JP3188523B2 - 折畳みウエブ製造機 - Google Patents

折畳みウエブ製造機

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JP3188523B2
JP3188523B2 JP20132192A JP20132192A JP3188523B2 JP 3188523 B2 JP3188523 B2 JP 3188523B2 JP 20132192 A JP20132192 A JP 20132192A JP 20132192 A JP20132192 A JP 20132192A JP 3188523 B2 JP3188523 B2 JP 3188523B2
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一敏 宮内
裕樹 一色
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株式会社石津製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原反ロールから繰出さ
れる帯状ウエブを順次製品寸法づつ切断し、その切断さ
れた各定尺ウエブを順次ジグザグに折畳んで折畳み積層
ウエブを製造し得るようにした折畳みウエブ製造機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば箱入りティッシュペーパーとして
使用されるウエブは、製品寸法づつ切断した定尺ウエブ
を順次ジグザグに折畳んで、例えば図1に示すような折
畳み積層ウエブF1とした状態で使用される。この図1
に示す従来の折畳み積層ウエブF1では、左右各側の折
畳みウエブDL,DRがそれぞれ長さ方向の1/2の位置
で2つ折りにされているとともに、各側の折畳みウエブ
L,DRの各先端部が相手側の折畳みウエブの折返し部
分に近接する位置まで差し込まれた状態で相互に折畳ま
れている。
【0003】図1に示す折畳み積層ウエブF1は、図2
及び図3に示す折畳みウエブ製造機で製造することがで
きる。即ち、図2及び図3に示す従来の折畳みウエブ製
造機は、2基のウエブ繰出し装置1,1によってそれぞ
れ2つの原反ロールAL,ARから2系統の帯状ウエブB
L,BRを繰出させ、その各帯状ウエブBL,BRをそれぞ
れウエブ切断装置2,2で製品長さづつ切断し、その各
側の定尺ウエブCL,CRをそれぞれ各折りロール51,
51に設けたウエブ案内装置(バキューム吸引式)6で
切断部からジグザグ折り装置5の折り部まで案内し、該
各側の定尺ウエブCL,CRをジグザグ折り装置5によっ
て順次相互にジグザグに折畳むことができるようになっ
ている。ジグザグ折り装置5部分においては、一対の折
りロール51,51にそれぞれ設けたバイス53で一方
のウエブ(例えば符号CLのウエブ)の折返し予定部分
と相手側の2つのウエブ(例えば符号CRのウエブ)の
各一端部とを同時に掴持した状態で当該バイス53で掴
持した側の折りロール51側に導くことにより、相手側
のウエブCRの先行側端部CRaをバイス掴持側の折りロ
ール51側に移乗させた後に該ウエブ掴持部を解放し、
このような動作を各折りロール側において交互に繰り返
すことにより、各側のウエブCL,CRを相互にジグザグ
に折畳み得るようになっている。
【0004】このようにして製造された折畳み積層ウエ
ブF1(例えば箱入り用のティッシュペーパーの場合)
では、図1に示すように紙箱100内に収容し、該紙箱
100の上部取出口101から折畳みウエブを順次1枚
づつ取り出し得るようになっている。又、この折畳み積
層ウエブF1では、2系統のウエブDL,DRを相互に1
/2長さづつ挟み込んだ状態で折畳んでいるので、最上
部の1枚のウエブを引き出したときに、それにつれて
(摩擦力によって)次のウエブの端部が上部取出口10
1から外部に臨むようになり、次のウエブの取り出し作
業が容易に行えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2及び図
3に示す従来の折畳みウエブ製造機では、図1の折畳み
積層ウエブF1を製造するのに、ウエブ繰出し装置1、
ウエブ切断装置2等を(スリッター装置12を使用する
場合にはその装置も)それぞれ2系統づつ必要となり、
構造が複雑となるとともに製造機全体のコストが高くな
るという問題があった。
【0006】又、図2及び図3に示す従来の折畳みウエ
ブ製造機で製造した図1の折畳み積層ウエブF1では、
各側の折畳みウエブCL,CR同士の重合面積が大きくて
(展開面積の約1/2の面積が重合している)各ウエブ
間の摩擦力が大きくなり、最上部の1枚のウエブを引き
出したときに、使用しない次のウエブまで引き出されて
ウエブが無駄になることがあった。特に、例えばウエッ
トティッシュ用として使用し得るようなナイロン繊維入
りのウエブでは、繊維の毛羽が多量に立っていてウエブ
接合状態での摩擦力が大きくなり、上記(図1)のよう
に各側の折畳みウエブCL,CRの重合面積が大きいと、
ウエブ引き出し時に該ウエブが分離しにくくなる(次の
ウエブがくっついて引き出される)。
【0007】ところで、図4に示すような折畳み方をし
た折畳み積層ウエブFであれば、上記図1の折畳み積層
ウエブF1の問題点を改善することができる。即ち、図
4の折畳み積層ウエブFは、各ウエブをそれぞれZ状に
折畳み且つ上下の各折畳みウエブE,Eの重合部分Gが
それぞれ相手側の折畳みウエブの折畳み部に包み込ま
れ、しかも上下各折畳みウエブE,Eの重合部分Gを比
較的小さく(符号Wの幅)している。この図4の折畳み
積層ウエブFでは、紙箱100内に収容して最上部の折
畳みウエブEから1枚づつ引き出したときに、重合部分
Gが小さいので次の折畳みウエブEから容易に分離で
き、しかも次の折畳みウエブEの端部Eaが上部取出口
101から外部に出るようになる。
【0008】ところが、図4に示す折畳み方をした折畳
み積層ウエブFでは、図1の折畳み積層ウエブF1の上
記問題点を改善できるものの、従来の折畳みウエブ製造
機の中には、図4に示すような折畳み方をした折畳み積
層ウエブFを製造できるようにしたものはなく、もし図
4のような折畳み積層ウエブを製造する場合には、手折
りに頼らざるを得ないのが現状である。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、ウエブ繰出し
装置、ウエブ切断装置等を1系統でジグザグ折りがで
き、しかも図4に示す折畳み方をした折畳み積層ウエブ
を自動で製造し得るようにした折畳みウエブ製造機を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウエブ繰出し
装置によって原反ロールから順次帯状ウエブを繰出さ
せ、該帯状ウエブをウエブ切断装置で順次製品長さづつ
切断し、その切断された各定尺ウエブを順次ジグザグ折
り装置の折り部まで移送させて、該各定尺ウエブをジグ
ザグ折り装置によりジグザグに折畳んで折畳み積層ウエ
ブを製造し得るようにした折畳みウエブ製造機におい
て、前記ウエブ繰出し装置は1基のみを使用して単一の
原反ロールから1系統の帯状ウエブを繰出させるように
し、前記ウエブ切断装置と前記ジグザグ折り装置との間
に、ウエブ切断装置で切断された定尺ウエブの進行速度
をウエブ繰出し速度より遅らせて、前後に隣接する2つ
の定尺ウエブにおける先行側定尺ウエブの後行側端部と
後行側定尺ウエブの先行側端部を定尺ウエブの全長の1
/3長さより短い所定小長さ範囲だけ重合させることが
できるようにしたリタード装置を設け、前記ジグザグ折
り装置は、各定尺ウエブをそれぞれZ状でしかも前後の
各定尺ウエブの重合部分となる端部がそれぞれ相手側の
定尺ウエブの折畳み部に包み込まれる状態で折畳むよう
にしたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の折畳みウエブ製造機によれば、単一の
原反ロールから繰出される1系統の帯状ウエブをウエブ
切断装置で順次定尺ウエブづつ切断し、その切断された
定尺ウエブの進行速度をリタード装置によりウエブ繰出
し速度より遅らせて、前後に隣接する2つの定尺ウエブ
における先行側定尺ウエブの後行側端部と後行側定尺ウ
エブの先行側端部を重合させることができる。このと
き、先行側定尺ウエブの後行側端部と後行側定尺ウエブ
の先行側端部との重合長さは、定尺ウエブの全長の1/
3長さより短い所定小長さ範囲に設定される。そして、
各定尺ウエブは、順次所定小長さ範囲づつ重合した状態
でジグザグ折り装置の折り部まで移送され、そこでそれ
ぞれZ状でしかも前後の各定尺ウエブの重合部分となる
端部がそれぞれ相手側の定尺ウエブの折畳み部に包み込
まれる状態でジグザグ状に折畳まれて、順次折畳み積層
されるようになる。
【0012】このように本発明の折畳みウエブ製造機に
よれば、単一の原反ロールから各定尺ウエブをジグザグ
に折畳んだ折畳み積層ウエブを製造できるので、ウエブ
繰出し装置、ウエブ切断装置等がそれぞれ1基づつでよ
い。
【0013】又、このようにして製造された折畳み積層
ウエブは、紙箱内に収容して使用されるが、該折畳み積
層ウエブの最上部の折畳みウエブを紙箱の上部取出口か
ら引き出したときに、次の折畳みウエブとの間に生じる
適度の摩擦力によって次の折畳みウエブの端部が紙箱の
上部取出口に臨出するようになる。このとき、上記ウエ
ブ同士の摩擦力はさほど強くないので引き出したウエブ
につれて次のウエブが一緒に引き出されることはない。
【0014】
【発明の効果】本発明の折畳みウエブ製造機によれば、
次のような効果がある。
【0015】(1) ウエブ切断装置で切断された各定尺
ウエブを、リタード装置により順次所定小長さ範囲づつ
重合させた状態でジグザグ折り装置側に移送させ、該ジ
グザグ折り装置の折り部において各定尺ウエブを順次Z
状でしかも各定尺ウエブの重合部分がそれぞれ相手側の
定尺ウエブの折畳み部に包み込まれる状態で折畳むこと
ができるので、各折畳みウエブを順次所定小長さ範囲だ
け重合させた折畳み積層ウエブを自動で製造できる。
【0016】(2) リタード装置を使用していることに
より、1系統の帯状ウエブから切断された各定尺ウエブ
を順次所定小長さ範囲だけ重合させることができ、その
重合させた各定尺ウエブをジグザグ折り装置でジグザグ
状に折畳むことができるので、ウエブ繰出し装置、ウエ
ブ切断装置等がそれぞれ1基づつでよく、この種の折畳
みウエブ製造機において、構成を簡略化できるとともに
製造機全体のコストを安価にできる。
【0017】(3) この折畳みウエブ製造機で製造され
た折畳み積層ウエブは、各折畳みウエブが順次所定小長
さ範囲(定尺ウエブの全長の1/3長さより短い長さ範
囲)だけ重合した状態で折畳まれているので、上下に隣
接する各折畳みウエブの重合部分は適度の摩擦力を有し
ている。従って、この折畳み積層ウエブを紙箱に入れて
使用する場合において、最上部の折畳みウエブを1枚引
き出したときに次の折畳みウエブがくっついて引き出さ
れることがなく、しかも該次の折畳みウエブの端部が紙
箱の上部取出口から臨出するようになるので使い勝手が
良好となる。
【0018】
【実施例】以下、図5〜図12を参照して本発明の実施
例を説明すると、この実施例の折畳みウエブ製造機は、
図4に示すような折畳み積層ウエブFを製造するための
ものである。尚、本願の実施例で使用されるウエブは、
例えばウエットティッシュとして使用可能なナイロン繊
維入りのもの、あるいはティッシュペーパーのような、
相互に接合状態においてかなりの摩擦力を有するものが
好ましい。又、この実施例については図4を併用して説
明する。
【0019】この実施例の折畳みウエブ製造機は、図5
及び図6に示すように単一の原反ロールAから広幅帯状
ウエブB′を連続して繰出させるウエブ繰出し装置1
と、原反ロールから繰出された広幅帯状ウエブB′をウ
エブ幅方向に製品幅づつ分断するスリッター装置12
と、製品幅に分断された帯状ウエブBを製品長さL(図
7参照)づつ切断するウエブ切断装置2と、製品長さに
切断された定尺ウエブC,C・・を順次後側に移送する
トランスファー装置3と、トランスファー装置3から移
送されてくる定尺ウエブCの進行速度をウエブ繰出し速
度より遅らせて前後に隣接する2つの定尺ウエブC,C
を所定小長さ範囲W(図4又は図7参照)だけ重合させ
るリタード装置4と、前後2つの定尺ウエブC,Cの重
合部分Gを圧着せしめるプレス装置7と、各定尺ウエブ
C,C・・を順次相互に挟み込んだ状態でジグザグに折
畳むジグザグ折り装置5とを基本構成としている。
【0020】ウエブ繰出し装置1、スリッター装置1
2、ウエブ切断装置2、トランスファー装置3、リター
ド装置4、プレス装置7、及びジグザグ折り装置5は、
同一の元機駆動系によってそれぞれ同期駆動せしめられ
る。又、使用される原反ロールAは1つだけであるの
で、ウエブ繰出し装置1、スリッター装置12、ウエブ
切断装置2、トランスファー装置3、リタード装置4、
プレス装置7等は、それぞれ1基づつでよい。
【0021】原反ロールAに巻回している広幅帯状ウエ
ブB′は、1枚もので且つ製品取り幅の複数倍よりわず
かに広い幅のものが採用されている。尚、他の実施例で
は、予め製品幅の帯状ウエブを巻回した原反ロールを使
用してもよい。
【0022】スリッター装置12は、広幅帯状ウエブを
製品幅づつ分割するものである。尚、他の実施例では、
広幅帯状ウエブのままジグザグに折畳んでおき、その長
尺の折畳み積層ウエブを後で製品寸法づつ分断するよう
にしてもよい。その場合は、本機にスリッター装置12
は省略する。
【0023】ウエブ切断装置2は、図6に示すように、
外周面に角度90°間隔をもって4つのアンビルナイフ
22,22・・を設けたアンビルロール21と、外周面
に角度120°間隔をもって3つの切断ナイフ24を備
えたナイフロール23とで構成されている。そして、こ
のウエブ切断装置2は、アンビルロール21が1/4回
転し且つナイフロール23が1/3回転するごとに両ナ
イフ22,24が1回出合って帯状ウエブBを製品長さ
L(図7参照)の定尺ウエブCづつ切断するようになっ
ている。尚、この実施例では、アンビルロール21は直
径が約248mmのものを使用しており、従って切断される
定尺ウエブCの長さLは、約195mm(直径248mm×円周率
÷4)となる。尚、この定尺ウエブCの長さLは、アン
ビルロール21の直径、あるいはアンビルナイフ22の
使用数などを変更することによって適宜に変更可能なこ
とは勿論である。
【0024】又、アンビルロール21には、切断した定
尺ウエブCを該アンビルロール21の外周面に吸着させ
た状態で移送させるためのバキューム装置25が設けら
れている。このバキューム装置25は、アンビルロール
21の外周面における、各アンビルナイフ22,22・
・の前後近傍位置と各アンビルナイフ22,22間の中
間部にそれぞれ開口するバキューム吸引穴26(アンビ
ルロール21の軸方向に所定間隔をもって多数個づつ設
けられている)を有し、又該バキューム装置25は符号
27で示す点線図示範囲(角度約180°の範囲)での
みバキューム機能が行われるようになっている。従っ
て、切断位置において切断された各定尺ウエブはそれぞ
れバキューム吸引穴26からの空気吸引作用によってア
ンビルロール外周面に吸着されたまま後送され、該切断
位置から角度約180°だけ回転した位置でバキューム
作用が解除されてウエブが解放される。尚、この種のバ
キューム機構は、ウエブを移送する手段として従来から
一般に採用されている。
【0025】トランスファー装置3は、図6及び図8に
示すように、アンビルロール21の外周面に対して微少
間隔をもって近接設置されたトランスファーロール31
を有している。トランスファーロール31は、アンビル
ロール21と同径に形成されている。又該トランスファ
ーロール31の外周面には、適宜小角度間隔をもって多
数のバキューム吸引穴36,36・・が開口されてい
る。尚、この各バキューム吸引穴36もロール軸方向に
所定間隔をもって多数個づつ設けられている。この各バ
キューム吸引穴36は、符号37で示す点線図示範囲
(角度約90°の範囲)でのみ吸引作用が行われるよう
になっている。又、このトランスファーロール31側の
バキューム範囲は、ウエブ切断装置2側で切断された定
尺ウエブCに対する吸引作用がなくなるポイントに対応
する位置で吸引作用を開始し、次に説明するリタード装
置4のベットロール41に対応するポイントで吸引作用
が終了するように設定されている。尚、トランスファー
ロール31の外周面においては、図8に示すように先行
側定尺ウエブCの後行側端部Cbと後行側定尺ウエブC
の先行側端部Caとが突き合わせ状態で移送される。
【0026】尚、他の実施例では、トランスファー装置
(トランスファーロール31)を省略することもでき、
その場合には、次に説明するリタード装置4のベットロ
ール41を直接アンビルロール21に近接して設置する
とよい。
【0027】リタード装置4は、トランスファーロール
31外周面に沿って突き合わせ状態で移送される前後2
つの定尺ウエブC,Cを所定小長さ範囲Wだけ相互に重
合させるためのもので、この実施例では、トランスファ
ーロール31と同径のベットロール41(図9に示す直
径M)と、該ベットロール41よりわずかに小径のリタ
ードロール42(図9に示す直径N)とを有している。
そして、このベットロール41とリタードロール42と
は、相互に等角速度で回転するように設定されている。
従って、リタードロール42の外周面の周速度は、ベッ
トロール41の外周面の周速度よりわずかに遅くなる。
【0028】この実施例では、ベットロール41の直径
Mが約248mmであるのに対して、リタードロール42の
直径Nを約238mmとしており、ベットロール41とリタ
ードロール42とがそれぞれ1回転したときに、リター
ドロール42外周面の移動距離がベットロール41外周
面の移動距離より約31〜32mmだけ少なくなるようにして
いる。又、この実施例では、ベットロール41の外周面
の長さは定尺ウエブCの4枚分の長さ(L×4)と等し
くなっており、従って定尺ウエブがリタードロール42
側に完全に移乗したときには前後2つの定尺ウエブC,
Cがウエブ進行方向に約8mm(重合長さW)だけ重合す
るようになっている。尚、ベットロール41の直径に対
するリタードロール42の直径の割合は、リタードロー
ル42側に移乗された前後2つの定尺ウエブC,Cの重
合長さWを決定するものであり、所望の重合長さWに応
じて各ロール41,42の直径の割合を適宜変更できる
ことは勿論である。
【0029】尚、この実施例では、リタード装置4とし
て、リタードロール42の直径をベットロール41の直
径より小径としたものを使用することにより、両ロール
41,42の外周面の周速度を異ならしめているが、他
の実施例のリタード装置として、リタードロール42と
ベットロール41とを同径とする変わりにリタードロー
ル42の回転速度をベットロール41の回転速度より遅
くすることにより、両ロールの外周面の周速度を異なら
しめるようにしたものを使用してもよい。
【0030】ベットロール41の外周面には、定尺ウエ
ブCをトランスファーロール31側からベットロール4
1側に移乗せしめるためのバキューム吸引穴44,45
が適宜角度間隔をもって多数形成されており、又、リタ
ードロール42の外周面にも、同様のバキューム吸引穴
46,47が形成されている。これらのバキューム吸引
穴44,45,46,47は、それぞれ符号44a,4
5a,46a,47aで示す点線図示範囲においてのみ
吸引作用が行われるようになっている。従って、ウエブ
切断装置2で切断された各定尺ウエブCは、図8、図
9、図11に示すように、順次アンビルロール21、ト
ランスファーロール31、ベットロール41、リタード
ロール42の各外周面に移乗しながらジグザグ折り装置
5の折りロール51側に移送されるようになっている。
【0031】リタードロール42の外周面には、角度9
0°間隔をもって4箇所にそれぞれタッカー43,43
・・が設けられている。このタッカー43は、後述する
ように折りロール51のバイス52にウエブの一部を押
し込むためのものである。
【0032】又、このリタードロール42の外周面に
は、同じく角度90°間隔をもって4箇所にそれぞれプ
レス受48,48・・が設けられている。この各プレス
受48,48・・は、リタードロール42外周面上に送
られてくる前後各定尺ウエブC,Cの重合部分Gが対応
する位置に位置決めされている。そしてこのプレス受4
8は、後述するプレスロール71の押圧突起72と合致
して、両者間において前後両ウエブの重合部分Gを圧着
させるように作用する。
【0033】プレス装置7は、リタードロール42の外
周面に近接して設置されたプレスロール71を有してい
る。このプレスロール71の外周面には、角度90°間
隔をもって4箇所に押圧突起72,72・・が設けられ
ている。そして、このプレスロール71は、リタードロ
ール42と等角速度で回転せしめられ、且つ図10に示
すようにプレスロール71側の押圧突起72とリタード
ロール42側のプレス受48とが合致したときに、両者
間でウエブ重合部分Gを圧着せしめるように作用する。
尚、押圧突起72とプレス受48とで圧着せしめられた
ウエブ重合部分Gは、そのままリタードロール42の外
周面に沿って折りロール51側に移送される。
【0034】ジグザグ折り装置5は、左右一対の折りロ
ール51,51を有している。この各折りロール51,
51の一方(右側)が前記リタードロール42に近接す
るようにして設置されている。この各折りロール51,
51とリタードロール42とは相互に同径で且つ等速度
回転する。
【0035】各折りロール51,51の外周面には、そ
れぞれ角度90°間隔をもって4箇所にバイス52,5
2・・と、各バイス52,52間の中点位置の4箇所に
それぞれタッカー53,53・・が設けられている。即
ち、バイス52とタッカー53とは、折りロール外周面
に角度45°間隔をもって順次交互に設けられている。
【0036】一方(図示状態で右側)の折りロール51
は、リタードロール42側のタッカー43が該折りロー
ル51側のバイス52に同期して対応するようにして位
置決めし、他方(図示状態で左側)の折りロール51
は、当該折りロール51(左側)のバイス52(又はタ
ッカー53)が相手側の折りロール51(右側)のタッ
カー53(又はバイス52)に同期して対応するように
位置決めされている。
【0037】そして、図11に示すように一方の折りロ
ール51のタッカー53と他方の折りロール51のバイ
ス52とが出合ったときに、両ロール51,51間に介
在しているウエブの一部をタッカー53でバイス52側
に押し込んで該バイス52でウエブを掴持させ、該ウエ
ブを掴持したままで折りロール51が例えば角度45°
程度だけ回動したときにパッカーフインガー59でウエ
ブ掴持部分を折りロール外周面から外すように作動し、
このような動作を各側の折りロール51,51で交互に
行わせることにより、順次各定尺ウエブC,C・・をZ
状でしかも重合部分Gがそれぞれ相手側の定尺ウエブの
折畳み部に包み込まれる状態でジグザグに折畳むことが
できるようになっている。
【0038】又、リタードロール42に近接する側の折
りロール51には、その外周面に適宜角度間隔をもって
複数箇所にそれぞれバキューム吸引穴54が形成されて
いる。このバキューム吸引穴54は、当該折りロール5
1の外周面に移乗した定尺ウエブCを安定よく両折りロ
ール51,51間の折り部に案内するためのものであ
る。尚、このバキューム吸引穴54は、符号55で示す
点線図示範囲で吸引作用が行われる。
【0039】この実施例の折畳みウエブ製造機では、次
のように作動する。即ち、原反ロールAから各装置部分
に通紙した状態で元機駆動系を駆動させると、原反ロー
ルAから連続して広幅帯状ウエブB′が繰出され、スリ
ッター装置12で製品幅づつ分断された状態で帯状ウエ
ブBがウエブ切断装置2部分に送られる。そして、図8
に示すように帯状ウエブBがウエブ切断装置2で定尺ウ
エブCづつ切断された後、トランスファー装置3を介し
てリタード装置4側に移送される。続いて、各定尺ウエ
ブC,C・・は、図9に示すように順次リタード装置4
によって先行側定尺ウエブの後行側端部Cbと後行側定
尺ウエブの先行側端部Caが所定小長さ範囲W(図7)
だけ重合せしめられ、続いてプレス装置7でウエブ重合
部分Gが圧着せしめられる。そして、リタードロール4
2側のタッカー43と一方の折りロール51のバイス5
2が出合ったときに、該バイス52で定尺ウエブCにお
ける、後行側端部Cbからウエブ進行方向長さの約30
%辺りの位置C1を第1次的に掴持し(図9、図11参
照)、該定尺ウエブCはそのままジグザグ折り装置5の
折り部に移送される。又、該折り部においては、図11
及び図12に示すように他方(左側)の折りロール51
のバイス52が相手側の折りロール51のタッカー53
に出合ったときに該バイス52で定尺ウエブCの先行側
端部Caからウエブ進行方向長さの30%辺りの位置C
2を掴持するようになる。尚、右側の折りロール51の
バイス52と左側の折りロール51のタッカー53とが
出合ったとき(図11及び図12に示す状態)には、該
バイス52で再度ウエブのC1の位置を掴持するように
なる。そして、該折りロール51が例えば角度45°だ
け回動したときに、バイスによるウエブ掴持部がパッカ
ーフインガー59により折りロール外周面から剥離せし
められて折り目がつけられ、このような動作を各側の折
りロール51,51で交互に繰り返すことによって各定
尺ウエブが順次Z状に折畳まれて、図4に示すような折
畳み積層ウエブFが連続して製造される。尚、このと
き、隣接する各定尺ウエブC,Cの重合部分Gの長さW
は、この実施例では、約8mm程度であり、しかも該重合
部分がそれぞれ相手側の定尺ウエブの折畳み部に包み込
まれるようになっている。
【0040】この折畳みウエブ製造機では、上記のよう
に各定尺ウエブをZ状でしかも隣接する2つのウエブが
所定小長さ範囲Wでのみ重合する状態で順次連続して折
畳むことができる。又、1系統の装置で単一の原反ロー
ルから各定尺ウエブを相互にジグザグ状に折畳むことが
できるようにしているので、各装置(例えばウエブ繰出
し装置1、ウエブ切断装置2等)の構成を簡単にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の折畳み積層ウエブの説明図である。
【図2】図1の折畳み積層ウエブ製造用の製造機の一部
概略図である。
【図3】図2の折畳みウエブ製造機の一部拡大図であ
る。
【図4】本発明の実施例で対象としている折畳み積層ウ
エブの説明図である。
【図5】本発明の実施例にかかる折畳みウエブ製造機の
概略側面図である。
【図6】図5の主要部拡大図である。
【図7】図5の折畳みウエブ製造機の作動工程を示す説
明図である。
【図8】図6におけるトランスファー装置部分を中心と
した一部拡大図である。
【図9】図6におけるリタード装置部分を中心とした一
部拡大図である。
【図10】図6におけるプレス装置部分の一部拡大図で
ある。
【図11】図6におけるジグザグ折り装置部分の拡大図
である。
【図12】図11の一部拡大図である。
【符号の説明】
1はウエブ繰出し装置、2はウエブ切断装置、3はトラ
ンスファー装置、4はリタード装置、5はジグザグ折り
装置、7はプレス装置、Aは原反ロール、Bは帯状ウエ
ブ、Cは定尺ウエブ、Caは先行側端部、Cbは後行側
端部、Fは折畳み積層ウエブである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエブ繰出し装置(1)によって原反ロ
    ール(A)から順次帯状ウエブ(B)を繰出させ、該帯
    状ウエブ(B)をウエブ切断装置(2)で順次製品長さ
    (L)づつ切断し、その切断された各定尺ウエブ(C)
    を順次ジグザグ折り装置(5)の折り部まで移送させ
    て、該各定尺ウエブ(C)をジグザグ折り装置(5)に
    よりジグザグに折畳んで折畳み積層ウエブ(F)を製造
    し得るようにした折畳みウエブ製造機であって、 前記ウエブ繰出し装置(1)は1基のみを使用して単一
    の原反ロール(A)から1系統の帯状ウエブ(B)を繰
    出させるようにし、 前記ウエブ切断装置(2)と前記ジグザグ折り装置
    (5)との間に、ウエブ切断装置(2)で切断された定
    尺ウエブ(C)の進行速度をウエブ繰出し速度より遅ら
    せて、前後に隣接する2つの定尺ウエブ(C,C)にお
    ける先行側定尺ウエブの後行側端部(Cb)と後行側定
    尺ウエブの先行側端部(Ca)を定尺ウエブ(C)の全
    長の1/3長さより短い所定小長さ範囲(W)だけ重合
    させることができるようにしたリタード装置(4)を設
    け、 前記ジグザグ折り装置(5)は、各定尺ウエブ(C,C
    ・・)をそれぞれZ状でしかも前後の各定尺ウエブ
    (C,C)の重合部分となる端部がそれぞれ相手側の定
    尺ウエブの折畳み部に包み込まれる状態で折畳むように
    した、 ことを特徴とする折畳みウエブ製造機。
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