JP3186764U - 磁性コア及びこの磁性コアを用いる磁性素子 - Google Patents

磁性コア及びこの磁性コアを用いる磁性素子 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成、製造簡単でありながら、高い耐圧性を有する磁性コア、及びこの磁性コアを用いる磁性素子を提供する。
【解決手段】磁性コアは、磁性材料からなり、柱状の巻芯部2と、巻芯部の実装端面から、その径方向に沿って外方へ延出することにより形成された第1鍔部3と、巻芯部の両端面の間の所定の場所において、巻芯部の第1鍔部に平行する断面の径方向に沿って外方へ延出して、形成された中間鍔部4とを有する。また、少なくとも第1鍔部、第1鍔部と中間鍔部との間にある巻芯部及び中間鍔部に渡り、巻芯部の軸線方向に平行するように連続切欠部15が設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は電子回路、特にLED電源回路に搭載され、高い電圧に耐えられる簡素な構造を有する磁性コア及びこの磁性コアを用いる磁性素子に関する。
近年、LED(発光ダイオート)が従来の白熱ランプや蛍光灯を代替する照明器具として普及されてきた。その一例として、特開2001−8443号公報(特許文献1)には、LED素子102と、このLED素子102に直列接続されたコイル103と、LED素子102とコイル103に対して並列に接続されたダイオード素子104とを備えたLED駆動回路が開示されている。
さらに、この駆動回路にはパルス電圧を印加する直流電源101が設けられ、LED素子102と直流電源101との間には、直流電源101の出力電圧の印加/非印加を切り替えるために設けられるスイッチング素子105が接続される。
上記のLED駆動回路は、スイッチング素子105がオンのときに、直流電源101の出力電圧をLED素子102に印加して、LED素子102を発光させ、スイッチング素子105がオフのとき、コイル103の逆起電力を利用して、LED素子102を発光させる。
従来用いられたコイルにおいて、例えば、特開平10−256054号公報(特許文献2)に開示されたチョークコイルのように、両端面にフランジ部が形成されているコイルボビンの筒状巻枠部に絶縁被覆を施した導電線が巻回され、コイル巻線は、巻始端が筒状巻枠部の第一フランジ部の一方側に位置する第一の端子に接続し、巻終部が筒状巻枠部の第一フランジ部の他方側に位置する第二の端子に接続されている。
特開2001−8443号公報 特開平10−256054号公報
しかし、LED素子102が容量素子とみなされるため、直流電源101から供給された電力の大部分がこのコイル103により消費されている。特に家庭電力供給が200V以上である海外において、このコイル103の耐圧性に対して、500〜600V以上が要求されている。この場合、コイル103の巻終側にある導電線と巻始側にある導電線との間に数百ボルトの電圧がかけられ、ショートが起こる危険性が高くなる問題がある。
また、上述の耐圧性を解決するために、従来の方法としては、絶縁テープを巻いたり、樹脂を塗ったりすることが一般的であるが、製造工数が多く、対策措置に必要な構造が複雑で、製造コストが高くなる問題もある。
本考案はこのような状況に鑑みてなされたものであり、簡素な構成とし、製造が容易でありながら、高い耐圧性を有する磁性コア、及びこの磁性コアを用いる磁性素子を提供することを目的とする。
本考案に係る磁性コアは、磁性材料からなり、柱状の巻芯部と、巻芯部の実装端面から、その径方向に沿って外方へ延出することにより形成された第1鍔部と、巻芯部の両端面の間の所定の場所において、巻芯部の第1鍔部に平行する断面の径方向に沿って外方へ延出することにより、形成された中間鍔部とを有する。
本考案によれば、磁性コアに導電線からなる巻線部が巻回された場合、巻線部は第1鍔部と中間鍔部により複数個に分割され、それぞれの巻線部にかかった電圧が磁性素子の全体にかかった電圧の数分の一になるので、各巻線部に対する耐圧性の要求が低くなり、磁性素子全体の耐圧性を高めることができる。
また、この磁性コアを使うことにより、磁性コアが磁性部材、巻線枠部材及び絶縁部材などの複数の役割を一つの部材により担うことができ、磁性素子の構成の簡素化や、製造工数の低減化にも貢献できる。
また、本考案に係る磁性コアには、少なくとも第1鍔部、第1鍔部と中間鍔部との間にある第1巻芯部及び中間鍔部に渡り、巻芯部の軸線方向に平行するように連続切欠部が設けられている。
本考案によれば、この切欠部を通す導電線のリード部と巻線部に空間距離ができ、たとえリード部と巻線部との間の電圧差が高くても、この空間距離の絶縁性が十分対応できる。そのため、樹脂を塗ったり、絶縁テープで巻いたりする措置が不要になり、構造上簡素になった上、製造工数が減る効果もある。
また、本考案に係る磁柱状の巻芯部が不等径を有し、磁性コアの実装端面から最も離れる第2巻芯部の径はそれ以外の巻芯部の径より小さい。
本考案によれば、第1鍔部から中間鍔部間の第1巻芯部及びその他の中間巻芯部には、リード部を収容するために形成された深い連続切欠部を設けることができる。そのため、リード部が金属端子部に絡げられてから、連続切欠部を通して、最初に第2巻芯部に対して巻線することができる。
また、本考案に係る磁性コアにおいて、連続切欠部の底面は第2巻芯部の外周面に接するように形成されている。
本考案によれば、導電線のリード部が磁性素子の実装面に取付けられた金属端子から連続切欠部を通して磁性コアの第2巻芯部に巻始める場合、連続切欠部の底面と第2巻芯部の外周面との間に段差はないように形成されているので、断線する恐れが低減することが可能である。
また、本考案に係る磁性素子は磁性材料からなる磁性コアと巻線とを有し、磁性コアが柱状の巻芯部と、巻芯部の実装端面から、その径方向に沿って外方へ延出することにより形成された第1鍔部と、巻芯部の両端面の間の所定の場所において、巻芯部の第1鍔部に平行する断面の径方向に沿って外方へ延出することにより、形成された中間鍔部とを備え、巻線が巻芯部に巻回されている。
本考案によれば、磁性コアに導電線からなる巻線部が巻回された場合、巻線部は第1鍔部と中間鍔部により複数個に分割され、それぞれの巻線部にかかる電圧が磁性素子の全体にかかった電圧の数分の一になるので、各巻線部に対する耐圧性の要求が低くなり、磁性素子全体の耐圧性を高めることができる。
また、本考案に係る磁性素子には、少なくとも第1鍔部、第1鍔部と中間鍔部との間にある第1巻芯部及び中間鍔部に渡り、巻芯部の軸線方向に平行するように連続な切欠部が設けられている。
本考案によれば、第1鍔部から中間鍔部間の第1巻芯部には、リード部を収容するために形成された深い切欠部が設けられることができる。そのため、リード部が金属端子部に絡げられてから、連続な切欠部を通して、最初第2巻芯部に対して巻線することができる。このことにより、この切欠部を通す導電線のリード部と巻線部に空間距離ができ、たとえリード部と巻線部との間の電圧差が高くても、この空間距離の絶縁性が十分対応できる。そのため、樹脂を塗ったり、絶縁テープで巻いたりする措置が不要になり、構造簡素になった上、製造工数が減る効果もある。
また、本考案に係る磁性素子は柱状の巻芯部が不等径を有し、磁性コアの実装端面から最も離れる第2巻芯部の径は、それ以外の巻芯部の径より小さい。
本考案によれば、第1鍔部から中間鍔部間の第1巻芯部には、リード部を収容するために形成された深い切欠部が設けられることができる。そのため、リード部が金属端子部に絡げられてから、連続な切欠部を通して、最初に第2巻芯部に対して巻線することができる。
また、本考案に係る磁性素子において、その磁性コアにある連続切欠部の底面は第2段巻芯部の外周面に接するように形成されている。
本考案によれば、導電線のリード部が磁性素子の実装面に取付けられた金属端子から連続切欠部を通して磁性コアの第2巻芯部に巻始める場合、連続切欠部の底面と第2巻芯部の外周面との間に段差はないように形成されるので、断線する恐れを低減することが可能である。
また、本考案に係る磁性素子は、巻線部において、少なくともコアの実装端面と最も離れる第2巻芯部に巻回される第2巻線部と、コアの実装端面に最も近い第1巻芯部に巻回される第1巻線部とを備え、第2巻線部には巻線部の巻始端が含まれ、第1巻線部には巻線部の巻終端が含まれ、巻線部の巻始端が連続切欠部を通す第1リード部により第一金属端子に接続され、巻線部の巻終端は第1鍔部に形成された別個の切欠部を経由して第二金属端子に接続する。
本考案によれば、この磁性素子において、一番電圧差が高い箇所、即ち、巻線部の巻終端の第2リード部と巻線部の巻始端を含む第2巻線部との間は空間距離をおいて離れているので、たとえ両者間の電圧が500〜600Vまで高くても、ショートする恐れはない。
更に、本考案に係る磁性素子がポット状コアを有する。この構造によれば、ポットコアが磁性コアと共に、コイル部から発する磁束を磁性素子外に漏れることを抑制できるので、同じ基板に搭載されているほかの電子部品への電磁障害を防ぐことに貢献できる。
本考案によれば、簡素な構成とし、製造が容易でありながら、高い耐圧性を有する磁性コア、及びこの磁性コアを用いる磁性素子を提供すること可能となる。
以上説明したように、本考案に係る磁性コアによれば、中間鍔部を備えない簡素な構成としつつ、製造が容易でありながら、高い耐圧性を有する磁性素子を実現することができるという効果を奏する。また、本考案に係る磁性素子によれば、製造が容易でありながら、高い耐圧性を有する磁性素子を提供することができるという効果を奏する。
本考案の第1実施形態に係る磁性コアの斜視図である。 図1の磁性コアのA−A´断面図である。 図1の磁性コアの連続切欠部を示す側面図である。 本考案の第1実施形態に係る磁性素子の斜視図である。 図4に示された磁性素子の平面図である。 図5に示された磁性素子のB−B´断面図である。 図6の磁性素子のC´局部拡大図である。 本考案の第2実施形態に係る磁性素子の斜視図である。 図8に示された磁性素子の平面図である。 図9に示された磁性素子のE−E´断面図である。 従来のLED駆動回路を示す図である。 従来の磁性素子の正面図である。
<1.第1の実施の形態>
以下、本考案の第1の実施形態に係る磁性コア1について、図1、図2及び図3に基づいて説明する。
図1は本考案に係る磁性コア1の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示されている磁性コア1のA‐A´の断面図であり、図3は図1の磁性コアの連続切欠部を示す側面図である。また、ここでは、磁性コア1の巻芯部2の未図示基板に面する端面を実装端面6と、他方の端面を他端面7とそれぞれ定義する。なお、実装端面6は必ずしも実装基板と接触する面ではなく、例えば、図3及び図6に示されるように、巻芯部2の基板に対向する下端面の中、基板の遠離する方向に凹み込むことにより基板と接触しない面も含まれている。
図1及び図2に示されるように、磁性材料からなる磁性コア1は柱状の巻芯部2、この柱状巻芯部2の実装端面6から、実装端面6の径方向に沿って外方へ延出するように形成されている第1鍔部3と、この巻芯部2の実装端面6と他端面7の間の所定位置において、巻芯部2の第1鍔部3に平行する断面の径方向に沿って、外方へ延出するように形成されている中間鍔部4を備えている。なお、本実施の形態において、この柱状巻芯部2の他端面7から、他端面7の径方向に沿って外方へ延出するように形成されている第2鍔部5もあるが、この第2鍔部5は必ずしも必要であるわけではない。
また、中間鍔部4には実装端面6と他端面7との間の任意の所定位置、本実施の形態ではほぼ中間位置に設けられているが、中間鍔部4を実装端面6または他端面7のどちらかに近づけ、中間ではない位置に設けてもよい。
また、図2に示されるように、第1鍔部3と中間鍔部4との間に位置している巻芯部を第1巻芯部10と称す。第1鍔部の平面8a、中間鍔部の下面12b及び第1巻芯部10の外周面10aにより、第1巻枠13が構成されている。この第1巻枠13に後述の第1巻線部23aが巻回されている。
同様に、第2鍔部5と中間鍔部4との間に位置している巻芯部を第2巻芯部11と称す。第2鍔部5の下面9a、中間鍔部4の平面12a及び第2巻芯部11の外周面11aにより、第2巻枠14が構成されている。この第2巻枠14に後述の巻線部23bが巻回されている。
本実施形態によれば、磁性コア1に導電線からなる巻線部20が巻回された場合、巻線部20は中間鍔部4及び第1鍔部3により、第1巻枠部13に巻回された第1巻線部23a及び第2巻枠部14に巻回された第2巻線部23bに分割され、それぞれの巻線部23a、23bにかかった電圧は磁性素子40の全体にかかった電圧の二分の一になるので、巻線部23a、23bに対する耐圧性の要求が低くなり、磁性素子40の全体の耐圧性を高めることが期待できる。
また、本実施形態において、巻線部が中間鍔部により二つに分割されているが、もっと高い耐圧性が要求された場合、3以上の数で巻線部を分割しても良い。その時、必須の中間鍔部も複数枚となり、中間鍔部同士の間に形成された巻芯部を中間巻芯部と、この中間巻芯部と上下の中間鍔部により構成された巻枠を中間巻枠と、この中間巻枠に巻回された巻線を中間巻線部とそれぞれ称す。なお、巻線部において、必ず磁性コア1の実装端面から最も離れる巻枠から、実装端面に最も近い巻枠まで巻回するようにする。
また、この磁性コア1を使うことにより、磁性コア1が磁性部材、巻線枠部材及び絶縁部材などの複数の役割を一つの部材により担うことができ、磁性素子40の構成の簡素化や、製造工数の低減化にも貢献できる。
また、図1、図2及び図3に示されるように、少なくとも第1鍔部3、第1巻芯部10及び中間鍔部4に渡り、巻芯部2の軸線30の方向に平行するように連続切欠部15が設けられている。もっと具体的に、第1鍔部3には、その外周面から磁性コア1の軸線30に向けて第1鍔部3の径方向に沿って切欠部15aが設けられている。また、第1巻芯部10には、その外周面から磁性コア1の軸線30に向けて第1巻芯部10の径方向に沿って切欠部15bが設けられている。更に、中間鍔部4には、その外周面から磁性コア1の軸線30に向けて中間鍔部4の径方向に沿って切欠部15cが設けられている。そこで、連続切欠部15が切欠部15a、15bおよび15cにより連続的につながって構成されている。
更に、中間鍔部4の枚数が2枚以上必要となる場合、中間巻芯部が必要となるので、連続切欠部15が第1鍔部3、第1巻芯部10及び複数枚の中間鍔部以外に、この中間巻芯部も通すように形成されなければならない。
また、図5に示すように、磁性素子40を第2鍔部5側から平面図でみた場合、これらの切欠部15a、15b及び15cの輪郭が重なり、切欠部15a、15b及び15cは最小の形状、即ち切欠部15bの形状を共有している。即ち、これらの切欠部15a、15b及び15cが一つ連続な切欠部15を構成し、共通の平坦の底面16を有している。
なお、切欠部15の底面16までの深さの最小値は、第1巻芯部10に形成されている切欠部15bの深さCと同じである。ここでは、用いられた導電線の径をdとした場合、C>dという関係式が成立つようになる。
本考案の構造によれば、図6及び図7に示されるように、巻始側に位置する第1リード部21aが巻終側の第1巻線部23aとの空間距離Dができ、たとえ第1リード部21aと第1巻線部23aとの間の電圧が高くても、この空間距離Dの絶縁性が十分対応できる。そのため、樹脂を塗ったり、絶縁テープで巻いたりする措置が不要になり、磁性素子の構造簡素になった上、製造工数が減る効果もある。
なお、図2及び図3に示されるように、柱状の巻芯部2が不等径を有し、磁性コア1の実装端面6から最も離れる第2巻芯部11の径はそれ以外の巻芯部の径より小さい。具体的に言えば、本実施形態においては、第2巻芯部11の径は第1巻芯部10の径より小さくなるように形成されている。特に、第1巻芯部10の半径をXとし、第2巻芯部11の半径をYとし、第1巻芯部10に形成されている切欠部15bの深さCとした場合、C=X−Yという関係式が成立つようになる。
本考案によれば、第1鍔部3と中間鍔部4との間の第1巻芯部10には、第1リード部21aを収容するために形成された連続切欠部15b設けられる。そのため、巻線部20は第1リード21a部を第一金属端子部31aに絡げてから、連続な切欠部15を通して、最初に第2巻芯部11に対して巻回される。更に、最初から第2巻芯部11に巻線することにより、巻終側の巻線部23aが第1鍔部3と中間鍔部4との間の第1巻枠13に形成されている。したがって、巻終わった時に、第2リード部21bが第1鍔部3に設けられた別個の切欠部を通して、第二金属端子31bに絡げることができるので、巻終側にある第2リード部21bが巻始側の巻線部23bとの間に、自然に絶縁の空間距離Dができ、絶縁テープを巻いたり、樹脂を塗布したりすることが不要となる。
また、本実施形態においては、連続切欠部15の底面16は第2巻芯部11の外周面11bに接するように形成されている。言いかえれば、底面16は軸線30と平行し、第2巻芯部11の外周面11bに空間的に接している。即ち底面16と第2巻芯部11の外周面11bと接する位置において、両者間に段差はない状態となっている。
本考案によれば、導電線の第1リード部21aが磁性コア1の実装端面6に取付けられた金属端子31から連続切欠部15を通して磁性コア1の第2巻芯部11に巻始める場合、連続切欠部15の底面16と第2巻芯部11の外周面11aとの間に段差はないので、断線する恐れを低減することが可能となる。
なお、本考案に係る磁性コア1の材質として、所定の絶縁率を有するMn−Zn系またはNi−Zn系等のフェイライト以外、Fe−Al−Si等軟磁性金属やアモルファス金属、若しくはこれら材料から2種以上のものによる混合物等を用いることができる。但し、磁性コアは所定絶縁率以上を有することが条件とする。なお、磁性コアの外周面に対して絶縁材料、例えば樹脂の塗布など絶縁措置を施すことも可能である。
なお、磁性コア1の形成方法に関して常用の切削法、金属粉末射出法(Metal Injection Molding)、圧縮法または充填法などが用いられる。更に、磁性コア1をいくつの部材を分けて、それぞれの部材を単独成形した後、接着剤等により一つ磁性コアを組み合わせても構わない。
なお、本考案の主旨を損なわない限り、種々の変更ができる。例えば、磁性コア1は第1鍔部3、中間鍔部4及び第2鍔部5を備えているが、分圧対策の要求で、3つ以上の鍔部を有しても構わない。なお、3つ鍔部以上を有する場合、中間鍔部とは、巻芯部の両端面の間にある第1及び第2鍔部以外の鍔である。なお、この場合、第2鍔部5と最も実装端面6から離れる一枚の中間鍔部4との間にある第2巻芯部11の径は、この中間鍔部4と第1鍔部3との間にある複数の巻芯部の径より小さく形成されている。なお、製造及び絶縁の観点からみると、この中間鍔部4及び第1鍔部3との間にある複数の巻芯部の径が同じであることが好ましい。
次に、図4、図5、図6及び図7を用いて本考案に係る磁性素子40に対して説明する。図4は磁性素子40の斜視図であり、図5は磁性素子40の平面図であり、図6はB−B´断面図であり、図7は図6に示された磁性素子40の局部拡大図である。なお、ここで使われている磁性コア体は図1〜図3に示されている磁性コア1である。
本考案に係る磁性素子40は、巻線部20において、少なくとも磁性コア1の実装端面6と最も離れる第2巻芯部11に巻回される第2巻線部23bと、磁性コア1の実装端面6に最も近い第1巻芯部10に巻回される第1巻線部23aとを備え、第2巻線部23bには、巻線部20の巻始端が含まれ、第1巻線部23aには、巻線部20の巻終端が含まれ、なお、巻始端が連続切欠部15を通す第1リード部21aにより第一金属端子31aに接続され、巻終端は第1鍔部3に形成された別個の切欠部を経由して第二金属端子31bに接続する。
具体的に言えば、この導電線の一端は磁性コア1の未図示の実装端面6に差し込まれているピン型第一金属端子31aに絡げてから、第1鍔部3、第1巻芯部10及び中間鍔部4に形成されている連続切欠部15を通し、第2巻枠14に導入されている。なお、ピン型第一金属端子31aから第2巻枠14までの導電線は第1リード部21aとする。
また、第2巻枠14に導入された導電線は中間鍔部4の平面12aから第2鍔部5に向けて巻始まる。また、第2鍔部5に至ったら、第1層の巻線の上に載せて中間鍔部に向かって第2層を巻回する。このように繰り返すことにより、第2巻枠14に所定の巻数で巻回された導電線により、第2巻線部23bが構成されている。
なお、第2巻線部23bの巻終端は中間鍔部4の外周面に形成されている別個の切欠部を通して第1巻枠部13に導入される。また、第1巻枠部13に導入された導電線は中間鍔部の下面12bから第1鍔部に向けて巻始める。また、第1鍔部3に至ったら、第1層の巻線の上に載せて中間鍔部に向かって第2層を巻回する。このように繰り返すことにより、なお、第2巻枠14に所定の巻数で巻回された導電線により、第1巻線部23aが構成されている。
さらに、第1巻線部23aの巻終端が第1鍔部3の外周面に形成されている別個の切欠部を通して実装端面6に差し込まれているピン型第二金属端子31bに絡げる。なお、第1巻枠13に巻回された第1巻線部23aから第二金属端子31bまでの導電線は第2リード部21bとする。
こうすることにより、巻線部20が二つの巻線部23aと23bに分かれたので、それぞれの耐圧性要求は磁性素子40に対する耐圧性要求の1/2となり、容易に達成することができる。
なお、第1リード部21aと第1巻線部23aの内周面、即ち第1巻芯部10の外周面10aとの間に、空間距離Dが設けられているために、たとえ500〜600Vの電圧がかけられても、ショートすることなく、十分の耐圧性を達成することができる。
<2.第2の実施の形態>
以下、本考案の第2実施形態に係る磁性素子100について、図8、図9及び図10に基づいて説明する。ここでは、実施例1と同じ構成要素に関して、同じ番号を付与し、詳細の説明を省略する。図8は本考案の第2実施形態に係る磁性素子の斜視図であり、図9は図8に示された磁性素子の平面図であり、図10は図9に示された磁性素子のE−E´断面図である。
本実施形態に係る磁性素子100において、第1実施形態に示されている磁性素子40の外周にさらに磁性材料からなるポットコア41を設けている。このポットコア41により、巻線部20から同じプリント基板に搭載されたほかの電子部品への電磁障害を防ぎながら、磁性素子100自身の磁気と電気特性を改善する効果がある。
なお、ポットコア41の材質は磁性コア1と同じでも良いが、異なる磁性材料からなっても構わない。
また、磁性コア1とポットコア41との間の磁束漏れを更に防ぐために、磁性コア1の第1鍔部3と階段状に形成される台座部25を設けることが可能となる。この台座部25の径が第1鍔部3の径より大きく形成されることにより、その周縁が露出され、第1鍔部3と階段状に形成された縁部24と成されている。
図10に示されるように、磁性コア1の下縁部が縁部24の上に載せられ、ポットコア41と磁性コア1とが緊密に連接されているので、その隙間から漏れられた磁束の量を低減することが可能となる。
さらに、磁性コア1には、低背化するために、第2鍔部5をなくすことが可能である。この場合、例えば、ポットコア41の頂面に、磁性コア1の先端の位置を決めるための凹部や貫通孔を設けることが可能である。
本考案に係る磁性コア及びこの磁性コアを用いる磁性素子が照明、車載及びその他様々の分野で応用できる。
1 磁性コア
2 巻芯部
3 第1鍔部
4 中間鍔部
5 第2鍔部
6、7 端面
10、11 巻芯部
15、15a、15b、15c 切欠部
20、23a、23b 巻線部
21a、21b リード部
31、31a、31b 金属端子
41 ポットコア

Claims (10)

  1. 磁性材料からなるコアにおいて、
    柱状の巻芯部と、
    上記巻芯部の実装端面から、その径方向に沿って外方へ延出することにより形成された第1鍔部と、
    上記巻芯部の両端面の間の所定の場所において、上記巻芯部の上記第1鍔部に平行する断面の径方向に沿って外方へ延出することにより、形成された中間鍔部と、
    を有することを特徴とする磁性コア。
  2. 少なくとも上記第1鍔部、上記第1鍔部と上記中間鍔部との間にある第1巻芯部及び上記中間鍔部に渡り、上記巻芯部の軸線方向に平行するように連続切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁性コア。
  3. 上記柱状の巻芯部が不等径を有し、上記磁性コアの実装端面から最も離れる第2巻芯部の径はそれ以外の巻芯部の径より小さいことを特徴とする請求項2に記載の磁性コア。
  4. 上記連続切欠部の底面は第2巻芯部の外周面に接するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の磁性コア。
  5. 磁性材料からなるコアと、
    巻線とを有する磁性素子において、
    上記コアが柱状の巻芯部と、
    上記巻芯部の実装端面から、その径方向に沿って外方へ延出することにより形成された第1鍔部と、
    上記巻芯部の両端面の間の所定の場所において、上記巻芯部の上記第1鍔部に平行する断面の径方向に沿って外方へ延出することにより、形成された中間鍔部とを備え、
    上記巻線が上記巻芯部に巻回されている
    ことを特徴とする磁性素子。
  6. 少なくとも上記第1鍔部、上記第1鍔部と上記中間鍔部との間にある第1巻芯部及び上記中間鍔部に渡り、上記巻芯部の軸線方向に平行するように連続切欠部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の磁性素子。
  7. 上記柱状の巻芯部が不等径を有し、上記磁性コアの実装端面から最も離れる第2巻芯部の径はそれ以外の巻芯部の径より小さいことを特徴とする請求項6に記載の磁性素子。
  8. 上記連続切欠部の底面は上記中間鍔部から、上記第2巻芯部の外周面に接するように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の磁性素子。
  9. 上記巻線部において、少なくとも上記コアの実装端面と最も離れる第2巻芯部に巻回される第2巻線部と、
    上記コアの実装端面に最も近い第1巻芯部に巻回される第1巻線部とを備え、
    上記第2巻線部には、上記巻線部の巻始端が含まれ、
    上記第1巻線部には、上記巻線部の巻終端が含まれ、
    なお、上記巻始端が上記連続切欠部を通す第1リード部により第一金属端子に接続され、
    上記巻終端は上記第1鍔部に形成された別個の切欠部を経由して第二金属端子2に接続する
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の磁性素子。
  10. ポットコアを有する請求項9に記載の磁性素子。
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