JP3190070U - 突条部ビス留め床板 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度が強く、膨張、収縮をおさえ、施工時間の短縮ができ、意匠的にも綺麗な床板を提供する。
【解決手段】床板を長方形の形状にして、一つの長辺には先端が丸みを帯びている長方形の突条1を床板の下部に設け、その突条は上部3と下部2からなり、上部3と下部2には垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅を設け、上部3は下部2より長く、対になる一つの長辺には突条が嵌合する溝4を設ける。また、一つの短辺には先端が丸みを帯びている長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺にはその突条が嵌合される溝を設ける。さらに、その床板の表面には化粧単板6を貼り合わせる。
【選択図】図3
【解決手段】床板を長方形の形状にして、一つの長辺には先端が丸みを帯びている長方形の突条1を床板の下部に設け、その突条は上部3と下部2からなり、上部3と下部2には垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅を設け、上部3は下部2より長く、対になる一つの長辺には突条が嵌合する溝4を設ける。また、一つの短辺には先端が丸みを帯びている長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺にはその突条が嵌合される溝を設ける。さらに、その床板の表面には化粧単板6を貼り合わせる。
【選択図】図3
Description
本考案は、体育館、講堂、フィットネス、スポーツクラブ、多目的ホールなどの広い床を敷設する、床板に関するものである。
従来この種の床板の施工としては、下地合板に接着剤を塗布し、突条部の上部から根太に向かって斜めに釘を留める普通張り、下地合板に接着剤を塗布し、床板の表面に穴を開け、開けた穴から下地合板を貫通して根太まで脳天ビスをねじ込んで固定する特殊張りや隠し特殊貼りなどの床板施工に用いられる。
普通張りの床板の工法は、大引きに垂直になる様に根太を一定間隔で平行に取り付ける。それから、その根太上に下地合板を乗せ、下地合板の上から根太にビスまたは釘を打ちこむ。次に下地合板に接着剤を塗布し、たとえば図5の様な床板を敷き、釘10の様に突条1の上部から斜めに打ち込んで固定する。その後、釘で保持した突条1に溝4をはめ込み同様に突条1に釘を打ちこんでいく。これらを繰り返し行い、床板を張る。図5参照
特殊張りの床板については、下地合板の上に接着剤を塗布して1枚の床板を張る。そして、普通張り工法と同様に突条1から斜めに釘10を打って固定する。それから、2枚目の床板の長辺の突条1を、既に敷設した1枚目の床板の長辺の溝3にはめた状態にして2枚目を張る。同様に縦と横方向に連結していって全面に床板を敷詰める。次に接着面に十分な接着状態を保たせるため、床板から根太7へ多数のスクリュービス9をねじ込み又は釘を打ちこんでいく。そのために、まずスクリュービス9をねじ込むべき根太上の正確な位置に墨出しをし、墨出しに沿った複数の位置にそれぞれダボ穴をあける。それから、各ダボ穴から根太へスクリュービス9をねじ込んで、床板をしっかり固定する。全面を固定し終わったら、ダボ穴の清掃をする。その後、接着剤を塗ったダボ12をダボ穴に埋め込む。または、ダボ穴に接着材を流し込んだ後にダボ12を埋め込む。それから、ドラムサンダーなどで研磨する。研磨は、荒掛け、中掛け、仕上げなどの複数回の工程を必要とする。それから、清掃、下塗り、ポリッシャー掛け、中塗り、コートライン引き、上塗りの塗装工程を経て仕上がる。図6参照
隠し特殊貼りの床板は、床板の全体を長方形に形成して、一つの長辺と一つの短辺とに沿ってそれぞれの断面が半円状の突条1を設け、残りの長辺と短辺とに沿って前記突条がはまる断面が半円状の溝4を設け、その溝の下方に一定幅で水平に突出する突出部2を設けて、突条を設けた長辺には突条部がはまる切欠き部が設けた床板を使用する。この床板を多数の根太の上に敷詰められた下地合板に接着剤を塗布し、一つの前記床板を根太に交差する様に設置する。設置した床板の溝4の下方を突出させた突出部2に下地合板を貫通し根太までを固定する様にスクリュービス9ねじ込む。固定した床板の溝に次の床板の突条をはめ込んで一枚目と同様に溝の下方に突出部2から根太までをスクリュービスなどで固定する事を繰り返し行い、前面に床板を張る。図7参照
従来の床板の突条と溝の形状では、前記普通張りで説明した通り突条に斜めに釘打ちしかできない形状になっているため床板の保持力が強くはない。また床板は木材から製造しているため水分率に大きく左右され、広い体育館などに施工した場合、空気中の湿度により床板が膨張、収縮の影響を多大に受けてしまう事から、施工する方法を変えた特殊張り工法では、床板の表面に穴を開けてビス留めをし、先ほど開けた穴をダボで塞ぐ等の複雑な作業で作業性が下がり作業時間や工賃が大きく掛かってしまっている。それらを改善しようとした隠し特殊貼り工法の床板は、溝の下部を長くし、そこにスクリュービスで根太までねじ込み固定し、二枚目の突条で一枚目の溝を嵌合する事でビスの頭を隠し意匠的に綺麗で作業時間の短縮や工賃を削減できるのだが、床板をビス留めする位置が床板全体の1/3くらいの厚さのため床板にかかるか保持力が他の床板より劣ってしまう課題を有している。
上記課題を解決する為に、床板を長方形の形状にして、一つの長辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条1を床板の下部に設け、その突条1は上部と下部になり、上部と下部2には垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅を設けており、その突条の上部は下部2より長く、対になる一つの長辺には前記突条1が嵌合する溝4を設け、一つの短辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺には前記突条が嵌合される溝を設け、その床板の表面には化粧単板を貼り合わせた床板を使用すると、床材の突条1にスクリュービスをねじ込む為の一定幅を設けた事により床板の突条1が太くなる為、床板の実強度が強くなる。
突条1より下地合板を貫通し根太までスクリュービス9で固定する事で密着強度がまし、木材の空気中に漂う水分の影響による膨張や収縮をおさえる事になる。また、前記突条1に対となる溝4を嵌合すると突条1にねじ込まれたスクリュービス9が溝4によって覆い隠されることになる。そして、床板の一つの長辺に設けた突条1の上部に長辺と平行に切欠き5を入れた前記床板を使用する事でスクリュービス9をねじ込む時のビスが滑る事による化粧単板6などへの損傷をなくす。
本考案に係る床板の構造を図2に基づいて説明する。
床板を長方形の形状にして、一つの長辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条を床板の下方に設け、その突条1は上部より下部に垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅の下部2を設けており、その突条の上部は下部2より長く一定幅で水平に突出する突条部3を設け、対になる一つの長辺には前記突条1の上部突条部3が嵌合する溝4を設けて、その溝4の下側は端緑に下部突条部2が合わさる様に切欠き部が形成され、一つの短辺は先端が丸みを帯びており厚さに対して真ん中を中心とした長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺には前記突条が嵌合される溝を設け、その床板の表面には化粧単板を貼り合わせた床板、または前記床板の長辺に設けた突条1の上部に長辺と平行に切欠き5を入れた床板である。
床板を長方形の形状にして、一つの長辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条を床板の下方に設け、その突条1は上部より下部に垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅の下部2を設けており、その突条の上部は下部2より長く一定幅で水平に突出する突条部3を設け、対になる一つの長辺には前記突条1の上部突条部3が嵌合する溝4を設けて、その溝4の下側は端緑に下部突条部2が合わさる様に切欠き部が形成され、一つの短辺は先端が丸みを帯びており厚さに対して真ん中を中心とした長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺には前記突条が嵌合される溝を設け、その床板の表面には化粧単板を貼り合わせた床板、または前記床板の長辺に設けた突条1の上部に長辺と平行に切欠き5を入れた床板である。
この床板を用いて施工するには、例えば図2、3、4のようにする。図2は施工時の全体図を立体に示し、図3は図1のA−Aの断面図、図4は図1のB−Bの断面図を示している。
最初に複数の根太8を大引11と直交させて大引11の上に設置し、根太8から大引11へとスクリュービス9をねじ込んで固定する。つぎに、組まれた根太8の上に下地合板(捨て張り合板)7を敷詰め、下地合板から根太へビス又は釘を打ち込んで固定する。固定した下地合板に接着剤を塗布し、根太8に垂直になる様に一枚の床板を乗せる。ここで、突条1に設けた切欠き5の上から根太8までスクリュービス9で下地合板を貫通して打ち込む。このときにスクリュービス9の頭が突条1の面と面一になる様に、かつスクリュービス9が滑らない様に、またはスクリュービス9をねじ込む時に化粧単板6へぶつけない様に切欠き5の上から打ち込むようにする。
それから、二枚目の床板の長辺の溝4を一枚目に張った床板の長辺の突条1にはめ合わせると、一枚目の突条1が二枚目の床板の溝4に嵌合した状態になる。その後に一枚目と同様に二枚目の突条1の切欠き5の上からスクリュービス9をねじ込んでいく。そして、複数の床板を根太8に垂直になる様に並べて敷設していく。縦方向には、床板の短辺の突条13に隣の床板の短辺溝14にはめ込みながら設置とスクリュービス9での固定を繰り返して連結していく。この様にして全面の施工を完成させる。
また、下地合板を用いずに根太へ直接はりつけて固定し、敷詰めていくようなやり方で施工する事もできる。
本考案は、従来の床材より突条1と下部突条部2を一体にスクリュービスをねじ込む為の一定幅を設ける事により床板の突条1が従来の床板より厚くなる為、床板の実強度が強くなる。さらに突条1より下地合板を貫通し根太までスクリュービス9をねじ込む事から密着強度を増し、木材の空気中に漂う水分の影響による膨張や収縮をおさえる事になる。
また、突条1から根太までスクリュービス9をねじ込むため上下方向の激しい振動や揺れに対する保持力が大幅に向上している。そして、施工時に床板の表面に穴などをあける必要がなく、かつ床板から下地合板を貫通させて根太までスクリュービス9をねじ込んで固定をする為、下地合板を根太に敷詰めるときの、ビス留め作業を従来よりも減らす事ができ、施工時間の短縮と、それに伴って工賃の削減になる。
突条1の合わせ面となる溝4を組み合わせる事により切欠き5に埋め込まれた、スクリュービスの頭が表面に出る事がなく意匠的に綺麗に仕上がる効果も持ち合わせている。スクリュービスをねじ込む突条1に切欠き5を入れる事でビス留めの位置を明確にし、スクリュービスをねじ込む時のビスが滑る現象を防ぎ的確にねじ込む事が出来る。また、ねじ込み時の床板上部の化粧材への損傷をなくす事にもなる。
1 突条
2 下部突条部
3 上部突条部
4 溝
5 切欠き
6 化粧単板
7 下地合板(捨て張り合板)
8 鋼製根太
9 スクリュービス
10 スクリュービス(ビス)または釘
11 大引
12 ダボ栓
13 突条
14 溝
2 下部突条部
3 上部突条部
4 溝
5 切欠き
6 化粧単板
7 下地合板(捨て張り合板)
8 鋼製根太
9 スクリュービス
10 スクリュービス(ビス)または釘
11 大引
12 ダボ栓
13 突条
14 溝
Claims (2)
- 床板を長方形の形状にして、一つの長辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条1を床板の下部に設け、その突条1は上部3と下部2になり、上部3と下部2には垂直にスクリュービス9をねじ込む為の一定の幅を設けており、その突条の上部3は下部2より長く、対になる一つの長辺には前記突条1が嵌合する溝4を設け、一つの短辺は先端が丸みを帯びている長方形の突条を設け、その短辺と対となる短辺には前記突条が嵌合される溝を設け、その床板の表面には化粧単板を貼り合わせた床板。
- 床板の一つの長辺に設けた突条1の上部に長辺と平行に切欠き5を入れた請求項1の床板。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190070U true JP3190070U (ja) | 2014-04-17 |
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