JP3189694U - 鋏 - Google Patents

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JP3189694U
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elastic clamping
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Application number
JP2014000118U
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Inventor
正幸 吉田
Original Assignee
株式会社ウシオ技研
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Abstract

【課題】被切断物に係る切断される部分を挟持可能な鋏であって、特に、当該切断される部分を切断前に予め挟持することができる構成を備えた鋏を提供する。
【解決手段】鋏は、刃部12,16と指掛部14,18とを備える一対の鋏片が支軸24を介して開閉自在に連結された鋏であって、一方の鋏片20に係る刃部の表側と、他方の鋏片22に係る刃部の裏側に、各刃部の刃線に沿って弾性挟持片30,32を各々備え、各弾性挟持片の先端部が各刃線より突出すると共に、外側方向へ湾曲していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は被切断物を切断するための鋏に関し、特に被切断物を挟持した上で切断可能な鋏に関する。
通常、鋏によって被切断物を切断すると、切断された被切断物はそのまま落下する。切断される部分が不要部分であればゴミ箱の上などで切断作業を行ったり、切断される部分が必要な部分であれば鋏を持つ手と反対の手でその部分を予め把持して切断作業を行ったりする。しかし、例えば、被切断物に係る非常に細かい部分を切断する場合、切断された部分が思わぬ方向へ飛んで行って見失ったり、予め把持すること自体が困難な場合もあったりして、切断作業を非常に慎重に行う必要がある。
そこで、例えば、被切断物を挟持することが可能な剪定鋏が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示された剪定鋏は、鋏体の刃部の先端よりほぼ3分の1の部分に板状弾性挟持片を各々取り付け、該板状弾性挟持片の自由端をそれぞれカーリングしたことを特徴としている。
この特許文献1に開示された剪定鋏によると、葡萄などの果樹の剪定、或いは果樹採取に際し、切断と同時に、枝又は軸を挟持することができるため、片方の手で把持する必要が無く、作業能率を著しく向上することができる旨、記載されている。また、挟持片が弾性体でできているため、軸の太い細いに関係なく確実に挟持し得る旨、記載されている。
実公昭33−3041号公報
上記特許文献1に開示された剪定鋏によると、被切断物を板状弾性挟持片同士で挟持することにより、被切断物の落下防止の効果が期待できるものと思料する。しかし、この剪定鋏に係る板状弾性挟持片の構成では、切断直後に挟持できる被切断物にはある程度の大きさが要求されるものと思料する。即ち、刃部に取り付けられた板状弾性挟持片の構成では、剪定鋏の把握部同士を握って刃部を完全に閉じなければ板状弾性挟持片同士が接触せず、刃部同士が交差して被切断物が切断された直後の状態では、板状弾性挟持片同士の間に隙間が形成されているため、被切断物が当該隙間より大きければ板状弾性挟持片によって挟持できるが、当該隙間より小さい被切断物であれば、板状弾性挟持片によって挟持する前に落下するおそれがある。
そこで本願考案者は、上記の問題点に鑑み、被切断物を挟持可能な鋏であって、特に被切断物に係る切断される部分を切断前に予め挟持することができる構成を備えた鋏を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本考案に至ったのである。
即ち、本考案の鋏は、刃部と指掛部とを備える一対の鋏片が支軸を介して開閉自在に連結された鋏であって、一方の鋏片に係る刃部の表側と、他方の鋏片に係る刃部の裏側に、各前記刃部の刃線に沿って弾性挟持片を各々備え、各前記弾性挟持片の先端部が各前記刃線より突出すると共に、外側方向へ湾曲していることを特徴とする。
本考案の鋏によると、被切断物に係る切断される部分を切断前に予め挟持することができるため、切断される部分が非常に細かい部分であっても切断後に見失うことがなく、要・不要に拘わらず、切断部分を確実に確保することができる。
(a)は本考案の鋏の一実施形態を示した平面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 本考案の一実施形態に係る鋏を使用して被切断物を切断する様子を示した断面図である。
以下、本考案の鋏の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1(a)は、本考案の一実施形態に係る鋏10の平面図、同図(b)は、同図(a)に示した鋏10におけるA−A線断面図である。これらの図に示した本実施形態に係る鋏10は、一対の鋏片20、22が、支軸24を介して開閉自在に連結されており、一対の鋏片20、22に係る一方の鋏片20は刃部12と指掛部14とを備え、他方の鋏片22は刃部16と指掛部18とを備えている。
そして、一方の鋏片20に係る刃部12の表側12aと、他方の鋏片22に係る刃部16の裏側16aに、各刃部12、16の刃線12b、16bに沿って弾性挟持片30、32を各々備えている。なお、弾性挟持片30、32は可撓性を備えていればその材質は特に限定されるものではない。
また、図2(a)に示すように、本実施形態に係る弾性挟持片30の先端部30aは、一方の鋏片20に係る刃部12の刃線12bより突出し、弾性挟持片32の先端部32aは、他方の鋏片22に係る刃部16の刃線16bより突出している。
そして更に、弾性挟持片30の先端部30a及び弾性挟持片32の先端部32aは、外側方向(図2(a)における右方向)に湾曲していることを特徴とする。ここで、外側方向とは、弾性挟持片30の先端部30aについては一方の鋏片20に係る刃部12の表側12a方向、弾性挟持片32の先端部32aについては他方の鋏片22に係る刃部16の裏側16a方向を意味し、一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16における弾性挟持片30、32の各々の取り付け側と一致する。
以上の構成を備える本実施形態に係る鋏10によって被切断物を切断する様子を図2に示す。まず同図(a)に示すように、一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を開いて被切断物40の切断準備が調う。なお、ここで例示する切断作業は、非常に細い物品(例えば、糸)の先端部を切断して廃棄する作業であるが、本実施形態に係る鋏10では、細い物品に限らず、あらゆる寸法や形状の被切断物の切断に適用できる。
次に、図2(b)に示すように、被切断物40の切断作業の開始に伴って一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を閉じていくと、一方の鋏片20に係る弾性挟持片30の先端部30aと、他方の鋏片22に係る弾性挟持片32の先端部32aとによって被切断物40が挟持される。なお、この段階では、一方の鋏片20に係る刃部12の刃線12bと、他方の鋏片22に係る刃部16の刃線16bとは交差していないため、被切断物40自体は切断されていない。
そして、図2(c)に示すように、一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を更に閉じ、一方の鋏片20に係る刃部12の刃線12bと、他方の鋏片22に係る刃部16の刃線16bとを交差させることによって、被切断物40が切断される。このとき、一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を閉じていく過程において、弾性挟持片30の先端部30a及び弾性挟持片32の先端部32aは、被切断物40を挟持した状態で、外側方向へ徐々に突出していく。
最終的には、図2(d)に示すように、一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を完全に閉じることによって、被切断物40を弾性挟持片30、32で挟持した状態で切断作業は終了する。そして、弾性挟持片30、32で挟持された被切断物40が不要な部分であれば、ゴミ箱等の上で一方の鋏片20に係る刃部12及び他方の鋏片22に係る刃部16を開くことによって、弾性挟持片30、32で挟持された被切断物40を確実に廃棄することができる。
以上、本考案の一実施形態に係る鋏10について詳述したが、本実施形態の鋏10によると、被切断物40を切断前に予め挟持することができるため、被切断物40が非常に細かい物品であっても切断後に見失うことがなく、要・不要に拘わらず、被切断物40を確実に確保することができる。
以上に例示した本考案の一実施形態に係る鋏10は、本考案の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。本考案は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
10:鋏
12、16:刃部
14、18:指掛け部
20:一方の鋏片
22:他方の鋏片
24:支軸
30、32:弾性挟持片
40:被切断物


Claims (1)

  1. 刃部と指掛部とを備える一対の鋏片が支軸を介して開閉自在に連結された鋏であって、
    一方の鋏片に係る刃部の表側と、他方の鋏片に係る刃部の裏側に、各前記刃部の刃線に沿って弾性挟持片を各々備え、
    各前記弾性挟持片の先端部が各前記刃線より突出すると共に、外側方向へ湾曲していることを特徴とする鋏。

JP2014000118U 2014-01-10 Expired - Lifetime JP3189694U (ja)

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JP3189694U true JP3189694U (ja) 2014-03-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023100432A (ja) * 2022-01-06 2023-07-19 高明 吉村 ハサミ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023100432A (ja) * 2022-01-06 2023-07-19 高明 吉村 ハサミ
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