JP3188213U - 密閉式血小板濃縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】血液から各成分を分離する効率及び安定性が高く、分離後の各成分の純度及び濃度が高い密閉式血小板濃縮器を提供する。【解決手段】密閉式血小板濃縮器は、主に、下瓶体10、上瓶体20、スクリューキャップ30、スリーブ40、環状瓶蓋50、回転台、制御バルブ70、上蓋80及び帽蓋90から構成される。この密閉式血小板濃縮器により、血液成分を遠心機によって2回の密度勾配遠心分離法による分離作業を行った後、血液成分中の血漿層、多血小板血漿及び血球の3層の異なる成分に簡単に分離し、それぞれ異なる空間内に貯蔵することができるため、各成分が混合する虞がない。【選択図】図2

Description

本考案は、密閉式血小板濃縮器に関し、密度勾配遠心分離法により、全血を血漿層、多血小板血漿(Platelet Rich Plasma:PRP)及び血球の3層の異なる成分に分離濃縮する装置に関する。
人体の血液は、体内の酸素及びエネルギーを運搬する重要な役目を担っており、生命維持のために欠かすことのできない体液の1つである。このことから、医学の臨床治療及び検査の領域中、血液成分に関する応用技術が多く開発されており、血液に含まれる細胞又は物質を正確且つ迅速に取得及び分析し、生理的又は病理的な需要を満たすことが求められている。
血液は、赤血球、白血球、血漿及び血小板の4大成分から構成され、各成分は、所定の機能を有する。例えば、赤血球は、酸素を運搬する。白血球は、感染を防止する。血漿は、栄養物質、ミネラル、水及び蛋白質を含む。血小板は、止血を行う。長年、血小板は、凝血及び止血の機能のみを有すると認識されていたが、最近の医学研究によると、血小板は、体内の代謝の調節を行ったり、組織の修復及び治癒の補助を行ったりする機能を有することが発見された。
多血小板血漿は、血液中の各組成成分の沈降係数が異なることが利用され、密度勾配遠心分離法によって血液中から分離される血小板濃縮物であるが、取得方法は、未だに統一されていない。このため、遠心回数、遠心力、遠心時間及び血小板の違いにより、取得される多血小板血漿の血小板数量、各種成長因子濃度、白血球数量が異なる。また、手術で多血小板血漿を応用する時間の違いにより、生物効果が異なるため、多血小板血漿の生物効果の相違が発生してしまう。医学技術の発展に伴い、安全な多血小板血漿を迅速に生成することができるようになったが、臨床研究、検査、外科手術、美容医学、整形外科手術、毛髪再生、運動傷害治療、火傷治療などの領域において、多血小板血漿を更に広く応用ができれば、人類の健康に大きく貢献することができる。
従来の血液成分を分離する技術としては、密度勾配遠心分離法が最も一般的である。密度勾配遠心分離法は、血液成分の沈降係数が異なる特性が利用され、血液を血漿層、多血小板血漿及び血球の3層に分離するものである。
しかし、現在、多血小板血漿の取得方法は、統一されておらず、取得方法の違いにより、成長因子濃度が大きく異なったり、含まれる成長因子の数量及び成長因子の相互作用メカニズムが明確でなかったりする。このため、多血小板血漿の研究には、先ず、取得効果及び安定性が高く、血小板の破壊が少なく、純度が高い多血小板血漿の取得方式を確立する必要がある。
従来の多血小板血漿の取得方法は、手動又は全自動の2種に分類される。手動の取得工程は、煩雑であるが、必要な設備が簡単であり、操作が容易である。しかし、取得される多血小板血漿の純度及び濃度が高くない上、操作者の習熟度が安定性に大きく影響する。全自動の血小板の取得方法には、特殊な設備が必要であるが、操作が簡単で、自動化の程度も高く、取得される多血小板血漿の純度及び濃度も高い。しかし、全自動の取得方法は、一般に、使用される血量が多かったり(150ml以上)、静脈回路通路を構築する必要がある場合に用いられ、主に、輸血用の血液バンクの血小板の採集に用いられる。即ち、全自動の取得方法は、コストが高く、臨床へ広く応用されることが限定されるため、改善が求められていた。
本考案の考案者は、医療材料産業に長年従事しており、豊富な経験及び技術を有し、従来の血液成分の分離技術及び取得技術の難度を低減し、血液から各成分を分離する効率及び安定性が高く、分離後の各成分の純度及び濃度が高い本考案の密閉式血小板濃縮器を案出した。
特許公表2009−545374号公報
本考案の目的は、血液から各成分を分離する効率及び安定性が高く、分離後の各成分の純度及び濃度が高い密閉式血小板濃縮器を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本考案の密閉式血小板濃縮器は、上瓶体と下瓶体とが嵌合されてなる隔離式容器であり、下瓶体下部にスクリューキャップ及び懸架栓が組み合わされる。先ず、本考案の密閉式血小板濃縮器を遠心機に装着し、1回目の密度勾配遠心分離法による分離作業を行い、血液成分を上方に位置する血漿層及び血小板の混合層と、下方に位置する血球と、に分離する。次に、遠心機から密閉式血小板濃縮器を取り出し、下瓶体下部のスクリューキャップを回転し、懸架栓を移動させて血液成分中の血漿層及び血小板の混合層を上瓶体に上昇させて分離する。次に、上瓶体と下瓶体との間の隔離板を閉め、血球を下瓶体に保留する。次に、遠心機によって2回目の密度勾配遠心分離法による分離作業を行い、遠心機から密閉式血小板濃縮器を取り出し、血液を血漿層と多血小板血漿との2層の異なる成分に分離する。次に、上瓶体上部に嵌設されたスリーブ及びバルブ孔の一方向バルブの構造により、血漿を一方向バルブからスリーブ内部に導入し、多血小板血漿を上瓶体下部に貯留する。これにより、スリーブの独立した管柱及び管口から、血液中の各成分を簡単に独立して取得することができる。本考案の密閉式血小板濃縮器により、多血小板血漿の純度及び濃度を高め、医療行為によって発生する廃棄物を減少させることができる。
本考案の密閉式血小板濃縮器により、血液を遠心機によって2回の密度勾配遠心分離法による分離作業を行った後、血漿層、多血小板血漿及び血球の3層の異なる成分に簡単に分離し、それぞれ異なる空間内に貯蔵することができるため、各成分が混合する虞がない。また、多血小板血漿の純度及び濃度を確保することができる上、血液中の各成分を簡単に取得することができ、臨床研究、検査、外科手術、美容整形、整形外科手術、毛髪再生、運動傷害治療、火傷治療などへの利用性を高めることができる。
本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器を示す分解斜視図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器を示す斜視図である。 本考案で使用する遠心機を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器及びシリンダ針を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の1回目の遠心分離作業を行う状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の1回目の遠心分離作業を行った状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の1回目の遠心分離作業を行った後、スクリューキャップを回転させ、懸架栓を上昇させた状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の上瓶体及び下瓶体を回転させ、隔離板を閉め、2回目の遠心分離作業を行う状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の制御バルブの回転片を回転させた状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器のスリーブを360度回転させ、上瓶体からスリーブを下降させ、血漿層と多血小板血漿との分離作業を行う状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器のスリーブを表示位置まで下方に押圧し、血漿層と多血小板血漿との分離作業を行う状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器の制御バルブの回転片を元の位置まで回転させた状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器からシリンダ針を用いて多血小板血漿を抽出する状態を示す断面図である。 本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器からシリンダ針を用いて血漿層を抽出する状態を示す断面図である。 本考案の第2実施形態による密閉式血小板濃縮器を示す分解斜視図である。 本考案の第2実施形態による密閉式血小板濃縮器を示す斜視図である。
本考案の構造、技術手段及び効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図14に示すように、本考案の第1実施形態による密閉式血小板濃縮器は、主に、下瓶体10、上瓶体20、スクリューキャップ30、スリーブ40、環状瓶蓋50、回転台60、制御バルブ70、上蓋80及び帽蓋90を含む。
下瓶体10は、透明材料からなる容器である。下瓶体10の上端は、密閉状である上、少なくとも1つの対流孔11が設けられる。下瓶体10の上段には、上瓶体20の下端が嵌合接合され、上瓶体20に対して下瓶体10を回転させることにより、対流孔11を導通させるか否かを決定することができる。また、下瓶体10の下部は、開放状である上、空転させることができるスクリューキャップ30が嵌設される。
上瓶体20は、透明材料からなる容器である。上瓶体20の上部は、開放状であり、スリーブ40が嵌設される。また、上瓶体20の上部に環状瓶蓋50が螺着されることにより、上瓶体20とスリーブ40との嵌設関係を固定するか否かを調節することができる。上瓶体20の下部は、開放状であり、下瓶体10の上端が嵌合接合される。また、上瓶体20の下部内には、隔離板21が設置され、隔離板21上には、下瓶体10の上面の対流孔11の形状及び数量に対応する流通孔22が設けられる。隔離板21は、上瓶体20が回転すると共に同期回転するため、隔離板21の流通孔22と下瓶体10の対流孔11とを導通させるか否かを調節し、下瓶体10と上瓶体20とを導通させるか否かを決定することができる。
スクリューキャップ30は、下瓶体10の下部に嵌設される上、下瓶体10に対して空転させることができる。スクリューキャップ30の内部中心には、螺合体31が突設され、螺合体31により、スクリューキャップ30の内部に、ゴム材料からなる懸架栓32を螺着することができる。懸架栓32の寸法は、下瓶体10の内径に符合し、スクリューキャップ30を回転させることにより、懸架栓32の高さを変更し、懸架栓32が上昇する過程において、下瓶体10の内部の血液を上昇させることができる。
スリーブ40は、外周が上瓶体20の内径に密接する。スリーブ40の底部には、封止面が設けられる上、上方に突出する中空の管柱41及びバルブ孔42が設けられる。バルブ孔42内には、一方向バルブ43が嵌設される。スリーブ40の下部の外周面には、回転当接部44が設けられ、上瓶体20の上部に組み合わされる環状瓶蓋50を回転させてロックすることにより、スリーブ40と上瓶体20との嵌設関係を固定することができる。また、スリーブ40の回転当接部44を回転させ、環状瓶蓋50から離脱させると、スリーブ40を下方に押圧して上瓶体20の内部に入れることができる。また、スリーブ40の上部には、回転台60及び制御バルブ70が覆設される。回転台60及び制御バルブ70は、上蓋80によって封止されて位置規制される。
環状瓶蓋50は、上瓶体20の上部に装着される。環状瓶蓋50の内径孔の内縁には、弧導部51が設けられる。環状瓶蓋50を回転させ、スリーブ40の下部の外周面の回転当接部44に係合することにより、スリーブ40と上瓶体20との装着関係を固定することができる。また、スリーブ40の回転当接部44から弧導部51が離脱している際は、スリーブ40を下方に押圧して上瓶体20の内部に入れることができる。
回転台60の寸法は、スリーブ40に略符合する。回転台60は、一方の側部にスリーブ40の管柱41が嵌設される通孔61が設けられ、反対側の他方の側部に孔隙62が設けられる。また、中心位置に軸柱63が設けられ、制御バルブ70が挿入されて軸設されることにより、回転片71を回転させることができる。また、回転台60の一方の側部には、位置規制片64が突設されることにより、上蓋80との装着関係を位置決めすることができる。
制御バルブ70は、回転台60の上部に嵌設される上、上蓋80の内部に挟設される。制御バルブ70の一方の側部には、制御バルブ70を回動するために用いられる回転片71が延設される。制御バルブ70上には、1対の腎臓形孔72,73が設けられる。腎臓形孔72,73の内部には、同形のシリコンバルブ片74が嵌設される。シリコンバルブ片74は、所定部位に貫通孔が設けられる。制御バルブ70が所定位置の際、貫通孔は、回転台60の通孔61又は孔隙62のみに対応する。
上蓋80は、スリーブ40の上部に覆設され、回転台60及び制御バルブ70を封止して位置規制するために用いられる。上蓋80の一方の側部には、所定幅の切欠81が設けられる。切欠81からは、制御バルブ70の回転片71が露出し、回転及び回転幅の限定を行うことができる。上蓋80の上部には、1対の管口82,83が設けられる。管口82,83は、回転台60の通孔61及び孔隙62の位置にそれぞれ対応する。通孔61に対応する管口82は、多血小板血漿孔に画定され、他の管口83は、血漿層孔に画定される。
帽蓋90の下部からは、上蓋80の2つの管口82,83を被覆するのに十分な被覆槽91が突設される。被覆槽91内には、2つの管口82,83を塞ぐことができる栓体92,93が設けられる。これにより、2つの管口82,83を密封することができる。
上述の構造からなる本考案の密閉式血小板濃縮器を用いて血液の遠心分離作業を行う際、下瓶体10のスクリューキャップ30を制御し、内部の懸架栓32を最低レベルに調節する。また、下瓶体10に対して上瓶体20を回転させ、上瓶体20の内部の隔離板21の流通孔22を下瓶体10の対流孔11に対応させ、上瓶体20と下瓶体10とが導通した状態にする。これと共に、スリーブ40上部の制御バルブ70を回転させ、シリコンバルブ片74の中の1つの貫通孔を回転台60の通孔61に対応させ、上蓋80の管口82とスリーブ40の管柱41とを導通状態にする。この際、帽蓋90を取り外し、シリンダ針100を管口82から管柱41に進入させ、血液を上瓶体20に注入する上、下瓶体10内部に導流させ、帽蓋90で蓋をする。次に、密閉式血小板濃縮器を遠心機101に装着し、1回目の遠心分離作業を行い、血液を上層の血漿層、中層の多血小板血漿、下層の血球の3種の成分に分離する。遠心機から取り出した後、下瓶体10下部のスクリューキャップ30を回転させ、懸架栓32を操作して下層の血球を上昇させ、中層の多血小板血漿及び上層の血漿層を上瓶体20に移動させる。次に、下瓶体10に対して上瓶体20を回転させ、隔離板21の流通孔22が下瓶体10の対流孔11に対応しないようにし、上瓶体20と下瓶体10とが導通しない状態にする。次に、制御バルブ70上の回転片71を回転させ、シリコンバルブ片74が管柱41の通孔をブロックする状態にする。次に、密閉式血小板濃縮器を遠心機101に装着して2回目の遠心分離作業を行う。その後、スリーブ40を回転させ、環状瓶蓋50の弧導部51から下部の回転当接部44を開放し、スリーブ40を上瓶体20の内部に下方に押圧する。これにより、血漿層が一方向バルブ43を通過してスリーブ40内部に流入し、多血小板血漿が上瓶体20の下部に貯留され、血球が下瓶体10の内部に貯留される。これにより、血液中の3種の成分を完全に分離濃縮することができ、多血小板血漿を取得したい場合、シリンダ針100を上蓋80に設けられた管口82に進入させ、スリーブ40の管柱41を通過させ、上瓶体20の下部の多血小板血漿を汲み取る。また、血漿層を取得する場合、シリンダ針100を上蓋80の管口83から進入させ、スリーブ40内部の血漿層を直接汲み取る。また、血球を取得する場合、下瓶体10と上瓶体20とを分離させ、下瓶体10の内部の血球を直接取得する。以上の構造により、本考案の密閉式血小板濃縮器の使用効果が達成される。
(第2実施形態)
図15及び図16は、本考案の第2実施形態を示す。図15及び図16に示すように、本考案の第2実施形態は、第1実施形態同様、上瓶体20と下瓶体10とが接合させて構成される容器構造である。本考案の第2実施形態においては、構造上、大きな変更はないが、容量が少ないため、容量規格の縮小に応じ、前述のスクリューキャップ30、スリーブ40、環状瓶蓋50、回転台60、制御バルブ70、上蓋80、帽蓋90、内部の隔離板21及び懸架栓32の規格を縮小する必要がある。また、上瓶体20及び下瓶体10の規格が異なるため、接合部位及び接合方式が若干異なる。第1実施形態においては、上瓶体20の下部が下瓶体10の上部を覆うように嵌合されるが、第2実施形態においては、下瓶体10の上部が上瓶体20の下部を覆うように嵌合される。全体の機能構造、動作原理及び効果は、同様であり、必要に応じて選択される。
以上の説明から分かるように、本考案の密閉式血小板濃縮器は、上述の構造から構成され、血液の1回目の遠心分離作業を行った後、血液を上層の血漿層、中層の多血小板血漿、下層の血球の3種の成分に分離することができる。遠心機から取り出した後、下瓶体10下部のスクリューキャップ30を回転させて懸架栓32を操作し、下層の血球を上昇させ、中層の多血小板血漿及び上層の血漿層を上瓶体20に移動させる。次に、下瓶体10に対して上瓶体20を回転させ、隔離板21の流通孔22を下瓶体10の対流孔11に対応しないようにし、上瓶体20と下瓶体10とが導通しない状態にする。これにより、下瓶体10に血球が貯留され、多血小板血漿及び血漿層が上瓶体20に貯留される。血漿層、多血小板血漿及び血球の1回目の分離を行った後、制御バルブ70上の回転片71を回転させ、シリコンバルブ片74が管柱41の通孔をブロックする状態にする上、帽蓋90で蓋をし、2回目の遠心分離作業を行う。これにより、血漿層と多血小板血漿とを完全に分離することができる。次に、スリーブ40を上瓶体20の内部に下方に押圧し、血漿層を一方向バルブ43を通過させてスリーブ40内部に導入し、多血小板血漿を上瓶体20の下部に貯留し、血球を下瓶体10の内部に貯留する。これにより、血液中の3種の成分を完全に独立分離することができる。本考案の密閉式血小板濃縮器により、血液中の各成分を簡単に取得することができる上、血液成分が混合する問題も発生せず、従来の試験管を用いて血液の遠心分離を行う際に発生する多くの問題及び欠点を解決することができる。
上述したことから分かるように、本考案の密閉式血小板濃縮器を血液の遠心分離作業に運用することにより、血液を血漿層、多血小板血漿及び血球の3種の成分に完全に分離することができ、簡単で便利に各成分を取得することができ、取得される各成分の純度が高い。即ち、従来の試験管を用いて血液の遠心分離を行う際に発生する多くの問題及び欠点を解決することができ、産業上の利用性及び実用価値を有し、突出した優れた考案である。
10 下瓶体
11 対流孔
20 上瓶体
21 隔離板
22 流通孔
30 スクリューキャップ
31 螺合体
32 懸架栓
40 スリーブ
41 管柱
42 バルブ孔
43 一方向バルブ
44 回転当接部
50 環状瓶蓋
51 弧導部
60 回転台
61 通孔
62 孔隙
63 軸柱
64 位置規制片
70 制御バルブ
71 回転片
72 腎臓形孔
73 腎臓形孔
74 シリコンバルブ片
80 上蓋
81 切欠
82 管口
83 管口
90 帽蓋
91 被覆槽
92 栓体
93 栓体
100 シリンダ針
101 遠心機

Claims (4)

  1. 主に、下瓶体、上瓶体、スクリューキャップ、スリーブ、環状瓶蓋、回転台、制御バルブ、上蓋及び帽蓋を備える密閉式血小板濃縮器であって、
    前記下瓶体は、上端が密閉状である上、少なくとも1つの対流孔が設けられ、前記下瓶体の上段には、前記上瓶体の下端が嵌合接合され、前記上瓶体に対して前記下瓶体を回転させることにより、前記対流孔を導通させるか否かが決定され、前記下瓶体の下部は、開放状である上、空転するスクリューキャップが嵌設され、
    前記上瓶体は、上部が開放状であり、前記スリーブが嵌設され、前記上瓶体の上部に前記環状瓶蓋が螺着されることにより、前記上瓶体と前記スリーブとの嵌設関係を固定するか否かが調節され、前記上瓶体の下部は、開放状であり、前記下瓶体の上端が嵌合接合され、前記上瓶体の下部内には、隔離板が設置され、前記隔離板上には、前記下瓶体の上面の前記対流孔の形状及び数量に対応する流通孔が設けられ、前記隔離板は、前記上瓶体が回転すると共に同期回転するため、前記隔離板の流通孔と前記下瓶体の対流孔とを導通させるか否かが調節され、前記下瓶体と前記上瓶体とを導通させるか否かが決定され、
    前記スクリューキャップは、前記下瓶体の下部に嵌設される上、前記下瓶体に対して空転し、前記スクリューキャップの内部中心には、螺合体が突設され、前記螺合体により、前記スクリューキャップの内部に、下瓶体の内径に符合する寸法の懸架栓が螺着され、前記スクリューキャップを回転させることにより、前記懸架栓の高さが変更し、前記懸架栓が上昇する過程において、前記下瓶体の内部の血液が上昇し、
    前記スリーブは、外周が前記上瓶体の内径に密接し、前記スリーブの底部には、封止面が設けられる上、上方に突出する中空の管柱及びバルブ孔が設けられ、前記バルブ孔内には、一方向バルブが嵌設され、前記スリーブの下部の外周面には、回転当接部が設けられ、前記上瓶体の上部に組み合わされる前記環状瓶蓋を回転させてロックすることにより、前記スリーブと前記上瓶体との嵌設関係が固定され、前記スリーブの回転当接部を回転させ、前記環状瓶蓋から離脱させると、前記スリーブを前記上瓶体の内部に下方に押圧して入れることができ、前記スリーブの上部には、回転台及び制御バルブが覆設される上、前記回転台及び前記制御バルブは、前記上蓋によって封止されて位置規制され、
    前記環状瓶蓋は、前記上瓶体の上部に装着され、前記環状瓶蓋の内径孔の内縁には、弧導部が設けられ、前記環状瓶蓋を回転させ、前記スリーブの下部の外周面の前記回転当接部に係合することにより、前記スリーブと前記上瓶体との装着関係が固定され、前記スリーブの回転当接部から前記環状瓶蓋の弧導部が離脱している際は、前記スリーブを下方に押圧して前記上瓶体の内部に入れることができ、
    前記回転台の寸法は、前記スリーブに略符合し、前記回転台は、一方の側部に前記スリーブの管柱が嵌設される通孔が設けられ、反対側の他方の側部に孔隙が設けられ、中心位置に軸柱が設けられ、前記制御バルブが挿入されて軸設されることにより、前記制御バルブを回転させることができ、前記回転台の一方の側部に位置規制片が突設されることにより、前記上蓋との装着関係が位置決めされ、
    前記制御バルブは、前記回転台の上部に嵌設される上、前記上蓋の内部に挟設され、前記制御バルブの一方の側部には、前記制御バルブを回動するために用いられる回転片が延設され、前記制御バルブ上には、1対の腎臓形孔が設けられ、前記腎臓形孔の内部には、同形のシリコンバルブ片が嵌設され、前記シリコンバルブ片は、所定部位に貫通孔が設けられ、前記制御バルブが所定位置の際、前記貫通孔は、前記回転台の通孔又は孔隙のみに対応し、
    前記上蓋は、前記スリーブの上部に覆設され、前記回転台及び前記制御バルブを封止して位置規制するために用いられ、前記上蓋の一方の側部には、所定幅の切欠が設けられ、前記切欠からは、前記制御バルブの回転片が露出し、回転及び回転幅の限定が行なわれ、前記上蓋の上部には、1対の管口が設けられ、前記管口は、前記回転台の通孔及び孔隙の位置にそれぞれ対応し、前記通孔に対応する前記管口は、多血小板血漿孔に画定され、他の前記管口は、血漿層孔に画定され、
    前記帽蓋の下部からは、前記上蓋の2つの管口を被覆するのに十分な被覆槽が突設され、前記被覆槽内には、前記2つの管口を塞ぐ栓体が設けられ、前記2つの管口を密封し、
    上述の構造からなる前記密閉式血小板濃縮器を遠心機で2回の遠心分離作業を行うことにより、血液を血漿層、多血小板血漿及び血球の3種の成分に確実に独立分離することができることを特徴とする密閉式血小板濃縮器。
  2. 前記上瓶体及び前記下瓶体は、透明材料からなることを特徴とする請求項1に記載の密閉式血小板濃縮器。
  3. 前記上瓶体と前記下瓶体とは、前記上瓶体の下部が前記下瓶体の上部を覆うように嵌合接合されることを特徴とする請求項1に記載の密閉式血小板濃縮器。
  4. 前記上瓶体と前記下瓶体とは、前記下瓶体の上部が前記上瓶体の下部を覆うように嵌合接合されることを特徴とする請求項1に記載の密閉式血小板濃縮器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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