JP3187153U - 割出し盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の割出し盤における軸受部品が多すぎる、制動が不安定であるなどの問題を解決することができる割出し盤を提供する。
【解決手段】本考案の割出し盤は、ース部21と、ベース部21に回転可能に設けられている主軸22と、主軸22とベース部21との間に取り付けられている軸受手段27と、制動手段24とを備えている。軸受手段27の一部転動部材が主軸22に直接接触するとともに、すべての転動部材が軸受手段27の三つの面に接触して規制することで、組付け後の割出し盤の精度を高めている。制動手段24は複数枚のブレーキパッドを備えているため、複数の接触面で制動作用を発生させて、位置決め加工精度を確保する。
【選択図】図4

Description

本考案は、割出し盤に関し、特に工作機械用の回転式割出し盤に関する。
工作機械(例えばNC旋盤またはマシニングセンタ)には通常、被加工ワークを固定するための回転式のワークテーブルが設けられているが、この回転式のワークテーブルの両端は2つの回転式割出し盤の回転盤上にそれぞれ取り付けられている。回転盤は、ワーク上の各種構造を加工しやすくすべく、ワークテーブル上のワークの切削刃に対する角度を調整するように回転可能となっている。回転盤が所定の角度にまで回転したとき、回転盤は切削工具でワークを加工するために回転を停止しなければならない。また、加工中においては、切削力により回転盤の微動回転が発生し、ワークの加工精度が低下するのを防止すべく、回転式割出し盤内の制動装置により回転盤を固定しなければならない。
図1に示すように、回転式割出し盤1はシャーシ11と、シャーシ11に対して回転可能な回転軸12と、回転軸12の一端に取り付けられている回転盤13と、シャーシ11と回転軸12との間に設けられて回転軸12をシャーシ11の回転に対して支持するための軸受装置14と、回転軸12の他端に取り付けられるとともに回転軸12の回転に従動するブレーキリング15と、シャーシ11とブレーキリング15との間に設けられている制動装置16と、を備えている。
前記制動装置16はシャーシ11に取り付けられているブレーキマウント161と、ブレーキマウント161内に形成されている中空流路162と、ブレーキマウント161内に収容されているピストン163と、ブレーキリング15に取り付けられているブレーキライニング164とを備えている。上記構造により、空気圧供給源または油圧供給源の流体が中空流路162を通じてブレーキマウント161内に流入すると、ピストン163はブレーキライニング164を押動して、ブレーキライニング164をシャーシ11に密着当接させることで、回転軸12と回転盤13とを回転不能とすることができる。
前記軸受装置14はシャーシ11に取り付けられている軸受取付部141と、回転軸12に取り付けられている公知の軸受カバー142と、軸受取付部141と公知の軸受カバー142との間に設けられている公知の外輪143と、公知の外輪143における三つの異なる表面に配置されている三つの軸受ころ144とを備えている。
ところが、上記した公知の制動装置16ではブレーキライニング164は一枚のみであるため、制動摩擦力は前記ブレーキライニング164における対向する両面にしか発生せず、制動作用の面積は狭く、制動効果が劣ってしまい、つまり回転軸12と回転盤13とを固定する力が小さく、加工中に回転軸12と回転盤13とが切削力により微動回転して、加工精度が低下してしまう。さらには、外部からの切削力によりブレーキライニング164が破損してしまうのを防止するために、一枚のブレーキライニング164は十分な強度を持たせるべく厚みを厚くしなければならないが、厚めのブレーキライニング164では剛性が高くなりすぎて、加工中における動的な切削力による回転盤13および回転軸12に対して生じる振動を吸収することができず、加工精度に不利な影響を及ぼす。
また、油圧の力は空気圧の力よりも高いため、油圧供給源に接続されている回転式割出し盤1におけるピストン163圧力供給源の接触面積を小さくし、空気圧供給源に接続されている回転式割出し盤1におけるピストン163圧力供給源の接触面積を大きくしなければ、二種類の異なる圧力供給源による回転式割出し盤1での制動力を等しくすることはできない。この事実により、回転式割出し盤1の部品寸法において、接続されている異なる圧力供給源に合わせて異なる設計を行わなければならないことから、製造者は異なる使用者の要求を満たすために、数多くの部品を準備しておかなければならず、組付けおよび後日の保守コストが嵩んでしまう。
また他方では、公知の軸受装置14を構成する部品点数が多くなることから、組付けに際しての接合面も多くなり、累積的な公差が大きくなってしまい、ひいては回転式割出し盤1の角度割出し精度および回転盤13の盤面の精度に影響が出てしまう。さらには、複数の部品がシャーシ11と回転盤13との間の限られた空間内に組付けられるため、各部品を小型化しなければならず、軸受装置14の許容負荷能力の低下を招いてしまう。
したがって、本考案の第1の目的は、制動効果に優れた割出し盤を提供するところにある。
本考案の第2の目的は、加工中における振動が小さい割出し盤を提供するところにある。
本考案の第3の目的は、加工されたワークの精度が高くなる割出し盤を提供するところにある。
本考案の第4の目的は、油圧供給源および空気圧供給源のうちの何れかに接続することが可能であり、部品の多様性を減らし、組付けおよび保守しやすくなる割出し盤を提供するところにある。
本考案の第5の目的は、角度割出し精度およびワークテーブルのテーブル面の精度が高くなる割出し盤を提供するところにある。
本考案の第6の目的は、負荷能力が高い割出し盤を提供するところにある。
そこで、本考案の割出し盤は、ベース部と、前記ベース部に回転可能に設けられている主軸と、前記ベース部と前記主軸との間に取り付けられている軸受手段と、前記主軸を駆動するための駆動手段と、複数枚のブレーキパッドを有しており、前記複数枚のブレーキパッドのうちの少なくとも一枚のブレーキパッドが前記主軸に結合されており、前記少なくとも一枚のブレーキパッドに制動作用が発生したとき、前記主軸の運動を防止することができる制動手段と、を備えている。
好ましくは、前記制動手段は前記主軸に結合されている第1のインナーブレーキパッドと、前記ベース部に取り付けられているアウターブレーキパッドとを備えており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび前記アウターブレーキパッドは少なくとも一部が重なっている。
好ましくは、前記制動手段は前記主軸に結合されている第2のインナーブレーキパッドをさらに備えており、しかも前記アウターブレーキパッドは前記第1のインナーブレーキパッドと前記第2のインナーブレーキパッドとの間に配置されており、このうち前記アウターブレーキパッドの表面にはサンドブラスト処理を施すことで、摩擦抵抗係数(摩擦抵抗)を高めている。
好ましくは、前記制動手段は前記ベース部に取り付けられているブレーキ下部カバーと、前記ブレーキ下部カバー内に摺動可能に収容されているピストンとをさらに備えており、前記ピストンは前記第1のインナーブレーキパッドに当接可能であることで、前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドを互いに接触させるとともに、前記第2のインナーブレーキパッドを前記ベース部に接触させることで、極めて優れた制動効果を発揮し、加工精度を確保する。
好ましくは、前記ピストンの寸法が、前記割出し盤に空気圧供給源が外部接続されたとき、前記ピストンの推力にて前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドを前記ベース部に密着当接可能とするのに十分であり、しかも前記制動手段を構成する各部材自身の強度および前記各部材を隣接する部品に取り付ける取付強度が前記割出し盤に油圧供給源が外部接続されたときの圧力に耐え得るに十分である。したがって、前記割出し盤は一種類の寸法設計で油圧供給源および空気圧供給源に同時に適用することができる。
好ましくは、前記制動手段は前記主軸に取り付けられている制動体をさらに備えており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドは前記制動体に取り付けられている。
好ましくは、前記第1のインナーブレーキパッド、第2のインナーブレーキパッド、および前記アウターブレーキパッドはリング状をなしており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドはその内径寄りの部分で前記制動体に取り付けられており、前記アウターブレーキパッドはその外径寄りの部分で前記ベース部に取り付けられており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドの外径が前記アウターブレーキパッドの内径よりも大径である。
好ましくは、前記制動手段は前記第1のインナーブレーキパッドと前記第2のインナーブレーキパッドとの間に配置されているスペーサと、前記制動体内に形成されている流路とをさらに備えており、前記流路の一端は前記ピストンに連通しており、前記流路の他端は空気圧供給源または油圧供給源を外部接続することができる。
好ましくは、前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドは加工時の振動を吸収し、ひいては加工精度を高めるために可撓性を備える。
好ましくは、前記割出し盤は、一端が前記ベース部に接触しており、他端が前記ピストンに接触している、制動状態を解除するための復帰手段をさらに備えている。
好ましくは、前記復帰手段は筒状部材と、前記筒状部材内に収容されている付勢部材とを備えている。
好ましくは、前記軸受手段は前記主軸に接触させるための少なくとも一つの転動部材を備えているため、公知の軸受取付部を省略して、割出し盤の組付け精度を高めることができる。
好ましくは、前記軸受手段は前記主軸に取り付けられている軸受カバーと、前記ベース部に取り付けられている外輪と、軸受カバーと外輪との間に配置されている第1の転動部材と、外輪と主軸との間に配置されている第2の転動部材と、外輪と主軸との間に配置され且つその長手方向が前記第2の転動部材の長手方向とは異なっている第3の転動部材とを備えていることで、三面規制作用を持つ軸受手段を形成している。
好ましくは、前記第3の転動部材の長手方向は前記第2の転動部材の長手方向と垂直になるとともに、前記第1の転動部材の長手方向と平行になる。
好ましくは、前記駆動手段は前記主軸に取り付けられているウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛合するウォームギヤとを備えている。
上記のように、従来技術に比して、本考案の長所には、制動効果に優れ、加工されたワークの精度が高く、油圧供給源および空気圧供給源のうちの何れかを接続することで部品の多様性を減らすことができ、負荷能力が高いなどが含まれる。
当業者であれば、明細書を閲読した後に、請求項において規定する考案のその他長所およびその他目的をさらに理解できるはずである。
回転式割出し盤において、公知の制動装置と軸受装置とを示す断面図。 本考案に係る割出し盤の立体組付け図。 図2の立体断面図。 図2の平面断面図。 図4の制動手段部分において、未制動状態を示す拡大図。 図4の制動手段部分において、制動状態を示す拡大図。 図4の軸受手段部分の拡大図。
上記では好ましい実施例および図面により本考案の割出し盤につき詳細な説明を行ったが、図面は必ずしも実際の比例で作成されているものではないため、本考案は図面における比例に限定されるものではない。
本考案の前記およびその他の技術内容、特長および効果は、以下の図面を合わせた好ましい実施例の詳細な説明において、明確に理解できる。
図2、3および4に示すように、本考案における割出し盤2はベース部21と、一部がベース部21内に収容されている主軸22と、主軸22の一端に取り付けられているワークテーブル23と、主軸22の他端に装着されている制動手段24と、制動手段24に結合されている複数の復帰手段25と、主軸22とベース部21との間に設けられている駆動手段26と、ベース部21と主軸22との間に組付けられて主軸22をベース部21の回転に対して支持するための軸受手段27とを備えている。
図3、4および5に示すように、前記制動手段24は主軸22の前記他端に取り付けられているリング状制動体240と、ベース部21に取り付けられるとともに制動体240に隣接するリング状ブレーキ下部カバー241と、ブレーキ下部カバー241における凹部内に摺動可能に収容されているリング状ピストン242と、ブレーキ下部カバー241内に形成されるとともにブレーキ下部カバー241における凹部に連通している流路243と、制動体240に順次取り付けられるとともにピストン242に対向しているリング状第1のインナーブレーキパッド244、リング状スペーサ245およびリング状第2のインナーブレーキパッド246と、ベース部21に取り付けられているリング状アウターブレーキパッド247とを備えている。ピストン242は、例えば前記ピストン242がリング状平面領域で前記第1のインナーブレーキパッド244のリング状平面領域に当接することで、前記ピストン242と前記第1のインナーブレーキパッド244との間の摩擦力を増加させるという具合に、リング状領域で第1のインナーブレーキパッド244に当接している。このうち、前記第1のインナーブレーキパッド244、第2のインナーブレーキパッド246、およびアウターブレーキパッド247を合わせてブレーキパッドと称するため、本考案における制動手段24は複数枚のブレーキパッドを備えているということになる。前記第1のインナーブレーキパッド244、スペーサ245、および第2のインナーブレーキパッド246の内径は実質的に同径であるうえ、その内径寄りの部分が制動体240に取り付けられているが、第1のインナーブレーキパッド244および第2のインナーブレーキパッド246の外径がスペーサ245の外径よりも大径であるため、第1のインナーブレーキパッド244と第2のインナーブレーキパッド246との間に隙間248が形成されることになる。さらに、アウターブレーキパッド247における外径寄りの部分はベース部21に取り付けられているが、アウターブレーキパッド247の内径が第1、第2のインナーブレーキパッド244、246の外径よりも小径であるため、アウターブレーキパッド247におけるその内径寄りの部分が隙間248内に収容されるとともに、第1、第2のインナーブレーキパッド244、246におけるその外径寄りの部分に重なる。また、スペーサ245の厚みは実質的にアウターブレーキパッド247の厚みよりも厚いため、ピストン242の未作動時に、アウターブレーキパッド247と第1、第2のインナーブレーキパッド244、246とが重なった部分が互いに接触するようなことはない。第1のインナーブレーキパッド244、第2のインナーブレーキパッド246およびアウターブレーキパッド247の厚みが異なることで、可撓性を持たせ、第1のインナーブレーキパッド244、第2のインナーブレーキパッド246およびアウターブレーキパッド247の間での接触摩擦面積を増大させることができる。
本考案におけるピストン242の外径および内径の寸法は、割出し盤2に空気圧供給源が外部接続されるときの状況に基づいて設計することで、ピストン242の推力にて第1のインナーブレーキパッド244、アウターブレーキパッド247、および第2のインナーブレーキパッド246をベース部21に密着当接可能とし、重なり領域が接触したときに十分な摩擦力を発生させて、安定した制動状態となるようにするものである。空気圧供給源の圧力は油圧供給源の圧力よりも低いため、本考案におけるピストン242の外径および内径の寸法差は、油圧供給源を外部接続することを基準として設計する寸法差よりも大きくなる。ピストン242の厚み、制動手段24におけるその他部材の寸法強度、前記複数の部材の間における互いの取付強度、および前記複数の部材の周辺の取付強度に至っては、上記ピストン直径寸法を有する割出し盤2に油圧供給源が外部接続されるときの基準に基づいて設計する。油圧供給源の圧力は空気圧供給源の圧力よりも高いため、本考案における制動手段24の部材寸法(ピストン242の外径および内径の寸法以外)およびその取付強度は、油圧供給源という高めの圧力に耐えられるように、空気圧供給源が外部接続されるときの基準で設計される寸法よりも高くしている。よって本考案における割出し盤2は、使用者が、空気圧供給源または油圧供給源のうちの何れかを任意にて外部接続できるという長所を備えている。
前記複数の復帰手段25は互いに間隔を空ける方式でリング状に配列されている。各々の復帰手段25は一端が封止するとともに他端に開口が形成されている筒状部材251と、筒状部材251内に収容されている付勢部材252とを備えている。前記筒状部材251はベース部21内に摺動可能に収容されるとともに、前記筒状部材251の封止端はアウターブレーキパッド247の穴249を貫通している。前記付勢部材252の一端はベース部21に当接して、他端は筒状部材251の封止端の内壁面に当接することで、筒状部材251の封止端の外壁面が常にピストン242に当接するようになっている。
前記駆動手段26は、例えばモータなどの動力源(図示しない)が外付けされているウォームギヤ261と、主軸22に取り付けられているウォームホイール262とを備えている。このうちウォームギヤ261とウォームホイール262とは互いに噛合している。
図3、4および7に示すように、前記軸受手段27は主軸22に取り付けられているリング状軸受カバー271と、ベース部21に取り付けられているリング状外輪272と、軸受カバー271と外輪272との間に配置されている第1の転動部材273と、外輪272と主軸22との間に配置され且つその長手方向が第1の転動部材273の長手方向と垂直になる第2の転動部材274と、外輪272と主軸22との間に配置され且つその長手方向が第2の転動部材274の長手方向と垂直になる第3の転動部材275と、各転動部材273、274、275を規制するリテーナ276とを備えている。
その他の実施例において、インナーブレーキパッドは一枚のみ、または三枚以上とすることができるものであって、インナーブレーキパッドが三枚以上であるときには、アウターブレーキパッド247の枚数も合わせて増やすことができる。前記制動体240は、インナーブレーキパッドを主軸22に直接取り付けることで、省略してもよい。ブレーキパッドと、その対応する部材との重なり領域には、摩擦係数を高めるべく、サンドブラスト処理を施してもよい。第1、第2、第3の転動部材273、274、275の長手方向は互いに90度および180度以外の角度をなしてもよく、つまりその長手方向を互いに傾斜させてもよい。
動作の説明
図4および図5に示すように、外部接続された空気圧供給源または油圧供給源(図示しない)が割出し盤2に流体を供給していないときには、付勢部材252の付勢力で筒状部材251がピストン242をブレーキ下部カバー241における凹部の連通流路243の側に押し当てているので、ピストン242、第1のインナーブレーキパッド244、アウターブレーキパッド247、第2のインナーブレーキパッド246、およびベース部21は重なり領域で互いに実質的に接触しておらず、つまりこの状態のときには制動手段24は制動作用を発揮していない。したがって、外部接続された動力源(図示しない)がウォームギヤ261を駆動してウォームホイール262を回転させたとき、ウォームホイール262に取り付けられている主軸22がウォームホイール262に伴って回転可能となる。図4、7に示すように、軸受カバー271が主軸22に取り付けられ、外輪272がベース部21に取り付けられており、第1、第2、第3の転動部材273、274、275は外輪272における三つの面をそれぞれ支持して規制することで、主軸22はベース部21に対して高精度で回転可能となる。また、公知技術のように軸受ころ144が軸受取付部141に接触するものではなく(図1)、第2、第3の転動部材274、275はいずれも主軸22に直接接触しているので、本考案における割出し盤2の軸受手段27では公知の軸受取付部141を必要とせず、つまり本考案における軸受手段27の部品点数は少なくなることから、組付けに際しての接合面も少なくなることで、組付け後の割出し盤2での角度割出し精度およびワークテーブル23のテーブル面の精度を高めることとなる。また一方では、本考案には公知の軸受取付部141は存在しないため、割出し盤2の内部には軸受手段27を構成するその他部材を収容可能な大きな空間を有しており、そしてこれら部材の寸法を公知のものより大きくすることから、より大きな負荷を許容することができる。
図4、5および7に示すように、主軸22が軸受手段27での支承の下でベース部21に対して回転したとき、主軸22に取り付けられている制動体240およびワークテーブル23も主軸22に従動して回転するが、当然のこと、制動体240に取り付けられている第1、第2のインナーブレーキパッド244、246も制動体240とともに回転する。
図4および6に示すように、ワークテーブル23が所定の角度にまで回転したとき、外部接続された動力源はウォームギヤ261を駆動しなくなり、前記回転可能な部材もこれに伴ってすべてが運動を停止し、このとき外部接続の空気圧供給源または油圧供給源は加圧流体を流路243を介して割出し盤2に供給する。連続した矢印(図6)で示す加圧流体は付勢部材252によるピストン242方向への付勢力に抗して、そしてピストン242をブレーキ下部カバー241における凹部が第1のインナーブレーキパッド244に向いた側にまで移動させるとともに、ピストン242を第1のインナーブレーキパッド244に当接させる。各ブレーキパッドは実質的に可撓性を備えていることから、ピストン242の移動によりピストン242、第1のインナーブレーキパッド244、アウターブレーキパッド247、第2のインナーブレーキパッド246、およびベース部21が重なり領域で互いに密着接触して、これら部材の間の摩擦力を増加させるとともに、接触面の摩擦力により制動作用を発生させる。このとき、本考案の制動手段24が制動作用を発生させる領域には以下の四つが含まれる。(一)ピストン242と第1のインナーブレーキパッド244とが対向する領域、(二)第1のインナーブレーキパッド244とアウターブレーキパッド247とが対向する領域、(三)アウターブレーキパッド247と第2のインナーブレーキパッド246とが対向する領域、(四)第2のインナーブレーキパッド246とベース部21とが対向する領域。制動作用が発生する領域は公知のものより多いことから、制動効果は極めて優れており、第1、第2のインナーブレーキパッド244、246で固定されている制動体240、主軸22、およびワークテーブル23には如何なる微小運動もなくなるので、位置決め加工精度を確保することができる。また一方で、前記四つの領域の表面を確実に密着接触させるべく、これらブレーキパッドに実質的に可撓性を持たせることができ、そしてこの可撓性は都合良く加工中における切削力により発生する振動を吸収することができるため、位置決め加工精度をさらに向上させることができる。
加工終了時には、空気圧供給源または油圧供給源が割出し盤2への流体供給を停止し、復帰手段25の付勢部材252が筒状部材251に合わせてピストン242をブレーキ下部カバー241における凹部の連通流路243の側に押し当てて、前記流体がブレーキ下部カバー241の凹部から流路243に沿って排出されることで、ピストン242、第1のインナーブレーキパッド244、アウターブレーキパッド247、第2のインナーブレーキパッド246、およびベース部21が互いに接触しなくなり、制動手段24の制動作用が解除されて、図5に示す未制動状態に戻る。
ただし上記したものは、本考案の好ましい実施例に過ぎず、これをもって本考案の実施範囲を限定することはできず、そして本考案の実用新案登録請求の範囲および明細書の内容によりなされる簡単な等価変化および付加は、いずれも本考案の実用新案が包括する範囲に含まれる。
1 回転式割出し盤
2 割出し盤
11 シャーシ
12 回転軸
13 回転盤
14 軸受装置
15 ブレーキリング
16 制動装置
21 ベース部
22 主軸
23 ワークテーブル
24 制動手段
25 復帰手段
26 駆動手段
27 軸受手段
141 軸受取付部
142 公知の軸受カバー
143 公知の外輪
144 軸受ころ
161 ブレーキマウント
162 流路
163 ピストン
164 ブレーキライニング
240 制動体
241 ブレーキ下部カバー
242 ピストン
243 流路
244 第1のインナーブレーキパッド
245 スペーサ
246 第2のインナーブレーキパッド
247 アウターブレーキパッド
248 隙間
249 穴
251 筒状部材
252 付勢部材
261 ウォームギヤ
262 ウォームホイール
271 軸受カバー
272 外輪
273 第1の転動部材
274 第2の転動部材
275 第3の転動部材
276 リテーナ

Claims (18)

  1. 割出し盤であって、
    ベース部と、
    前記ベース部に回転可能に設けられている主軸と、
    前記ベース部と前記主軸との間に取り付けられており、長手方向が異なる複数の転動部材を有し、そのうち少なくとも一つの転動部材が前記主軸に直接接触させるために用いられる軸受手段と、
    前記主軸を駆動するための駆動手段と、
    前記ベース部と前記主軸との間に取り付けられており、前記主軸の回転を防止するよう操作可能である制動手段と、
    を備える割出し盤。
  2. 前記軸受手段が前記主軸に取り付けられている軸受カバーと、前記ベース部に取り付けられている外輪と、軸受カバーと外輪との間に配置されている第1の転動部材と、外輪と主軸との間に配置されている第2の転動部材と、外輪と主軸との間に配置され且つその長手方向が前記第2の転動部材の長手方向とは異なっている第3の転動部材と、を備える請求項1に記載の割出し盤。
  3. 前記第3の転動部材の長手方向が、前記第2の転動部材の長手方向と垂直になるとともに、前記第1の転動部材の長手方向と平行になる、請求項1に記載の割出し盤。
  4. 前記制動手段が複数枚のブレーキパッドを有しており、前記複数枚のブレーキパッドのうちの少なくとも一枚のブレーキパッドが前記主軸に結合されており、前記少なくとも一枚のブレーキパッドに制動作用が発生したとき、前記主軸の運動を防止することができる、請求項1、2または3に記載の割出し盤。
  5. 前記制動手段が前記主軸に結合されている第1のインナーブレーキパッドと、前記ベース部に取り付けられているアウターブレーキパッドとを備えており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび前記アウターブレーキパッドは少なくとも一部が重なっている、請求項4に記載の割出し盤。
  6. 前記制動手段が前記主軸に結合されている第2のインナーブレーキパッドをさらに備えており、しかも前記アウターブレーキパッドは前記第1のインナーブレーキパッドと前記第2のインナーブレーキパッドとの間に配置されるとともに、前記アウターブレーキパッドの表面にサンドブラスト処理を施すことで、摩擦抵抗を増加させる、請求項5に記載の割出し盤。
  7. 前記制動手段が前記ベース部に取り付けられているブレーキ下部カバーと、前記ブレーキ下部カバー内に摺動可能に収容されているピストンとをさらに備えており、前記ピストンが前記第1のインナーブレーキパッドに当接可能であることで、前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドを互いに接触させるとともに、前記第2のインナーブレーキパッドを前記ベース部に接触させる、請求項6に記載の割出し盤。
  8. 前記ピストンの寸法が、前記割出し盤に空気圧供給源が外部接続されたとき、前記ピストンの推力にて前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドを前記ベース部に密着当接可能とするのに十分であり、しかも前記制動手段を構成する各部材自身の強度および前記各部材を隣接する部品に取り付ける取付強度が前記割出し盤に油圧供給源が外部接続されたときの圧力に耐え得るに十分である、請求項6に記載の割出し盤。
  9. 前記第1のインナーブレーキパッド、前記アウターブレーキパッド、および前記第2のインナーブレーキパッドが加工時の振動を吸収するために可撓性を備える、請求項7に記載の割出し盤。
  10. 前記制動手段が前記主軸に取り付けられている制動体をさらに備えており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドが前記制動体に取り付けられている、請求項7に記載の割出し盤。
  11. 前記第1のインナーブレーキパッド、第2のインナーブレーキパッド、および前記アウターブレーキパッドがリング状をなしており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドはその内径寄りの部分で前記制動体に取り付けられており、前記アウターブレーキパッドはその外径寄りの部分で前記ベース部に取り付けられており、前記第1のインナーブレーキパッドおよび第2のインナーブレーキパッドの外径が前記アウターブレーキパッドの内径よりも大径である、請求項10に記載の割出し盤。
  12. 前記制動手段が前記第1のインナーブレーキパッドと前記第2のインナーブレーキパッドとの間に配置されているスペーサと、前記制動体内に形成されている流路とをさらに備えており、前記流路の一端が前記ピストンに連通しており、前記流路の他端に空気圧供給源または油圧供給源を外部接続することができる、請求項11に記載の割出し盤。
  13. 一端が前記ベース部に接触しており、他端が前記ピストンに接触している復帰手段をさらに備える、請求項11に記載の割出し盤。
  14. 前記復帰手段が筒状部材と、前記筒状部材内に収容されている付勢部材とを備える、請求項13に記載の割出し盤。
  15. 前記駆動手段が前記主軸に取り付けられているウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛合するウォームギヤとを備える、請求項4に記載の割出し盤。
  16. 前記第1のインナーブレーキパッド、前記第2のインナーブレーキパッドおよび前記アウターブレーキパッドの厚みが異なることで、可撓性を持たせて前記第1のインナーブレーキパッド、前記第2のインナーブレーキパッドおよび前記アウターブレーキパッドの間での接触摩擦面積を増大させる、請求項4に記載の割出し盤。
  17. 前記ピストンが、前記ピストンと前記第1のインナーブレーキパッドとの間の摩擦力を増加させるために、リング状領域で前記第1のインナーブレーキパッドに当接する、請求項7に記載の割出し盤。
  18. 前記ピストンが、リング状平面領域で前記第1のインナーブレーキパッドのリング状平面領域に当接する、請求項7に記載の割出し盤。
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