JP3185684U

JP3185684U - 煙草の通気孔穿孔装置

Info

Publication number: JP3185684U
Application number: JP2013003416U
Authority: JP
Inventors: 淳後藤
Original assignee: 淳後藤
Priority date: 2013-06-15
Filing date: 2013-06-15
Publication date: 2013-08-29
Anticipated expiration: 2023-06-15

Abstract

【課題】喫煙者の多様な嗜好に合わせてニコチンおよびタールの濃度を薄めるために、煙草に複数の通気孔をあける装置を提供する。
【解決手段】煙草を挿通する１つの孔３をあけた筐体と、孔を囲むように設けられて、先端に針先を有する複数の穿孔部材５を放射方向に支持する環状の支持部材２と、孔から針先を引っ込める方向に穿孔部材に作用するコイル・スプリングと、支持部材２から突出した穿孔部材の後端を押す弾性を有する薄い金属製のベルト６と、この薄い金属製のベルトを締め付けて針先とともの穿孔部材を孔に押し出す押し釦４とにより構成される。
【選択図】図４

Description

この考案は、喫煙者の嗜好に合わせるように、紙巻煙草の周囲に通気孔をあけて、ニコチンおよびタールの濃度を薄めるために使用する煙草の通気孔穿孔装置に関する。

同じ銘柄の煙草であっても、ニコチンおよびタールの濃度が異なる複数種類の煙草が従来より販売されており、喫煙者は自分の嗜好に合ったニコチンおよびタールの濃度の煙草を選んでいる。

しかし、このように同じ銘柄であって、ニコチンおよびタールの濃度が異なる複数種類の煙草は、販売量が多い銘柄に限られており、販売量が少ない銘柄の煙草においては、ニコチンおよびタールの濃度が異なる多種類の煙草は販売されていない。

上流側に配置された煙草ロッドと、下流側に配置されたフィルタ要素とをチップペーパーで巻いた紙煙草において、チップペーパーのフィルタ要素を覆う部分に複数の通気孔をあけて、ＣＯ／タール比を減少させることが下記特許文献１に開示されている。

特開平１１−６９９６５号公報

喫煙者の多様な嗜好に合わせるために、煙草に通気孔をあけてニコチンおよびタールの濃度を薄める装置は、存在しなかった。また、予め複数の通気孔をあけた煙草が、従来より販売されているが、必ずしも喫煙者の多様な嗜好に合ったものではなかった。

そこで、この考案は、喫煙者の多様な嗜好に合わせるために、煙草に複数の通気孔をあける装置を提供するために考えられたものである。

この考案の煙草の通気孔穿孔装置は、煙草を挿通する１つの孔をあけた筐体と、上記孔を囲むように設けられて、先端に針先を有する複数の穿孔部材を放射方向に支持する環状の穿孔針支持部材と、上記孔から上記針先を引っ込める方向に上記穿孔部材に作用するコイル・スプリングと、上記穿孔針支持部材から突出した上記穿孔部材の後端を押す弾性を有する薄い金属製のベルトと、この薄い金属製のベルトを締め付けて上記針先とともに上記穿孔部材を押し出す押し釦とにより構成される。

この考案の煙草の通気孔穿孔装置によると、携行可能な簡便な装置により、煙草に複数の通気孔をあけることができるので、喫煙者の多様な嗜好に合わせてニコチンおよびタールの濃度を薄めることができる。

この考案の煙草の通気孔穿孔装置の外観を示す斜視図、図１に示す装置を分解して各部品を示す分解図、図１に示す装置における要部を拡大して示す正面図、図２に示す各部品を半体に組み込んだ状態を示す組立図、この考案の煙草の通気孔穿孔装置の使用状態を示す斜視図、使用状態における組立図である。

この考案の煙草の穿孔装置は、紙巻煙草の周囲に複数の通気孔をあける装置であって、図１の斜視図に示すように、２つの半体1A、1Bを合体させた筐体１を備え、筐体１には、煙草を挿通する孔３と、押し釦４と、この押し釦４の押し下げを阻止または解除するストッパー７とを備えている。

この考案の煙草の穿孔装置は、図２の分解図に示すように、筐体１を構成する２つの半体1A、1Bと、コイル・スプリング53を併用する８つの穿孔部材５と、押棒41およびフランジ42を有する押し釦４と、穿孔部材５の後端を押す弾性を有する薄い金属製のベルト６と、押し釦４の押し下げを阻止または解除するストッパー７とにより構成される。

筐体１を構成する２つの半体1A、1Bは、対称形であって、煙草を挿通す孔３を囲むように設けた穿孔部材５を支持する環状の支持部材２と、この支持部材２の外側に設けられて、ベルト６の拡がりを制限する上下に配置された２つの円弧状の壁部材63と、ストッパー７を横方向に摺動自在に保持する長円形の孔72と、押し釦４の押棒41を挟んで支持するとともに、押し釦４の降下を制限する１対の突起43と、押し釦４を挿通する半円形の切欠き44が形成されており、合体させて筐体１として使用する。

穿孔部材５は、中間にフランジ52を有し、先端に針先51を有するものである。弾性を有する薄い金属製のベルト６は、後端部を丸めて鈎部62を形成し、先端部をコ字形に曲げて、押し釦４の押棒41の下端と係合する屈曲部61が形成されている。

支持部材２には、放射方向に８つの溝21が形成されている。この溝21は、図３に要部を拡大して示すように、断面形状が半円形であって、内端に狭窄部22が形成されており、２つの半体1A、1Bを合体させると、円形の貫通孔を形成する。さらに、支持部材２の外側面には、弾性を有するベルト６の後端の鈎部62を引っ掛けて固定する１つの窪み24が形成されている。

ストッパー７は、断面形状が長円形で、両端部の周囲に段部71が形成されており、この段部71で細くなった部分を半体1A、1Bの長円形の孔72に嵌め込んで横方向に摺動自在に保持させる。

次に、以上で説明した各部品を用いて煙草の穿孔装置を組み立てる手順を説明する。

図４に示すように、弾性を有するベルト６の後端の鈎部62を支持部材２の窪み24に嵌め込み、円弧状の壁部材63の内側において、ベルト６を支持部材２の外周に巻くと、円弧状の壁部材63によって、ベルト６は拘束されて拡がりを制限される。

さらに、ベルト６の屈曲部61を押し釦４の棒材41の下端に係合させると、ベルト６の直線に戻ろうとする弾力により、棒材41とともに押し釦４を上昇させ、フランジ42が筐体１の内面に突き当たる。そして、ベルト６の屈曲部61の下において、長円形の孔72にストッパー７の段部71を挿し込む。

図３（ａ）に示すように、予め穿孔部材５の針先51とフランジ52との間にコイル・スプリング53を嵌め込んでおき、このコイル・スプリング53を圧縮状態にして、半体1Aの支持部材２の各溝21に、嵌め込んでコイル・スプリング53の圧縮を開放すると、コイル・スプリング53は、フランジ52と狭窄部22との間で弾力が作用して、針先51を狭窄部22の中に引き込み、溝21より穿孔部材５後端が突出してベルト６の内周面に突き当たる。

ベルト６の長さを適当に設定しておくことにより、全ての穿孔部材５の後端がベルト６の内周面に接触した状態になる。このようにして組み立てて、他の半体1Bを重ね合わせて閉じると、図１の斜視図に示すように空気穿孔装置が完成する。

煙草に通気孔をあける際には、図５のの斜視図に示すように、ストッパー７を解除位置にずらせて、煙草９を筐体１の孔３に挿し込み、煙草９を孔あけ位置に合わせて、押し釦４を押し下げる。

図６に示すように、押し釦４の押し下げにより、ベルト６が締まって、全ての穿孔部材５が針先51とともに中心に向かって押し出されて、これらすべての針先51により複数個の孔を煙草９の周囲にあけることができる。

以上で説明した実施の形態においては、針先51を有する穿孔部材５を８個備えているが、この数は例示であり、他の個数でもよいのである。また、１回の作業であけられる通気孔の数が少ない場合には、煙草の位置をずらせて通気孔あけ作業を複数回行えばよいのである。

１筐体
２支持部材
３煙草を挿通する孔
４押し釦
５穿孔部材
51 針先
52 フランジ
53 コイル・スプリング
６ベルト
７ストッパー

Claims

煙草を挿通する１つの孔をあけた筐体と、
上記孔を囲むように設けられて、先端に針先を有する複数の穿孔部材を放射方向に支持する環状の支持部材と、
上記孔から上記針先を引っ込める方向に上記穿孔部材に作用するコイル・スプリングと、
上記支持部材から突出した上記穿孔部材の後端を押す弾性を有する薄い金属製のベルトと、
該薄い金属製のベルトを締め付けて上記針先とともに上記穿孔部材を押し出す押し釦とを具備することを特徴とする煙草の通気孔穿孔装置。