JP2004197741A - タスタービンエンジンの可変ベーンアセンブリを密封する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 漏れ経路を発生させない可変ベーンアセンブリを提供する。
【解決手段】 ガスタービンエンジン１０の可変ベーンアセンブリ４４はケーシング５０を含み、前記可変ベーンアセンブリは、プラットフォーム５６及びトラニオン５４を具備し、前記プラットフォームは前記トラニオンから外側へ延出しており、前記プラットフォーム５６はその外周を規定する外壁９６と、前記外壁から前記トラニオンまで延出する半径方向外側の面９０とを具備する可変ベーン５２と；ジャーナルブシュ１２６及び第１の座金１２２を具備し、前記ジャーナルブシュは第１の端部１３４と、第２の端部１３６と、前記第１の端部と前記第２の端部との間に延出するほぼ円筒形の本体１３０とを具備し、前記本体の直径ｄ₂は前記第１の端部と前記第２の端部との間でほぼ一定である。
【選択図】 図３

Description

本発明は一般にガスタービンエンジンに関し、特に、ガスタービンエンジンと共に使用される可変ステータベーンアセンブリに関する。

少なくともいくつかの周知のガスタービンエンジンは、直列流れ配列で、ファンアセンブリと、エンジンに流入する空気の流れを圧縮する高圧圧縮機と、燃料と空気の混合物を燃焼させる燃焼器と、燃焼器から出る空気の流れから回転エネルギーを抽出する複数のロータブレードをそれぞれが含む低圧タービン及び高圧タービンとを有するコアエンジンを含む。少なくともいくつかの周知の高圧圧縮機は周囲方向に互いに離間されたロータブレードを複数列含み、ロータブレードの隣接する列は可変ステータベーン（ＶＳＶ）アセンブリの列により互いに離間されている。特に、複数の可変ステータベーンアセンブリは圧縮機のケーシングに固着されており、各ＶＳＶアセンブリは隣接するロータブレードの間に延出するエーロフォイルを含む。圧縮機を通る空気の流れを制御するために、圧縮機のロータブレードに対するＶＳＶエーロフォイルの向きは可変である。

少なくとも１つの周知の可変ステータベーンアセンブリはトラニオンブシュを含み、トラニオンブシュは、可変ベーンがトラニオンブシュを貫通するように可変ベーンの一部の周囲に部分的に配置されている。アセンブリは、トラニオンブシュが可変ベーンと高圧圧縮機ステータケーシングとの間に位置する状態で、ケーシングにボルト留めされる。しかし、時間が経過するにつれて、そのようなＶＳＶアセンブリはエーロフォイルの外径とブシュの内径との間のようなガス漏れ経路を発生するおそれがある。更に、ブシュの外径と、圧縮機ステータケース開口部の内径との間にも別の漏れ経路が発生する可能性がある。そのような漏れが起こると、高速、高温の空気が原因となる酸化及び浸食によってブシュに障害が発生する。更に、ブシュに障害が起こってしまうと、ステータベーンを通過する漏れが増加し、それが圧縮機の性能の損失につながる。加えて、ブシュの損失はベーンとケーシングを接触させ、それにより摩耗が起こり、エンジンのオーバーホール費用が増加する。

１つの面においては、ケーシングを含むガスタービンエンジンの可変ベーンアセンブリを組み立てる方法が提供される。可変ベーンアセンブリはシールアセンブリと、プラットフォーム及びトラニオンを含み、プラットフォームはトラニオンから半径方向外側へ延出している少なくとも１つの可変ベーンとを含む。方法は、トラニオンとエンジンケーシングとの接触を防止するために、シールアセンブリの、ジャーナルブシュの第１の端部と第２の端部との間でほぼ一定の直径を有するジャーナルブシュがトラニオンに当接するように、ジャーナルブシュを可変ベーンに結合することと、可変ベーンアセンブリとエンジンケーシングとの接触を防止するために、ほぼ平坦であり且つシールアセンブリのジャーナルブシュに接触する第１の座金を可変ベーンのレッジ上に位置決めすることとから成る。方法は、可変ベーンアセンブリのトラニオンがエンジンケーシングを貫通する開口部を貫通するように、可変ベーンアセンブリを開口部内に位置決めすることを更に含む。

本発明の別の面においては、ケーシングを含むガスタービンエンジンの可変ベーンアセンブリが提供される。可変ベーンアセンブリは、プラットフォーム及びトラニオンを含む可変ベーンを含む。プラットフォームはトラニオンから外側へ延出しており、プラットフォームの外周を規定する外壁と、外壁からトラニオンまで延出する半径方向外側の面とを含む。可変ベーンアセンブリは、ジャーナルブシュ及び第１の座金を含むシールアセンブリを更に含む。ジャーナルブシュは第１の端部と、第２の端部と、第１の端部と第２の端部との間に延出するほぼ円筒形の本体とを含み、本体の直径は第１の端部と第２の端部との間でほぼ一定である。ジャーナルブシュはトラニオンと接触しており、トラニオンとエンジンケーシングとの接触を防止するように構成されている。第１の座金はほぼ平坦であり、プラットフォームの外壁からトラニオンに向かって延出し、可変ベーンのプラットフォームの半径方向外側の面とエンジンケーシングとの接触を防止するように構成されている。

更に別の面においては、ガスタービンエンジンの圧縮機が提供される。圧縮機は、ロータ軸及び複数のロータブレード列を含むロータと、ロータブレードを包囲するケーシングとを含む。少なくとも１列の可変ベーンがケーシングに固着され、複数のロータブレード列のうちの隣接する一対の列の間に延出している。各可変ベーンはプラットフォームと、トラニオンとを含む。プラットフォームはその外周を規定する外壁と、外壁からトラニオンまで延出する半径方向外側の面とを含む。シールアセンブリは、少なくとも１つの開口部におけるケーシングを介する空気の漏れを減少させるのを助長するように構成されており、ジャーナルブシュ及び第１の座金を含む。ジャーナルブシュは第１の端部と、第２の端部と、第１の端部と第２の端部との間に延出するほぼ円筒形の本体とを含み、ジャーナルブシュの本体の直径はブシュの第１の端部と第２の端部との間でほぼ一定である。ジャーナルブシュは可変ベーンのレッジと接触しており、レッジとケーシングとの接触を防止するように構成されている。第１の座金はほぼ平坦であり、プラットフォームの外壁からトラニオンに向かって延出している。第１の座金は、可変ベーンのプラットフォームの半径方向外側の面とケーシングとの接触を防止するように構成されている。

図１は、低圧圧縮機１２と、高圧圧縮機１４と、燃焼器１６とを含むガスタービンエンジン１０の概略図である。エンジン１０は高圧タービン１８及び低圧タービン２０を更に含む。圧縮機１２とタービン２０は第１の軸２４により結合され、圧縮機１４とタービン１８は第２の軸２６により結合されている。一実施例では、ガスタービンエンジンはGeneral Electric Company（オハイオ州シンシナティ）から入手可能なＣＦ６である。

動作中、空気は低圧圧縮機１２を通って流れ、圧縮された空気は低圧圧縮機１２から高圧圧縮機１４に供給される。高圧に圧縮された空気は燃焼器１６へ送り出される。燃焼器１６からの空気の流れはガスタービンエンジン１０から出る前にタービン１８及び２０を駆動する。

図２は、圧縮機１４のようなガスタービンエンジン圧縮機の部分拡大概略図である。圧縮機１４は複数の段を含み、各段はロータブレードの列４０と、可変ベーンアセンブリ４４の列とを含む。この実施例では、ロータブレード４０はロータディスク４６により支持され、ロータ軸２６に結合されている。ロータ軸２６は、圧縮機１４の周囲に沿って延出して、可変ベーンアセンブリ４４を支持するケーシング５０により包囲されている。

各々の可変ベーンアセンブリ４４は可変ベーン５２と、ベーンプラットフォーム５６からほぼ垂直に延出するベーンステム又はトラニオン５４とを含む。特に、ベーンプラットフォーム５６は可変ベーン５２とトラニオン５４との間に延出している。各々のトラニオン５４はケーシング５０に規定された対応する開口部５８を貫通している。ケーシング５０は複数の開口部５８を含む。可変ベーンアセンブリ４４は、各々の可変ベーン５２から延出するレバーアーム６０を更に含み、レバーアーム６０は圧縮機１４を通過する空気の流れの制御の増強を助長するために、圧縮機１４を通る流路に対するベーン５２の向きを変更するように可変ベーン５２を選択的に回転させるために利用される。

図３は、可変ベーンアセンブリ４４の拡大横断面図である。各々の可変ベーンアセンブリ４４は、可変ベーン５２及びトラニオン５４を含むローボスベーンアセンブリであり、ケーシング開口部５８を介してケーシング５０に結合されている。各ケーシング開口部５８は、ケーシング５０の外面７０と内面７２との間でケーシング５０を貫通している。特に、各開口部５８は半径方向内側の凹部７４と、半径方向外側の凹部７６と、それらの間にほぼ垂直に延出する内壁７８とを含む。

トラニオン５４には、各々のベーンプラットフォーム５６から外側へ延出する一体の環状レッジ９０が形成されている。この実施例では、レッジ９０はトラニオン５４を通る対称軸９２とほぼ平行であると共に、プラットフォーム５６の外周を規定する外壁９６に対してほぼ垂直である。トラニオン５４は外側側壁１００と、内側側壁１０２と、側壁１００及び１０２の間にほぼ垂直に延出する外縁壁１０４とを更に含む。トラニオン５４内部には可変ベーン開口部１１０が規定されており、トラニオン５４の総重量を減らすのに好都合な構造になっている。別の実施例においては、トラニオン５４は開口部１１０又は内側側壁１０２を含んでいない。

各可変ベーンアセンブリ４４は、ケーシング開口部５８を介する空気の漏れを防止するのを助長するために、各々の可変ベーン５２に配置されたシールアセンブリ１２０を更に含む。各シールアセンブリ１２０は第１の座金１２２と、第２の座金１２４と、ジャーナルブシュ１２６とを含む。ジャーナルブシュ１２６は環状シャーナルブッシュ本体１３０を含み、シャーナルブッシュ本体１３０は、その第１の端部１３４と第２の端部１３６との間でシャーナルブッシュ本体１３０を貫通する開口部１３２を有する。シャーナルブッシュ本体１３０の内面１４０に関して測定された内径d₁及びシャーナルブッシュ本体１３０の外面１４２に関して測定された外径d₂が本体の第１の端部１３４と第２の端部１３６との間でほぼ一定であるように、シャーナルブッシュ本体１３０はほぼ円筒形である。従って、シャーナルブッシュ本体１３０の厚さt₁はシャーナルブッシュ本体１３０に沿ってほぼ一定である。ジャーナルブシュ本体１３０は第１の端部１３４と第２の端部１３６との間で測定された高さh₁を更に有する。

ジャーナルブシュ本体１３０は耐食性材料から製造されている。特に、ジャーナルブシュ本体１３０は、相対的に低い摩耗特性及び摩擦特性を有する材料から製造されている。一実施例では、ジャーナルブシュ本体１３０はVespelなどのポリイミド材料から製造されているが、材料はこれに限定されない。別の実施例においては、ジャーナルブシュ本体１３０は金属材料から製造されている。

第１の座金１２２は外側縁部１５０と、内側縁部１５２と、それらの間に延出するほぼ平坦な座金本体１５４とを含む。座金本体１５４は縁部１５０及び１５２の間で測定された長さ１５６を有し、低い摩擦特性と、すぐれた機械的摩耗特性を示す材料から製造されている。第１の座金１２２は、ジャーナルブシュ本体１３０を製造するときに使用される材料とは異なる複合材料母材から製造されている。一実施例では、座金１２２はテフロン（登録商標）、ガラス及びポリイミド材料を含む複合母材から製造されている。

第２の座金１２４は外側縁部１６０と、内側縁部１６２と、それらの間に延出するほぼ平坦な本体１６４とを含む。この実施例では、座金本体１６４の、縁部１６０及び１６２の間で測定された長さ１６６は、第１の座金の本体の長さ１５６より短い。別の実施例においては、第２の座金１２４と第１の座金１２２は全く同じである。第２の座金１２４は、低い摩擦特性と、すぐれた機械的摩耗特性とを示す材料から製造されている。この実施例では、第２の座金１２４は第１の座金１２２を製造するときに使用されるのと同じ材料から製造されている。

ジャーナルブシュ本体１３０は、ジャーナルブシュの内面１４０が可変ベーンの外側側壁１００に当接するように外側側壁１００から半径方向外側に配置されている。特に、ジャーナルブシュ本体１３０は、可変ベーン５２とケーシング５０との接触を防止するのを助長するために、ケーシングの内壁７８と可変ベーンのレッジ９０との間に延出している。この実施例では、ジャーナルブシュの高さh₁は外側側壁１００の高さh₂より短く、ケーシングの内壁７８の高さh₃よりわずかに長い。あるいは、ジャーナルブシュの高さh₁、外側側壁の高さh₂及びケーシングの内壁の高さh₃は可変選択される。従って、ジャーナルブシュ本体１３０が外側側壁１００に結合されたとき、ジャーナルブシュの第２の端部１３６はベーンプラットフォーム５６に当接し、ジャーナルブシュの第１の端部１３４はケーシングの半径方向外側の凹部７６から距離１７０をおいて離間される。

第１の座金１２２は、ケーシング５０と可変ベーン５２との接触を防止するのを助長するために、可変ベーンのプラットフォーム５６に当接するように配置される。特に、第１の座金１２２は、座金の内側縁部１５２がジャーナルブシュの外面１４２と接触しているように、トラニオン５４に関してジャーナルブシュ本体１３０から半径方向外側に位置決めされる。第１の座金の長さ１５６の関係上、座金の外側縁部１５０はプラットフォームの外壁９６から距離１８０を残すことができるので、可変ベーンアセンブリ４４が完全に組み立てられたときに、第１の座金の縁部１５０はケーシングの半径方向内側の凹部７４と可変ベーンのプラットフォーム５６との間に規定されるシグネチャフットプリントの中にとどまっている。あるいは、外側縁部１５０はケーシングの半径方向内側の凹部７４と可変ベーンのプラットフォーム５６との間に規定されるシグネチャフットプリントから半径方向外側へ延出している。更に別の実施例においては、第１の座金の内側縁部１５２はトラニオンの外側側壁１００に当接して位置決めされ、ジャーナルブシュ本体の第２の端部１３６はベーンプラットフォーム５６に接触するのではなく、第１の座金の本体１５４に当接して位置決めされる。

第２の座金１２４は、ケーシング５０とスぺーサ２００との接触を防止するのを助長するために、ケーシング５０に当接して位置決めされる。特に、座金本体１６４は、第２の座金１２４とジャーナルブシュ本体１３０との間に間隙１８６が規定されるように、ケーシングの半径方向外側の凹部７６と接触している。

スぺーサ２００は第２の座金１２４と接触し、ケーシングの半径方向外側の凹部７６からは第２の座金１２４により離間されている。特に、スぺーサ２００は第１の本体部分２０２と、第１の本体部分２０２から延出する第２の本体部分２０４とを含む。第１の本体部分２０２は、第２の座金の長さ１６６よりわずかに広い幅２０６を有する。従って、スぺーサ２００が可変ベーンアセンブリ４４に結合されたとき、第２の座金の外側縁部１６０がケーシングの半径方向外側の凹部７６とスぺーサの第１の本体部分２０２との間に規定されるシグネチャフットプリントの中に位置するように、スぺーサ２００は外側側壁１００に当接している。あるいは、外側縁部１６０はケーシングの半径方向外側の凹部７６とスぺーサの第１の本体部分２０２との間に規定されるシグネチャフットプリントから半径方向外側へ延出している。スぺーサ２００の形状は様々に選択され、別の実施例においては、第１の本体部分２０２の一部を含んでいない。

スぺーサの第２の本体部分２０４はスぺーサの第１の本体部分２０２から可変ベーンのトラニオン５４に向かって延出している。スぺーサ２００が可変ベーンアセンブリ４４に結合されたとき、第２の本体部分２０４の半径方向内側の面２１０の一部は外縁壁１０４に接触し、内面２１０の残る部分は可変ベーンの開口部１１０の一部を規定する。

可変ベーンアセンブリ４４の組み立て中、まず最初に、ジャーナルブシュ本体１３０は、ジャーナルブシュの内面１４０が外側側壁１００に当接し、且つジャーナルブシュ本体の第２の端部１３６がベーンプラットフォーム５６に当接するように、可変ベーン５２に位置決めされる。ジャーナルブシュの高さh₁の関係上、ブシュ本体の第１の端部１３４は間隙１８６の一部を規定する。次に、第１の座金の内側縁部１５２がジャーナルブシュの外面１４２と接触するように、第１の座金１２２がベーンプラットフォーム５６に結合される。別の実施例においては、第１の座金１２２は、第１の座金の内側縁部１５２がトラニオンの外側側壁１００に当接し且つジャーナルブシュ本体の第２の端部１３６が第１の座金１２２に当接するようにベーンプラットフォーム５６に結合される。

次に、第１の座金１２２が可変ベーンのプラットフォーム５６とケーシングの半径方向内側の凹部７４との間に位置するように、可変ベーン５２が少なくとも部分的にケーシングの開口部５８を介して挿入される。更に、ベーン５２が開口部５８を介して挿入されるとき、ジャーナルブシュ本体１３０はトラニオン５４とケーシングの内壁７８との間にある。この実施例では、その後、第２の座金の内側縁部１６２が可変ベーンの外側側壁１００と接触し、且つ座金本体１６４がケーシングの半径方向外側の凹部７６と接触するように、第２の座金１２４が位置決めされる。第２の座金１２４が可変ベーンアセンブリ４４内部に結合されたとき、第２の座金１２４とジャーナルブシュ本体１３０との間に間隙１８６が規定される。

次に、第２の座金１２４及び外縁壁１０４に当接するようにスぺーサ２００が位置決めされる。次に、可変ベーンアセンブリ４４がファスナ（図示せず）により固着される前に、トラニオン５４上にスぺーサ２００と接触する状態でレバーアーム６０が位置決めされる。

動作中、シールアセンブリ１２０は、可変ベーン５２とケーシング５０とを摩擦の少ない面によって分離しつつ、トラニオン５４とケーシング５０との間の空気の漏れを減少させるのを助ける。係合する構成要素を半径方向にクランプすることで、気流の漏れは容易になる。更に、ジャーナルブシュ本体１３０が座金１２２及び１２４を製造するときに使用される材料より良い摩耗特性を有する材料から製造されているため、ジャーナルブシュ本体１３０はケーシング５０と可変ベーン５２とのベーン回転摩擦を低く維持する一方で、シールアセンブリ１２０の有効寿命を延長することを助長する。加えて、ジャーナルブシュ本体１３０は座金１２２及び１２４とは異なる材料から製造されているので、ジャーナルブシュ本体１３０は他の周知のジャーナルブシュと比較して可変ベーンの外側側壁１００との間でより狭い間隙に維持されている。その結果、エンジンのオーバーホール費用を低減するのに好都合になる。

以上説明した可変ベーンアセンブリは費用効率が高く、信頼性に優れている。ＶＳＶアセンブリは、ＶＳＶを介するガスの漏れを減少させ、それにより、ＶＳＶアセンブリ内部におけるシールアセンブリ摩耗を減少させることを助長するシールアセンブリを含む。シールアセンブリは、ベーン回転摩擦を低く維持するのを助ける摩擦が少ない複合材料から製造された一対の座金を含む。シールアセンブリは、座金と比較して高い浸食特性を有する材料から製造されたジャーナルブシュを更に含む。その結果、シールアセンブリは、費用効率良く、高い信頼性をもってＶＳＶアセンブリの有効寿命を伸ばすのに好都合である。

ＶＳＶアセンブリの実施例を詳細に説明した。システムはここで説明した特定の実施例に限定されず、各アセンブリの構成要素をここで説明した構成要素とは別個に独立して利用しても差し支えない。各シールアセンブリ構成要素は他のシールアセンブリ構成要素と組み合わせて使用されることも可能である。更に、各シールアセンブリ構成要素はＶＳＶアセンブリの他の構成と共に使用されても良い。

本発明を様々な特定の実施例によって説明したが、特許請求の範囲に記載された符号は、理解容易のためであってなんら発明の技術的範囲を実施例に限縮するものではない。

ガスタービンエンジンの概略図。 ガスタービンエンジン圧縮機の一例の部分概略図。 図２に示す可変ベーンアセンブリの一例の拡大横断面図。

符号の説明

１０…ガスタービンエンジン、１４…圧縮機、２６…ロータ軸、４０…ロータブレード、４４…可変ベーンアセンブリ、４６…ロータディスク、５０…エンジンケーシング、５２…可変ベーン、５４…トラニオン、５６…ベーンプラットフォーム、２０…シールアセンブリ、１２２…第１の座金、１２４…第２の座金、１２６…ジャーナルブシュ、１３０…ジャーナルブシュ本体、２００…スぺーサ

Claims (9)

1. ケーシング５０を含むガスタービンエンジン１０の可変ベーンアセンブリ４４において、
   プラットフォーム５６及びトラニオン５４を具備し、前記プラットフォームが前記トラニオンから外側へ延出しており、前記プラットフォームがその外周を規定する外壁９６と、前記外壁から前記トラニオンまで延出する半径方向外側の面９０とを具備する可変ベーン５２と、
   ジャーナルブシュ１２６及び第１の座金１２２を具備し、前記ジャーナルブシュが第１の端部１３４と、第２の端部１３６と、前記第１の端部と前記第２の端部との間に延出するほぼ円筒形の本体１３０とを具備し、前記本体の直径ｄ₂が前記第１の端部と前記第２の端部との間でほぼ一定であり、前記ジャーナルブシュが、前記トラニオンとエンジンケーシングとの接触を防止するために前記可変ベーンのプラットフォーム及び前記第１の座金のうちの少なくとも一方と接触しており、前記第１の座金がほぼ平坦であり、前記プラットフォームの外壁から前記トラニオンに向かって延出し、前記第１の座金が、前記可変ベーンのプラットフォームの半径方向外側の面とエンジンケーシングとの接触を防止するように構成されているシールアセンブリ１２０とを具備する可変ベーンアセンブリ４４。
2. 前記シールアセンブリ１２０は第２の座金１２４を更に具備し、前記第１の座金１２２は前記ジャーナルブシュの第１の端部１３４に隣接し、前記第２の座金は前記ジャーナルブシュの第２の端部１３６に隣接している請求項１記載の可変ベーンアセンブリ４４。
3. 前記シールアセンブリのジャーナルブシュ１２６は第１の材料から製造され、前記第１の座金１２２及び前記第２の座金１２４のうちの少なくとも一方は前記ジャーナルブシュの第１の材料とは異なる第２の材料から製造されている請求項２記載の可変ベーンアセンブリ４４。
4. 第１の部分２０２及び第２の部分２０４を具備するスぺーサ２００を更に具備し、前記第１の部分は前記トラニオン５４の一部と接触しており、前記第１の座金は前記スぺーサとエンジンケーシング５０との間にある請求項２記載の可変ベーンアセンブリ４４。
5. 前記ジャーナルブシュ１２６は、前記第１の座金１２２及び前記第２の座金１２４のうちの少なくとも一方の厚さより厚い厚さｔ₁を有する請求項２記載の可変ベーンアセンブリ４４。
6. 前記シールアセンブリの第１の座金１２２は、前記ジャーナルブシュ１２６が前記第１の座金と前記トラニオン５４との間にあるように前記ジャーナルブシュと接触している請求項２記載の可変ベーンアセンブリ４４。
7. 前記第２の座金２４は前記トラニオン５４と接触し、前記ジャーナルブシュ１２６及び前記第２の座金は距離１７０により離間されている請求項２記載の可変ベーンアセンブリ４４。
8. ガスタービンエンジン１０の圧縮機１４において、
   ロータ軸２４及び複数のロータブレード列４０を具備するロータ４６と、
   前記ロータブレードを包囲するケーシング５０と、
   前記ケーシングに固着され、前記複数のロータブレード列のうちの隣接する一対のロータブレード列の間に延出する少なくとも１列の可変ベーン５２であって、プラットフォーム５６及びトラニオン５４を具備し、前記プラットフォームが前記トラニオンから外側へ延出しており、前記プラットフォームがその外周を規定する外壁９６と、前記外壁から前記トラニオンまで延出する半径方向外側の面９０とを具備する可変ベーン５２と、
   少なくとも１つの開口部５８における前記ケーシングを介する空気の漏れを減少させることを助長するように構成されているシールアセンブリ１２０であって、ジャーナルブシュ１２６及び第１の座金１２２を具備し、前記ジャーナルブシュが第１の端部１３４と、第２の端部１３６と、前記第１の端部と前記第２の端部との間に延出するほぼ円筒形の本体１３０とを具備し、前記本体の直径ｄ₂が前記ジャーナルブシュの第１の端部と前記第２の端部との間でほぼ一定であり、前記ジャーナルブシュが、前記トラニオンと接触し、前記トラニオンとエンジンケーシングとの接触を防止するように構成され、前記第１の座金がほぼ平坦であり、前記プラットフォームの外壁から前記トラニオンの対称軸９２に向かって延出し、前記第１の座金が、前記可変ベーンのプラットフォームの半径方向外側の面とエンジンケーシングとの接触を防止するように構成されているシールアセンブリ１２０とを具備する圧縮機１４。
9. 前記シールアセンブリ１２０は、前記ジャーナルブシュの第２の端部１３６に隣接する第２の座金１２４を更に具備し、前記第１の座金１２２は前記ジャーナルブシュの第１の端部１３４に隣接している請求項８記載の圧縮機１４。

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