JP3185777B2 - カラーインクジェットプリンタ及びカラーインクジェット印刷方法 - Google Patents

カラーインクジェットプリンタ及びカラーインクジェット印刷方法

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JP3185777B2
JP3185777B2 JP979999A JP979999A JP3185777B2 JP 3185777 B2 JP3185777 B2 JP 3185777B2 JP 979999 A JP979999 A JP 979999A JP 979999 A JP979999 A JP 979999A JP 3185777 B2 JP3185777 B2 JP 3185777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット印
字技術に関し、特に染料インクに比べて耐水性及び耐光
性に優れた印刷ができる顔料インクを用いたカラーイン
クジェットプリンタ及びカラーインクジェット印刷方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーインクジェットプリンタに
適用されているインクとしては、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの4色のインクとして、4色(ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエロー)とも染料インクを用
いるもの(第1従来技術)と、1色のみ(ブラックイン
クのみ)に顔料インクを用い残りの3色に染料インクを
用いるもの(第2従来技術)とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1、
第2従来技術には、次のような問題点があった。第1の
問題点は、染料が水溶性であるため、耐水性がないこと
である。第2の問題点は、染料は光エネルギ、特に紫外
線に弱いため、光に当てると退色する、すなわち耐光性
が弱いことである。これら第1及び第2の問題点を解決
する従来技術としては、例えば、染料インクに比べて遙
かに耐光性、耐水性に優れる顔料インクを用いるもの
(第3従来技術)がある。しかしながら、第3従来技術
では、顔料インクはインクが被印刷媒体が普通紙の場
合、普通紙に着弾してから普通紙内部に浸透する速度が
染料インクに比べて遙かに遅いため、インクジェットプ
リントヘッドの1回の片道走査で異なる2色のインクを
隣接して吐出させた場合、初めの色のインクが普通紙内
部に十分に浸透する前に、すなわち普通紙の表面が初め
の色のインクでまだ濡れている状態で次の色のインクが
隣接して着弾するため、インク同士が混ざってしまい、
顔料インクは被印刷媒体としての普通紙に異なるインク
同士が隣接して印刷されるとブリーディングが顕著に発
生するという問題点(第3の問題点)があった。第3従
来技術の問題点を解決することを目的とする従来技術と
しては、例えば、1色のみ顔料インクで残る3色を染料
インクにするもの(第4従来技術)がある。しかしなが
ら、第4従来技術では、第1及び第2問題点と同じ理由
で、1色のみ顔料インクで残る3色を染料インクとする
と染料インクである3色の部分は耐水性及び耐光性が弱
いという問題点(第4の問題点)があった。また、第3
の問題点を解決する他の従来技術としては、例えば、イ
ンクの色によって成分を変えアニリン系とカチオン系を
使い分けたりpH(ペーハー)を変えたりして、インク
が被印刷媒体に着弾してから凝集固化またはゲル化さ
せ、異なる色のインク間で混ざる(以下ブリード)こと
のないようにするもの(第5従来技術)がある。しかし
ながら、第5従来技術では、凝集固化またはゲル化する
よりブリードする方が速いことがあったり、インク成分
が制約されかつインクにより成分が異なるため、凝集固
化またはゲル化する前にブリードしたり、印字インク色
により印刷品質がばらついたり、インクコストが高くな
るという問題点(第5の問題点)があった。また、第3
の問題点を解決する他の従来技術としては、印字インク
色によりインクジェットプリントヘッド自体のインクご
とに解像度を2種類以上持ち、かつマスキングによりイ
ンクジェットプリントヘッドの走査回数を複数にするも
の(第6従来技術)がある。しかしながら、第6従来技
術では、インクジェットプリントヘッド自体が複数種類
の解像度を持ち、構造を画一化しづらくまた製造工程も
増えることでコストが上がり、インクジェットプリント
ヘッドの走査回数が複数になれば印刷時間も操作回数倍
に増えるため、印字インク色によりインクジェットプリ
ントヘッド自体のインクごとの解像度を2種類以上持
ち、かつマスキングによりインクジェットプリントヘッ
ドの走査回数を複数にすると、インクジェットプリント
ヘッドコストが高くかつ印刷速度が低下するという問題
点(第6の問題点)があった。本発明は斯かる問題点を
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
印刷速度を落とすことなくブリーディングを抑えること
ができる、顔料インクを用いたカラーインクジェットプ
リンタ及びカラーインクジェット印刷方法を提供する点
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、印刷速度を落とすことなくブリーデ
ィングを抑えることができる、顔料インクを用いたカラ
ーインクジェットプリンタであって、所定の色数の顔料
インクを用いて被印刷媒体上に印刷を行うカラーインク
ジェットプリントヘッドと、同種類で色の違う前記顔料
インクを第1のインクと第2のインクとに分け、前記カ
ラーインクジェットプリントヘッドを用いて往路のパス
方向及び復路のパス方向の両方で印字を行う場合であっ
て往路のパス方向において前記第1のインクとして指定
した顔料インクを用いて印刷した後に続いて復路のパス
方向における印刷を実行する際、当該第1のインクとし
て指定した顔料インクを除く他の前記顔料インクを前記
第2のインクとして用いて当該復路のパス方向における
印刷を実行する制御手段とを有することを特徴とするカ
ラーインクジェットプリンタに存する。また、この発明
の請求項2に記載の発明の要旨は、印刷速度を落とすこ
となくブリーディングを抑えることができる、顔料イン
クを用いたカラーインクジェットプリンタであって、所
定の色数の顔料インクを用いて被印刷媒体上に印刷を行
うカラーインクジェットプリントヘッドと、同種類で色
の違う前記顔料インクを第1のインクと第2のインクと
に分け、前記カラーインクジェットプリントヘッドを用
いて往復パスで印字を行う場合、前記往復パスの一方で
ある往路のパス方向の印刷に用いる顔料インクである
第1のインクの色と前記往復パスの他方である復路の
パス方向の印刷に用いる顔料インクである前記第2のイ
ンクの色とを別々にする制御手段とを有することを特徴
とするカラーインクジェットプリンタに存する。また、
この発明の請求項3に記載の発明の要旨は、前記制御手
段は、前記往路のパス方向で印刷する前記第1のインク
と前記復路のパス方向で印刷する前記第2のインクが前
記被印刷媒体上に着弾する時の時間間隔を極力長くする
ように当該第2のインクの選択を実行するように構成さ
れていることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
ラーインクジェットプリンタに存する。また、この発明
の請求項4に記載の発明の要旨は、前記制御手段は、前
記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクが前記被
印刷媒体上に所定の着弾位置あるいは当該着弾位置の最
近傍に着弾するタイミングと前記復路のパス方向で印刷
する前記第2のインクが当該着弾位置あるいは着弾位置
の最近傍に着弾するタイミングとの時間間隔を極力長く
するように当該第2のインクの選択を実行するように構
成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
のカラーインクジェットプリンタに存する。また、この
発明の請求項5に記載の発明の要旨は、前記制御手段
は、ブリーディングが発生した時に見た目にもっとも顕
著に見える色の顔料インクを前記第1のインクとして選
択するとともに、当該第1のインクとして選択した色の
顔料インクを除く残りの色の顔料インクを前記第2のイ
ンクとして選択するように構成されていることを特徴と
する請求項3または4に記載のカラーインクジェットプ
リンタに存する。また、この発明の請求項6に記載の発
明の要旨は、印刷速度を落とすことなくブリーディング
を抑えることができる、顔料インクを用いたカラーイン
クジェット印刷方法であって、所定の色数の顔料インク
を用いて被印刷媒体上に印刷を行うカラーインキング工
程と、同種類で色の違う前記顔料インクを第1のインク
と第2のインクとに分け、前記カラーインキング工程を
実行して往路のパス方向及び復路のパス方向の両方で印
字を行う場合であって往路のパス方向において前記第1
のインクとして指定した顔料インクを用いて印刷した後
に続いて復路のパス方向における印刷を実行する際、当
該第1のインクとして指定した顔料インクを除く他の前
記顔料インクを前記第2のインクとして用いて当該復路
のパス方向における印刷を実行する制御工程とを有する
ことを特徴とするカラーインクジェット印刷方法に存す
る。また、この発明の請求項7に記載の発明の要旨は、
印刷速度を落とすことなくブリーディングを抑えること
ができる、顔料インクを用いたカラーインクジェット印
刷方法であって、所定の色数の顔料インクを用いて被印
刷媒体上に印刷を行うカラーインキング工程と、同種類
で色の違う前記顔料インクを第1のインクと第2のイン
クとに分け、前記カラーインキング工程を実行して往復
パスで印字を行う場合、前記往復パスの一方である往路
のパス方向の印刷に用いる顔料インクである前記第1の
インクの色と前記往復パスの他方である復路のパス方向
の印刷に用いる顔料インクである前記第2のインクの色
とを別々にする制御工程とを有することを特徴とするカ
ラーインクジェット印刷方法に存する。また、この発明
の請求項8に記載の発明の要旨は、前記制御工程は、前
記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクと前記復
路のパス方向で印刷する前記第2のインクが前記被印刷
媒体上に着弾する時の時間間隔を極力長くするように当
該第2のインクの選択を実行する工程を含むことを特徴
とする請求項6または7に記載のカラーインクジェット
印刷方法に存する。また、この発明の請求項9に記載の
発明の要旨は、前記制御工程は、前記往路のパス方向で
印刷する前記第1のインクが前記被印刷媒体上に所定の
着弾位置あるいは当該着弾位置の最近傍に着弾するタイ
ミングと前記復路のパス方向で印刷する前記第2のイン
クが当該着弾位置あるいは着弾位置の最近傍に着弾する
タイミングとの時間間隔を極力長くするように当該第2
のインクの選択を実行する工程を含むことを特徴とする
請求項6または7に記載のカラーインクジェット印刷方
法に存する。また、この発明の請求項10に記載の発明
の要旨は、前記制御工程は、ブリーディングが発生した
時に見た目にもっとも顕著に見える色の顔料インクを前
記第1のインクとして選択するとともに、当該第1のイ
ンクとして選択した色の顔料インクを除く残りの色の顔
料インクを前記第2のインクとして選択する工程を含む
ことを特徴とする請求項8または9に記載のカラーイン
クジェット印刷方法に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に示す各実施形態は、印字イ
ンク(特に顔料インク)を用いたカラーインクジェット
プリントヘッドを用いて往路のパス方向及び復路のパス
方向の両方(往復パス)で印字を行う場合、往路のパス
方向で印刷する印字インク色(第1のインクの色)と復
路のパス方向で印刷する印字インク色(第2のインクの
色)とを別々にする(異ならせる)点に特徴を有してい
る。これにより、往路のパス方向で印刷する第1のイン
クと復路のパス方向で印刷する第2のインクが被印刷媒
体4(特に普通紙)上に着弾する時の時間間隔(すなわ
ち、往路のパス方向で印刷する第1のインクが被印刷媒
体4上に着弾するタイミングと復路のパス方向で印刷す
る第2のインクが被印刷媒体4上の同位置あるいは同位
置最近傍(すなわち、往路のパス方向で印刷する第1の
インクの被印刷媒体4上への着弾位置あるいは着弾位置
の最近傍、以降、第1着弾位置あるいはその最近傍と呼
ぶ)に、着弾するタイミングとの時間間隔)を、往路の
パス方向あるいは復路のパス方向で第1のインクと第2
のインクとを一時期に(換言すれば、同時とは限らない
連続した所定の時間間隔で)被印刷媒体4上に着弾する
場合の時間間隔に比べて極力長くできるようになる。こ
れにより、復路のパス方向で印刷する第2のインクが被
印刷媒体4上の第1着弾位置あるいはその最近傍に着弾
するときには、往路のパス方向で第1着弾位置あるいは
その最近傍にすでに印刷した第1のインクが被印刷媒体
4の表面で乾いているような乾燥時間を確保できるよう
になる。その結果、異なる色のインク(すなわち、第1
のインクと第2のインク)を一時期に(同時とは限らな
い連続した所定の時間間隔で)第1着弾位置あるいはそ
の最近傍に着弾させた場合に生じるにじみ(以下、ブリ
ーディング)を低減することができるようになるといっ
た効果を奏する。以下、本発明の各種実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0006】(第1実施形態)図1は本発明にかかるカ
ラーインクジェットプリンタ3の第1実施形態の構成を
説明するための全体図である。図1を参照すると、第1
実施形態のカラーインクジェットプリンタ3は、印刷速
度を落とすことなくブリーディングを抑えることができ
る、4色の顔料インク(ブラック、シアン、マゼンタ及
びイエローの4色の顔料インク)を用いた印刷を行うイ
ンクジェットプリントヘッド1、インクジェットプリン
トヘッド1を支持している軸2、インクジェットプリン
トヘッド1に対して本発明のカラーインクジェット印刷
方法を実行する制御手段(不図示)を備えている。イン
クジェットプリントヘッド1は軸2に支持された状態で
往路のパス方向D1(図面に向かって左方向)と復路の
パス方向D2(図面に向かって右方向)の往復移動を行
う。
【0007】図2は図1のカラーインクジェットプリン
タ3で実行される本発明にかかるカラーインクジェット
印刷方法の第1実施形態を説明するためのフローチャー
トである。図2を参照すると、インクジェットプリント
ヘッド1が往路のパス方向D1に移動して印刷動作が実
行される時、インクジェットプリントヘッド1の往路の
パス方向D1への移動中(ステップP1)に、所定のイ
ンク吐出位置(第1着弾位置あるいはその最近傍)で第
1色インク(第1のインク)の吐出(ステップP2)が
実行される。
【0008】インクジェットプリントヘッド1が復路の
パス方向D2に移動して第1着弾位置あるいはその最近
傍に対して印刷動作が実行される時、インクジェットプ
リントヘッド1の復路のパス方向D2への移動中(ステ
ップP3)に、所定のインク吐出位置(第1着弾位置あ
るいはその最近傍)で第1色インク(第1のインク)以
外の顔料インクである第2色インクの吐出(ステップP
4−1)、第3色インクの吐出(ステップP4−2)、
第4色インクの吐出(ステップP4−3)のいずれかが
選択的に実行される。
【0009】インクジェットプリントヘッド1が復路の
パス方向D2に移動して第1着弾位置あるいはその最近
傍以外の印字位置に対して印刷動作が実行される時、イ
ンクジェットプリントヘッド1の復路のパス方向D2へ
の移動中(ステップP3)に、この印字位置に対して、
第1色インク(第1のインク)の吐出、第2色インクの
吐出(ステップP4−1)、第3色インクの吐出(ステ
ップP4−2)、第4色インクの吐出(ステップP4−
3)のいずれかが選択的に実行される。
【0010】次に具体例を用いて図3及び図4を参照し
て第1実施形態の動作を説明する。図3は図1のカラー
インクジェットプリンタ3の具体的な構成を説明するた
めの全体図である。図3に示すように、被印刷媒体4は
印刷される位置にくると停止し、これに応じてインクジ
ェットプリントヘッド1が往路のパス方向D1に移動す
る。図4は図1のカラーインクジェット印刷方法の具体
的な動作を説明するためのフローチャートである。図4
に示すように、インクジェットプリントヘッド1の往路
のパス方向D1への移動中(ステップP1)に、ブラッ
ク(第1色)、シアン(第2色)、マゼンタ(第3
色)、イエロー(第4色)の各色顔料インクを用いた吐
出のうち、ブラックインク(第1色インク)の吐出(ス
テップP2−K)が行われる。往路の印刷動作に続いて
復路のパス方向D2にインクジェットプリントヘッド1
が移動中(ステップP3)に、ブラックインク(第1色
インク)の吐出以外の、シアンインク(第2色インク)
の吐出(ステップP4−C)、マゼンタインク(第3色
インク)の吐出(ステップP4−M)、あるいはイエロ
ーインク(第4色インク)の吐出(ステップP4−Y)
のいずれかが行われ、インクジェットプリントヘッド1
の1回の往復移動で全インクの吐出が完了する。次に被
印刷媒体4は次の印刷位置まで移動し、再びインクジェ
ットプリントヘッド1の往復移動とインクの吐出(すな
わち、往路の印刷動作と復路の印刷動作)が繰り返され
る。
【0011】第1実施形態では、インクジェットプリン
トヘッド1の往路のパス方向D1と復路のパス方向D2
とで吐出させる顔料インクを、ブラックインク(第1色
インク)と{シアン(第2色)、マゼンタ(第3色)、
あるいはイエロー(第4色)のインク}とに分けて説明
した。その理由は、まず印刷された色の明度を比較する
と、ブラックがもっとも暗く、続いてシアン(第2
色)、マゼンタ(第3色)、イエロー(第4色)の順に
明るくなる点に注目し、ブリーディングが発生した時に
見た目にもっとも顕著に見えるブラックとブラック以外
の色との間のブリーディングの発生を防ぐために、往路
のパス方向D1におけるブラックインク(第1色イン
ク)の吐出と、復路のパス方向D2における{ブラック
インク(第1色インク)以外のシアン(第2色)、マゼ
ンタ(第3色)、イエロー(第4色)インク}の吐出と
に時間差を与え、ブラックインク(第1色インク)が被
印刷媒体4の内部に十分浸透して被印刷媒体4の表面で
十分乾く時間を設けるためである。なお、第1実施形態
において、往路のパス方向D1で吐出させる顔料インク
と復路のパス方向D2で吐出させる顔料インクを逆にし
ても、同様の作用効果が得られる。
【0012】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、4色(ブラック(第1色)、シアン(第2色)、マ
ゼンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4色))とも
顔料インクを適用するとともに、ブリーディングが目立
つ色同士のインクの吐出をインクジェットプリントヘッ
ド1の往路のパス方向D1と復路のパス方向D2に分け
ることにより、ブリーディングを抑え、印刷速度を落と
さずに、染料インクに比べて耐水性及び耐光性に優れた
印刷ができるといった効果を奏する。すなわち、カラー
インクジェットプリントヘッド1を用いて往路のパス方
向D1及び復路のパス方向D2の両方(往復パス)で印
字を行う場合、往路のパス方向D1で印刷する印字イン
ク色(第1の顔料インクの色=4色の顔料インクの中の
所定色=本実施形態では、ブラックインク(第1色イン
ク))と復路のパス方向D2で印刷する印字インク色
(第2の顔料インクの色=第1の顔料インクとして用い
た顔料インクを除く残り顔料インクの色=本実施形態で
は、ブラックインク(第1色インク)以外のシアン(第
2色)、マゼンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4
色)インクのいずれかの顔料インク)とを別々にする
(異ならせる)ことにより、往路のパス方向D1で印刷
する第1の顔料インク(ブラックインク(第1色イン
ク))と復路のパス方向D2で印刷する第2の顔料イン
ク(ブラックインク(第1色インク)以外のシアン(第
2色)、マゼンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4
色)インクのいずれかの顔料インク)が被印刷媒体4
(特に普通紙)上に着弾する時の時間間隔(往路のパス
方向D1で印刷する第1の顔料インク(ブラックインク
(第1色インク))が被印刷媒体4上に着弾するタイミ
ングと復路のパス方向D2で印刷する第2の顔料インク
(ブラックインク(第1色インク)以外のシアン(第2
色)、マゼンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4
色)インクのいずれかの顔料インク)が被印刷媒体4上
の第1着弾位置あるいはその最近傍に着弾するタイミン
グとの時間間隔)を、往路のパス方向D1あるいは復路
のパス方向D2で第1の顔料インク(ブラックインク
(第1色インク))と第2の顔料インク(ブラックイン
ク(第1色インク)以外のシアン(第2色)、マゼンタ
(第3色)、あるいはイエロー(第4色)インクのいず
れかの顔料インク)とを一時期に(同時とは限らない連
続した所定の時間間隔で)被印刷媒体4上に着弾する場
合の時間間隔に比べて極力長くできるようになる。これ
により、復路のパス方向D2で印刷する第2の顔料イン
ク(ブラックインク(第1色インク)以外のシアン(第
2色)、マゼンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4
色)インクのいずれかの顔料インク)が被印刷媒体4上
の第1着弾位置あるいはその最近傍に着弾するときに
は、往路のパス方向D1で第1着弾位置あるいはその最
近傍にすでに印刷した第1の顔料インク(ブラックイン
ク(第1色インク))が被印刷媒体4の表面で乾いてい
るような乾燥時間を確保できるようになる。その結果、
異なる色の顔料インク(第1の顔料インク(ブラックイ
ンク(第1色インク))と第2の顔料インク(ブラック
インク(第1色インク)以外のシアン(第2色)、マゼ
ンタ(第3色)、あるいはイエロー(第4色)インクの
いずれかの顔料インク))を一時期に(同時とは限らな
い連続した所定の時間間隔で)第1着弾位置あるいはそ
の最近傍に着弾させた場合に生じるにじみであるブリー
ディングを低減することができるようになるといった効
果を奏する。
【0013】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について図面を参照して説明する。なお、第1実施形
態において既に記述したものと同一の部分については、
同一符号を付し、重複した説明は省略する。図3を参照
すると、第2実施形態のカラーインクジェット印刷方法
が実行されると、被印刷媒体4が印刷される位置で停止
し、これに応じてインクジェットプリントヘッド1が往
路のパス方向D1に移動する。
【0014】図5は図1のカラーインクジェットプリン
タ3で実行される本発明にかかるカラーインクジェット
印刷方法の第2実施形態を説明するためのフローチャー
トである。図5を参照すると、インクジェットプリント
ヘッド1の往路のパス方向D1への移動中(ステップP
1)に、イエロー(第1色)、シアン(第2色)、マゼ
ンタ(第3色)、ブラック(第4色)の各色顔料インク
を用いた吐出のうち、イエローインク(第1色インク、
第1の顔料インク)の吐出(ステップP2−Y)が行わ
れる。往路の印刷動作に続いてインクジェットプリント
ヘッド1の復路のパス方向D2への移動中(ステップP
3)に、イエローインク(第1色インク、第1の顔料イ
ンク)以外の第2の顔料インクの吐出、すなわち、シア
ンインク(第2色インク、第2の顔料インク)の吐出
(ステップP4−C)、マゼンタインク(第3色イン
ク、第2の顔料インク)の吐出(ステップP4−M)、
あるいはブラックインク(第4色インク、第2の顔料イ
ンク)の吐出(ステップP4−K)のいずれかが行わ
れ、インクジェットプリントヘッド1の1回の往復移動
で全インクの吐出が完了する。次に被印刷媒体4は次の
印刷位置まで移動し、再びインクジェットプリントヘッ
ド1の往復移動とインクの吐出が繰り返される。
【0015】第2実施形態では、インクジェットプリン
トヘッド1の往路のパス方向D1と復路のパス方向D2
で吐出させる顔料インクを、イエローインク(第1色イ
ンク、第1の顔料インク)とシアン(第2色)、マゼン
タ(第3色)、ブラック(第4色)のインク(第2乃至
第4色インク、第2の顔料インク)とに分けた。その理
由は、まず印刷された色の明度を考えた場合、ブラック
(第4色)が暗く、続いてシアン(第2色)、マゼンタ
(第3色)、イエロー(第1色)の順に明るくなる点に
注目し、ブリーディングが発生した時に見た目により顕
著に見えるイエロー(第1色)とイエロー以外の色(第
2の顔料インクの色)との間のブリーディングの発生を
防ぐために、インクジェットプリントヘッド1の往路の
パス方向D1におけるイエローインク(第1色インク、
第1の顔料インク)の吐出と、インクジェットプリント
ヘッド1の復路のパス方向D2におけるイエローインク
(第1色インク、第1の顔料インク)以外のシアンイン
ク(第2色インク、第2の顔料インク)、マゼンタイン
ク(第3色インク、第2の顔料インク)、あるいはブラ
ックインク(第4色インク、第2の顔料インク)のいず
れかの顔料インク(第2の顔料インク)の吐出とに時間
差を与え、イエローインク(第1色インク、第1の顔料
インク)が被印刷媒体4の内部に十分浸透して被印刷媒
体4の表面で十分乾く時間を設けるためである。なお、
第2実施形態において、往路のパス方向D1で吐出させ
る顔料インクと復路のパス方向D2で吐出させる顔料イ
ンクを逆にしても、同様の作用効果が得られる。
【0016】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、4色(ブラック(第4色)、シアン(第2色)、マ
ゼンタ(第3色)、イエロー(第1色))とも顔料イン
クを適用するとともに、ブリーディングが目立つ色同士
のインクの吐出をインクジェットプリントヘッド1の往
路のパス方向D1と復路のパス方向D2に分けることに
より、ブリーディングを抑え、印刷速度を落とさずに、
染料インクに比べて耐水性及び耐光性に優れた印刷がで
きるといった効果を奏する。すなわち、カラーインクジ
ェットプリントヘッド1を用いて往路のパス方向D1及
び復路のパス方向D2の両方(往復パス)で印字を行う
場合、往路のパス方向D1で印刷する印字インク色(第
1の顔料インクの色=4色の顔料インクの中の所定色=
本実施形態では、イエローインク(第1色インク、第1
の顔料インク))と復路のパス方向D2で印刷する印字
インク色(第2の顔料インクの色=第1の顔料インクと
して用いた顔料インクを除く残り顔料インクの色=本実
施形態では、イエローインク(第1色インク、第1の顔
料インク)以外のシアンインク(第2色インク)、マゼ
ンタインク(第3色インク)、あるいはブラックインク
(第4色インク)のいずれかの顔料インク)とを別々に
する(異ならせる)ことにより、往路のパス方向D1で
印刷する第1の顔料インク(イエローインク(第1色イ
ンク、第1の顔料インク))と復路のパス方向D2で印
刷する第2の顔料インク(イエローインク(第1色イン
ク、第1の顔料インク)以外のシアン(第2色)、マゼ
ンタ(第3色)、あるいはブラックインク(第4色イン
ク、第2の顔料インク)のいずれかの顔料インク)が被
印刷媒体4(特に普通紙)上に着弾する時の時間間隔
(往路のパス方向D1で印刷する第1の顔料インク(イ
エローインク(第1色インク、第1の顔料インク))が
被印刷媒体4上に着弾するタイミングと復路のパス方向
D2で印刷する第2の顔料インク(イエローインク(第
1色インク、第1の顔料インク)以外のシアンインク
(第2色インク)、マゼンタインク(第3色インク)、
あるいはブラックインク(第4色インク)のいずれかの
顔料インク)が被印刷媒体4上の第1着弾位置あるいは
その最近傍に着弾するタイミングとの時間間隔)を、往
路のパス方向D1あるいは復路のパス方向D2で第1の
顔料インク(イエローインク(第1色インク、第1の顔
料インク))と第2の顔料インク(イエローインク(第
1色インク、第1の顔料インク)以外のシアンインク
(第2色インク)、マゼンタインク(第3色インク)、
あるいはブラックインク(第4色インク)のいずれかの
顔料インク)とを一時期に(同時とは限らない連続した
所定の時間間隔で)被印刷媒体4上に着弾する場合の時
間間隔に比べて極力長くできるようになる。これによ
り、復路のパス方向D2で印刷する第2の顔料インク
(イエローインク(第1色インク、第1の顔料インク)
以外のシアン(第2色)、マゼンタ(第3色)、あるい
はブラックインク(第4色インク、第2の顔料インク)
のいずれかの顔料インク)が被印刷媒体4上の第1着弾
位置あるいはその最近傍に着弾するときには、往路のパ
ス方向D1で第1着弾位置あるいはその最近傍にすでに
印刷した第1の顔料インク(イエローインク(第1色イ
ンク、第1の顔料インク))が被印刷媒体4の表面で乾
いているような乾燥時間を確保できるようになる。その
結果、異なる色の顔料インク(第1の顔料インク(イエ
ローインク(第1色インク、第1の顔料インク))と第
2の顔料インク(イエローインク(第1色インク、第1
の顔料インク))以外のシアンインク(第2色イン
ク)、マゼンタインク(第3色インク)、あるいはブラ
ックインク(第4色インク)のいずれかの顔料インク)
を一時期に(同時とは限らない連続した所定の時間間隔
で)第1着弾位置あるいはその最近傍に着弾させた場合
に生じるにじみであるブリーディングを低減することが
できるようになるといった効果を奏する。
【0017】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について図面を参照して説明する。なお、第1、第2
実施形態において既に記述したものと同一の部分につい
ては、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図3
を参照すると、第3実施形態のカラーインクジェット印
刷方法が実行されると、被印刷媒体4が印刷される位置
にきて停止し、これに応じてインクジェットプリントヘ
ッド1が往路のパス方向D1に移動する。
【0018】図6は図1のカラーインクジェットプリン
タ3で実行される本発明にかかるカラーインクジェット
印刷方法の第3実施形態を説明するためのフローチャー
トである。図6を参照すると、インクジェットプリント
ヘッド1の往路のパス方向D1への移動中(ステップP
1)に、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色
顔料インクを用いた吐出のうち、ブラックインク(第1
の顔料インクの1つ)の吐出(ステップP2−K)とシ
アンインク(第1の顔料インクの1つ)の吐出(ステッ
プP2−C)とが併せて行われる。往路の印刷動作に続
いてインクジェットプリントヘッド1の復路のパス方向
D2への移動中(ステップP3)に、ブラックインク
(第1の顔料インクの1つ)とシアンインク(第1の顔
料インクの1つ)以外の顔料インクである第2の顔料イ
ンクの吐出、すなわち、マゼンタインクの吐出(ステッ
プP4−M)、イエローインクの吐出(ステップP4−
Y)が行われ、インクジェットプリントヘッド1の1回
の往復移動で全インクの吐出が完了する。次に被印刷媒
体4は次の印刷位置まで移動し、再びインクジェットプ
リントヘッド1の往復移動とインクの吐出が繰り返され
る。
【0019】第3実施形態では、インクジェットプリン
トヘッド1の往路のパス方向D1で吐出させる顔料イン
ク(第1の顔料インク)をブラックインク及びシアンイ
ンクとし、復路のパス方向D2で吐出させる顔料インク
(第2の顔料インク)をマゼンタ、イエローの顔料イン
クとした。その理由は、まず印刷された色の明度を考え
た場合、ブラックが暗く、続いてシアン、マゼンタ、イ
エローの順に明るくなる点に注目し、ブリーディングが
発生した時に見た目により顕著に見えるブラックとイエ
ロー間のブリーディング、ブラックとマゼンタ間のブリ
ーディング、イエローとシアン間のブリーディングの発
生を防ぐために、インクジェットプリントヘッド1の往
路のパス方向D1におけるブラックインク(第1の顔料
インクの1つ)及びシアンインク(第1の顔料インクの
1つ)の吐出と、インクジェットプリントヘッド1の復
路のパス方向D2におけるマゼンタインク(第2の顔料
インクの1つ)及びイエローインク(第2の顔料インク
の1つ)の吐出とに時間差を与え、ブラックインク(第
1の顔料インクの1つ)及びシアンインク(第1の顔料
インクの1つ)が被印刷媒体4の内部に十分浸透して被
印刷媒体4の表面で十分乾く時間を設けるためである。
【0020】以上説明したように、第3実施形態によれ
ば、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、あるいはイエ
ロー)とも顔料インクを適用するとともに、ブリーディ
ングが目立つ色同士のインクの吐出をインクジェットプ
リントヘッド1の往路のパス方向D1と復路のパス方向
D2に分けることにより、ブリーディングを抑え、印刷
速度を落とさずに、染料インクに比べて耐水性及び耐光
性に優れた印刷ができるといった効果を奏する。すなわ
ち、カラーインクジェットプリントヘッド1を用いて往
路のパス方向D1及び復路のパス方向D2の両方(往復
パス)で印字を行う場合、往路のパス方向D1で印刷す
る印字インク色(第1の顔料インクの色=4色の顔料イ
ンクの中の所定色=本実施形態では、ブラックインク及
びシアンインク)と復路のパス方向D2で印刷する印字
インク色(第2の顔料インクの色=第1の顔料インクと
して用いた顔料インクを除く残り顔料インクの色=本実
施形態では、ブラックインク及びシアンインク以外の顔
料インクであるマゼンタインク及びイエローインク)と
を別々にする(異ならせる)ことにより、往路のパス方
向D1で印刷する第1の顔料インク(ブラックインク及
びシアンインク)と復路のパス方向D2で印刷する第2
の顔料インク(マゼンタインク及びイエローインク)が
被印刷媒体4(特に普通紙)上に着弾する時の時間間隔
(往路のパス方向D1で印刷する第1の顔料インク(ブ
ラックインク及びシアンインク)が被印刷媒体4上に着
弾するタイミングと復路のパス方向D2で印刷する第2
の顔料インク(マゼンタインク及びイエローインク)が
被印刷媒体4上の第1着弾位置あるいはその最近傍に着
弾するタイミングとの時間間隔)を、往路のパス方向D
1あるいは復路のパス方向D2で第1の顔料インク(ブ
ラックインク及びシアンインク)と第2の顔料インク
(マゼンタインク及びイエローインク)とを一時期に
(同時とは限らない連続した所定の時間間隔で)被印刷
媒体4上に着弾する場合の時間間隔に比べて極力長くで
きるようになる。これにより、復路のパス方向D2で印
刷する第2の顔料インク(マゼンタインク及びイエロー
インク)が被印刷媒体4上の第1着弾位置あるいはその
最近傍に着弾するときには、往路のパス方向D1で第1
着弾位置あるいはその最近傍にすでに印刷した第1の顔
料インク(ブラックインク及びシアンインク)が被印刷
媒体4の表面で乾いているような乾燥時間を確保できる
ようになる。その結果、異なる色の顔料インク(第1の
顔料インク(ブラックインク及びシアンインク)と第2
の顔料インク(マゼンタインク及びイエローインク))
を一時期に(同時とは限らない連続した所定の時間間隔
で)第1着弾位置あるいはその最近傍に着弾させた場合
に生じるにじみであるブリーディングを低減することが
できるようになるといった効果を奏する。なお、第3実
施形態において、往路のパス方向D1で吐出させる顔料
インクと復路のパス方向D2で吐出させる顔料インクを
逆にしても、同様の作用効果が得られる。
【0021】最後に、普通紙に印刷したインクの色によ
る明度の違いを実測した結果について述べる。普通紙と
して、Xerox(米国ゼロックス)社製のL紙及び4
024DP紙を用い、これらの普通紙に印刷したインク
の色による明度を、CIE(国際照明委員会)が定めた
色座標系の1つであるCIE Lに基づいて
測色した。その結果、L紙または4024DP紙それぞ
れにおいてブラックでは26または31、シアンでは5
0または54、マゼンタでは52または56、イエロー
では86または87という測定値が得られており、明度
の暗い順に、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローと
なっていることがわかる。
【0022】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部
材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、
本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にするこ
とができる。また、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ブリーディングを抑え、印刷速度を落とさずに、染
料インクに比べて耐水性及び耐光性に優れた印刷ができ
るといった効果を奏する。その理由は、4色とも顔料イ
ンクを適用するとともに、かつブリーディングが目立つ
色同士のインクの吐出をプリントヘッド1の往路と復路
に分けたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるカラーインクジェットプリンタ
の第1実施形態の構成を説明するための全体図である。
【図2】図1のカラーインクジェットプリンタで実行さ
れる本発明にかかるカラーインクジェット印刷方法の第
1実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のカラーインクジェットプリンタの具体的
な構成を説明するための全体図である。
【図4】図1のカラーインクジェット印刷方法の具体的
な動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1のカラーインクジェットプリンタで実行さ
れる本発明にかかるカラーインクジェット印刷方法の第
2実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1のカラーインクジェットプリンタで実行さ
れる本発明にかかるカラーインクジェット印刷方法の第
3実施形態を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】 1…インクジェットプリントヘッド 2…軸 3…カラーインクジェットプリンタ 4…被印刷媒体 D1…往路のパス方向 D2…復路のパス方向 D3…被印刷媒体の通紙方向

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷速度を落とすことなくブリーディン
    グを抑えることができる、顔料インクを用いたカラーイ
    ンクジェットプリンタであって、 所定の色数の顔料インクを用いて被印刷媒体上に印刷を
    行うカラーインクジェットプリントヘッドと、同種類で色の違う前記顔料インクを第1のインクと第2
    のインクとに分け、 前記カラーインクジェットプリント
    ヘッドを用いて往路のパス方向及び復路のパス方向の両
    方で印字を行う場合であって往路のパス方向において
    第1のインクとして指定した顔料インクを用いて印刷
    した後に続いて復路のパス方向における印刷を実行する
    際、当該第1のインクとして指定した顔料インクを除く
    他の前記顔料インクを前記第2のインクとして用いて当
    該復路のパス方向における印刷を実行する制御手段とを
    有することを特徴とするカラーインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 印刷速度を落とすことなくブリーディン
    グを抑えることができる、顔料インクを用いたカラーイ
    ンクジェットプリンタであって、 所定の色数の顔料インクを用いて被印刷媒体上に印刷を
    行うカラーインクジェットプリントヘッドと、同種類で色の違う前記顔料インクを第1のインクと第2
    のインクとに分け、 前記カラーインクジェットプリント
    ヘッドを用いて往復パスで印字を行う場合、前記往復パ
    スの一方である往路のパス方向の印刷に用いる顔料イン
    クである前記第1のインクの色と前記往復パスの他方で
    ある復路のパス方向の印刷に用いる顔料インクである
    第2のインクの色とを別々にする制御手段とを有する
    ことを特徴とするカラーインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクと前記
    復路のパス方向で印刷する前記第2のインクが前記被印
    刷媒体上に着弾する時の時間間隔を極力長くするように
    当該第2のインクの選択を実行するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーイ
    ンクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクが前記
    被印刷媒体上に所定の着弾位置あるいは当該着弾位置の
    最近傍に着弾するタイミングと前記復路のパス方向で印
    刷する前記第2のインクが当該着弾位置あるいは着弾位
    置の最近傍に着弾するタイミングとの時間間隔を極力長
    くするように当該第2のインクの選択を実行するように
    構成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載のカラーインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 ブリーディングが発生した時に見た目にもっとも顕著に
    見える色の顔料インクを前記第1のインクとして選択す
    るとともに、当該第1のインクとして選択した色の顔料
    インクを除く残りの色の顔料インクを前記第2のインク
    として選択するように構成されていることを特徴とする
    請求項3または4に記載のカラーインクジェットプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 印刷速度を落とすことなくブリーディン
    グを抑えることができる、顔料インクを用いたカラーイ
    ンクジェット印刷方法であって、 所定の色数の顔料インクを用いて被印刷媒体上に印刷を
    行うカラーインキング工程と、同種類で色の違う前記顔料インクを第1のインクと第2
    のインクとに分け、 前記カラーインキング工程を実行し
    て往路のパス方向及び復路のパス方向の両方で印字を行
    う場合であって往路のパス方向において前記第1のイン
    クとして指定した顔料インクを用いて印刷した後に続い
    て復路のパス方向における印刷を実行する際、当該第1
    のインクとして指定した顔料インクを除く他の前記顔料
    インクを前記第2のインクとして用いて当該復路のパス
    方向における印刷を実行する制御工程とを有することを
    特徴とするカラーインクジェット印刷方法。
  7. 【請求項7】 印刷速度を落とすことなくブリーディン
    グを抑えることができる、顔料インクを用いたカラーイ
    ンクジェット印刷方法であって、 所定の色数の顔料インクを用いて被印刷媒体上に印刷を
    行うカラーインキング工程と、同種類で色の違う前記顔料インクを第1のインクと第2
    のインクとに分け、 前記カラーインキング工程を実行し
    て往復パスで印字を行う場合、前記往復パスの一方であ
    る往路のパス方向の印刷に用いる顔料インクである前記
    第1のインクの色と前記往復パスの他方である復路のパ
    ス方向の印刷に用いる顔料インクである前記第2のイン
    クの色とを別々にする制御工程とを有することを特徴と
    するカラーインクジェット印刷方法。
  8. 【請求項8】 前記制御工程は、 前記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクと前記
    復路のパス方向で印刷する前記第2のインクが前記被印
    刷媒体上に着弾する時の時間間隔を極力長くするように
    当該第2のインクの選択を実行する工程を含むことを特
    徴とする請求項6または7に記載のカラーインクジェッ
    ト印刷方法。
  9. 【請求項9】 前記制御工程は、 前記往路のパス方向で印刷する前記第1のインクが前記
    被印刷媒体上に所定の着弾位置あるいは当該着弾位置の
    最近傍に着弾するタイミングと前記復路のパス方向で印
    刷する前記第2のインクが当該着弾位置あるいは着弾位
    置の最近傍に着弾するタイミングとの時間間隔を極力長
    くするように当該第2のインクの選択を実行する工程を
    含むことを特徴とする請求項6または7に記載のカラー
    インクジェット印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程は、 ブリーディングが発生した時に見た目にもっとも顕著に
    見える色の顔料インクを前記第1のインクとして選択す
    るとともに、当該第1のインクとして選択した色の顔料
    インクを除く残りの色の顔料インクを前記第2のインク
    として選択する工程を含むことを特徴とする請求項8ま
    たは9に記載のカラーインクジェット印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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