JP3190108B2 - 水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法 - Google Patents
水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法Info
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Description
及び/叉は合成ゴムラテックスと、水硬性物質とからな
る水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法に関するもの
である。さらに詳しくは合成樹脂エマルジョン及び/又
は合成ゴムラテックスを噴霧乾燥する際に、水硬性物質
を同時に使用することにより樹脂及び/又はゴム同士の
ブロッキングを防止し、分散性の優れた水硬性物質含有
粉状ポリマーを製造する方法に関するものである。そし
て、その産業上の利用分野は、密実で耐久性に優れたコ
ンクリート、補修材、床材、防水材、接着剤及び建材な
ど多岐にわたる。
ョン及び/叉は合成ゴムラテックスは、セメント、骨
材、及び水等と混合して、モルタル、コンクリートなど
の耐ひび割れ性、曲げ強さ、耐衝撃性及び接着性等を改
善した高耐久性モルタルなどに用いることが知られてい
る。また、合成水和物を合成樹脂エマルジョンで接合硬
化させ建材などを得ることも知られている。
/叉は合成ゴムラテックスをセメントと混合すると、水
和反応を起こして硬化してしまうため、施工する場合は
現場で調合するしかなかった。そして、このような場
合、合成樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックスは液状
であるため輸送コストがかさむこと、また、現場での取
扱が難しいこと、計量ミスが起こることなどの問題があ
るので、合成樹脂エマルジョン及び/叉は合成ゴムラテ
ックスを粉状にすることが望まれていた。
状ポリマ−を得る方法について種々検討されてきた。例
えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体などの合成樹脂エ
マルジョンの再分散性粉末を得る方法として、重合体1
00重量部にたいして5〜20重量部のポリビニルアル
コ−ルを保護コロイドとして添加し、水性系で単量体成
分を重合することにより製造し、得られた共重合体の水
性分散物を噴霧乾燥し、その際平均粒径が0.01〜
0.5μの珪酸アルミニウム、シリカ及び炭酸カルシウ
ム等の乾燥した抗ブロッキング材を水性分散体の固形分
100重量部に対して、3〜30重量部の割合で噴霧乾
燥塔に水性分散物と個別に導入しながら同時に噴霧する
方法等が知られている(特公昭55−50971号公
報)。
脂エマルジョン及び/叉は合成ゴムラテックスを噴霧乾
燥すると噴霧乾燥塔の壁に付着したり粉末同士がブロッ
キングを起こすという問題があった。
々検討を行った結果、合成樹脂エマルジョン及び/又は
合成ゴムラテックスを噴霧乾燥する際に適当な水硬性物
質を同時に使用し塔入口温度を適切に制御することによ
り粉末同士がブロッキングを起こすことなく、分散性に
優れた水硬性物質含有粉状ポリマ−が得られることを見
出し本発明を完成するに至った。
100重量部の合成樹脂エマルジョン及び/叉は合成ゴム
ラテックスと、31〜99重量部の水硬性物質とを同時に、
噴霧乾燥塔に導入して、塔入口温度100℃未満で噴霧乾
燥することを特徴とする水硬性物質含有粉状ポリマーの
製造方法である。
は、アクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系及び
塩化ビニル系等のビニル系ポリマ−のエマルジョンが挙
げられ、これらの二種以上を共重合したものも使用可能
である。
ビニリデン/ブチルアクリレート共重合体、エチレン/
酢酸ビニル共重合体及び酢酸ビニル/バーサチック酸ビ
ニル共重合体等が挙げられるが、これらのうち、セメン
ト硬化体との接着力の面から酢酸ビニル共重合体エマル
ジョンの使用が特に好ましい。
アルカリ性及び耐水性を向上させるため、他のコモノマ
ーを共重合させることが好ましい。
ニルモノマー、不飽和カルボン酸モノマー、アクリル酸
エステルモノマー、メタクリル酸エステルモノマー、ビ
ニルエーテルモノマー、アミド系モノマー、マレイミド
系モノマー、ハロゲン化オレフィンモノマー及び多官能
性ビニルモノマー等が挙げられ、これらの二種以上を組
み合わせて使用することも可能である。これら共重合性
コモノマーの使用量は酢酸ビニルとコモノマーの合計10
0重量部に対して多くとも20〜80重量部が好ましく、2
0〜50重量部がより好ましい。共重合性コモノマ−の
使用量が80重量部を越えると酢酸ビニルが本来有する
優れた接着性が得られにくくなる。
は、ジエンモノマーから合成された合成ゴム質であり、
スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート/ブタジエン
共重合体、ポリブタジエン及びポリクロロプレン等が挙
げられる。
ムラテックスの粒径は0.05〜5μ程度が好ましい。
質物質を主成分とするもの及び/又は無機質の超微粉等
が挙げられる。
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント及び白色ポルトランドセメント等の各種
ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに
高炉スラグ、シリカ及びフライアッシュを混合した混合
セメント、超速硬セメント並びにアルミナセメント等が
使用可能である。ここで、超速硬セメントとしては、例
えばフツ素含有カルシウムアルミネートがある。また、
中庸熱セメント、高炉セメント、及びフライアッシュセ
メントを始めとする低発熱セメント、並びに、耐硫酸塩
セメントも使用可能である。セメント質物質の粒径は、
通常5 〜30μのものが使用されているが、水硬性を有す
るものであればこれより小さいもの、あるいは、大きい
ものも使用可能である。
ンクリートに用いられている急硬材、膨張材及び高強度
混和材等を併用することも可能である。 具体的には、
急硬材としてはカルシウムアルミネートを主成分とする
もの、膨張材としてはカルシウムスルフォアルミネート
を主成分とするもの、高強度混和材としては無水セッコ
ウを主成分とするもの等が挙げられる。これら混和材の
粒径は通常0.5〜30μのものが使用されているが、これ
より小さいもの、あるいは、大きいものも使用可能であ
る。
り1オーダー、好ましくは、2オーダー小さい粒子であ
り、超微粉の成分的な制限は特にないが水に対して易溶
性のものは適当でない。また、その製造方法としては特
に制限はなく通常の方法でよいが経済性の面からは粉
砕、分級によって製造されるものや副生成物として製造
されるものが好ましい。具体的には高炉スラグやフライ
アッシュ等の微粉砕物、並びに、シリコン、含シリコン
合金、及びジルコニア等の製造時の副産物であるシリカ
質ダストやシリカヒュームなどが好適である。その他、
炭酸カルシウム、シリカゲル、オパール質硅石、酸化チ
タン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、各種ガラ
ス、ベントナイト等の粘土鉱物やその仮焼物、非晶質ア
ルミノシリケート、酸化クロム及び活性炭等の超微粉も
使用可能である。
ルジョン及び/叉は合成ゴムラテックスの固形分100重
量部に対して、31〜99重量部が適当である。水硬性物質
の使用量が31重量部未満では、流動性向上、強度上昇、
緻密性向上、収縮低減及び、ひび割れ抵抗性等の水硬性
物質の混和材としての効果が少なく、99重量部を越える
と合成樹脂エマルジョンおよび/叉は合成ゴムラテック
スの再分散性が劣り、ひび割れ抵抗性や接着性などが劣
るものとなる。
ン及び/叉は合成ゴムラテックスと水硬性物質を同時
に、しかし、導入経路は各々別々に乾燥塔内に導入し噴
霧する三流体ノズル方式、二流体ノズル方式又は、あら
かじめ水硬性物質とエマルジョンからなる混合スラリー
を作成し該スラリーを二流体ノズル叉は回転ディスクで
乾燥塔内に噴霧する方式等を採用することができる。
100°C未満で乾燥可能な範囲であれば特に制限され
るものではないが、ブロッキングの危険性回避及び乾燥
速度等の面から80〜90°Cが好ましい。
する。
水硬性物質を同時に噴霧乾燥塔に導入して乾燥を行っ
た。噴霧乾燥方式は、三流体ノズル方式を用い、噴霧乾
燥装置としては日本酪農機械社製の商品名「西独ヌビロ
サ方式噴霧乾燥機」を用いた。
心管から0.2〜1.0 kg/h の速度で吐出し、外側管から
水硬性物質を水で20重量%に希釈したスラリーを2.0 〜
5.0kg/h の速度で吐出し、最外側管から圧縮空気を2.0
〜3.0 kg/cm2Gで吐出した。塔入口温度と粉状ポリマ
−の状態との関係を表1に示す。
ン及び水硬性物質は以下の通りである。 合成樹脂エマルジョン :電気化学工業社製エ
チレン/酢酸ビニル共重合体(固形分56重量%) シリカフューム :日本重化学工業社
製、透過型電子顕微鏡による平均粒径0.1 μ カルシウムスルフォアルミネート:電気化学工業社製デ
ンカCSA#20、ガス吸着法による平均粒径1.4 μ 高炉スラグ :ガス吸着法による平
均粒径1.0 μ
ョン及び/叉は合成ゴムラテックスと水硬性物質を同時
に噴霧乾燥塔に導入して乾燥することにより、分散性に
優れた水硬性物質含有粉状ポリマ−が得られる。また、
この粉末はブロッキングすることなく長期の保存が可能
である。本発明により製造した水硬性物質含有粉状ポリ
マ−をセメントの混和材として用いることにより、密実
な耐久性に優れたセメント硬化体を得ることが可能とな
った。
Claims (1)
- 【請求項1】 固形分100重量部の合成樹脂エマルジョ
ン及び/叉は合成ゴムラテックスと、31〜99重量部の水
硬性物質とを同時に、噴霧乾燥塔に導入して、塔入口温
度100℃未満で噴霧乾燥することを特徴とする水硬性物
質含有粉状ポリマーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11971692A JP3190108B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11971692A JP3190108B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287081A JPH05287081A (ja) | 1993-11-02 |
JP3190108B2 true JP3190108B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=14768348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11971692A Expired - Lifetime JP3190108B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 水硬性物質含有粉状ポリマーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190108B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP11971692A patent/JP3190108B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05287081A (ja) | 1993-11-02 |
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