JP3294038B2 - 圧縮機の造隙コーティング - Google Patents
圧縮機の造隙コーティングInfo
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- JP3294038B2 JP3294038B2 JP2271095A JP2271095A JP3294038B2 JP 3294038 B2 JP3294038 B2 JP 3294038B2 JP 2271095 A JP2271095 A JP 2271095A JP 2271095 A JP2271095 A JP 2271095A JP 3294038 B2 JP3294038 B2 JP 3294038B2
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- JP
- Japan
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- impeller blade
- casing shroud
- compressor
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンエンジン
等に適用される圧縮機の造隙コーティングに関する。
等に適用される圧縮機の造隙コーティングに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の遠心圧縮機は、図３に示すように
オープンタイプインペラ１、ケーシングシュラウド２及
びディフューザ４から構成され、インペラブレード１Ａ
先端部とそれに相対するケーシングシュラウド２内面部
の間に運転中双方の接触しないように隙間１Ｂ’が設け
られていた。
オープンタイプインペラ１、ケーシングシュラウド２及
びディフューザ４から構成され、インペラブレード１Ａ
先端部とそれに相対するケーシングシュラウド２内面部
の間に運転中双方の接触しないように隙間１Ｂ’が設け
られていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般に、オープンタイ
プインペラを有する遠心圧縮機では、図３におけるイン
ペラブレード１Ａ先端部の隙間１Ｂ’を小さくするほど
隙間部からの気体のリークＢが少なくなり、空力性能は
向上するが、反面、インペラブレード１Ａ先端部が運転
中に接触し、インペラブレード１Ａ及びケーシングシュ
ラウド２の双方が損傷する可能性がある。
プインペラを有する遠心圧縮機では、図３におけるイン
ペラブレード１Ａ先端部の隙間１Ｂ’を小さくするほど
隙間部からの気体のリークＢが少なくなり、空力性能は
向上するが、反面、インペラブレード１Ａ先端部が運転
中に接触し、インペラブレード１Ａ及びケーシングシュ
ラウド２の双方が損傷する可能性がある。
【０００４】従来の遠心圧縮機においては、この損傷を
避けるべく、インペラブレード１Ａ先端部の隙間１Ｂ’
を大きく設定しているため、空力性能を向上させること
ができないという課題があった。本発明は上記の課題を
解決しようとするもである。
避けるべく、インペラブレード１Ａ先端部の隙間１Ｂ’
を大きく設定しているため、空力性能を向上させること
ができないという課題があった。本発明は上記の課題を
解決しようとするもである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機の造隙コ
ーティングは、インペラブレードを有するオープンタイ
プインペラと、ケーシングシュラウドを備えた圧縮機に
おいて、ケーシングシュラウドに対向するインペラブレ
ードの先端に設けられ耐摩耗性を有する溶射材からなる
第１の溶射部、および同第１の溶射部に対向する上記ケ
ーシングシュラウドの内面に設けられ被削性を有する溶
射材からなる第２の溶射部により形成されたことを特徴
としている。
ーティングは、インペラブレードを有するオープンタイ
プインペラと、ケーシングシュラウドを備えた圧縮機に
おいて、ケーシングシュラウドに対向するインペラブレ
ードの先端に設けられ耐摩耗性を有する溶射材からなる
第１の溶射部、および同第１の溶射部に対向する上記ケ
ーシングシュラウドの内面に設けられ被削性を有する溶
射材からなる第２の溶射部により形成されたことを特徴
としている。
【０００６】
【作用】上記において、インペラブレードの先端とこれ
に対向するケーシングシュラウドの内面には、それぞれ
第１と第２の溶射部が設けられているため、その間隙は
従来の装置の場合と比べて狭くなったため、圧縮機の空
力性能の向上が可能となる。
に対向するケーシングシュラウドの内面には、それぞれ
第１と第２の溶射部が設けられているため、その間隙は
従来の装置の場合と比べて狭くなったため、圧縮機の空
力性能の向上が可能となる。
【０００７】また、第１の溶射部は耐摩耗性を有する溶
射材がインペラブレードの先端に溶射されて形成され、
第２の溶射部は被削性を有する溶射材がケーシングシュ
ラウドの内面に溶射されて形成されているため、インペ
ラブレードの先端がケーシングシュラウドに接触した場
合は、第１の溶射部が第２の溶射部を削り取るだけで、
それぞれの母材に損傷を与えることがない。
射材がインペラブレードの先端に溶射されて形成され、
第２の溶射部は被削性を有する溶射材がケーシングシュ
ラウドの内面に溶射されて形成されているため、インペ
ラブレードの先端がケーシングシュラウドに接触した場
合は、第１の溶射部が第２の溶射部を削り取るだけで、
それぞれの母材に損傷を与えることがない。
【０００８】
【実施例】本発明の一実施例に係るガスタービンエンジ
ンの遠心圧縮機について、図１により説明する。
ンの遠心圧縮機について、図１により説明する。
【０００９】図１に示す本実施例は、インペラブレード
１Ａが設けられたオープンタイプインペラ１と、ケーシ
ングシュラウド２と、ディフューザ４を備えた遠心圧縮
機において、インペラブレード１Ａの先端にＣｒ−Ｍｏ
−Ｓｉ−Ｃ−Ｃｕ−Ｆｅの溶射により形成された溶射部
３Ａと、ケーシングシュラウド２の内面にＮｉ−Ａｌの
溶射により形成された溶射部３Ｂを備えている。
１Ａが設けられたオープンタイプインペラ１と、ケーシ
ングシュラウド２と、ディフューザ４を備えた遠心圧縮
機において、インペラブレード１Ａの先端にＣｒ−Ｍｏ
−Ｓｉ−Ｃ−Ｃｕ−Ｆｅの溶射により形成された溶射部
３Ａと、ケーシングシュラウド２の内面にＮｉ−Ａｌの
溶射により形成された溶射部３Ｂを備えている。
【００１０】上記において、インペラブレード１Ａの先
端とケーシングシュラウド２の内面にそれぞれ形成され
た溶射部３Ａ，３Ｂは、いずれもダイヤモンド・ジェッ
ト溶射プロセスにより形成されたものであり、それぞれ
に溶射部３Ａ，３Ｂが形成されたことにより、その間隙
１Ｂは従来の装置における間隙１Ｂ’の約２／３〜１／
２となった。
端とケーシングシュラウド２の内面にそれぞれ形成され
た溶射部３Ａ，３Ｂは、いずれもダイヤモンド・ジェッ
ト溶射プロセスにより形成されたものであり、それぞれ
に溶射部３Ａ，３Ｂが形成されたことにより、その間隙
１Ｂは従来の装置における間隙１Ｂ’の約２／３〜１／
２となった。
【００１１】そのため、吸入空気ＡのリークＢは減少
し、空力性能を大幅に向上させることができ、図２に示
すように流量で約１．５％、効率で約１％向上させるこ
とができた。
し、空力性能を大幅に向上させることができ、図２に示
すように流量で約１．５％、効率で約１％向上させるこ
とができた。
【００１２】また、インペラブレード１Ａの溶射部３Ａ
は、Ｃｒ−Ｍｏ−Ｓｉ−Ｃ−Ｃｕ−Ｆｅにより形成され
ているため、耐摩耗性に優れ、また、ケーシングシュラ
ウド２の溶射部３Ｂは、Ｎｉ−Ａｌにより形成されてい
るため、被削性に優れている。
は、Ｃｒ−Ｍｏ−Ｓｉ−Ｃ−Ｃｕ−Ｆｅにより形成され
ているため、耐摩耗性に優れ、また、ケーシングシュラ
ウド２の溶射部３Ｂは、Ｎｉ−Ａｌにより形成されてい
るため、被削性に優れている。
【００１３】そのため、インペラブレード１Ａの先端が
ケーシングシュラウド２の内面に接触した場合には、ケ
ーシングシュラウド２の溶射部３Ｂがインペラブレード
１Ａの溶射部３Ａにより削り取られるだけで、それぞれ
の母材に損傷を与えることがなくなった。
ケーシングシュラウド２の内面に接触した場合には、ケ
ーシングシュラウド２の溶射部３Ｂがインペラブレード
１Ａの溶射部３Ａにより削り取られるだけで、それぞれ
の母材に損傷を与えることがなくなった。
【００１４】なお、本実施例は、ガスタービン用遠心圧
縮機への適用例を示したが、これに限定されるものでは
なく、少なくともオープンタイプインペラを有する圧縮
機を含んで構成される回転機械であれば、何れにも適用
可能である。
縮機への適用例を示したが、これに限定されるものでは
なく、少なくともオープンタイプインペラを有する圧縮
機を含んで構成される回転機械であれば、何れにも適用
可能である。
【００１５】
【発明の効果】本発明の圧縮機の造隙コーティングは、
オープンタイプインペラのインペラブレードの先端に設
けられ耐摩耗性を有する第１の溶射部と、ケーシングシ
ュラウドの内面に設けられ被削性を有する第２の溶射材
とにより形成されたことによって、インペラブレード先
端がケーシングシュラウド内面に接触した場合にも母材
に損傷を与えることがなく、その間隙を縮小させること
ができるため、間隙からの気体のリークを低減すること
ができ、圧縮機の空力性能の大幅向上が可能となる。
オープンタイプインペラのインペラブレードの先端に設
けられ耐摩耗性を有する第１の溶射部と、ケーシングシ
ュラウドの内面に設けられ被削性を有する第２の溶射材
とにより形成されたことによって、インペラブレード先
端がケーシングシュラウド内面に接触した場合にも母材
に損傷を与えることがなく、その間隙を縮小させること
ができるため、間隙からの気体のリークを低減すること
ができ、圧縮機の空力性能の大幅向上が可能となる。
【図１】本発明の一実施例に係る遠心圧縮機の説明図で
ある。
ある。
【図２】上記一実施例に係る遠心圧縮機の空力性能につ
いての従来のものとの比較図である。
いての従来のものとの比較図である。
【図３】従来の圧縮機の説明図である。
１ オープンタイプインペラ １Ａ インペラブレード １Ｂ 間隙 ２ ケーシングシュラウド ３Ａ，３Ｂ 溶射部 ４ ディフューザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04D 29/30 F01D 5/04 F01D 5/20 F01D 11/08 F04D 29/44
Claims (1)
- 【請求項１】 インペラブレードを有するオープンタイ
プインペラと、ケーシングシュラウドを備えた圧縮機に
おいて、ケーシングシュラウドに対向するインペラブレ
ードの先端に設けられ耐摩耗性を有する溶射材からなる
第１の溶射部、および同第１の溶射部に対向する上記ケ
ーシングシュラウドの内面に設けられ被削性を有する溶
射材からなる第２の溶射部により形成されたことを特徴
とする圧縮機の造隙コーティング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271095A JP3294038B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧縮機の造隙コーティング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271095A JP3294038B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧縮機の造隙コーティング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219092A JPH08219092A (ja) | 1996-08-27 |
| JP3294038B2 true JP3294038B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=12090398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2271095A Expired - Fee Related JP3294038B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 圧縮機の造隙コーティング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3294038B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2947016B1 (fr) * | 2009-06-17 | 2013-07-12 | Snecma | Compresseur centrifuge. |
| KR101909708B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2018-10-18 | 한화파워시스템 주식회사 | 유체 회전 기계의 일체형 임펠러 조립체 및 일체형 임펠러 조립체의 제조 방법 |
| KR20210006675A (ko) * | 2019-07-09 | 2021-01-19 | 두산인프라코어 주식회사 | 팬 어셈블리 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP2271095A patent/JP3294038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08219092A (ja) | 1996-08-27 |
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Legal Events
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