴射指
    令信号を発生させ、該所定の信号幅の噴射指令信号が与
    えられている間前記電源回路から前記駆動コイルに駆動
    電流を流してインジェクタを駆動する内燃機関用インジ
    ェクタの駆動方法において、 内燃機関の始動操作が開始された後前記電源コンデンサ
    に蓄積された電荷の量が前記インジェクタを駆動するた
    めに必要な量に達するのに必要な期間をインジェクタ駆
    動禁止期間として、該インジェクタ駆動禁止区間の間前
    インジェクタの駆動を禁止し、 前記インジェクタ駆動禁止期間が経過した後に前記イン
    ジェクタの駆動を許容することを特徴とする内燃機関用
    インジェクタの駆動方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関により駆動される磁石発電機と
    該磁石発電機の出力を整流する整流回路と該整流回路の
    出力で充電される電源コンデンサとを備えた電源回路を
    用いて前記電源コンデンサの両端に得られる電圧をイン
    ジェクタの駆動コイルに印加し、内燃機関により駆動さ
    れる信号発電機から得たパルス信号から内燃機関の回転
    角度情報と回転速度情報とを得て所定の信号幅の噴射指
    令信号を発生させ、該所定の信号幅の噴射指令信号が与
    えられている間前記電源回路から前記駆動コイルに駆動
    電流を流してインジェクタを駆動する内燃機関用インジ
    ェクタの駆動方法において、 内燃機関の始動操作が開始された後前記インジェクタに
    供給される燃料の圧力が設定値に達するのに必要な期間
    をインジェクタ駆動禁止期間として、該インジェクタ駆
    動禁止区間の間前記インジェクタの駆動を禁止し、 前記インジェクタ駆動禁止期間が経過した後に前記イン
    ジェクタの駆動を許容 することを特徴とする内燃機関用
    インジェクタの駆動方法。
  3. 【請求項3】 内燃機関により駆動される磁石発電機と
    該磁石発電機の出力を整流する整流回路と該整流回路の
    出力で充電される電源コンデンサとを備えた電源回路を
    用いて前記電源コンデンサの両端に得られる電圧をイン
    ジェクタの駆動コイルに印加し、内燃機関により駆動さ
    れる信号発電機から得たパルス信号から内燃機関の回転
    角度情報と回転速度情報とを得て所定の信号幅の噴射指
    令信号を発生させ、該所定の信号幅の噴射指令信号が与
    えられている間前記電源回路から前記駆動コイルに駆動
    電流を流してインジェクタを駆動する内燃機関用インジ
    ェクタの駆動方法において、 内燃機関の始動操作が開始された後前記電源コンデンサ
    に蓄積された電荷の量が前記インジェクタを駆動するた
    めに必要な量に達する期間及び始動操作開始後前記イン
    ジェクタに供給される燃料の圧力が設定値に達するのに
    必要な期間の内の長い方をインジェクタ駆動禁止期間と
    して、該インジェクタ駆動禁止区間の間前記インジェク
    タの駆動を禁止し、 前記インジェクタ駆動禁止期間が経過した後に前記イン
    ジェクタの駆動を許容することを特徴とする内燃機関用
    インジェクタの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記電源コンデンサの両端の電圧が所定
    の大きさに達したときに前記インジェクタ駆動禁止期間
    が経過したことを検出する請求項1,2または3のいず
    れか1つに記載の内燃機関用インジェクタの駆動方法。
  5. 【請求項5】 内燃機関の始動操作が開始された後に前
    記信号発電機が出力するパルス信号の発生回数から前記
    インジェクタ駆動禁止期間が経過したことを検出する請
    求項1,2,または3のいずれか1つに記載の内燃機関
    用インジェクタの駆動方法。
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