JP3187992B2 - ガスタービン圧縮機のケーシング - Google Patents

ガスタービン圧縮機のケーシング

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JP3187992B2
JP3187992B2 JP32895692A JP32895692A JP3187992B2 JP 3187992 B2 JP3187992 B2 JP 3187992B2 JP 32895692 A JP32895692 A JP 32895692A JP 32895692 A JP32895692 A JP 32895692A JP 3187992 B2 JP3187992 B2 JP 3187992B2
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gas turbine
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compressor
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邦明 青山
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン圧縮機の
ケーシングに関し、より詳細には、ガスタービン停止後
のケーシングの急冷却防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの圧縮機には、一般に、大
量の空気を容易に処理できかつ高効率で高い圧縮比が得
られる軸流形圧縮機が広く用いられている。そして、軸
流形圧縮機のロータには多段の動翼が直接植え込まれて
いる。また、圧縮機の車室は普通上下2つ割れとなって
おり、静翼はケーシングに直接植え込まれたり、或いは
内部ケーシングに植え込まれている。
【0003】図2は、従来のガスタービン圧縮機の一例
を示すロータとケーシングの部分断面図である。図2に
おいて、ガスタービン圧縮機のケーシング1には静翼2
が植え込まれている一方、ロータ3には動翼4が植え込
まれ、かつこれら静翼2と動翼4とは交互に配列されて
多段を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ガスタービン圧縮機にあっては、動翼先端隙間(チップ
クリアランス)、すなわち動翼4の先端とケーシング1
の内面部との間の隙間5が僅小であるため、ガスタービ
ン停止後、すぐに再起動或いはスピン運転にて水洗する
ときに、圧縮機ケーシング1が圧縮機空気6に急冷され
て、前記動翼先端隙間5が小さくなり、動翼4の先端と
ケーシング1の内面部とが接触を起す問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ガスタービン停止後に動
翼の先端とケーシングの内面部とが接触するのを防止す
る構造としたガスタービン圧縮機のケーシングを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ガスタービン圧縮機のケーシングにお
いて、ロータに植え込まれている動翼の外周部に隙間を
置いて対向するケーシング内面部に、ケーシングとの間
に空気層を形成する中空部材を設けると共に、該動翼の
後流に配置される静翼の翼台を、ケーシング内面との間
に前記動翼側の空気層とは独立した空気層を形成する、
前記中空部材とは独立した中空部材としたものである。
【0007】
【作用】上記の手段によれば、ガスタービン圧縮機の動
翼外周部に隙間を置いて対向するケーシング内面部に設
けた中空部材によりケーシングとの間に形成した空気層
が、断熱層の働きをすると共に、静翼の翼台を中空部材
にすることによりケーシングとの間に形成された空気層
も断熱層の働きをし、ガスタービン停止後にケーシング
が圧縮機空気により急冷されて縮小するのを動翼部分及
び静翼部分の両方で防止するので、すなわち、ケーシン
グ全体で急冷・縮小がより有効に防止されるので、動翼
の先端とケーシングの内面部との接触は起きない。
【0008】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るガスタービン
圧縮機のケーシングの一実施例を示す要部の断面図であ
る。
【0009】図1に示すように、本発明によれば、ガス
タービン圧縮機のロータ(図示せず)に植え込まれてい
る動翼11の外周部に隙間(動翼先端隙間)12を置い
て対向するケーシング13の内面部に、ケーシング13
との間に空気層14を形成する中空部材15が設けられ
ている。したがって、空気層14が断熱層の働きをし
て、ガスタービン停止後にケーシング13が圧縮機空気
16により急冷されて縮小するのを防止し、これにより
動翼11の先端とケーシング13の内面部との接触は起
きないので、ガスタービン停止後すぐの再起動も可能と
なる。
【0010】なお、本実施例では中空部材15の形状を
略U字形としているが、決してこれに限られるものでは
なく、空気層(空間部)14を形成する形状であれば、
中空部材15はどのような形状であってもよい。
【0011】また、本実施例によれば、動翼11の後流
に配列される静翼17の翼台18も、ケーシング13と
の間に空気層19を形成する中空部材によって構成さ
れ、これによりガスタービン停止後のケーシングの急冷
・縮小がより有効に防止されるようになっている。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
スタービン圧縮機のケーシングにおいて、ロータに植え
込まれている動翼の外周部に隙間を置いて対向するケー
シング内面部に、ケーシングとの間に空気層を形成する
中空部材を設け、該空気層が断熱層の働きをすると共
に、該動翼の後流に配置された静翼の翼台を中空部材に
することによりケーシングとの間に形成された空気層も
断熱層の働きをして、ガスタービン停止後にケーシング
が圧縮機空気により急冷されて縮小するのを動翼部分及
び静翼部分の両方で防止するので、すなわち、ケーシン
グ全体で急冷・縮小がより有効に防止されるので、動翼
の先端とケーシングの内面部との接触は起きない。した
がって、ガスタービン停止後すぐの再起動も可能とな
り、ガスタービンの信頼性向上に寄与する効果が大きい
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン圧縮機のケーシング
の一実施例を示す要部の断面図である。
【図2】従来のガスタービン圧縮機を示すロータとケー
シングの部分断面図である。
【符号の説明】
11 動翼 12 隙間(動翼先端隙間) 13 ケーシング 14 空気層 15 中空部材 16 圧縮機空気 17 静翼 18 翼台 19 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/08 F01D 11/00 F02C

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン圧縮機のケーシングにおい
    て、ロータに植え込まれている動翼の外周部に隙間を置
    いて対向するケーシング内面部に、ケーシングとの間に
    空気層を形成する中空部材を設けると共に、該動翼の後
    流に配置される静翼の翼台を、ケーシング内面との間に
    前記動翼側の空気層とは独立した空気層を形成する、前
    記中空部材とは独立した中空部材とすることを特徴とす
    るガスタービン圧縮機のケーシング。
JP32895692A 1992-11-16 1992-11-16 ガスタービン圧縮機のケーシング Expired - Fee Related JP3187992B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9945250B2 (en) 2010-02-24 2018-04-17 Mitsubishi Heavy Industries Aero Engines, Ltd. Aircraft gas turbine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9945250B2 (en) 2010-02-24 2018-04-17 Mitsubishi Heavy Industries Aero Engines, Ltd. Aircraft gas turbine

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