JP3186949U - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】部品点数が減少し、組立作業が簡略化し、コストが低減される電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、絶縁本体１００と、絶縁本体に受容されると共に、各々が絶縁本体を越えて垂直方向に延びて回路基板の孔に挿入されるピン２０１を有する複数のコンタクト２００とを具備する。ピンには、その基部の各側面に突出肩２００ａが形成される。絶縁本体の底壁には、ピンの突出肩を保持し支持する凹部１００ａが形成される。ピンを保持し支持するための追加のコンタクトホルダが不要となる。
【選択図】図４

Description

本考案は、電気コネクタに関し、特に回路基板の孔内に圧入で挿入されるよう構成されたピンを有する電気コネクタに関する。

図１は、回路基板の孔内に圧入で挿入されるよう構成されたピンを有する従来の電気コネクタを示す斜視図である。図２は、電気コネクタのコンタクトのピンを保持し支持する、図１の特殊コンタクトホルダの部分拡大図である。

図１に示されるように、電気コネクタは、絶縁本体１０、この絶縁本体１０に受容された複数のコンタクト２０、及び絶縁本体１０の底面に実装されたコンタクトホルダ３０を主に具備する。絶縁本体１０に受容されたコンタクト２０を示すために、図１に示されるように、絶縁本体１０の一部は取り除かれている。

図１及び図２を参照すると、コンタクト２０は、その一端に回路基板（図示せず）に挿入されるピンを有すると共に、その他端に電気カード（図示せず）と弾性接触する接触部を有する。ピン及び接触部間のコンタクト２０の部分は、絶縁本体１０内に受容される。

図１及び図２に示されるように、コンタクト２０のピンは、絶縁本体１０を越えて垂直方向に延びる。そして、コンタクト２０のピンは、コンタクトホルダ３０の保持孔３０ａに受容される拡大基部２０ａを有する。この結果、コンタクトホルダ３０により安定して保持され支持され、回路基板の孔に圧入で強制的に挿入される際にコンタクト２０のピンの変形、曲がりを効果的に防止する。

図１及び図２に示される従来の電気コネクタにおいて、絶縁本体１０とは別体のコンタクトホルダ３０は、追加で設けられ、コンタクト２０を特に保持し支持しなければならない。この結果、電気コネクタの部品点数が増加し、電気コネクタの組立作業が複雑化し、電気コネクタをコスト高にしてしまう。

従って、本考案は、上述した課題の少なくとも一側面を克服し又は軽減するために提供される。

従って、より少ない数の部品で電気コネクタを提供すると有利である。

本考案によれば、絶縁本体と、絶縁本体に受容されると共に、各々が絶縁本体を越えて垂直方向に延びて回路基板の孔に挿入されるピンを有する複数のコンタクトとを具備する電気コネクタが提供される。ピンには、その基部の各側面に突出肩が形成される。絶縁本体の底壁には、ピンの突出肩を保持し支持する凹部が形成される。

本考案に係る典型的な一実施形態において、コンタクトのピンの突出肩は、絶縁本体の凹部内に密接して嵌まっている。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、コンタクトのピンの突出肩は、絶縁本体の凹部の底面に当接する。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、コンタクトのピンは平坦形状を有する。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、コンタクトのピンは、回路基板の孔に圧入で挿入される目部（eye portion）を有する。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、絶縁本体は、複数のコンタクト上にインサート成形される。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、コンタクトのピンは、回路基板にほぼ直交して回路基板の孔に圧入で挿入される。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、電気コネクタは、コンタクトのピンが絶縁本体から独立した特殊コンタクトホルダの代わりに絶縁本体の凹部のみにより保持され支持されるように構成される。

本考案に係る別の典型的な一実施形態において、電気コネクタは、メモリバンク用の圧入コネクタである。

本考案の種々の典型的な実施形態において、コンタクトのピンは、絶縁本体の底壁に直接形成された凹部により保持され支持される。このため、図１及び図２に示された従来の電気コネクタのコンタクトのピンを特に保持し支持するための追加のコンタクトホルダは省略される。この結果、電気コネクタの部品点数が減少し、電気コネクタの組立作業が簡略化し、電気コネクタのコストを低減する。

本考案の上述した特徴及び他の特徴は、添付図面を参照して典型的な実施形態の以下の詳細な説明から明白であろう。

回路基板の孔に圧入で挿入されるよう構成されたピンを有する従来の電気コネクタを示す斜視図である。 電気コネクタのコンタクトのピンを保持し支持する、図１の特殊コンタクトホルダの部分拡大図である。 本考案の典型的な一実施形態に係る、回路基板の孔に圧入で強制的に挿入されるよう構成されたピンを有する電気コネクタを示す斜視図である。 図３の電気コネクタを下から見た斜視図である。 絶縁本体に形成された凹部と、図４の電気コネクタの凹部内に嵌まっているコンタクトの部分拡大図である。 コンタクトが絶縁本体から取り除かれた際の図４の電気コネクタの絶縁本体を下から見た図である。

以下、添付図面を参照して本考案の典型的な実施形態を詳細に説明する。同様の部材には同様の参照番号が付される。しかし、本考案は、多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載された実施形態に限定するものとして解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本考案の開示が完全且つ徹底的であり、当業者に本考案の開示のコンセプトを十分に伝えるように提供されたものである。

図３は、本考案の典型的な一実施形態に係る、回路基板の孔に圧入で強制的に挿入されるよう構成されたピンを有する電気コネクタを示す斜視図である。

本考案に係る典型的な一実施形態において、図３に示されるように、電気コネクタは、絶縁本体１００と、絶縁本体１００に受容された複数のコンタクト２００とを主に具備する。従って、電気コネクタの構造は極めて簡単であり、例えば複数のコンタクト２００上に絶縁本体１００を直接形成するインサート成形により、容易に製造することができる。絶縁本体１００は成形されるよう構成された熱可塑性プラスチック製であり、コンタクト２００は例えば鋼、銅等の金属材料製である。

図４は、図３の電気コネクタを下から見た斜視図である。

図３及び図４に示されるように、各コンタクト２００は、回路基板（図示せず）の孔に挿入されるよう絶縁本体１００を越えて垂直方向に延びるピン２０１を有する。

図５は、絶縁本体１００に形成された凹部１００ａと、図４の電気コネクタの凹部１００ａに嵌入されたコンタクト２００の部分拡大図である。図６は、コンタクト２００が絶縁本体１００から取り除かれた際の図４の電気コネクタの絶縁本体１００を下から見た図である。

図４ないし図６に示されるように、本考案の典型的な一実施形態において、ピン２０１には、その基部の各側に突出肩２００ａが設けられる。この突出肩２００ａは、横方向にピン２０１の幅方向外方へ突出し、ピン２０１の曲げ（屈曲）強度を増大させる。

図示されていないが、本考案の別の典型的な一実施形態において、ピン２０１の厚さを増大させてピン２０１の曲げ強度をさらに増大させてもよい。

図４ないし図６に示されるように、複数の凹部１００ａが絶縁本体１００の底壁に直接形成されている。ピン２０１の突出肩２００ａは、凹部１００ａ内に受容されるので、底壁の凹部１００ａ内に保持され支持される。このようにして、圧入で回路基板の孔内にコンタクト２００のピン２０１を強制的に挿入する際に、コンタクト２００のピン２０１が変形又は曲げられることを効果的に防止することができる。

図３ないし図６を参照すると、本考案において、電気コネクタは、コンタクト２００のピン２０１が絶縁本体とは別体の特殊コンタクトホルダの代わりに電気コネクタの絶縁本体に直接形成された凹部１００ａのみにより保持され支持されるように構成される。すなわち、本考案の電気コネクタは、コンタクト２００のピン２０１を特に保持及び支持するためにコンタクトホルダを追加で具備していない。

本考案において、コンタクト２００のピン２０１の突出肩２００ａは絶縁本体１００の底壁に直接形成された凹部１００ａにより保持され支持されるので、図１及び図２に示される従来の電気コネクタのコンタクトのピンを特に保持し支持する追加のコンタクトホルダが省略される。この結果、電気コネクタの部品点数が減少し、電気コネクタの組立作業が簡略化され、電気コネクタのコストが低減する。

ピン２０１の突出肩２００ａを信頼性高く保持し支持するために、本考案の典型的な一実施形態において、コンタクト２００のピン２０１の突出肩２００ａは、絶縁本体１００の凹部１００ａに密接して嵌まっており、幅方向すなわち厚さ方向に沿ったピン２０１の変位を防止する。しかし、本考案はこの実施形態に限定されず、ピン２０１の突出肩２００ａ及び絶縁本体１００の凹部１００ａ間に小さな間隙があってもよく、この結果、コンタクトは、回路基板の製造誤差の悪影響をなくすようある程度調節することができる。このようにして、ピン２０１は、回路基板の孔により容易に挿入することができる。

図３ないし図６に示される典型的な一実施形態において、コンタクト２００のピン２０１の突出肩２０１ａは、絶縁本体１００の凹部１００ａの底面に当接する。このようにして、回路基板の孔に電気コネクタのピン２０１を挿入するための外力は、絶縁本体１００の凹部１００ａの底面によってピン２０１の補強された突出肩２００ａに直接伝達される。外力はピン２０１の補強された突出肩２００ａに作用するので、ピン２０１の捻じれ及び曲げを防止することができる。

図３ないし図６に示される典型的な一実施形態において、コンタクト２００のピン２０１は平坦形状を有する。さらに、コンタクト２００のピン２０１は、回路基板の孔に圧入で挿入される目部を有する。従って、回路基板の孔及びコンタクト２００のピン２０１間に信頼性の高い電気接続を得ることができる。

本考案の典型的な一実施形態において、コンタクト２００のピン２０１は、回路基板に対してほぼ直交して回路基板の孔に圧入で挿入される。

図３ないし図６に示される典型的な一実施形態において、電気コネクタは、メモリバンク用の圧入コネクタである。コンタクト２００の一端のピン２０１が回路基板の孔に挿入され、メモリバンクが電気コネクタに挿入されると、メモリバンクは、電気コネクタを介して回路基板に電気接続される。さらに、本考案の範囲から逸脱することなく、本考案の教示に対して特殊な状況又は材料を適応するように変形してもよい。

上述の説明は例示的であって限定することを意図したものではないことが理解されよう。例えば、上述の実施形態（及びその側面）は、互いに組み合わせて用いてもよい。

いくつかの典型的な実施形態が図示され説明されたが、当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に定義された範囲及びその等価物である本開示の原理及び真髄から逸脱することなく、これらの実施形態に種々の変更、変形を加えてもよいことを理解するであろう。

本明細書で使用されたように、単数で示された要素は、特に排除することが明記されない限り、複数の要素等を排除するものと解釈してはならない。さらに、本考案の「一実施形態」という用語は、謳われた特徴を内包する追加の実施形態の存在を排除するものと解釈されることを意図したものではない。よ。また、逆が明記されない限り、特定の特性を有する単数又は複数の要素を「具備する」又は「有する」実施形態は、その特性を有していない追加の要素を具備してもよい。

１００ 絶縁本体
１００ａ 凹部
２００ コンタクト
２０１ ピン
２００ａ 突出肩

Claims (9)

1. 絶縁本体（１００）と、該絶縁本体に実装されると共に、各々が前記絶縁本体の底壁を越えて垂直方向に延びて回路基板の孔に挿入されるよう構成されたピン（２０１）を有する複数のコンタクト（２００）とを具備する電気コネクタであって、
   前記ピンには、該ピンの基部の各側面に突出肩（２００ａ）が形成され、
   前記絶縁本体の前記底壁には、前記ピンの前記突出肩を保持し支持する凹部（１００ａ）が形成されることを特徴とする電気コネクタ。
2. 前記コンタクトの前記ピンの前記突出肩は、前記絶縁本体の前記凹部内に密接して嵌まっていることを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
3. 前記コンタクトの前記ピンの前記突出肩は、前記絶縁本体の前記凹部の底面に当接することを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
4. 前記コンタクトの前記ピンは平坦形状を有することを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
5. 前記コンタクトの前記ピンは、前記回路基板の孔に圧入で挿入される目部を有することを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
6. 前記絶縁本体は、前記複数のコンタクト上にインサート成形されることを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
7. 前記コンタクトの前記ピンは、前記回路基板にほぼ直交して該回路基板の前記孔に圧入で挿入されることを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
8. 前記電気コネクタは、前記コンタクトの前記ピンが前記絶縁本体から独立した特殊コンタクトホルダの代わりに前記絶縁本体の前記凹部のみにより保持され支持されるように構成されることを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。
9. 前記電気コネクタは、メモリバンク用の圧入コネクタであることを特徴とする請求項１記載の電気コネクタ。

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