JP3188131U - 水力発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自転羽根が無い単純な構造であるにもかかわらず、水の流れによって効率良く回転する羽根車を備えた水力発電装置を提供する。
【解決手段】羽根車110は、水平に配置された円筒と、その円筒の外周に巻き付けられた羽根と、その円筒の一方の端部からその円筒と同軸になるように伸びる上流回転軸113と、その円筒の他方の端部からその円筒と同軸となるように伸びる下流回転軸115とを有する。支柱310は、上流回転軸113を回転自在に保持する。支柱330は下流回転軸115を回転自在に保持する。ケース300は、羽根車110の上に位置し、支柱310の上端と支柱330の上端とが底部に固定されており、発電機200を内部に格納する。羽根車110が回転すると、その回転がスプロケット335とチェーン340とスプロケット355とを介して発電機200の回転子に伝達され、発電機200が発電する。
【選択図】図1
【解決手段】羽根車110は、水平に配置された円筒と、その円筒の外周に巻き付けられた羽根と、その円筒の一方の端部からその円筒と同軸になるように伸びる上流回転軸113と、その円筒の他方の端部からその円筒と同軸となるように伸びる下流回転軸115とを有する。支柱310は、上流回転軸113を回転自在に保持する。支柱330は下流回転軸115を回転自在に保持する。ケース300は、羽根車110の上に位置し、支柱310の上端と支柱330の上端とが底部に固定されており、発電機200を内部に格納する。羽根車110が回転すると、その回転がスプロケット335とチェーン340とスプロケット355とを介して発電機200の回転子に伝達され、発電機200が発電する。
【選択図】図1
Description
本考案は、小型簡易な構造の水力発電装置に関する。
この種の水力発電装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている水力発電装置は、垂直に立設された中心軸を回転の中心として水平に回転する羽根車を備える。羽根車は、上部平板、下部平板、およびそれらの間に中心軸を中心として円形に配置された複数の自転羽根を有する。各自転羽根は、羽根車の水平回転に伴って中心軸の回りを一方の向きに360度公転するとき、水の流れを効率良く受けるように、公転の向きと逆の向きに180度自転する。自転羽根が水の流れを受けて公転するとき、羽根車が回転し、発電機が発電する。
特許文献1に開示されている水力発電装置は、垂直に立設された中心軸を回転の中心として水平に回転する羽根車を備える。羽根車は、上部平板、下部平板、およびそれらの間に中心軸を中心として円形に配置された複数の自転羽根を有する。各自転羽根は、羽根車の水平回転に伴って中心軸の回りを一方の向きに360度公転するとき、水の流れを効率良く受けるように、公転の向きと逆の向きに180度自転する。自転羽根が水の流れを受けて公転するとき、羽根車が回転し、発電機が発電する。
しかし、特許文献1に記載の水力発電装置は、個々の自転羽根を公転の向きと逆の向きに自転させる機構が複雑である。
本考案の目的は、自転羽根が無い単純な構造であるにもかかわらず、水の流れによって効率良く回転する羽根車を備えた水力発電装置を提供することである。
本考案の目的は、自転羽根が無い単純な構造であるにもかかわらず、水の流れによって効率良く回転する羽根車を備えた水力発電装置を提供することである。
上記の目的を達成すべく本考案の水力発電装置は、
水平に配置された円筒と、当該円筒の長手方向に流れる水を受けるとき当該円筒を回転させるように当該円筒の外周に巻き付けられた羽根と、当該円筒の一方の端部から当該円筒と同軸になるように伸びる第1の回転軸と、当該円筒の他方の端部から当該円筒と同軸となるように伸びる第2の回転軸とを有する羽根車と、
前記第1の回転軸を回転自在に保持する第1の軸受を備える第1の支柱と、
前記第2の回転軸を回転自在に保持する第2の軸受を備える第2の支柱と、
前記羽根車の上に位置し、前記第1の支柱の上端と前記第2の支柱の上端とが底部に固定されており、発電機を内部に格納するケースと、
前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の回転を前記ケース内の発電機の回転子に伝達し、発電機を回転させる回転伝達部と、
を備えることを特徴とする。
水平に配置された円筒と、当該円筒の長手方向に流れる水を受けるとき当該円筒を回転させるように当該円筒の外周に巻き付けられた羽根と、当該円筒の一方の端部から当該円筒と同軸になるように伸びる第1の回転軸と、当該円筒の他方の端部から当該円筒と同軸となるように伸びる第2の回転軸とを有する羽根車と、
前記第1の回転軸を回転自在に保持する第1の軸受を備える第1の支柱と、
前記第2の回転軸を回転自在に保持する第2の軸受を備える第2の支柱と、
前記羽根車の上に位置し、前記第1の支柱の上端と前記第2の支柱の上端とが底部に固定されており、発電機を内部に格納するケースと、
前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の回転を前記ケース内の発電機の回転子に伝達し、発電機を回転させる回転伝達部と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、本考案の水力発電装置は、
前記ケースの底部が上面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とを内部に格納し、前記羽根車の円筒の長手方向に水が流れることができるフレームを備えることを特徴とする。
前記ケースの底部が上面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とを内部に格納し、前記羽根車の円筒の長手方向に水が流れることができるフレームを備えることを特徴とする。
好ましくは、本考案の水力発電装置は、
前記ケースが一方の面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とが他方の面の側に位置する平板状の受台を備えることを特徴とする。
前記ケースが一方の面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とが他方の面の側に位置する平板状の受台を備えることを特徴とする。
本考案によれば、自転羽根が無い単純な構造であるにもかかわらず、水の流れによって効率良く回転する羽根車を備えた水力発電装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施形態に係る水力発電装置について詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本考案の第1の実施形態に係る水力発電装置10の構造の一例を示す。図2は、図1のA断面図である。
水力発電装置10は、図3に示すように、発電装置100と架台400とで構成される。発電装置100は、架台400の上に配置される。
発電装置100は、羽根車110と、発電機200と、ケース300とを有する。羽根車110は、ケースの下方で支柱310と支柱330によって回転自在に保持される。発電機200はケース300の中に設置される。
水力発電装置10は、図3に示すように、発電装置100と架台400とで構成される。発電装置100は、架台400の上に配置される。
発電装置100は、羽根車110と、発電機200と、ケース300とを有する。羽根車110は、ケースの下方で支柱310と支柱330によって回転自在に保持される。発電機200はケース300の中に設置される。
図4に示すように、架台400は、直方体状のフレーム410と、脚となる4本のジャッキ420とで構成される。
フレーム410の上面411、底面412、左側面413、および右側面414は、方形状の部材が連結されて構成されており、頑丈な構造を有する。フレーム410の前面と背面は空いている。4つのジャッキ420がフレーム410の4隅に取り付けられている。
フレーム410は、図1と図4中に矢印で示すように、水が前面から背面に向けて流れるように川底500等に設置される。ジャッキ420の接地部422は川底500等に接する。フレーム410は、上部に設けられた手動ハンドル421を操作することにより、水平及び水位に対する高さを調整することができる。接地部422は、鍔(つば)と杭(くい)とを併用したタイプであるが、鍔のみのタイプ、杭のみのタイプであってもよい。
図1と図2に示すように、発電装置100が架台400に取り付けられた状態で、羽根車110はフレーム410の中に配置される。ジャッキ420の高さを調整して、羽根車110を水面501の下、すなわち水中に位置させると、羽根車110は水の流れを受けて回転する。この回転が発電機200に伝えられ、発電機200が発電する。
フレーム410の上面411、底面412、左側面413、および右側面414は、方形状の部材が連結されて構成されており、頑丈な構造を有する。フレーム410の前面と背面は空いている。4つのジャッキ420がフレーム410の4隅に取り付けられている。
フレーム410は、図1と図4中に矢印で示すように、水が前面から背面に向けて流れるように川底500等に設置される。ジャッキ420の接地部422は川底500等に接する。フレーム410は、上部に設けられた手動ハンドル421を操作することにより、水平及び水位に対する高さを調整することができる。接地部422は、鍔(つば)と杭(くい)とを併用したタイプであるが、鍔のみのタイプ、杭のみのタイプであってもよい。
図1と図2に示すように、発電装置100が架台400に取り付けられた状態で、羽根車110はフレーム410の中に配置される。ジャッキ420の高さを調整して、羽根車110を水面501の下、すなわち水中に位置させると、羽根車110は水の流れを受けて回転する。この回転が発電機200に伝えられ、発電機200が発電する。
図5と図6は、羽根車110の構造の一例を示す。図5は、羽根車110の斜視図である。図6(A)は羽根車110の正面図であり、図6(B)は羽根車110の左側面図であり、図6(C)は図6(A)のC−C線断面図である。
羽根車110は、水平に配置される円筒111と、円筒111の外周に巻き付けられた4枚の羽根116と、4枚の羽根116に固定された外筒117とを有する。
円筒111は、一方の端部に円形の上流側板112を有し、他方の端部に円形の下流側板114を有する。上流側板112から円筒111と同軸になるように上流回転軸113が伸びる(すなわち、円筒111と上流回転軸113とは同軸である。)。同様に、下流側板114から円筒111と同軸になるように下流回転軸115が伸びる(すなわち、円筒111と下流回転軸115は同軸である。)。
羽根116の横断面は円弧形状である。羽根116は、円筒111の長手方向に流れる水を受けるとき円筒111を回転させるように円筒111の外周に巻き付けられている。図7(A)は、円筒111の長手方向の長さをL、底面(上流側板112と下流側板114)の直径をDとするとき、長手方向の長さが4Lに拡張された仮想的な円筒150を示す。羽根116と円筒150(すなわち、円筒111)の外周との接触部分Xが直線となり、長手方向に4L進むと円筒150の外周を1周するように、個々の羽根116は円筒111の外周に沿って巻きつけられる。
図7(B)は、長さ4Lと、接触部分Xの長さと、円筒150の底面の円周長との関係を示す。図7(B)の直角三角形の斜辺が接触部分Xに対応する。図7(B)から分かるように、接触部分Xが円筒150の軸方向となす角度(ねじれ角)aは次の数式1で表すことができる。
羽根車110は、水平に配置される円筒111と、円筒111の外周に巻き付けられた4枚の羽根116と、4枚の羽根116に固定された外筒117とを有する。
円筒111は、一方の端部に円形の上流側板112を有し、他方の端部に円形の下流側板114を有する。上流側板112から円筒111と同軸になるように上流回転軸113が伸びる(すなわち、円筒111と上流回転軸113とは同軸である。)。同様に、下流側板114から円筒111と同軸になるように下流回転軸115が伸びる(すなわち、円筒111と下流回転軸115は同軸である。)。
羽根116の横断面は円弧形状である。羽根116は、円筒111の長手方向に流れる水を受けるとき円筒111を回転させるように円筒111の外周に巻き付けられている。図7(A)は、円筒111の長手方向の長さをL、底面(上流側板112と下流側板114)の直径をDとするとき、長手方向の長さが4Lに拡張された仮想的な円筒150を示す。羽根116と円筒150(すなわち、円筒111)の外周との接触部分Xが直線となり、長手方向に4L進むと円筒150の外周を1周するように、個々の羽根116は円筒111の外周に沿って巻きつけられる。
図7(B)は、長さ4Lと、接触部分Xの長さと、円筒150の底面の円周長との関係を示す。図7(B)の直角三角形の斜辺が接触部分Xに対応する。図7(B)から分かるように、接触部分Xが円筒150の軸方向となす角度(ねじれ角)aは次の数式1で表すことができる。
なお、円筒111は、最大の長さがL(0°から90°の位置まで)であり、L以下の任意の長さとすることができる。また、羽根116は、4枚に限らず、2枚以上であればよい。
外筒117は、内部が空洞であり、両側面が開いた円筒である。外筒117の内部に羽根116が配置される。外筒117と円筒111とは略同軸である。外筒117の内面は羽根116に溶接等の手段によって固定されている。外筒117は、羽根116とともに回転する。
羽根車110は、図5の左に示す矢印の向き(円筒111の長手方向)に水が流れると、図5の右に示す矢印の方向に回転する。
外筒117は、内部が空洞であり、両側面が開いた円筒である。外筒117の内部に羽根116が配置される。外筒117と円筒111とは略同軸である。外筒117の内面は羽根116に溶接等の手段によって固定されている。外筒117は、羽根116とともに回転する。
羽根車110は、図5の左に示す矢印の向き(円筒111の長手方向)に水が流れると、図5の右に示す矢印の方向に回転する。
図8は、分離された状態のケース300と支柱310と支柱330と支柱350とを示す。
ケース300は、上面が開放された籠状の直方体であり、内部に発電機200が設置される。ケース300の底部は、フレーム410の上面411を構成する方形状の部材と適宜な位置でボルトとナット等を用いて連結される。フレーム410の内部に羽根車110と支柱310と支柱330とが格納される。
支柱310は、内部が空洞の円筒であり、上端にフランジ311を有する。支柱310の側面下部には円形の穴312と穴313とが空いている。図1に示すように、それらの穴312、313には軸受314が取り付けられる。
支柱330は、内部が空洞の円筒であり、上端にフランジ331を有する。支柱330の側面下部には円形の穴332と穴333とが空いている。図1に示すように、それらの穴332、333には、中間に空隙を有する軸受334が取り付けられる。軸受334の中間の空隙にはスプロケット335が配置される。
支柱350は、内部が空洞の円筒であり、下端にフランジ351を有する。支柱350の側面中央には円形の穴352と穴353とが空いている。図1に示すように、それらの穴352、353には、中間に空隙を有する軸受354が取り付けられる。軸受354の中間の空隙にはスプロケット355が配置される。
支柱310のフランジ311と正方形の固定板336は、ケース300の上流側で底面を挟んでボルトとナット等を用いて固定される。これにより、支柱310はケース300に取り付けられる。
支柱330のフランジ331と支柱350のフランジ351とは、ケース300の下流側で底面を挟んでボルトとナット等を用いて固定される。これにより、支柱330と支柱350はケース300に取り付けられる。
ケース300は、上面が開放された籠状の直方体であり、内部に発電機200が設置される。ケース300の底部は、フレーム410の上面411を構成する方形状の部材と適宜な位置でボルトとナット等を用いて連結される。フレーム410の内部に羽根車110と支柱310と支柱330とが格納される。
支柱310は、内部が空洞の円筒であり、上端にフランジ311を有する。支柱310の側面下部には円形の穴312と穴313とが空いている。図1に示すように、それらの穴312、313には軸受314が取り付けられる。
支柱330は、内部が空洞の円筒であり、上端にフランジ331を有する。支柱330の側面下部には円形の穴332と穴333とが空いている。図1に示すように、それらの穴332、333には、中間に空隙を有する軸受334が取り付けられる。軸受334の中間の空隙にはスプロケット335が配置される。
支柱350は、内部が空洞の円筒であり、下端にフランジ351を有する。支柱350の側面中央には円形の穴352と穴353とが空いている。図1に示すように、それらの穴352、353には、中間に空隙を有する軸受354が取り付けられる。軸受354の中間の空隙にはスプロケット355が配置される。
支柱310のフランジ311と正方形の固定板336は、ケース300の上流側で底面を挟んでボルトとナット等を用いて固定される。これにより、支柱310はケース300に取り付けられる。
支柱330のフランジ331と支柱350のフランジ351とは、ケース300の下流側で底面を挟んでボルトとナット等を用いて固定される。これにより、支柱330と支柱350はケース300に取り付けられる。
羽根車110の上流回転軸113と下流回転軸115は、それぞれ軸受314と軸受334によって回転自在に支持されている。軸受314と軸受334は、水中に位置するため、水の浸入を防止するシールが装着されている。また、軸受354は、回転軸210を回転自在に支持している。図9に示すように、回転軸210の発電機200側の端部には歯車211が固定されている。
スプロケット335は、軸受334の空隙で下流回転軸115に固定されている。また、スプロケット355は軸受354の空隙で回転軸210に固定されている。スプロケット335とスプロケット355にはチェーン340が掛けられている。図8に示すように、ケース300の底面において支柱330のフランジ331と支柱350のフランジ351とが向かい合う部分にはチェーン340が接触しない程度の穴363が開いている。
図9に示すように、ケース300の底面の中央付近に設置された座361に2つの発電機200が取り付けられる。発電機200の回転子201の端部には歯車202が固定されている。歯車202と歯車211とは噛みあっている。
上述したスプロケット335と、チェーン340と、スプロケット355と、回転軸210と、歯車211と、歯車202とは回転伝達部を構成する。回転伝達部は、下流回転軸115の回転をケース300内の発電機200の回転子201に伝達する。このため、羽根車110が回転すると、その回転が2つの発電機200に伝わって発電機200が回転し、発電する。
なお、上記では、下流側の支柱330の下部にスプロケット335が配置される例を示したが、上流側の支柱310に配置された軸受314が中間に空隙を有し、スプロケット335は軸受314の空隙で上流回転軸113に固定される構成とすることもできる。この場合には、支柱350はケース300内で支柱310の真上に位置し、スプロケット335とスプロケット355とが連動して上流回転軸113の回転を発電機200の回転子201に伝達することになる。
また、発電機200が1個である場合には、歯車202と歯車211を使用せず、発電機200の回転子201を回転軸210に直結してもよい。
また、ケース300は、上面に蓋を有していてもよい。
スプロケット335は、軸受334の空隙で下流回転軸115に固定されている。また、スプロケット355は軸受354の空隙で回転軸210に固定されている。スプロケット335とスプロケット355にはチェーン340が掛けられている。図8に示すように、ケース300の底面において支柱330のフランジ331と支柱350のフランジ351とが向かい合う部分にはチェーン340が接触しない程度の穴363が開いている。
図9に示すように、ケース300の底面の中央付近に設置された座361に2つの発電機200が取り付けられる。発電機200の回転子201の端部には歯車202が固定されている。歯車202と歯車211とは噛みあっている。
上述したスプロケット335と、チェーン340と、スプロケット355と、回転軸210と、歯車211と、歯車202とは回転伝達部を構成する。回転伝達部は、下流回転軸115の回転をケース300内の発電機200の回転子201に伝達する。このため、羽根車110が回転すると、その回転が2つの発電機200に伝わって発電機200が回転し、発電する。
なお、上記では、下流側の支柱330の下部にスプロケット335が配置される例を示したが、上流側の支柱310に配置された軸受314が中間に空隙を有し、スプロケット335は軸受314の空隙で上流回転軸113に固定される構成とすることもできる。この場合には、支柱350はケース300内で支柱310の真上に位置し、スプロケット335とスプロケット355とが連動して上流回転軸113の回転を発電機200の回転子201に伝達することになる。
また、発電機200が1個である場合には、歯車202と歯車211を使用せず、発電機200の回転子201を回転軸210に直結してもよい。
また、ケース300は、上面に蓋を有していてもよい。
図10は、本考案の第2の実施形態に係る水力発電装置20の構造の一例を示す。
水力発電装置20は、発電装置100と架台450とで構成される。発電装置100は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。
架台450は、フレーム410と、脚となる4本のモータジャッキ460とで構成される。フレーム410は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。架台450は、第1の実施形態に係る水力発電装置10の架台400と異なり、フレーム410の4隅に減速機モータ461の付いたモータジャッキ460を有する。また、フレーム410の左側面413または右側面414に、水位検知装置470が取り付けられている。水位検知装置470は水位501の上昇または下降を検知する。
ケース300の底にはコントローラ465が設置されている。コントローラ465はバッテリー466と制御盤467とで構成される。2つの発電機200で発電された電力の一部はコントローラ465に供給され、バッテリー466に蓄えられる。水位検知装置470が水位の上昇または下降を検知すると、コントローラ465は、減速機モータ461を制御し、モータジャッキ460を伸ばし、または縮めて、フレーム410とケース300とを上昇または下降させる。
コントローラ465は、ケース300が常に水面より上に位置するように制御する。
水力発電装置20は、発電装置100と架台450とで構成される。発電装置100は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。
架台450は、フレーム410と、脚となる4本のモータジャッキ460とで構成される。フレーム410は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。架台450は、第1の実施形態に係る水力発電装置10の架台400と異なり、フレーム410の4隅に減速機モータ461の付いたモータジャッキ460を有する。また、フレーム410の左側面413または右側面414に、水位検知装置470が取り付けられている。水位検知装置470は水位501の上昇または下降を検知する。
ケース300の底にはコントローラ465が設置されている。コントローラ465はバッテリー466と制御盤467とで構成される。2つの発電機200で発電された電力の一部はコントローラ465に供給され、バッテリー466に蓄えられる。水位検知装置470が水位の上昇または下降を検知すると、コントローラ465は、減速機モータ461を制御し、モータジャッキ460を伸ばし、または縮めて、フレーム410とケース300とを上昇または下降させる。
コントローラ465は、ケース300が常に水面より上に位置するように制御する。
水位検知装置470は、図11に示すように、中空のセンサー取付パイプ471の外周面上にセンサー472とセンサー473とが所定の間隔を空けて配置されている。センサー取付パイプ471の穴の中にはガイド476があり、水面501に応じてガイド476に沿ってフロート477が上下する。フロート477には、要素474と要素475とが取り付けられている。センサー472またはセンサー473は、要素474または要素475と略同じ高さになるとそれらを検知して検知信号を出力し、その検知信号をコントローラ465に送る。例えば、センサー472とセンサー473はリードスイッチで構成し、要素474と要素475は磁石で構成することができる。なお、このような構造の水位検知装置470として、例えば(公序良俗違反につき、不掲載)がある。
図12は、水位検知装置470が水位の上昇を検知する例を示す。図12(A)に示す初期状態では、センサー472とセンサー473はそれぞれ要素474と要素475を検知し、検知信号を出力している。水位が上昇すると、センサー472とセンサー473は両方とも要素474と要素475を検知しなくなる。更に水位が上昇し、図12(B)に示すように、センサー473が要素474を検知して検知信号を出力し、センサー472が何も検知せず、検知信号を出力しない状態になると、コントローラ465はモータジャッキ460が伸びるように減速機モータ461を制御する。このとき、フレーム410とケース300は上昇する。図12(C)に示すように、センサー472とセンサー473が再び要素474と要素475を検知すると、コントローラ465は減速機モータ461を止め、モータジャッキ460を停止させる。
図13は、水位検知装置470が水位の下降を検知する例を示す。図13(A)に示す初期状態では、センサー472とセンサー473はそれぞれ要素474と要素475を検知し、検知信号を出力している。水位が下降すると、センサー472とセンサー473は両方とも要素474と要素475を検知しなくなる。更に水位が下降し、図13(B)に示すように、センサー472が要素475を検知して検知信号を出力し、センサー473が何も検知せず、検知信号を出力しない状態になると、コントローラ465はモータジャッキ460が縮むように減速機モータ461を制御する。このとき、フレーム410とケース300は下降する。図13(C)に示すように、センサー472とセンサー473が再び要素474と要素475を検知すると、コントローラ465は減速機モータ461を止め、モータジャッキ460を停止させる。
図14は、本考案の第3の実施形態に係る水力発電装置30の構造の一例を示す。図15は、川に設置された水力発電装置30を上方から見た図である。
水力発電装置30は、発電装置100と受台490とで構成される。発電装置100は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。水力発電装置30は、架台400の代わりに受台490の上に発電装置100が配置されている点が水力発電装置10と異なる。
水力発電装置30は、給水路、排水路、用水路等の水位の変化が小さい、または限定的な川502での使用に適する。
受台490は、平面状であり、方形状の部材が連結されて構成されている。受台490は、川502を跨いで配置され、川岸の地上面503にアンカー491で固定される。
発電装置100は受台490の上に配置される。ケース300が一方の面の側に位置し、羽根車110と支柱310と支柱330とが他方の面の側に位置する。ケース300の底面と受台490の方形状の部材とは適宜な位置でボルトとナット等を用いて連結される。
水力発電装置30は、発電装置100と受台490とで構成される。発電装置100は第1の実施形態に係る水力発電装置10のものと同一である。水力発電装置30は、架台400の代わりに受台490の上に発電装置100が配置されている点が水力発電装置10と異なる。
水力発電装置30は、給水路、排水路、用水路等の水位の変化が小さい、または限定的な川502での使用に適する。
受台490は、平面状であり、方形状の部材が連結されて構成されている。受台490は、川502を跨いで配置され、川岸の地上面503にアンカー491で固定される。
発電装置100は受台490の上に配置される。ケース300が一方の面の側に位置し、羽根車110と支柱310と支柱330とが他方の面の側に位置する。ケース300の底面と受台490の方形状の部材とは適宜な位置でボルトとナット等を用いて連結される。
以上説明したように、本考案によれば、自転羽根が無い単純な構造であるにもかかわらず、水の流れによって効率良く回転する羽根車を備えた水力発電装置を提供することができる。
また、水位の変化が限定的な小形の河川に発電装置を設置する場合には、簡易な構造の受台に発電装置を乗せ、その受台を川岸の地上面に固定するのみでよく、簡単に設置することができる。
また、水位の変化が限定的な小形の河川に発電装置を設置する場合には、簡易な構造の受台に発電装置を乗せ、その受台を川岸の地上面に固定するのみでよく、簡単に設置することができる。
10、20、30…水力発電装置、100…発電装置、110…羽根車、111…円筒、112…上流側板、113…上流回転軸、114…下流側板、115…下流回転軸、116…羽根、117…外筒、150…仮想的な円筒、200…発電機、201…回転子、202…歯車、210…回転軸、211…歯車、300…ケース、310…支柱、311…フランジ、312、313…穴、314…軸受、330…支柱、331…フランジ、332、333…穴、334…軸受、336…固定板、335…スプロケット、チェーン…340、350…支柱、351…フランジ、352、353…穴、354…軸受、355…スプロケット、361…座、363…穴、400…架台、410…フレーム、420…ジャッキ、421…手動ハンドル、422…接地部、450…架台、460…モータジャッキ、461…減速機モータ、465…コントローラ、466…バッテリー、467…制御盤、470…水位検知装置、471…センサー取付パイプ、472、473…センサー、474、475…要素、476…ガイド、477…フロート、490…受台、491…アンカー、500…川底、501…水面、502…川、503…川岸の地上面
水位検知装置470は、図11に示すように、中空のセンサー取付パイプ471の外周面上にセンサー472とセンサー473とが所定の間隔を空けて配置されている。センサー取付パイプ471の穴の中にはガイド476があり、水面501に応じてガイド476に沿ってフロート477が上下する。フロート477には、要素474と要素475とが取り付けられている。センサー472またはセンサー473は、要素474または要素475と略同じ高さになるとそれらを検知して検知信号を出力し、その検知信号をコントローラ465に送る。例えば、センサー472とセンサー473はリードスイッチで構成し、要素474と要素475は磁石で構成することができる。
Claims (3)
- 水平に配置された円筒と、当該円筒の長手方向に流れる水を受けるとき当該円筒を回転させるように当該円筒の外周に巻き付けられた羽根と、当該円筒の一方の端部から当該円筒と同軸になるように伸びる第1の回転軸と、当該円筒の他方の端部から当該円筒と同軸となるように伸びる第2の回転軸とを有する羽根車と、
前記第1の回転軸を回転自在に保持する第1の軸受を備える第1の支柱と、
前記第2の回転軸を回転自在に保持する第2の軸受を備える第2の支柱と、
前記羽根車の上に位置し、前記第1の支柱の上端と前記第2の支柱の上端とが底部に固定されており、発電機を内部に格納するケースと、
前記第1の回転軸または前記第2の回転軸の回転を前記ケース内の発電機の回転子に伝達し、発電機を回転させる回転伝達部と、
を備えることを特徴とする水力発電装置。 - 前記ケースの底部が上面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とを内部に格納し、前記羽根車の円筒の長手方向に水が流れることができるフレームを備えることを特徴とする請求項1に記載の水力発電装置。
- 前記ケースが一方の面に固定され、前記羽根車と前記第1の支柱と前記第2の支柱とが他方の面の側に位置する平板状の受台を備えることを特徴とする請求項1に記載の水力発電装置。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3188131U true JP3188131U (ja) | 2014-01-09 |
Family
ID=
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016130513A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 總瀛企業股▲ふん▼有限公司 | 陸上水流発電装置 |
WO2019088048A1 (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-09 | 株式会社ベルシオン | 横軸発電装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2016130513A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 總瀛企業股▲ふん▼有限公司 | 陸上水流発電装置 |
WO2019088048A1 (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-09 | 株式会社ベルシオン | 横軸発電装置 |
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