JP3189784U - 組織学的試料を受容するための固定容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者を固定剤の不快な臭いから保護することを可能にし、それにも拘らずその際固定工程の目標固定時間を正確に定めることを可能にする固定容器を提供する。【解決手段】組織学的試料又は少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器1において、前記固定容器は、固定剤の少なくとも1つの調製成分30を含むこと、及び前記固定剤の少なくとも1つの更なる調製成分21は、前記少なくとも1つの調製成分から分離されて前記固定容器に収容されており、該少なくとも1つの調製成分と該少なくとも1つの更なる調製成分の混合の際に前記試料を固定するための固定剤が生成することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、組織学的試料又は少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器に関する。
生物学的組織試料が組織学的検査のために調製される必要があることは技術水準から既知である。そして、摘出された試料が切断ステーションにおいて切断され、カセット内にもたらされることが知られている。次いで、試料は顕微鏡検査のための複数の化学処理によって調製される。化学処理を行う場合、試料はまず固定剤で固定されるが、その際、試料に含まれる水分は除去され、場合によっては更なる処理工程が実行される。最後に、試料はパラフィン又はワックスに包埋される。パラフィンブロックは顕微鏡による検査のために個別の薄い組織切片に切断される。
固定工程後には試料の更なる処理又は試料の診断工程の実行は困難であるか、場合によっては不可能であることが実際上しばしば起きる。これらの問題は、試料が過大又は過小に固定されている場合に生じる。固定時間は試料厚mm(ミリメートル)当り約1h(時間)であるという経験則が知られているが、この経験則は実験室における作業の慌ただしさの中では大抵の場合極めて大雑把にしか顧慮されない(きちんと顧慮されていない)。
共同実験者が試料を適切に固定することになっている場合であっても、その共同実験者が例えば試料を固定剤に導入する正確な時間を忘れたり、或いは、その共同実験者が試料を固定剤から本来的に取り出す必要がある時点においてまさに他の作業に係わっていたり注意をそらされていたりするという問題が起こり得る。
より後段の処理工程において、試料の更なる処理が適切にはできないこと又は固定が不完全であるために有意な診断が不可能であることが明らかになった場合にはとりわけ、すべての工程が初めから−そもそも代替試料が調達可能な場合に限るが−繰り返さなければならないであろう。
それゆえ、本考案の課題は、使用者を固定剤の不快な臭いから保護することを可能にし、それにも拘らずその際固定工程の目標固定時点(Sollfixierzeitpunkt)ないし目標固定時間を正確に定めることを可能にする、組織学的試料又は少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器を提供することである。
上記の課題を解決するために、本考案の第1の視点により、組織学的試料又は少なくとも1つの試料を含む試料受容装置(Probenaufnahme)を受容するための固定容器が提供される。この固定容器において、
前記固定容器は、固定剤の少なくとも1つの調製成分を含むこと、及び
前記固定剤の少なくとも1つの更なる調製成分は、前記少なくとも1つの調製成分から分離されて前記固定容器に収容されており、該少なくとも1つの調製成分と該少なくとも1つの更なる調製成分の混合の際に前記試料を固定するための固定剤が生成すること
を特徴とする(第1基本構成・形態1)。
更に、本考案の第2の視点により、組織学的試料又は、少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器が提供される。この固定容器において、
前記固定容器は、固定剤を生成する少なくとも1つの調製成分を収容可能に構成されること、
前記固定容器は、前記固定剤を生成する少なくとも1つの更なる調製成分が前記少なくとも1つの調製成分から分離されて収容可能に構成されること、
前記固定容器は、前記分離収容された少なくとも1つの調製成分及び少なくとも1つの更なる調製成分を混合可能に構成されること、
前記固定容器は、前記混合の際に前記試料を固定するための固定剤が生成するよう構成されることを特徴とする(第2基本構成・形態9)。
以下に、本考案の好ましい実施の形態を示す。
(形態1)上掲第1基本構成参照。
(形態2)上記形態1の固定容器は、前記少なくとも1つの更なる調製成分が収容される蓋部を有することが好ましい。
(形態3)上記形態2の固定容器において、前記蓋部において隔壁が前記少なくとも1つの更なる調製成分を含む室を閉鎖し、該隔壁は前記蓋部と前記固定容器の容器部の結合の際に少なくとも部分的に破壊されることが好ましい。
(形態4)上記形態1〜3の何れかの固定容器は、前記調製成分の混合により生じる固定剤の前記試料に対する作用の開始によって定義される曝露時点を、試料に割り当てられた記憶装置に、有利には自動的に、記憶することが好ましい。
(形態5)上記形態1〜4の何れかの固定容器において、前記記憶装置は、前記固定容器の構成要素であることが好ましい。
(形態6)上記形態2〜5の何れかの固定容器において、前記蓋部は、試料を通過させて前記固定容器の中に導入可能にするスロットを有することが好ましい。
(形態7)上記形態6の固定容器は、前記スロットを閉鎖するためのフラップないし蝶番蓋(Klappe)を備えることが好ましい。
(形態8)上記形態4〜7の何れかの固定容器において、前記固定容器は、前記曝露時点を、前記記憶装置に自動的に記憶するよう構成されることが好ましい。
(形態9)上掲第2基本構成参照。
(形態10)上記形態9の固定容器において、前記固定容器は、前記少なくとも1つの更なる調製成分が収容される蓋部を有することが好ましい。
(形態11)上記形態10の固定容器において、前記蓋部は、前記少なくとも1つの更なる調製成分を含む室を閉鎖する隔壁を有すること、及び
前記隔壁は、前記蓋部と前記固定容器の容器部の結合の際に少なくとも部分的に破壊されるよう構成されることが好ましい。
(形態12)上記形態9〜11の何れかの固定容器において、前記固定容器は、前記調製成分の混合により生じる固定剤の前記試料に対する作用の開始によって定義される曝露時点を、試料に割り当てられた記憶装置に記憶するよう構成されることが好ましい。
(形態13)上記形態9〜12の何れかの固定容器において、前記記憶装置は、前記固定容器の構成要素であることが好ましい。
(形態14)上記形態10〜13の何れかの固定容器において、前記蓋部は、試料を通過させて前記固定容器の中に導入可能にするスロットを有することが好ましい。
(形態15)上記形態14の固定容器において、前記スロットを閉鎖するためのフラップを備えることが好ましい。
(形態16)上記形態12〜15の何れかの固定容器において、前記固定容器は、前記曝露時点を前記記憶装置に自動的に記憶するよう構成されることが好ましい。
少なくとも1つの更なる(第2)調製成分から少なくとも1つの第1調製成分を分離した構成は、試料が常に調製されたての固定剤に導入可能であることが保証されるという利点を提供する。調製されたての固定剤の利点は、固定剤の固定特性が分かるため、試料を固定剤から取り出す時点を正確に評価する(見積もる)ことが可能である点にある。これとは反対に、汚染されたないし鮮度が落ちた固定剤の場合は、固定特性は予め評価する(見積もる)ことができず、その結果、固定剤から試料を取り出す時点が過度に早くなるか或いは過度に遅くなるという危険がある。
固定すべき試料は、時間的に固定剤に導入する前に、例えばカセットのような試料受容装置に収容されることも可能である。試料をカセットに配することによって、試料が固定剤の内部において自在に動き回ることができず、カセットによって定置的に位置決めされることが保証される。試料がカセットに挿入される前に、試料は例えば切断ステーションにおいて切断されることも可能である。試料の切断及び/又は試料のカセットへの挿入は、少なくとも部分的に自動的に実行することも可能である。複数のカセットは、例えばカセット支持装置のような試料受容装置において支持されることも可能である。試料を固定(処理)するために、カセット及び/又はカセット支持装置は固定剤の中に導入される。
カセット支持装置は、同じ患者からの複数の試料を同じカセット支持装置に収容することができるという利点を有する。かくして、1人の患者の複数の試料は、(当該患者に属するものとして)容易に同定されることも可能である。
ただ一つのカセット支持装置には、例えば同じ患者の16〜24個のカセットを配することも可能である。当然のことながら、ただ一人の患者の試料(複数)のみを(ただ一つの)カセット支持装置に配することが不可欠ということではない。複数の患者からの試料(複数)を含む複数のカセットをただ一つのカセット支持装置によって支持することも全く可能である。更に、カセット支持装置が16個未満の又は25個以上のカセット受容可能に構成されることも当然可能である。
固定容器は、更なる(第2)調製成分が収容される(配される)蓋部を有することも可能である。蓋部における更なる(第2)調製成分の収容は、固定剤のすべての成分が既に含まれているが、完全な(完成した)固定剤はまだ含まれていない固定容器が形成されるという利点を提供する。必要時に初めて固定剤が生成されることによって、想定より早い(経時)劣化を回避される。更に、悪臭を放つのは通常は完全な(完成した)固定剤であってその個々の成分ではないので、悪臭問題は大幅に回避される。
第1調製成分及び更なる(第2)調製成分は、粉末状態、固体状態又は液体状態で存在することができる。例えば、固定容器、とりわけ固定容器の容器部(例えばタンク)、に配される第1調製成分は液体状態で存在し、他方、更なる(第2)調製成分は固体状態で、例えば蓋部に配される。
更なる(第2)調製成分は、有利には蓋部が容器部にセットされたときに初めて、容器部に配された第1調製成分に導入される。とりわけ、蓋部には、更なる第2調製成分を含む室を閉鎖する、とりわけ弾性的に構成された、隔壁を備えることも可能である。この室の中には、例えばカプセル状に構成された第2調製成分を収容する(配する)ことも可能である。
更に、隔壁は、固定容器の蓋部と容器部が結合する際に隔壁が少なくとも部分的に破壊されることにより、更なる(第2)調製成分が第1調製成分と接触することができるよう構成されることも可能である。隔壁は、当該隔壁の一部の領域のみが破壊され、他の領域が蓋部に結合された状態に留まり、それによって隔壁が固定剤と接触することが回避されるように構成されることも可能である。蓋部に形成される室に更なる(第2)調製成分を収容することによって、コンパクトに構成された固定容器が利用可能になる。更に、隔壁は、容器部に配される第1調製成分と反応しない材料で構成されることも可能である。
蓋部は、固定容器の容器部に外側から螺合することも可能である。蓋部に設けられた隔壁は、蓋部と容器部が結合する際に、所定の力値ないし所定の回転モーメント値を超過する力及び/又は回転モーメント(トルク)が蓋部に印加されたときに、隔壁が自動的に少なくとも部分的に破壊されるように構成されることも可能である。その結果、蓋部が容器部に緩やかにしか嵌められていない場合には、隔壁の不所望の破壊を回避することができる。
蓋部にはスロットを設けることも可能である。このスロットを介して、例えば処理装置に設けられた搬送装置によって、試料、とりわけカセット又は複数の試料を含むカセット支持装置を固定剤から除去することができる。かくして、固定剤からの試料の取り出しは、固定容器の容器部から蓋部をねじって取り外すことを必要とすることなく、簡単な態様で実行することができる。
試料、とりわけカセット又はカセット支持装置がスロットを介して固定装置の内部に導入されることも可能である。カセット又はカセット支持装置は、スロットを介して導入された後に隔壁に力を印加することにより、隔壁を破壊して上記(第1及び第2)調製成分の混合を引き起こすことができる。このことは、固定容器内にカセット又はカセット支持装置を導入したのちに初めて混合過程が引き起こされることを意味する。或いは、蓋部にスロットが形成されない実施態様ももちろん可能である。この実施態様の場合は、固定剤に試料を導入する前に又は固定剤から試料を取り出す前に、容器部から蓋部が除去される必要がある。
更に、スロットを閉鎖するための、とりわけ可動の、フラップないし蝶番蓋(Klappe)を蓋部に設けることも可能である。スロットは、試料又は例えばカセット又はカセット支持装置のような試料受容装置が固定容器に導入され又は固定容器から取り出されたとき、自動的に開放されるよう構成されることも可能である。フラップの存在は、例えば切断ステーションから処理装置に固定容器を搬送する際に現れる固定剤による悪臭問題が回避されるという利点を提供する。なぜなら、フラップは固定過程の間スロットを閉鎖するため、固定容器からの蒸気の漏出は阻止されるからである。
更に、固定容器の構成要素である記憶装置を設けることも可能である。記憶装置は、固定装置の蓋部又は容器部に接設又は内設されることができる。記憶装置には、曝露時点(Aussetzungszeitpunkt)及び/又は目標固定時点(Sollfixierzeitpunkt)ないし目標固定時間が記憶されることも可能である。とりわけ、固定容器は、曝露時点を(1つの)試料に割り当てられた記憶装置に記憶することができる。この場合、曝露時点は、上記(第1及び第2)調製成分の混合により得られる固定剤の試料に対する作用の開始によって定義される。記憶は、自動的に、例えば読出し手段及び/又は書込み手段によって、実行することも可能である。
ここで、本考案の意義において、曝露時点とは、試料に対する固定剤の作用が開始する時点をいう。また、作用時間とは、本考案の意義において、試料が固定剤の作用に曝されている(作用を受けている)期間として理解される。このため、曝露時点は、作用時間の開始(始点)を表す。理想的な場合では、作用時間は目標固定時間に対応する。
読出し手段及び/又は書込み手段によって記憶装置に書き込まれる目標固定時間は、固定剤に試料及び/又はカセット及び/又はカセット支持装置を導入する前に、自動的に求められる(計算ないし検出される)ことも可能である。目標固定時間は、例えば処理装置によって求められることができるが、とりわけ試料の寸法及び種類に依存する。ここで、固定(処理)は、通常、試料が大きいほど一層長く継続する。
特別な一実施形態では、記憶装置は、カセットに接設又は内設される。とりわけ、複数の試料を含む複数のカセットをカセット支持装置に配することも可能である。1つのカセットには1つの試料が含まれるが、複数の試料が含まれることも可能である。また、記憶装置は、カセット支持装置に接設又は内設されることも可能である。
記憶装置は、電子的又は光学的記憶装置として構成されることも可能である。更に、記憶装置は、例えばRFID(radio frequency identification)チップのようなトランスポンダ(Transponder)を有することも可能である。トランスポンダを備えることによって、記憶装置と、切断ステーション及び/又は組織学的試料を処理するための処理装置との間の通信が簡単な態様で可能になる。
特別な一実施形態は、複数の試料が1つの共通の記憶装置に割り当てられるよう構成される。とりわけ、例えばカセット支持装置に支持された複数の試料が1つの記憶装置に割り当てられることも可能である。複数の試料を1つの記憶装置に割り当てる構成は、使用する記憶装置の数が減少され、そのため、コストが削減されるという利点を提供する。
ただ一つの記憶装置に(尤も複数の記憶装置に割り振ることも可能である)、複数の試料の曝露時点(複数)及び/又は試料に関連する更なる情報(複数)が記憶されることも可能である。とりわけ、(1つの)記憶装置に、更なる試料処理のための情報(複数)及び/又は試料(複数)の目標固定時間(複数)が書き込まれることも可能である。代替的に(その代わりに)又は追加的に(それに加えて)、固定剤から試料を取り出した後に、(1つの)記憶装置に、実際の固定時間に関する情報が書き込まれることも可能である。この情報の書き込みは、例えば切断ステーションの読出し手段及び/又は書込み手段によって実行することも可能である。記憶装置への情報の書き込みは、切断ステーションの外部において実行することも勿論可能である。
固定容器は、(第1及び第2)調製成分が互いに混合される時点を検出するセンサを備えることも可能であり、この場合、曝露時点を記憶装置に書き込むことも可能である。とりわけ、センサは、隔壁が破壊されていること、従って、(第1及び第2)調製成分が互いに接触状態に至ったこと検出することも可能である。代替的に又は追加的に、センサは、蓋部に印加される力及び/又は回転モーメントを測定することも可能であり、(測定した)力及び/又は回転モーメントが記憶された所定の値を超過する場合、隔壁が破壊されたことを推定することも可能である。
固定容器は、処理装置の受容部に搬入されることも可能である。処理装置において、試料が固定剤の作用に曝露された記憶された曝露時点が読み出されることも可能である。更に、処理装置において、固定剤中の試料の作用時間が目標固定時間以上であるかについて検査されることも可能である。これに該当する場合には、試料は、例えば処理装置の搬送装置によって、固定容器から取り出されることも可能である。
本考案の実施例を模式的に示した図面を用いて詳細に説明する。なお、同一の又は同様に作用する構成要素には、大抵は、同じ図面参照符号が付されている。また、請求の範囲に付した図面参照符号は専ら考案の理解を助けるためのものに過ぎず、本考案を以下の実施例に限定することは意図していない。
隔壁が破壊されていない状態にある本考案の固定容器の一実施例の模式図。 隔壁が破壊された状態にある本考案の固定容器の一実施例の模式図。
図1に示した固定容器1は、蓋部2が外側に嵌合可能に、とりわけ外側に螺合可能に構成された容器部3を有する。容器部3には、例えばホルマリンのような固定剤を調製するための第1調製成分30が収容されている(配されている)。第1調製成分30は液体の状態で容器部3に含まれている。更に、容器部3には、カセット支持装置5が配されている。
カセット支持装置5は複数のカセット51を支持する支持プレート50を有する。これらのカセット51には夫々少なくとも1つの試料(不図示)が配されている。カセット支持装置5は、従ってカセット51は、第1調製成分30によって完全に浸潤される。
更に、容器部3には、第1調製成分30から離れる側(反対の側)を指向する容器部3の側部に配される記憶装置4が配される。記憶装置4には、曝露(開始)時点(Aussetzungszeitpunkt)と、有利には目標固定時間(Sollfixierzeit)が記憶される。記憶(ないし記録)は、不図示の入力手段によって手動で又は自動的に実行することができる。記憶装置4は、不図示の処理装置との通信(連絡)を可能にする不図示のトランスポンダ(Transponder)を有することも可能である。
更に、容器部3は、その開放側ないし開口部(図示上部)に、蓋部2の雌ネジ24と結合(螺合)可能な雄ネジ31を有する。蓋部2は、蓋部壁23と隔壁20とによって画成される室22を有する。隔壁20は、隔壁20が室22を完全に閉鎖するよう蓋部壁23と結合されている。室22の内部には、第2調製成分21が配される(収容される)。更なる(第2)調製成分21は、(図示の一例において)隔壁20上に載置される。更に、更なる(第2)調製成分21は、一例として、固体状態で配される。
隔壁20は、蓋部2の雌ネジ24に(図示の例では開口端部に)取り付けられる。蓋部2への隔壁20の結合は、隔壁20が更なる(第2)調製成分21の質量の保持に堪えるように行われる。容器部に蓋部2を螺合すると、容器部3の雄ネジ31は、隔壁20に接触し、隔壁20を蓋部2から分離する。かくして、図2に示したように、隔壁20と第2調製成分21は、第1調製成分30の中に落下する。図2には、蓋部2が容器部3(の上端開口部)に(外側に)螺合されている様子が示されている。
以下に、固定容器1の使用の態様と作用について説明する。カセット支持装置5は、第1調製成分30の中に浸漬(導入)される。第1調製成分30は、カセット支持装置5のカセット51に配された試料とは反応しないものが選択される。次に、蓋部2が容器部3に(外側から)螺合される。この螺合過程の際に、隔壁20が蓋部2から切り離され、分離した隔壁20と更なる(第2)調製成分21が第1調製成分30の中に落下する。
なお、固定容器の上端部(開口部)には、蓋部2の隔壁と同様な隔壁(膜)を配することも可能である。この場合、蓋部2の容器部3への螺合の際、容器部3の上部の隔壁も破壊される。容器部3の隔壁は、例えば液状物質の密閉保存に有用である。
更なる(第2)調製成分21と第1調製成分30との混合により、カセット支持装置5に含まれる試料を固定する固定剤が(反応)生成される。使用者は、不図示の入力手段によって手動で、試料と固定剤との曝露(開始)時点(Aussetzungszeitpunkt)を入力するが、これは記憶装置4に記憶される。更に、使用者は、目標固定時点(Sollfixierzeitpunkt)ないし目標固定時間を手動で入力するが、これも同様に記憶装置4に記憶される。入力手段としては、例えばキー入力装置やタッチパネルなど適宜のものを用いることができる。
本考案の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本考案の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本考案は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 固定容器
2 蓋部
3 容器部
4 記憶装置
5 カセット支持装置
20 隔壁
21 更なる(第2)調製成分
22 室
23 蓋部壁
24 雌ネジ
30 第1調製成分
31 雄ネジ
50 支持プレート
51 カセット

Claims (16)

  1. 組織学的試料又は、少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器であって、
    前記固定容器は、固定剤の少なくとも1つの調製成分を含むこと、及び
    前記固定剤の少なくとも1つの更なる調製成分が、前記少なくとも1つの調製成分から分離されて前記固定容器に収容されており、該少なくとも1つの調製成分と該少なくとも1つの更なる調製成分の混合の際に前記試料を固定するための固定剤が生成するよう構成されること
    を特徴とする固定容器。
  2. 前記固定容器は、前記少なくとも1つの更なる調製成分が収容される蓋部(2)を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の固定容器。
  3. 前記蓋部(2)において隔壁が前記少なくとも1つの更なる調製成分を含む室を閉鎖し、該隔壁は前記蓋部(2)と前記固定容器の容器部(3)の結合の際に少なくとも部分的に破壊されるよう構成されること
    を特徴とする請求項2に記載の固定容器。
  4. 前記固定容器は、前記調製成分の混合により生じる固定剤の前記試料に対する作用の開始によって定義される曝露時点を、試料に割り当てられた記憶装置(4)に記憶するよう構成されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の固定容器。
  5. 前記記憶装置(4)は、前記固定容器の構成要素であること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の固定容器。
  6. 前記蓋部は、試料を通過させて前記固定容器の中に導入可能にするスロットを有すること
    を特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の固定容器。
  7. 前記スロットを閉鎖するためのフラップを備えること
    を特徴とする請求項6に記載の固定容器。
  8. 前記固定容器は、前記曝露時点を、前記記憶装置(4)に自動的に記憶するよう構成されること
    を特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の固定容器。
  9. 組織学的試料又は、少なくとも1つの試料を含む試料受容装置を受容するための固定容器であって、
    前記固定容器は、固定剤を生成する少なくとも1つの調製成分を収容可能に構成されること、
    前記固定容器は、前記固定剤を生成する少なくとも1つの更なる調製成分が前記少なくとも1つの調製成分から分離されて収容可能に構成されること、
    前記固定容器は、前記分離収容された少なくとも1つの調製成分及び少なくとも1つの更なる調製成分を混合可能に構成されること、
    前記固定容器は、前記混合の際に前記試料を固定するための固定剤が生成するよう構成されること
    を特徴とする固定容器。
  10. 前記固定容器は、前記少なくとも1つの更なる調製成分が収容される蓋部(2)を有すること
    を特徴とする請求項9に記載の固定容器。
  11. 前記蓋部(2)は、前記少なくとも1つの更なる調製成分を含む室を閉鎖する隔壁を有すること、及び
    前記隔壁は、前記蓋部(2)と前記固定容器の容器部(3)の結合の際に少なくとも部分的に破壊されるよう構成されること
    を特徴とする請求項10に記載の固定容器。
  12. 前記固定容器は、前記調製成分の混合により生じる固定剤の前記試料に対する作用の開始によって定義される曝露時点を、試料に割り当てられた記憶装置(4)に記憶するよう構成されること
    を特徴とする請求項9〜11の何れかに記載の固定容器。
  13. 前記記憶装置(4)は、前記固定容器の構成要素であること
    を特徴とする請求項9〜12の何れかに記載の固定容器。
  14. 前記蓋部は、試料を通過させて前記固定容器の中に導入可能にするスロットを有すること
    を特徴とする請求項10〜13の何れかに記載の固定容器。
  15. 前記スロットを閉鎖するためのフラップを備えること
    を特徴とする請求項14に記載の固定容器。
  16. 前記固定容器は、前記曝露時点を前記記憶装置(4)に自動的に記憶するよう構成されること
    を特徴とする請求項12〜15の何れかに記載の固定容器。
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