JP3188833U - 冷却水自動排出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に蒸気システムからの冷却水を排出すると共に、その冷却水の流量を自動的に制御する排出器を提供する。
【解決手段】冷却水自動排出器は、本体10と、浮き部材20と、逆止部材30とを有し、該本体は、プレート11により内部を上部空間101及び下部空間102に区画し、外部と上部空間101とを連通する注入路12と、外部と下部空間102とを連通する排出路13とを有し、該浮き部材は上部空間101に設置され、プレート11に取り付けられる網状筒21と、上下移動自在に網状筒21の内部に設置されるフロート22と、移動自在にプレート11を貫通するようフロート22の底部に設けられ、管壁に流れ孔が形成される流量制御管23とを備え、該逆止部材は、排出路13に取り付けられ、該排出路の開閉を制御し、通常の状態では該排出路をクローズとし、本体の下部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より大きくなると、該排出路をオープンにする。
【選択図】図2

Description

本考案は、特に蒸気システムからの冷却水を排出すると共に、その冷却水の流量を自動的に制御する排出器に関するものである。
蒸気システムにおいては、蒸気がヒーターや、蒸気管、蒸気容器などの部材を通過する時、それらの部材と熱交換することにより蒸気が冷却されて水に戻るので、その冷却水を排出する必要があり、もし、蒸気システムの内部に沢山の冷却水が貯まると、ヒーターの加熱効果に悪影響を与えてしまう。故に、従来の冷却水排出手段では、蒸気システムに冷却水排出器を取り付けて、その冷却水排出器を用いて冷却水を排出することによって、蒸気システムの機能を維持していた。
例えば、既存の技術には、台湾実用新案M419087号の冷却水排出器がある。この冷却水排出器は、中空の本体内部にプレートが設けられ、該プレートにより本体の内部空間が上部空間及び下部空間に区画され、該下部空間と連通する排出路を備えるものである。
また、前記プレートに少なくとも1つの浮き部材が設置され、その浮き部材は、ベースと、逆止弁と、浮きボールとを備え、該逆止弁は下部空間と対応するように該ベースに取り付けられると共に、該浮きボールが上部空間と対応するように該ベースに取り付けられる。さらに、該浮きボールの底部に流量制御管が取り付けられ、該流量制御管がプレートを通過するように下部空間に延設され、管の壁に、上部と下部との幅が同一である少なくとも1つの流出孔が形成される。
前記の既存の技術を使用する時は、まず蒸気システムからの冷却水が本体の上部空間に集まると、浮きボールが水量に伴って上昇し、浮きボールの底部の水量制御管の流出孔が本体の上部空間と連通し、冷却水が流出孔を介して逆止弁を通過して下部空間に流れ、その後、冷却水は該下部空間と連通する排出路から排出される。
しかしながら、前記既存の冷却水排出器においては、1つの浮き部材が所定量の冷却水しか排出できないことから、大型の蒸気システムにおいては複数の浮き部材を設置する必要がある。そうなると、構造が複雑となり、蒸気システムを稼動する時に故障などが起こりやすいことから、よりシビアな管理が要求される。そのため、改良する必要があった。
本考案に係る冷却水自動排出器は、内部を上部空間及び下部空間に区画するプレートと、該本体を貫通するように形成され、外部と連通する外側注入口及び該上部空間と連通する内側注入口を備える注入路と、該本体を貫通するように形成され、外部と連通する外側排出口及び下部空間と連通する内側排出口を備える排出路とを備える本体と、前記本体の上部空間に設置され、網状筒と、フロートと、流量制御管とを備え、その内、該網状筒は、開口が下方に向かうようにプレートに取り付けられ、上面の周囲に下方へ向かって環状壁部が延設され、該環状壁部に複数の孔が形成され、該フロートは、上下移動自在に網状筒の内部に設置され、該流量制御管は、移動自在に本体の下部空間側に向かってプレートを貫通するように、フロートの底部に設けられ、その上端がフロートの底面に接着され、下端に開口が形成され、管壁に少なくとも1つの流れ孔が形成され、該流れ孔の幅が下段から上段へ行くにつれて狭くなる、浮き部材と、前記排出路の内側排出口に取り付けられ、該内側排出口の開閉を制御し、通常の状態においては、該内側排出口をクローズとし、本体の下部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より大きくなると、内側排出口をオープンにして本体の下部空間を外部と連通させる逆止部材と、を有するものである。
かかる冷却水自動排出器において、前記浮き部材はさらに、フロートの下方且つプレートの上面に位置するように流量制御管に環装されるリングを備えることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記本体の上部内面から上部空間へ延設されると共に、内側注入口の一側に位置する緩衝用プレートを備えることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、本体の上部空間にさらに、緩和プレートが取り付けられ、該緩和プレートに複数の流れ孔が形成され、また、該緩和プレートは、網状筒の上方、且つ、内側注入口と網状筒との間に位置することが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記本体の上部に真空解除口が形成され、該真空解除口に真空解除部材が取り付けられ、該真空解除部材は、通常の状態において真空解除口をクローズとし、本体の上部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より小さくなると、真空解除口をオープンにして上部空間と外部とを連通させることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記本体の上部に圧力制御口が形成され、該圧力制御口に圧力調整部材が取り付けられ、該圧力調整部材は、通常の状態において圧力制御口をクローズとし、本体の上部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より大きくなると、圧力制御口をオープンにして本体の上部空間と本体の外部との圧力バランスを保つことが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記本体の注入路が縦方向の通路であることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記逆止部材は、位置決め部材と、ストッパーと、弾性部材とを備え、該位置決め部材は、排出路に取り付けられ、該ストッパーは、位置決め部材と排出路の内側排出口との間に取り付けられ、該弾性部材の両端はそれぞれ位置決め部材及びストッパーに当接され、通常の状態において該弾性部材がストッパーを押して排出路の内側排出口に押し込まれることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記排出路の内側排出口は、本体の底面に向って形成され、前記逆止部材は、位置決め部材及びボールを備え、該位置決め部材は、本体の排出路に取り付けられ、該ボールは、排出路の内部、且つ、内側排出口と位置決め部材との間に位置し、通常の状態においては、ボールが重力作用により下方に位置して排出路の内側排出口に嵌め込まれることが好ましい。
かかる冷却水自動排出器において、前記排出路は、本体の底部に形成され、前記逆止部材は、バルブ及び少なくとも1つのボールを備え、該バルブは、排出路の内側排出口に取り付けられ、キャップ及び少なくとも1つのガイド口を備え、該キャップは、排出路の内側排出口の上方に位置し、該ガイド口は、バルブ内部と連通するように下方に向かって形成され、該ボールは、逆止部材の内部に設置されると共に、バルブのキャップと本体の内側排出口との間の距離より大きい外径を有し、通常の状態においては、ボールが重力作用により下方に位置してバルブのガイド口に嵌め込まれることが好ましい。
本考案は上記の構成を有することから、本体の排出路の内側排出口に取り付けられた逆止部材によって、本体内部への冷却水の貯水や、外部への排出を自動的に制御することができ、また、冷却水自動排出器の構造は極めて単純であるので、取り付けも簡単で故障率が低いというメリットを有する。
本考案に係る冷却水自動排出器の第一実施例の斜視図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第一実施例の断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第一実施例の部分分解斜視図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第二実施例の断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第三実施例の断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第三実施例において、上部空間が下部空間と連通する状態を示す断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第四実施例の断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第四実施例を蒸気システムに装着する状態を示す配管図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第五実施例の断面図である。 本考案に係る冷却水自動排出器の第六実施例の断面図である。
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
図1乃至図3に示すように、本考案に係る冷却水自動排出器における第一実施例は、本体10と、浮き部材20と、逆止部材30と、真空解除部材40と、圧力調整部材50とを有する。
前記本体10は、内部にプレート11が横方向に沿って取り付けられ、該プレート11により内部空間が上部空間101及び下部空間102に区画される。該上部空間101は、本体10の上部とプレート11との間に形成され、該下部空間102は、本体10の下部とプレート11との間に形成される。
また、前記本体は、注入路12と、排出路13と、真空解除口14と、圧力制御口15と、緩衝用プレート16とを備える。その内、注入路12は、本体10を貫通するように形成され、外端に外部と連通する外側注入口121が形成されると共に、内端に上部空間101と連通する内側注入口122が形成され、該内側注入口122は、本体10の上部近傍の側壁に形成される。
また、前記排出路13は、本体10を貫通するように形成され、外端に外部と連通する外側排出口131が形成されると共に、内端に下部空間102と連通する内側排出口132が形成され、これら注入路12及び排出路13はそれぞれ、本体10における、相対する側に形成される。
前記真空解除口14及び圧力制御口15は、本体10の上部に間隔をおいて形成され、前記緩衝用プレート16は、本体10の上部内面に上部空間101方向へ向かって延設され、且つ内側注入口122の一側に位置する。
図3に示すように、前記浮き部材20は、本体10の上部空間101に設置され、網状筒21と、フロート22と、流量制御管23と、リング24とを備える。その内、網状筒21は、開口が下方に向かうようにプレート11に取り付けられ、上面が本体10の上部と対応し、該上面の周囲に環状壁部211が下方に向かって延設され、該環状壁部211に複数の孔212が形成される。
前記フロート22は、外径が網状筒21の内径よりやや小さいと共に、上下移動自在に網状筒21の内部に設置される。この構成によれば、該フロート22が網状筒21の壁に沿ってスムーズに上下移動することができ、フロート22が網状筒21の内部に揺れて壊れてしまうことを防止できる。
前記流量制御管23は、移動自在に本体10の下部空間102側に向かってプレート11を貫通するように、フロート22の底部に取り付けられ、上端がフロート22の底面に固定され、下端に開口が形成され、管壁に少なくとも1つの流れ孔231が形成される。これらの流れ孔231は、その管の軸方向に沿って細長状を呈すると共に、下段から上段へ行くにつれて幅が狭くなる。
前記リング24は、プレート11の上面に位置するように、流量制御管23に環装され、フロート22がプレート11へ移動すれば、該リング24がフロート22の底部に接触する。尚。本実施例におけるリング24は、梅花の形を呈する。
前記逆止部材30は、排出路13の内側排出口132に取り付けられ、内側排出口132の開閉を制御し、通常の状態においては、逆止部材30が内側排出口132をクローズにし、本体10の下部空間102内部の圧力が本体10の外部の圧力より大きくなると、逆止部材30が内側排出口132をオープンにして本体10の下部空間102を外部と連通させる。
前記真空解除部材40は、本体10の真空解除口14に取り付けられ、該真空解除口14の開閉を制御し、該真空解除部材40が通常状態においては真空解除口14をクローズにし、本体10の上部空間101内部の圧力が本体10の外部の圧力より小さくなると、その真空解除部材40が真空解除口14をオープンにして、上部空間101が真空状態にならないように、本体10の上部空間101を外部と連通させる。
さらに、前記真空解除部材40は、弁台41と、ストッパー42と、弾性部材43とを備え、その内、該弁台41は、本体10の真空解除口14に取り付けられ、該弁台41に空気路411が形成され、該空気路411の内端が上部空間101と連通すると共に、該空気路411の外端が本体10の外部と連通し、該空気路411の内端と外端との間に小内径のネック段が設けられる。
前記ストッパー42及び弾性部材43は、空気路411の内端とネック段との間に取り付けられる。通常の状態においては、弾性部材43がストッパー42を押して弁台41の空気路411のネック段に嵌め込まれ、本体10の上部空間101内部の圧力が本体10の外部の圧力より小さい時には、外部の圧力によりストッパー42を介して弾性部材43を押しながら弁台41の空気路411を開き、本体10の上部空間101が本体10の外部と連通すると、本体10の上部空間101が真空状態から解除される。
前記圧力調整部材50は、本体10の圧力制御口15に取り付けられ、圧力制御口15の開閉を制御するものである。通常の状態においては、圧力調整部材50が圧力制御口15をクローズにし、本体10の上部空間101内部の圧力が本体10の外部の圧力より大きくなると、圧力調整部材50が圧力制御口15をオープンにして本体10の上部空間101と本体10の外部との圧力をバランスをとる。
また、前記圧力調整部材50は、弁台51及びボール52を備える。該弁台51は、本体10の圧力制御口15に取り付けられ、空気路511を有し、該空気路511の内端が本体10の上部空間101と連通すると共に、該空気路511の外端が本体10の外部と連通し、該空気路511の内端と外端との間にネック段が形成される。
尚、通常の状態においては、ボール52が重力作用により下方に位置して空気路511のネック段に嵌め込まれる。
本考案に係る冷却水自動排出器を使用する時は、蒸気システムの冷却水排出口が外側注入口121と連通するように、本体10に取り付けられ、この蒸気システムからの冷却水が本体10の注入路12を通って本体10の内部に集められ、所定の量まで貯まると、排出路13を通って外部へ排出される。
また、前記蒸気システムは、連通管が圧力調整部材50と連通するように、本体10に取り付けられ、本体10の上部空間101内部の圧力が蒸気システム内部の圧力より大きい時は、圧力調整部材50が圧力制御口15を開き、上部空間101と蒸気システムの内部とを連通させて圧力のバランスをとると、蒸気閉塞(ベーパー・ロック)の現象が発生することがない。
つまり、上部空間101内部の圧力が圧力調整部材50のボール52を押し上げて空気路511のネック段から離間させ、上部空間101内部が蒸気システム内部と連通すると、両方の圧力のバランスをとることができる。
通常の状態において、蒸気システムからの冷却水は重力作用によりスムーズに冷却水自動排出器に流れるが、もし冷却水自動排出器の本体10の上部空間101の圧力が蒸気システムの内部の圧力より大きくなると、蒸気閉塞の現象が発生し、蒸気システムからの冷却水の流れが遅くなり、冷却水をスムーズに冷却水自動排出器に流れることができなくなる。
この時、圧力調整部材50を用いて、蒸気システムの内部と本体10の上部空間101とを連通させて圧力のバランスをとると、蒸気閉塞の現象が発生することはなく、蒸気システムからの冷却水をスムーズに冷却水自動排出器に流すことができる。
一方、本考案の冷却水自動排出器を使用する時、本体10の上部空間101に冷却水が貯まると、液体と固体との間の粘着性によって、浮き部材20のフロート22の底面をプレート11に粘着させて浮き部材20を上方へ上昇しない虞があった。
この問題を解決するために、本考案の冷却水自動排出器は、フロート22の底面とプレート11との間にリング24が介在されていることから、フロート22の底面がプレート11と粘着することはなく、浮き部材20が水量に伴って上昇することができる。
第一実施例において、注入路12及び排出路13はそれぞれ、本体10の相対する側に形成され、また、外側注入口121及び内側注入口122がそれぞれ本体10の上部近傍の側部に形成されることから、注入路12は横方向の通路であり、外側排出口131は本体10の上部近傍の側部に形成されると共に、内側排出口132が本体10の下部空間102と連通することから、排出路13は縦方向の通路である。
前記逆止部材30は、ストッパー31及び弾性部材32を備え、該ストッパー31は、本体10の内側排出口132に取り付けられ、該弾性部材32の両端はそれぞれ本体10及びストッパー31に当接され、通常の状態においては、弾性部材32がストッパー31を押して本体10の内側排出口132に嵌め込まれる。
図4に示すように、本考案に係る冷却水自動排出器における第二実施例においては、その外側注入口121Aが本体10Aの底部近傍に形成されると共に、内側注入口122Aが本体10Aの上部近傍に形成されることから、注入路12Aは縦方向の通路であり、一方、外側排出口131A及び内側排出口132Aは本体10Aの底部近傍に形成されることから、排出路13Aは横方向の通路である。
また、前記本体10Aの上部空間101Aにさらに、緩衝プレート17Aが取り付けられ、該緩衝プレート17Aに複数の流れ孔171Aが形成される。また、該緩衝プレート17Aは、網状筒21Aの上方、且つ、内側注入口122Aと網状筒21Aとの間に位置する。
この構造によれば、本体10Aの内側注入口122Aから注入した高温の冷却水が緩衝プレート17Aに当たり、その衝撃を緩和することから、網状筒21Aやフロート22Aなど本体10A内部の部材の破損を防ぐことができる。
本実施例における逆止部材30Aは、位置決め部材33Aと、ストッパー31Aと、弾性部材32Aとを備え、該位置決め部材33Aは、排出路13Aに取り付けられ、該ストッパー31Aは、位置決め部材33Aと排出路13Aの内側排出口132Aとの間に取り付けられ、該弾性部材32の両端がそれぞれ位置決め部材33A及びストッパー31Aに当接される。この構造によれば、通常の状態において、弾性部材32Aがストッパー31Aを押して排出路13Aの内側排出口132Aに嵌め込まれる。
図5及び図6に示すように、本考案における第二実施例においては、外側排出口131B及び内側排出口132Bが本体10Bの底部近傍に形成されることから、排出路13Bは横方向の通路であり、また、該内側排出口132Bは、本体10Bの底面に向かうように形成される。
前記逆止部材30Bは、位置決め部材33B及びボール34Bを備え、該位置決め部材33Bは、本体10Bの排出路13Bに取り付けられ、該ボール34Bは、排出路13Bの内部、且つ、内側排出口132Bと位置決め部材33Bとの間に位置する。
通常の状態において、ボール34Bは、重力作用により下方に位置して排出路13Bの内側排出口132Bに嵌め込まれ、位置決め部材33Bがそのボール34Bの移動範囲を制限するので、ボール34Bが外側排出口131Bから本体10Bの外部に脱落することはない。
また、本実施例における位置決め部材33Bはロッドであり、ボール34Bを外側排出口131Bから脱落しないように、排出路13Bの内部に横方向に設置される。
図6に示すように、本体10Bの上部空間101Bに冷却水が集められ増え続けると、それに伴いフロート22が流量制御管23と一緒に徐々に上昇し、その流量制御管23の流れ孔231が本体10Bの上部空間101Bと連通すると、上部空間101Bの冷却水が流量制御管23の流れ孔231を通って下部空間102Bに流入し、更に逆止部材30Bを押し上げて排出路13Bから本体10Bの外部に排出される。
なお、その流量制御管23は、幅が下部から上部へ行くにつれて次第に狭くなる流れ孔231を備えるので、上部空間101Bの冷却水が多いほど、フロート22及び流量制御管23がより上昇し、流れ孔231が上部空間101Bと対応する面積も広くなることから、冷却水の排出スピードが早くなる。
また、その流量制御管23の流れ孔231は、上部空間101Bと対応する部分の長さを倍に延長すれば、流れ孔231の排水可能な面積を倍以上に増加し、単位時間内での排水量を高め、排水スピードも速くなる。つまり、本考案における冷却水自動排出器は、上部空間101Bの冷却水の量によって、排水スピードを制御することができる。
図7に示すように、本考案の第四実施例においては、外側排出口131Cが本体10Cの上部近傍に形成されると共に、内側排出口132Cが本体10Cの底部近傍に形成されることから、排出路13Cは、縦方向の通路となる。
また、排出路13Cの内周面にネック段133Cが設けられ、逆止部材30C内における、排出路13Cのネック段133Cと外側排出口131Cとの間にボール34Cが設置され、該ボール34Cは通常、重力作用により底部位置して排出路13Cのネック段133Cを塞いでいる。
図8に示すように、第四実施例に示した冷却水自動排出器をシェルアンドチューブ型熱交換器60の蒸気システムに装着する時は、そのシェルアンドチューブ型熱交換器60の上部と連通するように蒸気進入管64が取り付けられ、シェルアンドチューブ型熱交換器60の冷却水排出口601に冷却水排出管61が取り付けられ、また、該冷却水排出管61の他端は本体10Cの注入路12Cと連通し、排出路13Cの外側排出口131Cに冷却水排出管62が取り付けられる。
前記圧力調整部材50は、圧力調整管63を介してシェルアンドチューブ型熱交換器60の上部と連通するように取り付けられ、シェルアンドチューブ型熱交換器60からの高温の冷却水が冷却水排出管61を通って注入路12Cから本体10Cに注入され、本体10Cに冷却水が所定量集まると、冷却水が排出路13Cを通って冷却水排出管62から本体10の外部に排出される。
また、前記本体10Cの上部空間101Cに高温気体を有するが、、シェルアンドチューブ型熱交換器60の底部の冷却水は、高温の空気より重いことから、冷却水排出管61から本体10Cの上部空間101Cに注入すると、本体10Cの上部空間101Cの高温気体が圧力調整部材50により圧力調整管63を通ってシェルアンドチューブ型熱交換器60の上部に送られる。
この構成によれば、本体10Cの上部空間101Cの内部にガスロック現象が発生することはなく、冷却水の流入及び排出も順調に行われる。一方、その排出路13Cは、冷却水の排出専用であり、空気を排出することはしない。さらに、冷却水自動排出器の内部に集められた高温気体は、シェルアンドチューブ型熱交換器60に戻すことができるので、その高温気体を再利用することができる。
図9に示すように、本考案の第五実施例において注入路12Dは、本体10Dの上部に形成された縦方向の通路であり、排出路13Dは、本体10Dの下部に形成された縦方向の通路である。尚、本実施例の逆止部材30Dは、第二実施例の逆止部材30Aと同一であるから、説明は省略する。
図10に示すように、本考案の第六実施例において注入路12Eは、本体10Eの上部に形成され、排出路13Eは、本体10Eの底部に形成される。また、逆止部材30Eは、詰め部35E及び少なくとも1つのボール34Eを備え、該詰め部35Eは、排出路13Eの内側排出口132Eに取り付けられ、キャップ351E及び少なくとも1つのガイド口352Eを備え、該キャップ351Eは、排出路13Eの内側排出口132Eの上方に位置し、該ガイド口352Eは、詰め部35Eの内部と連通するように下方に向かって形成され、該ガイド口352Eによって、本体10Eの内部と逆止部材30Eの内部と連通する。更に、該ボール34Eは、逆止部材30Eの内部に設置されると共に、詰め部35Eのキャップ351Eと本体10Eの内側排出口132Eとの間の距離より大きい外径を有する。
通常の状態においては、ボール34Eが重力により底部に位置して詰め部35Eのガイド口352Eを塞ぐ。この時、ボール34Eの外径がキャップ351Eと内側排出口132Eとの間の距離よりも大きいことから、ボール34Eが逆止部材30Eの内部にそれぞれの移動可能な空間のみ移動することができる。
これにより、冷却水自動排出器の内部における水圧が急に変化しても、冷却水を高速で排出することができ、内部と外部との圧力のバランスも保つので、排出路13Eと連通する冷却水排出管62の内部で水撃作用を起すことはない。
本考案に係る冷却水自動排出器では、本体の排出路の内側排出口に逆止部材が取り付けられることから、この逆止部材によって、本体内部への冷却水の貯留や排出を制御でき、また、本考案の構造は非常に簡単であるので、取り付け易く故障率も低いというメリットがある。
10 本体
11 プレート
101 上部空間
102 下部空間
12 注入路
121 外側注入口
122 内側注入口
13 排出路
131 外側排出口
132 内側排出口
14 真空解除口
15 圧力制御口
16 緩衝用プレート
17A 緩衝プレート
171A 流れ孔
20 浮き部材
21 網状筒
211 環状壁
212 孔
22 フロート
23 流量制御管
231 流れ孔
24 リング
30 逆止部材
31A ストッパー
32 弾性部材
33A 位置決め部材
34B ボール
35E 詰め部
351E キャップ
352E ガイド口
40 真空解除部材
50 圧力調整部材

Claims (10)

  1. 内部を上部空間及び下部空間に区画するプレートと、本体を貫通するように形成され、外部と連通する外側注入口及び該上部空間と連通する内側注入口を備える注入路と、該本体を貫通するように形成され、外部と連通する外側排出口及び下部空間と連通する内側排出口を備える排出路とを備える本体と、
    前記本体の上部空間に設置され、網状筒と、フロートと、流量制御管とを備え、その内、該網状筒は、開口が下方に向かうようにプレートに取り付けられ、上面の周囲に下方へ向かって環状壁部が延設され、該環状壁部に複数の孔が形成され、該フロートは、上下移動自在に網状筒の内部に設置され、該流量制御管は、移動自在に本体の下部空間側に向かってプレートを貫通するように、フロートの底部に設けられ、その上端がフロートの底面に接着され、下端に開口が形成され、管壁に少なくとも1つの流れ孔が形成され、該流れ孔の幅が下段から上段へ行くにつれて狭くなる、浮き部材と、
    前記排出路の内側排出口に取り付けられ、該内側排出口の開閉を制御し、通常の状態においては、該内側排出口をクローズとし、本体の下部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より大きくなると、内側排出口をオープンにして本体の下部空間を外部と連通させる逆止部材と、を有することを特徴とする、
    冷却水自動排出器。
  2. 前記浮き部材はさらに、フロートの下方且つプレートの上面に位置するように流量制御管に環装されるリングを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  3. 前記緩衝用プレート本体の上部内面から上部空間へ延設されると共に、内側注入口の一側に位置する緩衝用プレートを備えることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  4. 本体の上部空間にさらに、緩和プレートが取り付けられ、該緩和プレートに複数の流れ孔が形成され、また、該緩和プレートは、網状筒の上方、且つ、内側注入口と網状筒との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  5. 前記本体の上部に真空解除口が形成され、該真空解除口に真空解除部材が取り付けられ、該真空解除部材は、通常の状態において真空解除口をクローズとし、本体の上部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より小さくなると、真空解除口をオープンにして上部空間と外部とを連通させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷却水自動排出器。
  6. 前記本体の上部に圧力制御口が形成され、該圧力制御口に圧力調整部材が取り付けられ、該圧力調整部材は、通常の状態において圧力制御口をクローズとし、本体の上部空間内部の圧力が本体の外部の圧力より大きくなると、圧力制御口をオープンにして本体の上部空間と本体の外部との圧力バランスを保つことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の冷却水自動排出器。
  7. 前記本体の注入路が縦方向の通路であることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  8. 前記逆止部材は、位置決め部材と、ストッパーと、弾性部材とを備え、該位置決め部材は、排出路に取り付けられ、該ストッパーは、位置決め部材と排出路の内側排出口との間に取り付けられ、該弾性部材の両端はそれぞれ位置決め部材及びストッパーに当接され、通常の状態において該弾性部材がストッパーを押して排出路の内側排出口に押し込まれることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  9. 前記排出路の内側排出口は、本体の底面に向って形成され、
    前記逆止部材は、位置決め部材及びボールを備え、該位置決め部材は、本体の排出路に取り付けられ、該ボールは、排出路の内部、且つ、内側排出口と位置決め部材との間に位置し、通常の状態においては、ボールが重力作用により下方に位置して排出路の内側排出口に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
  10. 前記排出路は、本体の底部に形成され、
    前記逆止部材は、バルブ及び少なくとも1つのボールを備え、該バルブは、排出路の内側排出口に取り付けられ、キャップ及び少なくとも1つのガイド口を備え、該キャップは、排出路の内側排出口の上方に位置し、該ガイド口は、バルブ内部と連通するように下方に向かって形成され、該ボールは、逆止部材の内部に設置されると共に、バルブのキャップと本体の内側排出口との間の距離より大きい外径を有し、通常の状態においては、ボールが重力作用により下方に位置してバルブのガイド口に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の冷却水自動排出器。
JP2013005885U 2013-10-11 冷却水自動排出器 Expired - Lifetime JP3188833U6 (ja)

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