JP3189197U - 自動格納式非液状物質安全注射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手操作が簡単で、人員の操作角度や姿勢に起因する注射中のシリンジの破損が起きにくい自動格納式非液状物質安全注射装置を提供する。
【解決手段】注射針が連結された針基21と、中空シリンジ22と、中空シリンジ22内に配置されたプランジャアセンブリ24とを備えた自動格納式非液状物質安全注射装置であって、針基21が、嵌入部とこれに連結する中空部とを含み、注射針が前記嵌入部に嵌設されており、中空部が遠位端と近位端とを含み、且つ前記遠位端の直径が近位端の直径よりも大きく、中空シリンジ22が前記針基を固定しており、前記装置の注射完了後、前記針基が案内されて前記中空シリンジ内に格納され、前記プランジャアセンブリが、棒状体241と、格納ロッド25と、中空ロッド26とを含み、格納ロッド25の外側壁上に少なくとも1つの突起部221が形成され、中空ロッド26の内側壁上に形成された少なくとも1つの凹陥部260と嵌合した。
【選択図】図2B

Description

本考案は、安全注射装置に関し、特に、注射後の針刺し切創のリスクを低減するため、片手で操作可能で使用済み注射針が自動的に格納される自動格納式非液状物質安全注射装置(Automatically Retractable Medically Safety Injector)に関する。
薬物注射の際、血液を介した交差感染によってエイズ、B型肝炎、C型肝炎等の疾病に罹患するリスクを低減し、薬物中毒者の再使用を防止するため、現在広く使用されている注射筒の大半は、使用者が両手でシリンジのプランジャを破断することで再使用を防ぐ自己無効式の設計が採用されている。即ち一度使用すると直ちに破損される使い捨て型シリンジが採用されている。しかし、この種の使い捨て型自己無効式シリンジは、注射完了後も汚染された注射針がシリンジ外に露出しているため、医療従事者の針刺し事故が起こりやすく、また、自己無効機能を実行するためには、必ず両手で操作しなければならない。2000年、米国が世界に先駆けて針刺し安全防止連邦法を制定し、安全機構を備えた注射筒の使用を義務付けて以来、安全シリンジと称する製品が数多く市場に出回ったが、両手で3〜5段階の操作を行わなければ安全機能が作動しないものが大半であった。両手で操作しなければならない安全シリンジは、片手で操作するものに比べて針刺し事故のリスクが大幅に高くなるため、両手操作の安全シリンジは医療従事者にはあまり受け入れられていない。
このため、台湾特許第520995号「自動格納式安全注射器」及び米国特許第6,712,793 B1号 “ Needle Guard Assembly for the Needle of A Syringe Body ”では、片手操作が便利な新型の安全シリンジが提供されている。図1A及び図1Bに示すように、このシリンジは、中空シリンジ12’と、注射針10’が連結された針基11’と、環状引き戻しばね13’と、破断可能な格納式棒状体14’とを備える。このうち、破断可能な格納式棒状体14’は、一体に形成された前部棒状体17’と、破断部18’と、中空の後部棒状体19’とを備える。破断可能な格納式棒状体14’が中空シリンジ12’内に組み込まれて薬液の注射が完了した後、使用者が注射針に力を加え続けると、この破断部18’が破断し、この前部棒状体17’が中空後部棒状体19’の中空部位に引き込まれてスペースが空き、針基11’が使用済み注射針10’と共に中空シリンジ12’内に収納される。
しかしながら、上記の破断可能な格納式棒状体は、力を加える方向と使用者の操作性を考慮して、棒状体破断部の対称性及び精密度に対する要求が高いので、棒状体の制作過程において一体射出成形に用いられる金型のサイズ誤差の許容範囲がきわめて小さくなり、さらに組み立てや運搬過程における破断防止が困難である。そのため歩留りや生産量が伸びず、金型コストの引き下げも難しい。
また、棒状体破断部は、精密に設計した上でさらに効果的な角度で力を加えなければ安全格納機能が発揮できない。そのため、薬物の注射部位が大きく湾曲している場合や、注射部位が頭部、耳介後部、目、口腔等の精緻な器官である場合、医療従事者が片手で注射することが難しい上、注射角度が制限されて操作しにくいために、誤ってシリンジの機能を損ないやすく、患者に不快感を与えてしまうことになる。
このほか、近年の医薬品の進歩により、固形剤型としなければならない長時間作用型薬剤が増えているが、従来の注射筒では、固形剤型薬物を注射することは不可能である。
上記の課題を解決するために、本考案の開示する自動格納式非液状物質安全注射装置は、注射針が連結された針基と、中空シリンジと、中空シリンジ内に配置されたプランジャアセンブリとを備える。針基は嵌入部と嵌入部に連結する中空部とを含み、注射針はこの嵌入部に嵌設されている。中空部は、遠位端と近位端とをさらに含み、且つ遠位端の直径は近位端の直径よりも大きい。中空シリンジは針基を固定しており、自動格納式非液状物質安全注射装置の注射完了後、針基は案内されて中空シリンジ内に格納される。プランジャアセンブリは、棒状体と、格納ロッドと、中空ロッドとを含み、棒状体は格納ロッドの端部から針基へ向かって延在している。中空ロッドは第一嵌着部を含み、格納ロッドは第二嵌着部を含み、第一嵌着部と第二嵌着部とは互いに嵌着している。第二嵌着部の外側壁上に突起部が形成され、第一嵌着部の内側壁上に凹陥部が形成されており、突起部は凹陥部に対応して嵌合している。プランジャアセンブリが注射完了後、中空ロッドが力を受け続けると、突起部と凹陥部との嵌合が力を受けて変形し解除され、格納ロッドが勢いに乗じて中空ロッドに引き戻され、それによって中空シリンジ内にスペースを空けて、格納される針基が収納される。
また、本考案の開示するもう1つの自動格納式非液状物質安全注射装置は、注射針が連結された針基と、中空シリンジと、中空シリンジ内に配置されたプランジャアセンブリとを備える。針基は嵌入部と嵌入部に連結する中空部とを含み、注射針はこの嵌入部に嵌設されている。中空部は遠位端と近位端とをさらに備え、且つ遠位端の直径は近位端の直径よりも大きい。中空シリンジは針基を固定しており、自動格納式非液状物質安全注射装置の注射完了後、針基は案内されて中空シリンジ内に格納される。プランジャアセンブリは、棒状体と、格納ロッドと、中空ロッドとを含み、棒状体は中空ロッドの端部から針基へ向かって延在している。中空ロッドは第一嵌着部を含み、格納ロッドは第二嵌着部を含み、第一嵌着部と第二嵌着部とは互いに嵌着している。第二嵌着部の外側壁上に突起部が形成されており、第一嵌着部の内側壁上に凹陥部が形成されており、突起部は凹陥部に対応して嵌合している。プランジャアセンブリが注射完了後、中空ロッドが力を受け続けると、突起部と凹陥部との嵌合が力を受けて変形し解除され、格納ロッドが勢いに乗じて中空ロッドに引き戻され、それによって中空シリンジ内にスペースを空けて、格納される針基が収納される。
したがって、本考案の主な目的は、片手操作が簡単で、人員の操作角度や姿勢に起因する注射中のシリンジの破損が起きにくい自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、組み立て過程においてシリンジが破損しにくく、製品の品質及び歩留りを向上させ、製品の信頼性を高め、原材料の浪費及び処理コストを減少させる自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、プラスチック射出成形が便利で、且つ要求される金型の精密度を低くし、製品品質の許容誤差率を適正な範囲内とすることが可能であり、それによって製造プロセスコストを抑える自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、加えられた力を和らげる機能及び横せん断に抗する機能を備え、人員が注射する際の操作の利便性を高め、注射の失敗率及び患者の苦痛を低減する自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、医薬用または非医薬用の非液状(non−liquid)物質を人体または動物に注射する自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することであって、固体製剤の皮下投与やバイオチップの埋め込みに利用可能である。
本考案の他の目的は、金型の単一ロットの生産能力を高め、製品の生産数量を大幅に増加させることが可能な自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、棒状体があらかじめ設定された力学的強度及び良好な操作性を有し、使用済み注射針の自動格納が便利な自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、医薬用途または非医薬用途に用いられ、非液状物質を筋肉や皮下に注入し、且つ単回使用(Single use)に限られる自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の他の目的は、プランジャアセンブリが従来技術によって提供される一体成形式の破断部プランジャとは異なり、プラスチックやゴム等の弾性材質の格納ロッドと中空ロッドを別々に射出成形し、完成後に組み立てる分離式設計を採用した、自動格納式非液状物質安全注射装置を提供することである。
本考案の提供する自動格納式非液状物質安全注射装置は、組み立て時の不注意による破損や、開封前及び使用過程におけるプランジャの破損に起因する注射の過誤を減らすことができる。
さらに、二段式プランジャが別々に成形されてから組み立てられるので、一体成形式破断部プランジャのように接合部位の力平衡を考慮する必要がなく、プランジャの成形金型の精密度はあまり高くなくてよいので、金型の開発コストが低く、且つ製品の信頼性及び品質安定性が向上する。
また、二段式プランジャアセンブリは、横せん断に抵抗する上で、従来のシリンジ破断部プランジャよりも優れた力バランス特性を有しているため、患者が自ら片手で注射する場合や医療従事者が力を加えにくい部位に注射をする場合でも、注射角度や姿勢の制限によって操作性に影響することがない。
破断部を有する公知の自動格納式安全注射器の概略断面図である。 破断部を有する公知の自動格納式安全注射器の概略断面図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置を立体分解概略図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置の概略断面図である。 本考案の第1の実施例係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、針基の一部断面の拡大概略図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、中空プランジャと格納ロッドの嵌着部分の一部断面の拡大概略図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、注射物を挿入する概略図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、注射物を挿入する概略図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、注射完了時の概略断面図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと針基の格納時の概略断面図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと針基の格納時の概略断面図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと針基の格納後の概略断面図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと中空ロッドの概略断面図及び部分拡大図である。 本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、中空ロッドの概略断面図及び部分拡大図である。 本考案の第2の実施例に係る自動格納式非液状質安物全注射装置の概略断面図である。 本考案の第2の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと中空ロッドの一部断面の拡大概略図である。 本考案の第2の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、注射物を挿入する概略断面図である。 本考案の第2の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置において、格納ロッドと針基の格納後の概略断面図である。
本考案の開示する自動格納式非液状物質安全注射装置において用いられる物理的原理及び注射装置に関連する製造プロセスは、当該技術分野における一般的知識を有する者には周知であるので、以下の説明においては詳述しない。また、以下の説明において参照される図面は、本考案の特徴に係る概念を示すものであって、実際の状態に合わせて完璧に制作する必要はないことを、先に述べておく。
まず、図2Aを参照すると、本考案の第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置2は、シリンジカバー200と、注射針20と、注射針を連結する針基21と、針基を連結する中空シリンジ22と、中空シリンジ22内に配置されたプランジャアセンブリ24とを少なくとも備える。
このうち、プランジャアセンブリ24は、棒状体241と、格納ロッド25と、中空ロッド26とを含む。格納ロッド25は、さらにゴム栓242を含む。
棒状体241は、格納ロッドの端部(ゴム栓242など)から、針基21方向に向かって延在している。
本考案の好ましい第1の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置2は、液状医療薬物の人体の皮下、筋肉及び静脈への注入や、採血に利用され、且つ単回使用に限られる。
図2Bを参照すると、プランジャアセンブリ24は中空シリンジ22内に設けられている。
中空シリンジ22は針基21を固定することが可能であり、注射が完了すると、環状引き戻しばね23の弾性回復力によって針基21が注射方向とは反対方向に移動し、中空シリンジ22内に格納される。
このうち、中空シリンジ22の内壁上には、注射針20から離間して突出部221が設けられている。突出部221は、ゴム栓242に応力を与えて、ゴム栓242と凸出部221とを嵌着させ、プランジャアセンブリ24が中空シリンジ22に簡単に挿入されないようにすることで、注入物27が病人の体内へ誤注入されるのを防ぐことができる。
図2B及び図2Cを参照すると、針基21は、嵌入部211と、嵌入部211に連結する中空部212とを含む。
このうち、注射針20が嵌入部211に嵌設されている。
中空部は、さらに遠位端2121と近位端2122とを含み、遠位端2121の直径D1は近位端2122の直径D2よりも大きい。
また、針基21の底部はさらに曲角構造2123を有しており、曲角構造2123は、棒状体241(図2Bに示す通り)が中空部212に挿入されるよう、より容易に案内することができ、注入物27は、注射前に中空部212内に配置される。
このほか、中空シリンジ22は前端220と後端223とを含む(図2Bに示す通り)。さらに中空シリンジ22の前端220は、中空シリンジ22の中心に向けられた複数のフック222を含む。
また、針基21は、順に連結された複数の凹溝213と、傾斜部214と、転向滑り部215と、格納案内滑り部216とをさらに含む(図2A参照)。
自動格納式非液状物質安全注射装置2の使用前と使用中に、フック222が凹溝213に連結して針基21を挾持する。ここで、中空ロッド26が注射完了後に力を受け続けると、フック222と凹溝213との掛合が解除され、それによって凹溝213との掛合が解除される。
フック222と凹溝213との掛合が解除された後、フック222は各傾斜部214に沿って各転向滑り部215と格納案内滑り部216に滑り入り、これによって針基21が中空シリンジ22内に格納される。
フック222が転向滑り部215に滑り入るとき、環状引き戻しばね23はさらに力を受ける。
そして、フック222が格納案内滑り部216に滑り入るとき、環状引き戻しばね23が緩んで脱落し、針基21が脱落した環状引き戻しばね23によって中空シリンジ22内に格納される。
図2Dを参照すると、中空ロッド26は第一嵌着部26aを含み、格納ロッド25は第二嵌着部25aを含んでおり、第一嵌着部26aと第二嵌着部25aとは互いに嵌着している。
第二嵌着部25aの外側壁には少なくとも1つの突起部250が形成され、第一嵌着部26aの内側壁には少なくとも1つの凹陥部260が形成されており、突起部250は凹陥部260に対応して嵌合している。
図2E、2F、2G、2H、2I及び2Jを参照されたい。図2Eと図2Fに示す通り、注射の際、棒状体241は、中空部212から注入物27(固体物またはゲル状物)を注射針20内に挿入することができる。
最終的に、注入物27は注射針20を介して病人の体内に注入される。
図2Gは、注射完了後、注射針20と針基21と格納ロッド25に格納機構が働く前の自動格納式非液状物質安全注射装置2である。
このとき、前述の通り、フック222と凹溝213との掛合が解除された後、フック222が傾斜部214に沿って各転向滑り部215と格納案内滑り部216に滑り入り、これによって針基21が中空シリンジ22内に格納される。
フック222が傾斜部214に沿って各転向滑り部215に滑り入る過程において、環状引き戻しばね23は、使用者の推力をさらに受けて圧縮される。
フック222が格納案内滑り部216に滑り入ると、環状引き戻しばね23がただちに伸張する。
また、針基21が伸張した環状引き戻しばね23によって、中空シリンジ22内に格納される。
図2Hに示すように、フック222が弾性拡張した後、凹溝213との係合が解除され、傾斜部214に沿って転向滑り部215に滑り入る。
図2Iに示すように、注射完了後、使用者が中空ロッド26に力を加え続けると、突起部250と凹陥部260との嵌合がその力を受けて変形して解除され、それによって格納ロッド25が中空ロッド26内に格納される。
このようにして、針基21を収納するために、もともと格納ロッド25が占めていた中空シリンジ22のスペースを空けることができる。
図2Jに示すように、注射針20と、針基21と、棒状体241とが、最終的に全て中空シリンジ22内に格納される。
図2G及び図2Iにおいて明示されるように、中空ロッド26の外壁上には、さらに横方向に配列された2つの阻止材265が、第一嵌着部26aから離間して設けられていてもよい。
注射完了後、中空シリンジ22の後端223に連結された阻止材265によって、中空ロッド26がさらに中空シリンジ22に挿入されるのを防ぐことができる。
図2Kを参照すると、プランジャアセンブリ24(図2Bに示す通り)の圧力バランスを維持するため、第二嵌着部25aの中心部に少なくとも1つの横方向応力調節口251が設けられていてもよい。
応力調節口251は、凹孔、盲孔、または貫通孔であってもよい。
また、横方向応力調節口251の奥行の位置は、一般的に、格納ロッド25外側壁の突起部250に近接しているが突起部250に到達しない位置であることが好ましい。
以上により、自動格納式非液状物質安全注射装置2が注射を完了し且つプランジャアセンブリ24が力を受け続ける場合、横方向応力調節口251が変形し、これによって突起部250と凹陥部260との嵌合が解除される。
また、図2Lの示すように、中空ロッド26のロッド本体の底縁部262にも、応力調節口261が選択的に設けられていてよい。
応力調節口261も、凹孔、盲孔、または貫通孔であってよい。また、横方向応力調節口261の奥行き位置も、一般的に、中空ロッド26内側壁の凹陥部260に近接しているが凹陥部260に到達しない位置であることが好ましい。
再び図2Bを参照すると、中空ロッド26には、少なくとも1つの排気開口264(図2Cには図示せず)を余分に設けてよい。
格納ロッド25が中空ロッド26に格納される際、排気開口264が適切な排気機能を発揮することにより、空気抵抗が使用者の親指の感覚に影響するのを防ぎ、操作しやすくなる。
さらに、本実施例における突起部250は、格納ロッド25の射出成形時に合わせて形成される凸点であってよく、凸点の形状、サイズ、数量、配列のいずれについても明確な制限はない。
好ましい第1の実施例では、6個の対称な凸点を好ましい態様の例示としているに過ぎず、例えば外凸環状リブも、好ましい第1の実施例に記載の突起部250の同等範囲内に含まれる。
図2Lを参照すると、格納ロッド25と嵌着し且つ緊密に嵌合するため、中空ロッド26のロッド本体内側壁において格納ロッド25と嵌着している付近に、突起部250と位置が対応して嵌合可能な複数の凹陥部260がさらに形成されている。
これらの凹陥部260は、凹溝、凹孔、または部分的もしくは完全な内凹環状リブであってよく、凹陥部260の断面は、C形、丸角形、または不規則形状であってよい。
格納ロッド25の対応する突起部250(図2Dに示す通り)と緊密に嵌合可能な形状であれば、全て好ましい第1の実施例における凹陥部260の同等範囲内に含まれる。
また、本考案は、好ましい第2の実施例である、自動格納式非液状物質安全注射装置をさらに提供する。図3Aは、本考案の好ましい第2の実施例に係る自動格納式非液状物質安全注射装置3の概略断面図である。
好ましい第2の実施例が第1の実施例と相違する点は、格納ロッド35と中空ロッド36の位置が、好ましい第1の実施例に対して入れ替わっている点であり、即ち格納ロッド35が針基31に近接し、中空ロッド36が針基31から離間した位置に設けられている。棒状体341は中空ロッド36の一端から針基31に向かって延在している。
好ましい第2の実施例の自動格納式非液状物質安全注射装置3が有するその他の構成要素及びその連結関係は、好ましい第1の実施例と概ね同じである。
よって、自動格納式非液状物質安全注射装置3が注射を完了し且つ使用者がプランジャアセンブリ34に力を加え続けた場合、図3Bに示すように、格納ロッド35内壁先端の突起部350と凹陥部360との嵌合が、力を受けて変形して解除され、格納ロッド35は勢いに乗じて中空ロッド36に引き戻される。
このほか、中空ロッド36の側壁上に、第一嵌着部36aから離間して少なくとも1つの排気開口364(図3Aに示す)が設けられている。
また、図3Cと図3Dに示すように、突起部350と凹陥部360との嵌合が力を受けて変形し解除された後、針基31は、格納ロッド35が中空ロッド36に格納される方向とは反対方向に向かって、中空シリンジ32内に格納される。
自動格納式非液状物質安全注射装置3をより好ましく片手で操作できるようにするため、図3Dに示すように、中空シリンジ32の後端323は側翼部324を選択的に含み、格納ロッド35の底端がさらに深く中空シリンジ32に挿入されるのを抑止し、また、中空シリンジ32にスペースを空けて格納される針基31を収容するよう、格納ロッド35が中空シリンジ32に格納される距離を制御することができる。
上述の各実施態様は、いずれも本考案の好ましい実施態様に属するものであって、本考案を限定するものではない。中空ロッドと格納ロッドが二段式に嵌着されてなるプランジャアセンブリであれば、中空ロッド及び格納ロッドの嵌着順序、掛合方式、または分割接合等の変更に関わらず、全て本考案から容易に想到され且つ合理的に拡張される同等範囲内に含まれる。
また、使用者が注射を行う過程における、片手で力を加える強さや角度等の様々な可能性に配慮して、本考案の自動格納式非液状物質安全注射装置は、プランジャアセンブリの格納ロッドと中空ロッドについて、前述の通り各種の強化設計を提供している。
上述の記載は本考案の好ましい実施例に過ぎず、本考案の出願する実用新案権を限定するものではない。また、上述の記載は本技術分野を熟知する専門技術者にとって理解及び実施可能であり、したがって本考案に開示された精神を乖離することなく行われた同等の変更または修飾は、いずれも下記の実用新案登録請求の範囲に含まれるべきものである。
2、3 自動格納式非液状物質安全注射装置
10’、20、30 注射針
200 シリンジカバー
11’、21、31 針基
211 嵌入部
2121 遠位端
2122 近位端
2123 曲角構造
212 中空部
213 凹溝
214 傾斜部
215 転向滑り部
216 格納案内滑り部
12’、22、32 中空シリンジ
220、320 前端
221 突起部
222 フック
223、323 後端
324 側翼部
13’、23 環状引き戻しばね
14’ 破断可能な格納式プランジャ
24、34 プランジャアセンブリ
241、341 棒状体
242 ゴム栓
25、35 格納ロッド
251、261 応力調節口
25a、35a 第二嵌着部
250、350 突起部
26、36 中空ロッド
260、360 凹陥部
26a、36a 第一嵌着部
262 ロッド本体底縁部
264、364 排気開口
265 阻止材
27 注入物
17’ 前部プランジャ
18’ 破断部
19’ 後部プランジャ
D1 遠位端の直径
D2 近位端の直径

Claims (2)

  1. 注射針が連結された針基と、中空シリンジと、前記中空シリンジ内に配置されたプランジャアセンブリとを備え、
    前記針基が、嵌入部と嵌入部に連結する中空部とを含み、前記注射針が前記嵌入部に嵌設されており、前記中空部が遠位端と近位端とをさらに含み、且つ前記遠位端の直径が近位端の直径よりも大きく、
    前記中空シリンジが、前記針基を固定しており、前記自動格納式非液状物質安全注射装置の注射完了後、前記針基が案内されて前記中空シリンジ内に格納され、
    前記プランジャアセンブリが、棒状体と、格納ロッドと、中空ロッドとを含み、前記棒状体が前記格納ロッドの端部から前記針基に向かって延在しており、前記中空ロッドが第一嵌着部を含み、前記格納ロッドが第二嵌着部を含み、前記第一嵌着部が前記第二嵌着部と互いに嵌着しており、前記第二嵌着部の外側壁上に少なくとも1つの突起部が形成され、前記第一嵌着部の内側壁上に少なくとも1つの凹陥部が形成され、前記突起部は前記凹陥部に対応して嵌合しており、前記プランジャアセンブリが注射完了後、中空ロッドが力を受け続けると、前記突起部と前記凹陥部との嵌合が力を受けて変形し解除され、前記格納ロッドが勢いに乗じて前記中空ロッドに引き戻され、前記中空シリンジ内にスペースを空けて、格納される針基が収納される、自動格納式非液状物質安全注射装置。
  2. 注射針が連結された針基と、中空シリンジと、前記中空シリンジ内に配置されたプランジャアセンブリとを備え、
    前記針基が、嵌入部と嵌入部に連結する中空部とを含み、前記注射針が前記嵌入部に嵌設されており、前記中空部が遠位端と近位端とをさらに含み、且つ前記遠位端の直径が近位端の直径よりも大きく、
    前記中空シリンジが、前記針基を固定しており、前記自動格納式非液状物質安全注射装置の注射完了後、前記針基が案内されて前記中空シリンジ内に格納され、
    前記プランジャアセンブリが、棒状体と、格納ロッドと、中空ロッドとを含み、前記棒状体が前記格納ロッドの端部から前記針基に向かって延在しており、前記中空ロッドが第一嵌着部を含み、前記格納ロッドが第二嵌着部を含み、前記第一嵌着部が前記第二嵌着部と互いに嵌着しており、前記第二嵌着部の外側壁上に少なくとも1つの突起部が形成され、前記第一嵌着部の内側壁上に少なくとも1つの凹陥部が形成され、前記突起部は前記凹陥部に対応して嵌合しており、前記プランジャアセンブリが注射完了後、格納ロッドが力を受け続けると、前記突起部と前記凹陥部との嵌合が力を受けて変形し解除され、前記格納ロッドが勢いに乗じて前記中空ロッドに引き戻され、それによって前記中空シリンジ内にスペースを空けて、格納される針基が収納される、自動格納式非液状物質安全注射装置。
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