JP3191492U - Led直管の落下防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】天板に取り付けたLED直管が振動衝撃にも耐えて落下することがなく、安易な交換をできないようにして照明器具の長期使用及び安全性を高めた落下防止具を提供する。【解決手段】ベース1とバンド9で構成したLED直管Aの落下防止具である。ベース1の片側に上向き形成した引掛部4に、バンドの片側端部に形成したスリットを嵌合してかしめ、ベース他側に形成した折曲部5に、バンドの係止孔11を合致させるとともに折曲部に形成したねじ孔6に、ビス7を螺着してバンド9をベースに固定する。【選択図】図4
Description
本考案は、安全性にすぐれるLED直管の落下防止具に関する。
白色蛍光灯から長寿命のLED直管へと移行する流れが定着しているとはいえ、蛍光灯を設置する照明器具(灯具)自体はそのままでも使えるため、やゝもするとLED直管を何の抵抗もなく白色蛍光灯と交換することが当然視されされている。しかしながらLED直管には管の内外に付属物があるためその分従来の蛍光灯に比べて重量があり、必然的に管を支える灯具左右のソケットに掛かる負荷も大きく、灯具の経年劣化、地震時の振動その他の衝撃を受けるとソケットがひび割れたり破損する恐れがあり、最悪の場合LED直管が落下するという危惧がある。このような落下を未然に防止するため従来種々の方策が講じられてきたことも首肯される(例えば特許文献1〜3参照)。
すなわち特許文献1はLED直管が取付器具から外れてしまった場合においても支えとなることで落下を防止できるとしたものであり、文献2も落下の危険性をなくすとともに着脱が容易な落下防止器具に関わる提案である。また文献3はランプの直径に関係なくLED直管を保持できることを特徴としたものであって、これらの文献に記載された技術に共通するものは、従来の蛍光灯照明器具対してLED直管の交換が容易な落下防止具を提供することを意図していることである。
前記従来技術のうち特許文献3に記載のものは、LED直管を保持する部分が掛け孔を有する係止バンドであり、この掛け孔を取付け部材の両端にある係合突起に係合するものであるから、直径の大きさに関わらずLED直管を取り付けできるため特許文献1及び2とは異なる利点を備えているということができる。
しかして上記特許文献3における係止バンドは、その掛け孔を取付け部材の両端突起に嵌めこむだけですむためLED直管の取り付け作業にも手間がかからないことが理解されるものの、取り付け作業が簡単なため既存の灯具に対してむしろLED直管が誰でも安易に交換できてしまうという懸念がある。
すなわち一般的に蛍光灯照明器具の寿命は8〜10年(電気部品関係劣化)とされ、日本照明工業会では10年経ったら点検ないし交換することを推奨している。つまり蛍光灯だけをLEDのものに交換するだけでなく、灯具自体を交換することが不測の事態を未然に防止する上でも肝要とされ、平成24年7月1日よりLED照明器具が電気用品安全法の規制対象となったことは危険性除去の観点からもその実行は望まれるとはいえ、既存の照明器具を使用し且つランプ交換も従来同様の手法をとっているのが現状といえる。
本考案は単にLED直管の落下を防止するだけでなく、使用者が安易にLED直管の交換をすることができないようにして照明器具の安全性を高め、小事故が大事故に至らないことを目的として創案された落下防止具を提供しようとするものである。
上記課題解決のために本考案は、天板に固定されるベースと、LED直管を保持し前記ベースに取り付けられるバンドで構成し、バンドはLED直管の外形に応じて調節可能となるように複数の係止孔を備えてなるLED直管の落下防止具において、前記ベースの片側に上向き形成した引掛部に、バンドの片側端部に形成したスリットを嵌合してかしめ、ベース他側に形成した折曲部にバンドの係止孔を合致させるとともに折曲部に形成したねじ孔に、前記係止孔から挿通したビスを螺着してバンドをベースに固定することを特徴としている。
バンドに形成したスリットをベースの引掛部に嵌合してかしめるとバンドの一端は固定状態となる。またバンドには複数個の係止孔が形成されているため、内側に保持するLED直管の外周に合わせて係止孔をベースの折曲部に合致させるとその位置でビス止めできてバンドが不動状となる。つまりバンドは片方の端部がベースの引掛部に固定され、他方がベースの折曲部にビスで固定されるため簡単に取り外すことはできなくなり、従来の蛍光灯のように誰もが交換作業をしやすくなるということがなくなる。このことは必然的にLED直管の交換が慎重に作業され、ひいては新規のLED照明器具への関心も深くなりそれへの導入の契機ともなるので畢竟安全性の向上が所期される。
バンドは、ベースに固定されているため振動衝撃を受けてもベースから脱出することがなく、バンドの両側をベースの両端に引掛けるだけの従来の手法と異なり固定状態を確実に維持し、このためLED直管の取り付け状態に支障を生じることもない。万一灯具左右のソケットが劣化等により破損・落下したりLED直管自体がソケットから外れることがあったとしても本案具によって支えられているため直管が落下する恐れはない。
図1は本考案を使用してLED直管Aを反射板である照明器具の天板Bに取り付けた一例を示すもので、LED直管Aが天板Bの左右ソケットC間に介装されることは従来の蛍光灯と変わりはない。そして図中三ケ所に金属製のベース1と合成樹脂製の柔軟なバンド9で構成した本案具をLED直管Aに取り付けて該直管Aを下から支えるもので、ベース1は天板Bに固定ねじ8で固着される。
図2はベース1を上方及び断面側方から見た図であり、ベース頂部2には前記固定ねじ8が通る挿孔3を形成し、頂部2の片側(図では左側)を斜め下方に屈曲し且つ幅狭とした端部を上向きに形成して前記バンド9の引掛部4としている。また頂部2の他側(図では右側)には逆へ字形の折曲部5があり、その端部側にバンド9をビス7で螺着するためのねじ孔6が形成してある。
図3はバンド9を上方及び側方から見た図であり、片側(図では左側)端部にスリット10を形成し他方の側(図では右側)に、前記ビス7を挿通するための係止孔11を複数個形成してLED直管Aの周面の大きさに応じていずれかの係止孔11が選択される。
図4はLED直管Aを支える本案具の要部を示すもので、すなわちベース1の頂部2を固定ねじ8を用いて天板Bに固着し、バンド9の前期スリット10をベース1の引掛部4に嵌合し該引掛部4をかしめてバンド9の片側を不動状とする。柔軟性のバンド9は直管Aの周面に沿ってフィットさせてベース1の折曲部5にあけたねじ孔6にいずれかの係止孔11を合致させ、該係止孔11に挿通したビス7をねじ孔6に螺着すれば図示のように直管Aはバンド9で支えられる。
ベース1に形成した引掛部4は前記図2では未だ開いた状態となっているが、バンド9を取り付けたときには内方にかしめるためバンド9の片側は挟着により微動だにすることがない。バンド9には複数個の係止孔11が形成されているため、図4の仮想線で示したような径の異なるLED直管Aでは当然ながらバンド9の係止孔11の位置も変わってくるが、その場合もベース折曲部5のねじ孔6にビス止めすればバンドの他側も不動状となり、LED直管Aは長期にわたり安定保持される。
上記のように、本案具を取り付けたLED直管Aはバンド9によって支えられるものであるが、一旦取り付けると簡単には取り外しができず、このため交換等の作業に手間がかかる分取り扱いは慎重になされるものであるから取り付け時のミスを未然に防止することにもなり、ひいては作業の安全性が所期される。
なお本考案におけるベース1、バンド9などの部材は前記したような素材に限定されるものではなく、また部材の大きさ・形状、ビスの固定手段その他本考案の目的効果を奏する範囲における変更事項も本考案の実施の範疇から逸脱するものではないこと勿論である。
A LED直管
B 天板
C ソケット
1 ベース
2 頂部
3 挿孔
4 引掛部
5 折曲部
6 ねじ孔
7 ビス
8 固定ねじ
9 バンド
10 スリット
11 係止孔
B 天板
C ソケット
1 ベース
2 頂部
3 挿孔
4 引掛部
5 折曲部
6 ねじ孔
7 ビス
8 固定ねじ
9 バンド
10 スリット
11 係止孔
Claims (1)
- 天板に固定されるベースと、LED直管を保持し前記ベースに取り付けられるバンドで構成し、バンドはLED直管の外形に応じて調節可能となるように複数の係止孔を備えてなるLED直管の落下防止具において、前記ベースの片側に上向き形成した引掛部に、バンドの片側端部に形成したスリットを嵌合してかしめ、ベース他側に形成した折曲部に、バンドの係止孔を合致させるとともに折曲部に形成したねじ孔に、前記係止孔から挿通したビスを螺着してバンドをベースに固定することを特徴とするLED直管の落下防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001951U JP3191492U (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | Led直管の落下防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001951U JP3191492U (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | Led直管の落下防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3191492U true JP3191492U (ja) | 2014-06-26 |
Family
ID=78224332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014001951U Expired - Fee Related JP3191492U (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | Led直管の落下防止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3191492U (ja) |
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2014
- 2014-03-26 JP JP2014001951U patent/JP3191492U/ja not_active Expired - Fee Related
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