JP3186280B2 - 温度発生装置 - Google Patents
温度発生装置Info
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- JP3186280B2 JP3186280B2 JP34346892A JP34346892A JP3186280B2 JP 3186280 B2 JP3186280 B2 JP 3186280B2 JP 34346892 A JP34346892 A JP 34346892A JP 34346892 A JP34346892 A JP 34346892A JP 3186280 B2 JP3186280 B2 JP 3186280B2
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- Japan
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- heating tube
- carbon
- conductor
- electrode
- electrode body
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射温度計の検定、
目盛校正等に用いられる高温用の黒体炉に好適な温度発
生装置に関するものである。
目盛校正等に用いられる高温用の黒体炉に好適な温度発
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高温を実現する黒体炉のような温
度発生装置として、熱膨張の影響等を防ぐため、ただ単
にスプリングを設けたり、本件出願人の開発に係る、発
熱体を移動可能に保持する可動台等を利用したもの等が
提案されている(特開昭63−247587号)。
度発生装置として、熱膨張の影響等を防ぐため、ただ単
にスプリングを設けたり、本件出願人の開発に係る、発
熱体を移動可能に保持する可動台等を利用したもの等が
提案されている(特開昭63−247587号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなものは、通電加熱される黒体炉自体の熱膨張等の吸
収機構が複雑になるきらいがあった。
うなものは、通電加熱される黒体炉自体の熱膨張等の吸
収機構が複雑になるきらいがあった。
【0004】この発明の目的は、以上の点に鑑み、高温
を発生するのに好適な温度発生装置を提供することであ
る。
を発生するのに好適な温度発生装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、通電されて
発熱するカーボンよりなる発熱管と、この発熱管の両端
を周囲から保持して通電するための電極体と、この電極
体と発熱管との間に介在して設けられた複数に分割され
外方に向かって傾斜が大きくなる断面がくさび状のカー
ボンよりなる伝導体とを備えたことを特徴とする温度発
生装置である。
発熱するカーボンよりなる発熱管と、この発熱管の両端
を周囲から保持して通電するための電極体と、この電極
体と発熱管との間に介在して設けられた複数に分割され
外方に向かって傾斜が大きくなる断面がくさび状のカー
ボンよりなる伝導体とを備えたことを特徴とする温度発
生装置である。
【0006】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す構成説明
図である。
図である。
【0007】図において、1は外筒でステンレス等より
なり二重筒とされ管、1a、1bから水を導入して冷却
することができ、管1cで内部を真空、または不活性ガ
スに置換できる。この外筒1の両側に中心が開口の内板
2a、2bが形成されて設けられ、この内板2a、2b
の外側には適当な絶縁材40で絶縁を施して側板として
の金属の電極体31、32が絶縁材(カラー)41を有
するボルト4で絶縁し締結される。
なり二重筒とされ管、1a、1bから水を導入して冷却
することができ、管1cで内部を真空、または不活性ガ
スに置換できる。この外筒1の両側に中心が開口の内板
2a、2bが形成されて設けられ、この内板2a、2b
の外側には適当な絶縁材40で絶縁を施して側板として
の金属の電極体31、32が絶縁材(カラー)41を有
するボルト4で絶縁し締結される。
【0008】電極体31、32は、中央の軸方向に貫通
孔を有し、管31a、31b、32a、32bから水を
導入して冷却するとともに外板5a、5bを取り付け、
この外板5a、5bにはキャップ6a、6bにより窓ガ
ラス7が設けられている。そして、電極体31、32の
中心の貫通孔には、複数に分割され断面がくさび状の炭
素又は黒鉛のカーボンよりなる熱の伝導体8を介してカ
ーボンよりなる発熱管10の両端が保持されている。こ
の発熱管10は放射温度計で照準するための有底部10
aを中央に有し、伝導体10は、外板5a、5bに当接
する部位でスプリングのような弾性体9で外方から押圧
されている。
孔を有し、管31a、31b、32a、32bから水を
導入して冷却するとともに外板5a、5bを取り付け、
この外板5a、5bにはキャップ6a、6bにより窓ガ
ラス7が設けられている。そして、電極体31、32の
中心の貫通孔には、複数に分割され断面がくさび状の炭
素又は黒鉛のカーボンよりなる熱の伝導体8を介してカ
ーボンよりなる発熱管10の両端が保持されている。こ
の発熱管10は放射温度計で照準するための有底部10
aを中央に有し、伝導体10は、外板5a、5bに当接
する部位でスプリングのような弾性体9で外方から押圧
されている。
【0009】発熱菅10の外周には補助管11が設けら
れ、補助管11と外筒10との間には何層かのラジエー
ションシール用の円筒体12が設けられ、また、断熱材
を設けるようにしてもよい。そして、電極体31、32
の外面には通電用の電極ワイヤ13a、13bがボルト
14a、14bで取り付けられている。
れ、補助管11と外筒10との間には何層かのラジエー
ションシール用の円筒体12が設けられ、また、断熱材
を設けるようにしてもよい。そして、電極体31、32
の外面には通電用の電極ワイヤ13a、13bがボルト
14a、14bで取り付けられている。
【0010】つまり、電極ワイヤ13a、13bに通電
すると電流は、たとえば電極体31、伝導体8、発熱管
10、伝導体8、電極体32と流れ、発熱管10は通電
加熱されて発熱し、内部は高温となりほぼ黒体状態とな
り、所望の温度を発生させることができる。このとき、
カーボンの発熱管10は長手方向に膨脹する。石墨のよ
うなカーボンの線膨脹率を約3×10-6(K-1)とし、
温度を3000Kまで上昇させ、発熱管10の長さを5
00mmでその約1/2が加熱されるとすると、発熱管
10は、 3×10-6×3・103 ×500×0.5=2.25 より、約2.3mm膨脹することになる。この場合、カ
ーボンの伝熱体8が介在しているので同材質であり潤滑
性があり、銅に対してのように食いつくことなく、膨脹
に対して伸縮できる。また、この伝導体8は傾斜が外周
についていて弾性体9で押さえているので、伸縮に対し
て十分な対応が可能となっている。また、電極体31、
32は、内部を水冷しているので加熱を防止でき、窓ガ
ラス7を介して発熱管10の有底部10aを照準とする
ことで、放射温度計等の検定、校正が十分に可能とな
る。
すると電流は、たとえば電極体31、伝導体8、発熱管
10、伝導体8、電極体32と流れ、発熱管10は通電
加熱されて発熱し、内部は高温となりほぼ黒体状態とな
り、所望の温度を発生させることができる。このとき、
カーボンの発熱管10は長手方向に膨脹する。石墨のよ
うなカーボンの線膨脹率を約3×10-6(K-1)とし、
温度を3000Kまで上昇させ、発熱管10の長さを5
00mmでその約1/2が加熱されるとすると、発熱管
10は、 3×10-6×3・103 ×500×0.5=2.25 より、約2.3mm膨脹することになる。この場合、カ
ーボンの伝熱体8が介在しているので同材質であり潤滑
性があり、銅に対してのように食いつくことなく、膨脹
に対して伸縮できる。また、この伝導体8は傾斜が外周
についていて弾性体9で押さえているので、伸縮に対し
て十分な対応が可能となっている。また、電極体31、
32は、内部を水冷しているので加熱を防止でき、窓ガ
ラス7を介して発熱管10の有底部10aを照準とする
ことで、放射温度計等の検定、校正が十分に可能とな
る。
【0011】なお、電極体31、32の内径に外径を合
わせた管状の伝導体8は、図1では、外周に外方に向か
って大きくなる傾斜が設けられていたが、発熱管10に
接する内周側に外方に向って大きくなる傾斜を設け、弾
性体9で押圧するようにしてもよい。また、図2で示す
ように、カーボンの伝導体8は、3個以上の部分8a、
8b、8cに分割し、均一に押圧することができるとと
もに、熱割れも防止することができる。
わせた管状の伝導体8は、図1では、外周に外方に向か
って大きくなる傾斜が設けられていたが、発熱管10に
接する内周側に外方に向って大きくなる傾斜を設け、弾
性体9で押圧するようにしてもよい。また、図2で示す
ように、カーボンの伝導体8は、3個以上の部分8a、
8b、8cに分割し、均一に押圧することができるとと
もに、熱割れも防止することができる。
【0012】
【発明の効果】この発明は通電加熱されるカーボンの発
熱管に、カーボンの伝導体を介在させて電極体に設ける
ようにしたので、発熱管が熱膨張で伸縮したとしても、
食いつくことなく円滑に接触を保たせることができ、熱
膨張の影響を軽減でき、黒体炉等の温度発生装置に好適
なものとなる。また、伝導体を弾性体で押圧すること
で、十分なバランスをとり、また、伝導体は複数に分割
されているので均一に押圧することができ、高温の温度
発生装置に用いて、十分な信頼性、安定性をもたせるこ
とができる。また、電極体自体を水冷しているので、十
分な冷却効果が得られる。
熱管に、カーボンの伝導体を介在させて電極体に設ける
ようにしたので、発熱管が熱膨張で伸縮したとしても、
食いつくことなく円滑に接触を保たせることができ、熱
膨張の影響を軽減でき、黒体炉等の温度発生装置に好適
なものとなる。また、伝導体を弾性体で押圧すること
で、十分なバランスをとり、また、伝導体は複数に分割
されているので均一に押圧することができ、高温の温度
発生装置に用いて、十分な信頼性、安定性をもたせるこ
とができる。また、電極体自体を水冷しているので、十
分な冷却効果が得られる。
【図1】この発明の一実施例を示す全体の構成説明図で
ある。
ある。
【図2】この発明の一実施例を示す部分の構成説明図で
ある。
ある。
1 外筒 31、32 電極体 4 ボルト 40、41 絶縁材 5a、5b 外板 6a、6b キャップ 7 窓ガラス 8 伝熱体 9 弾性体 10 発熱管 11 補助管 12 円筒体 13a、13b 電極ワイヤ 14a、14b ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 5/00 F27B 17/00 F27D 11/02 G01J 5/02 H05B 3/14
Claims (1)
- 【請求項1】通電されて発熱するカーボンよりなる発熱
管と、この発熱管の両端を周囲から保持して通電するた
めの電極体と、この電極体と発熱管との間に介在して設
けられた複数に分割され外方に向かって傾斜が大きくな
る断面がくさび状のカーボンよりなる伝導体とを備えた
ことを特徴とする温度発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34346892A JP3186280B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 温度発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34346892A JP3186280B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 温度発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06167395A JPH06167395A (ja) | 1994-06-14 |
JP3186280B2 true JP3186280B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=18361762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34346892A Expired - Fee Related JP3186280B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 温度発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186280B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111397373A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-10 | 山东宜维检测有限公司 | 一种实验室多功能高温前处理装置 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34346892A patent/JP3186280B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111397373A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-10 | 山东宜维检测有限公司 | 一种实验室多功能高温前处理装置 |
CN111397373B (zh) * | 2020-03-23 | 2021-07-27 | 山东宜维检测有限公司 | 一种实验室多功能高温前处理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06167395A (ja) | 1994-06-14 |
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