JP3186251B2 - 干渉計の被検レンズ支持装置 - Google Patents

干渉計の被検レンズ支持装置

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JP3186251B2
JP3186251B2 JP26790992A JP26790992A JP3186251B2 JP 3186251 B2 JP3186251 B2 JP 3186251B2 JP 26790992 A JP26790992 A JP 26790992A JP 26790992 A JP26790992 A JP 26790992A JP 3186251 B2 JP3186251 B2 JP 3186251B2
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正美 米田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球面レンズ等の被検レ
ンズの表面状態をレーザ干渉計を用いて検査するための
干渉計であって、特にこの干渉計における被検レンズを
支持するための支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズの仕上げ精度の検査を行うために
レーザ干渉計を用いるように構成したものは、従来から
知られている。即ち、レーザ光源からのレーザ光の光路
に基準レンズを配設すると共に、この光路における基準
レンズの前方位置に被検レンズを配設し、基準レンズの
基準面から反射する参照光と被検レンズの被検面からの
反射光である物体光との間で生じる干渉縞の本数を測定
することによって、このレンズの表面状態を検査・測定
するようにしたものである。このように、レーザ干渉計
を用いると、被検レンズを非接触で検査できることか
ら、基準レンズにも、また被検レンズにも損傷を来すこ
となく精密に検査できるので極めて都合が良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、レーザ発振器
から基準レンズまでの光学素子は干渉計本体としてハウ
ジング内に収納されているが、被検レンズは、多数のレ
ンズを順次検査・測定するという関係から、容易に着脱
できるようにする必要がある。このために、被検レンズ
を着脱可能に支持する被検レンズ支持機構が設けられ
る。ここで、被検レンズ支持機構としては、干渉計本体
から出射されるレーザ光の光路の方向によって、その構
造も異なってくる。即ち、光路が上方を向くように干渉
計本体を設置する場合があり、この場合には、干渉計本
体の上部位置にレーザ光を透過させる開口を持った台板
を設け、この台板に被検レンズがセットされる。一方、
光路が水平な場合には、被検レンズは、被検面が垂直に
なるようにしてレンズホルダに支持させることになる。
また、光路が下方に向くようになっている場合には、干
渉計本体の下部に台板を設け、この台板上に被検レンズ
をセットする。以上のうち、干渉計本体の光路が水平な
方向または下方に向けている場合には、被検レンズを支
持する部材は、この被検レンズの被検面とは反対側の
面、また場合によっては外周面を支持するように構成さ
れる。
【0004】ところで、被検レンズの測定を高精度に行
うには、被検レンズに傾きや倒れ等がなく、被検レンズ
の被検面の曲率半径の中心が干渉計本体から出射される
レーザ光の光軸上に位置させなければならない。従っ
て、検査・測定時には、被検レンズは極めて高精度に位
置決めする必要があるが、干渉計本体からの光路が水平
方向に向けられている場合や、下方に向けられて、被検
レンズの被検面とは反対側の面や外周面を支持するよう
に構成した場合には、この支持手段によって被検レンズ
を固定的に保持した上で、被検レンズを干渉計本体から
のレーザ光の光軸と一致するように位置決めしなければ
ならない。
【0005】被検レンズの検査・測定を行うに当って
は、測定精度の観点からは、被検レンズの位置決め精度
の向上を図らなければならないが、もう一方の要請とし
て、被検レンズの支持機構への着脱を容易に行えるよう
にすることも重要である。ところが、前述したように、
被検レンズの位置決め精度の向上を図るためには、例え
ば被検レンズをクランプする等によって、支持機構に固
定的に装着しなければならず、このために被検レンズの
着脱が困難になるという問題点が生じる。
【0006】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、被検レンズの着脱
が容易で、しかもこの被検レンズをセットした時には、
極めて正確に位置決めできるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、干渉計本体に設けた基準レンズの基
準面に照射される光の一部を反射させ、この基準レンズ
の透過光を球面レンズからなる被検レンズに反射させ
て、両反射光の間で干渉縞を発生させることにより被検
レンズの表面状態の検査を行うものであって、前記干渉
計本体内に設けた基準レンズと対向する位置に前記被検
レンズが設置されるレンズ支持部材を配置し、また前記
レンズ支持部材と前記干渉計本体内の前記基準レンズと
の間の位置に、このレンズ支持部材に設置された前記被
検レンズの球面からなる被検面に当接するレンズ当接部
を有するレンズ位置決め部材を対向配設し、前記レンズ
支持部材には、前記レンズ当接部から離した位置で前記
被検レンズが設置され、この被検レンズを前記レンズ位
置決め部材に押し付けた時に、その被検面がこのレンズ
当接部に当接するようにして位置決めするために所定の
弾性力を作用させる加圧力発生手段を設ける構成とした
ことをその特徴とするものである。
【0008】
【作用】被検レンズは、その測定対象となるのは球面形
状となった被検面であり、従って被検面側を位置決めす
るように構成する方がより正確な位置決めできる。この
ために、レンズ支持部材に対向配設させて、被検レンズ
の被検面に当接するレンズ当接部を有するレンズ位置決
め部材を設ける。そして、レンズ支持部材をこのレンズ
位置決め部材のレンズ当接部から離した状態で、被検レ
ンズを設置して、加圧力発生手段の作用によって、レン
ズ支持部材に設置した被検レンズの被検面をレンズ位置
決め部材のレンズ当接部に当接させることにより位置決
めするようにした。これによって、被検レンズはレンズ
支持部材とレンズ位置決め部材との間で挾持された状態
になり、測定時における安定性も得られ、しかもその着
脱が容易になる。
【0009】レンズ位置決め部材と干渉計本体との間の
位置関係が正確に調整されておれば、被検レンズをレン
ズ位置決め部材に押し当てることによって、正確に位置
決めを行うことができる。特に、被検レンズが球面レン
ズであるから、加圧力発生手段の弾発力によって、その
被検面をレンズ位置決め部材にある程度の押し付け力を
作用させれば、この基準面がレンズ位置決め部材に倣う
ようになって、自動的に調芯されると共に安定的に保持
される。ただし、被検面をレンズ位置決め部材部にあま
り強い力で押し付けると、押し付け力により被検面に歪
みが生じて、この歪みによる干渉縞が発生することにな
り、被検レンズの検査・測定精度に悪影響を与えること
になる。
【0010】そこで、被検レンズの自重自体はレンズ支
持部材により支承させ、このレンズ支持部材に加圧力発
生手段を設けて、この加圧力発生手段によって、被検レ
ンズの被検面を弾性的にレンズ位置決め部材に押し付け
るようにしている。これによって、被検レンズの形状や
重量とは無関係に、被検面の調芯作用を十分に発揮さ
せ、かつこの被検面に歪みが生じないようにすることが
できる。この結果、レンズ支持部材によっては、被検レ
ンズを単に脱落しないように保持されておれば良く、ク
ランプ等によって被検レンズを厳格に固定しなくとも、
被検レンズをレンズ支持部材とレンズ位置決め部材との
間に挾持された状態で、安定的に、しかも正確に位置決
めすることができる。また、被検レンズの着脱は極めて
容易に、しかも迅速に行える。さらに、被検レンズにお
ける被検面の表面状態を正確に現した干渉縞情報を取得
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1において、1は干渉計本体を示
し、この干渉計本体1は柱部材2に装着した昇降手段3
に装着されて、この昇降手段3は操作ハンドル3aによ
り手動操作で昇降させるようになっている。干渉計本体
1の下部位置にはレンズ位置決め部材4が設けられてお
り、このレンズ位置決め部材4の下部位置に被検レンズ
5を支持する被検レンズ支持部材6が設けられている。
ここで、被検レンズ5は、その被検面5aが所定の曲率
半径と有効口径を持った球面となっている。
【0012】干渉計本体1の一例を図2に示す。この図
に示されているのは、所謂フィゾー型の干渉計である
が、本発明で用いられる干渉計としては、このタイプの
ものに限定されないことはいうまでもない。而して、同
図において、10はHe−Neレーザ等からなるレーザ
発振器10であって、このレーザ発振器10から出力さ
れたレーザ光はビーム発散用の発散レンズ11によっ
て、一度集光させた後に、発散させる。そして、この発
散レンズ11の集光位置にはピンホール12が配設され
ており、これによって集光した光以外を光路からカット
するようにしている。ピンホール12を通過した光はビ
ームスプリッタ13の反射面13aに反射せしめられ
る。このビームスプリッタ13での反射光は1/4波長
板14を介してコリメータレンズ15によって平行光と
なされ、この平行光は基準部材としての基準レンズ16
に入射される。基準レンズ16の入射面16aは反射防
止コーティングが施されており、またこの入射面16a
とは反対側の面は基準面16bで、この基準面16bか
らの反射光は、被検レンズ5の被検面5aから反射する
物体光である測定波面に対し、参照光として基準波面を
形成する。
【0013】レンズ位置決め部材4に被検レンズ5が装
着されると、レーザ発振器10からレーザ導光用光学系
を構成する発散レンズ11,ピンホール12,ビームス
プリッタ13及びコリメータレンズ15を経て基準レン
ズ16に入射され、その一部はこの基準ンズ16の基準
面16bで反射し、他は被検レンズ5に入射されて、こ
の被検レンズ5の被検面5aで反射する。基準レンズ1
6の基準面16b及び被検レンズ5の被検面5aからの
反射光はコリメータレンズ15により収束せしめられな
がら、1/4波長板14を経てビームスプリッタ13に
戻される。ここで、この戻り光はビームスプリッタ13
の反射面13aを透過する。そして、このビームスプリ
ッタ13の透過光の光路には、絞り17及び結像レンズ
18が設けられており、この結像レンズ18の結像位置
に、基準面16aからの参照光と被検面5aからの物体
光との間の干渉作用によって、干渉縞が結像される。こ
の結像位置にCCD等からなる撮像手段19が設けられ
ており、この撮像手段19で干渉縞が撮影される。
【0014】以上のように、干渉縞を観察することによ
って、被検レンズ5の表面状態の検査が行われるが、こ
の被検レンズ5の検査を正確に行うには、被検レンズ5
がレンズ位置決め部材4に正確に位置決めしなければな
らない。即ち、図3に示したように、被検レンズ5は、
その被検面5aの曲率半径の中心Oは、干渉計本体1に
おける基準レンズ16における基準面16bの曲率半径
の中心となる位置と一致していなければならず(この位
置は、通常キャッツアイポイントと呼ばれている)、同
図にO′で示したように、この位置から外れた位置にあ
ると、被検面は同図に仮想線で示した位置になり、この
被検面から反射した物体光の波面と基準レンズ16の基
準面16bから反射した参照光の波面との間にずれが生
じて、正確な干渉縞が形成されなくなる。
【0015】ここで、被検レンズ5がセットされるレン
ズ位置決め部材4は、開口20aが形成された取付板2
0を有し、この取付板20における開口20aの形成部
の下面にはレンズ当接部21が着脱可能に取り付けられ
ている。このレンズ当接部21は被検レンズ5の被検面
5aの外周縁部を当接させることによって、その位置決
めを行うためのものであって、通常、被検レンズ5はレ
ンズ当接部21に対して120°位相を変えた3点位置
で当接することになる。
【0016】被検レンズ5は、被検レンズ支持部材6上
に支持されているが、この被検レンズ支持部材6とレン
ズ位置決め部材4とは連結板22により連結されてい
る。そして、この被検レンズ支持部材6は、基台23上
に立設した複数本、好ましくは4本のガイドロッド24
に沿って昇降可能な支持プレート25を有し、この支持
プレート25には、被検レンズ5の被検面5aとは反対
側の面を弾性的に支承するゴム,スポンジ等からなる弾
性サポート26が設けられている。ここで、弾性サポー
ト26には被検レンズ5が直接設置されることから、そ
の表面には反射防止コーティング等を施すようにするの
が好ましい。また、ガイドロッド24には、それぞれ支
持プレート25を挟んだ上下両側にバランス用のばね2
7,28が縮設されており、このばね27,28によっ
て、支持プレート25に外力が作用しない状態では、所
定の高さ位置に保持され、加圧力や外力等を加えると昇
降させることができるようになっている。さらに、基台
23はXYステージ29上に設置されており、被検レン
ズ5は被検レンズ支持部材6における弾性サポート26
とレンズ位置決め部材4のレンズ当接部21との間に挾
持した状態で、このXYステージ29によって干渉計本
体1との間で光軸合わせを行うことができるようになっ
ている。
【0017】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次にその作用について説明する。まず、干渉計
本体1に連結した昇降手段3を操作することによって、
この干渉計本体1に装着されている基準レンズ16を、
検査・測定しようとする被検レンズ5との位置関係にお
いて、この被検レンズ5の測定に適した位置となるよう
に干渉計本体1の位置調整を行う。この干渉計本体1の
位置調整は操作ハンドル3aを操作することによって、
昇降手段3に沿って干渉計本体1を上下方向に移動させ
ることにより行われる。
【0018】この状態で、支持プレート26を押し下げ
て、弾性サポート26上の所定の位置に被検レンズ5を
載置する。そして、支持プレート26に対する押し下げ
力を解除すると、この支持プレート26はばね27,2
8によりバランスする位置にまで上昇しようとするが、
この上昇ストロークの途中で被検レンズ5の被検面5a
がレンズ位置決め部材4におけるレンズ当接部21に当
接して、その位置で上昇は停止する。従って、弾性サポ
ート26が弾性変形することになって、この被検レンズ
5は、その弾発力によって、被検面5aがレンズ当接部
21に押し付けられる。ここで、被検レンズ5は球面レ
ンズであるから、レンズ当接部21に押し付けられるこ
とによって、その被検面5aがレンズ位置決め部材4の
レンズ当接部21に倣うようになる。そこで、XYステ
ージ29の調整を行って、レンズ位置決め部材4のレン
ズ当接部21の中心位置を干渉計本体1の光軸と一致さ
せるように調整する。これにより、被検レンズ5の被検
面5aは確実に干渉縞の測定が可能な位置に配置でき
る。
【0019】而して、被検レンズ5のレンズ当接部21
への押し付け力を、この被検レンズ5の被検面5aを調
芯させるのに必要な程度であって、押し付け力が過大に
なって被検面5aに歪みが発生しないように調整してお
く。ここで、この押し付け力の調整は、弾性サポート2
6の弾性力とバランス用のばね27,28とによるレン
ズ位置決め部材4の自由状態における高さ位置により定
まる。従って、これらを適宜調整しておくことによっ
て、最適な押し付け力が得られる。この結果、被検面5
aからの物体光と基準レンズ16の基準面16bからの
参照光との間での干渉作用に基づく干渉縞に被検レンズ
5aの歪みに起因して生じる干渉縞が出るのを極力少な
くでき、被検レンズ5の干渉縞による表面状態の測定精
度が著しく向上する。
【0020】なお、本実施例において、被検レンズ5の
レンズ当接部21に対する押し付け力を調整するには、
例えば図4に示したように、ガイドロッド24′の下部
側にねじ部を設けて、このねじ部にバランス用のばね2
8の下部を受けるばね受け28aを高さ調整可能に装着
しておき、このばね受け28aの高さ位置を調整するよ
うに構成すれば良い。また、図5に示したように、ガイ
ドロッド24に代えて、ねじロッド24″を用い、支持
プレート25′をこのねじロッド24″を適宜螺回する
ことによって、支持プレート25′の高さ位置を調整で
きるようにすることも可能である。ただし、この図5の
構成の場合には、支持プレート25′はねじロッド2
4″の所定の位置に固定的に保持されることから、被検
レンズ5の着脱は弾性サポート26を撓めるようにして
行うか、またはレンズ位置決め部材4を可動となすこと
により行う。
【0021】次に、図6に本発明の第2の実施例を示
す。なお、この第2の実施例において、前述した第1の
実施例と同一または均等な部材については、同一の符号
を付して、その具体的な説明は省略する。
【0022】本実施例において、被検レンズ5が装着さ
れる被検レンズ支持部材30は、支持プレート31を有
し、この支持プレート31は、台板32上に立設したガ
イドロッド33(通常は3本または4本設けられる)に
より昇降自在に支持されている。そして、支持プレート
31における被検レンズ設置部31aには、被検レンズ
5を粗位置決めするためのホルダ34が装着されてお
り、被検レンズ5はこのホルダ34に装着されて、それ
に対向配設したレンズ位置決め部材4のレンズ当接部2
1に、その被検面5aが当接することによって、所定の
位置に位置決めできるようになっている。ここで、被検
レンズ5をレンズ当接部21に適正な押し付け力をもっ
て押し付けるために、支持プレート31の下面側には圧
縮ばね35が作用している。この圧縮ばね35は、ばね
受け部材36に装着されており、このばね受け部材36
は調整ねじ37により高さ調整できるようになってい
る。また、被検レンズ支持部材30における台板32
は、取付板20に装着したレンズ当接部21と共にXY
ステージ38に連結されている。
【0023】また、支持プレート31には上下動駆動手
段39が連結されている。この上下動駆動手段39は、
フック39aと、このフック39aに手動操作によって
軸39bを中心として上下方向に回動させるレバー39
cとを備える構成となっている。フック39aは支持プ
レート31に係合しており、レバー39cを手動操作等
によって軸39bを中心として図中の矢印方向に回動さ
せると、支持プレート31を圧縮ばね35に抗して下降
させて、被検レンズ5をレンズ当接部21から離間させ
ることができるようになっている。
【0024】本実施例はこのように構成されるものであ
って、上下動駆動手段39を構成するレバー39cを操
作して、支持プレート31を圧縮ばね35に抗して押し
下げた状態で、その支持プレート31におけるホルダ3
4内に被検レンズ5を装着する。そして、レバー39c
を前述とは反対方向に回動させると、支持プレート31
は圧縮ばね35に抗して上昇して、この支持プレート3
1に設置した被検レンズ5の被検面5aがレンズ位置決
め部材4のレンズ当接部21に当接して、その位置決め
がなされる。この時においては、圧縮ばね35の作用に
よって被検面5aがある程度の押し付け力をもってレン
ズ当接部21に押し付けられるから、その位置決め精度
が極めて良好となる。また、この押し付け力を、被検面
5aを有効に位置決めでき、しかもこの被検面5aに歪
み等が発生しないように調整するには、調整ねじ37を
回動操作して、ばね受け部材36の上下方向の位置を調
整することにより容易に行うことができる。
【0025】さらに、図7に本発明の第3の実施例を示
す。而して、図2から明らかなように、基準レンズ16
はコリメータレンズ15によって平行光とした光路に設
けられている関係から、この基準レンズ16は光軸方向
に変位させたとしても、その基準面16bと被検レンズ
5の被検面5aとの間に干渉縞を形成する上で格別支障
を来すことはない。そこで、干渉計本体1′側に被検レ
ンズ5の位置決めを行うために、レンズ当接部21′を
備えたレンズ位置決め部材4′を設ける。そして、この
レンズ位置決め部材4′に対して基準レンズ16を近接
・離間する方向に移動可能となし、またこの基準レンズ
16は水平方向にも位置を微調整できる構成とする。
【0026】一方、被検レンズ支持部材40としては、
支持プレート41上にリング状の被検レンズサポート4
2を設ける。この被検レンズサポート42は、その内周
面側がテーパ面42aとなり、被検レンズ5は、その外
周エッジ部がこのテーパ面42aに当接することにより
保持されるようになっている。そして、被検レンズサポ
ート42は、3箇所以上設けた圧縮ばね43によって、
支持プレート41から突出する方向に付勢されており、
外周側に設けたガイド筒44に沿って昇降できるように
なっている。また、支持プレート41における被検レン
ズサポート42の内側の位置には、被検レンズ5の被検
面5aとは反対側の面に接離可能なレンズ受けパッド4
5が設けられている。なお、46は被検レンズサポート
42を引き下げるための操作用ロッドである。
【0027】以上の構成において、基準レンズ16の基
準面16bと被検レンズ5の被検面5aとの間の間隔を
測定位置となるように調整するには、干渉計本体1′内
において、基準レンズ16を光軸方向に移動させること
により行われる。実際においては、基準レンズ16とレ
ンズ位置決め部材4′のレンズ当接部21′との間の間
隔を調整する。また、基準レンズ16と被検レンズ5と
の間の光軸のずれの補正も、この基準レンズ16を水平
方向に移動させることにより行われる。
【0028】この調整が完了すると、被検レンズ支持部
材40における支持プレート41に設けた被検レンズサ
ポート42を干渉計本体1′から離間する方向に変位さ
せて、この被検レンズサポート42に被検レンズ5に装
着する。ここで、被検レンズサポート42にはテーパ面
42aが形成されているから、被検レンズ5を被検レン
ズサポート42に装着すると、直ちにこの被検レンズサ
ポート42の所定の位置に位置決めされる。
【0029】そこで、被検レンズサポート42に対する
押し下げ力を解除すると、この被検レンズサポート42
は圧縮ばね43の作用によって押し上げられて、被検レ
ンズ5の被検面5aがレンズ当接部21′に当接して、
この圧縮ばね43のばね力を調整することによって、被
検レンズ5の位置決めが行われ、かつその被検面5aに
歪みが発生しないように保持される。これによって、干
渉縞情報の正確な観察が可能となる。
【0030】そして、被検レンズ5の検査・測定が終了
すると、被検レンズサポート42を押し下げると、この
被検レンズ5はレンズ受けパッド45上に位置して、被
検レンズサポート42から脱出して、その取り出しを円
滑に行うことができる。
【0031】なお、前述した各実施例においては、干渉
計本体からのレーザ光を下方に向けるように構成した
が、これに限らず、例えば水平方向にレーザ光を導くよ
うに構成することもできる。ただし、この場合には、被
検レンズはその外周面をホルダ等により保持することに
よって、被検レンズ支持部材から脱落しないように保持
するように構成すれば良い。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、被
検面が球面となった被検レンズを、その被検面を加圧力
発生手段による弾発力でレンズ支持部材に当接させるこ
とによって、極めて容易に、しかも正確に干渉計本体に
設けた基準レンズに対して位置決めすることができ、か
つ被検レンズを安定した状態に保持できると共に、その
着脱が容易になり、さらには被検面をレンズ位置決め部
材に対して過大な押し付け力が作用して歪み等を生じさ
せるおそれはない等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における被検レンズ支持
装置を備えた干渉計の全体構成を示す説明図である。
【図2】干渉計の光学システムの全体構成図である。
【図3】基準レンズと被検レンズとの測定時における相
対位置関係の説明図である。
【図4】第1の実施例の変形例を示す被検レンズ支持装
置の要部構成図である。
【図5】第1の実施例の他の変形例を示す被検レンズ支
持装置の要部構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す干渉計の被検レン
ズ支持装置の構成を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す干渉計の被検レン
ズ支持装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1′ 干渉計本体 4,4′ レンズ位置決め部材 5 被検レンズ 5a 被検面 6,30,40 被検レンズ支持部材 16 基準レンズ 16b 基準面 20 取付板 21,21′ レンズ当接部 24,24′,33 ガイドロッド 24″ ねじロッド 25,25′ 支持プレート 26 弾性サポート 31,41 支持プレート 34 ホルダ 35,43 圧縮ばね 37 調整ねじ 42 被検レンズサポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−21806(JP,A) 特開 平1−145544(JP,A) 実開 昭57−190447(JP,U) 実開 昭59−172355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 9/00 - 11/30 102 G01M 11/00 - 11/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉計本体に設けた基準レンズの基準
    面に照射される光の一部を反射させ、この基準レンズの
    透過光を球面レンズからなる被検レンズに反射させて、
    両反射光の間で干渉縞を発生させることにより被検レン
    ズの表面状態の検査を行うものであって、前記干渉計本体内に設けた基準レンズと対向する位置に
    前記被検レンズが設置されるレンズ支持部材を配置し、 また前記レンズ支持部材と前記干渉計本体内の前記基準
    レンズとの間の位置に、このレンズ支持部材に設置され
    た前記被検レンズの球面からなる被検面に当接するレン
    ズ当接部を有するレンズ位置決め部材を対向配設し、 前記レンズ支持部材には、前記レンズ当接部から離した
    位置で前記被検レンズが設置され、この被検レンズを前
    記レンズ位置決め部材に押し付けた時に、その被検面が
    このレンズ当接部に当接するようにして位置決めするた
    めに所定の弾性力を作用させる加圧力発生手段を設ける
    構成としたことを特徴とする干渉計の被検レンズ支持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ位置決め部材は、前記レン
    ズ支持部材と共に、前記干渉計本体に対する光軸合わせ
    手段に装着する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の干渉計の被検レンズ支持装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ位置決め部材は前記干渉計
    本体に設けられ、この干渉計本体に設けた基準レンズ
    は、前記レンズ支持部材に設置した被検レンズに対して
    光軸合わせ可能に設ける構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の干渉計の被検レンズ支持装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ当接部は前記レンズ位置決め
    部材に着脱可能に装着されるように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の干渉計の被検レンズ支持装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧力発生手段はレンズ支持部材
    に作用する圧縮ばねであることを特徴とする請求項1記
    載の干渉計の被検レンズ支持装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧力発生手段はゴム,スポンジ
    等の弾性部材で構成したことを特徴とする請求項1記載
    の干渉計の被検レンズ支持装置。
  7. 【請求項7】 前記加圧力発生手段は、その押し付け
    力を調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の干
    渉計の被検レンズ支持装置。
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