JP3185175U - 電源供給回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源端子における反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を防止し、広帯域に亘ってノイズの除去ができる電源供給回路を提供する。
【解決手段】電子回路50の電源入力端子51に電源電圧Vbbを供給する電源供給回路100であって、配線基板7を有し、電源電圧Vbbが供給される電源端子11と、一端がグランドに接続され、他端が電源端子11に接続された第1キャパシタ1と、一端がグランドに接続されているとともに、第1キャパシタ1とは自己共振周波数が異なる第2キャパシタ2と、を配線基板7に備える。第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタの他端とを配線基板7に形成した配線パターン12で接続すると共に、配線パターン12によって生成されるインダクタンス成分3の両端間に抵抗4を接続した。
【選択図】図2

Description

本考案は、電子回路の電源入力端子に電源電圧を供給する電源供給回路に関する。
従来、電子回路の電源入力端子に電源電圧を供給する電源供給回路には、自身の電子回路のノイズ又は他の電子回路から到来するノイズを除去するために、電子回路の電源入力端子とグランド間にバイパスキャパシタが接続された回路が用いられてきた。しかし、バイパスキャパシタには寄生インダクタンス成分に起因する自己共振周波数が存在することから、ノイズを広帯域に亘って除去することは困難であった。この問題を解決するため、互いに自己共振周波数の異なる2つのバイパスコンデンサを並列接続し、ノイズを広帯域に亘って除去する技術、例えば、特許文献1に開示されたような技術が知られている。
図6に示す第1従来例としての電圧制御発振器900は、動作電圧が与えられる電源端子Vccと、制御電圧が与えられる制御端子Vtと、制御電圧に応じた発振周波数の信号を出力する出力端子Poとを備えている。電源端子Vccには互いに自己共振周波数の異なる2つのバイパスコンデンサCvcc1とバイパスコンデンサCvcc2とが並列接続されている。また、制御端子Vtには互いに自己共振周波数の異なる2つのバイパスコンデンサCvt1とバイパスコンデンサCvt2とが並列接続されている。このことにより、電源端子Vccや制御端子Vtにおけるインピーダンスを広帯域に亘って低下させ、動作電圧や制御電圧に重畳しているノイズを広帯域に亘って除去することができる。従って、出力信号の品質(C/N特性)を向上させることが可能となるとしている。
また、特許文献2に開示されているように、並列接続された互いに自己共振周波数の異なる2つのバイパスコンデンサそれぞれのホット側端子間に電源共通化線路を接続しているような技術も知られている。
図8に示す第2従来例としてのマルチバンド高周波電力増幅器800は、2つの電源供給線路805及び815が、低周波除去回路807の電源共通化線路875を介して接続されている。そして、この接続点に共通の電源端子806を共有接続する構造を有している。電源共通化線路875と電源供給線路805の接続点とグランド間には、高周波電力増幅用トランジスタ803のバイパスコンデンサ871Bが接続されている。また、電源共通化線路875と電源供給線路815の接続点とグランド間には、高周波電力増幅用トランジスタ813のバイパスコンデンサ871Cが接続されている。
図8に示すマルチバンド高周波電力増幅器800によれば、低周波除去回路807のバイパスコンデンサ871Bとバイパスコンデンサ871Cとを接続する電源共通化線路875を含む誘導性リアクタンス成分と各バイパスコンデンサとの共振を低周波除去回路807として機能させることができる。また、マルチモード・マルチバンド化が進む無線通信分野で使用される高周波増幅器において、基本波周波数より低い周波数帯域での受信帯域雑音、発振スプリアスといった不要な信号周波数を除去・抑圧することが可能であり、通信品質の向上を実現することができるとしている。
特開2006−080806号公報 特開2009−253785号公報
しかしながら、図6に示す電圧制御発振器900では、並列接続された2つのバイパスコンデンサの異なる自己共振周波数間に、反共振周波数が発生するという問題が生じてしまう。図7に、電圧制御発振器900における交流接地効果を表す減衰特性を示す。図7から分かるように、2つの自己共振周波数(約1.6GHz及び約2.1GHz)間に、反共振周波数(約1.8GHz)が発生している。従って、電圧制御発振器900では、広帯域に亘ってノイズを除去することはできなかった。
また、図8に示すマルチバンド高周波電力増幅器800では、基本波周波数より低い、所望の周波数帯域での不要な信号周波数を除去・抑圧することが可能であるが、反共振周波数が発生するという問題は残っており、この場合でも広帯域に亘ってノイズを除去することはできなかった。
本考案は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、電源端子における反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を防止し、広帯域に亘ってノイズを除去することができる電源供給回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の電源供給回路は、電子回路の電源入力端子に電源電圧を供給する電源供給回路であって、配線基板を有し、前記電源電圧が供給される電源端子と、一端がグランドに接続され、他端が前記電源端子に接続された第1キャパシタと、一端がグランドに接続されているとともに、前記第1キャパシタとは自己共振周波数が異なる第2キャパシタと、を前記配線基板に備え、前記第1キャパシタの他端と前記第2キャパシタの他端とを前記配線基板に形成した配線パターンで接続すると共に、前記配線パターンによって生成されるインダクタンス成分の両端間に抵抗を接続したという特徴を有する。
このように構成された本考案の電源供給回路は、自己共振周波数が異なる第1キャパシタと第2キャパシタのそれぞれの一端を接地し、第1キャパシタと第2キャパシタのそれぞれの他端同士を配線パターンによって生成されるインダクタンス成分で接続したので、電源インピーダンスを複数の所定の帯域で低下させることができると共に、インダクタンス成分の両端間に抵抗を接続したので、反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を低減させることができる。従って、電源インピーダンスを広帯域に亘って低下させることができ、そのため、電子回路におけるノイズを広帯域に亘って除去することができる。
また、上記の構成において、本考案の電源供給回路は、前記第2キャパシタの他端に前記電源入力端子が接続されるという特徴を有する。
このように構成された本考案の電源供給回路は、第2キャパシタの他端に電子回路の電源入力端子が接続されるため、電源電圧が供給される電源端子と電源入力端子が配線基板上で離れた位置にあったとしても、電源端子と電源入力端子との間に電源供給回路を配置でき、配線基板のスペースを有効に使用することができる。
また、上記の構成において、本考案の電源供給回路は、前記第1キャパシタの他端に前記電源入力端子が接続されるという特徴を有する。
このように構成された本考案の電源供給回路は、第1キャパシタの他端に電子回路の電源入力端子が接続されるため、電源電圧が供給される電源端子と電源入力端子とが配線基板上で近い位置にあった場合に、電源端子と電源入力端子とを容易に接続することができる。
また、上記の構成において、本考案の電源供給回路は、前記インダクタンス成分が、前記配線基板に構成された分布定数回路により形成されているという特徴を有する。
このように構成された電源供給回路は、インダクタンス成分が、配線基板に構成された分布定数回路により形成されているため、インダクタンス成分の特性インピーダンスを正確に設定することができる。従って、電源インピーダンス値をより小さな値に低下させることができる。
また、上記の構成において、電源供給回路は、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタそれぞれの容量値が異なるという特徴を有する。
このように構成された電源供給回路は、第1キャパシタ及び第2キャパシタそれぞれの容量値が異なるため、第1キャパシタ及び第2キャパシタそれぞれの自己共振周波数は異なり、その容量値の相違によって自己共振周波数の差が大きく異なってくる。従って、第1キャパシタ及び第2キャパシタそれぞれの容量値を異ならせることによって、電源インピーダンスをより広帯域に亘って低下させることができ、そのため、より広帯域に亘ってノイズを除去することができる。
このように構成された本考案の電源供給回路は、自己共振周波数が異なる第1キャパシタと第2キャパシタのそれぞれの一端を接地し、第1キャパシタと第2キャパシタのそれぞれの他端同士を配線パターンによって生成されるインダクタンス成分で接続したので、電源インピーダンスを複数の所定の帯域で低下させることができると共に、インダクタンス成分の両端間に抵抗を接続したので、反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を低減させることができる。従って、電源インピーダンスを広帯域に亘って低下させることができ、そのため、電子回路におけるノイズを広帯域に亘って除去することができる。
本考案・第1実施形態の電源供給回路に係る回路図である。 本考案・第1実施形態の電源供給回路の外観図である。 本考案・第1実施形態の電源供給回路の電源インピーダンスを示すグラフである。 本考案・第2実施形態の電源供給回路に係る回路図である。 本考案・第2実施形態の電源供給回路の外観図である。 第1従来例に係る電圧制御発信器に係る電源供給回路に係る回路図である。 第1従来例に係るマルチバンド高周波電力増幅器の低周波除去回路の特性を示すグラフである。 第2従来例に係るマルチバンド高周波電力増幅器に係る回路図である。
[第1実施形態]
以下、本考案の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の電源供給回路100に係る回路図であり、図2は、電源供給回路100の外観図である。図3は、図1に示す本考案・第1実施形態の電源供給回路100の電源インピーダンスを示すグラフである。
本考案の第1実施形態に係る電源供給回路100は、図1及び図2に示すように、電子回路50の電源入力端子51に電源電圧Vbbを供給する回路である。電源供給回路100は、電源電圧Vbbが外部から供給される電源端子11と、第1キャパシタ1と、第2キャパシタ2と、抵抗4とを備えている。
図2に示すように、電源供給回路100は、配線基板7の一方の面に構成されている。配線基板7の一方の面には、電子回路50が構成されていると共に、外部から電源電圧Vbbが供給される電源端子11が形成されている。電源供給回路100は、電子回路50の電源入力端子51と電源端子11との間に構成されている。
第1キャパシタ1は、一端がグランドに接続されていて、他端が電源端子11に接続され、また、第2キャパシタ2は、一端がグランドに接続されていて、他端には、電子回路50の電源入力端子51が接続される。第1キャパシタ1と第2キャパシタ2とは、それぞれの容量値が異なると共に、自己共振周波数が異なる。図2に示すように、第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端とは、配線基板7に形成した配線パターン12で接続されている。その結果、第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端間には、配線パターン12によって生成されるインダクタンス成分3が生じる。抵抗4は、このインダクタンス成分3の両端間に接続されている。
電源端子11と電源入力端子51との間には、インダクタンス成分3を含む配線パターン12が形成されている。また、配線パターン12に対応して、グランドパターン13も形成されていて、これらにより分布定数回路15を構成している。また、グランドパターン13は、電子回路50内のグランドパターン52に接続されている。このように、電源供給回路100では、分布定数回路15が、配線基板7の一方の面に、配線パターン12とグランドパターン13とによって構成されている。尚、電源供給回路100では、分布定数回路15を配線基板7の一方の面に構成しているが、分布定数回路15を配線基板7の内層の面に構成しても良い。
図2に示すように、第1キャパシタ1、第2キャパシタ2、及び抵抗4は、それぞれチップ部品により形成されていて、配線パターン12とグランドパターン13との間、又は配線パターン12上に取り付けられている。尚、本考案の電源供給回路100では、第1キャパシタ1及び第2キャパシタ2が、チップ部品により形成されているが、配線パターン12とグランドパターン13間で形成されるパターン間容量で形成されていても良い。
インダクタンス成分3は、前述したように、分布定数回路15を構成している配線パターン12の一部で形成されている。インダクタンス成分3のインダクタンス値Lは極めて小さい値であるため、第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端との間の配線パターン12によって容易に形成することができる。尚、インダクタンス成分3をチップ部品等で形成してもかまわない。
図3に、電源供給回路100の電源インピーダンスをグラフで示す。ここで、図1に示す電源供給回路100において、第1キャパシタ1の容量値C1、及び第2キャパシタ2の容量値C2を、それぞれC1=0.1μF、C2=1000pFとしている。また、インダクタンス成分3、即ち第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端との間の配線パターン12の長さを10mm、その特性インピーダンスを100Ωとしている。図3におけるグラフは、上記条件の下での電源供給回路100の電源インピーダンス特性を示している。ここで、グラフ中の実線が電源供給回路100における抵抗4の抵抗値Rを、R=1Ωとした場合の特性であり、グラフ中の点線がR=4.7Ωとした場合の特性を示している。また、グラフ中の破線が、インダクタンス成分3に抵抗4を接続していない場合の特性を示している。尚、電源インピーダンスの値としては、数Ω以下であれば、充分に低いインピーダンスであるとみなすことができる。
図3に示すように、第1キャパシタ1の容量値C1による自己共振周波数が約9MHzに、第2キャパシタ2の容量値C2による自己共振周波数が約300MHzに存在する。その結果、所定の帯域、即ち9MHz付近の帯域及び300MHz付近の帯域それぞれにおいて、電源インピーダンスは数Ω以下であり、電源インピーダンスを低下させることができている。しかし、図3から分かるように、反共振周波数が約80MHzにある。そして、インダクタンス成分3に抵抗4を接続していない場合においては、反共振周波数における電源インピーダンスの上昇が大きく、約10Ωのインピーダンスになっている。従って、この場合、広帯域に亘って電源インピーダンスを低下させているとは言い難い。
インダクタンス成分3に抵抗4を並列接続し、抵抗4の抵抗値Rを、R=4.7Ωとした場合、図3から分かるように、電源インピーダンスが低減されて約4Ωのインピーダンスになっている。更に、抵抗4の抵抗値Rを、R=1Ωとした場合、反共振による電源インピーダンスの上昇は更に低減されて、約1.5Ωのインピーダンスになっている。従って、約1MHzから約1000MHzまでの広帯域に亘って電源インピーダンスを低減させることができている。
このように、本考案の電源供給回路100は、自己共振周波数が異なる第1キャパシタ1と第2キャパシタ2のそれぞれの一端を接地し、第1キャパシタ1と第2キャパシタ2のそれぞれの他端同士を配線パターン12によって生成されるインダクタンス成分3で接続したので、電源インピーダンスを複数の所定の帯域で低下させることができると共に、インダクタンス成分3の両端間に抵抗4を接続したので、反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を低減させることができる。従って、電源インピーダンスを広帯域に亘って低下させることができ、そのため、電子回路50におけるノイズを広帯域に亘って除去することができる。
尚、インダクタンス成分3に並列接続する抵抗4の抵抗値Rは、分布定数回路15の特性インピーダンスや、第1キャパシタ1の容量値C1や、第2キャパシタ2の容量値C2、またノイズを除去すべき周波数などの条件によってその値を変える必要がある。従って、抵抗4の抵抗値Rの最適値は、それらの条件によって適宜選択される。また、抵抗4と並列にインダクタンス成分3が接続されていることにより、電源電圧Vbbの電圧降下を回避出来る効果がある
前述したように、電源供給回路100において、第1キャパシタ1の容量値C1、及び第2キャパシタ2の容量値C2を、それぞれC1=0.1μF、C2=1000pFとしている。第1キャパシタ1及び第2キャパシタ2のそれぞれの容量値としては、異なる容量値を選ぶ方が良い。第1キャパシタ1の容量値C1、及び第2キャパシタ2の容量値C2を異ならせることにより、第1キャパシタ1及び第2キャパシタ2それぞれの自己共振周波数の差が大きく異なってくる。従って、電源インピーダンスをより広帯域に亘って低下させることができ、そのため、より広帯域に亘ってノイズを除去することができる。
また、インダクタンス成分3が、配線基板7に構成された分布定数回路15により形成されているため、インダクタンス成分3の特性インピーダンスを正確に設定することができる。従って、電源インピーダンス値をより小さな値に低下させることができる。
また、分布定数回路15が、配線パターン12により形成されているため、インダクタンス成分3を構成するための特別なパターンを必要とせず、配線基板7に構成された分布定数回路15に要する面積を小さくすることができる。
また、第2キャパシタ2の他端に電源入力端子51が接続されるため、電源電圧Vbbが供給される電源端子11と電子回路50の電源入力端子51が配線基板7上で離れた位置にあったとしても、電源端子11と電源入力端子51との間に電源供給回路100を配置できるため、配線基板7のスペースを有効に使用することができる。
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態の電源供給回路200に係る回路図であり、図5は、電源供給回路200の外観図である。
本考案の第2実施形態に係る電源供給回路200は、図4及び図5に示すように、電子回路50の電源入力端子51に電源電圧Vbbを供給する回路である。電源供給回路200は、電源供給回路100と同様に、電源電圧Vbbが外部から供給される電源端子11と、第1キャパシタ1と、第2キャパシタ2と、抵抗4とを備えている。
図5に示すように、電源供給回路200は、配線基板7の一方の面に構成されている。配線基板7の一方の面には、電子回路50が構成されていると共に、外部から電源電圧Vbbが供給される電源端子11が形成されている。電源供給回路200では、電源端子11の近傍に電子回路50の電源入力端子51が形成されている。
第1キャパシタ1は、一端がグランドに接続されていて、他端が電源端子11に接続され、また、第2キャパシタ2は、一端がグランドに接続されている。第1キャパシタ1と第2キャパシタ2とは、それぞれの容量値が異なると共に、自己共振周波数が異なる。図5に示すように、第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端とは、配線基板7に形成した配線パターン12で接続されている。その結果、第1キャパシタ1の他端と第2キャパシタ2の他端間には、配線パターン12によって生成されるインダクタンス成分3が生じる。抵抗4は、このインダクタンス成分3の両端間に接続されている。
そして、第1キャパシタ1の他端に、電子回路50の電源入力端子51が接続される。本考案の第2実施形態に係る電源供給回路200と第1実施形態に係る電源供給回路100との相違点は、電子回路50の電源入力端子51が、第2キャパシタ2の他端に接続されているか、第1キャパシタ1の他端に接続されているかだけであり、その他の構成については同一である。そのため、図4及び図5における各構成要素の符号等については、図1及び図2におけるそれらと同一のものを使用している。
しかし、電源供給回路200において、電源端子11における反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を、抵抗4により低減させることができるという効果は、電源供給回路100の場合と全く同一である。従って、電源供給回路200においても、電源インピーダンスを広帯域に亘って低下させることができ、そのため、広帯域に亘ってノイズを除去することができる。尚、電源供給回路200における電源インピーダンスの特性については、電源供給回路100の場合のグラフ、即ち図3に示すグラフと全く同じであるため、その掲示を省略する。
また、第1キャパシタ1の他端に電源入力端子51が接続されるため、電源電圧Vbbが供給される電源端子11と電子回路50の電源入力端子51とが配線基板7上で近い位置にあった場合に、電源端子11と電源入力端子51とを容易に接続することができる。
以上のように、本考案の電源供給回路100は、自己共振周波数が異なる第1キャパシタ1と第2キャパシタ2のそれぞれの一端を接地し、第1キャパシタ1と第2キャパシタ2のそれぞれの他端同士を配線パターン12によって生成されるインダクタンス成分3で接続したので、電源インピーダンスを複数の所定の帯域で低下させることができると共に、インダクタンス成分3の両端間に抵抗4を接続したので、反共振周波数の発生による電源インピーダンスの上昇を低減させることができる。従って、電源インピーダンスを広帯域に亘って低下させることができ、そのため、電子回路50におけるノイズを広帯域に亘って除去することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
1 第1キャパシタ
2 第2キャパシタ
3 インダクタンス成分
4 抵抗
7 配線基板
11 電源端子
12 配線パターン
13 グランドパターン
15 分布定数回路
R 抵抗値
C1 容量値
C2 容量値
L インダクタンス値
Vbb 電源電圧
50 電子回路
51 電源入力端子
52 グランドパターン
100 電源供給回路
200 電源供給回路

Claims (5)

  1. 電子回路の電源入力端子に電源電圧を供給する電源供給回路であって、
    配線基板を有し、前記電源電圧が供給される電源端子と、一端がグランドに接続され、他端が前記電源端子に接続された第1キャパシタと、一端がグランドに接続されているとともに、前記第1キャパシタとは自己共振周波数が異なる第2キャパシタと、を前記配線基板に備え、
    前記第1キャパシタの他端と前記第2キャパシタの他端とを前記配線基板に形成した配線パターンで接続すると共に、前記配線パターンによって生成されるインダクタンス成分の両端間に抵抗を接続したことを特徴とする電源供給回路。
  2. 前記第2キャパシタの他端に前記電源入力端子が接続されることを特徴とする請求項1に記載の電源供給回路。
  3. 前記第1キャパシタの他端に前記電源入力端子が接続されることを特徴とする請求項1に記載の電源供給回路。
  4. 前記インダクタンス成分が、前記配線基板に構成された分布定数回路により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源供給回路。
  5. 前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタそれぞれの容量値が異なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電源供給回路。
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