JP3187957U - スチームアイロン装置 - Google Patents

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安健 時田
安健 時田
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Abstract

【課題】アイロンがけの作業能率を向上させると共に、耐久性に優れた業務用スチームアイロン装置を提供する。【解決手段】蒸気を発生しうるボイラー部28と、上記ボイラー部との間に設けられたホースを介して供給された蒸気を使用するアイロン部29とを備え、上記ホースは、アイロン部29への蒸気供給用ホース部11とアイロン部からの蒸気戻し用ホース部12とからなるアイロン装置であって、蒸気供給用ホース部11と蒸気戻し用ホース部12とは中間部において単一のホース材14内に収納されている。【選択図】図3

Description

本考案は、アイロン装置に使用されるホースであって、特に業務用のスチームアイロン装置に関するものである。
一般に、アイロン装置は、家庭で使用される家庭用アイロン装置とクリーニング業や縫製業で使用される業務用アイロン装置に区別され、今日では、コードレスアイロン装置や折りたたみ式アイロン装置、スチーム機能や温度調節機能等、多種多機能な電気式アイロン装置が主流となっている。
機能性を備えたアイロン装置が流通する一方で、アイロン装置を使用することに対し、面倒であることや、きれいにかけることが苦手であるという生活者が増加している。そのため、アイロンがけが必要のない衣服を購入する等、一般家庭でアイロン装置が使用される機会は少なく、また、生活者がクリーニング業を利用する機会は多い。
クリーニング業等で使用される業務用アイロン装置は、スチーム機能を備えたスチームアイロン装置が主流であり、アイロン部と蒸気を発生させるボイラー部が別個に設けられ、さらに、アイロン部とボイラー部との間で蒸気を循環させるホースからなる。
業務用スチームアイロン装置は、長時間及び長期間にわたり使用されるため、アイロンがけの作業能率が良く、かつ耐久性に優れた製品の開発が要請されている。
このような観点から、アイロンがけの作業能率を向上させたスチームアイロン装置として以下のような従来技術が存在する。例えば、特許文献1には、アイロン部と別個に設けた水タンクの水をアイロン部へ導く給水管と、アイロン部のヒータ回路に接続された電源電線を可撓性材料からなる被覆体により被覆して一体化させることで、給水管と電源電線の絡まりを防止すると共に、アイロン部の任意な動作が制約されることのない操作性に優れたスチームアイロン装置が開示されている。
特許文献2には、アイロン部と水タンクを別個に設け、アイロン部へ通電印加する電線と、水タンクからアイロン部へ送水する給水管は、スパイラル状に形成されると共に、電線と給水管を結合し伸縮自在とすることで、アイロン部の動作に合わせて伸縮自在に動くため、コード捌きの煩わしさがなく、かつ動かしやすくなることで、アイロンがけの作業性が向上するスチームアイロン装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2は、いずれも、給水管と電線の形状を変更することでアイロンがけ作業の能率を向上させることを目的とする点に止まっており、耐久性を持たせるという業務用アイロン装置に必須とされている、長期間使用のために耐久性を向上させることは不可能であった。
特公平3−075195号公報 特開昭59−075095号公報
本考案は、このような従来からの不具合を解決するためのものであり、アイロンがけの作業能率を向上させると共に、耐久性に優れた業務用スチームアイロン装置を提供することにある。
上記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、蒸気を発生しうるボイラー部と、上記ボイラー部との間に設けられたホースを介して供給された蒸気を使用するアイロン部とを備え、上記ホースは、アイロン部への蒸気供給用ホース部とアイロン部からの蒸気戻し用ホース部とからなるアイロン装置であって、蒸気供給用ホース部と蒸気戻し用ホース部とは中間部において単一のホース材内に収納されていることを特徴とする。
請求項2記載の考案にあっては、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部及びボイラー部との接続端部は、夫々別個のホースとしてホース材により分岐して形成され、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部においては、上記蒸気供給用ホース部の方が上記蒸気戻し用ホース部よりも長く形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案にあっては、上記ホース材は折れ防止編み組みされたポリエステル材からなると共に、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部はテフロン(登録商標)製チューブ及びテフロン(登録商標)製チューブを被覆するポリアリレート繊維の被覆材とにより形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の考案にあっては、上記単一のホース材の端部と、上記別個のホースとして形成された接続端部との間は被覆布材により被覆されていることを特徴とする。
請求項1記載の考案にあっては、アイロンへの蒸気供給用ホース部とアイロンからの蒸気戻し用ホース部は、中間部において単一のホース材内に収納されている。
したがって、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部は、常時一定状態に配置されることから、上記ホース同士が捩れることが防止される。その結果、使用者側で上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部を、適宜の固定部材によりまとめることが不要となり、従来に比して、アイロンがけの際の操作性をより向上させることができる。また、上記ホース同士の捩れによる上記ホース部の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、長時間または長期間にわたり能率良くアイロンがけ作業を行うことに適している。
また、上記ホース部を単一のホース材内に収納することで、業務用スチームアイロン装置自体がコンパクトになると共に、未使用時においては、体裁良く保管することができるため、良好な外観を保つことが可能である。
請求項2記載の考案にあっては、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部及びボイラー部との接続端部は、夫々別個のホースとしてホース材により分岐して形成され、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部においては、上記蒸気供給用ホース部の方が上記蒸気戻し用ホース部よりも長く形成されている。
また、一般的に、業務用スチームアイロン装置は、上記アイロン部と上記蒸気供給用ホース部との接続部は、上記アイロン部と上記蒸気戻し用ホース部との接続部の下方に配置されている。
したがって、上記業務用スチームアイロン装置を使用した際には、上記ホース材の接続部においても、上記ホース材の捩れることを防止することができる。その結果、請求項1記載の考案の効果と同様に、上記ホース材の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、長時間または長期間にわたり能率良くアイロンがけ作業を行うことに適している。
請求項3記載の考案にあっては、上記ホース材は折れ防止編み組みされたポリエステル材からなる。
したがって、外装層にポリエステル材が編み組みされることにより、耐屈曲性、耐衝撃性が向上するため、上記ホース材は、しなやかさを有し、かつ折れにくいため耐久性に優れており、長期間使用することに適している。
さらに、空気層が形成されることにより、上記ホース材の表面温度を低下させることができるため、別途に断熱用ホースカバーを要することがない。そのため、断熱用ホースカバーに費やすコストを抑制し、かつ単純構造のスチームアイロン用ホースを製造することが可能となる。
また、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部はテフロン(登録商標)製チューブにより形成されている。
テフロン(登録商標)は、様々な特性を有する樹脂で、既知の物質に中で最も摩擦係数の小さい物質であり、耐候性及び非吸水性を有すると共に、耐熱性にも優れ、−80℃〜260℃の広範囲で使用することができる。
さらに、非粘着性を有し、表面は滑りやすく物が付着しにくく、ほとんどの化学薬品や溶剤に侵されない耐薬品性を有すると共に、安定剤や酸化防止剤等を一切含まない高純度樹脂であり、金属イオンや有機炭素等の溶出がないため、耐久性に優れており、長期間使用することに適している。
また、上記テフロン(登録商標)製チューブは、ポリアリレート繊維により被覆されている。
したがって、耐衝撃性、耐磨耗性及び低吸水性を有しているため、耐久性に優れており、長期間使用することが可能となる。
請求項4記載の考案にあっては、上記単一のホース材の端部と、上記別個のホースとして形成された接続端部との間は被覆布材により被覆されている。
したがって、手で触れることが多く、比較的劣化しやすい上記端部と上記接続端部の間に、防塵及び防水性能を持たせることで、耐久性を持たせることができる。
本考案に係るアイロン装置を構成するホースの一実施形態を示す斜視図である。 本考案に係るアイロン装置を構成する蒸気供給用ホース部と蒸気戻し用ホース部とがホース材より分岐した構造の一実施形態を示す断面斜視図である。 本考案に係るアイロン装置の一実施形態を示す斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1は、本考案に係るアイロン装置(図示せず)を構成するホース10の一実施の形態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るホース10は、全体細長管状に形成されると共に、蒸気供給用ホース部11と、蒸気戻し用ホース部12とを備え、中間部13において単一のホース材14内に収納されている。
蒸気供給用ホース部11のアイロン部(図示せず)との接続端部15及び蒸気戻し用ホース部12のアイロン部との接続端部16は、単一のホース材14から夫々別個のホース部11、12として分岐して形成されると共に、蒸気供給用ホース部11のアイロン部との接続部17は、蒸気戻し用ホース部12のアイロン部との接続部18に対し、長さ寸法が大きくなるように差異hが形成されている。
蒸気供給用ホース部11のボイラー部(図示せず)との接続端部19及び蒸気戻し用ホース部12のボイラー部との接続端部20は、アイロン部との接続端部15、16と同様に、単一のホース材14から夫々別個のホース部11、12として分岐して形成されている。
ホース材14の端部21、21と、接続端部15、16、19、20との間は、被覆布材22により被覆されている。
被覆布材22は、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム等の素材が使用される。エチレンプロピレンゴムは、耐熱性及び耐水性を有するため、耐久性に優れており、かつ二重結合を持たない物質であることから耐オゾン性を有するため、大気中に放置した場合であっても製品表面が劣化することを防止することができる。
また、シリコーンゴムは、エチレンプロピレンゴムと同様に二重結合を持たない物質であることから耐オゾン性を有するため、大気中に放置した場合であっても製品表面が劣化することがなく、耐熱性、耐水性及び耐薬品性を有するため、耐久性に優れている。
本実施の形態にあっては、被覆布材22は、ホース材14の端部21、21から分岐部43、43及び接続端部15、16、19、20に設けられている。
各接続端部15、16、19、20の先端には、六角形状に形成された金属製のナット23、23、23、23が取付けられている。
図2は、本考案に係るアイロン装置(図示せず)を構成する蒸気供給用ホース部11と蒸気戻し用ホース部12とがホース材14より分岐した構造の一実施の形態を示す断面斜視図である。
図2に示すように、ホース材14は、外装層24はポリエステル材により編み組みされている。
編組構造であるため、空気層25が形成されることで、通気性が確保される。したがって、ホース材14の表面温度を低い状態に維持することができると共に、軽量であるため、別途に断熱用ホースカバーを要することがなく、かつアイロンがけの際の操作性に優れている
さらに、ポリエステルは、ナイロンに次ぐ強度及び耐摩耗性を有するため、耐屈曲性、耐衝撃性が向上し、さらには、混紡させることで強度をより向上させることもできる。その結果、耐久性に優れ長期間使用することに適したアイロン装置(図示せず)を提供することができる。
また、ホース材14に収納された蒸気供給用ホース部11及び蒸気戻し用ホース部12は、テフロン(登録商標)製チューブにより形成され、さらに、上記テフロン(登録商標)製チューブは、ポリアリレート繊維26、26により被覆されるようにして構成されている。
本実施の形態にあっては、ポリアリレート繊維26、26は、空気層を形成しない網目構造となるように被覆されている。
図3は、本考案に係るアイロン装置27の一実施の形態を示す斜視図である。
図3に示すように、本考案に係るアイロン装置27は、蒸気を発生しうるボイラー部28と、蒸気を使用するアイロン部29とを備え、ホース14を介して接続されている。
ボイラー部28は、水タンク30と、蒸気を発生させる操作部31と、蒸気供給用ホース部11の接続端部19及び蒸気戻し用ホース部12の接続端部20とが接続される接続部32、33とを備えていると共に、操作部31は、電源部34と蒸気噴出量調節部35とを有している。
尚、ボイラー部28は、蒸気を発生しうる装置であれば、水タンク30の容量、接続部32、33、電源部34及び蒸気噴出量調節部35の配置等は、本実施の形態に限定されない。
アイロン部29は、アイロン本体部36と把持部37と、蒸気供給用ホース部11の接続端部15が接続される接続部38及び蒸気戻し用ホース部12の接続端部16が接続される接続部39とを備えている。
接続部38は、アイロン本体部36の厚さ方向において反対方向に突出して形成される。接続部39は、長さ方向一端部40から全体略L字状に上向きに突出して形成されていると共に、側面部41には、蒸気戻し操作部42が設けられている。
このとき、接続部38の位置Pは、接続部39の位置P1よりもアイロン本体部36の下方に配置される。
したがって、本実施の形態に係るアイロン装置27を使用する際には、長く形成された蒸気供給用ホース部11のアイロン部29との接続端部15を接続部38に接続すると共に、蒸気戻し用ホース部12のアイロン部29との接続部16を接続部39に接続することで、長時間または長期間にわたり使用した際であっても、蒸気供給用ホース部11、蒸気戻し用ホース部12共に捩れることを防止することができる。
その結果、蒸気供給用ホース部11及び蒸気戻し用ホース部12の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、能率良くアイロンがけ作業を行うことができる。
尚、本実施の形態に係るアイロン装置27にあっては、業務用のスチームアイロン装置に使用されるホースの場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、アイロン部と蒸気等の動力を発生させる動力部が別個に設けられ、かつアイロン部と動力部との間を複数本のホースからなる場合や家庭用アイロン装置等にも応用できる。
従って、本考案に係るスチームアイロン装置は、業務用として使用する上で必要不可欠な要素である耐久性を備え、長時間及び長期間にわたり能率よくアイロンがけ作業を行うことができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 スチームアイロン用ホース
11 蒸気供給用ホース部
12 蒸気戻し用ホース部
13 中間部
14 ホース材
15 蒸気供給用ホース部のアイロン部との接続端部
16 蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続端部
17 蒸気供給用ホース部のアイロン部との接続部
18 蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部
19 蒸気供給用ホース部のボイラー部との接続端部
20 蒸気戻し用ホース部のボイラー部との接続端部
21 ホース材の端部
22 被覆布材
23 ナット
24 外装層
25 空気層
26 ポリアリレート繊維
27 アイロン装置
28 ボイラー部
29 アイロン部
30 水タンク
31 操作部
32 接続部
33 接続部
34 電源部
35 蒸気噴出量調節部
36 アイロン本体部
37 把持部
38 接続部
39 接続部
40 長さ方向一端部
41 側面部
42 蒸気戻し操作部
43 分岐部
h 差異
P 接続部の位置
P1 接続部の位置
本考案は、アイロン装置に使用されるホースであって、特に業務用のスチームアイロン装置に関するものである。
一般に、アイロン装置は、家庭で使用される家庭用アイロン装置とクリーニング業や縫製業で使用される業務用アイロン装置に区別され、今日では、コードレスアイロン装置や折りたたみ式アイロン装置、スチーム機能や温度調節機能等、多種多機能な電気式アイロン装置が主流となっている。
機能性を備えたアイロン装置が流通する一方で、アイロン装置を使用することに対し、面倒であることや、きれいにかけることが苦手であるという生活者が増加している。そのため、アイロンがけが必要のない衣服を購入する等、一般家庭でアイロン装置が使用される機会は少なく、また、生活者がクリーニング業を利用する機会は多い。
クリーニング業等で使用される業務用アイロン装置は、スチーム機能を備えたスチームアイロン装置が主流であり、アイロン部と蒸気を発生させるボイラー部が別個に設けられ、さらに、アイロン部とボイラー部との間で蒸気を循環させるホースからなる。
業務用スチームアイロン装置は、長時間及び長期間にわたり使用されるため、アイロンがけの作業能率が良く、かつ耐久性に優れた製品の開発が要請されている。
このような観点から、アイロンがけの作業能率を向上させたスチームアイロン装置として以下のような従来技術が存在する。例えば、特許文献1には、アイロン部と別個に設けた水タンクの水をアイロン部へ導く給水管と、アイロン部のヒータ回路に接続された電源電線を可撓性材料からなる被覆体により被覆して一体化させることで、給水管と電源電線の絡まりを防止すると共に、アイロン部の任意な動作が制約されることのない操作性に優れたスチームアイロン装置が開示されている。
特許文献2には、アイロン部と水タンクを別個に設け、アイロン部へ通電印加する電線と、水タンクからアイロン部へ送水する給水管は、スパイラル状に形成されると共に、電線と給水管を結合し伸縮自在とすることで、アイロン部の動作に合わせて伸縮自在に動くため、コード捌きの煩わしさがなく、かつ動かしやすくなることで、アイロンがけの作業性が向上するスチームアイロン装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2は、いずれも、給水管と電線の形状を変更することでアイロンがけ作業の能率を向上させることを目的とする点に止まっており、耐久性を持たせるという業務用アイロン装置に必須とされている、長期間使用のために耐久性を向上させることは不可能であった。
特公平3−075195号公報 特開昭59−075095号公報
本考案は、このような従来からの不具合を解決するためのものであり、アイロンがけの作業能率を向上させると共に、耐久性に優れた業務用スチームアイロン装置を提供することにある。
上記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、蒸気を発生しうるボイラー部と、上記ボイラー部との間に設けられたホースを介して供給された蒸気を使用するアイロン部とを備え、上記ホースは、アイロン部への蒸気供給用ホース部とアイロン部からの蒸気戻し用ホース部とからなるアイロン装置であって、蒸気供給用ホース部と蒸気戻し用ホース部とは中間部において単一のホース材内に収納されていることを特徴とする。
請求項2記載の考案にあっては、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部及びボイラー部との接続端部は、夫々別個のホースとしてホース材により分岐して形成され、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部においては、上記蒸気供給用ホース部の方が上記蒸気戻し用ホース部よりも長く形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案にあっては、上記ホース材は折れ防止編み組みされたポリエステル材からなると共に、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部はフッ素樹脂製チューブ及びフッ素樹脂製チューブを被覆するポリアリレート繊維の被覆材とにより形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の考案にあっては、上記単一のホース材の端部と、上記別個のホースとして形成された接続端部との間は被覆布材により被覆されていることを特徴とする。
請求項1記載の考案にあっては、アイロンへの蒸気供給用ホース部とアイロンからの蒸気戻し用ホース部は、中間部において単一のホース材内に収納されている。
したがって、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部は、常時一定状態に配置されることから、上記ホース同士が捩れることが防止される。その結果、使用者側で上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部を、適宜の固定部材によりまとめることが不要となり、従来に比して、アイロンがけの際の操作性をより向上させることができる。また、上記ホース同士の捩れによる上記ホース部の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、長時間または長期間にわたり能率良くアイロンがけ作業を行うことに適している。
また、上記ホース部を単一のホース材内に収納することで、業務用スチームアイロン装置自体がコンパクトになると共に、未使用時においては、体裁良く保管することができるため、良好な外観を保つことが可能である。
請求項2記載の考案にあっては、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部及びボイラー部との接続端部は、夫々別個のホースとしてホース材により分岐して形成され、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部においては、上記蒸気供給用ホース部の方が上記蒸気戻し用ホース部よりも長く形成されている。
また、一般的に、業務用スチームアイロン装置は、上記アイロン部と上記蒸気供給用ホース部との接続部は、上記アイロン部と上記蒸気戻し用ホース部との接続部の下方に配置されている。
したがって、上記業務用スチームアイロン装置を使用した際には、上記ホース材の接続部においても、上記ホース材の捩れることを防止することができる。その結果、請求項1記載の考案の効果と同様に、上記ホース材の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、長時間または長期間にわたり能率良くアイロンがけ作業を行うことに適している。
請求項3記載の考案にあっては、上記ホース材は折れ防止編み組みされたポリエステル材からなる。
したがって、外装層にポリエステル材が編み組みされることにより、耐屈曲性、耐衝撃性が向上するため、上記ホース材は、しなやかさを有し、かつ折れにくいため耐久性に優れており、長期間使用することに適している。
さらに、空気層が形成されることにより、上記ホース材の表面温度を低下させることができるため、別途に断熱用ホースカバーを要することがない。そのため、断熱用ホースカバーに費やすコストを抑制し、かつ単純構造のスチームアイロン用ホースを製造することが可能となる。
また、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部はフッ素樹脂製チューブにより形成されている。
フッ素樹脂は、様々な特性を有する樹脂で、既知の物質に中で最も摩擦係数の小さい物質であり、耐候性及び非吸水性を有すると共に、耐熱性にも優れ、−80℃〜260℃の広範囲で使用することができる。
さらに、非粘着性を有し、表面は滑りやすく物が付着しにくく、ほとんどの化学薬品や溶剤に侵されない耐薬品性を有すると共に、安定剤や酸化防止剤等を一切含まない高純度樹脂であり、金属イオンや有機炭素等の溶出がないため、耐久性に優れており、長期間使用することに適している。
また、上記フッ素樹脂製チューブは、ポリアリレート繊維により被覆されている。
したがって、耐衝撃性、耐磨耗性及び低吸水性を有しているため、耐久性に優れており、長期間使用することが可能となる。
請求項4記載の考案にあっては、上記単一のホース材の端部と、上記別個のホースとして形成された接続端部との間は被覆布材により被覆されている。
したがって、手で触れることが多く、比較的劣化しやすい上記端部と上記接続端部の間に、防塵及び防水性能を持たせることで、耐久性を持たせることができる。
本考案に係るアイロン装置を構成するホースの一実施形態を示す斜視図である。 本考案に係るアイロン装置を構成する蒸気供給用ホース部と蒸気戻し用ホース部とがホース材より分岐した構造の一実施形態を示す断面斜視図である。 本考案に係るアイロン装置の一実施形態を示す斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1は、本考案に係るアイロン装置(図示せず)を構成するホース10の一実施の形態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るホース10は、全体細長管状に形成されると共に、蒸気供給用ホース部11と、蒸気戻し用ホース部12とを備え、中間部13において単一のホース材14内に収納されている。
蒸気供給用ホース部11のアイロン部(図示せず)との接続端部15及び蒸気戻し用ホース部12のアイロン部との接続端部16は、単一のホース材14から夫々別個のホース部11、12として分岐して形成されると共に、蒸気供給用ホース部11のアイロン部との接続部17は、蒸気戻し用ホース部12のアイロン部との接続部18に対し、長さ寸法が大きくなるように差異hが形成されている。
蒸気供給用ホース部11のボイラー部(図示せず)との接続端部19及び蒸気戻し用ホース部12のボイラー部との接続端部20は、アイロン部との接続端部15、16と同様に、単一のホース材14から夫々別個のホース部11、12として分岐して形成されている。
ホース材14の端部21、21と、接続端部15、16、19、20との間は、被覆布材22により被覆されている。
被覆布材22は、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム等の素材が使用される。エチレンプロピレンゴムは、耐熱性及び耐水性を有するため、耐久性に優れており、かつ二重結合を持たない物質であることから耐オゾン性を有するため、大気中に放置した場合であっても製品表面が劣化することを防止することができる。
また、シリコーンゴムは、エチレンプロピレンゴムと同様に二重結合を持たない物質であることから耐オゾン性を有するため、大気中に放置した場合であっても製品表面が劣化することがなく、耐熱性、耐水性及び耐薬品性を有するため、耐久性に優れている。
本実施の形態にあっては、被覆布材22は、ホース材14の端部21、21から分岐部43、43及び接続端部15、16、19、20に設けられている。
各接続端部15、16、19、20の先端には、六角形状に形成された金属製のナット23、23、23、23が取付けられている。
図2は、本考案に係るアイロン装置(図示せず)を構成する蒸気供給用ホース部11と蒸気戻し用ホース部12とがホース材14より分岐した構造の一実施の形態を示す断面斜視図である。
図2に示すように、ホース材14は、外装層24はポリエステル材により編み組みされている。
編組構造であるため、空気層25が形成されることで、通気性が確保される。したがって、ホース材14の表面温度を低い状態に維持することができると共に、軽量であるため、別途に断熱用ホースカバーを要することがなく、かつアイロンがけの際の操作性に優れている
さらに、ポリエステルは、ナイロンに次ぐ強度及び耐摩耗性を有するため、耐屈曲性、耐衝撃性が向上し、さらには、混紡させることで強度をより向上させることもできる。その結果、耐久性に優れ長期間使用することに適したアイロン装置(図示せず)を提供することができる。
また、ホース材14に収納された蒸気供給用ホース部11及び蒸気戻し用ホース部12は、フッ素樹脂製チューブにより形成され、さらに、上記フッ素樹脂製チューブは、ポリアリレート繊維26、26により被覆されるようにして構成されている。
本実施の形態にあっては、ポリアリレート繊維26、26は、空気層を形成しない網目構造となるように被覆されている。
図3は、本考案に係るアイロン装置27の一実施の形態を示す斜視図である。
図3に示すように、本考案に係るアイロン装置27は、蒸気を発生しうるボイラー部28と、蒸気を使用するアイロン部29とを備え、ホース14を介して接続されている。
ボイラー部28は、水タンク30と、蒸気を発生させる操作部31と、蒸気供給用ホース部11の接続端部19及び蒸気戻し用ホース部12の接続端部20とが接続される接続部32、33とを備えていると共に、操作部31は、電源部34と蒸気噴出量調節部35とを有している。
尚、ボイラー部28は、蒸気を発生しうる装置であれば、水タンク30の容量、接続部32、33、電源部34及び蒸気噴出量調節部35の配置等は、本実施の形態に限定されない。
アイロン部29は、アイロン本体部36と把持部37と、蒸気供給用ホース部11の接続端部15が接続される接続部38及び蒸気戻し用ホース部12の接続端部16が接続される接続部39とを備えている。
接続部38は、アイロン本体部36の厚さ方向において反対方向に突出して形成される。接続部39は、長さ方向一端部40から全体略L字状に上向きに突出して形成されていると共に、側面部41には、蒸気戻し操作部42が設けられている。
このとき、接続部38の位置Pは、接続部39の位置P1よりもアイロン本体部36の下方に配置される。
したがって、本実施の形態に係るアイロン装置27を使用する際には、長く形成された蒸気供給用ホース部11のアイロン部29との接続端部15を接続部38に接続すると共に、蒸気戻し用ホース部12のアイロン部29との接続部16を接続部39に接続することで、長時間または長期間にわたり使用した際であっても、蒸気供給用ホース部11、蒸気戻し用ホース部12共に捩れることを防止することができる。
その結果、蒸気供給用ホース部11及び蒸気戻し用ホース部12の剛性の劣化及び蒸気の循環効率の低下を防止することができるため、能率良くアイロンがけ作業を行うことができる。
尚、本実施の形態に係るアイロン装置27にあっては、業務用のスチームアイロン装置に使用されるホースの場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、アイロン部と蒸気等の動力を発生させる動力部が別個に設けられ、かつアイロン部と動力部との間を複数本のホースからなる場合や家庭用アイロン装置等にも応用できる。
従って、本考案に係るスチームアイロン装置は、業務用として使用する上で必要不可欠な要素である耐久性を備え、長時間及び長期間にわたり能率よくアイロンがけ作業を行うことができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 スチームアイロン用ホース
11 蒸気供給用ホース部
12 蒸気戻し用ホース部
13 中間部
14 ホース材
15 蒸気供給用ホース部のアイロン部との接続端部
16 蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続端部
17 蒸気供給用ホース部のアイロン部との接続部
18 蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部
19 蒸気供給用ホース部のボイラー部との接続端部
20 蒸気戻し用ホース部のボイラー部との接続端部
21 ホース材の端部
22 被覆布材
23 ナット
24 外装層
25 空気層
26 ポリアリレート繊維
27 アイロン装置
28 ボイラー部
29 アイロン部
30 水タンク
31 操作部
32 接続部
33 接続部
34 電源部
35 蒸気噴出量調節部
36 アイロン本体部
37 把持部
38 接続部
39 接続部
40 長さ方向一端部
41 側面部
42 蒸気戻し操作部
43 分岐部
h 差異
P 接続部の位置
P1 接続部の位置

Claims (4)

  1. 蒸気を発生しうるボイラー部と、上記ボイラー部との間に設けられたホースを介して供給された蒸気を使用するアイロン部とを備え、上記ホースは、アイロン部への蒸気供給用ホース部とアイロン部からの蒸気戻し用ホース部とからなるアイロン装置であって、蒸気供給用ホース部と蒸気戻し用ホース部とは中間部において単一のホース材内に収納されていることを特徴とするアイロン装置。
  2. 上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部及びボイラー部との接続端部は、夫々別個のホースとしてホース材により分岐して形成され、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部のアイロン部との接続部においては、上記蒸気供給用ホース部の方が上記蒸気戻し用ホース部よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1記載のアイロン装置。
  3. 上記ホース材は折れ防止編み組みされたポリエステル材からなると共に、上記蒸気供給用ホース部と上記蒸気戻し用ホース部はテフロン(登録商標)製チューブ及びテフロン(登録商標)製チューブを被覆するポリアリレート繊維の被覆材とにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアイロン装置。
  4. 上記単一のホース材の端部と、上記別個のホースとして形成された接続端部との間は被覆布材により被覆されていることを特徴とする請求項2記載のアイロン装置。
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WO2023224353A1 (ko) * 2022-05-18 2023-11-23 엘지전자 주식회사 고압 스티머 모듈 및 이를 포함하는 의류처리장치

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